JPH05223954A - 時計の輪列車 - Google Patents

時計の輪列車

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JPH05223954A
JPH05223954A JP4057188A JP5718892A JPH05223954A JP H05223954 A JPH05223954 A JP H05223954A JP 4057188 A JP4057188 A JP 4057188A JP 5718892 A JP5718892 A JP 5718892A JP H05223954 A JPH05223954 A JP H05223954A
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fitting
gear
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Masaru Kiuchi
優 木内
Masayoshi Tanazawa
正義 棚沢
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 時計の輪列車において、軸と歯車の圧入部分
の径を大きくして、保持力を高めることができるように
する。 【構成】 鍔状の大径圧入部15が形成された金属製の
軸10と、この軸10が挿入する貫通孔23および大径
圧入部15が圧入する嵌合凹部24が同軸上に形成され
た合成樹脂製の歯車部20とを備え、歯車部20の嵌合
凹部24に軸10の大径圧入部15を圧入することによ
り、大径圧入部15の外周面と嵌合凹部24の内周面と
の相互の圧接力を増大させ、軸10と歯車部20との保
持力を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は時計の輪列車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】指針式時計では、ステップモータなどの
駆動源の回転を複数の輪列車よりなる輪列機構を介して
時針、分針、秒針などの指針に伝達し、これらの指針を
運針させることにより、時刻を指示するようなってい
る。このような輪列機構では、時針、分針、秒針を同一
の回転中心にするために、時針を運針する筒車内に分針
を運針する二番車の筒カナを回転自在に配置し、この筒
カナ内に秒針を運針する四番車の軸を回転自在に配置し
た構造になっている。この輪列機構の四番車は、従来図
5に示すように、四番歯車1と四番カナ2とが同一軸上
に一体成形された歯車部3の中心に嵌合孔4を設け、こ
の嵌合孔4に軸5の下部圧入部6を圧入することによ
り、歯車部3を軸5に圧入固定するとともに、軸5に設
けられた鍔状の押え部7を歯車部3の上面に当接させる
ことにより、軸5が歯車部3に対して傾かないようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな四番車では、軸5が二番車の筒カナ内に挿入される
ものであるから、軸5の径が細く形成されており、しか
も歯車部3の嵌合孔4に圧入する軸5の下部圧入部6
は、四番カナ1の歯元円が軸5の径とほぼ同じであるた
め、軸5の径よりも細く形成されている。このため、こ
の四番車では、歯車部3の嵌合孔4に軸5の下部圧入部
6を圧入しても、下部圧入部6の径が細いため、充分な
保持力が得られず、温度変化や経時変化などによって保
持力が低下し、歯車部3と軸5とが相互にスリップして
しまうという問題がある。なお、保持力を高めるため
に、歯車部3を強度の高い材料で形成し、かつ嵌合孔4
を少し小さくして圧入力を高くすると、歯車部3に割れ
が生じるという問題がある。この発明は上記事情に鑑み
てなされたもので、その目的とするところは、軸と歯車
の圧入部分の径を大きくして、保持力を高めることので
きる時計の輪列車を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために、鍔状の大径圧入部が形成された金属製
の軸と、この軸が挿入する貫通孔および大径圧入部が圧
入する嵌合凹部が同軸上に形成された合成樹脂製の歯車
とを備え、歯車の嵌合凹部に軸の大径圧入部が圧入し
て、嵌合凹部の内周面と大径圧入部の外周面とが相互に
圧接することにより、軸と歯車とを固定することを特徴
とする。
【0005】
【作用】この発明によれば、軸の大径圧入部を鍔状に大
きく形成し、この大径圧入部を歯車の嵌合凹部に圧入す
るので、大径圧入部の外周面と嵌合凹部の内周面との相
互の圧接力が増大し、軸と歯車との保持力が高まる。
