JPH05222631A - 巻糸残部除去装置 - Google Patents

巻糸残部除去装置

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JPH05222631A
JPH05222631A JP4254715A JP25471592A JPH05222631A JP H05222631 A JPH05222631 A JP H05222631A JP 4254715 A JP4254715 A JP 4254715A JP 25471592 A JP25471592 A JP 25471592A JP H05222631 A JPH05222631 A JP H05222631A
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scraping
yarn
winding tube
holder
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ヴィルツ ウルリッヒ
Hans Grecksch
グレックシュ ハンス
Wolfgang Irmen
イルメン ヴォルフガング
Helmuth Hensen
ヘンゼン ヘルムート
Walter Boehmer
ベーマー ヴァルター
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Oerlikon Textile GmbH and Co KG
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Bee Shiyuraafuhorusuto & Co
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H73/00Stripping waste material from cores or formers, e.g. to permit their re-use
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻糸残部除去装置を改良して、低い運動速度
と相俟った高い巻糸残部剥離力と、糸残部除去部材を支
持する保持体の、糸残部除去サイクル時間を短縮させる
高い運動速度とを、共に簡単な手段で発生させることで
ある。 【構成】 キャディ2上に直立しているコップ用巻管3
から巻糸残部4を除去する部材14,14′のための保
持体8が前記コップ用巻管3に沿って可動である形式の
巻糸残部除去装置において、保持体8は、ポテンシャル
エネルギを蓄えるために、巻管足部の区域に配置された
弾性変形可能な蓄力器16へ向かって走行可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャディ上に直立して
いるコップ用巻管から巻糸残部を除去する部材のための
保持体が前記コップ用巻管に沿って可動である形式の巻
糸残部除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紡績ボビン特にコップの巻糸残部を除去
する装置は多年來すでに公知である。後加工のためには
適当でない僅少量の巻糸残部しか有していないボビンで
は、該巻糸残部を除去することが必要になる。それとい
うのは該巻糸残部が巻管(つまり糸巻き用の木管又は紙
管)への新たな糸巻成を妨げることになるからである。
このために、ボビンの回転によって、もしくはサクショ
ンエアによって巻糸を巻き戻し、糸ストランドを切断し
て吸出するか、或いは保持体に吊るされている巻管から
糸ストランドを完全に下方へ引き出す諸種の装置が公知
になっている。コンベヤベルト上に直立して案内通路を
通ってガイドされるキャディ、しかも差し嵌め心棒にそ
れぞれ1個のコップ又はコップ用巻管を支持しているキ
ャディを循環させる搬送系を有する糸巻機械では、巻糸
残部を有しているコップ用巻管と一緒にキャディを適当
な巻管クリーニング装置に供給して前記巻糸残部を除去
する一方、前記巻管をキャディ上に直立させたままにし
ておくのが有利である。
【0003】このような装置は殊に特開昭64−281
80号公報に開示されている。この公知の装置では、巻
糸残部を除去する部材のための保持体はコップ用巻管に
沿って運動可能である。更に又この場合、巻糸残部除去
時に上方へ作用する力に抗して作用してキャディの差込
み心棒上に巻管を残留させるための、コップ用巻管抑え
が設けられている。この公知の装置では保持体のストロ
ーク運動は、駆動されるねじスピンドルによって発生さ
れる。
【0004】巻糸残部を除去するために、巻糸残部を巻
管表面から解離して、を巻管表面に接触させることなし
に、該ディスクカッタによって糸層を切断できるように
するために、巻糸残部の下に解離ピンが下から押し込ま
れる。この場合解離ピンを巻糸層の下へ侵入させるため
には、保持体の比較的高い鉛直方向運動力を発生させる
必要がある。同時にこの鉛直方向の上向運動は著しく微
速度で行われねばならない。この目的を達成するため
に、ねじスピンドルは極めて微小のリードを有していな
ければならない。しかしながらその結果、最下位の位置
へ保持体が移動する際の運動速度もやはり微速度にな
る。これに伴ってコップ用巻管から巻糸残部を除去する
ためのサイクル時間が著しく増大する。これに対して、
充分に高い運動速度を発生させるために下方への保持体
搬送時にだけ、ねじスピンドル駆動用モータが定格回転
数で運転されるならば、すでに述べたように著しく低速
度で行われねばならない保持体上向運動時には、モータ
はその定格回転数を遥かに下回る速度で運転されねばな
らなくなる。しかしながらこの結果モータ出力が必然的
