JPH05220007A - 視覚障害者用送信機、視覚障害者用受信機、および視覚障害者誘導装置 - Google Patents

視覚障害者用送信機、視覚障害者用受信機、および視覚障害者誘導装置

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JPH05220007A
JPH05220007A JP4059774A JP5977492A JPH05220007A JP H05220007 A JPH05220007 A JP H05220007A JP 4059774 A JP4059774 A JP 4059774A JP 5977492 A JP5977492 A JP 5977492A JP H05220007 A JPH05220007 A JP H05220007A
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Mari Yamamoto
満里 山本
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幸志 和賀
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KODAMA DENSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】盲人を目的地に安全かつ確実に誘導できる装置
を提供すること。 【構成】盲人用送信機は、盲人の誘導に関する音声デー
タを設定する音声データ設定手段と、その設定した音声
データに応じて所定の搬送波を変化させる変調手段と、
その変調手段で変調された被変調波に応じた光を発射す
る発光手段とからなる。一方、盲人用受信機は、盲人用
送信機の発光手段から光を受けると、その受けた光に応
じた電気信号に変換する光電変換手段と、その光電変換
された電気信号から音声データを復調する復調手段と、
その復調した音声データを音声に変換する音声変換手段
とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、盲人が現在地、目的
地の方向、または道路状況などの各種の情報を認識し、
安全かつ確実に目的地まで行くことができるための、盲
人用送信機、盲人用受信機、および盲人誘導装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては、磁性体
(コバルト・アモルファス)を歩行路に埋め込み、その
磁性体を専用の杖で盲人が検知すると、杖に設けた振動
器が振動して盲人がそれを知ることにより、盲人に所定
の情報を提供するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来装置
では、盲人の知ることができる情報は振動に対応するも
のだけなので、点字などに比べると遥かに情報量が少な
く盲人を目的地に安全かつ確実に誘導するには問題が多
く、その解決が望まれていた。
【0004】そこで、この発明は、盲人を目的地に安全
かつ確実に誘導するための装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、以下のように構成した。
【0006】第1発明は、図1で示すように、盲人の誘
導に関する音声データを設定する音声データ設定手段
と、その設定した音声データに応じて所定の搬送波を変
化させる変調手段と、その変調手段で変調された被変調
波に応じた光を発射する発光手段と、を備えてなる。
【0007】また第2発明は、図2で示すように、光を
受けるとともにその受光に応じた電気信号に変換する光
電変換手段と、その光電変換された電気信号から音声デ
ータを復調する復調手段と、その復調した音声データを
音声に変換する音声変換手段と、を備えてなる。
【0008】さらに第3発明は、図3で示すように、第
1発明の盲人用送信機と、第2発明の盲人用受信機と、
からなるものである。
【0009】
【作用】第1発明の盲人用送信機では、音声データ設定
手段により盲人の誘導に関する音声データを、例えば
「まもなく交差点です。」や「改札口は右です。」のよ
うに設定する。変調手段は、その設定した音声データに
応じて所定の搬送波を変化させる。発光手段は、その変
調手段により変調された被変調波に応じた光を発射す
る。
【0010】一方、第2発明の盲人用受信機では、光電
変換手段が上記の盲人用送信機の発光手段からの光を受
けとると、光電変換手段はその受けた光に応じた電気信
号に変換する。復調手段は、その光電変換された電気信
号から音声データを復調する。音声変換手段は、その復
調した音声データを音声に変換するので、例えば「まも
なく交差点です。」や「改札口は右です。」のような音
声が得られる。
【0011】さらに第3発明の盲人誘導装置は、第1発
明の盲人用送信機と、第2発明の盲人用受信機と、から
なるものである。そこで、第1発明の盲人用送信機を、
盲人の誘導のために利用度が高い場所、例えば交差点や
駅の構内などの所定の位置に埋め込むなどして設けてお
く。一方、盲人が第2発明の盲人用受信機を外出時に携
帯すれば、盲人用送信機の発光手段からの光を受けて、
例えば「まもなく交差点です。」や「改札口は右で
す。」などの音声を聞くことができる。従って、盲人は
目的地に安全かつ確実に誘導されて行くことができる。
【0012】
