JPH05223518A - 溶融金属用内張容器のライニングプロフィル計測及び侵入地金検出方法及び検出装置 - Google Patents
溶融金属用内張容器のライニングプロフィル計測及び侵入地金検出方法及び検出装置Info
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- JPH05223518A JPH05223518A JP2285992A JP2285992A JPH05223518A JP H05223518 A JPH05223518 A JP H05223518A JP 2285992 A JP2285992 A JP 2285992A JP 2285992 A JP2285992 A JP 2285992A JP H05223518 A JPH05223518 A JP H05223518A
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- refractory
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、導電性の外殻を有しその内側に非
導電性の耐火物ライニングを有する窯炉、容器のライニ
ングプロフィルと侵入地金を高精度で検出する方法を提
供する。 【構成】 本発明は、導電性の外殻内側に耐火物を内張
の溶融金属用容器において、内張耐火物内表面近傍に2
個1対のコイルを配置してなるセンサーヘッドを配置
し、このセンサーヘッドの一方のコイルに交流電圧を印
加した時の他方のコイルの誘起電圧から内張耐火物中の
導電性侵入物の存在状況を検知すると共に、内張の容器
内側に定めた複数の基準点から外殻までの距離を測定し
て求めた外殻外表面プロフィルから数値解析によって内
張耐火物における厚みまたは、侵入地金を別々にあるい
は同時的に検出することを特徴とする。
導電性の耐火物ライニングを有する窯炉、容器のライニ
ングプロフィルと侵入地金を高精度で検出する方法を提
供する。 【構成】 本発明は、導電性の外殻内側に耐火物を内張
の溶融金属用容器において、内張耐火物内表面近傍に2
個1対のコイルを配置してなるセンサーヘッドを配置
し、このセンサーヘッドの一方のコイルに交流電圧を印
加した時の他方のコイルの誘起電圧から内張耐火物中の
導電性侵入物の存在状況を検知すると共に、内張の容器
内側に定めた複数の基準点から外殻までの距離を測定し
て求めた外殻外表面プロフィルから数値解析によって内
張耐火物における厚みまたは、侵入地金を別々にあるい
は同時的に検出することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は導電性で連続的な平面
あるいは曲面上の外殻の内側に、非導電性の耐火物を内
張した窯炉容器の耐火物のライニングプロフィルの非破
壊計測及び侵入地金検出方法に関するものである。
あるいは曲面上の外殻の内側に、非導電性の耐火物を内
張した窯炉容器の耐火物のライニングプロフィルの非破
壊計測及び侵入地金検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】窯炉容器の耐火壁の厚みを精度良く計測
し、耐火物中の侵入地金を検知することは耐火物の安全
管理、整備作業にとって極めて重要な項目である。この
ような窯炉容器の耐火物のライニングプロフィルの計測
装置としては、例えば、本出願人が出願の特願昭63−
172535号明細書に示されている装置が挙げられる
が、内張耐火物内に侵入地金が多く存在している時は電
磁波が地金に遮断され、耐火物厚みが正確に測定できな
いという欠点を持っている。
し、耐火物中の侵入地金を検知することは耐火物の安全
管理、整備作業にとって極めて重要な項目である。この
ような窯炉容器の耐火物のライニングプロフィルの計測
装置としては、例えば、本出願人が出願の特願昭63−
172535号明細書に示されている装置が挙げられる
が、内張耐火物内に侵入地金が多く存在している時は電
磁波が地金に遮断され、耐火物厚みが正確に測定できな
いという欠点を持っている。
【0003】又、残存ライニング厚を自動計測する方法
としては、例えば特開昭51−147510号公報に示
されるような、レーザーや、マイクロ波のような波を利
用して、これらの波が発生装置から出て、耐火物壁で反
射し、また発生装置に戻ってくるまでの時間や位相差か
