JPH05222644A - 圧電式織機たて糸制御装置におけるたて糸制御方式 - Google Patents

圧電式織機たて糸制御装置におけるたて糸制御方式

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JPH05222644A
JPH05222644A JP5614492A JP5614492A JPH05222644A JP H05222644 A JPH05222644 A JP H05222644A JP 5614492 A JP5614492 A JP 5614492A JP 5614492 A JP5614492 A JP 5614492A JP H05222644 A JPH05222644 A JP H05222644A
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JP
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piezoelectric
controller
control device
warp
piezoelectric element
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JP5614492A
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Chiharu Watanabe
千晴 渡辺
Sadao Saito
定雄 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】複数の圧電素子210を配設した織機たて糸制
御装置と電気的に接続したコントローラ23のドライバ
回路24から当該圧電素子210にパターンデータに応
じた出力信号を出力して、当該圧電素子を駆動させ織機
のたて糸の制御を行う際に、前記複数の圧電素子210
を複数のブロック群2100に分割し、一のブロック群
に前記出力信号を出力したら、次いで他のブロック群に
移行して当該出力信号を出力し、順次各ブロック群毎に
前記ドライバ回路から当該出力信号を出力し、よこ入れ
が次ぎの段階に進む前に一のパターンデータに応じた出
力信号の出力を完了させることを特徴とする圧電式織機
たて糸制御装置におけるたて糸制御方式。 【効果】圧電素子とコントローラのドライバ回路との間
を接続するのに多数の出力線を必要とせず、ドライバ回
路におけるドライバ回路基板は少なくて済み、コントロ
ール装置が小型化され、コントローラ内の回路の複雑化
を解消でき、コストを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電式織機たて糸制御
装置におけるたて糸制御方式に関し、特に、たて糸の制
御を行ない織物に柄を付与する際に使用される織機たて
糸制御装置におけるたて糸制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】織機の一般的な原理は、平織の場合、た
て糸をヘルド(綜こう)に通し、該ヘルドの上下によっ
て二つのグル−プに分け、開口を形成し、よこ糸をシャ
トルによって開口内に入れ、織前に押し付け、次いで、
たて糸の別の組み合わせを作り、これによこ糸を入れ織
り進んでいく。図13は、製織の一般的な原理図で、図
13にて、70はビーム、71はヘルド、72はおさ、
73はシャトルである。織機をよこ入れ法によって分類
すると、シャトル織機とシャトルレス織機とに大別さ
れ、前者は、上記のように、シャトルを左右交互に打ち
込むこととによって、よこ入れを行い製織するもので、
後者は、よこ糸を開口内に入れるに、シャトルを使用せ
ずに、エア−や水などの噴射流を使用するシャトルレス
の織機である。織機は、それに用いるヘルド枚数の増加
に伴ない、踏木を用いた装置から、ドビー装置に、更
に、ジャガ−ド装置などへと移行しており、ジャガ−ド
装置は、1紋様を完成するのにより多くの経糸数が必要
で、従って、ドビ−(装置)ではヘルド数が多くなりす