【0006】
【実施例】以下、図1を参照して、この発明の第1実施
例を説明する。
【0007】図1は四番車を示す。この四番車は軸10
と歯車部20とで構成されている。軸10は図示ない二
番車の筒カナ内に回転自在に挿通して配置されるもので
ある。この軸10は、筒カナ内に配置される軸本体11
の上下部に振止め部12がそれぞれ設けられ、筒カナか
ら突出する上端部に針取付部13が設けられ、筒カナか
ら突出する下端部に挿入部14が、その上部に鍔状の大
径圧入部15がそれぞれ設けられ、これらが炭素工具鋼
などの耐摩耗性の高い金属材料によって一体に形成され
ている。振止め部12は軸本体11より少し大径に形成
され、筒カナの内周面に接触して回転することにより、
軸10の回転時の振れを防止するためのものである。針
取付部13は軸本体11よりも小径のテーパ部に形成さ
れ、秒針16の取付孔17に圧入嵌合することにより、
秒針16が取り付けられるものである。挿入部14は後
述する理由により軸本体11よりも小径に形成されてい
る。さらに、鍔状の大径圧入部15は直径が軸本体11
の径のほぼ3倍程度の大きさに形成された円板状のもの
である。この大径圧入部15の外周面の軸方向(厚さ方
向)における下部側には圧接面18が形成され、上部側
には上方へ向かうに従って次第に小径となるテーパ面1
9が形成されている。
【0008】歯車部20は四番歯車21と四番カナ22
とを同一軸上に設け、これらをチタン酸カリウム入りポ
リアセタール樹脂などで一体成形したものである。四番
歯車21は中心部分が厚く形成された平歯車であり、そ
の下面中央に四番カナ22が一体に形成されている。こ
の四番カナ22は歯元円が軸10の軸本体11とほぼ同
じ径に形成されいる。また、歯車部20の中心には軸1
0の挿通部14が挿通する貫通孔23が四番歯車21と
四番カナ22とに貫通して設けられている。この貫通孔
23は四番カナ22の歯元円が軸本体11とほぼ同じ径
であるから、軸本体11よりも小径に形成されている。
このため、軸10の挿入部14は軸本体11よりも小径
に形成されている。さらに、歯車部20の上面つまり四
番歯車21の上面には軸10の大径圧入部15が圧入す
る嵌合凹部24が設けられている。この嵌合凹部24は
貫通孔23と同軸上に形成された円形状の凹部であり、
その周囲にリング状のリブ25が設けられている。
【0009】このような四番車では、軸10の挿入部1
4を歯車部20の貫通孔23に挿入して、軸10の大径
圧入部15を歯車部20の嵌合凹部24に圧入すること
により、大径圧入部15の下面が嵌合凹部24の底部に
当接し、歯車部20に対する軸10の傾きを防いだ状態
で、大径圧入部15の外周面が嵌合凹部24の内周面に
圧接し、これら相互の圧接力で軸10に歯車部20が固
定されることになる。特に、大径圧入部15はその直径
が軸本体11のほぼ3倍程度と大きく形成されているた
め、大径圧入部15の外周面と嵌合凹部24の内周面と
の相互の圧接力が大きくなり、軸10と歯車部20との
保持力が高くなる。このため、温度変化や経時変化など
によって保持力が低下することがないので、軸10と歯
車部20とが相互にスリップすることがなく、歯車部2
0の回転を確実に軸10に伝達することが可能となる。
この場合、大径圧入部15の外周面はその上部側にテー
パ面19が形成されているので、このテーパ面19の個
所が嵌合凹部24の内周面に対する逃げ面となり、無理
なく大径圧入部15を嵌合凹部24に圧入することがで
きる。
【0010】つぎに、図2を参照して、この発明の第2
実施例を説明する。なお、図1の第1実施例と同一部分
には同一符号を付し、その説明は適宜省略する。
【0011】この四番車は、軸10の大径圧入部15の
形状が異なる以外は、第1実施例と全く同様に構成され
ている。すなわち、大径圧入部15の外周面は、その下
部側に嵌合凹部24の内周面に圧接する圧接面30が形
成され、この圧接面30よりも上部側に上方へ向かって
次第に小径となるテーパ面31が形成されている。この
場合、圧接面30の軸方向(厚さ方向)の長さは歯車部
20の歯幅tよりも短く、しかも圧接部30は歯車部2
0の歯幅t内で嵌合凹部24に圧入固定される。言い替
えれば、圧接部30はテーパ面31との境である上端が
歯車部20の歯幅tの上端と同じ高さで嵌合凹部24内
に圧入固定される構造となっている。
【0012】このような四番車では、第1実施例と同
様、大径圧入部15が嵌合凹部24に圧入することによ
り、大径圧入部15の圧接面30が嵌合凹部24の内面
に圧接するので、歯車部20が軸10に高い保持力で固
定されることになるほか、特に大径圧入部15のテーパ