【実施例】次に、盲人用送信機の実施例について、図4
を参照して説明する。
【0013】この盲人用送信機は、図4で示すように、
音声EPROM1、ワンチップ形態のマイクロコンピュ
ータ2、PPM変調器3、および赤外線発光ダイオード
4を駆動する赤外線発光LED駆動回路5からなる。
【0014】音声EPROM1は、後述のように、この
盲人用送信機の設置場所に応じて盲人を目的地に安全か
つ確実に誘導するための音声データを書き込むための、
EPROMである。マイクロコンピュータ2は、音声E
PROM1からの音声データを読み込み、その音声デー
タにリーダおよびあらかじめ定めた識別コードを付加
し、PPM変調器3に出力するものである。
【0015】PPM変調器3は、マイクロコンピュータ
2からの出力データに応じてキャリア(搬送波)のパル
ス位置を変化させるものである。このキャリアは、周波
数が33KHz〜40KHzのパルス波である。変調方
式は、PPM変調に代えて他の公知の方式でもよい。赤
外線発光LED駆動回路5は、トランジスタから構成さ
れ、そのコレクタに赤外線発光ダイオード4を接続す
る。
【0016】また、この赤外線発光LED駆動回路5お
よび赤外線発光ダイオード4は、発光ユニット7として
ユニット化しておき、後述のように必要に応じてこの発
光ユニット7をPPM変調器3の出力側に並列接続でき
るように構成する。
【0017】次に、以上説明した盲人用送信機に対応す
る盲人用受信機について、図5を参照して説明する。
【0018】この盲人用受信機は、図5に示すように、
PINフォト・ダイオード10、プリ・アンプ11、検
波・波形整形回路12、マイクロコンピュータ13、積
分回路14、パワー・アンプ15、スピーカ16、およ
びイヤホン17が着脱自在なイヤホン・ジャック18か
ら構成する。
【0019】PINフォト・ダイオード10は、上記の
盲人用送信機の赤外線発光ダイオード4からの赤外線を
受光し、その受光に応じた電気信号に変換するものであ
る。プリ・アンプ11はその変換された電気信号を増幅
するもの、検波・波形整形回路12はその増幅された信
号を検波したのち波形整形するものである。
【0020】マイクロコンピュータ13は、検波・波形
整形回路12で処理済みの信号を入力し、その信号中の
識別コードが所定の識別コードに一致するときに、音声
データにかかる信号のみを抽出して出力するものであ
る。積分回路14は、マイクロコンピュータ13からの
出力信号を積分して音声信号を得るものである。パワー
・アンプ15は、その音声信号を電力増幅してスピーカ
16を駆動するものである。
【0021】以上のように構成する盲人用受信機は、図
6で示すように盲人用の杖19の各部に配置する。すな
わち、杖19の下端を開口すると共にその下端側を中空
とし、その中空部内に受光手段としてのPINフォト・
ダイオード10を配置する。杖19の上端には、スピー
カ16、およびイヤホン・ジャック18を取り付ける。
また、杖19の所定位置には、PINフォト・ダイオー
ド10、スピーカ16およびイヤホン・ジャック18を
除く各回路を実装したプリント基板20を内蔵する。
【0022】次に、上述した盲人用送信機は、盲人の外
出時に、盲人を目的地に安全かつ確実に誘導するため
に、利用度の高い交差点や駅の構内などに設置するの
で、以下にその設置例について説明する。
【0023】まず、市役所21と駅22を結ぶ道路の途
中の交差点23に設置する場合には、図7で示すよう
に、交差点23の手前の各歩道に、送信機内蔵型点字ブ
ロック24をそれぞれ設置して実現する。この送信機内
蔵型点字ブロック24は、点字ブロックの裏側に盲人用
送信機25を一体に取り付けたものである。
【0024】盲人用送信機25の赤外線発光ダイオード
4は、図8および図9に示すように、送信機内蔵型点字
ブロック24の中央に穿った取付孔26に取り付け角度
θで取り付ける。赤外線発光ダイオード4からの赤外線
は、指向性に優れるとともに反射の影響が少ない。従っ
て、赤外線発光ダイオード4の動作範囲は、図10で示
すように、その取り付け角度θを中心に動作範囲が±3
0度程度になる。これに対応して、杖19のPINフォ
ト・ダイオード10の赤外線の検出範囲は、図11で示
すように杖19の軸線を中心に±15度程度になるよう
にする。
【0025】このように赤外線発光ダイオード4を取り
付けた各送信機内蔵型点字ブロック24は、交差点23
の手前において盲人が杖19に取り付けたPINフォト
・ダイオード10で、赤外線発光ダイオード4からの光
を受けることができる向きに設置する。
【0026】次に、駅の構内に設置する場合には、図1
2に示すように、誘導用の通常の点字ブロックのうち誘
導に必要な箇所に、通常の点字ブロックに代えて送信機
内蔵型点字ブロック24と同様の送信機内蔵型点字ブロ
ック24A,24B,24C,24Dを、それぞれ配置
する。
【0027】また、駅のホームの場合には、図12に示
すように、送信機内蔵型点字ブロック24と同様の送信
機内蔵型点字ブロック24Eを所定位置に設置するとと
もに、多数の送信機非内蔵型点字ブロック27(図16
参照)をホームの端に沿って設置する。そして、送信機
内蔵型点字ブロック24Eに取り付けた盲人用送信機2
5には、複数の発光ユニット7を増設し、その各発光ユ
ニット7の赤外線発光ダイオード4を光コネクタ30の