ら耐火物壁と発生装置の距離を求め、この距離の変化か
ら溶損箇所と溶損量及び耐火物壁の厚みを算出する方法
があるが、計測装置の設置位置と容器の設置位置関係が
常に一定にならない点や、測定ポイントと光源との距離
が離れているため、粉塵やゆらぎの影響を受け、計測不
可能となる場合もあり、あまり適用されていない。
としては、例えば特開昭51−147510号公報に示
されるような、レーザーや、マイクロ波のような波を利
用して、これらの波が発生装置から出て、耐火物壁で反
射し、また発生装置に戻ってくるまでの時間や位相差か
ら耐火物壁と発生装置の距離を求め、この距離の変化か
ら溶損箇所と溶損量及び耐火物壁の厚みを算出する方法
があるが、計測装置の設置位置と容器の設置位置関係が
常に一定にならない点や、測定ポイントと光源との距離
が離れているため、粉塵やゆらぎの影響を受け、計測不
可能となる場合もあり、あまり適用されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来の計測方法のような欠点がなく、耐火物内の侵入地
金検出と同時に、内張容器壁の厚み計測も正確に行える
窯炉容器の耐火物のライニングプロフィル計測及び侵入
地金検出方法を提供するものである。
従来の計測方法のような欠点がなく、耐火物内の侵入地
金検出と同時に、内張容器壁の厚み計測も正確に行える
窯炉容器の耐火物のライニングプロフィル計測及び侵入
地金検出方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)地金検
出機能、(2)耐火物厚み計測機能、及び(3)計測、
解析機能を持つ装置を用いる。
出機能、(2)耐火物厚み計測機能、及び(3)計測、
解析機能を持つ装置を用いる。
【0006】(1)については、非磁性体の導線を巻設
し、かつ鉄皮の法線を対称軸として対称に間隔をおいて
設置された2個1対のコイル(以下これをセンサーヘッ
ドと呼ぶ。)の、対称軸が常に鉄皮法線に対して10°
以内になるようにセンサーヘッドを移動させ、特定の計
測点で停止してコイルの誘起電圧を測定する機構であ
る。
し、かつ鉄皮の法線を対称軸として対称に間隔をおいて
設置された2個1対のコイル(以下これをセンサーヘッ
ドと呼ぶ。)の、対称軸が常に鉄皮法線に対して10°
以内になるようにセンサーヘッドを移動させ、特定の計
測点で停止してコイルの誘起電圧を測定する機構であ
る。
【0007】(2)については、前記センサーヘッド付
近に設置したセンサーヘッドから、耐火物内表面までの
距離を計測するセンサー、外部から外殻外表面プロフィ
ルを計測するセンサー及び、対象設備を基準の位置に微
調整する装置等からなり、耐火物厚みを計測する機能を
有する。
近に設置したセンサーヘッドから、耐火物内表面までの
距離を計測するセンサー、外部から外殻外表面プロフィ
ルを計測するセンサー及び、対象設備を基準の位置に微
調整する装置等からなり、耐火物厚みを計測する機能を
有する。
【0008】(3)については、(1),(2)で得ら
れたデータを基に地金侵入箇所、面積、形状を求め、各
部位の残存厚みをパソコンCRT上に表示するととも
に、得られたデータを安全管理、整備作業の基礎データ
として使用できるように印刷、記憶させたり、他の関連
装置(解体、補修装置)や設備管理用の大型上位コンピ
ュータに転送する機能を有する。
れたデータを基に地金侵入箇所、面積、形状を求め、各
部位の残存厚みをパソコンCRT上に表示するととも
に、得られたデータを安全管理、整備作業の基礎データ
として使用できるように印刷、記憶させたり、他の関連
装置(解体、補修装置)や設備管理用の大型上位コンピ
ュータに転送する機能を有する。
【0009】
【作用】本発明の適用箇所としては、金属性外殻の内側
に非導電性耐火物を内張した溶融金属用容器にはほとん
ど適用可能であり、各種取鍋、高炉大樋、タンディッシ
ュ等が代表的な設備である。
に非導電性耐火物を内張した溶融金属用容器にはほとん
ど適用可能であり、各種取鍋、高炉大樋、タンディッシ
ュ等が代表的な設備である。
【0010】本装置では、センサーヘッドを先に付けた
アームを、昇降、横行、回転のそれぞれが独立に動く駆
動装置に取付け、センサーヘッドの対称軸が鉄皮法線と
±10°以内になるように耐火物壁にそって移動させ
る。
アームを、昇降、横行、回転のそれぞれが独立に動く駆
