JPH05224160A - 防振機能を有した変倍光学系 - Google Patents

防振機能を有した変倍光学系

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JPH05224160A
JPH05224160A JP5974992A JP5974992A JPH05224160A JP H05224160 A JPH05224160 A JP H05224160A JP 5974992 A JP5974992 A JP 5974992A JP 5974992 A JP5974992 A JP 5974992A JP H05224160 A JPH05224160 A JP H05224160A
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Shingo Hayakawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動による画像のブレを光学性能を良好に維
持しつつ補正することができる防振機能を有した変倍光
学系を得ること。 【構成】 物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈
折力の第2群、正の屈折力の第3群、正の屈折力の第4
群そして負の屈折力の第5群の5つのレンズ群を有し、
各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行う際、該第5群
は負の屈折力の第51群と正の屈折力の第52群の2つ
のレンズ群を有し、該第51群を光軸と直交する方向に
移動させることにより撮影画像のブレを補正したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動による撮影画像のブ
レを補正する機能、所謂防振機能を有した変倍光学系に
関し、特に防振用の可動レンズ群を、例えば光軸と直交
する方向に移動させて防振効果を発揮させたときの光学
性能の低下の防止を図った防振機能を有した変倍光学系
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】進行中の車や航空機等移動物体上から撮
影をしようとすると撮影系に振動が伝わり撮影画像にブ
レが生じる。
【0003】従来より撮影画像のブレを防止する機能を
有した防振光学系が、例えば特開昭50−80147号
公報や特公昭56−21133号公報、特開昭61−2
23819号公報等で提案されている。
【0004】特開昭50−80147号公報では2つの
アフォーカルの変倍系を有するズームレンズにおいて第
1の変倍系の角倍率をM1 、第2の変倍系の角倍率をM
2 としたときM1 =1−1/M2 なる関係を有するよう
に各変倍系で変倍を行うと共に、第2の変倍系を空間的
に固定して画像のブレを補正して画像の安定化を図って
いる。
【0005】特公昭56−21133号公報では光学装
置の振動状態を検知する検知手段からの出力信号に応じ
て、一部の光学部材を振動による画像の振動的変位を相
殺する方向に移動させることにより画像の安定化を図っ
ている。
【0006】特開昭61−223819号公報では最も
被写体側に屈折型可変頂角プリズムを配置した撮影系に
おいて、撮影系の振動に対応させて該屈折型可変頂角プ
リズムの頂角を変化させて画像を偏向させて画像の安定
化を図っている。
【0007】この他、特公昭56−34847号公報、
特公昭57−7414号公報等では撮影系の一部に振動
に対して空間的に固定の光学部材を配置し、この光学部
材の振動に対して生ずるプリズム作用を利用することに
より撮影画像を偏向させ結像面上で静止画像を得てい
る。
【0008】又、加速度センサーを利用して撮影系の振
動を検出し、このとき得られる信号に応じ、撮影系の一
部のレンズ群を光軸と直交する方向に振動させることに
より静止画像を得る方法も行なわれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般に撮影系の一部の
レンズ群を振動させて撮影画像のブレをなくし、静止画
像を得る機構には画像のブレの補正量が大きいことやブ
レ補正の為に振動させるレンズ群(可動レンズ群)の移
動量が少ないこと等が要望されている。
【0010】又、可動レンズ群を偏心させたとき偏心コ
マ、偏心非点収差、偏心色収差、そして偏心像面湾曲収