ジャック(図示せず)側に接続する。さらに、その光コ
ネクタ30のプラグ側には、複数の光ファイバ31を接
続するとともに(図14参照)、これら光ファイバ31
を束ねて駅のホームの送信機非内蔵型点字ブロック27
の裏面側に埋めていき(図13参照)、送信機非内蔵型
点字ブロック27のある箇所で対応する光ファイバ31
を、図15で示すようにを立ち上げる。そして、その立
ち上げた光ファイバ31は、送信機非内蔵型点字ブロッ
ク27の中央に穿った取付孔28に、取り付け角度θを
45度程度に取り付け、光が地上に放射できるようにす
る。
【0028】次に、このように構成する本発明の実施例
について、その動作例を図面を参照して説明する。
【0029】図7で示すように、交差点23の手前の送
信機内蔵型点字ブロック24を設置するときには、その
設置場所に応じて盲人用送信機25の音声EPROM1
に盲人の誘導に必要な音声データを書き込む。この音声
データとしては、図7で示すように盲人が立っている場
所の送信機内蔵型点字ブロック24の盲人用送信機25
の場合には、「まもなく交差点です。駅へは左に、市役
所は右に曲がって下さい。」のようになる。
【0030】このようにして、音声EPROM1に盲人
の誘導に必要な音声データを書き込んでおくと、マイク
ロコンピュータ2は、音声EPROM1からの音声デー
タを読み込み、その音声データにリーダおよび所定の識
別コードを付加し、PPM変調器3に出力する。PPM
変調器3は、マイクロコンピュータ2からの出力に応じ
てパルスからなるキャリア(搬送波)のパルス位置を変
化させるので、PPM変調器3からは図4で示すような
被変調波が出力される。PPM変調器3からの被変調波
により、赤外線発光LED駆動回路5は、赤外線発光ダ
イオード4の発光をオン・オフ制御する。従って、赤外
線発光ダイオード4からは、その制御に応じた赤外線が
地上に向けて発射される(図10参照)。
【0031】一方、盲人が杖19に設けたPINフォト
・ダイオード10により、盲人用送信機25の赤外線発
光ダイオード4からの光を受けると、その光に応じた電
気信号に変換される。プリ・アンプ11は、その変換さ
れた電気信号を増幅し、検波・波形整形回路12は、そ
の増幅された信号を検波したのち波形整形するので、出
力信号は図5で示すようにキャリアが除去された波形に
なる。マイクロコンピュータ13は、検波・波形整形回
路12で処理済みの信号を入力し、識別コードが所定の
識別コードに一致するときには、音声データにかかる信
号のみを抽出して出力する。
【0032】積分回路14は、マイクロコンピュータ1
3からの音声データを積分するので、図5で示すような
音声信号が得られる。パワー・アンプ15は、その音声
信号を電力増幅してスピーカ16を駆動する。これによ
り、盲人は「まもなく交差点です。駅へは左に、市役所
は右に曲がって下さい。」などの音声情報を聞くことが
できる。従って、そのその的確な音声情報により、盲人
は目的地に安全かつ確実に行くことができる。
【0033】なお、必要に応じてイヤホン17を使用し
たいときには、イヤホン・ジャック18にイヤホン17
を差し込めば、スピーカ16に代えてイヤホン17のみ
の使用が可能となる。
【0034】次に、図12で示すように、駅の構内に送
信機内蔵型点字ブロック24A,24B,24C,24
Dを設置するときには、その設置場所に応じて盲人用送
信機25の音声EPROM1に盲人の誘導に必要な音声
データを書き込む。この音声データとしては、例えば送
信機内蔵型点字ブロック24Aの盲人用送信機25の場
合には「1番線は右へ、2、3番線は左へお進み下さ
い。」、送信機内蔵型点字ブロック24Bの盲人用送信
機25の場合には「改札口は右です。」、送信機内蔵型
点字ブロック24Cの盲人用送信機25の場合には「改
札口は左です。」、送信機内蔵型点字ブロック24Dの
盲人用送信機25の場合には「下り階段です、ご注意下
さい。」のようになる。
【0035】また、駅のホームに設置した送信機内蔵型
点字ブロック24Eの盲人用送信機25の場合には、そ
の音声EPROM1に書き込む音声データは、例えば
「危険です。お下がり下さい。」とする。
【0036】次に、駅のホームに設置した送信機内蔵型
点字ブロック24Eの盲人用送信機25の動作例を説明
する。
【0037】この場合には、上記と同じように盲人用送
信機25が動作するが、盲人用送信機25には発光ユニ
ット7を増設してあるので、それに対応する各赤外線発
光ダイオード4からの光が対応する光ファイバ31中を
伝搬していき、その終端で赤外線を地上に向けて放射す
る(図16参照)。従って、その光を盲人が杖19に設
けたPINフォト・ダイオード10で検出すれば、スピ
ーカ16により「危険です。お下がり下さい。」という
音声情報を聞くことができる。
【0038】なお、送信機内蔵型点字24A,24B,
24C,24Dの裏面に設置する各盲人用送信機25に
ついては、上記と同様に動作するので、ここではその説
明は省略する。
【0039】以上のべた実施例では、盲人誘導装置とし
て説明したが、本発明は盲人誘導装置以外に、自動車用
の誘導システムや高齢者の案内誘導システムなどに応用
可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、第1発明の盲人用
送信機では、音声データ設定手段により盲人の誘導に関