動装置に取付け、センサーヘッドの対称軸が鉄皮法線と
±10°以内になるように耐火物壁にそって移動させ
る。
【0011】センサーヘッドは特開昭62−34003
号公報に示されているセンサー(通称NSセンサー)を
使用する。該ヘッドは2個のコイル即ち送波コイルと受
波コイルから成る。送波コイルに高周波電流を流すと高
周波磁界(1次磁界)が発生し、対象導電体に渦電流に
よる2次磁界が発生する。
号公報に示されているセンサー(通称NSセンサー)を
使用する。該ヘッドは2個のコイル即ち送波コイルと受
波コイルから成る。送波コイルに高周波電流を流すと高
周波磁界(1次磁界)が発生し、対象導電体に渦電流に
よる2次磁界が発生する。
【0012】1次及び2次磁界の合成磁界により受波コ
イルに誘起電圧が発生するが、この誘起電圧はセンサー
ヘッド〜対象導電体間距離によって変化するので、耐火
物内に地金が存在してなければ、この出力電圧よりセン
サーヘッド〜鉄皮間距離が求まる。もし地金が存在して
おれば地金面積、深さに応じた出力が得られるため、耐
火物厚みに比較して大きな出力電圧が発生する。そのよ
うな箇所については早期解体、補修を行い、湯漏れ事故
を早期に回避することが必要である。
イルに誘起電圧が発生するが、この誘起電圧はセンサー
ヘッド〜対象導電体間距離によって変化するので、耐火
物内に地金が存在してなければ、この出力電圧よりセン
サーヘッド〜鉄皮間距離が求まる。もし地金が存在して
おれば地金面積、深さに応じた出力が得られるため、耐
火物厚みに比較して大きな出力電圧が発生する。そのよ
うな箇所については早期解体、補修を行い、湯漏れ事故
を早期に回避することが必要である。
【0013】しかしながら、上記NSセンサーは、地金
が存在している場所では高周波磁界が遮断され、渦電流
が地金表面に発生するので、耐火物厚みは計測できず、
地金面積と侵入深さに応じた出力電圧が発生する。
が存在している場所では高周波磁界が遮断され、渦電流
が地金表面に発生するので、耐火物厚みは計測できず、
地金面積と侵入深さに応じた出力電圧が発生する。
【0014】従って、地金が存在している領域について
は他の方法、例えばリニアゲージ、レーザー等の距離計
測装置を用いて計測すべきであるが、センサーヘッドに
のみ設置していたのでは、光源と対象内張容器との相対
的な位置関係が一致しにくく、誤差が大きくなる。
は他の方法、例えばリニアゲージ、レーザー等の距離計
測装置を用いて計測すべきであるが、センサーヘッドに
のみ設置していたのでは、光源と対象内張容器との相対
的な位置関係が一致しにくく、誤差が大きくなる。
【0015】そのため本装置では、センサーヘッドのみ
ならず外殻外表面プロフィルが計測できるセンサーや、
外殻位置を微調整できる装置等を備え、計測・解析装置
(パソコン)にて外殻の変形量補正、位置補正を行うこ
とにより、精度のよい計測を可能にしている。
ならず外殻外表面プロフィルが計測できるセンサーや、
外殻位置を微調整できる装置等を備え、計測・解析装置
(パソコン)にて外殻の変形量補正、位置補正を行うこ
とにより、精度のよい計測を可能にしている。
【0016】更に、センサーでの測定結果と距離計測セ
ンサーでの測定結果の比較を行い、侵入地金検出の精度
をより向上させることも可能である。又、計測データを
解体装置や吹き付け装置に転送し、連動させることによ
り侵入地金の早期発見による湯漏れ事故防止や、最適補
修部位に最少量の吹き付けを行うことによる炉材原単位
の削減が可能である。
ンサーでの測定結果の比較を行い、侵入地金検出の精度
をより向上させることも可能である。又、計測データを
解体装置や吹き付け装置に転送し、連動させることによ
り侵入地金の早期発見による湯漏れ事故防止や、最適補
修部位に最少量の吹き付けを行うことによる炉材原単位
の削減が可能である。
【0017】
【実施例】以下に本発明を、取鍋を対象として行った実
施例に基づいて詳しく述べる。◎図1は本発明を実施す
るための装置の構成例である。図1にて、1はセンサー
と耐火物間の距離を計測する距離検測棒、2はセンサー
ヘッド、3はセンサーヘッド2を前面に取付け、距離検
測棒1を取付けてある差動トランスを内蔵したセンサー
ボックス、4はアーム、5はアームを介してセンサーヘ
ッドを鍋半径方向に動かす横行フレームで、横行用モー
ター8によりボールねじを介して駆動される。
施例に基づいて詳しく述べる。◎図1は本発明を実施す