にその定格出力以下に留まるのは明らかである。これに
よっては、巻糸残部を除去するのに必要な力は発生する
ことができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、巻糸残部除去装置を改良して、低い運動速度と相俟
った高い巻糸残部剥離力と、巻糸残部除去部材を支持す
る保持体の、糸残部除去サイクル時間を短縮させる高い
運動速度とを、共に簡単な手段で発生させることであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の構成手段は、保持体が、ポテンシャルエネルギを蓄
えるために、巻管足部の区域に配置された弾性変形可能
な蓄力器へ向かって走行可能である点にある。
【0007】
【作用】本発明の巻糸残部除去装置は、巻糸残部除去部
材のための、基本的に荷重なしに実施される保持体の下
向運動を、より低速度の上向運動をスタートさせるのに
要するエネルギを蓄えるために活用するものである。ま
さしくこのスタート期において、保持体の全ストローク
距離にわたって、従来に対比して隔絶した最大力を発生
させることが可能になる。このスタート期において蓄力
器のエネルギはモータの駆動エネルギとして付加的に利
用される。要するにスタート期のエネルギはモータ自体
によって付加的に発生される必要はない訳である。従っ
てモータはこの段階ではその定格回転数よりも可成り低
い回転数で運転することができる。それというのは、こ
れによって不足している出力は蓄力器によって補償さ
れ、或いは補償分以上のエネルギが得られさえするから
である。従って、著しく高い定格回転数を下向運動のた
めに使用することができる。それゆえに下向運動は極め
て迅速に行なわれかつ1本のコップ用巻管から巻糸残部
を除去するのに要するサイクル時間が短縮される。
【0008】本発明は、特許請求の範囲の請求項2以降
に記載の構成手段によって一層有利に実施することがで
きる。
【0009】ねじスピンドルによる保持体の駆動に対比
して、引張り部材を介しての保持体の駆動は経費が低廉
であり、殊にトラブル発生率も低い。ねじスピンドルが
付加経費をかけてカプセルによって密封されていない場
合には、繊維機械では、ねじスピンドルのねじ溝内に糸
材料ダストが極めて溜り易い。しかし、このような糸材
料ダストが微量に溜ってもすでに駆動装置は稼働しなく
なる。これに対比して例えばチェーンによる駆動は殆ど
トラブルが発生しない。慣用のケーシング内に配置され
た自縛式ウォーム歯車装置を使用することによって、モ
ータとチェーン伝動装置との間にそれ相応に大きな伝動
比が簡単に得られ、しかも付加的な制動手段なしに保持
体を任意の高さ位置に停止することが可能である。磁極
輪を増分式計数器と併用することによって事実上保持体
の各位置を決定可能かつ制御可能である。殊に有利には
保持体の下死点に配置された較正マークによって、各ダ
ブルストローク毎に増分式計数器の較正が行なわれる。
これによって極めて正確な位置決めが可能である。
【0010】最も単純な構成の場合には、下降移動時に
保持体によって緊縮される圧縮ばねを蓄力器として使用
することが可能である。この圧縮ばねのポテンシャルエ
ネルギは、巻巻糸残部を引き出す方向で保持体をスター
トする際にフルに活用される。同時にまた該圧縮ばね
は、比較的急速な下降移動時の最終段階において保持体
を制動する。このようにして、制動時に解放される運動
エネルギを直接利用することが可能になる。
【0011】保持体上に同心的に配置された巻糸残部を
除去するための掻き取り部材を使用することは、巻糸を
ディスクカッタによって切断する公知の装置に対比して
単純なかつ時間のかからない解決手段を意味している。
掻き取り部材がばね力によって巻管表面又は巻糸に接触
可能であるので、場合によってはコップ用巻管の表面を
損傷させることになるような過度に高い圧着力を掻き取
り部材に発生させる虞れもなくなる。更に又このように
構成すれば、掻き取り部材の調整を必要とすることなし
に、異なった直径の巻管をクリーニングすることが可能
になる。少なくとも3個の掻き取り部材を配置すること
によって、巻管又は巻糸と接触する掻き取り部材の前縁
を巻管の曲率半径に適合させる必要もない。それという
のは、3つの作用点によってすでに巻糸残部の確実な捕
捉が保証されているからである。
【0012】保持体の全ストローク距離にわたって延在
する制御部材により共通のリンク機構を介して掻き取り
部材を本発明の新規な形式で制御することによって、掻
き取り部材を保持体の高さ位置には全く無関係に作動す
ることが可能である。これによって例えば、保持体の下
降運動時に該保持体がコップ頂端部に到達したときに掻
き取り部材を閉じ、これによって該掻き取り部材が巻管
に予備センタリングを施すことが可能である。これは特
に巻管が比較的長い場合に効果的である。それというの
は、例えばキャディがその支承台上で僅かに傾斜しただ
けでも巻管頂端部の位置が著しく偏位することになるか
らである。巻管をセンタリングして保持するために該巻
管内へ上から差し込まれるセンタリング・保持心棒は、
巻管が申し分なくセンタリングされていない場合には、
該巻管に著しくひどい損傷を与えることになる。
【0013】巻管が、該巻管頂端部区域に配置された掻
き取り部材によってセンタリングした状態に保たれる場
合には、センタリング・保持心棒は有利に巻管頂端部内
へ導入される。このようにすれば巻管頂端部の損傷が極
めて効果的に避けられる。
【0014】例えば前掲の特開昭64−28180号公
報に記載されているようなセンタリングベル体に対比し
てセンタリング・保持心棒の特殊使用は、巻管直径を僅
かに下回る直径までのセンタリング・保持心棒の上に巻
糸残部を押しずらすことができ、その場合該巻管を内包
