JPH05223168A - トランスミッションの誤操作防止装置 - Google Patents

トランスミッションの誤操作防止装置

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JPH05223168A
JPH05223168A JP4057502A JP5750292A JPH05223168A JP H05223168 A JPH05223168 A JP H05223168A JP 4057502 A JP4057502 A JP 4057502A JP 5750292 A JP5750292 A JP 5750292A JP H05223168 A JPH05223168 A JP H05223168A
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JP
Japan
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shift
gear
speed
select lever
vehicle speed
Prior art date
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Pending
Application number
JP4057502A
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English (en)
Inventor
Mikio Nakahara
幹男 中原
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Sanwa Seiki Ltd
Original Assignee
Sanwa Seiki Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】トランスミッションのシフトセレクトレバーの
動作経路上に、その作動を制限する作動制限部材を配設
すると共に、車速に応じて前記作動制限部材の位置を自
動的に調整する自動調整手段を付設したトランスミッシ
ョンの誤操作防止装置。前記作動制限部材の具体例とし
て、前記ギヤシフタの配列に対応して形成された適宜の
段数を有する段付き作動制限板15を用いた同装置。 【効果】車速に応じて過減速の誤操作が自動的に制限さ
れるので、エンジンの回転数Nが許容最大回転数Nma
xを超えるような誤操作は構造的に防止される。したが
って、過回転によるエンジンやクラッチ等のパワートレ
インの損傷や、急激なエンジンブレーキによる乗り心地
や走行性の低下を予防できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の自動車に用いら
れているトランスミッションにおける変速操作ミス、特
に高速走行から減速する場合に起こし易い過減速の操作
ミスを防止するための誤操作防止装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車に用いられるトランスミッション
は、エンジンの出力を広い速度範囲にわたって有効利用
するため、ほぼ等比数列をなす多数の変速段をもってい
る。図2は、6段の変速段を有する場合の車速Vとエン
ジンの回転数Nとの関係を例示したものである。図中、
線1〜6は、それぞれ1速から6速における特性を示し
たもので、使用に適する通常使用範囲を示すエンジン回
転数Na〜Nmaxの範囲において、走行状態に応じて
変速段を選択しながら走行が行われる。ところで、自動
変速機構を備えない車両においては、前記変速段の選択
は、周知のように、運転席に配設された変速レバーを操
作して行われる。図3は、その手動の変速機構の要部を
例示した斜視図である。図中、1は変速レバーで、支持
部2を介して前後、左右に自由に回動し得るように支持
されている。この変速レバー1は、セレクトロッド3及
びシフトロッド4を介して、それぞれセレクトアーム5
及びシフトアーム6に接続され、トランスミッション本
体7内に配設されたシフトセレクトレバー8の作動を介
して自由に変速操作が行えるように構成されている。こ
のシフトセレクトレバー8は、前記トランスミッション
本体7に回転自在に支持され、かつ端部に前記シフトア
ーム6が固着されたシフト作動用シャフト9に対して軸
方向のみ摺動し得るように支持されている。また、この
シフトセレクトレバー8の上方部には係合用凹部10が
形成され、前記セレクトアーム5に連結したセレクト作
動用アーム11が常時係合している。同時に、下方部に
は係合用凸部12が形成され、所定のギヤ間に配設され
た公知の各シンクロナイザにシフタスリーブを介して連
係している各ギヤシフタ13の係合用凹部14が選択的
に係合し得るように構成されている。しかして、変速操
作に際し、ニュートラルの状態において、前記変速レバ
ー1を左右に傾けると、その回動動作が途中のリンク機
構等を介して略直線運動に変換され、前記セレクトロッ
ド3を前後に作動する。これにより、前記セレクトアー
ム5及びセレクト作動用アーム11が回動し、前記シフ
