JPH05220003A - 射出成形靴の製法 - Google Patents
射出成形靴の製法Info
- Publication number
- JPH05220003A JPH05220003A JP4069157A JP6915792A JPH05220003A JP H05220003 A JPH05220003 A JP H05220003A JP 4069157 A JP4069157 A JP 4069157A JP 6915792 A JP6915792 A JP 6915792A JP H05220003 A JPH05220003 A JP H05220003A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- last
- instep
- injection
- injection molded
- instep cover
- Prior art date
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- Pending
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 貼合わせ甲被の接着剤の加硫(又は架橋)を
外底の射出成形時に同時に行い、かつ靴が出来上がった
後には、甲被はラスト形状に做った立体形状を有する射
出成形靴を得る。 【構成】 エチレン含有量15〜40重量%のエチレン
−エチルアクリレート共重合体に所定量のステアリン
酸,脂肪族炭化水素,炭酸カルシウムを添加し、混練
し、フイルムとし表布と裏布間に挟み圧着し、各部材に
切断し、各部材を縫製し、甲被材となし、ラストに被着
し、以下常法によりラストと型組みキヤビティ内への外
底素材の射出工程をへて射出成形靴を得る。
外底の射出成形時に同時に行い、かつ靴が出来上がった
後には、甲被はラスト形状に做った立体形状を有する射
出成形靴を得る。 【構成】 エチレン含有量15〜40重量%のエチレン
−エチルアクリレート共重合体に所定量のステアリン
酸,脂肪族炭化水素,炭酸カルシウムを添加し、混練
し、フイルムとし表布と裏布間に挟み圧着し、各部材に
切断し、各部材を縫製し、甲被材となし、ラストに被着
し、以下常法によりラストと型組みキヤビティ内への外
底素材の射出工程をへて射出成形靴を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、風合いが良く、保形性
が優れている甲被を有する射出成形靴の製法に関する。
が優れている甲被を有する射出成形靴の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形靴に使用されている表布と裏布
とよりなる甲被は、外底射出成形時、即ち、前記甲被を
被着したラストと外底形成用モールドとを型組みして形
成されたキヤビティ内での外底成形と、成形された前記
外底上面とラストに被着された前記甲被下面への接着と
が同時に行われた時、表布と裏布との間に介在している
接着剤はラスト表面の温度が低いため加硫(又は架橋)
することができない。従って、ラストに被着する前の甲
被はその接着剤を別工程で予め加硫(又は架橋)してお
かなければならなかった。
とよりなる甲被は、外底射出成形時、即ち、前記甲被を
被着したラストと外底形成用モールドとを型組みして形
成されたキヤビティ内での外底成形と、成形された前記
外底上面とラストに被着された前記甲被下面への接着と
が同時に行われた時、表布と裏布との間に介在している
接着剤はラスト表面の温度が低いため加硫(又は架橋)
することができない。従って、ラストに被着する前の甲
被はその接着剤を別工程で予め加硫(又は架橋)してお
かなければならなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記接着剤の代表例と
しては、溶剤又はラテックスタイプのゴム糊(以下、ゴ
ム糊という)、ホットメルト性ウレタンフォームフイル
ムの2通りがあった。前者によるときは、表布原反と裏
布原反に前記ゴム糊を塗布し、重ね合わせ加熱装置内で
ゴム糊を加硫し、各部材に切断し、縫製し甲被を得てい
た。しかしながら、このような工程によるときは、甲被
を得る前に加硫工程を必要とし、コストアップの原因の
一つとなり、その上、このようにして得た甲被をラスト
に被着し、外底形成用モールドと型組みし、外底の射出
成形と同時に甲被下面と一体にするときに表布と裏布と
の間のゴム糊は既に加硫しているためラスト形状に做っ
た立体形状にすることができず、高級感を有する靴には
不向きであった。
しては、溶剤又はラテックスタイプのゴム糊(以下、ゴ
ム糊という)、ホットメルト性ウレタンフォームフイル
ムの2通りがあった。前者によるときは、表布原反と裏
布原反に前記ゴム糊を塗布し、重ね合わせ加熱装置内で
ゴム糊を加硫し、各部材に切断し、縫製し甲被を得てい
た。しかしながら、このような工程によるときは、甲被
を得る前に加硫工程を必要とし、コストアップの原因の
一つとなり、その上、このようにして得た甲被をラスト
に被着し、外底形成用モールドと型組みし、外底の射出
成形と同時に甲被下面と一体にするときに表布と裏布と