する所定の音声データを任意に設定できるようにし、そ
の設定した音声データに応じて所定の搬送波を変化さ
せ、その変調された被変調波に応じて光を発射するよう
にした。従って、第1発明の盲人用送信機では、盲人の
誘導に関する適切な音声情報を設定できる上に、盲人に
よるその音声情報の活用が期待できる。
【0041】また、第2発明の盲人用受信機では、盲人
用送信機の発光手段からの光を受けるとその光に応じて
電気信号に光電変換し、その光電変換された電気信号か
ら音声データを復調したのち、音声データを音声に変換
するようにした。従って、第2発明の盲人用受信機で
は、盲人用送信機からの盲人の誘導に関する適切な音声
情報を聞くことができ、盲人が外出時に携帯すれば、そ
の音声情報を活用して行動できる。
【0042】さらに、第3発明の盲人誘導装置では、第
1発明の盲人用送信機と、第2発明の盲人用受信機と、
からなるものである。従って、第1発明の盲人用送信機
を、盲人の誘導のために例えば交差点や駅の構内などの
所定の位置に設置しておく。一方、盲人が第2発明の盲
人用受信機を外出時に携帯すれば、この盲人用受信機に
より、盲人は誘導に関する適切な音声情報を聞くことが
できる。従って、盲人は目的地に安全かつ確実に誘導さ
れて行動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の機能ブロック図である。
【図2】第2発明の機能ブロック図である。
【図3】第3発明の機能ブロック図である。
【図4】第1発明の盲人用送信機の実施例のブロック図
である。
【図5】第2発明の盲人用受信機の実施例のブロック図
である。
【図6】盲人用受信機を組み込んだ杖の一例を示す図で
ある。
【図7】盲人用送信機の設置例を説明する図である。
【図8】送信機内蔵型点字ブロックの断面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】盲人用送信機の赤外線発光ダイオードの動作
範囲を説明する図である。
【図11】杖に設けたPINフォト・ダイオードの検出
範囲を説明する図である。
【図12】盲人用送信機の他の設置例を説明する図であ
る。
【図13】図12の部分的な拡大図である。
【図14】光コネクタと光ファイバの関係を示す図であ
る。
【図15】光ファイバの立ち上げ状態を示す図である。
【図16】送信機非内蔵型点字ブロックの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 音声EPROM 2,13 マイクロコンピュータ 3 PPM変調器 4 赤外線発光ダイオード 5 赤外線発光LED駆動回路 10 PINフォト・ダイオード 11 プリ・アンプ 12 検波・波形整形回路 14 積分回路 15 パワー・アンプ 16 スピーカ 19 杖 24 送信機内蔵型点字ブロック 25 盲人用送信機 27 送信機非内蔵型ブロック
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、盲人が現在地、目的
地の方向、または道路状況などの各種の情報を認識し、
安全かつ確実に目的地まで行くことができるために、
または電波を利用した盲人用送信機、盲人用受信機、お
よび盲人誘導装置に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来装置
では、盲人の知ることができる情報は振動に対応するも
のだけなので、音声などに比べると遥かに情報量が少な
く盲人を目的地に安全かつ確実に誘導するには問題が多
く、その解決が望まれていた。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【作用】第1発明の盲人用送信機では、音声データ設定
手段により盲人の誘導に関する音声データを、例えば
「まもなく交差点です。」や「改札口は右です。」のよ
うに設定する。変調手段は、その設定した音声データに
応じて所定の搬送波を変化させる。発光手段は、その変
調手段により変調された被変調波に応じた光を特定方向
に向けて発射する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】一方、第2発明の盲人用受信機では、光電
変換手段は指向性を有し、上記の盲人用送信機の発光手
段からの光を受けとると、その受けた光に応じた電気信
号に変換する。復調手段は、その光電変換された電気信
号から音声データを復調する。音声変換手段は、その復
調した音声データを音声に変換するので、盲人は歩行の
際に、例えば「まもなく交差点です。」や「改札口は右
です。」のような進行方向に応じた適切な音声が得られ
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】さらに第3発明の盲人誘導装置は、第1発
明の盲人用送信機と、第2発明の盲人用受信機と、から
なるものである。そこで、第1発明の盲人用送信機を、
盲人の誘導のために利用度が高い場所、例えば交差点や
駅の構内などの所定の位置に埋め込むなどして設置し、
この際、発光手段を盲人の進行方向とは逆方向に光を発
射するように設置する。一方、盲人が第2発明の盲人用
受信機を外出時に携帯すれば、盲人は歩行の際に進行方
向に応じた適切な音声情報を聞くことができる。従っ
て、盲人は目的地に安全かつ確実に誘導されて行くこと
ができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、第1発明の盲人用
送信機では、音声データ設定手段により盲人の誘導に関
する所定の音声データを任意に設定できるようにし、そ
の設定した音声データに応じて所定の搬送波を変化さ
せ、その変調された被変調波に応じて光を特定方向に向
けて発射するようにした。従って、第1発明の盲人用送
信機では、盲人の誘導に関する適切な音声情報を設定で
きる上に、音声情報を含む光を特定方向に向けて発射で
き、もって盲人によるその音声情報の活用が期待でき
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】また、第2発明の盲人用受信機では、指向
性を有する光電変換手段が、盲人用送信機の発光手段か
らの光を受けるとその光に応じて電気信号に光電変換
し、その光電変換された電気信号から音声データを復調
したのち、音声データを音声に変換するようにした。従
って、第2発明の盲人用受信機では、盲人は歩行の際に
進行方向に応じた適切な音声情報を聞くことができ、盲
人が外出時に携帯すれば、その音声情報を活用して行動
できる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】さらに、第3発明の盲人誘導装置では、第
1発明の盲人用送信機と、第2発明の盲人用受信機と、
からなるものである。従って、第1発明の盲人用送信機
を、盲人の誘導のために例えば交差点や駅の構内などの
所定の位置に設置し、この際、発光手段を盲人の進行方
向とは逆方向に光を発射するように設置する。一方、盲
人が第2発明の盲人用受信機を外出時に携帯すれば、こ
の盲人用受信機により、盲人は歩行の際に進行方向に応
じた適切な音声情報を聞くことができる。従って、盲人
は目的地に安全かつ確実に誘導されて行動できる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 視覚障害者用送信機、視覚障害者用受
信機、および視覚障害者誘導装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、視覚障害者が現在
地、目的地の方向、または道路状況などの各種の情報を
認識し、安全かつ確実に目的地まで行くことができるた
めに、光または電波を利用した視覚障害者用送信機、
覚障害者用受信機、および視覚障害者誘導装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては、磁性体
(コバルト・アモルファス)を歩行路に埋め込み、その
磁性体を専用の杖で視覚障害者が検知すると、杖に設け
た振動器が振動して視覚障害者がそれを知ることによ
り、視覚障害者に所定の情報を提供するものが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来装置
では、視覚障害者の知ることができる情報は振動に対応
するものだけなので、音声などに比べると遥かに情報量
が少なく視覚障害者を目的地に安全かつ確実に誘導する
には問題が多く、その解決が望まれていた。
【0004】そこで、この発明は、視覚障害者を目的地
に安全かつ確実に誘導するための装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、以下のように構成した。
【0006】第1発明は、図1で示すように、視覚障害
の誘導に関する音声データを設定する音声データ設定
手段と、その設定した音声データに応じて所定の搬送波
を変化させる変調手段と、その変調手段で変調された被
変調波に応じた光を特定方向に向けて発射する発光手段
と、を備えてなる。
【0007】また第2発明は、図2で示すように、特定
方向からの光を受けるとともにその受光に応じた電気信
号に変換する光電変換手段と、その光電変換された電気
信号から音声データを復調する復調手段と、その復調し
た音声データを音声に変換する音声変換手段と、を備え
てなる。
【0008】さらに第3発明は、図3で示すように、第
1発明の視覚障害者用送信機と、第2発明の視覚障害者
用受信機と、からなるものである。
【0009】
【作用】第1発明の視覚障害者用送信機では、音声デー
タ設定手段により視覚障害者の誘導に関する音声データ
を、例えば「まもなく交差点です。」や「改札口は右で
す。」のように設定する。変調手段は、その設定した音
声データに応じて所定の搬送波を変化させる。発光手段
は、その変調手段により変調された被変調波に応じた光
特定方向に向けて発射する。
【0010】一方、第2発明の視覚障害者用受信機で
は、光電変換手段は指向性を有し、上記の視覚障害者
送信機の発光手段からの光を受けとると、その受けた光
に応じた電気信号に変換する。復調手段は、その光電変
換された電気信号から音声データを復調する。音声変換
手段は、その復調した音声データを音声に変換するの
で、視覚障害者は歩行の際に、例えば「まもなく交差点
です。」や「改札口は右です。」のような進行方向に応
じた適切な音声が得られる。
【0011】さらに第3発明の視覚障害者誘導装置は、
第1発明の視覚障害者用送信機と、第2発明の視覚障害
用受信機と、からなるものである。そこで、第1発明
視覚障害者用送信機を、視覚障害者の誘導のために利
用度が高い場所、例えば交差点や駅の構内などの所定の
