JPH05222790A - 建築用外壁構造 - Google Patents

建築用外壁構造

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JPH05222790A
JPH05222790A JP2487492A JP2487492A JPH05222790A JP H05222790 A JPH05222790 A JP H05222790A JP 2487492 A JP2487492 A JP 2487492A JP 2487492 A JP2487492 A JP 2487492A JP H05222790 A JPH05222790 A JP H05222790A
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JP
Japan
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wall
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ligneous
structural
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JP2487492A
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English (en)
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Kaneshige Konda
金重 根田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 木質系の通柱や間柱及び上下端受け材5,6
とからなる木質系下地の、下端受け材5は構造躯体1か
ら持ち出された正圧受け材2に突出して固定される受け
プレート4に固定し、上端受け材6は受けプレート4に
設けられたルーズホールを介してボルト4a接合し、前
記木質系下地に、パネル等の外壁を取り付けた建築用外
壁構造。 【効果】 木質系下地であるので加工が容易であり、地
震などで構造躯体が変形しても、外壁に直接面内変形応
力が加わらず、3階建て以上の大型建築物であっても構
造的な整合性を持って使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の外壁構造に関
する。更に詳しくは高度な耐火構造を要求されない構造
の外壁、特に、大断面集成材を用いた剛接合構造の木造
建築物等の外壁に用いて効果的な、地震時や強風時にお
ける建築構造躯体の変形時にも直接面内変形力の加わら
ない、木質系下地を有するカーテンウォール構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鉄骨構造建築物や、大断面集成材を用い
た剛接合構造の木造建築物は、大空間や3階建て以上の
建築を容易に建設でき、建築主の幅広い要求に対応でき
るものであるが、従来このような建築物の外壁は、AL
C版やプレキャストコンクリート版に代表されるよう
な、パネル材で構成されることが多く行われている。
【0003】パネル材で構成される外壁の施工法は、ス
ライド工法、HDR構法(特開昭58−17948号公
報)等によって、地震等の応力により建築構造躯体が変
形してもパネルに応力が掛からないように下端は構造躯
体に固定し、上端は構造躯体に対して可動となるように
取り付ける工法が多く用いられている。又、現場で鉄骨
製の胴縁や間柱を、溶接やボルトによって構造躯体に剛
に取り付け、これに波形スレートや窯業系サィデング
材、厚さの薄いALC板等の外壁をビス等で固定する工
法も知られている。
【0004】耐火性や強度を特には要求されない建物で
は、現場で当該階の上下の梁等に木製の受け材をボルト
等で固定しておき、これに同様の木製の間柱を釘等の建
築金物で固定する木製下地に上記外壁を固定する工法も
用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スライド工法
やHDR構法等パネル自体を構造躯体に取り付ける工法
では、パネル材に施工上制約がある。例えば、パネル内
に切り欠きを設けること等は望ましくない為、窓の位置
が自由に設定出来なかったり、現場での変更が出来ない
という構造的な問題があった。又、パネル製造の際、可
動構造にするために取り付ける金具の位置、大きさ、必
要強度を予め正確な施工図によってを決定しておく必要
があり、時間が掛かる上専門職でなければ施工できない
という欠点があった。
【0006】一方、現場で構造躯体に鉄骨製の胴縁や間
柱を溶接やボルトで剛に取り付け、これに外壁をビス等
で固定する工法は、比較的規模が小さく、住宅用途を含
む建築物等の、窓の位置が不均一で多数あるような建物
に採用することができるが、胴縁や間柱仕様の構造は外
壁貫通物や開口部廻りの構造が複雑と成り勝ちであり、
これを溶接やボルトで胴縁や間柱を補強していく工法は
面倒であり、工期が掛かり、専門職の育成、施工精度、
強度の確保等の点でも問題があった。又、地震等で建築
構造躯体が変形すると、変形による応力が外壁材に加わ
るため、場合によってはこれを破壊してしまう欠点があ
った。
【0007】さらに、耐火性や強度を特に要求されない
場合には、木製の間柱を釘等の建築金物で固定する木製
下地工法が、訓練された大工職で施工でき加工性にも優
れるため、一般的な施工法であるが、鉄骨製の胴縁仕様