する公知センタリングベル体がこの押しずらし動作を妨
害することもないという利点を提供する。更に又、セン
タリングベル体の降下時に巻管頂端部の周縁が、センタ
リングベル体の円錐内周面に沿って摺動して損傷を受け
ることもない。保持体の昇降運動と掻き取り部材の制御
とが独立していることに基づいて生じる別の利点は、巻
糸残部を剥離する短いストローク段階を経たのち掻き取
り部材が再び開かれかつ保持体が改めて圧縮ばねを緊縮
しつつ改めてその最下位の位置へ移動することができ、
かつその最下位の位置で掻き取り部材が巻糸残部を再度
把捉することである。これによって、従来公知の装置に
よっては除去することのできなかったような比較的大き
な巻糸残部の掻き取りも可能にするクリーニング動作
(除去動作)の反復機能が得られる。このような緊密な
巻糸層は、巻糸層をディスクカッタによる切断のために
解離するために巻管表面と巻糸層との間に解離ピンを侵
入させることすらも許さないのである。
【0015】センタリング・保持心棒をその最下位位置
でロックする機構を設けることによって、巻糸残部引出
し時に生じる比較的大きな推力を吸収することが可能で
ある。更にこの位置では、センタリング・保持心棒と連
結されたプランジャも同様に蓄力器、特に有利には圧縮
ばね、へ向かって移動する。前記ロック機構は、該圧縮
ばねのばね力を吸収するためにも役立つ。巻糸残部をセ
ンタリング・保持心棒の上に掻き上げたのち前記ロック
機構の解錠と相俟って直ちにばね力が作用し、センタリ
ング・保持心棒の迅速なスタートを保証することができ
る。これによって、上向移動するセンタリング・保持心
棒から巻糸残部を、固定配置された掻き取り部材によっ
て迅速に掻き取ると同時に、前記センタリング・保持心
棒を包囲しているサクションケーシングに開口するサク
ション通路によって巻糸残部を吸出することが可能であ
る。
【0016】サクションケーシング用の吸込み接続部を
閉止可能にしたことによってサクションエアの消費量は
最小限に抑えられている。巻糸残部の引出し操作そのも
のが終了されたために巻糸残部が部分的にストランドの
形でなおコップ用巻管と結合しているような場合には、
ストランドカッタが該巻糸残部の切断を保証する。また
巻糸残部の不完全な除去が例外的に生じた場合には、ス
トランドカッタがなければ搬送路全体のロックが生じる
ことになる。それというのは、巻糸残部を残したままの
巻管を装着したキャディは巻管クリーニング装置から進
出することができないからである。
【0017】
【実施例】次に図面の基づいて本発明の実施例を詳説す
る。
【0018】図1に示したように、巻管クリーニング装
置6は搬送路1に沿って配置されており、該搬送路上
を、所属の差込み心棒5に挿嵌された巻管3と共にキャ
ディ2が搬送される。キャディ2が載っている、例えば
コンベヤベルトのような搬送路1の細部並びに場合によ
っては巻管クリーニング装置6の手前で待機しているキ
ャディ2の待機列は、図面を判り易くする理由から図示
を省かれている。巻管クリーニング装置6におけるキャ
ディ2の停止装置は、電磁石17並びにストッパ17′
から成っている。本実施例ではキャディ2の基板は、該
キャディを電磁石17に固着させる環状のリング鉄を有
している。キャディ2を載せているコンベヤベルト(図
示せず)は常態では連続的に駆動されるので、前記スト
ッパ17′は、電磁石17の磁力に抗してのキャディ2
の移送を阻止するための付加的な安全手段である。
【0019】キャディ2の差込み心棒5に挿嵌された巻
管3は、巻管クリーニング装置6において除去しようと
する巻糸残部4を有している。この除去のために巻管ク
リーニング装置6は送り台7を有し、該送り台のフレー
ムは掻き取りジョー14のための保持体を同時に形成し
ている。該送り台7は、図2から一層よく判るように、
ローラチェーン15に装着されている。変向ガイド点6
4(図2)は鎖車によって形成されているが、該鎖車
は、図1では機械架台20の相応のフレーム部分並びに
軸受19によって遮蔽されている。鎖車は、ローラチェ
ーンをエンドレスチェーンとして巻き掛けた慣用の鎖車
であるので、細部の図示は省かれている。しかし容易に
認識できるように上部鎖車の駆動軸18は駆動装置21
と連結されている。該駆動装置21は、モータ23と連
結されたウォーム歯車装置22を有している。
【0020】ウォーム歯車装置22は、公知の自縛式ウ
ォーム歯車装置である。これによってモータ23は、こ
れを遮断すると、付加的な制動手段なしに迅速に停止さ
れる。更に送り台7はこの駆動装置21によって、やは
り制動手段なしに、任意の高さ位置に確実に保持され
る。
【0021】この場合ウォーム歯車装置22は、大量生
産によるギヤケーシング内に収容されているので、糸巻
機械の領域で大量に発生するダストの影響を受けること
はない。従って、ダストによるような外乱トラブルの回
避が事実上付加経費なしに実現される。
【0022】モータ23のモータ軸には磁極輪が配置さ
れ、該磁極輪には、増分式計数器と協働する1個又は2
個のホール効果式センサが対置されている。これによっ
てモータ回転数は1回転の端数分も正確に検出される。
従ってモータ回転数を送り台7に係合式に伝達すること
によって、該送り台の運動も監視することができる。送
り台7の特定位置に関して増分式計数器を較正すること
によって送り台7の高さ位置は常時監視されかつ制御さ
れる。較正のために送り台7の昇降区間の下死点にセン
サ24が配置されており、該センサは、送り台7のダブ
ルストローク毎に増分式計数器を零にセットして較正す
る。これによって事実上送り台7は、そのストローク距
離の如何なる任意の位置においても停止できかつその位
