JPH05223649A - ジャンパー線の異常検知方法 - Google Patents

ジャンパー線の異常検知方法

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JPH05223649A
JPH05223649A JP5923892A JP5923892A JPH05223649A JP H05223649 A JPH05223649 A JP H05223649A JP 5923892 A JP5923892 A JP 5923892A JP 5923892 A JP5923892 A JP 5923892A JP H05223649 A JPH05223649 A JP H05223649A
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広実 河野
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正幸 佐々木
Takashi Matsushima
松島  隆
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電車車輛間のジャンバー線の改良された異常
検知方法をを提供する。 【構成】 電車車輛間の渡り線であるジャンパー線の異
常検出方法において、2本の導体を平行させてこれらの
間を半導電性樹脂で一体にモールド成形した線からなる
半導電性温度検知線をジャンパー線に沿わせ、これらを
互いに隣接するように配置し、可撓性を有したパイプ内
に収納し、ジャンパー線の温度を測定してジャンパー線
の異常を検知する。また、上記半導電性温度検知線は、
2本の導体を平行させてこれらの導体間を有機PTC特
性(温度に比例して抵抗が増加する特性)を持った半導
電性の樹脂で2線心間をモールドした線を、各導体が一
定間隔毎に半導電性樹脂を含めて交互に切り欠き部を有
し、各導体が半導電性樹脂部を介して一定間隔毎に接続
された線を形成し、この線と一端でもう1本の線と接続
されループ回路を形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ケーブルを用いた電
車用ジャンバー線の異常検知方法に係り、ジャンバー線
の断線等の異常を温度を測定することにより検知する方
法である。
【0002】
【従来の技術】従来、電車車輛間の渡し配線としては磁
器碍子を各々の車輛端に設置し、この各々の碍子端を裸
撚り線で接続する方式が採られている。しかし、近年の
電車の高速化に伴って風騒音対策が必要となり、上記の
碍子方式をやめて背が低く風の抵抗を受け難いジョイン
トボックスを各々の車輛端に設置し、その間をケーブル
で接続する方式が用いらるようになっている。即ち、図
15に示すように、電車車輛1の屋根上のパンタグラフ
2から図示しない架線から導入された電力は、ジョイン
トボックス4を介しジャンパー線5により順次他の車輛
に送られるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車輛間のジャンパー線
は電車の走行に伴って振動やひねり等を受け易く、導体
素線の断線が生じ易い。これは事故防止の観点から十分
監視する必要がある。従来の裸ジャンパー線の場合には
目視で容易に監視することが可能である。しかし、ジャ
ンパー線は安全上ほとんど絶縁体で被覆されたケーブル
となっておりており、ケーブルの場合にはゴム被覆等の
外装を施しているため、外観から内部の異常を発見する
ことや予知することが難しい。
【0004】ここで、ジャンパー線(ケーブル)が振動
疲労等で断線に至る過程は、まず局部的に導体素線が断
線しこれが拡大していく。その際、導体の断面積が局部
的に減少するため、通電電流により局部発熱現象が生
じ、発熱によって加速度的に断線が進行することにな
る。従って、この発熱を検知すれば異常予知が可能であ
る。従来技術でこれを行う場合には熱電対等を用いて行
う方法があるが、これはケーブルのあるポイントの測定
しかできず、ジャンパー線用ケーブルの全長にわたって
監視を行うためには非常に数多くの配線が必要となり、
これは現実的でなかった。
【0005】この発明の目的は、上述した従来技術の欠
点を解消し、ジャンパー線用ケーブルの局部的な異常を
温度検知により容易に行う方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、電車車輛間
の渡り線であるジャンパー線の異常検出方法において、
2本の導体を平行させてこれらの間を半導電性樹脂で一