ぎて開口が困難なことを考慮して提案されたもので、ヘ
ルドの代りに経糸を1本1本ずつ上下できるようにした
ものである。ジャガ−ド装置においては、ジャガ−ドに
より提唱された紋様に応じて孔の開けられたカ−ドを用
い、カ−ドの孔に対応する位置の竪針だけを引上げ、通
糸を介して、その竪針に連結されている経糸だけを引上
げ、引上げた経糸と原位置にとどまる経糸との間にひぐ
ちを作るようにした装置が著名であるが、近時は、当該
ひぐちの作成に、電磁石を用いたものも提唱されてい
る。
【0003】その従来例には、当該ジャガ−ド装置にお
ける横針の横方向の動きをソレノイドの励磁により行な
わせるようにしたものなど各種提案されている。特開昭
59−199833号公報には、図11に示すように、
ヘルド棒保持器50に、一対のソレノイド51を有しさ
せるようにし、これらソレノイド51をS極、N極とし
て、当該ソレノイド51を励磁させ電磁石とすると、電
磁石の吸引作用により、ヘルド棒52の上部が折り曲げ
られ、その孔53が、当該ヘルド棒保持器50に設けら
れたフック部54に係合されると、ヘルド棒52は持上
げられた状態に保持され、一方、当該ソレノイド51を
励磁させないときには、フック部54には係合されず、
従って、往復運動をするヘルド棒52の終端部を選択的
に係合保持することができるとする綜こう制御装置が提
案されている。尚、図11において、55は端子、56
はリ−ド線、57は磁極条片である。一方、同様にソレ
ノイドを用いた綜こう制御装置として、図12に示すよ
うな装置も提案されている。図12にて、61はソレノ
イド、62は滑車、63はヘルド、64はナイフ、65
は固定台、66はフック部である。当該装置では、ヘル
ド63を滑車62に吊下げ、ソレノイド61の作用によ
り、フック部66内に留まるときには、ヘルド63が下
方に進まず、一方、逆の場合には、ヘルド63が下方に
進むようになっている。即ち、当該装置では、ソレノイ
ド61の作用と滑車62の上下運動により、ヘルド63
の選択を行なっている。
【0004】しかしながら、このような電磁石を用いた
装置では、コアに多数回にもわたり巻き付けた巻線(コ
イル)を有するソレノイドを用いるために、著しく発熱
が起こり、その熱のために、消費電力が大きくなるとい
う問題を有する。特に、このような1紋様を完成するの
に何千本にもわたる経糸数が必要な紋織物(柄織物)で
は、それに応じたヘルド棒保持器が必要で、当然それに
応じて当該ソレノイドが配設されるので、上記特開昭5
9−199833号公報中にも述べられているように、
ソレノイドを用いたことによる発熱問題を生ずる。ま
た、電磁石の吸引力などを利用して当該綜こう制御装置
のヘルド棒保持器により、ヘルド棒の終端部を選択的に
係合保持するためには、ソレノイドの両極に電流を与え
る必要があるが、このような電磁石を用いている場合に
は、電流を与えて後、電磁石によりヘルド棒を吸引させ
るのに、多くの時間を要するなど、電磁石自体の機能面
から、応答速度の高速化には限界が生じるという問題が
ある。更に、このような電磁石を用いた装置では、コア
の周りに多数回にもわたり巻き付けた巻線(コイル)を
有するソレノイドを用いるために、装置が勢い大型化し
てしまい、大なる設置スペ−スを必要とするという問題
がある。又、滑車を用いた装置では、当該滑車を用いる
ことにより、高速度化を図っているが、同様に電磁石自
体の機能面から、応答速度の高速化には限界が生じると
いう問題がある。
【0005】本発明者等は、先に、当該従来例における
当該装置の上述した欠点を解消することができ、従来の
電磁石を用いた綜こう制御装置に比して、応答速度が速
く、熱の発生がなく、消費電力が低く、さらに小型化す
ることのできる圧電方式によるヘルドにおけるたて糸の
制御装置を提案した。当該たて糸の制御装置は、紋様に
応じた柄組織を記憶し、その記憶された紋様編成手順に
基き、当該たて糸の制御装置に配設した複数の圧電素子
にパターンデータに応じた出力信号(制御信号)を出力
し、所定の処理を行う装置であるコントローラに電気的
に接続される。そして、こうしたコントローラのドライ