置の検知損失なしに任意の方向に再スタートできるよう
に制御することが可能である。
【0023】本図面では増分式計数器のための信号発生
器としての磁極輪とホール効果式センサの配置の図示は
省いた。それというのはこのような形式の位置センサは
例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第4025003
号明細書において開示されているからである。
【0024】コップ用の巻管3の巻管足部の近くには2
つの圧縮ばね16が配置されている。送り台7はその下
降運動の終期に該圧縮ばね16に抗して移動して、しか
もなお存在している運動エネルギを利用しつつ該圧縮ば
ねを緊縮する。この下死点から送り台7は次いで、巻糸
残部4を上方へ掻き取るために再スタートする。その場
合、圧縮ばね16の蓄えられたポテンシャルエネルギ
が、モータ23によってローラチェーン15を介して発
生された力を強めるために利用される。その際に考慮す
べき点は、前記下死点からのスタート点を始点として、
全ストローク距離にわたって、著しく大きな最大力を巻
糸残部を剥離するために必要とすることである。送り台
7の下降運動に対比して該送り台はこの運動段階では著
しく低速度で移動されねばならないので、モータ23は
定格回転数で運転することはできない。これによってモ
ータの全出力は利用されない。しかしながらこの出力差
は圧縮ばね16の蓄えられたポテンシャルエネルギによ
って補償され、そればかりか定格出力を上回る過剰エネ
ルギすらも得られる。こうして簡単な手段で巻糸残部を
剥離するため必要なエネルギが発生される。
【0025】送り台7のフレーム8は本実施例では、9
0°間隔で同心的に配置された4個の掻き取りジョー1
4のための保持体を形成している。図1では前記掻き取
りジョー14は作動リング9の下に旋回可能に配置され
ている。旋回点は作動リングの下に隠れて位置している
ので、図1では認知できない。作動リング9は連行ピン
13を介して、二腕レバーとして構成された掻き取りジ
ョー14の後端部に作用する。作動リング9は複数の直
立ピン10で保持されており、各直立ピンは、作動リン
グ9内に設けた長穴12によってガイドされかつ鉛直方
向では安全リング11によって確保されている。図1で
はただ1つしか認知できないが、3つ又は4つの長穴1
2は作動リング9上に等間隔で分配されている。該長穴
はそれぞれ作動リング9の周方向に延びている。これに
よって作動リング9は、長穴12の長さに等しい量だけ
リング中点を中心として回動できるように、直立ピン1
0によってガイドされている。
【0026】掻き取りエレメントの作動は図2との関連
で次に説明する。なお念のために指摘しておくが、図2
に示した変化実施例は、図1に示した実施例とは僅かに
異なっているに過ぎない。例えば作動リング9′はピン
75に抗して作用する連行子74を有し、前記ピン75
自体は、二腕レバーとして構成された掻き取りジョー1
4′の後端部に係合している。該掻き取りジョー14′
は旋回ピン76に装着されており、該旋回ピン自体はフ
レーム8内に支承されている。
【0027】旋回ピン76を間に挟んでピン75に対向
した方の、掻き取りジョー14の側には複数の引張りば
ね77が掛け込まれており、該引張りばねの他端部は、
フレーム8に装着されたピン77′に保持されている。
これらの引張りばね77は掻き取りジョー14を、上か
ら見ればそれぞれ旋回ピン76を中心として時計回り方
向に旋回させる。この旋回によってピン75は作動リン
グ9′の連行子74に当接する。作動リング9′(もし
くは図1では作動リング9)の位置に応じて掻き取りジ
ョー14は、程度の差こそあれ開かれる。この場合掻き
取りジョー14の開放角が掻き取りエッジ78相互の間
隔を決定する。
【0028】図2から判るように作動リング9′には山
形材73が設けられており、該山形材にレバー70のロ
ーラ72が接触している。該レバー70は、送り台7に
固定された軸ピン71を中心として旋回可能である。前
記レバー70には旋回ピン69を介してリンク65が枢
着されており、該リンクは反対側の端部にローラ66を
支持している。該ローラ66は制御レール25に接触し
ている。制御レール25の水平方向位置を変化すること
によってローラ66を介して水平方向運動をリンク65
に伝達することが可能である。その場合リンク65は長
穴67でもって滑りピン68上を摺動し、該滑りピン自
体は同様に送り台7に固定されている。
【0029】図2の図示において制御レール25、ひい
てはリンク65が左手へ向かってシフトされると、レバ
ー70はその旋回支点である軸ピン71を中心として時
計回り方向に旋回させられる。ローラ72は山形材73
を作動リング9′と共に逆時計回り方向にシフト運動す
る。該シフト運動は、作動リング9′に装着された連行
子74を介して掻き取りジョー14′のピン75に伝達
され、該掻き取りジョー自体は旋回ピン76を中心とし
て引張りばね77のばね力に抗して逆時計回り方向に旋
回させられる。それに伴って掻き取りエッジ78相互の
間隔が増大する。これによって掻き取り器ユニット全体
が開かれるので、掻き取りエッジ78相互間を巻管が、
或いは開放角が充分な場合にはコップの糸巻成部も、通
過することができる。
【0030】制御レール25が逆方向に後退すると、引
張りばね77の力によってピン75と連行子74とを介
して作動リング9′は時計回り方向に旋回させられ、そ
れに伴って山形材73はローラ72に抗して作用しかつ
レバー70を逆時計回り方向に旋回させる。これによっ
てリンク65は右手へ向かって移動する。こうしてロー
ラ66は制御レール25の引き戻し時にも、後述の例外
の場合を除けば、該制御レール25に当接した状態を保
つ。