体にモールド成形した線からなる半導電性温度検知線を
ジャンパー線に沿わせ、これらを互いに隣接するように
配置し、可撓性を有したパイプ内に収納し、ジャンパー
線の温度を測定してジャンパー線の異常を検知すること
を特徴とするジャンパー線の異常検知方法である。ま
た、温度検知線は、2本の導体を平行させてこれらの導
体間を有機PTC特性(温度に比例して抵抗が増加する
特性)を持った半導電性の樹脂で2線心間をモールドし
た線を、各導体が一定間隔毎に半導電性樹脂を含めて交
互に切り欠き部を有し、各導体が半導電性樹脂部を介し
て一定間隔毎に接続された線を形成し、この線と一端で
もう1本の線と接続されループ回路を形成したものであ
る。さらに、ジャンパー線のコアーとシース間に前記温
度検知線を組み込んだことを特徴とする。
【0007】
【作用】ジャンパー線の全長に渡りその温度を連続的あ
るいは間欠的に測定することにより、断線等の異常を極
めて容易に予知および検知することができる。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図1はこの発明に適用される温度検知線を製造
するためのケーブルの平面図、図2はその断面図であ
る。2本の導体7,7´はカーボンを含んだポリエチレ
ン等の半導電性被覆材6により平形ケーブルのように被
覆されて構成される。ここで導体7,7´に或る電圧を
かけると、半導電性被覆材6を介して電流が流れるが、
この間に連続的に或る抵抗が存在する。これを等価回路
で示すと図3に示すようになる。
【0009】ここで、導体7,7´間に電圧をかけつづ
けると抵抗8,81 ,82 ,・・・によって半導電性被
覆材6が温度上昇し、これに比例して図4に示すような
抵抗が増加する特性を持っている。そして、或る温度
(To)に近づくと急激に(指数関数的に)抵抗が上昇
するようになる。同時に電流は図5に示すように或る温
度Toに近づくと減少する。これらの特性を持ったもの
を有機PTC(Positive Temperatu
re Coefficent)特性と称し、温度が上が
ると発熱量(電流×電圧)が自己制御(温度上昇に伴な
って電流が急激に減少する)されるため、安全かつ経済
的なヒーター線として用いられている。
【0010】この発明は、このようなPTC特性を利用
して、逆に温度検知を行い、ジャンパー線の異常を予知
または検知することを目的としている。図6はこの発明
に用いる温度検知線(センサー)の平面図、図7はその
断面図である。ここでは図1に示す線を或るピッチで片
方の半導電性被覆材6´を片側の導体8,8´を含めて
切込部9を形成するように切除した線を形成する。
【0011】その結果、対抗する導体8,8´はPCT
特性を持った半導電性被覆材6´を介して長さΔlの部
分のみで間欠的に接続していることになる。この場合の
等価回路は従って図8に示すようになる。ここで、回路
を形成するためにもう1本の通常の電線11と接続して
図9のようなループ回路を構成したとする。このような
線において、例えば6aの部分の温度が上昇すると、即
ち、図6のいずれかのΔlの部分で発熱が発生すると、
この部分に対応して抵抗R2 が指数的に数桁オーダーで
増大するため、回路全体の抵抗が極端に増大し、図10
のグラフに示すような上述したいわゆるPTC特性を示
すことになる。
【0012】ここで、予め実験等によって図11のグラ
フに示す要注意範囲を把握しておけば、図9に示すよう
に電流線間に電圧Eをかけその時の電流iを電流計15
で監視すれば、図11に示すように電流の変化によって
局部的な異常発熱現象を検知することが可能である。通
常ジャンパー線の長さは1〜3mであり、これを全長に
わたり検知するためには、図6のΔlの配置を例えばL
≒10〜100mm程度の間隔で行っておけばよい。
【0013】図12および図13に具体的な実施例を示
す。ジャンパー線5´を可撓性パイプ12に収納し、同
時に図9に相当する温度検知線(センサー回路)10,
11を図14に示すようにパイプ13内に収めジャンパ
ー線5´に接するようにパイプ12内に収納したもので
ある。ここで、端子箱14を介してセンサー回路10,
11間(図9の8,8´に相当)に電圧をかけて連続ま
たは間欠的に電流値を監視することにより内部の異常を
容易に検知することができる。16はジョイントボック
ス4に近接して設けられた固定金具である。
【0014】上記例では、温度検知線をジャンパー線に
沿わせるのにパイプ13内に収納させて行うものについ
て説明したが、これはジャンパー線そのもののコアーと