トセレクトレバー8をシフト作動用シャフト9に沿って
摺動させ、その係合用凸部12を目標のギヤシフタ、図
3の場合、5,6速用のギヤシフタ13cの係合用凹部
14に選択的に係合することになる。次に、この係合状
態において、前記変速レバー1を前後に傾ければ、シフ
トロッド4が前後し、シフトアーム6及びシフト作動用
シャフト9を介して、前記シフトセレクトレバー8が前
後に回動する。これにより、係合状態にある前記ギヤシ
フタ13が前後に作動して、前記図示しないシフタスリ
ーブを介して前記シンクロナイザを作動し、目標のギヤ
に連結して変速を完了することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術は、運転者の熟練に頼り、本発明において問題の
対象とする高速走行から減速する場合に起こし易い過減
速の誤操作を防止するための誤操作防止手段に関しては
特段の配慮がなされていなかったため、正規の変速操作
が行われている間は問題がないものの、前記過減速の誤
操作が行われた場合には、エンジンが過回転状態に陥
り、エンジンやクラッチ等のパワートレインに損傷を招
いたり、それによる急激なエンジンブレーキにより乗り
心地や走行性を害するといった欠点があった。すなわ
ち、図2に示すように、例えば車速V5の走行状態にお
いて、6速から5速に減速すべきところ、誤って4速以
下に変速した場合には、エンジンの回転数Nが許容最大
回転数Nmaxを大幅に超えて、N4以上の過回転状態
に陥り、前記欠点を露呈することになった。本発明は、
このような事情に鑑み、運転者の熟練如何に関わらず、
前記過減速の誤操作が構造的に防止されるトランスミッ
ションの誤操作防止装置を提供することをその目的とす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、所定のギヤ間に配設されたシンクロナイザ
と、該シンクロナイザと連係する複数のギヤシフタと、
該ギヤシフタを選択的に作動させるシフトセレクトレバ
ーを備えるトランスミッションにおいて、前記シフトセ
レクトレバーの動作経路上に、その作動を制限する作動
制限部材を配設すると共に、車速に応じて前記作動制限
部材の位置を自動的に調整する自動調整手段を付設する
という技術手段を採用した。また、前記作動制限部材の
具体例として、前記ギヤシフタの配列に対応して形成さ
れた適宜の段数を有する段付き作動制限板を用いた。
【0005】
【作用】前記技術手段の採用により、車速に応じて自動
的に調整される前記作動制限部材によって、走行速度に
不適合な減速操作は自動的に制限されるので、エンジン
の回転数Nが許容最大回転数Nmaxを超えるような前
記過減速の誤操作は構造的に防止される。
【0006】
【実施例】以下、図1の要部概念図を用いて本発明の実
施例に関して説明する。図中、13a〜13dは、前記
従来技術と同様、全体としてのギヤシフタ13を構成す
る各ギヤシフタを示したもので、それぞれ13aは1,
2速用、13bは3,4速用、13cは5,6速用、1
3dはリバース用のギヤシフタを示す。また、これらの
各ギヤシフタ13a〜13dの上方部にはそれぞれ係合
用凹部14が形成され、前記変速レバー1の操作によ
り、シフトセレクトレバー8の下方部に形成された係合
用凸部12が選択的にそれらに係合することによって目
標のシンクロナイザを選択すると同時に、図中、上下方
向にシフトすることにより目標のギヤに選択的に連結す
る構造を採用している点で前記従来技術と異なるところ
はない。すなわち、変速操作としては、前記係合用凸起
部12を、ニュートラルnの状態において、図中、左右
に移行することによりギヤシフタ13a〜13dをセレ
クトし、上下方向にシフトすることにより目標の変速段
に連結することになる。
【0007】次に、本発明の特徴である前記過減速の誤
操作防止手段に関して説明する。図中、15は前記作動
制限部材の具体例として、前進用のギヤシフタ13a〜
13cの配列に対応して2段の段状に形成した段付き作
動制限板を示したもので、基準面15a、第1段面15
b及び第2段面15c相互間の寸法がそれぞれ前記係合
用凸起12のシフト量Sの2倍の2Sになるように形成
されている。16はこの作動制限板15の位置調整用の
駆動手段としての流体アクチュエータを例示したもの
で、マイクロコンピュータ17を用いて、適宜の車速セ
ンサ18から検出される車速Vに応じて制御弁装置19
を制御することによって、前記作動制限板15の位置調
整を行うように構成されている。すなわち、前記車速セ
ンサ18からの検出車速Vが、図2に示したように、そ
れぞれの変速段におけるギヤ比において、エンジンの回
転数Nが許容最大回転数Nmaxに至る車速V1〜V5
に対応して予め設定した走行状態(a)〜(f)のいず
れに該当するかによって、それぞれ間隔S刻みの位置調
整が行われるように構成されている。このように、以上
の流体アクチュエータ16、マイクロコンピュータ1
7、車速センサ18及び制御弁装置19によって、前記
作動制限部材15を車速に応じた位置に自動的に調整す
る自動調整手段が形成されている。なお、図中の走行状