面31の幅が第1実施例よりも広いので、嵌合凹部24
に対する大径圧入部15の圧入が無理なく円滑にでき、
このため嵌合凹部24の周囲のリブ25に割れなどが発
生せず、極めて良好に圧入することができる。
【0013】つぎに、図3を参照して、この発明の第3
実施例を説明する。この場合にも、第1実施例と同一部
分には同一符号を付し、その説明は適宜省略する。
【0014】この四番車においても、軸10の大径圧入
部15が異なる以外は、第1実施例と全く同様に構成さ
れている。すなわち、大径圧入部15の外周面には上下
方向(軸方向)に走る凹凸溝35が多数形成されてい
る。このような四番車では、大径圧入部15を嵌合凹部
24に圧入すると、大径圧入部15の外周面に形成され
た凹凸溝35が嵌合凹部24の内周面に食い込むことに
なるため、充分なトルクを得ることができ、軸10と歯
車部20とが相互にスリップするのを確実に防ぐことが
できる。
【0015】つぎに、図4を参照して、この発明の第4
実施例を説明する。この第4実施例では、大径圧入部1
5に切欠き部36を形成すると共に、歯車部20の嵌合
凹部24の内周面に突部26を形成しておき、切欠き部
36を突部26に係合させることにより、軸10と歯車
部20とが相互にスリップするのを防ぐようにしたもの
である。
【0016】なお、この発明は、上述した各実施例で述
べたような四番車に限らず、二番車や三番車などの他の
輪列車にも適用することができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、軸に形成された鍔状の大径圧入部を歯車の
嵌合凹部に圧入するので、大径圧入部の外周面と嵌合凹
部の内周面との相互の圧接力を大きくすることができ、
軸と歯車との保持力を充分に高くすることがでる。この
ため、温度変化や経時変化などによって保持力が低下せ
ず、軸と歯車とが相互にスリップするのを防ぐことがで
きる。また、請求項2記載の発明によれば、軸の大径圧
入部の外周面に凹凸部もしくは切欠き部を設けたので、
歯車の嵌合凹部に大径圧入部を圧入すると、凹凸部もし
くは切欠き部が嵌合凹部の内周面に食い込み、これによ
り軸と歯車との相互スリップを防ぐことができる。さら
に、請求項3記載の発明によれば、嵌合凹部の内周面に
圧接する大径圧入部の圧接面の軸方向の長さを歯車の歯
幅よりも薄く形成し、かつ大径圧入部の圧接面を歯車の
歯幅内において嵌合凹部内に圧入固定することにより、
大径圧入部の圧入力を強くしても、嵌合凹部の周辺に割
れが発生するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の四番車を示す縦断面
図。
【図2】この発明の第2実施例の四番車を示す縦断面
図。
【図3】この発明の第3実施例の四番車を示す縦断面
図。
【図4】この発明の第4実施例の四番車の横断面図。
【図5】従来の四番車を示す縦断面図。
【符号の説明】
10 軸 15 大径圧入部 20 歯車部 23 貫通孔 24 嵌合凹部 30 圧接面 35 凹凸溝 36 切欠き部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍔状の大径圧入部が形成された金属製の
    軸と、この軸が挿入する貫通孔および前記大径圧入部が
    圧入する嵌合凹部が同軸上に形成された合成樹脂製の歯
    車とを備え、 前記嵌合凹部に前記大径圧入部が圧入して、前記嵌合凹
    部の内周面と前記大径圧入部の外周面とが相互に圧接す
    ることにより、前記軸と前記歯車とを固定することを特
    徴とする時計の輪列車。
  2. 【請求項2】 前記大径圧入部の外周面には前記嵌合凹
    部の内周面に食い込む凹凸部が形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の時計の輪列車。
  3. 【請求項3】 前記大径圧入部の外周面のうち、前記嵌
    合凹部の内周面に圧接する圧接面の軸方向の長さは前記
    歯車の歯幅よりも薄く、かつ前記圧接面は前記歯車の歯
    幅内において前記嵌合凹部内に圧入固定されていること
    を特徴とする請求項1記載の時計の輪列車。
  4. 【請求項4】 前記大径圧入部には切欠部が形成され、
    前記嵌合凹部の内周面には前記切欠部に係合する突部が
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の時計の
    輪列車。
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