シース間に設置しても良いことは勿論である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明のジャン
パー線の異常検知方法によれば、シンプルな配線でジャ
ンパー用ケーブルの温度を測定することにより、ジャン
パー線の全長に渡って異常現象を予知あるいは検知する
ことができる。また、ジャンパー線の全長に渡って局部
的な異常を含めた監視が可能であり、電車が運行できな
くなるような事故を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に適用される温度検知線を製造するた
めのケーブルの構成を示す平面図、
【図2】図1の断面図、
【図3】図1に示す線の等価回路図、
【図4】図1に示す線の抵抗と温度の関係を示すグラ
フ、
【図5】図1に示す線の電流と温度の関係を示すグラ
フ、
【図6】温度検知線(センサー)の構成を示す平面図、
【図7】図6の断面図、
【図8】図6に示す温度検知線の等価回路図、
【図9】温度検知線のループ回路図、
【図10】図6に示す温度検知線の抵抗と温度の関係を
示すグラフ、
【図11】図6に示す温度検知線の電流と温度の関係を
示すグラフ、
【図12】一実施例のジャンパー線の側面図、
【図13】図12の断面図、
【図14】図12の温度検知線の拡大横断面図、
【図15】従来のジャンパー線の説明図である。
【符号の説明】
1 電車車両 4 ジョイントボックス 5 ジャンパー線 6,6´ 半導電性被覆材 7,7´ 導体 8,8´ 導体 9 切欠部 10 PTC特性をもつ線 11 電線 12 可撓性パイプ 13 パイプ 14 端子ボックス 15 電流計 16 固定金具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電車車輛間の渡り線であるジャンパー線
    の異常検出方法において、2本の導体を平行させてこれ
    らの間を半導電性樹脂で一体にモールド成形した線から
    なる半導電性温度検知線をジャンパー線に沿わせ、これ
    らを互いに隣接するように配置し、可撓性を有したパイ
    プ内に収納し、ジャンパー線の温度を測定してジャンパ
    ー線の異常を検知することを特徴とするジャンパー線の
    異常検知方法。
  2. 【請求項2】 上記半導電性温度検知線は、2本の導体
    を平行させてこれらの導体間を有機PTC特性(温度に
    比例して抵抗が増加する特性)を持った半導電性の樹脂
    で2線心間をモールドした線を、各導体が一定間隔毎に
    半導電性樹脂を含めて交互に切り欠き部を有し、各導体
    が半導電性樹脂部を介して一定間隔毎に接続された線を
    形成し、この線と一端でもう1本の線と接続されループ
    回路を形成したことを特徴とする温度検知線。
  3. 【請求項3】 ジャンパー線のコアーとシース間に前記
    温度検知線を組み込んだことを特徴とする請求項1記載
    のジャンパー線異常検知方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013156338A3 (de) * 2012-04-19 2014-06-26 Siemens Ag Österreich Verfahren und einrichtung zur stromabnehmerausfallüberwachung
WO2021091895A1 (en) * 2019-11-04 2021-05-14 Ox Partners, Llc Smart jumper cables

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013156338A3 (de) * 2012-04-19 2014-06-26 Siemens Ag Österreich Verfahren und einrichtung zur stromabnehmerausfallüberwachung
WO2013156093A3 (de) * 2012-04-19 2014-06-26 Siemens Ag Österreich Verfahren und einrichtung zur stromabnehmerausfallüberwachung
WO2021091895A1 (en) * 2019-11-04 2021-05-14 Ox Partners, Llc Smart jumper cables

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