JPH05224136A - 内視鏡用絞り装置 - Google Patents

内視鏡用絞り装置

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Publication number
JPH05224136A
JPH05224136A JP4022898A JP2289892A JPH05224136A JP H05224136 A JPH05224136 A JP H05224136A JP 4022898 A JP4022898 A JP 4022898A JP 2289892 A JP2289892 A JP 2289892A JP H05224136 A JPH05224136 A JP H05224136A
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JP
Japan
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light
diaphragm
endoscope
sma
wire
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Withdrawn
Application number
JP4022898A
Other languages
English (en)
Inventor
Sakae Takehata
榮 竹端
Hideyuki Adachi
英之 安達
Isami Hirao
勇実 平尾
Mitsugi Nagayoshi
貢 永吉
Yorio Matsui
頼夫 松井
Yasuo Hirata
康夫 平田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学絞り装置を構成する部品を内視鏡先端
に、この先端部を太径化することなく組込むことができ
るようにする。 【構成】 ライトガイド27の先端部27aをコア34
のみで形成し、この先端部27aに形状記憶合金(SM
A)製ワイヤ31の一端を巻装し、このワイヤ31の他
端を対物レンズ群22に介装したり絞り羽根28に掛止
する。固体撮像素子18に入射する光が明るい場合、上
記ライトガイド27から出射する照明光量を強くし、こ
の照明光で上記先端部27aに巻装したSMAワイヤ3
1を加熱し、このSMAワイヤ31を変態させて上記絞
り羽根28を駆動させ、上記固体撮像素子18に対する
入射光を絞る。上記SMAワイヤ31を光エネルギで変
態させるようにしたため小型化を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡先端に設けた光
学絞りを光エネルギで駆動させる内視鏡用絞り装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、体腔内に細長の挿入部を挿入する
ことにより、体腔内臓器等を観察したり、必要に応じ処
置具チャンネル内に挿通した処置具を用いて各種治療処
置のできる内視鏡装置が広く利用されている。
【0003】また、内視鏡観察時には、常に適正な明る
さの被写体像が得られるように、照明光の光量または観
察手段の受光量を自動的に調節する必要がある。この光
量調節の手段としては、内視鏡に照明光を供給する光源
装置内に照明光の光量を調節する機械的な絞りを設ける
場合と、内視鏡の挿入部先端観察系に、照明光の光量ま
たは観察手段の受光量を調節するための機械的な絞りを
設ける場合とがあるが、先端の観察系に絞りを設けるこ
とで、光量調節と同時に被写界深度が可変されるため被
写体に応じた最良の条件で観察することができるという
利点がある。
【0004】また、この機械的な絞りを動作させる手段
として、従来、例えば電気モータを駆動源とし、この電
気モータからの力を歯車等の伝達機構を介して絞り羽根
などの光学絞りを駆動させるものがある。また、特公昭
56−9692号公報には、コイル内を強磁性体からな
る可動子が移動するような電磁石をアクチュエータとし
て絞り羽根を動かす機構が示されている。また、実開平
1−88930号公報には、バイモルフをアクチュエー
タとして用いた例が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電気モータを