差等が多く発生すると画像のブレを補正したとき偏心収
差の為、画像がボケてくる。例えば偏心歪曲収差が多く
発生すると光軸上の画像の移動量と周辺部の画像の移動
量が異なってくる。この為、光軸上の画像を対象に画像
のブレを補正しようと可動レンズ群を偏心させると、周
辺部では画像のブレと同様な現象が発生してきて光学特
性を著しく低下させる原因となってくる。
【0011】このように防振機能を有した変倍光学系に
おいては可動レンズ群を光軸と直交する方向に移動さ
せ、偏心状態にしたとき偏心収差発生量が少なく光学性
能の低下の少ないこと、可動レンズ群の少ない移動量で
大きな画像のブレを補正することができる、所謂偏心敏
感度(単位移動量ΔHに対する画像のブレの補正量Δx
との比Δx/ΔH)が大きいことが要求されている。
【0012】しかしながら、以上の諸条件を全て満足さ
せた変倍光学系を得るのは一般に大変困難で、特に変倍
光学系の一部の屈折力を有したレンズ群を偏心させると
光学性能が大きく低下し、良好なる画像が得られない欠
点があった。
【0013】本発明は変倍光学系の一部のレンズ群を光
軸と直交する方向に移動させて画像のブレを補正する
際、可動レンズ群として小型軽量のレンズ群を用い、か
つ少ない移動量で大きな画像のブレを補正することがで
き、更に可動レンズ群を移動させて平行偏心させたとき
の前述の各種の偏心収差の発生量が少なく良好なる光学
性能が得られる防振機能を有した変倍光学系の提供を目
的とする。
【0014】
【課題を解決する為の手段】本発明の防振機能を有した
変倍光学系は、最も像面側に負の屈折力のレンズ群LR
を配置した全体として複数のレンズ群を有し、各レンズ
群の間隔を変化させて変倍を行う際、該レンズ群LRは
負の屈折力の前群LRFと正の屈折力の後群LRRの2
つのレンズ群を有し、該前群LRFを光軸と直交する方
向に移動させることにより撮影画像のブレを補正したこ
とを特徴としている。
【0015】この他本発明の防振機能を有した変倍光学
系は、物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力
の第2群、正の屈折力の第3群、正の屈折力の第4群そ
して負の屈折力の第5群の5つのレンズ群を有し、各レ
ンズ群の間隔を変化させて変倍を行う際、該第5群は負
の屈折力の第51群と正の屈折力の第52群の2つのレ
ンズ群を有し、該第51群を光軸と直交する方向に移動
させることにより撮影画像のブレを補正したことを特徴
としている。
【0016】
【実施例】図1,図5は各々本発明の後述する数値実施
例1,2の変倍光学系のレンズ断面図である。図1,図
5においてL1は正の屈折力の第1群、L2は負の屈折
力の第2群、L3は正の屈折力の第3群、L4は正の屈
折力の第4群、L5は負の屈折力の第5群である。第5
群L5は画像のブレを補正する為に光軸と直交する方向
に偏心移動する負の屈折力の第51群と正の屈折力の第
52群の2つのレンズ群より成っている。
【0017】広角端から望遠端への変倍は第1群L1、
第3群L3、そして第5群L5の3つのレンズ群を光軸
上矢印の如く物体側へ移動させて行っている。本実施例
では第5群L5が負の屈折力である為、第1群L1から
第4群L4までの合成屈折力は全変倍範囲にわたり正と
なっている。
【0018】本実施例では振動や手ブレ等により変倍光
学系が傾いて、画像にブレが生じたときは不図示の公知
のブレ検出手段等により、このときのブレを検出してい
る。そして該ブレ検出手段からの出力信号に応じて不図
示の駆動手段により第51群L51を光軸と直交する方
向に移動させている。これにより撮影画像のブレを補正
している。
【0019】又、本実施例では第51群L51を図1,
図5で示すように所定形状の複数のレンズより構成し、
該第51群L51を偏心させて画像のブレを補正したと
きの偏心収差の発生量が少なくなるようにしている。
【0020】図2,図3,図4は本発明の数値実施例1
の広角端、中間、望遠端での収差図である。図中(A)
は偏心のない通常状態、(B)は振動が1度あったとき
の振動補償状態を示している。収差図においてhは像高
を示している。図6,図7,図8は本発明の数値実施例
2の広角端、中間、望遠端での収差図である。図中
(A)は偏心のない通常状態、(B)は振動が1度あっ
たときの振動補償状態を示している。
【0021】次に本発明の防振機能を有した変倍光学系
の光学的作用を図9に示した撮影光学系の一部のレンズ