バ回路から印加された信号(パルス)に基いて、圧電素
子は駆動し、上記コントローラの紋様編成手順に基づ
き、織機における紋様編成が行われる。この場合、圧電
素子は、何百〜何千本にもわたる経糸数に応じた数が必
要で、多数配設されるが、従来例では、図2に示すよう
に、コントローラ23のドライバ回路24と複数の圧電
素子210の個々とを電気的に接続し、個々の圧電素子
210を制御駆動させ、コントローラの紋様編成手順に
基づき、織機における紋様編成を行っていたので、多数
の出力線25を必要とし、コントローラ23内の回路が
複雑化し、ドライバ回路24におけるドライバ回路基板
などを多数必要とし、コントロール装置を大型化してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な圧電式織機たて糸制御装置におけるたて糸制御方式に
おいて、上記のような問題点を解消することを目的とし
たものである。本発明の他の目的や新規な特徴は本明細
書全体の記載および添付図面からも明らかとなるであろ
う。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の圧電素
子を配設した織機たて糸制御装置と電気的に接続したコ
ントローラのドライバ回路から当該圧電素子にパターン
データに応じた出力信号を出力して、当該圧電素子を駆
動させ織機のたて糸の制御を行う際に、前記複数の圧電
素子を複数のブロック群に分割し、一のブロック群に前
記出力信号を出力したら、次いで他のブロック群に移行
して当該出力信号を出力し、順次各ブロック群毎に前記
ドライバ回路から当該出力信号を出力し、よこ入れが次
ぎの段階に進む前に一のパターンデータに応じた出力信
号の出力を完了させることを特徴とする圧電式織機たて
糸制御装置におけるたて糸制御方式に係るものである。
【0008】
【作用】本発明の織機たて糸制御装置は、複数の圧電素
子を配設したもので、圧電方式により作動するようにな
っている。圧電素子に例えばプラス(+)のパルスを印
加すると、圧電素子は、湾曲運動を行ない、後述のよう
な制御棒を係合し、一方、圧電素子に例えばマイナス
(ー)のパルスを印加するときには、当該制御棒とは係
合せず、離れた位置を保持し、かくて、当該制御棒を選
択的に係合保持することができ、制御棒は、ヘルドに作
動的に連動し、ヘルドを制御し、たて糸の制御を行なう
ことができる。こうした圧電方式によるたて糸制御装置
によれば、その圧電素子は、応答速度が迅速であるの
で、従来公知の電磁石利用のものに比し、2倍以上のス
ピードで当該そうこう作用を行うことができ、さらに、
従来の電磁石を用いた綜こう制御装置において問題とな
っていた高速化のよる熱の発生がなく、消費電力が低
く、小型化することができた。加えて、上記のように、
圧電方式によるたて糸制御装置によるたて糸の制御を行
う際に、複数の圧電素子を複数のブロック群に分割し、
一のブロック群にパルスを印加したら、次いで他のブロ
ック群に移行してパルスを印加し、順次各ブロック群毎
に前記ドライバ回路からパルスを印加するようにすれ
ば、複数の圧電素子を複数のブロック群に分割したこと
に伴い出力線が低減され、圧電素子とコントローラのド
ライバ回路との間を接続するのに多数の出力線を必要と
せず、ドライバ回路におけるドライバ回路基板は少なく
て済み、コントローラが小型化され、圧電素子の一枚一
枚を制御駆動させるのではないので、コントローラ内の
回路の複雑化を解消でき、コストを低減できる。本発明
では、さらに、上記した一のブロック群にパルスを印加
したら、次いで他のブロック群に移行してパルスを印加
し、順次各ブロック群毎に前記ドライバ回路からパルス
を印加するのに、よこ入れが次ぎの段階に進む前に、一
のパターンデータに応じた出力信号の出力を完了させる
ことを特徴とする。圧電素子は、極めて短時間に、電圧
のチャージが可能で、上記で述べたように、応答速度が
迅速であるので、前述した織機の一般的な原理で述べた
ような、たて糸をヘルド(綜こう)に通し、該ヘルドの
上下によって二つのグル−プに分け、開口を形成し、よ