【0031】図2には制御レール25の、クランク26
の形の下部保持部材だけが図示されているに過ぎないの
に対して、図1では制御レール25の両保持部材が認知
することができる。クランク26及び29は平行四辺形
リンク対を形成し、これによって制御レール25は、そ
の水平方向位置が変化した場合でも垂直方向位置を変化
することはない。
【0032】クランク29は軸30と結合されており、
該軸自体はレバー31に固定されている。その場合軸3
0はレバー31の旋回支点を同時に形成し、該レバーの
他端部には流体シリンダ33のピストン32が枢着され
ている。従って流体シリンダ33内におけるピストン3
2の位置が変化すると、軸30はクランク29と一緒に
回動される。時計回り方向に回動した場合このことは、
図1の図示では、制御レール25が送り台7の方に向か
って移動することを意味している。更に図2から判るよ
うに、これによって掻き取りジョー14′又は図1の掻
き取りジョー14が開放されることになる。
【0033】制御レール25の下端部に設けられたクラ
ンク26は上部のクランク29と同様に配置されかつ設
計されており、かつ保持体28に固定された旋回支点2
7を中心として回動可能であるので、該クランク26は
受動的に、クランク29と同じ回転運動を行なう。従っ
て両クランク26,29は、既に述べたように平行四辺
形リンク対として作用するので、制御レール25は全長
にわたって等量だけ水平方向にずらされる。
【0034】この手段は、ストローク運動路に沿った送
り台7の高さ位置には無関係に制御レール25の作動に
よって掻き取りジョーを等量だけ開放させるために使用
することができる。従って掻き取りジョーは、如何なる
時にも、つまり送り台7の運動中にも、作動可能であ
る。掻き取りジョーはばね力によって閉鎖し、つまりこ
の閉鎖方向では係合によって作動されるのではないの
で、コップ巻管表面の損傷が効果的に避けられる。従っ
て掻き取りジョーは、付加的な調整手段なしに種々異な
った巻管径のために使用することができ、このことは、
1基の糸巻機械において、種々異なった巻管径を使用す
るような諸巻取り部を処理する場合に、特に重要であ
る。
【0035】図2から判るように、巻管径が比較的大き
い場合、すなわち掻き取りエッジ78相互の間隔が比較
的大きい場合には、掻き取りジョー14′のフルの戻し
距離が得られず、これによって作動リング9′が全量だ
け時計回り方向に回動されずかつ究極的にはリンク65
が図示位置にまで右手へ向かってシフトされなくなる。
しかしながら制御レール25は右手の極限位置へ変位さ
れるので、ローラ66は該制御レールに接触しなくな
る。しかしこのことは確実な機能のためには重要なこと
ではない。常態では掻き取りジョーの開放角は充分大き
く設定されるので、この開放角度は調整する必要もな
い。勿論レバー31のクランプねじ31′を弛め、レバ
ー31における軸30のクランプ位置を変化させ、ひい
ては制御レール25の調整距離を調節する可能性は存在
している。
【0036】ストローク運動路に沿って送り台7を確実
に、殊に各コップ巻管の縦軸線に平行にガイドするため
に、送り台7の支持体63には保持器62を介してフラ
ンジ付きローラ61が装着されている。このような機構
は機械架台20の垂直脚柱20′の4辺のすべてに設け
られている。フランジ付きローラ61の使用によってス
トローク運動路に沿った送り台7の一義的な位置決めが
簡単な手段によって解決された。4個のフランジ付きロ
ーラは同じように構成されているので、全部のフランジ
付きローラを含んだ図示はここでは省いた。支持体63
には、保持器62に作用するトーションばねが設けられ
ており、該トーションばねはフランジ付きローラ61を
垂直脚柱20′に圧着した状態に保つ。これによってフ
レキシブルな支承が得られ、該支承はフレキシブルであ
るにも拘らず、送り台7の確実なガイドを保証する。ま
た場合によってはフランジ付きローラ61は斜め面取り
された転動面を有することもでき、これによって送り台
7はトーションばねによって常に自動調整される。サク
ションケーシング37には2個の台座56が向い合って
固定されている。但し図1ではその1個だけが図示され
ているにすぎない。台座56内には調節ねじ58が回動
可能に支承されている。該調節ねじ58は、機械架台2
0に向き合って固着されたねじブロック57を通ってガ
イドされている。調節ねじ58の回動によって機械架台
20内でのサクションケーシング37の位置が変化され
かつ例えば種々異なった巻管長に適合される。
【0037】サクションケーシング37はサクション管
36を介して吸込み接続部42と接続されており、該吸
込み接続部自体は糸巻機械の集中サクションエア発生装
置に接続することができる。この吸込み接続部42は閉
止弁38によってサクション管36から空圧を遮断可能
である。閉止弁38は、保持器40に装着された流体シ
リンダ39のピストン41を介して作動される。該保持
器40自体は、サクション管36によって支持されるプ
レート36′に固定されている。従ってサクションエア
のための閉止機構全体がサクションケーシング37と一
緒に高さ調整可能である。吸込み接続部42は慣用のよ
うにフレキシブルな材料から成るか又はそれ相応に旋回
することができる。
【0038】サクションエア系全体を空間的に安定的に
保持するために、調節ねじ58を介して適当に保持する
以外に、図面ではただ1つしか図示されていないが、複
数の長穴59の形のガイドが滑りピン60のために設け
られている。該長穴59が、サクションケーシング37
と結合されていて該サクションケーシングから屈曲され
た屈曲プレート37′内に配置されているのに対して、
滑りピン60は機械架台20のフレーム部分に固着され
ている。