群を光軸と直交する方向に偏心駆動させて撮影画像の変
位を補正する防振光学系を想定したモデルについて説明
する。
【0022】まず十分に少ない偏心駆動量で十分に大き
い変位補正を実現する為には上記の1次の原点移動(Δ
E)を十分に大きくする必要がある。このことを踏まえ
た上で1次の偏心像面湾曲(PE)を補正する条件を考
える。図9は撮影光学系を物体側から順に第o群、第p
群、第q群の3つのレンズ群で構成し、このうち第p群
を光軸と直交する方向に平行移動させて画像のブレを補
正している。
【0023】ここで第o群、第p群、第q群の屈折力を
それぞれφo ,φp ,φq とし、各レンズ群への近軸軸
上光線と軸外光線の入射角をα,αa、近軸軸上光線と
軸外光線の入射高をh,ha及び収差係数にも同様のs
uffixを付して表記する。又各レンズ群はそれぞれ
少ないレンズ枚数で構成されるものとし、各収差係数は
それぞれ補正不足の傾向を示すものとする。
【0024】このような前提のもとに各レンズ群のペッ
ツバール和に着目すると各レンズ群のペッツバール和P
o ,Pp ,Pq は各レンズ群の屈折力φo ,φp ,φq
に比例し、略 Po =Cφop =Cφpq =Cφq (但しCは定数) なる関係を満足する。従って第p群を平行偏心させたと
きに発生する1次の偏心像面湾曲(PE)は上式を代入
して次のように整理することができる。
【0025】(PE)=Cφp (hp φq −αp ) 従って偏心像面湾曲(PE)を補整するためにはφp
0又はφq =αp /hp とすることが必要となる。とこ
ろがφp =0とすると1次の原点移動(ΔE)が0とな
って変位補正ができなくなるためφq =αp /hp を満
足する解を求めなければならない。即ちhp >0である
ため、少なくともαp とφq を同符号とすることが必要
となるわけである。
【0026】(イ) αp >0のとき 偏心像面湾曲の補正のためφq >0と、又必然的にφo
>0となる。更にこのときφp >0とすると0<αp
α´p <1 1次の原点移動(ΔE)は次のようになる。
【0027】(ΔE)=−2(αp ´−αp )>−2 即ち、偏心敏感度(偏心レンズ群の単位変位量に対する
撮影画像のブレの変位量との比)が1より小さくなる。
又前述のようにφp =0では偏心敏感度は0となる。従
って、このような場合にはφp <0としなければならな
い。
【0028】(ロ) αp <0のとき 偏心像面湾曲(PE)の補正の為φq <0、又必然的に
φo <0、従って更に必然的にφp >0となる。
【0029】以上より1次の原点移動(ΔE)を十分に
大きくしつつ、1次の偏心像面湾曲(PE)を補正する
ことの可能となる光学系の屈折力配置は次のようなもの
が適する。
【0030】
【表1】 このような屈折力配置のレンズ構成を図示すると、それ
ぞれ図10(A)及び図12(B)のようになる。
【0031】次に望遠型の長焦点距離領域を含む変倍光
学系(ズームレンズ)にこれらの屈折力配置を適用す
る。望遠型のズームレンズを想定するのは画像のブレが
画質を低下させやすい焦点距離領域を対象とし、防振機
能がより効果的となる状況を想定した為である。
【0032】従来より望遠型のズームレンズとして、変
倍に係わるレンズ群の屈折力配置が物体側から順に正、
負、正、正という構成の4群ズームレンズや、正、負、
正という構成の3群ズームレンズがある。又3群ズーム
レンズを改良して諸収差を良好に補正しつつ、更にコン
パクトな構成を実現した変倍に係わるレンズ群の屈折力
配置が、物体側から順に正、負、正、負という構成の4
群ズームレンズや正、負、正、正、負という構成の5群
ズームレンズ等数多くのズームレンズがある。
【0033】本発明は上記の望遠型のズームレンズのう
ち、よりコンパクトな構成を実現することの可能な最も
像面側に負の屈折力のレンズ群を配置したものを改良し
て振動補償を可能としたことを特徴としている。
【0034】防振機構をレンズ系に付加する際、まず偏
心駆動するレンズ群(偏心レンズ群)が小型軽量である
ことが必要となる。一般に望遠型のズームレンズの場
合、最も物体側に配置されるレンズ群はレンズ外径が大
きく、像面側に向かうに従って徐々に外径が小さくなる
という傾向を持っている。
【0035】レンズ系の最も像面側に負の屈折力を持っ
たレンズ群を配置したときもこの傾向を持っている。こ
の場合には最も像面側に配置される負レンズ群は、特に
そのレンズ外径が小さくなるという特徴を持っている。