こ糸をシャトルによって開口内に入れ、織前に押し付
け、次いで、たて糸の別の組み合わせを作り、これによ
こ糸を入れ織り進んでいく場合に、よこ入れが次ぎの段
階に進む前に、複数のブロック群に分割した圧電素子群
のうちの一のブロック群にパルスをチャージさせたら、
次いで他のブロック群に移行してパルスをチャージする
ようにして、次々と順次各ブロック群毎に前記ドライバ
回路からパルスを印加することができ、これにより、よ
こ入れが次ぎの段階に進む前に、既に、一のパターンデ
ータに応じた出力信号の出力を完了させることが出来る
ことに基づくものである。この点、電磁石を用いた綜こ
う制御装置では、立ち上がりが遅く、パルス電流を与え
て後、電磁石によりヘルド棒を吸引させるのに、多くの
時間を要し、よこ入れが次ぎの段階に進む前に、一のパ
ターンデータに応じた出力信号の出力を完了させること
は難しい。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を、図面を参照しつつ
説明する。図1は、本発明の実施例を示すブロック図で
ある。図1に示すように、複数の圧電素子210を、複
数のブロック群2100に分割する。各ブロック群21
00の間をそれぞれ配線22Aにより結線する。当該配
線22Aは、コントローラ23のドライバ回路24と、
配線22Bにより結線されている。前述したように、よ
こ入れが次ぎの段階に進む前に(例えば、シャトル織機
では、シャトルが行って帰ってくる前に)、一のブロッ
ク群2100にコントローラ23のドライバ回路24か
ら配線22Aを通してパルスを印加しチャージを完了さ
せたら、次いで、隣接するブロック群2100に移行し
て同様にパルスをチャージするようにして、順次各ブロ
ック群2100毎に前記ドライバ回路24からパルスを
印加するようにする。当該パルスの印加によるチャージ
時間は、1〜2マイクロセカンド(μ秒)程度で完了出
来る。当該コントローラ23は、紋様に応じた柄組織を
記憶し、その記憶された紋様編成手順に基づき、複数の
圧電素子210にパターンデータに応じた出力信号を出
力し、所定の処理を行う装置である。このような装置
は、電磁式のヘルド装置に用いられるようなコントロー
ラが使用でき、公知の構造であるので詳細な説明は省略
する。コントローラ23は、記憶装置や処理装置や出力
装置を備えて成る。ドライバ回路24は、かかる処理装
置(CPU)の主体をなし、柄処理を行う上で、電圧信
号から圧電素子を駆動させるに必要な電力への変換を行
うことが出来る。ドライバ回路24から配線を通して圧
電素子210にパルスを印加しチャージを行うことは、
圧電素子210を作動させ、コントローラ23の紋様編
成手順(柄情報)を送出することでもある。図1に示す
ように、織機たて糸制御装置には、切換機構26が設け
られている。これは、一のブロック群2100にコント
ローラ23のドライバ回路24から配線を通してパルス
を印加しチャージを完了させたら、次いで、隣接するブ
ロック群2100に移行して同様にパルスをチャージす
るようにして、順次各ブロック群2100毎に前記ドラ
イバ回路24からパルスを印加するようにすることに基
づくもので、また、各ブロック群2100が結線されて
いることに基づくもので、一のブロック群2100にコ
ントローラ23のドライバ回路24から配線を通してパ
ルスを印加しチャージを完了させたら、隣接するブロッ
ク群2100とは切り離して、パルスをチャージさせる
ようにして、順次各ブロック群2100毎に前記ドライ
バ回路24からパルスを印加するようにするためであ
る。当該切換機構26は、例えば、FET(電界効果ト
ランジスタ)により構成される。
【0010】次に、本発明が適用される織機たて糸制御
装置の一例について説明する。当該織機たて糸制御装置
は、圧電素子210を有する制御棒保持器1を備えて成
る。図5に、当該制御棒保持器の一例を示す。また、図
6(A)にその要部断面図を示す。これら図において、
2は、圧電素子210を有する圧電体で、当該圧電素子
210は、図6(B)の断面図に示すように、プレート