るための装置の構成例である。図1にて、1はセンサー
と耐火物間の距離を計測する距離検測棒、2はセンサー
ヘッド、3はセンサーヘッド2を前面に取付け、距離検
測棒1を取付けてある差動トランスを内蔵したセンサー
ボックス、4はアーム、5はアームを介してセンサーヘ
ッドを鍋半径方向に動かす横行フレームで、横行用モー
ター8によりボールねじを介して駆動される。
【0018】6は、アームを上下に動かす昇降ポスト
で、昇降用モータ9により減速機を介してラックピニオ
ンにより駆動される。7はアームを回転させる旋回デッ
キで、旋回用モータ10によって、減速機を介してピン
ギアにより駆動される。11は旋回用ケーブルベアで、
信号及び動力用ケーブル、冷却用エアホースの処理を行
う。
で、昇降用モータ9により減速機を介してラックピニオ
ンにより駆動される。7はアームを回転させる旋回デッ
キで、旋回用モータ10によって、減速機を介してピン
ギアにより駆動される。11は旋回用ケーブルベアで、
信号及び動力用ケーブル、冷却用エアホースの処理を行
う。
【0019】12は取鍋外表面プロファイル測定用レー
ザー計側器で、円周方向3箇所に設置している。13は
取鍋芯出し用オイルシリンダーで円周方向3箇所に設置
している。14は芯出しの際に、取鍋が移動しやすいよ
うに底にひいておく滑動盤である。デッキ15上には、
このほか操作盤19等が設置される。16はデッキの支
柱、17は車輪、18は走行用レールである。各駆動装
置は操作盤19、及び制御盤20にて制御される。21
は数値解析装置で、耐火物厚みの演算や溶損量の計算、
吹き付け耐火物量の適正値を算出等を行うものである。
ザー計側器で、円周方向3箇所に設置している。13は
取鍋芯出し用オイルシリンダーで円周方向3箇所に設置
している。14は芯出しの際に、取鍋が移動しやすいよ
うに底にひいておく滑動盤である。デッキ15上には、
このほか操作盤19等が設置される。16はデッキの支
柱、17は車輪、18は走行用レールである。各駆動装
置は操作盤19、及び制御盤20にて制御される。21
は数値解析装置で、耐火物厚みの演算や溶損量の計算、
吹き付け耐火物量の適正値を算出等を行うものである。
【0020】次に計測方法例を説明する。図1にて、ク
レーン等で運ばれてきた溶鋼取鍋が、滑動盤14の上に
降ろされるとオイルシリンダー13が周囲より取鍋底部
を押し、取鍋は所定の位置にセッティングされる。先端
にセンサーとボックス3を接続したアーム4を容器内に
降ろし、炉壁上を移動させながら、センサー出力計測と
差動トランスによるセンサーヘッド〜取鍋内表面間の距
離計測を行い、データは21の数値解析装置に転送す
る。
レーン等で運ばれてきた溶鋼取鍋が、滑動盤14の上に
降ろされるとオイルシリンダー13が周囲より取鍋底部
を押し、取鍋は所定の位置にセッティングされる。先端
にセンサーとボックス3を接続したアーム4を容器内に
降ろし、炉壁上を移動させながら、センサー出力計測と
差動トランスによるセンサーヘッド〜取鍋内表面間の距
離計測を行い、データは21の数値解析装置に転送す
る。
【0021】同時に、取鍋外側では外殻測定用のレーザ
ー距離計測装置12が3方向より外殻プロフィル測定を
行い、データを数値解析装置21に転送する。数値解析
装置では、各データを基に耐火物厚みを算出すると同時
に地金侵入位置の判定を行い、ディスプレイ上に表示す
る。
ー距離計測装置12が3方向より外殻プロフィル測定を
行い、データを数値解析装置21に転送する。数値解析
装置では、各データを基に耐火物厚みを算出すると同時
に地金侵入位置の判定を行い、ディスプレイ上に表示す
る。
【0022】図2はセンサーと差動トランスの関係を示
すが、1対のセンサー22の間から差動トランス23に
接続した距離検測棒1が突出しており、壁面にこの検測
棒が接触した時、センサーにて地金又は鉄皮までの距離
に応じた出力電圧を、差動トランスによりセンサー〜取
鍋内面間距離に応じた出力電圧を測定する。設定耐火物
厚みに足らない部分については、その箇所を制御盤にフ
ィードバックし吹き付け補修を行った。
すが、1対のセンサー22の間から差動トランス23に
接続した距離検測棒1が突出しており、壁面にこの検測
棒が接触した時、センサーにて地金又は鉄皮までの距離
に応じた出力電圧を、差動トランスによりセンサー〜取
鍋内面間距離に応じた出力電圧を測定する。設定耐火物