位置に埋め込むなどして設置し、この際、発光手段を視
覚障害者の進行方向とは逆方向に光を発射するように設
置する。一方、視覚障害者が第2発明の視覚障害者用受
信機を外出時に携帯すれば、視覚障害者は歩行の際に進
行方向に応じた適切な音声情報を聞くことができる。従
って、視覚障害者は目的地に安全かつ確実に誘導されて
行くことができる。
【0012】
【実施例】次に、視覚障害者用送信機の実施例につい
て、図4を参照して説明する。
【0013】この視覚障害者用送信機は、図4で示すよ
うに、音声EPROM1、ワンチップ形態のマイクロコ
ンピュータ2、PPM変調器3、および赤外線発光ダイ
オード4を駆動する赤外線発光LED駆動回路5からな
る。
【0014】音声EPROM1は、後述のように、この
視覚障害者用送信機の設置場所に応じて視覚障害者を目
的地に安全かつ確実に誘導するための音声データを書き
込むための、EPROMである。マイクロコンピュータ
2は、音声EPROM1からの音声データを読み込み、
その音声データにリーダおよびあらかじめ定めた識別コ
ードを付加し、PPM変調器3に出力するものである。
【0015】PPM変調器3は、マイクロコンピュータ
2からの出力データに応じてキャリア(搬送波)のパル
ス位置を変化させるものである。このキャリアは、周波
数が33KHz〜40KHzのパルス波である。変調方
式は、PPM変調に代えて他の公知の方式でもよい。赤
外線発光LED駆動回路5は、トランジスタから構成さ
れ、そのコレクタに赤外線発光ダイオード4を接続す
る。
【0016】また、この赤外線発光LED駆動回路5お
よび赤外線発光ダイオード4は、発光ユニット7として
ユニット化しておき、後述のように必要に応じてこの発
光ユニット7をPPM変調器3の出力側に並列接続でき
るように構成する。
【0017】次に、以上説明した視覚障害者用送信機に
対応する視覚障害者用受信機について、図5を参照して
説明する。
【0018】この視覚障害者用受信機は、図5に示すよ
うに、PINフォト・ダイオード10、プリ・アンプ1
1、検波・波形整形回路12、マイクロコンピュータ1
3、積分回路14、パワー・アンプ15、スピーカ1
6、およびイヤホン17が着脱自在なイヤホン・ジャッ
ク18から構成する。
【0019】PINフォト・ダイオード10は、上記の
視覚障害者用送信機の赤外線発光ダイオード4からの赤
外線を受光し、その受光に応じた電気信号に変換するも
のである。プリ・アンプ11はその変換された電気信号
を増幅するもの、検波・波形整形回路12はその増幅さ
れた信号を検波したのち波形整形するものである。
【0020】マイクロコンピュータ13は、検波・波形
整形回路12で処理済みの信号を入力し、その信号中の
識別コードが所定の識別コードに一致するときに、音声
データにかかる信号のみを抽出して出力するものであ
る。積分回路14は、マイクロコンピュータ13からの
出力信号を積分して音声信号を得るものである。パワー
・アンプ15は、その音声信号を電力増幅してスピーカ
16を駆動するものである。
【0021】以上のように構成する視覚障害者用受信機
は、図6で示すように視覚障害者用の杖19の各部に配
置する。すなわち、杖19の下端を開口すると共にその
下端側を中空とし、その中空部内に受光手段としてのP
INフォト・ダイオード10を配置する。杖19の上端
には、スピーカ16、およびイヤホン・ジャック18を
取り付ける。また、杖19の所定位置には、PINフォ
ト・ダイオード10、スピーカ16およびイヤホン・ジ
ャック18を除く各回路を実装したプリント基板20を
内蔵する。
【0022】次に、上述した視覚障害者用送信機は、
覚障害者の外出時に、視覚障害者を目的地に安全かつ確
実に誘導するために、利用度の高い交差点や駅の構内な
どに設置するので、以下にその設置例について説明す
る。
【0023】まず、市役所21と駅22を結ぶ道路の途
中の交差点23に設置する場合には、図7で示すよう
に、交差点23の手前の各歩道に、送信機内蔵型点字ブ
ロック24をそれぞれ設置して実現する。この送信機内
蔵型点字ブロック24は、点字ブロックの裏側に視覚障
害者用送信機25を一体に取り付けたものである。
【0024】視覚障害者用送信機25の赤外線発光ダイ
オード4は、図8および図9に示すように、送信機内蔵
型点字ブロック24の中央に穿った取付孔26に取り付
け角度θ取り付ける。赤外線発光ダイオード4からの赤
外線は、指向性に優れるとともに反射の影響が少ない。
従って、赤外線発光ダイオード4の動作範囲は、図10
で示すように、その取り付け角度θを中心に動作範囲が
±30度程度になる。これに対応して、杖19のPIN
フォト・ダイオード10の赤外線の検出範囲は、図11
で示すように杖19の軸線を中心に±15度程度になる
ようにする。
【0025】このように赤外線発光ダイオード4を取り
付けた各送信機内蔵型点字ブロック24は、交差点23
の手前において視覚障害者が杖19に取り付けたPIN
フォト・ダイオード10で、赤外線発光ダイオード4か
らの光を受けることができる向きに設置する。
【0026】次に、駅の構内に設置する場合には、図1
2に示すように、誘導用の通常の点字ブロックのうち誘
導に必要な箇所に、通常の点字ブロックに代えて送信機
内蔵型点字ブロック24と同様の送信機内蔵型点字ブロ
ック24A,24B,24C,24Dを、それぞれ配置