で問題であった施工に関する点は改良されるものの、建
築構造躯体が変形した場合に、変形による応力が外壁材
に加わり、場合によってはこれを破壊してしまう欠点は
同様である。
【0008】そこで本発明は、間柱、胴縁仕様であって
も構造躯体の変形時による応力で外壁が破壊しないよう
な外壁の一端部が可動する外壁構造を提供することを課
題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の建築用外壁構造は、木質系の上端受け材と下
端受け材の間に木質系の間柱を配置してなる木質系下地
の、前記下端受け材が構造躯体に固定され、前記上端受
け材が構造躯体に対して面内方向に可動となるように接
合され、前記下地に外壁材が取り付けられたことを特徴
とするものである。
【0010】本発明の下地を構成する間柱および上下端
受け材は木質系のものを用いる。各々の長さは、外壁材
や内装材の寸法に応じて決めることが出来る。間柱は、
上下端受け材の間に、強度上の条件等に合わせて概ね等
間隔に配置して、その上下端を釘等の建築金物を用いて
固定する。間隔は外壁1単位の高さが3〜3.5m、幅
が2〜3mであれば400〜500mm程度が好まし
い。胴縁を用いる場合は、外壁材や内装材の補強機能を
満たしうる程度に適宜設ければ良い。
【0011】前記木質系下地が躯体に対して可動構造と
なるように、上下端受け材を正圧受け材によって接合す
る。上下端受け材には、受けプレート等と螺合するため
に予め穴を開けておくことが好ましい。前記正圧受け材
には突出部を設け、突出部には下端受け材を固定させる
ネジ、あるいはボルトと上端受け材を可動となるように
接合するためのルーズホール等を設けておく。
【0012】上下端受け材は、正圧受け材へボルトなど
の建築金物によって接合される。正圧受け材と木質系下
地、躯体との接合や、可動構造が機能を発揮しうるよう
に、補助材、コの字型鋼材等を介して上下端受け材と正
圧受け材を接合しても良い。このようにして構成された
木質系下地に窯業系サィデング材や厚さの薄いALC板
等の外壁材を釘やビス等を用いて固定する。
【0013】本発明による外壁としては、窯業系サイデ
ィング材、薄いALC等を用いることができる。外壁の
1単位は、概ね高さ3m〜3.5mで1階の高さ相当分
であり、幅方向は2m〜3mの外壁材の長さに相当する
寸法が標準的であるが、構造躯体の柱間隔、又はその1
/2〜1/3の整約数の寸法としても良い。外壁材の木
質系下地の固定は、木製の柱や間柱に対して外壁材の長
さ方向が鉛直方向となるように取り付ける、所謂横張り
が施工容易である。勿論、必要によっては縦張りも可能
であり、この場合は間柱に別途横胴縁を適宜設ける。
【0014】このような1単位ごとのジョイント部分
や、柱や梁で囲まれる範囲、外壁と他の部材が接する部
分には建築構造躯体の変形に対応する隙間を設け、その
中にシーリング材等の伸縮性と防水性を有する弾性体が
充填される。開口部は上述の木質系の柱や間柱の間に適
宜設けることができる。このように、上端受け材は上階
梁の下端又は、躯体から持ち出された正圧受け材に面内
方向にルーズに取り付けられており、地震等で建築構造
躯体の面内方向の動きが一定寸法発生しても、その動き
が直接上端受け材に伝達しないので外壁自体に応力が掛
からず、外壁の破損等を防止できる。
【0015】
【作用】以上のような構成にすると、地震などで構造躯
体が変形した場合に、一端が可動構造に取りつけられた
外壁材が面内方向に動くため、変形による応力が伝わる
ことがなく、外壁が破損されることがない。また、下地
は加工性の良い木質系を素材としているので、外壁の建
築工程を短縮、および簡略化できる。
【0016】
【実施例】以下、図面をもとに本発明を説明する。図1
は本発明の下地の一部である、上下端受け材と躯体との
接合方法を説明する斜視図である。図2は図1にさらに
間柱および内装材が取付けられた構造の縦断面図を、図
3は図2にさらに断熱材を入れた構造の横断面図を示し
ている。
【0017】先ず、正圧受け材2を建築用構造躯体1の
うち当該階の梁上端近辺に、梁に固定されたアングル等
の補助材3を介してボルト又は溶接で固定する。正圧受
け材2の高さや構造躯体に対する出入りの位置は、内装
材の関係等から自由に決められる。正圧受け材2には、
上階外壁の自重を受け、下階外壁上部を一定方向に可動
と成るように受けプレート4が突出するように溶接等で
固定されている。この受けプレート4には、ボルト4a
と、一方向のルーズホール4bが設けられている。ま
た、正圧受け材2と補助材3の接する部分には、梁の位
置の出入りを吸収するためのルーズホール2a,3aが
設けられている。
【0018】次に、上階外壁の下端受け材5を上記のボ
ルト4aで固定する。下端受け材5は、正圧受け材2に
一端を接しているので上階外壁で受ける風圧荷重を構造
躯体1に伝達することが出来る。下端受け材5の下端に
は、ルーズホールを通したボルトの頭が接しない程度の
切り欠きを設けておく。さらに、下階外壁の上端受け材
6と受けプレート4が、上記ルーズホール4bを通して
ボルトで螺接合される。こうして、上端受け材6は、ル
ーズホール4bによって一方向への移動が可能となり、
一端を正圧受け材2に接するので下階外壁で受ける風圧
荷重を構造躯体1に伝達することが出来る。尚、上端受
け材6は木質材であるので、ボルトのみで荷重を伝達し
ようとすると、局部的な応力が発生する為、ボルト穴部