厚みに足らない部分については、その箇所を制御盤にフ
ィードバックし吹き付け補修を行った。
【0023】この時の地金存在の判断は、差動トランス
データ、外殻プロフィルデータから計算した耐火物厚み
とセンサーによる耐火物厚みの比較により行うものとす
る。例えば、侵入地金が存在している場合には図3のよ
うな出力ピークプロフィルが得られるが、差動トランス
データ、外殻プロフィルデータから計算された耐火物厚
みに比較して、センサー計測値が薄過ぎる場合には地金
が存在すると判断し、同じ場合には地金は存在しないと
判断する。
データ、外殻プロフィルデータから計算した耐火物厚み
とセンサーによる耐火物厚みの比較により行うものとす
る。例えば、侵入地金が存在している場合には図3のよ
うな出力ピークプロフィルが得られるが、差動トランス
データ、外殻プロフィルデータから計算された耐火物厚
みに比較して、センサー計測値が薄過ぎる場合には地金
が存在すると判断し、同じ場合には地金は存在しないと
判断する。
【0024】
【発明の効果】本発明における効果は、熱間、非破壊状
態で、溶融金属用容器の炉壁、底部の耐火物厚みを求め
られると同時に、地金の存在をも早期に発見できるた
め、溶融金属容器を総合的な窯炉管理体制下におけるこ
とである。このため湯漏れ事故や耐火物と地金の熱膨張
差による耐火物の脱落のない安全な操業を行いながら、
耐火物壁各部の溶損量に応じた補修を行うことにより、
容器全体の溶損バランスが保たれ、耐火物を効率的に使
用することができる。
態で、溶融金属用容器の炉壁、底部の耐火物厚みを求め
られると同時に、地金の存在をも早期に発見できるた
め、溶融金属容器を総合的な窯炉管理体制下におけるこ
とである。このため湯漏れ事故や耐火物と地金の熱膨張
差による耐火物の脱落のない安全な操業を行いながら、
耐火物壁各部の溶損量に応じた補修を行うことにより、
容器全体の溶損バランスが保たれ、耐火物を効率的に使
用することができる。
【0025】つまり、溶損した炉壁の凹凸も、本装置で
プロフィル計測し、補修を行うことにより炉壁の厚みが
均一な溶融金属用容器が仕上がり、且つ、補修材料の量
も適正箇所に応じて使用されるため、補修材料の原単位
上も経済的である。
プロフィル計測し、補修を行うことにより炉壁の厚みが
均一な溶融金属用容器が仕上がり、且つ、補修材料の量
も適正箇所に応じて使用されるため、補修材料の原単位
上も経済的である。
【0026】又、従来の目視にて溶損箇所を確認する方
法によると、炉壁の厚みを定量的に確認できないため作
業に熟練工を必要としていたが、本発明により、作業経
験の少ない人でも容易に溶損箇所の確認を行うことが可
能になった。
法によると、炉壁の厚みを定量的に確認できないため作
業に熟練工を必要としていたが、本発明により、作業経
験の少ない人でも容易に溶損箇所の確認を行うことが可
能になった。
【図1】本発明の補修装置の一実施例を示す一部断面側
面図である。
面図である。
【図2】本装置のNSセンサーと差動トランスの配置例
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図3】地金存在状態での出力プロフィル概念の説明図
である。
である。
1 距離検測棒 2 センサーヘッド 3 センサーボックス 4 アーム 5 横行フレーム 6 昇降ポスト 7 旋回テーブル 8 横行用モーター 9 昇降用モーター 10 旋回用モーター 11 ケーブルベア 12 外殻計測用レーザー距離計 13 芯出し用オイルシリンダー 14 滑動盤 15 デッキ 16 支柱 17 車輪 18 レール 19 操作盤 20 制御盤 21 数値解析装置 22 NSセンサー 23 差動トランス 24 地金 25 取鍋 26 内張耐火物
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 溶融金属用内張容器のライニングプロ
フィル計測及び侵入地金検出方法及び検出装置
フィル計測及び侵入地金検出方法及び検出装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は導電性で連続的な平面
あるいは曲面上の外殻の内側に、非導電性の耐火物を内
張した窯炉容器の耐火物のライニングプロフィルの非破
壊計測及び侵入地金検出方法及び装置に関するものであ
る。
あるいは曲面上の外殻の内側に、非導電性の耐火物を内