従ってこのようなレンズ群に防振機構を付加する際、構
造上は最も像面側のレンズ群、又はその一部に適用する
のが望ましいことになる。
【0036】次にこのようなズームレンズの最も像面側
に配置される負の屈折力のレンズ群、又はその一部を偏
心駆動した際の偏心収差について考察する。
【0037】(ハ)最も像面側のレンズ群全体を偏心駆
動する場合。 偏心レンズ群より物体側のレンズ群は正の屈折力、偏心
レンズ群は負の屈折力、偏心レンズ群より像面側のレン
ズ群は存在しないという構成となり、前述のタイプ
(イ)及びタイプ(ロ)のどちらにも該当しない為、偏
心像面湾曲への補正は困難となる。
【0038】(ニ)最も像面側のレンズ群を正、負の屈
折力の2つのレンズ群に分割して正レンズ群を偏心駆動
する場合。 偏心レンズ群より物体側のレンズ群は正の屈折力であ
り、前述のタイプ(イ),(ロ)のいずれにも該当しな
い為、偏心像面湾曲の補正は困難となる。
【0039】(ホ)最も像面側のレンズ群を負、正の屈
折力の2つのレンズ群に分割して負レンズ群を偏心駆動
する場合。 偏心レンズ群より物体側のレンズ群は正の屈折力、偏心
レンズ群は負の屈折力、偏心レンズ群より像面側のレン
ズ群は正の屈折力という構成となり前述のタイプ(イ)
に該当する為の屈折力配置を適切に設定することにより
偏心像面湾曲の補正は可能となる。
【0040】(ヘ)最も像面側のレンズ群を正、負、正
の屈折力の3つのレンズ群、あるいは負、正、負の屈折
力の3つのレンズ群等、3つのレンズ群以上に分割して
その一部のレンズ群を偏心駆動する場合。 偏心レンズ群より物体側のレンズ群、偏心レンズ群、偏
心レンズ群より像面側のレンズ群のそれぞれの屈折力を
適宜設定することにより、前述のタイプ(イ)あるいは
タイプ(ロ)の屈折力配置とすることが可能となり、偏
心像面湾曲の補正は可能である。しかしながらズームレ
ンズの1つのレンズ群をこのように分割できるようにす
る為には、そのレンズ群を多数枚のレンズで構成するこ
とが必要となって、全体としてコンパクトなレンズ構成
とすることが難しくなる。
【0041】以上の考察に基づき、本発明では最も像面
側に負の屈折力のレンズ群を配置するズームレンズの最
も像面側のレンズ群を更に物体側から順に負の屈折力の
前群と正の屈折力の後群に分割し、この前群を平行偏心
駆動することにより、コンパクトなレンズ構成の望遠型
のズームレンズを達成しつつ、偏心駆動するレンズ群の
外径を小さく保ち、偏心による収差の発生を十分に小さ
く補正している。
【0042】本発明では以上のように振動補償を行う
際、上述のようなレンズ構成とし、偏心によって発生す
る収差、特に偏心像面湾曲を良好に補正し、更に偏心像
面湾曲及び偏心コマ収差等、その他の諸収差をも良好に
補正した変倍光学系を達成している。
【0043】次に本発明において主に望遠端のズーム位
置近傍で第51群を光軸に対して垂直方向に所定量移動
させて大きな画像のブレを補正すると共に各種の偏心収
差の発生量が少なく、良好なる光学性能を維持する為に
は次の諸条件を満足させるのが良い。
【0044】望遠端における前記第1群から前記第4群
までの合成の焦点距離をFF1,4、前記第5群の焦点
距離をF5、望遠端における全系の焦点距離をFT、前
記第51群の焦点距離をF51としたとき 0.3 <FF1,4/FT<0.45 ‥‥‥(1) 0.10<|F5/FT| <0.30 ‥‥‥(2) 0.25<|F51/F5|<0.45 ‥‥‥(3) なる条件を満足することである。
【0045】条件式(1)は画像のブレの補正の為に平
行偏心させる第51群よりも物体側の各レンズ群の望遠
端の合成焦点距離と全系の望遠端の焦点距離との比を適
切に設定し、主に望遠側での偏心像面湾曲を良好に補正
する為のものである。
【0046】条件式(1)の下限値を越えると収差補正
の為のレンズ構成が複雑化し、又所定の変倍比を確保す
るのが難しくなり、更に全変倍範囲にわたりコマ収差を
良好に補正するのが難しくなってくる。逆に上限値を越
えると所定の偏心敏感度を維持しつつ偏心像面湾曲を良
好に補正するのが難しくなってくる。
【0047】条件式(2)は望遠端における第5群と全
系の焦点距離の比を適切に設定し、主にレンズ系全体の
小型化を図りつつ変倍光学系の望遠型を効果的に達成す
る為のものである。
【0048】条件式(2)の下限値を越えると第5群の
屈折力の分担が大きすぎて、変倍に伴うコマ収差の変動
が大きくなってくる。逆に上限値を越えると第2群の負
