JPH0522140U - クラツチハウジング - Google Patents
クラツチハウジングInfo
- Publication number
- JPH0522140U JPH0522140U JP7269791U JP7269791U JPH0522140U JP H0522140 U JPH0522140 U JP H0522140U JP 7269791 U JP7269791 U JP 7269791U JP 7269791 U JP7269791 U JP 7269791U JP H0522140 U JPH0522140 U JP H0522140U
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- clutch
- rotational force
- clutch housing
- housing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 クラッチハウジング内に、回転力断続機構の
摩擦係合面を冷却する気流を発生させる。 【構成】 垂直仕切壁13aと、これに一体に成形され
た周壁13bと、周壁13bに設けられた排気孔14及
び吸気孔15等を備えてなるクラッチハウジング13で
ある。クラッチハウジング13は、回転力断続機構5を
収納している。周壁13bの内面の所定位置には、堰状
部(図示省略)が一体に形成されている。排気孔14
は、この堰状部に隣接し、且つ、回転力断続機構5のク
ラッチディスク9の上方に位置して穿設されている。ま
た、吸気孔15は、堰状部を挟んで排気孔14とは反対
側に、且つ、垂直仕切壁13aの近傍に位置して穿設さ
れている。回転力断続機構5の回転により、また、自然
対流により、排気孔14を介して空気が流出するので、
クラッチハウジング13内に回転力断続機構5を冷却す
る気流が発生する。
摩擦係合面を冷却する気流を発生させる。 【構成】 垂直仕切壁13aと、これに一体に成形され
た周壁13bと、周壁13bに設けられた排気孔14及
び吸気孔15等を備えてなるクラッチハウジング13で
ある。クラッチハウジング13は、回転力断続機構5を
収納している。周壁13bの内面の所定位置には、堰状
部(図示省略)が一体に形成されている。排気孔14
は、この堰状部に隣接し、且つ、回転力断続機構5のク
ラッチディスク9の上方に位置して穿設されている。ま
た、吸気孔15は、堰状部を挟んで排気孔14とは反対
側に、且つ、垂直仕切壁13aの近傍に位置して穿設さ
れている。回転力断続機構5の回転により、また、自然
対流により、排気孔14を介して空気が流出するので、
クラッチハウジング13内に回転力断続機構5を冷却す
る気流が発生する。
Description
【0001】
本考案は、車両に搭載される乾式単板式クラッチ装置等のクラッチハウジング に関する。
【0002】
手動変速機を搭載した車両は、エンジン回転力を一時的に断続するクラッチ装 置を備えているので、発進、停止、変速等をスムーズに行うことができる。 クラッチ装置は、エンジンと一体に回転するフライホイール及びクラッチカバ ーと、これらの間に配置され、手動変速機の入力軸と一体に回転するクラッチデ ィスク等を備えて構成され、クラッチディスクの両面にそれぞれ固着された各ク ラッチフェーシングを、クラッチカバーに取り付けられたプレッシャプレートと 、フライホイールとに摩擦係合させることで、エンジン回転力を手動変速機に伝 えている。従って、各クラッチフェーシングとフライホイール及びクラッチカバ ーとの各摩擦係合面には摩擦熱が発生し、特に、所謂半クラッチの状態が連続す ると、各摩擦係合面が高温になると共に、クラッチハウジング内も高温になる。
【0003】 各摩擦係合面が高温になると、クラッチフェーシングの磨耗が著しくなると共 に、摩擦係数が急激に減少する。クラッチハウジング内も高温になっているので 、クラッチフェーシングは冷却し難い。従って、クラッチ装置が耐久性に劣り、 また、伝達することができるエンジン回転力が減少する等の問題があった。 本考案は、上述の問題点を解決するためになされたもので、摩擦係合面の冷却 を行うことができるクラッチハウジングを提供することを目的とする。
【0004】
上記目的を達成するために、本考案によれば、略水平に延びる軸線に沿って配 置される第1及び第2の回転体の互いに対向する面を摩擦係合させて回転力の伝 達を行う回転力断続機構を収納するハウジング本体と、ハウジング本体に設けら れ、前記摩擦係合する面の略上方に位置する第1の空気孔と、ハウジング本体に 設けられ、第1の空気孔とは前記軸線方向に離れて位置する第2の空気孔とを備 えて構成するものである。
【0005】
回転力断続機構の第1及び第2の回転体が回転すると、ハウジング本体内の空 気が第1の空気孔より流出し、これに伴い、ハウジング本体の外の空気が第2の 空気孔より流入される。第1の空気孔は、第1の回転体と第2の回転体との各摩 擦係合面の略上方に位置して、即ち、各摩擦係合面の近傍に位置して設けられて いる。また、第2の空気孔は、第1の空気孔と離れて設けられている。従って、 クラッチハウジング内には、第2の空気孔から流入し、各摩擦係合面を冷却して 第1の空気孔から流出する気流が発生する。