絞りのアクチュエータとして用いる場合や、特公昭56
−9692号公報のようにコイル内を強磁性体からなる
可動子が移動するような電磁石をアクチュエータとして
用いる場合には、絞り装置全体の構造が複雑になり、絞
り装置の構成部品を内視鏡の挿入部先端部の観察系に組
み込める程小型化することができない。
【0006】また、実開平1−88930号公報に示さ
れるように、バイモルフを絞り装置のアクチュエータと
して用いた場合には、バイモルフの駆動変位量がわずか
であるため、バイモルフと絞り羽根の間に変位量を大き
くするための伝達機構を設けなければならず、この場合
も観察系に組込む絞り装置の構成部品の小型化が難し
い。
【0007】一方、SMA(形状記憶合金)ワイヤを内
視鏡先端に設け、このSMAワイヤを通電加熱して収縮
変形させて先端部の光学絞りを駆動させるものもある
が、このSMAワイヤを通電加熱するためのリード線を
配設しなければならず、その分、内視鏡先端部が太径化
してしまう。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、簡単な構造で小型化を実現し、内視鏡先端にこの先
端部を太径化することなく、容易に組込むことのできる
内視鏡用絞り装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡用絞
り装置は、内視鏡の先端に設けた駆動自在な光学絞り
と、この光学絞りに連設し光エネルギが照射されること
で機械的に形状が変化して上記光学絞りを駆動する光感
応素子と、この光感応素子に光エネルギを照射する光エ
ネルギ照射手段とを備えたものである。
【0010】
【作 用】上記構成において、光エネルギ照射手段から
光感応素子に光エネルギを照射すると、この光感応素子
の形状が機械的に変化し、この光感応素子に連設すると
ともに内視鏡の先端に設けた光学絞りを駆動させる。
【0011】その結果、内視鏡先端部に設けた観察系へ
の入射光量が制御される。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0013】図1ないし図3は本発明の第一実施例に係
り、図1は内視鏡装置の概略の構成を示す構成図、図2
は内視鏡の挿入部の先端部の断面図、図3は図2のIII-
III断面図である。
【0014】内視鏡装置は、図1に示すように、例え
ば、固体撮像素子を有する電子内視鏡1と、この内視鏡
1に接続される光エネルギ照射手段の一例である光源装
置15及びカメラコントロールユニット(以下、CCU
と記す)14と、このCCU14に接続されるモニタ1
6とを備えている。
【0015】上記内視鏡1は、細長で可撓性を有する挿
入部2と、この挿入部2の後端に折れ止め部25を介し
て連設された操作部3と、この操作部3から延設された
ユニバーサルコード4とを備えている。このユニバーサ
ルコード4の端部には、上記光源装置15に着脱自在に
接続されるLG(ライトガイド)コネクタ5が設けられ
ている。このLGコネクタ5からは、CCUケーブル6
が延設され、このCCUケーブル6の端部には、上記C
CU14に着脱自在に接続されるCCUコネクタ7が設
けられている。
【0016】上記挿入部2は、先端側から順に、硬性の
先端部8、湾曲可能な湾曲部9、及び軟性の軟性部10
とで構成されている。また、上記操作部3は、上記挿入
部2側の把持部11と、反挿入部側のスイッチ部12と
を備えている。上記把持部11の側面には、対向する2
つの平面が形成され、一方の平面には、上記湾曲部9を
湾曲操作するための湾曲操作ノブ13が設けられ、さら
に、この湾曲操作ノブ13にF(Free)/E(En
gage)レバー13aが併設されている。なお、符号
17aは送気・送水切換弁体である。また、前記把持部
11の他方の平面から、上記ユニバーサルコード4が延
出されている。さらに、上記スイッチ部12には、後述
する内視鏡先端に設けられた絞り羽根28の駆動制御を
行う制御スイッチ17bが設けられている。
【0017】また、上記先端部8には照明窓と観察窓と
が設けられていて、図2に示すように、照明窓の内側に
は、照明レンズ24が設けられ、この照明レンズ24の
入射面にライトガイド27の出射端が対設されている。
このライトガイド27の入射端が、図1に示した挿入部