の屈折力の分担が大きくなりすぎ、第2群からの発散光
束の発散角が大きくなってきてレンズ系全体が大型化し
てくるので良くない。
【0049】条件式(3)は偏心移動させる第51群と
第5群との焦点距離の比を適切に設定し、主に第51群
を偏心移動させて画像のブレを補正したときに発生する
偏心収差を少なくする為のものである。
【0050】条件式(3)の下限値を越えると第5群中
の負の屈折力の第51群と正の屈折力の第52群の屈折
力が共に強くなり、偏心球面収差や偏心コマ収差等の変
動を良好に補正するのが難しくなってくる。特に第51
群の負の屈折力が強くなりすぎると偏心像面湾曲が大き
くなってくるので良くない。逆に上限値を越えると偏心
敏感度が小さくなり、所定量の画像のブレを補正する為
に第51群の偏心移動量を増加させねばならなく機構的
に複雑になってくるので良くない。
【0051】次に本発明の数値実施例を示す。数値実施
例においてRiは物体側より順に第i番目のレンズ面の
曲率半径、Diは物体側より第i番目のレンズ厚及び空
気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目のレ
ンズのガラスの屈折率とアッベ数である。
【0052】又前述の各条件式と数値実施例における諸
数値との関係を表−1に示す。 (数値実施例1) R 1= 120.02 D 1= 2.6 N 1=1.80518 ν 1= 25.4 R 2= 75.10 D 2= 6.6 N 2=1.51633 ν 2= 64.2 R 3=-800.96 D 3= 0.2 R 4= 89.05 D 4= 4.6 N 3=1.48749 ν 3= 70.2 R 5= 448.65 D 5= 可変 R 6=-140.82 D 6= 1.5 N 4=1.83481 ν 4= 42.7 R 7= 30.06 D 7= 3.75 R 8= 37.59 D 8= 3.6 N 5=1.84666 ν 5= 23.8 R 9= 137.83 D 9= 可変 R10=(絞り) D10= 2.8 R11=-144.15 D11= 1.5 N 6=1.80518 ν 6= 25.4 R12= 311.07 D12= 4.5 N 7=1.51742 ν 7= 52.4 R13= -37.19 D13= 可変 R14= 62.18 D14= 5.5 N 8=1.48749 ν 8= 70.2 R15= -32.84 D15= 1.5 N 9=1.83400 ν 9= 37.2 R16=-133.83 D16= 0.2 R17= 50.72 D17= 4.0 N10=1.51742 ν10= 52.4 R18=-108.62 D18= 可変 R19= 305.79 D19= 1.3 N11=1.77250 ν11= 49.6 R20= 29.14 D20= 4.0 R21= -48.79 D21= 1.3 N12=1.77250 ν12= 49.6 R22= 55.80 D22= 2.6 N13=1.59270 ν13= 35.3 R23= 138.69 D23= 2.0 R24= 82.28 D24= 7.8 N14=1.83400 ν14= 37.2 R25= -32.81 D25= 1.5 N15=1.61293 ν15= 37.0 R26=-126.51
【0053】
【表2】 (数値実施例2) R 1= 138.98 D 1= 2.6 N 1=1.80518 ν 1= 25.4 R 2= 81.04 D 2= 6.5 N 2=1.51633 ν 2= 64.2 R 3= -408.97 D 3= 0.2 R 4= 84.14 D 4= 4.7 N 3=1.48749 ν 3= 70.2 R 5= 469.73 D 5= 可変 R 6= -102.91 D 6= 1.5 N 4=1.69680 ν 4= 55.5 R 7= 30.00 D 7= 5.3 R 8= 36.75 D 8= 3.0 N 5=1.84666 ν 5= 23.8 R 9= 73.13 D 9= 可変 R10=(絞り) D10= 1.5 R11= -183.33 D11= 1.5 N 6=1.80518 ν 6= 25.4 R12= 227.73 D12= 4.7 N 7=1.48749 ν 7= 70.2 R13= -38.56 D13= 可変 R14= 123.91 D14= 5.6 N 8=1.48749 ν 8= 70.2 R15= -31.00 D15= 1.5 N 9=1.83400 ν 