【0039】センタリング・保持心棒43はシールガス
ケット44によってサクションケーシング37に対して
シールされている。該センタリング・保持心棒43はそ
の上端部でブリッジ45とねじ締結されており、該ブリ
ッジにはジョイント54を介して流体シリンダ55のピ
ストン53が係合している。該流体シリンダ55は機械
架台20に固定的に装着されている。該流体シリンダ5
5によってピストン53とジョイント54とを介してブ
リッジ45全体はセンタリング・保持心棒43と一緒に
鉛直方向に移動可能である。この場合シールガスケット
44は流体シリンダ55と相俟って全移動機構のための
鉛直方向ガイドを同時に形成している。
【0040】前記ブリッジ45には前記流体シリンダ5
5に平行にプランジャ51が固定されており、該プラン
ジャは最深位置では、やはり機械架台に固定的に装着さ
れた圧縮ばね52に抗して移動可能である。センタリン
グ・保持心棒43上に巻糸残部をずり上げ後に該巻糸残
部を掻き取ってサクション管36に供給できるようにす
るためにセンタリング・保持心棒43を上向移動させね
ばならない場合に該センタリング・保持心棒43をスタ
ートさせるための蓄力器を前記圧縮ばね52は同時に形
成している。
【0041】センタリング・保持心棒43を、最下位の
センタリング位置で掻き取りジョー14による巻糸残部
の掻き取り中に安定的に保つ以外に、付加的に前記圧縮
ばね52の力に抗して保持し得るようにするために、係
止爪46が設けられており、該係止爪は軸ピン48を介
してサクションケーシング37に装着されかつ旋回可能
に支承されている。該係止爪46には、該係止爪を係止
位置に保持する引張りばね47が係合している。
【0042】図1の図示によれば、センタリング・保持
心棒43はブリッジ45及びその他の結合部分と共に最
上位の位置に達している。同様に送り台7もその最上位
の位置に位置している。該送り台7にはピン50が装着
されており、該ピンは、引張りばね47の力に抗して係
止爪46の切換え突起49を引き離した状態に保つ。定
置のサクションケーシング37に装着されたピン37″
は、送り台7がその最上位の位置を離れて係止爪46の
切換え突起49がもはやピン50に接していない場合
に、引張りばね47によって引張られる係止爪46のた
めの別のストッパを形成している。
【0043】係止爪46は、ブリッジ45がその下降運
動の最終段階において前記傾斜面46′に当接する傾斜
面46′を有している。これによって係止爪46は、ブ
リッジ45が前記傾斜面46′を通過するまで、引張り
ばね47の力に抗して時計回り方向に旋回させられる。
ついで引張りばね47は係止爪46をブリッジ45の上
に引張り、これによって該ブリッジは確実にロックされ
る。送り台7が、巻糸残部4を引出した後その上死点に
達すると、ピン50は再び係止爪46の切換え突起49
を作動し、これによって該係止爪46は、ブリッジ45
を解放しかつ流体シリンダ55の作動によって、しかも
圧縮ばね52によって助成されつつ該ブリッジに上向運
動を行なわせ得るようになるまで、時計回り方向に旋回
させられる。
【0044】巻管クリーニング装置6は、圧力空気接続
部35を介して常時圧力空気の供給される制御ブロック
34を有している。該制御ブロック34は、流体シリン
ダ33,39,55のための圧力空気導管と接続された
種々の弁を、プログラミングされた時間的な順序で開弁
する。
【0045】図3ではサクションケーシング37が部分
的に破断して図示されている。前端部にセンタリングコ
ーン84を有するセンタリング・保持心棒43はサクシ
ョンケーシング37内に鉛直方向に摺動可能に配置され
ている。センタリング・保持心棒43をガイドするシー
ルガスケット44の下位では掻き取りフォーク83がサ
クションケーシング37に固定的に装着されている。該
掻き取りフォーク83は僅かのトレランスをもってセン
タリング・保持心棒43にかぶさっている。該センタリ
ング・保持心棒43は、巻糸残部をずり上げたのち、前
記センタリングコーン84が掻き取りフォーク83内へ
侵入するように、鉛直方向に上向移動される。センタリ
ング・保持心棒43に供給された巻糸残部はこうして完
全に掻き取られるので、巻糸残部は問題なくサクション
管36内に吸い込まれる。サクション管36の開口部に
はストランドカッタ79が配置されており、該ストラン
ドカッタは可動カッタナイフ80と固定カッタナイフ8
0′とを有しかつ軸81を介して作動される。該ストラ
ンドカッタ79の存在は、巻糸残部4がセンタリング・
保持心棒43から掻き取ったのちに、なおコップ用巻管
3に繋がっているような特殊例を処理する場合に意味が
ある。該ストランドカッタ79は、サクション管36内
の糸ストランドを検出するためにライトバリアが設けら
れている場合には制御によって作動され、或いは、この
ようなセンサを使用しない場合でもいずれにしても作動
することができる。
【0046】ストランドカッタ79の採用によって、コ
ップ用巻管3に引っ掛かったままになっている糸ストラ
ンドによって搬送路1全体がロックし、ひいては巻管ク
リーニング装置6の運転を停止させることになるような
事態は避けられる。
【0047】次にコップ用巻管3の時間的なクリーニン
グ動作過程を説明する。
【0048】キャディ2が電磁石17によってストッパ
17′で位置決めされたのち、モータ23が運転され、
それによってローラチェーン15が、図2の図示によれ
ば逆時計回り方向に動かされる。この結果送り台7はそ
の上死点を離れて下向運動する。遅くともこの時点に流
体シリンダ33が作動されピストン32が押し出され
る。これによって軸30は、該軸に固定されたクランク
29と一緒に時計回り方向に回動され、かつ制御レール