2、操作部3及びユニバーサルコード4を経て上記LG
コネクタ5に接続されている。
【0018】上記光源装置15から出射された照明光
は、上記ライトガイド27の入射端に入射され、このラ
イトガイド27及び照明レンズ24を経て、被写体に照
射されるとともに、後述するSMA(形状記憶合金)ワ
イヤ31に光エネルギを供給する。
【0019】上記ライトガイド27の出射端部27a以
外の部分がコア34とこのコア34の外周を覆うクラッ
ド31とで構成され、上記出射端部27aが露出された
コア34のみで構成されている。
【0020】また、前記観察窓の内側には、対物レンズ
群22が設けられて、この対物レンズ群22の結像位置
に固体撮像素子(例えばCCD)18が配設されてい
る。この固体撮像素子18には、電子部品19が実装さ
れた基板20が接続され、この基板20に接続された信
号線21が、上記挿入部2、操作部3、ユニバーサルコ
ード4、LGコネクタ5及びCCUケーブル6内を挿通
されて、上記CCUコネクタ7に接続されている。
【0021】また、上記対物レンズ群22内に、光学絞
りの一例である絞り羽根28が配設されている。この絞
り羽根28の一端が回転軸29を介して上記対物レンズ
群22の光軸に直交する方向へ回動自在に枢支されてお
り、また、この絞り羽根28の回動端側に絞り孔30が
穿設されている。上記絞り羽根28が上記回転軸29を
中心に図3の時計回り方向へ回転すると上記絞り孔30
が上記対物レンズ群22による観察系の光路上に臨まさ
れる。
【0022】また、この絞り羽根28が、内視鏡1の本
体部に一端を固定するバイアスばね26およびこのバイ
アスばね26に連設するワイヤ35を介して、図3の反
時計回り方向(開放絞り方向)へ常時付勢されている。
【0023】さらに、この絞り羽根28の図3の時計回
り方向(絞り方向)側に光感応素子の一例であるSMA
(形状記憶合金)ワイヤ31の一端が掛止されている。
このSMAワイヤ31の他端が上記ライトガイド27の
出射端部27aに露出されたコア34に巻装されてい
る。このSMAワイヤ31は2方向性を有し、上記コア
34から照射される熱エネルギが所定以上になると加熱
されて変態し上記絞り羽根28を上記バイアスバネ26
の付勢力に抗して、図3の時計回り方向へ回動させ、絞
り孔30を観察系の光路上に臨ませる。なお、上記絞り
羽根28の上記絞り孔30の周囲が、上記絞り孔30が
観察系の光路上に臨まされたときに上記対物レンズ群2
2の全体を覆い入射光が絞り孔30を通過する光のみに
なるような形状に形成されている。
【0024】また、上記CCU14内には上記絞り羽根
28を駆動制御する絞り制御回路(図示せず)が設けら
れている。この絞り制御回路は上記固体撮像素子18か
らの映像信号から受光量情報を得て、この受光量が所定
値を越えた場合、上記光源装置15の光量を高照度側へ
切換える。なお、この照度切換えは上記制御スイッチ1
7によりマニアルで上記絞り制御回路に指示することも
できる。
【0025】(作 用)次に、上記構成による実施例の
作用について説明する。
【0026】光源装置15から出射された照明光は、ラ
イトガイド27及び照明レンズ24を経て被写体に照射
される。この照明光によって照明された被写体像は、対
物レンズ群22によって固体撮像素子18上に結像され
光電変換される。この固体撮像素子18の出力信号はC
CU14によって処理されモニタ16に送られる。
【0027】一方、上記固体撮像素子18からの出力信
号はCCU14に設けた絞り制御回路(図示せず)にも
受光量情報として入力される。この絞り制御回路で受光
量が所定値以上と判断された場合、光源装置15から出
射する照明光量を高照度側へ切換える。すると、上記ラ
イトガイド27を通過する光エネルギが増加され、出射
端部27aのコア34に巻装されたSMAワイヤ31
が、このコア34から漏出する光エネルギによって加熱
されて変態する。
【0028】その結果、対物レンズ群22に介装された
絞り羽根28が上記SMAワイヤ31によって、図3の
時計回り方向へ引かれ、この絞り羽根28が回転軸29
を中心に同方向へ回動し、この絞り羽根28に穿設した
絞り孔30が上記対物レンズ群22の光路上に臨まさ
れ、上記固体撮像素子18に入射される光量を制限す
る。