する。
【0027】また、駅のホームの場合には、図12に示
すように、送信機内蔵型点字ブロック24と同様の送信
機内蔵型点字ブロック24Eを所定位置に設置するとと
もに、多数の送信機非内蔵型点字ブロック27(図16
参照)をホームの端に沿って設置する。そして、送信機
内蔵型点字ブロック24Eに取り付けた視覚障害者用送
信機25には、複数の発光ユニット7を増設し、その各
発光ユニット7の赤外線発光ダイオード4を光コネクタ
30のジャック(図示せず)側に接続する。さらに、そ
の光コネクタ30のプラグ側には、複数の光ファイバ3
1を接続するとともに(図14参照)、これら光ファイ
バ31を束ねて駅のホームの送信機非内蔵型点字ブロッ
ク27の裏面側に埋めていき(図13参照)、送信機非
内蔵型点字ブロック27のある箇所で対応する光ファイ
バ31を、図15で示すようにを立ち上げる。そして、
その立ち上げた光ファイバ31は、送信機非内蔵型点字
ブロック27の中央に穿った取付孔28に、取り付け角
度θを45度程度に取り付け、光が地上に放射できるよ
うにする。
【0028】次に、このように構成する本発明の実施例
について、その動作例を図面を参照して説明する。
【0029】図7で示すように、交差点23の手前の送
信機内蔵型点字ブロック24を設置するときには、その
設置場所に応じて視覚障害者用送信機25の音声EPR
OM1に視覚障害者の誘導に必要な音声データを書き込
む。この音声データとしては、図7で示すように視覚障
害者が立っている場所の送信機内蔵型点字ブロック24
視覚障害者用送信機25の場合には、「まもなく交差
点です。駅へは左に、市役所は右に曲がって下さい。」
のようになる。
【0030】このようにして、音声EPROM1に視覚
障害者の誘導に必要な音声データを書き込んでおくと、
マイクロコンピュータ2は、音声EPROM1からの音
声データを読み込み、その音声データにリーダおよび所
定の識別コードを付加し、PPM変調器3に出力する。
PPM変調器3は、マイクロコンピュータ2からの出力
に応じてパルスからなるキャリア(搬送波)のパルス位
置を変化させるので、PPM変調器3からは図4で示す
ような被変調波が出力される。PPM変調器3からの被
変調波により、赤外線発光LED駆動回路5は、赤外線
発光ダイオード4の発光をオン・オフ制御する。従っ
て、赤外線発光ダイオード4からは、その制御に応じた
赤外線が地上に向けて発射される(図10参照)。
【0031】一方、視覚障害者が杖19に設けたPIN
フォト・ダイオード10により、視覚障害者用送信機2
5の赤外線発光ダイオード4からの光を受けると、その
光に応じた電気信号に変換される。プリ・アンプ11
は、その変換された電気信号を増幅し、検波・波形整形
回路12は、その増幅された信号を検波したのち波形整
形するので、出力信号は図5で示すようにキャリアが除
去された波形になる。マイクロコンピュータ13は、検
波・波形整形回路12で処理済みの信号を入力し、識別
コードが所定の識別コードに一致するときには、音声デ
ータにかかる信号のみを抽出して出力する。
【0032】積分回路14は、マイクロコンピュータ1
3からの音声データを積分するので、図5で示すような
音声信号が得られる。パワー・アンプ15は、その音声
信号を電力増幅してスピーカ16を駆動する。これによ
り、視覚障害者は「まもなく交差点です。駅へは左に、
市役所は右に曲がって下さい。」などの音声情報を聞く
ことができる。従って、そのその的確な音声情報によ
り、視覚障害者は目的地に安全かつ確実に行くことがで
きる。
【0033】なお、必要に応じてイヤホン17を使用し
たいときには、イヤホン・ジャック18にイヤホン17
を差し込めば、スピーカ16に代えてイヤホン17のみ
の使用が可能となる。
【0034】次に、図12で示すように、駅の構内に送
信機内蔵型点字ブロック24A,24B,24C,24
Dを設置するときには、その設置場所に応じて視覚障害
用送信機25の音声EPROM1に視覚障害者の誘導
に必要な音声データを書き込む。この音声データとして
は、例えば送信機内蔵型点字ブロック24Aの視覚障害
用送信機25の場合には「1番線は右へ、2、3番線
は左へお進み下さい。」、送信機内蔵型点字ブロック2
4Bの視覚障害者用送信機25の場合には「改札口は右
です。」、送信機内蔵型点字ブロック24Cの視覚障害
用送信機25の場合には「改札口は左です。」、送信
機内蔵型点字ブロック24Dの視覚障害者用送信機25
の場合には「下り階段です、ご注意下さい。」のように
なる。
【0035】また、駅のホームに設置した送信機内蔵型
点字ブロック24Eの視覚障害者用送信機25の場合に
は、その音声EPROM1に書き込む音声データは、例
えば「危険です。お下がり下さい。」とする。
【0036】次に、駅のホームに設置した送信機内蔵型
点字ブロック24Eの視覚障害者用送信機25の動作例
を説明する。
【0037】この場合には、上記と同じように視覚障害
用送信機25が動作するが、視覚障害者用送信機25
には発光ユニット7を増設してあるので、それに対応す
る各赤外線発光ダイオード4からの光が対応する光ファ
イバ31中を伝搬していき、その終端で赤外線を地上に
向けて放射する(図16参照)。従って、その光を視覚
障害者が杖19に設けたPINフォト・ダイオード10
で検出すれば、スピーカ16により「危険です。お下が