から破壊する恐れがある。この応力から保護する為にコ
の字型鋼材7等を用いて大きな面積で荷重を伝達するの
が望ましい。
【0019】又、面内方向の移動を容易にする為に受け
プレート4とコの字型鋼材7との間にはステンレス鋼等
のフィラープレート13を介するのが望ましい形態であ
る。このように取り付けられた上下端受け材に、概ね等
間隔に木製の間柱を釘等の建築金物で取り付けて木質系
下地とする。この木質系下地に、外壁材9や、内装材1
0を別途施工するが、下地は木質系であるので従来の技
術で容易に施工できる内装材を施工する場合は適宜胴縁
等を使用し、安定しやすくする。また、外壁の1単位毎
の目地部には適当な隙間を設け、シーリング材等の弾性
体11を充填して外壁が完成する。尚、下地の有する空
間に断熱材等を充填しても良い。
【0020】さらに上記実施例では、建築用構造躯体1
に下端受け材2、補助材3、受けプレート4を使用した
が、場合によっては種々の固定が行うことができる。例
えば補助材3の上端の固定を、受けプレート4と同様の
ルーズホールおよびボルトを設けた補助材3を用いて取
り付けてもよい。
【0021】
【発明の効果】
1.本発明によれば、地震等で建築構造躯体が変形して
も、外壁材に直接面内変形力の加わらない構造であるの
で、外壁材の破壊等の被害は最小限とすることが出来、
構造的に安定で安全な外壁を建設することが出来る。従
って、鉄骨構造に代表されるような、地震時応答にある
程度の構造躯体変形を許容するようなラーメン構造の建
築物であっても、大断面集成材を用いた剛接合構造の木
造建築物であっても、又、3階建て以上の大型建築物で
あっても、構造的な整合性を持って使用できる。 2.更に、木質系素材によって下地を構成するので、外
壁工事のための現場に於ける溶接等は最小限又は、不要
とすることが出来、ボルト止め等の施工容易な乾式施工
のため、従来の職種で簡単、確実に実施することができ
る為、工期を短く、工事費を低減することができる。 3.又、予め、概ね等間隔に配置された間柱と上下端部
受け材とからなる前述1単位のパネル、更には外壁材の
取り付けをも終了させたパネルを構成しておけば、現場
で予め用意された受け材に、ボルト等で固定するだけの
外壁パネル化構造とすることも容易であり、工期の短
縮、省力化、現場における安全性、工事費の低減等を同
時に実現する著しい効果を発揮する特徴を有している。 4.さらに、窓等を設けるための開口部を下地によって
補強することもできるので、従来のように開口部の設置
が制限されるという欠点も解消することができる 。5.建築の断熱化の観点からすれば、下地が有する空
間に断熱材を充填できるため、パネル材外壁のように別
途断熱材空間を設ける工法よりも、極めて高性能の断熱
構造とすることが容易に出来、優れた省エネルギー建築
物を実現する。 6.本発明の外壁は木製の下地で構成されるため、鉄骨
下地のような熱橋がないため、より省エネルギー構造と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における上下端受け材と構造
躯体の接合方法を示す斜視図。
【図2】本発明の実施例1における建築用外壁で、内装
材が施工された後の、当該階とその直上階と構造躯体、
下地及び外壁の接合部を説明する縦断面図。
【図3】本発明の実施例1における建築用外壁で、内装
材及び断熱材が施工された後の横断面図。
【符号の説明】
1 構造躯体 2 正圧受け材 2a ルーズホール 3 補助材 3a ルーズホール 4 受けプレート 4a 固定ボルト 4b ルーズホール 5 下端受け材 6 上端受け材 7 コの字型鋼材 8 間柱 9 外壁材 10 内装材 11 弾性体 12 床体 13 フィラプレート 14 胴縁 15 断熱材 16 切り欠き部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質系の上端受け材と下端受け材の間に
    木質系の間柱を配置してなる木質系下地の、前記下端受
    け材が構造躯体に固定され、前記上端受け材が構造躯体
    に対して面内方向に可動となるように接合され、前記下
    地に外壁材が取り付けられたことを特徴とする建築用外
    壁構造。
JP2487492A 1992-02-12 1992-02-12 建築用外壁構造 Withdrawn JPH05222790A (ja)

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JP2487492A JPH05222790A (ja) 1992-02-12 1992-02-12 建築用外壁構造

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005299194A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Mitsui Home Co Ltd 木造建築物の外壁構造
JP2014025263A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd 壁パネル取付構造
JP2014181552A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd 壁パネルの取付構造

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Effective date: 19990518