【0029】一方、上記絞り制御回路で固定撮像素子1
8の受光量が所定値以下と判断された場合、上記光源装
置15から出射する照明光量が通常照度に設定される。
【0030】すると、上記SMAワイヤ31が加熱され
ず、上記絞り羽根28はバイアスばね26の付勢力を受
けて、図3の反時計回り方向へ回動し、この絞り羽根2
8の回動端側が上記対物レンズ群22を開放する位置ま
で完全に退避される。
【0031】このように、この実施例では絞り羽根28
を駆動するアクチュエータとしてSMAワイヤ31を用
い、このSMAワイヤ31の加熱手段としてライトガイ
ド27を通過する照明光の一部を用いて、観察光学系の
光路上に絞り孔30を挿脱するようにしたので、絞り口
径を開放絞りと所望の絞りとに選択することができる。
【0032】さらに、絞り羽根28を駆動する機構が簡
単で、また、絞り羽根28とアクチュエータの間に伝達
機構を介する必要がないので、小型化することができ
る。従って、従来、内視鏡1の挿入部2の先端部8のよ
うに組み込むことが困難であった狭隘な部位にも絞り羽
根28、SMAワイヤ31など絞り装置の各構成部品を
実装することができる。
【0033】(第二実施例)図4は本発明の第二実施例
による絞り装置の要部概略図である。
【0034】この実施例では、図2に示すライトガイド
27を加熱用ライトガイド27bと照明用ライトガイド
27cとで構成し、光源装置15には上記各ライトガイ
ド27b,27cの入射端に光を供給する加熱用光源1
5a,照明用光源15bがそれぞれ配設されている。
【0035】上記ライトガイド27は内視鏡1の挿入部
2(図1参照)内に一本に束ねられた状態で挿通され、
先端部において加熱用ライトガイド27bと照明用ライ
トガイド27cとに分岐され、この照明用ライトガイド
27cの出射端が照明レンズ24に対設されている。
【0036】一方、上記加熱用ライトガイド27bの出
射端部27aから前述した第一実施例と同様、コア34
が露出されており、このコア34にSMAワイヤ31が
巻装されている。
【0037】照明用光源15bからの照明光は照明用ラ
イトガイド27cを経て照明レンズ24を介して被検体
に照射される。
【0038】そして、この被検体からの反射光が固体撮
像素子18(図2参照)にて受光され、CCU14(図
1参照)に設けた絞り制御回路にて上記受光量が所定値
以上と判断した場合、上記加熱用光源15aの照度を高
くするかあるいは点灯させる。
【0039】すると、加熱用ライトガイド27bの出射
端部27aに巻装したSMAワイヤ31が加熱されて変
態し、絞り羽根28(図3参照)を第一実施例と同様、
回動させて入射光量を制限する。
【0040】この実施例によれば加熱用光源15aが照
明用光源15bとは別に独立して設けられているため絞
りの調整の自由度が大きくなる。
【0041】(第三実施例)図5は本発明の第三実施例
による絞り装置の要部概略図である。
【0042】この実施例ではレーザ光を用いてSMAワ
イヤ31を加熱するものである。
【0043】内視鏡1の挿入部2にはユニバーサルコー
ド4(図1参照)を介して光ファイバ51が挿通されて
おり、この光ファイバ51の入射端に対設するレーザ発
振器52からレーザ光53が出力されると、このレーザ
光53が光ファイバ51を介して出射端部側へ導光され
る。
【0044】この光ファイバ51の出射端部のクラッド
53の一部が長手方向に沿って切欠かれており、この切
欠き部51aからコア54が露呈されている。
【0045】上記光ファイバ51にて導光されたレーザ
光は、その一部が上記切欠き部51aから漏出し、残り
が出射端から出射し、この出射端に対設するミラー55
にて反射され上記コア54に再び入射される。
【0046】上記切欠き部51aには2方向性を有する
SMAワイヤ31の一端が配設されており、このSMA
ワイヤ31が上記切欠き部51aから漏出するレーザ光
(レーザ発振器52からの入射レーザ光とミラー55か
らの反射レーザ光の双方)にて加熱される。
【0047】SMAワイヤ31が加熱されると収縮方向
へ変態し、このSMAワイヤ31に連設する絞り羽根2
8(図3参照)を回動させる。
【0048】この実施例ではレーザ光量に応じてSMA
ワイヤ31の収縮方向へ変態量が決定され、また、レー
ザ光を出力しないとSMAワイヤ31は冷却されて伸張