【0006】 第1の空気孔は、各摩擦係合面の略上方に位置しているので、各回転体の回転 が停止している場合においても、摩擦係合面の熱で暖められて上昇する空気が第 1の空気孔より流出し、従って、クラッチハウジング内には、第2の空気孔から 流入し、各摩擦係合面を冷却して第1の空気孔から流出する気流が発生する。
【0007】
以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。 図1は、本考案に係るクラッチハウジングを適用したクラッチ装置を示し、ク ラッチ装置1は、エンジン2と手動変速機3との間に配置され、略水平に延びる 軸線を有している。クラッチ装置1は、回転力断続機構5と、これを収納するク ラッチハウジング13とを備えて構成されている。
【0008】 回転力断続機構5は、エンジン2のクランクシャフト(図示せず)と一体に回 転するフライホイール6、フライホイール6と一体に回転するクラッチカバー7 、フライホイール6とクラッチカバー7との間に配置され、手動変速機3の入力 軸8と一体に回転するクラッチディスク9、クラッチカバー7と一体に回転し、 クラッチディスク9をフライホイール6に押しつけてこれらを摩擦係合させるプ レッシャプレート10等より構成され、これらは、クラッチ装置1の軸線方向に 並んで配置されている。クラッチディスク9の摩擦係合面には、環状のクラッチ フェーシング11がそれぞれ取り付けられている。この回転力断続機構5は、図 2に示す矢印C方向に回転する。
【0009】 なお、クラッチカバー7の外周縁付近には、複数の孔(図示せず)が設けられ ており、クラッチカバー7の内側と外側とで、空気の流通が可能である。 クラッチハウジング13は、図1及び図2に示すように、ハウジング本体、排 気孔14、吸気孔15及び堰状部16(図2にのみ図示)を備えて構成されてい る。そして、ハウジング本体は、垂直仕切壁13aと、垂直仕切壁13aの外周 縁からエンジン2に向けて延びる周壁13bより構成され、これらは一体に成形 されている。なお、ハウジング本体には、リブ、ボス、ボルト孔等が多数形成さ れているが、これらの図示及び説明は省略する。
【0010】 垂直仕切壁13aは略円板状をなしており、略中央位置には軸孔13cが設け られている。この垂直仕切壁13aには、手動変速機3の前端が螺着固定されて おり、クラッチ装置1内と手動変速機3内とを仕切っている。 ハウジング本体の周壁13bは、手動変速機3からエンジン2に向けて拡径し ており、その先端はエンジン2に螺着固定されている。この周壁13bは、回転 力断続機構5を囲んでいる。
【0011】 堰状部16は、周壁13bの内周面に一体に形成されている。この堰状部16 は、例えば図2に示すように、周壁13bの最も高く位置する部位から、回転力 断続機構5の回転方向(図2中矢印C方向)に所定角度だけ偏倚した位置に形成 されている。この堰状部16は、周壁13bの先端近傍位置から後端近傍位置に まで形成され、即ち、、クラッチ装置1の軸線方向に沿って延びている。
【0012】 なお、堰状部16としては、クラッチハウジング13に形成されているリブ等 を利用しても良い。 排気孔14は、周壁13bの堰状部16に隣接する位置に穿設されている。即 ち、例えば、この排気孔14は、クラッチ装置1の径方向に対しては堰状部16 の上側位置に、且つ、クラッチ装置1の軸線方向に対してはクラッチディスク9 と同一位置に設けられている。従って、この排気孔14は、クラッチディスク9 の上方に位置して設けられている。
【0013】 また、吸気孔15は、周壁13bの所定位置に穿設されている。即ち、例えば 、この吸気孔15は、堰状部16を挟んで排気孔14とは反対側の位置に、且つ 、垂直仕切壁13aの近傍位置に穿設されている。従って、この吸気孔15は、 排気孔14とはクラッチ装置1の軸線方向に離れて位置している。また、排気孔 14、堰状部16、吸気孔15は、回転力断続機構5の回転方向に対してこの順 序で並んで設けられている。
【0014】 次に、クラッチハウジング13内に発生する気流について説明する。 図2中矢印C方向に回転力断続機構5が回転すると、クラッチハウジング13 内に渦流が発生し、従って、クラッチハウジング13内の空気が排気孔14より 流出する。これに伴い、吸気孔15を介して、クラッチハウジング13外の冷た い空気がクラッチハウジング13内に流入する。即ち、クラッチハウジング13 内には、吸気孔15から流入し、各クラッチフェーシング11等を冷却して排気 孔14から流出する気流が発生する。