200の両面に貼着されている。上記プレート200は
例えば金属により構成されている。圧電素子210は、
例えば、エポキシ系接着剤などの接着剤を用いてプレー
ト200に貼着することができる。2枚の圧電素子21
0はその+極と−極を同一方向にして貼合せる。圧電素
子210としては逆圧電効果を有する素子であればどの
ような圧電素子でも用いることができる。しかし工業的
に安定した品質を有する圧電素子を大量に供給するため
にはチタン酸バリウム等から成るセラミック圧電素子を
用いるとよい。圧電素子210は薄い方が電界を高める
ことができるので、好ましくは、100μから200μ
程度のものが用いられ、且つ、プレート200の長手方
向に細長く形成される。圧電素子210の両面には、電
極用にペースト等が焼付かれ、その電極220にはそれ
ぞれ導線230が取付けられ、これら導線230の他端
には、コネクタ240が取付けられる(図7(A)参
照)。図3は、上記した圧電素子210を有する圧電体
2を具備した制御棒保持器1の要部と、コントローラ2
3及びドライバ回路24との関係を、図1に準拠して図
示したものである。
【0011】次に、図4に示すフローチャートに基づ
き、本発明の操作を説明する。基本操作は、ブロック群
2100の圧電素子210を指定(アドレス)して、柄
手順に応じたパターンデータを出力する。先ず、スター
トするアドレスをセットする(100)。アドレスを出
力し(ステップ101)、そのアドレスが確定するまで
待つ(ステップ102)。次いで、パターンデータを出
力する(ステップ103)。一のブロック群2100に
コントローラ23のドライバ回路24から配線22Aを
通して電圧を印加しチャージの完了を待つ(ステップ1
04)。次いで、アドレスを進行させ(ブロック群の移
行)(ステップ105)、最終のアドレスを越えるまで
(よこ入れが次ぎの段階に進む前に、一のパターンデー
タに応じた出力信号の出力が完了するまで)、隣接する
ブロック群2100に順次移行して、同様の操作を繰り
返す。一のパターンデータに応じた出力信号の出力が完
了したら、次いで、再び、よこ入れが次ぎの段階に進む
前に(例えば、シャトル織機では、シャトルが行って帰
ってくる前に)、一のブロック群2100にコントロー
ラ23のドライバ回路24から配線22Aを通してパル
スを印加しチャージを完了させたら、次いで、隣接する
ブロック群2100に移行して同様にパルスをチャージ
するようにして、順次各ブロック群2100毎に前記ド
ライバ回路24からパルスを印加するようにし、上記同
様のフローチャートに基づく操作を繰り返し、次々と、
柄手順に応じたパターンデータを出力し、ジャガード織
りを進めていく。
【0012】次ぎに、図5に示した制御棒保持器1につ
いて更に説明する。制御棒保持器1の圧電体2の上端部
には、球状体3を取付ける。図9に、当該球状体3の一
例斜視図を示す。図示のように、球状体3Aの端部には
溝部30Aが溝設されており、当該溝部30Aに圧電体
2の一端部を挿入し、固定する。図5および図6に示す
ように、当該球状体3の球状部は、オフセット板4に、
ボルト5により取り付けられたオフセッタ−6の溝部7
内で保持され、当該オフセッタ−6の溝部7内で回動で
きるので、圧電体2の上端部は、図6(A)矢標に示す
ように可動し得る。尚、図5にて、8は座金である。図
示が省略されているが、オフセット板4にはボルト穴が
垂設されており、ボルト5を止める位置を調節すること
により、オフセッタ−6の位置を、延ては、圧電体2の
上端部の位置を調節し、圧電体2の上端部を適切な位置
となし得るように調節することができるようになってい
る。
【0013】図5および図6(A)に示すように、圧電
体2の下端部にも、上記球状体3と同様の球状体8が取
付けられており、当該球状体8が、フィンガ9の上端部
の開放端部90内で連結されている。図6(A)で示す
ように、当該球状体8は当該フィンガ9の当該開放端部
90内で可動することができる。
【0014】フィンガ9の上端部開放端部90反対側に
は、当該フィンガの幅方向に孔が孔設されており、図示