し絞りを元に戻すことができる。
【0049】また、光エネルギとしてエネルギ密度の高
いレーザ光を用いたので、光ファイバ51を細くしても
SMAワイヤ31を加熱するのに充分な熱量を得ること
ができる。したがって、内視鏡先端部を一層細径化する
ことができる。
【0050】(第四実施例)図6,図7は本発明の第四
実施例を示し、図6は内視鏡の挿入部の先端部の断面
図、図7は状態別に示す図6のVII-VII 断面図である。
【0051】この実施例では内視鏡1内に2本の加熱用
ライトガイド61,62を挿通し、この各加熱用ライト
ガイド61,62の出射端部61a,62aから露出さ
れたコア63,64に絞り用SMAワイヤ65、開放用
SMAワイヤ66の一端が巻装されている。また、この
各SMAワイヤ65,66の他端が絞り羽根67に掛止
めされている。
【0052】この絞り羽根67は矩形をなし、上下方向
にガイド孔67a,67bが長手方向に沿って穿設され
ており、このガイド孔67a,67bに内視鏡先端部8
の中心軸近傍に突設したピン68が係入されている。上
記絞り羽根67は上記ピン68、ガイド孔67a,67
bに掛止されて、図7の左右方向へスライド自在に支持
されている。
【0053】また、上記絞り用SMAワイヤ65の他端
が上記絞り羽根67の図3の右側端に掛止され、開放用
SMAワイヤ66の他端が絞り羽根67の左側端に掛止
されている。
【0054】一方の加熱用ライトガイド62に光エネル
ギを照射すると開放用SMAワイヤ66が加熱されて変
態し、上記絞り羽根67を図7の左方向へ引く。する
と、この絞り羽根67が同方向へスライドし、この絞り
羽根67に穿設した大径絞り孔67cが対物レンズ群2
2の光軸上に臨まされる。
【0055】また、他方の加熱用ライトガイド61に光
エネルギを照射すると絞り用SMAワイヤ65が加熱さ
れて変態し、上記絞り羽根67を図7の右方向へ引く。
すると、この絞り羽根67が同方向へスライドし、この
絞り羽根67に穿設した小径絞り孔67dが対物レンズ
群22の光軸上に臨まされる。
【0056】このように、上記各加熱用ライトガイド6
1,62に対する光エネルギの供給を切換えることで所
望の絞りを得ることができる。
【0057】この実施例では、複数の所望の絞り口径を
得ることができ、また、一方の絞り孔の径を観察系の入
射光の口径以上にすることにより、第1実施例と同様に
開放絞りと所望の絞りを得ることができる。
【0058】(第五実施例)図8は本発明の第五実施例
による絞り装置の要部斜視図である。
【0059】この実施例では、絞り羽根67(図7参
照)を駆動するための専用の光ファイバ71を内視鏡挿
入部に挿通し、この光ファイバ71の出射端に柄71a
を切欠き形成する。
【0060】この柄71aのコア72が露呈する切欠き
面に、異なる周波数透過特性を有する光学フィルタ73
a,73bを設け、さらに、この各光学フィルタ73
a,73b上に絞り用SMAワイヤ65,開放用SMA
ワイヤ66の一端が横設されている。
【0061】この実施例によれば、一本の光ファイバ7
1に上記各光学フィルタ73a,73bを透過する波長
の光エネルギを選択的に供給することで同時に2つのS
MAワイヤ65,66の一方を冷却し、他方を加熱させ
て変態させることができる。 (第六実施例)図9,図10は本発明の第六実施例を示
し、図9は内視鏡先端部の断面図、図10は動作別に示
す絞り装置の要部断面図である。
【0062】この実施例では対物レンズ群22に入射さ
れた光で2方向性を有するコイル状SMA82を加熱し
て光学絞り81を駆動するものである。
【0063】ライトガイド27から出射した光が被写体
(例えばポリープ)80から反射して対物レンズ群22
を通して固体撮像素子18に入る。上記反射光は固体撮
像素子18で光電変換により電気信号に変換され、信号
線21でカメラコントロールユニットに送られる。
【0064】対物レンズ群22の周辺にはコイル状のS
MA82が設けられ、内視鏡端面に入射する上記反射光
により、SMA82が加熱される。
【0065】上記被写体80が近くにある場合、上記内
視鏡端面に入射する反射光のエネルギは強く、また、上
記被写体80が遠くにある場合上記反射光のエネルギは
弱い。
【0066】上記SMA81が比較的強い反射光のエネ