25は、クランク26との連結によって左手へ向かって
平行移動させられる。これによってローラ66、リンク
65、レバー70及び、該レバーに装着されたローラ7
2を介して山形材73が動かされ、ひいては作動リング
9′が動かされる。連行子74とピン75とを介して掻
き取りジョー14′は、掻き取りエッジ78の相互間隔
を拡大しつつ開かれる。掻き取りジョー14もしくは1
4′が巻管頂端部に到達する位置にフレーム8が達する
と、モータ23は停止され、流体シリンダ33内のピス
トン32は逆方向に動かされる。これによって前記運動
過程は逆に行なわれ、これによって引張りばね77は、
掻き取りジョーが巻管3に接触するまで該掻き取りジョ
ーを再び閉じる。キャディ2が僅かに傾斜していたため
に、或いは差込み心棒5における巻管の座着が不正確だ
ったために、巻管3が正しくセンタリングされていなく
ても、掻き取りジョー14,14′の同心的な配列に基
づいて今や巻管は正しくセンタリングされる。この時点
に流体シリンダ55には圧力空気が給圧され、これによ
ってピストン53が下向運動させられる。該ピストン5
3と一緒にジョイント54を介してブリッジ45並びに
センタリング・保持心棒43及びプランジャ51は下向
運動する。掻き取ジョー14,14′による巻管3の予
備センタリングによって、センタリング・保持心棒43
のセンタリングコーン84が巻管頂端部に正確に当接す
るので、これによって該巻管頂端部の損傷が避けられ
る。ピストン51によって制動時の運動エネルギによっ
て圧縮ばね52が緊縮された後、センタリング・保持心
棒43の最下位の位置で係止爪46が、すでに述べたよ
うにブリッジ45に係合する。このようにしてコップ用
の巻管3は、後の引出し動作時にその位置を変化するこ
とがないように位置固定される。
【0049】センタリングコーン84が巻管3の頂端部
内に侵入した後に前記の形式で、掻き取りジョーユニッ
トは再び開かれ送り台7の下向運動が続行される。該送
り台7は、その最下位の位置に到達するまで圧縮ばね1
6の力に抗して移動する。この時点に掻き取りジョー1
4は改めて閉じられかつ巻糸残部4の下方で巻管3の足
部に接触する。その際送り台7はセンサ24に相対して
位置し、これによってモータ23の増分式計数器が零点
にセットされる。
【0050】零点設定時点にモータ23は逆方向にスタ
ートされるので、これによって送り第7の上向運動が始
まる。このスタート時期において巻糸残部4は巻管3の
表面から剥離されねばならないので、この時点に鉛直方
向の最大推力が発生されねばならない。このスタート期
にモータ23は、圧縮ばね16によって助成され、つま
り該圧縮ばね16内に蓄えられたポテンシャルエネルギ
が、モータ23によって送り台7に伝達されるエネルギ
を補充する。このようにして比較的大きな巻糸残部も巻
管3の表面から剥離することが可能になる。その場合特
に糸巻機械で処理された巻管において巻糸残部が著しく
剥離しにくい場合には、制御プログラムは付加的な制御
ステップを含むことができ、これによって所定のストロ
ーク区間を経たのちにモータ23が停止され、送り台7
がその下死点に到達するまで改めて逆方向に運転するこ
とができる。このために流体シリンダ33も制御され、
これによって掻き取りジョー14,14′は下向ストロ
ークのために下死点に達するまで短時間改めて開かれ
る。次いでモータ23の回転方向が改めて逆転され、こ
れによって送り台7は巻糸残部剥離機能を反復する。従
って巻糸残部の下位へ改めて移動することによって、糸
ストランドの形で引出す際に巻管3の全長にわたって延
在していて完全クリーニングの妨げになるような糸層も
第2回目のストロークの際に把捉することができる。
【0051】掻き取りジョー14,14′によって連行
される巻糸残部は、巻管頂端部を通過したのちセンタリ
ング・保持心棒43上にずり上げられる。次いで上向運
動の最終段階においてピン50が係止爪46の切換え突
起49に当接し、その結果、流体シリンダ55によって
生じるセンタリング・保持心棒43の上向運動が圧縮ば
ね52によって助成されつつスタートされる。その場合
センタリング・保持心棒43は巻糸残部4をサクション
ケーシング37の開口部37″′を通して連行し、こう
して該巻糸残部は掻き取りフォーク83によって掻き取
られかつサクション管36によって吸出されるに至る。
このためには遅くとも、つまりセンタリング・保持心棒
43の上向運動がスタートする時点までに、流体シリン
ダ39が作動され、これによってサクションエアのため
の閉止弁38が開かれる。該閉止弁は、サクションエア
の消費量を僅かにするために、センタリング・保持心棒
43が上死点に到達した時点に再び閉止される。しかし
ながら切断されたストランド端部も吸い出せるようにす
るためにストランドカッタ79は閉止弁38の閉止前に
作動されねばならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部破断して示した巻糸残部除去装置の全体斜
視図である。
【図2】掻き取りエレメント用保持体並びに所属の作動
装置の部分的な斜視図である。
【図3】一部破断して示したセンタリング・保持心棒、
掻き取りフォーク及びストランドカッタを有するサクシ
ョンケーシングの側面図である。
【符号の説明】
1 搬送路、 2 キャディ、 3 巻管、
4 巻糸残部、 5差込み心棒、 6 巻管クリー
ニング装置、 7 送り台、 8 フレーム、
9,9′ 作動リング、 10 直立ピン、 12
長穴、 14,14′ 掻き取りジョー、 15
ローラチェーン、 16 圧縮ばね、 17 電
磁石、 17′ ストッパ、 18 駆動軸、 1
9軸受、 20 機械架台、 20′ 垂直脚柱、