の間のゴム糊は既に加硫しているためラスト形状に做っ
た立体形状にすることができず、高級感を有する靴には
不向きであった。
【0004】又、後者によるときは、表布原反と裏布原
反との間にホットメルト性ウレタンフォームフイルムを
挟み、熱プレート間で押圧し、熱融着することにより両
者を接着し、各部材を切断し、縫製し、甲被を得てい
た。しかしながら、このような工程によるときは、甲被
を得る前に前者と同じように架橋工程を必要とし、コス
トアップの原因の一つとなり、その上、やはり架橋した
甲被を以後の工程、即ち外底の射出成形工程で使用する
ため立体形状の甲被を有する靴を製造出来ず、高級感を
有する靴には不向きであった。更に甲被自体にいわゆ
る”腰の強い”弾性を付与することができず、より一層
高級感を減殺していた。本発明は上記事情に鑑み、独立
した工程としての加硫又は架橋工程を必要とせず、ラス
ト形状に做った形状の、しかも”腰の強い”甲被を有す
る射出成形靴を得ることを目的とするものである。
反との間にホットメルト性ウレタンフォームフイルムを
挟み、熱プレート間で押圧し、熱融着することにより両
者を接着し、各部材を切断し、縫製し、甲被を得てい
た。しかしながら、このような工程によるときは、甲被
を得る前に前者と同じように架橋工程を必要とし、コス
トアップの原因の一つとなり、その上、やはり架橋した
甲被を以後の工程、即ち外底の射出成形工程で使用する
ため立体形状の甲被を有する靴を製造出来ず、高級感を
有する靴には不向きであった。更に甲被自体にいわゆ
る”腰の強い”弾性を付与することができず、より一層
高級感を減殺していた。本発明は上記事情に鑑み、独立
した工程としての加硫又は架橋工程を必要とせず、ラス
ト形状に做った形状の、しかも”腰の強い”甲被を有す
る射出成形靴を得ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、表布と裏布と
をエチレン含有量15〜40重量%のエチレンーエチル
アクリレート共重合樹脂を主成分とする接着剤で仮着し
た甲被をラストに被着し、前記ラストを外底形成用モー
ルドと型組みし、その時形成されたキヤビティ内に外底
形成用素材を射出充填し、冷却・硬化することを特徴と
する射出成形靴の製法を要旨とするものである。エチレ
ンーエチルアクリレート共重合樹脂は、前記のようにエ
チレン含有量が15〜40重量%のものが用いられる
が、15重量%より少ないと接着されていた甲被が硬く
なり、40重量%を超えると軟化点が低くなりすぎ、加
熱融着時に流動しすぎ織目間に入り込み、さらには目も
れして通気性がなくなる。前記エチレンーエチルアクリ
レート共重合樹脂には、必要に応じステアリン酸,脂肪
酸アマイド等の滑剤を0.3〜4重量部、石油樹脂,テ
ルペン樹脂等の粘着付与剤を1〜30重量部、炭酸カル
シウム,シリカ等の充填剤を5〜50重量部、顔料等を
添加してもよい。
をエチレン含有量15〜40重量%のエチレンーエチル
アクリレート共重合樹脂を主成分とする接着剤で仮着し
た甲被をラストに被着し、前記ラストを外底形成用モー
ルドと型組みし、その時形成されたキヤビティ内に外底
形成用素材を射出充填し、冷却・硬化することを特徴と
する射出成形靴の製法を要旨とするものである。エチレ
ンーエチルアクリレート共重合樹脂は、前記のようにエ
チレン含有量が15〜40重量%のものが用いられる
が、15重量%より少ないと接着されていた甲被が硬く
なり、40重量%を超えると軟化点が低くなりすぎ、加
熱融着時に流動しすぎ織目間に入り込み、さらには目も
れして通気性がなくなる。前記エチレンーエチルアクリ
レート共重合樹脂には、必要に応じステアリン酸,脂肪
酸アマイド等の滑剤を0.3〜4重量部、石油樹脂,テ
ルペン樹脂等の粘着付与剤を1〜30重量部、炭酸カル
シウム,シリカ等の充填剤を5〜50重量部、顔料等を
添加してもよい。
【0006】
【作用及び効果】アクリレート共重合樹脂は低温で溶融
するので、外底形成時のラストの保有する温度で表布と
裏布との接着に寄与し、従って従来の方法のような甲被
を得る前の加硫(又は架橋)工程を要せずコスト低下を
もたらす。叉、前記の外底形成時にラストの有する熱に
より被着している甲被がラストの形状になじみ、所望の
立体形状の甲被が得られ、外観のよい射出成形靴が得ら
れる。さらに又、前記共重合樹脂はゴム弾性を有するの
で、腰の強い甲被が得られ、長期間の繰り返し履用によ
っても形崩れしない。
するので、外底形成時のラストの保有する温度で表布と
裏布との接着に寄与し、従って従来の方法のような甲被
を得る前の加硫(又は架橋)工程を要せずコスト低下を
もたらす。叉、前記の外底形成時にラストの有する熱に
より被着している甲被がラストの形状になじみ、所望の
立体形状の甲被が得られ、外観のよい射出成形靴が得ら
れる。さらに又、前記共重合樹脂はゴム弾性を有するの
で、腰の強い甲被が得られ、長期間の繰り返し履用によ
っても形崩れしない。
【0007】
【実施例】 エバフレックス−EEA A709*1 100 重量部 ステアリン酸 1 〃 ハイレックスR−100X*2 20 〃 炭酸カルシウム 40 〃 *1:三井・デュポンポリケミカル(株)製エチレンエ