態(a)〜(e)の区分けの仕方は、例えば、走行状態
(c)を例にとれば、車速がV3以下であると共に、か
つ下方のV2を超えた車速の場合を表するものとする。
【0008】しかして、走行中においては、常時、前記
車速センサ18からの検出車速Vがマイクロコンピュー
タ17に入力され、該当する前記走行状態(a)〜
(f)に応じて制御弁装置19を介して作動制限板15
の位置調整が行われ、エンジンの回転数Nが許容最大回
転数Nmaxを超えるような変速段への誤操作は制限さ
れる。例えば、いま仮に車速がV5を超えた走行状態に
あるとすると、前記マイクロコンピュータ17において
走行状態(f)に該当するとの判定がなされ、前記作動
制限板15は図示の位置に調整される。これにより、前
記シフトセレクトレバー8に形成された係合用凸部12
は、作動制限板15の段部によって、図中、下方の5速
への移行及び左方向のギヤシフタ13bへの移行が制限
されるため、前記過減速の誤操作は防止される。同様
に、車速Vが低下し、V3以下で、かつV2を超える走
行状態(c)まで低下した場合には、前記作動制限板は
15′の位置へ移動調整される。これにより、3速まで
の変速操作は自由であるが、2速以下への過変速は制限
される。このように、車速Vの走行状態の区分け(a)
〜(f)に応じて、前記作動制限板15が所定間隔Sず
つ変位して、変速操作を許容する変速段を各段ごとに制
限するため、走行中は常に車速に適合した変速操作のみ
許容され、前記過減速の誤操作が防止されるので、前記
エンジンの過回転による損傷や乗り心地、走行性等の低
下を予防できる。なお、以上の説明においては、前記作
動制限板15の位置調整用の駆動手段として流体アクチ
ュエータを用いた場合を例示したが、この場合、各種の
多段形式のアクチュエータが使用可能であると共に、こ
れに替えて電磁アクチュエータ、ステップモータや、各
種のサーボ機構、送りねじ機構等の駆動手段の使用が可
能である。また、前記段付きの作動制限板15の縦断面
形状を必要に応じて湾曲させたり、段数を特に必要な部
分だけに減じたり、さらにギヤシフタ13a〜13c間
の特定の誤操作だけを対象とする段なしの作動制限部材
として構成することができる。また、リバース用のギヤ
シフタ13dへの誤操作防止も含め、所定車速以上では
操作が制限されるように構成することも可能である。
【0009】
【発明の効果】本発明は、以上の構成に基いて次の効果
を得ることができる。 (1)車速に応じて過減速の誤操作が自動的に制限され
るので、エンジンの回転数Nが許容最大回転数Nmax
を超えるような誤操作は構造的に防止される。 (2)したがって、過回転によるエンジンやクラッチ等
のパワートレインの損傷や、急激なエンジンブレーキに
よる乗り心地や走行性の低下を予防できる。 (3)構成が簡素なため、トラブルが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の要部を示した要部概念図で
ある。
【図2】 6段変速の場合を例示した車速V−エンジン
回転数Nに関する特性図である。
【図3】 従来技術に手動変速機構の要部を示した概略
斜視図である。
【符号の説明】
1‥‥変速レバー 2‥‥支持部 3‥‥セレクトロッド 4‥‥シフトロッ
ド 5‥‥セレクトアーム 6‥‥シフトアーム 7‥‥トランスミッション本体 8‥‥シフトセレク
トレバー 9‥‥シフト作動用シャフト 10‥‥係合用凹部 11‥‥セレクト作動用アーム 12‥‥係合用凸部 13‥‥ギヤシフタ 14‥‥係合用凹部 15‥‥段付き作動制限板 16‥‥流体アクチ
ュエータ 17‥‥マイクロコンピュータ 18‥‥車速センサ 19‥‥制御弁装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のギヤ間に配設されたシンクロナイ
    ザと、該シンクロナイザと連係する複数のギヤシフタ
    と、該ギヤシフタを選択的に作動させるシフトセレクト
    レバーを備えるトランスミッションにおいて、前記シフ
    トセレクトレバーの動作経路上に、その作動を制限する
    作動制限部材を配設すると共に、車速に応じて前記作動
    制限部材の位置を自動的に調整する自動調整手段を付設
    したことを特徴とするトランスミッションの誤操作防止
    装置。
  2. 【請求項2】 前記作動制限部材として、前記ギヤシフ
    タの配列に対応して形成された適宜の段数を有する段付
    き作動制限板を用いた請求項1記載のトランスミッショ
    ンの誤操作防止装置。
JP4057502A 1992-02-10 1992-02-10 トランスミッションの誤操作防止装置 Pending JPH05223168A (ja)

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JP (1) JPH05223168A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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