のように、当該フィンガ9の孔に、ピン10を通し、当
該フィンガ9をフレ−ム11に固定する。フレ−ム11
の下端には面板12をボルト13により取り付ける。図
示のように、帯状のフィンガ9は、長方形状の圧電体2
と一直線上(同一方向)にくるように、当該圧電体2と
連結させる。フィンガ9の下端部には、制御棒の終端部
(上端部)を選択的に係合保持することのできるフック
部91が設けられている。図示していないが、フック部
91に代えて、制御棒の上端部を選択的に係合保持する
ことのできる穴を有しさせるようにしてもよい。フィン
ガ9は、軽くしてその動作を早めるために、できるだけ
短かめとする。同様の目的で、フィンガ9には、図示の
ように、貫通孔92を有しさせるようにするとよい。図
7に当該制御棒保持器と前述した制御棒との係合保持の
説明図を示す。また、図8に、その要部説明図を示す。
図7(A)は、フィンガ9のフック部91が、制御棒1
4の穴140に係止された状態を、また、図7(B)
は、その断面を、さらに、図7(C)は、当該係止が解
かれた状態を示す。すなわち、上記フィンガ9は、圧電
体2の湾曲運動に追従して、動き、フィンガ9の下端部
のフック部91が、制御棒14の終端部(上端部)に開
口された穴140などと係合すると、当該制御棒140
を上方向に持上げたままにし、当該制御棒140の下方
向への動きを阻止する。一方、フック部91が、制御棒
14の上端部に開口された穴140と係合しないときに
は、制御棒14をその位置に保持する。その図示が省略
されているが、当該制御棒14のフック部141は、図
12に示すようなヘルド63に接続される。当該図示で
は、制御棒14の終端部(上端部)には、穴140を開
口している例を示したが、穴140に代えてフック部を
設けてもよいし、また、これらを併用した形態でも良
い。フィンガ9の下端部は、図5に示すように、面板1
2に開口した開口部から突出される。当該開口部は、フ
ィンガ9が上記動作を行なうことができるようなそれに
対応した幅、大きさなどを有するように構成される。当
該面板12の開口部側壁面は、フィンガ9のストッパ−
機能を果たす。フィンガ9は、後述の圧電体2のプレー
トと同様に例えば金属により構成されている。フィンガ
9は横長帯状の例えば1m/m 厚程度の薄板に構成してあ
るが、均一な厚さでなく、制御棒14との衝撃を緩和す
るためには、その下端部をテ−パ−状に厚く構成しても
よい。尚フィンガ9の厚さを薄くする程、その応答速度
は向上する。また、フィンガ9には、その一端部からそ
の他端部にかけてテーパー状に構成してもよい。これに
より、フィンガ9の重量を軽減し、フィンガ9の応答速
度をより一層向上させることができる。
【0015】図5に示すように、圧電体2の一端部(上
端部)と他端部(下端部)との中途位置を、ブラケット
15に回転可能に付設された回転体16に保持させる。
図10に、この実施例で使用される回転体16の一例断
面図を示す。回転体16には同図に示すように、圧電体
2を挿通できる程度の大きさの貫通穴160が設けられ
ている。圧電体2を回転体16の貫通穴160に挿通
し、圧電体2を回転体16に挟持固定させる。回転体1
6の両端部は、ブラケット15に孔設された孔にネジを
通し、当該ネジにより回転可能に架設されている。圧電
体2は、回転体16の貫通穴160内で、モールド成型
や接着剤などにより固定する。回転体16は、圧電体2
の動作につれ、動き、圧電体2の湾曲運動を阻害しない
ようになっている。当該圧電体2の上端部と下端部との
中途位置のどこを回転体16に固定するかついては、重
要であり、圧電体2はここを途中支点として湾曲しよう
とする。フィンガ9に近づく程フィンガ9のスピードが
早くなり、振幅も小さく、かつ、トルクも出、印加電圧
も下げることができるが、近づき過ぎるとトルクが出な
くなったりする。一方、フィンガ9から遠ざかると逆の
現象が起こり、振幅が大となるが、トルクが減少したり
する。従って、適宜位置を選択することが必要であり、
当該位置を適宜選択できるような形態にしておくと良
い。上記実施例では、圧電体2の上端部と下端部との略