21 駆動装置、 22 ウォーム歯車装置、
23 モータ、 24 センサ、 25 制御レ
ール、 26 クランク、 27 固定的な旋回支
点、 28 保持体、 29 クランク、 30
軸、 31 レバー、 31′ クランプねじ、
32 ピストン、 33 流体シリンダ、 34
制御ブロック、 35 圧力空気接続部、 36
サクション管、 36′ プレート、 37
サクションケーシング、 37′ 屈曲プレート、
37″ピン、 37″′ 開口部、 38 閉止
弁、 39 流体シリンダ、 40 保持器、 4
2 吸込み接続部、 43 センタリング・保持心
棒、 44 シールガスケット、 45 ブリッ
ジ、 46 係止爪、46′ 傾斜面、 47
引張りばね、 48 軸ピン、 49 切換え突
起、 50 ピン、 51 プランジャ、 52
圧縮ばね、 53ピストン、 54 ジョイント、
55 流体シリンダ、 56 台座、 57
ねじブロック、 58 調節ねじ、 59 長穴、
60滑りピン、 61 フランジ付きローラ、 6
2 保持器、 63 支持体、 64 変向ガイ
ド点、 65 リンク、 66 ローラ、 67長
穴、 68 滑りピン、 69 旋回ピン、 70
レバー、 71 軸ピン、 72 ローラ、
73 山形材、 74 連行子、 75 ピン、
76 旋回ピン、 77 引張りばね、 77′
ピン、78 掻き取りエッジ、 79 ストラ
ンドカッタ、 80 可動カッタナイフ、 80′
固定カッタナイフ、 81 軸、 84 センタ
リングコーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴォルフガング イルメン ドイツ連邦共和国 メンヒェングラートバ ッハ ハーマーヴェーク 229 (72)発明者 ヘルムート ヘンゼン ドイツ連邦共和国 メンヒェングラートバ ッハ 5 ヘルマン−エーラース−シュト ラーセ 80 (72)発明者 ヴァルター ベーマー ドイツ連邦共和国 メンヒェングラートバ ッハ 1 アン デン ヒューレン 145

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャディ(2)上に直立しているコップ
    用巻管(3)から巻糸残部(4)を除去する部材(1
    4,14′)のための保持体(8)が前記コップ用巻管
    (3)に沿って可動である形式の巻糸残部除去装置にお
    いて、保持体(8)が、ポテンシャルエネルギを蓄える
    ために、巻管足部の区域に配置された弾性変形可能な蓄
    力器(16)へ向かって走行可能であることを特徴とす
    る、巻糸残部除去装置。
  2. 【請求項2】 保持体(8)が縦方向案内機構(2
    0′,61,62,63)によってガイドされており、
    かつ、両方向へ駆動可能な少なくとも1つの引張り部材
    (15)に懸架されている、請求項1記載の巻糸残部除
    去装置。
  3. 【請求項3】 巻糸残部(4)を除去する部材が、巻管
    頂端部を超えて糸残部を掻き取るための少なくとも3個
    の掻き取り部材(14,14′)によって構成されてお
    り、該掻き取り部材(14,14′)が、保持体(8)
    上に同心的に配置されておりかつばね(77)の力に抗
    して外向きに旋回可能である、請求項1又は2記載の巻
    糸残部除去装置。
  4. 【請求項4】 掻き取り部材(14,14′)が、共通
    のリンク機構(9,9′,66〜73)を介して作動可
    能であり、かつ、保持体(8)の任意の高さ位置で該掻
    き取り部材を作動するために前記リンク機構の作動装置
    が、前記保持体(8)の全ストローク距離にわたって延
    在する制御部材(25)から成る、請求項3記載の巻糸
    残部除去装置。
  5. 【請求項5】 保持体(8)を正確かつ任意に位置決め
    するための駆動装置が磁極輪と増分式計数器とを装備
    し、かつ、前記保持体(8)のストローク区間に、前記
    増分式計数器のための較正マーク(24)が配置されて
    いる、請求項1から4までのいずれか1項記載の巻糸残
    部除去装置。
  6. 【請求項6】 コップ用巻管(3)をセンタリングしか
    つ保持するためのセンタリング・保持心棒(43)が設
    けられており、該センタリング・保持心棒がサクション
    ケーシング(37)内で縦方向摺動可能に配置されてい
    る、請求項1から5までのいずれか1項記載の巻糸残部
    除去装置。
  7. 【請求項7】 コップ用巻管(3)を予備センタリング
    するために巻管頂端部区域で掻き取り部材(14,1
    4′)を前記コップ用巻管に接触させる切換え装置が設
    けられている、請求項1から6までのいずれか1項記載
    の巻糸残部除去装置。
  8. 【請求項8】 センタリング・保持心棒(43)が巻管
    頂端部に到達する前にコップ用巻管(3)の予備センタ
    リングを制御するように、切換え装置が構成されてい
    る、請求項7記載の巻糸残部除去装置。
  9. 【請求項9】 巻糸残部(4)の範囲内で保持体(8)
    のストロークを反復させる切換え装置が設けられてい
    る、請求項1から8までのいずれか1項記載の巻糸残部
    除去装置。
  10. 【請求項10】 サクションケーシング(37)内に、
    センタリング・保持心棒(43)から糸ストランドを掻
    き取るための掻き取り部材(83)が配置されている、
    請求項6から9までのいずれか1項記載の巻糸残部除去
    装置。
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