JPH05223264A - 電気床暖房装置等の制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 時刻設定、タイマー設定、温度設定等の制御
回路の設定を行う使用頻度の高い複数の押し込み型の操
作スイッチを操作する時、リセットスイッチの誤操作を
防ぐ。 【構成】 機器の制御を行う制御回路２と、表面の一部
にエンボス加工をした柔軟性のあるフィルム３のエンボ
ス加工部３ａ下方に配置した制御回路２の設定を行う押
し込み型の複数の操作スイッチ４およびチップ５と、エ
ンボス加工部３ａ以外の下方に配置した制御回路２のリ
セットスイッチ６と、リセットスイッチ６上方は伸縮構
造部７ａで、操作スイッチ４上方はチップ５の入る孔７
ｂを備えたボデー７とからなっており、伸縮構造部７ａ
の伸び作用によってリセットスイッチの操作を行うた
め、操作スイッチ４よりも強い操作力で操作するように
なる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電気床暖房装置等の制
御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の制御装置は、瞬間停電時
に制御回路の設定を保持するコンデンサ内蔵のため、電
源スイッチの切入で容易に制御回路の設定をリセットで
きる構成でなくなったので、リセットスイッチは必要不
可欠となっている。ところが、通常使用しないスイッチ
でありながら、壁面埋め込み型制御装置のような構造で
は制御装置の裏面にリセットスイッチを配置することが
できず、使用者が通常使用する他の操作スイッチと同一
面に配設しなければならなかったので、制御回路の設定
を行うための操作スイッチを操作するときに制御回路の
リセットを行うリセットスイッチを誤って押し、以前に
上記操作スイッチによって設定した時刻設定、タイマー
設定、温度設定等の全ての制御回路の設定が消去され、
最初から制御回路の設定をやり直さなければならなかっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の制御
装置では、制御回路のリセットを行うための使用頻度の
低い押し込み型のリセットスイッチと、時刻設定、タイ
マー設定、温度設定等の制御回路の設定を行う使用頻度
の高い押し込み型の複数個の操作スイッチが、同一の操
作力で操作できるので、リセットスイッチの誤操作を防
ぐことができなかった。

【０００４】本発明は上記課題を解決するもので、リセ
ットスイッチの誤操作を防ぐことができる制御装置を提
供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、柔軟性のあるフィルムのエンボス加工部下
方に設けられた弱い操作力で作動する操作スイッチとは
別に強い操作力でしか作動しないエンボス加工を施して
いないフィルム下方で、ボデーに形成された少なくとも
１の押し込み用伸縮構造部と、その伸縮構造部の下方に
配設された制御回路の初期化を行うためリセットスイッ
チとを有する構成である。

【０００６】

【作用】本発明は上記した構成により、使用者が通常使
用する時刻設定、タイマー設定、温度設定等の制御回路
の設定を行う使用頻度の高い押し込み型の複数の操作ス
イッチは、上記フィルムのエンボス加工部下面に配置さ
れているため、エンボス加工部の凸部の反転作用とチッ
プを介することによって弱い操作力で操作でき、使用者
が通常使用しない制御回路のリセットを行うための使用
頻度の低い押し込み型のリセットスイッチは、上記フィ
ルムのエンボス加工部以外の下面に配置されているた
め、上記フィルムとボデーの可撓性を利用した伸縮構造
部の伸び作用とによって操作を行うので上記エンボス加
工部よりも強い操作力で操作するようになっている。つ
まり、目的別に２種類の操作構造を有し、使用頻度の高
い複数個の操作スイッチと使用頻度の低いリセットスイ
ッチの操作力が異なり同一の操作力で操作できないの
で、複数個の操作スイッチを押すときのリセットスイッ
チの誤操作を防ぐことができるものである。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１および
図２を参照しながら説明する。図１に示すように、１は
本発明の制御装置で、この制御装置１には、機器の制御
を行う制御回路２と、表面の一部にエンボス加工をした
ポリエステル等の柔軟性のあるフィルム３と、そのフィ
ルム３のエンボス加工部３ａ下方に配置した制御回路２
の設定を行う押し込み型の複数の操作スイッチ４および
チップ５と、エンボス加工を施していない領域３ｂ下方
に配置した制御回路２のリセットを行う押し込み型のリ
セットスイッチ６と、フィルム３下方に配置されたボデ
ー７のリセットスイッチ上方部７ａは伸縮構造で、操作
スイッチ４上方はチップ５の入る孔７ｂである。

【０００８】上記構成において、ポリエステルフィルム
３のエンボス加工部３ａの下方に使用者が通常使用する
制御回路２の設定を行うための押し込み型の複数の操作
スイッチ４が配置されているので、その操作スイッチ４
は、エンボス加工部３ａの凸部の反転作用とチップ５に
よって弱い操作力で操作でき、ポリエステルフィルム３
のエンボス加工を施していない領域３ｂ下方に制御回路
２のリセットを行うためのリセットスイッチ６を配置し
ているので、上記ポリエステルフィルム３とボデー７の
伸縮構造部７ａの伸び作用によってリセットスイッチ６
の操作を行うため、上記操作スイッチ４よりも強い操作
力で操作するようになっている。

【０００９】このように本発明の実施例の操作パネル構
成によれば、使用頻度の高い操作スイッチ４の操作力と
使用頻度の低いリセットスイッチ６の操作力が異なり、
同一の操作力で複数の操作スイッチ４とリセットスイッ
チ６の両者を操作できないので、複数個の操作スイッチ
４を押すときのリセットスイッチ６の誤操作を防止する
ことができる。

【００１０】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
は、柔軟性のあるフィルムのエンボス加工部下方に設け
られた弱い操作力で作動する操作スイッチとは別に強い
操作力でしか作動しないエンボス加工を施していないフ
ィルム下方で、ボデーに形成された少なくとも１の押し
込み用伸縮構造部と、その伸縮構造部の下方に配設され
た制御回路の初期化を行うためリセットスイッチとを有
する構成によるので、時刻設定、タイマー設定、温度設
定等使用頻度の高い操作スイッチを押す時に間違ってリ
セットスイッチを押してしまうという誤操作のない制御
装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の制御装置の部分断面図

【図２】図１の制御装置を含む操作パネルの正面図

【符号の説明】

１ 制御装置 ２ 制御回路 ３ ポリエステルフィルム（フィルム） ３ａ エンボス加工部 ３ｂ エンボス加工を施していない領域 ４ 操作スイッチ ５ チップ ６ リセットスイッチ ７ ボデー ７ａ 伸縮構造部 ７ｂ 孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】表面に複数個のエンボス加工部を有する柔
   軟性のあるフィルムと、そのフィルム下部に配設された
   可撓性素材からなるボデーと、前記複数個の各エンボス
   加工部下部に、前記ボデーに形成された孔を通して配設
   された押し込み用のチップと、その各チップ下方に配設
   された制御回路の設定を行うための操作スイッチと、前
   記フィルムのエンボス加工を施していない領域下方で前
   記ボデーに形成された少なくとも１の押し込み用伸縮構
   造部と、その伸縮構造部の下方に配設された制御回路の
   初期化を行うためリセットスイッチとを少なくとも備え
   たことを特徴とする電気床暖房装置等の制御装置。