張した窯炉容器の耐火物のライニングプロフィルの非破
壊計測及び侵入地金検出方法及び装置に関するものであ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来の計測方法のような欠点がなく、耐火物内の侵入地
金検出と同時に、内張容器壁の厚み計測も正確に行える
窯炉容器の耐火物のライニングプロフィル計測及び侵入
地金検出方法及び装置を提供するものである。
従来の計測方法のような欠点がなく、耐火物内の侵入地
金検出と同時に、内張容器壁の厚み計測も正確に行える
窯炉容器の耐火物のライニングプロフィル計測及び侵入
地金検出方法及び装置を提供するものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【実施例】以下に本発明を、取鍋を対象として行った実
施例に基づいて詳しく述べる。図1は本発明を実施する
ための装置の構成例である。図1にて、1はセンサーと
耐火物間の距離を計測する距離検測棒、2はセンサーヘ
ッド、3はセンサーヘッド2を前面に取付け、距離検測
棒1を取付けてある差動トランスを内蔵したセンサーボ
ックス、4はアーム、5はアームを介してセンサーヘッ
ドを鍋半径方向に動かす横行フレームで、横行用モータ
ー8によりボールねじを介して駆動される。
施例に基づいて詳しく述べる。図1は本発明を実施する
ための装置の構成例である。図1にて、1はセンサーと
耐火物間の距離を計測する距離検測棒、2はセンサーヘ
ッド、3はセンサーヘッド2を前面に取付け、距離検測
棒1を取付けてある差動トランスを内蔵したセンサーボ
ックス、4はアーム、5はアームを介してセンサーヘッ
ドを鍋半径方向に動かす横行フレームで、横行用モータ
ー8によりボールねじを介して駆動される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 敬輔 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内
Claims (4)
- 【請求項1】 導電性で連続的な平面、曲面、球面状の
外殻内部に定形、あるいは不定形状の耐火物を内張した
溶融金属用内張容器において、内張耐火物内表面近傍
に、2個1対のコイルを間隔を置いて設置してなるセン
サーヘッドを配置し、このセンサーヘッドの一方のコイ
ルに交流電圧を印加した時の他方のコイルの誘起電圧か
ら、内張耐火物中の導電性侵入物の存在状況を検知する
と共に、内張容器内側に定めた複数の基準点から内張耐
火物内表面までの距離を計測して求めた内表面プロフィ
ルと、内張容器の外部に定めた複数の基準点から外殻ま
での距離を測定して求めた外殻外表面プロフィルから、
数値解析によって内張耐火物の厚みを求めることを特徴
とする溶融金属用内張容器のライニングプロフィル計測
方法。 - 【請求項2】 導電性で連続的な平面、曲面、球面状の
外殻内部に定形、あるいは不定形状の耐火物を内張した
溶融金属用内張容器において、内張材内表面近傍に、2
個1対のコイルを間隔を置いて設置してなるセンサーヘ
ッドを配置し、このセンサーヘッドの一方のコイルに交
流電圧を印加した時の他方のコイルの誘起電圧から、内
張耐火物中の導電性侵入物の存在状況を検知すると共
に、前記導電性外殻を測定基準位置として、内張容器内
側に設置した複数の基準点より内表面までの距離を測定
して求めた内表面プロフィルと、事前に測定しておいた
外殻外表面プロフィルから数値解析によって内張耐火物
の厚みを求めることを特徴とする溶融金属用内張容器の
ライニングプロフィル計測方法。 - 【請求項3】 導電性で連続的な平面、曲面、球面状の
外殻内部に定形、あるいは不定形状の耐火物を内張した
溶融金属用内張容器において、内張材内表面近傍に2個
1対のコイルを間隔を置いて設置してなるセンサーヘッ
ドを配置し、このセンサーヘッドの一方のコイルに交流
電圧を印加した時の他方のコイルの誘起電圧から、内張
耐火物中の導電性侵入物の存在状況を検知すると共に、
内張容器内側に設置した複数の基準点より内表面までの
距離を測定して求めた内表面プロフィルと、事前に測定
しておいた外殻外表面プロフィルと、外殻の測定基準位
置からのずれ量から数値解析によって内張耐火物の厚み
を求めることを特徴とする溶融金属用内張容器のライニ
ングプロフィル計測方法。 - 【請求項4】 導電性で連続的な平面、曲面、球面状の