ルギで加熱されると粗巻きの状態(図10(b))から
記憶形状である密巻き状(図10(a))に変態する。
すると、このSMA82に一端を掛止する光学絞り81
がベース83に掛止する他端を中心に図10の左方向へ
傾倒し、スリット81aを絞り入射光量を制限する。
【0067】一方、上記反射光のエネルギが弱いと上記
SMA82は逆変態し粗巻き状に復元する。その結果、
上記光学絞り81が垂立状態になり透過光量が最大にな
る(図10(b)の状態)。
【0068】この様に反射光の強度に応じて自動的に光
学絞り81が反応し、近くにある物を見る時は光量を落
し、遠くにある物を見る時には絞りを明けて光量を多く
するので常に最適な光量を得ることができる。
【0069】(第七実施例)図11は本発明の第七実施
例による内視鏡先端部の断面図である。
【0070】この実施例では、内視鏡先端面(図におい
ては対物レンズ群22の周囲)に光エネルギ貯蔵プラス
チック(NBD)製リング84を設けたもので、それ以
外の構成は第六実施例と同じである。
【0071】内視鏡先端面に入射される被検体80から
の反射光の強度が強い(被写体80が近い)と上記リン
グ84が熱を発生し、この熱でSMA82が密巻き方向
へ変態し、光学絞り81を傾倒させる。また、上記反射
光の強度が弱い(被写体80が遠い)とリング84の発
熱量が少いため上記SMA82が冷却され、粗巻き方向
へ逆変態して上記光学絞り81を垂立させる。
【0072】ところで、図12は図1の内視鏡1におけ
る送気・送水切換弁体17a部分の断面図である。
【0073】この送気・送水切換弁体17aでは、操作
釦17cを押圧あるいは解放することで送水管路91か
らの送水と、送気ガス管路92からの送気あるいは送水
ガスとを選択的に切換え操作する。
【0074】図に示すように、上記送気ガス管路92に
対し、送気管路93とガス管路94とをY字管路95を
介して連通すれば上記送気管路93と上記送気ガス管路
92とが滑らかに連通されるため、上記操作釦17cに
連設するスプール96をガイドするガイド筒97側から
上記送気管路93を経て上記送気ガス管路92の方向へ
洗滌ブラシを容易に挿通することができ洗滌性が向上す
る。
【0075】また、図13〜図16に示すように、内視
鏡1の操作部3側に副送水口101が設けられているも
のでは、この副送水口101に接続する送液チューブ1
02の先端にチューブ接続口金103を介して設けた接
続部材104に、ポンプによる送水時の逆流(洩れ)を
防止する逆止弁105を設けることで、操作部3側に逆
止弁を設ける必要がなくなる。
【0076】その結果、逆止弁を副送水口101の奥深
くに設けた従来のものに比し、副送水口101側の水溜
りがなくなり、その上、この副送水口101の洗滌性も
向上する。
【0077】また、上記副送水口101に送液チューブ
102を接続しないときには、この副送水口101をキ
ャップ106で閉塞することで、ポンプからの送水機能
を満足させることができる。
【0078】なお、符号107は内筒、108は操作部
外装、109は副送水口101に設けた口金、110は
シール部材、111は上記副送水口101に連通する副
送水容器、112は副送水容器111に接続する送水チ
ューブである。
【0079】また、図1に示す内視鏡操作部3に設けた
湾曲操作ノブ13に併設したF(Free)/E(En
gage)レバー13aを廃止し、代りに、図17に示
すようにF/Eノブ121を上記湾曲操作ノブ13の軸
方向に配設することで上記湾曲操作ノブ13の首下部分
の洗滌性を向上させることができる。
【0080】このF/Eノブ121で上記湾曲操作ノブ
13の回動を規制する場合、上記F/Eノブ121を上
記湾曲操作ノブ13の上面方向へ押圧する。すると、こ
のF/Eノブ121の軸部121aが図示しない支持部
材に支持されながら軸方向へスライドする。
【0081】そして、上記F/Eノブ121と上記湾曲
操作ノブ13とを相対回動させて、上記F/Eノブ12
1の底面に形成した凹部121bを上記湾曲操作ノブ1
3の上面に形成した突起13bに係合させる。なお、図
においては、上記凹部121bと突起13bが円周上に
4ヶ所等間隔で形成されているが、嵌合手段はこれに限
るものではない。
【0082】上記F/Eノブ121の軸部121aの下