【0015】 排気孔14と堰状部16とは、回転力断続機構5、即ち前記渦流の回転方向に 対してこの順序で並んで設けられている。従って、堰状部16は、前記渦流の流 れる方向を変化させて排気孔14から流出する流量を増加させる。 また、排気孔14は、クラッチディスク9の上方に穿設されているので、回転 力断続機構5の回転が停止した場合においても、各クラッチフェーシング11等 の熱で暖められて上昇する空気は排気孔14より流出し、従って、クラッチハウ ジング13内には、吸気孔15から空気が流入し、各クラッチフェーシング11 等を冷却して排気孔14から流出する気流が発生する。
【0016】 なお、図3に示すクラッチハウジング20のように、堰状部16に代えて、排 気孔14を囲む導風部材21を設けても良い。この導風部材21は、周壁20b より内側に向けて延びる3枚の側壁21a〜21cと、底壁21dより構成され 、これらは一体に成形されている。この導風部材21は、クラッチハウジング2 0内の渦流に向けて開口しており、排気孔14から流出する流量を増加させる。 なお、底壁21dの各辺の長さは、排気孔14の直径の1.0〜1.5倍程度の 長さが好ましい。
【0017】
以上説明したように本考案によれば、第1及び第2の空気孔を設けたので、回 転力断続機構の摩擦係合する面を冷却する気流を発生させることができる。この ため、各摩擦係合面を効率良く冷却することができ、クラッチフェーシングの磨 耗防止と、摩擦係数の低下防止を図ることができる。この結果、クラッチ装置の 耐久性の向上、及び、クラッチ滑りの防止を図ることができる等の優れた効果が ある。
【図1】本考案に係るクラッチハウジングを適用したク
ラッチ装置の断面図である。
ラッチ装置の断面図である。
【図2】図1のクラッチハウジングの正面図である。
【図3】クラッチハウジングの他の実施例を示し、排気
孔付近の一部破断斜視図である。
孔付近の一部破断斜視図である。
1 クラッチ装置 2 エンジン 3 手動変速機 5 回転力断続機構 13、20 クラッチハウジング 14 排気孔 15 吸気孔
Claims (1)
- 【請求項1】 略水平に延びる軸線に沿って配置される
第1及び第2の回転体の互いに対向する面を摩擦係合さ
せて回転力の伝達を行う回転力断続機構を収納するハウ
ジング本体と、ハウジング本体に設けられ、前記摩擦係
合する面の略上方に位置する第1の空気孔と、ハウジン
グ本体に設けられ、第1の空気孔とは前記軸線方向に離
れて位置する第2の空気孔とを備えたことを特徴とする
クラッチハウジング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7269791U JPH0522140U (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | クラツチハウジング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7269791U JPH0522140U (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | クラツチハウジング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0522140U true JPH0522140U (ja) | 1993-03-23 |
Family
ID=13496820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7269791U Withdrawn JPH0522140U (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | クラツチハウジング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0522140U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012091605A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Hino Motors Ltd | ハイブリッド車両の動力伝達装置 |
JP2022062514A (ja) * | 2020-10-08 | 2022-04-20 | トヨタ自動車株式会社 | クラッチハウジング |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP7269791U patent/JPH0522140U/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012091605A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Hino Motors Ltd | ハイブリッド車両の動力伝達装置 |
JP2022062514A (ja) * | 2020-10-08 | 2022-04-20 | トヨタ自動車株式会社 | クラッチハウジング |
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19951130 |