9= 37.2 R16= -83.50 D16= 0.2 R17= 44.63 D17= 4.6 N10=1.51742 ν10= 52.4 R18= -139.50 D18= 可変 R19= -2608.82 D19= 1.4 N11=1.77250 ν11= 49.6 R20= 32.23 D20= 2.6 R21= -2700.13 D21= 4.5 N12=1.84666 ν12= 23.8 R22= 26.22 D22= 1.4 N13=1.77250 ν13= 49.6 R23= 129.82 D23= 2.6 R24= -63.78 D24= 1.4 N14=1.77250 ν14= 49.6 R25= 128.06 D25= 2.0 R26= 81.66 D26= 6.0 N15=1.69680 ν15= 55.5 R27= -56.75 D27= 0.2 R28= 168.18 D28= 5.4 N16=1.69680 ν16= 55.5 R29= -55.90 D29= 1.8 N17=1.84666 ν17= 23.8 R30= -890.66
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】
【発明の効果】本発明によれば前述の構成の変倍光学系
の各レンズ群のうち、前述の条件を満たす第51群を偏
心させることにより画像のブレを補正すると共に、偏心
に伴う偏心収差の発生量を極力押さえた高い光学性能を
維持することのできる防振機能を有した変倍光学系を達
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の数値実施例1のレンズ断面図
【図2】 本発明の数値実施例1の広角端の収差図
【図3】 本発明の数値実施例1の中間の収差図
【図4】 本発明の数値実施例1の望遠端の収差図
【図5】 本発明の数値実施例2のレンズ断面図
【図6】 本発明の数値実施例2の広角端の収差図
【図7】 本発明の数値実施例2の中間の収差図
【図8】 本発明の数値実施例2の望遠端の収差図
【図9】 本発明において偏心収差補正を説明する
為のレンズ構成の模式図
【図10】 本発明において偏心収差補正を説明する
為のレンズ構成の模式図
【符号の説明】
L1 第1群 L2 第2群 L3 第3群 L4 第4群 L5 第5群 L51 第51群 L52 第52群

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最も像面側に負の屈折力のレンズ群LR
    を配置した全体として複数のレンズ群を有し、各レンズ
    群の間隔を変化させて変倍を行う際、該レンズ群LRは
    負の屈折力の前群LRFと正の屈折力の後群LRRの2
    つのレンズ群を有し、該前群LRFを光軸と直交する方
    向に移動させることにより撮影画像のブレを補正したこ
    とを特徴とする防振機能を有した変倍光学系。
  2. 【請求項2】 物体側より順に正の屈折力の第1群、負
    の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、正の屈折力の
    第4群そして負の屈折力の第5群の5つのレンズ群を有
    し、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行う際、該第
    5群は負の屈折力の第51群と正の屈折力の第52群の
    2つのレンズ群を有し、該第51群を光軸と直交する方
    向に移動させることにより撮影画像のブレを補正したこ
    とを特徴とする防振機能を有した変倍光学系。
  3. 【請求項3】 望遠端における前記第1群から前記第4
    群までの合成の焦点距離をFF1,4、前記第5群の焦
    点距離をF5、望遠端における全系の焦点距離をFT、
    前記第51群の焦点距離をF51としたとき 0.3 <FF1,4/FT<0.45 0.10<|F5/FT| <0.30 0.25<|F51/F5|<0.45 なる条件を満足することを特徴とする請求項2の防振機
    能を有した変倍光学系。
  4. 【請求項4】 広角端から望遠端への変倍を前記第1
    群、第3群そして第5群を物体側へ移動させて行ってい
    ることを特徴とする請求項3の防振機能を有した変倍光
    学系。
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