端は内視鏡本体に固定するベース板122に固定したハ
ブ123に挿通されており、このハブ123に装着した
弾性部材124にて軸部121aに摩擦力が印加されて
いる。なお、この摩擦力は調節ねじ125のねじ込み量
にて調節することができる。
【0083】上記F/Eノブ121が上記湾曲操作ノブ
13に係合すると上記弾性部材124の摩擦力で上記湾
曲操作ノブ13の回動が規制され、内視鏡湾曲部9(図
1参照)の湾曲状態が維持される。そして、この状態で
上記湾曲操作ノブ13を操作すれば、制動状態のまま湾
曲量、湾曲方向を可変することができる。なお、符号1
26は図示しない湾曲操作ワイヤに連設するチェーンを
巻装するスプロケットで、このスプロケット126が上
記湾曲操作ノブ13に、上記F/Eノブ121の軸部1
21aに回動自在に軸装した回転軸127を介して連設
されている。
【0084】また、上記F/Eノブ121を引いて上記
凹部121bと突起13bとの嵌合を解離すれば上記湾
曲部9の湾曲状態は直ちに解除される。
【0085】なお、各実施例において、電子内視鏡につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えばファイバスコープでも同様である。
【0086】また、絞り装置について説明したが、フォ
ーカスレンズの駆動や視野変換の為のミラーの駆動など
内視鏡先端に組み込まれた光学系の駆動にも本発明は同
様に応用することもできる。
【0087】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
簡単な構造で小型化を実現し、光学絞り装置を構成する
部品を内視鏡先端にこの先端部を太径化することなく容
易に組込むことができるなど優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図3は本発明の第1実施例に係わ
り、図1は内視鏡装置の概略の構成を示す構成図
【図2】内視鏡の挿入部の先端部の断面図
【図3】図2のIII-III 断面図
【図4】本発明の第二実施例による絞り装置の要部概略
【図5】本発明の第三実施例による絞り装置の要部概略
【図6】図6,図7は本発明の第四実施例を示し、図6
は内視鏡の挿入部の先端部の断面図
【図7】状態別に示す図6のVII-VII 断面図
【図8】本発明の第五実施例による絞り装置の要部斜視
【図9】図9,図10は本発明の第六実施例を示し、図
9は内視鏡先端部の断面図
【図10】動作別に示す絞り装置の要部断面図
【図11】本発明の第七実施例による内視鏡先端部の断
面図
【図12】図1の内視鏡1における送気・送水切換弁体
17a部分の断面図
【図13】内視鏡の要部斜視図
【図14】内視鏡の副送水口の断面図
【図15】副送水口にキャップを挿着した内視鏡の要部
斜視図
【図16】内視鏡のキャップを挿着した副送水口の断面
【図17】内視鏡の湾曲操作部の断面図
【符号の説明】
1…内視鏡 8…先端部 28,67,81…光学絞り 31,65,66,82…熱感応素子 15,15a,52…光エネルギ照射手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永吉 貢 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 松井 頼夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 平田 康夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の先端に設けた駆動自在な光学絞
    りと、 この光学絞りに連設し光エネルギが照射されることで機
    械的に形状が変化して上記光学絞りを駆動する光感応素
    子と、 この光感応素子に光エネルギを照射する光エネルギ照射
    手段とを備えたことを特徴とする内視鏡用絞り装置。
JP4022898A 1992-02-07 1992-02-07 内視鏡用絞り装置 Withdrawn JPH05224136A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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