中間に設けている例を示す。上記のように圧電体2の上
端部と下端部との間の中途位置を、ブラケット15に回
転可能に付設した回転体16に挟持させ、途中支点を設
けると、格段にフィンガ9の動作スピードを向上させる
ことができる。
【0016】このように、当該圧電体2について、その
上端部をオフセッタ−6の溝部7内で可動可能に支持さ
せるとともに、その下端部をフィンガ9に可動可能に連
結させ、かつ、当該圧電体2の上端部と下端部との中途
位置を、当該保持器に回転可能に付設した回転体16に
挟持させて成る。このように、圧電体2の上端部や下端
部を、当該圧電体2の湾曲運動に追従して可動し得るよ
うにし、当該圧電体2の湾曲運動を阻害しないようにし
たこと、また、圧電体2の上端部と下端部との中途位置
についても回転体16の回転により当該湾曲運動を阻害
しないようにし、かつ、当該回転体16により圧電体2
の中途位置を挟持して、途中支点をもつようにしたこと
により、ヘルド動作のスピードをより一層向上させるこ
とができ、また、圧電体の寿命も長くすることができ、
印加電圧もより一層低くすることができるなどの利点を
有しさせることができる。更に、従来の電磁石利用のも
のでは、電力消費効率が極めて低く、その大部分が熱な
どで散失され、消費電力が大きくなるのに対して、上記
圧電方式によるヘルド装置によれば、熱が発生せず、消
費電力が格段に小さくなる。 また、当該装置の圧電体
2は、薄いプレート200と圧電素子210で構成され
ているので、従来の電磁石利用のソレノイドを用いたも
のに比し、装置自体の大きさを一段と小型にすることが
できる。さらに、上記フィンガ9は、長方形状の圧電体
2と一直線上(同一方向)にくるように、当該圧電体2
と連結しているので、装置自体の大きさを一段と小型に
することができる。この点、フィンガ9を、プレートと
圧電素子よりなる圧電体2に対し直角方向に取付けする
ことが考えられるが、その場合、当該圧電体2の横方向
の幅が広くなり、装置を大型化してしまう。当該ヘルド
棒保持器1は、特開昭59−199833号公報でも述
べられているように、多数配設されるので、装置が小型
化されることは重要なこととなる。
【0017】図5に示すように、オフセット板4には、
絶縁板17を介してコネクト基板18が接合され、該コ
ネクト基板18にはコネクタ19およびコネクタ20が
連結され、前記した圧電体2から延在したコネクタ24
0と当該コネクタ19がコネクトされ、コネクタ20に
は、前述したコントローラ23が接続される。当該コン
トローラ23から、各圧電素子210にパルスを印加す
る。当該コントローラ23から印加されたパルスに基い
て、圧電体2は、回転体16が設けられた途中支点を支
点として湾曲し、フィンガ9は、上記コントローラの紋
様編成手順に基づき、作動する。
【0018】当該制御棒保持器1は、図3にも示すよう
に、多数配設される。紋様如何にもよるが、何千個にも
及ぶ個数配設される。それに応じて、圧電素子210も
多数配設される。本発明は、圧電素子210の数が多け
れば多いほど、利点があり、圧電素子とコントローラの
ドライバ回路との間を接続するのに出力線が低減され、
従来のような多数の出力線を必要とせず、ドライバ回路
におけるドライバ回路基板は少なくて済み、コントロー
ラが小型化され、圧電素子の一枚一枚を制御駆動させる
のではないので、コントローラ内の回路の複雑化を解消
でき、コストを低減できる。
【0019】以上本発明によってなされた発明を実施例
にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0020】
【発明の効果】以上本発明によれば、圧電素子とコント
ローラのドライバ回路との間を接続するのに多数の出力
線を必要とせず、ドライバ回路におけるドライバ回路基
板は少なくて済み、コントロール装置が小型化され、圧
電素子の一枚一枚を制御駆動させるのではないので、コ
ントローラ内の回路の複雑化を解消でき、コストを低減
できる。また、上記した圧電方式によるたて糸制御装置
によれば、その圧電素子は、応答速度が迅速であるの