り下さい。」という音声情報を聞くことができる。
【0038】なお、送信機内蔵型点字24A,24B,
24C,24Dの裏面に設置する各視覚障害者用送信機
25については、上記と同様に動作するので、ここでは
その説明は省略する。
【0039】以上のべた実施例では、視覚障害者誘導装
置として説明したが、本発明は視覚障害者誘導装置以外
に、自動車用の誘導システムや高齢者の案内誘導システ
ムなどに応用可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、第1発明の視覚障
害者用送信機では、音声データ設定手段により視覚障害
の誘導に関する所定の音声データを任意に設定できる
ようにし、その設定した音声データに応じて所定の搬送
波を変化させ、その変調された被変調波に応じて光を
定方向に向けて発射するようにした。従って、第1発明
視覚障害者用送信機では、視覚障害者の誘導に関する
適切な音声情報を設定できる上に、音声情報を含む光を
特定方向に向けて発射でき、もって視覚障害者によるそ
の音声情報の活用が期待できる。
【0041】また、第2発明の視覚障害者用受信機で
は、指向性を有する光電変換手段が視覚障害者用送信
機の発光手段からの光を受けるとその光に応じて電気信
号に光電変換し、その光電変換された電気信号から音声
データを復調したのち、音声データを音声に変換するよ
うにした。従って、第2発明の視覚障害者用受信機で
は、視覚障害者は歩行の際に進行方向に応じた適切な音
声情報を聞くことができ、視覚障害者が外出時に携帯す
れば、その音声情報を活用して行動できる。
【0042】さらに、第3発明の視覚障害者誘導装置で
は、第1発明の視覚障害者用送信機と、第2発明の視覚
障害者用受信機と、からなるものである。従って、第1
発明の視覚障害者用送信機を、視覚障害者の誘導のため
に例えば交差点や駅の構内などの所定の位置に設置し、
この際、発光手段を視覚障害者の進行方向とは逆方向に
光を発射するように設置する。一方、視覚障害者が第2
発明の視覚障害者用受信機を外出時に携帯すれば、この
視覚障害者用受信機により、視覚障害者歩行の際に進
行方向に応じた適切な音声情報を聞くことができる。従
って、視覚障害者は目的地に安全かつ確実に誘導されて
行動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の機能ブロック図である。
【図2】第2発明の機能ブロック図である。
【図3】第3発明の機能ブロック図である。
【図4】第1発明の視覚障害者用送信機の実施例のブロ
ック図である。
【図5】第2発明の視覚障害者用送信機の実施例のブロ
ック図である。
【図6】視覚障害者用受信機を組み込んだ杖の一例を示
す図である。
【図7】視覚障害者用送信機の設置例を説明する図であ
る。
【図8】送信機内蔵型点字ブロックの断面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】視覚障害者用送信機の赤外線発光ダイオード
の動作範囲を説明する図である。
【図11】杖に設けたPINフォト・ダイオードの検出
範囲を説明する図である。
【図12】視覚障害者用送信機の他の設置例を説明する
図である。
【図13】図12の部分的な拡大図である。
【図14】光コネクタと光ファイバの関係を示す図であ
る。
【図15】光ファイバの立ち上げ状態を示す図である。
【図16】送信機非内蔵型点字ブロックの断面図であ
る。
【符号の説明】 1 音声EPROM 2,13 マイクロコンピュータ 3 PPM変調器 4 赤外線発光ダイオード 5 赤外線発光LED駆動回路 10 PINフォト・ダイオード 11 プリ・アンプ 12 検波・波形整形回路 14 積分回路 15 パワー・アンプ 16 スピーカ 19 杖 24 送信機内蔵型点字ブロック 25 視覚障害者用送信機 27 送信機非内蔵型ブロック
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】盲人の誘導に関する音声データを設定する
    音声データ設定手段と、 その設定した音声データに応じて所定の搬送波を変化さ
    せる変調手段と、 その変調手段で変調された被変調波に応じた光を発射す
    る発光手段と、 を備えてなる盲人用送信機。
  2. 【請求項2】光を受けるとともにその受光に応じた電気
    信号に変換する光電変換手段と、 その光電変換された電気信号から音声データを復調する
    復調手段と、 その復調した音声データを音声に変換する音声変換手段
    と、 を備えてなる盲人用受信機。
  3. 【請求項3】盲人の誘導に関する音声データを設定する
    音声データ設定手段と、その設定した音声データに応じ
    て所定の搬送波を変化させる変調手段と、その変調手段
    で変調された被変調波に応じた光を発射する発光手段
    と、を備えてなる盲人用送信機と、 光を受けるとともにその受光に応じた電気信号に変換す
    る光電変換手段と、その光電変換された電気信号から音
    声データを復調する復調手段と、その復調した音声デー
    タを音声に変換する音声変換手段と、を備えてなる盲人
    用受信機と、 を備えてなる盲人誘導装置。
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