チルアクリレート共重合樹脂(エチレン含有量35%) *2:三井石油化学工業製脂肪族炭化水素 前記配合比に従い混練し0.3mmのフイルムとなし、表
布としてポンジ14号(木綿)、裏布としてレーコット
65号(木綿)を使用し、前記フイルムを両者間に挟み
6m/分の速度で移動するベルト式圧着機で貼合わせ甲
被材を得た。この甲被材を各部材に切断し、縫製し、甲
被としラストに被着し、外底形成用キャビティを有する
モールドと型組みし、発泡性のポリ塩化ビニル混練物を
180℃の溶融物として射出充填し、冷却し、硬化し、
離形して射出成形靴を得た。同時にゴム糊を使用して従
来の接着法で貼合わせた甲被を使用して得た射出成形靴
を対照例1、ホットメルト性ウレタンフォームフイルム
を使用して、従来の接着法で貼合わせた甲被を使用して
得た射出成形靴を対照例2とし、前記本実施例で得た靴
と比較試験を行った。 甲 被 射出成形靴*2 貼合わせ 腰の強さ*1 製造直後の 経時使用後 厚み(mm) 立体感 の立体感 本実施例 0.9 13.0 ○ ○ 対照例1 0.9 12.0 △ × 対照例2 2.5 10.0 △ × *1:JIS L1004 5.17剛性度試験によ
る。 *2:○印は秀れた立体感を有するもの、△印は立体感
が少なく高級感が出にくいもの、×印は立体感が全くな
いもの。
チルアクリレート共重合樹脂(エチレン含有量35%) *2:三井石油化学工業製脂肪族炭化水素 前記配合比に従い混練し0.3mmのフイルムとなし、表
布としてポンジ14号(木綿)、裏布としてレーコット
65号(木綿)を使用し、前記フイルムを両者間に挟み
6m/分の速度で移動するベルト式圧着機で貼合わせ甲
被材を得た。この甲被材を各部材に切断し、縫製し、甲
被としラストに被着し、外底形成用キャビティを有する
モールドと型組みし、発泡性のポリ塩化ビニル混練物を
180℃の溶融物として射出充填し、冷却し、硬化し、
離形して射出成形靴を得た。同時にゴム糊を使用して従
来の接着法で貼合わせた甲被を使用して得た射出成形靴
を対照例1、ホットメルト性ウレタンフォームフイルム
を使用して、従来の接着法で貼合わせた甲被を使用して
得た射出成形靴を対照例2とし、前記本実施例で得た靴
と比較試験を行った。 甲 被 射出成形靴*2 貼合わせ 腰の強さ*1 製造直後の 経時使用後 厚み(mm) 立体感 の立体感 本実施例 0.9 13.0 ○ ○ 対照例1 0.9 12.0 △ × 対照例2 2.5 10.0 △ × *1:JIS L1004 5.17剛性度試験によ
る。 *2:○印は秀れた立体感を有するもの、△印は立体感
が少なく高級感が出にくいもの、×印は立体感が全くな
いもの。
Claims (1)
- 【請求項1】 表布と裏布とをエチレン含有量15〜4
0重量%のエチレンーエチルアクリレート共重合樹脂を
主成分とする接着剤で仮着した甲被をラストに被着し、
前記ラストを外底形成用モールドと型組みし、その時形
成されたキヤビティ内に外底形成用素材を射出充填し、
冷却・硬化することを特徴とする射出成形靴の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4069157A JPH05220003A (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 射出成形靴の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4069157A JPH05220003A (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 射出成形靴の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05220003A true JPH05220003A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=13394574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4069157A Pending JPH05220003A (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 射出成形靴の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05220003A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61113402A (ja) * | 1984-11-07 | 1986-05-31 | アキレス株式会社 | 撥水撥油性を有する靴の製造方法 |
-
1992
- 1992-02-17 JP JP4069157A patent/JPH05220003A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61113402A (ja) * | 1984-11-07 | 1986-05-31 | アキレス株式会社 | 撥水撥油性を有する靴の製造方法 |
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