で、従来公知の電磁石利用のものに比し、格段に早いス
ピードで当該そうこう作用を行うことができ、さらに、
従来の電磁石を用いた綜こう制御装置において問題とな
っていた高速化のよる熱の発生がなく、消費電力が低
く、小型化することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す要部説明図、
【図2】従来例の説明図、
【図3】本発明の実施例を示す要部説明図、
【図4】本発明の実施例を示すフローチャート、
【図5】本発明の実施例を示す制御棒保持器の構成図、
【図6】(A)は図2に示す制御棒保持器の断面図、
(B)は圧電体の断面図、
【図7】(A)、(B)および(C)はそれぞれ本発明
の実施例を示す動作説明図、
【図8】本発明の実施例を示す説明図、
【図9】本発明の実施例を示す球状体の斜視図、
【図10】本発明の実施例を示す回転体の断面図、
【図11】従来例を示す説明図、
【図12】従来例を示す説明図、
【図13】製織の原理を示す説明図、
【符号の説明】
1・・・制御棒保持器 2・・・圧電体 200・・・プレート 210・・・圧電素子 2100・・・圧電素子ブロック群 3A・・・球状体 30A・・・溝部 4・・・オフセット板 6・・・オフセッター 7・・・オフセッター溝部 9・・・フインガ 91・・・フインガフック部 10・・・ピン 11・・・フレーム 14・・・制御棒 16・・・回転体 22A・・・配線 22B・・・配線 23・・・コントローラ 24・・・ドライバ回路 26・・・切換機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の圧電素子を配設した織機たて糸制御
    装置と電気的に接続したコントローラのドライバ回路か
    ら当該圧電素子にパターンデータに応じた出力信号を出
    力して、当該圧電素子を駆動させ織機のたて糸の制御を
    行う際に、前記複数の圧電素子を複数のブロック群に分
    割し、一のブロック群に前記出力信号を出力したら、次
    いで他のブロック群に移行して当該出力信号を出力し、
    順次各ブロック群毎に前記ドライバ回路から当該出力信
    号を出力し、よこ入れが次ぎの段階に進む前に一のパタ
    ーンデータに応じた出力信号の出力を完了させることを
    特徴とする圧電式織機たて糸制御装置におけるたて糸制
    御方式。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の圧電式織機たて糸制御装
    置におけるたて糸制御方式において、分割した複数のブ
    ロック群間を電気的に接続するとともに、一のブロック
    群をコントローラに電気的に接続することを特徴とする
    請求項1に記載の圧電式織機たて糸制御装置におけるた
    て糸制御方式。
JP5614492A 1992-02-07 1992-02-07 圧電式織機たて糸制御装置におけるたて糸制御方式 Pending JPH05222644A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001048287A1 (fr) * 1999-12-27 2001-07-05 Wac Data Service Kabushiki Kaisha Dispositif de commande d'actionneurs piezo-electriques et procede associe

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001048287A1 (fr) * 1999-12-27 2001-07-05 Wac Data Service Kabushiki Kaisha Dispositif de commande d'actionneurs piezo-electriques et procede associe

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