外殻内部に定形、あるいは不定形状の耐火物を内張した
溶融金属用内張容器の耐火物厚み計測及び侵入地金検出
において、内張耐火物内表面近傍に2個1対のコイルを
間隔を置いて設置してなるセンサーヘッドを配置し、こ
のセンサーヘッドの一方のコイルに交流電圧を印加した
時の他方のコイルの誘起電圧から内張耐火物中の導電性
侵入物を検知すると共に、内張耐火物内側に設置した複
数の基準点から内表面までの距離を測定するセンサー
と、外部に設置した複数の基準点から外殻までの距離を
測定するセンサー及びこれらのセンサーのデータを基に
数値解析によって内張耐火物の厚みや導電性侵入物の存
在状況を表示することを特徴とする溶融金属用内張容器
のライニング検出方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2285992A JPH05223518A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 溶融金属用内張容器のライニングプロフィル計測及び侵入地金検出方法及び検出装置 |
EP93101830A EP0554895B1 (en) | 1992-02-07 | 1993-02-05 | Method and apparatus for detecting thickness of and penetrant metal in refractories lined in a vessel for molten metal |
DE69307158T DE69307158T2 (de) | 1992-02-07 | 1993-02-05 | Verfahren und Vorrichtung zur Bestimmung der Dicke der Feuerfeststoffebeschichtung in einem Behälter für schmelzflüssiges Metall und zum Nachweis von durchdringendem Metall in der Beschichtung |
US08/014,571 US5523685A (en) | 1992-02-07 | 1993-02-08 | Method and apparatus for detecting penetrant metal and measuring thickness of refractory lining |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2285992A JPH05223518A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 溶融金属用内張容器のライニングプロフィル計測及び侵入地金検出方法及び検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05223518A true JPH05223518A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=12094447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2285992A Pending JPH05223518A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 溶融金属用内張容器のライニングプロフィル計測及び侵入地金検出方法及び検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05223518A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110006814A (zh) * | 2019-04-24 | 2019-07-12 | 北京科技大学 | 一种容器内壁中结瘤和侵蚀状态的测量方法及装置 |
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-
1992
- 1992-02-07 JP JP2285992A patent/JPH05223518A/ja active Pending
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