JPH0521995U - 回転玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 興趣性の改善を図るようにした回転玩具を提
供することを目的とする。 【構成】 回転体３ａと、この回転体３ａの回転に応じ
て回転体３ａ内を移動する玉１５と、この玉１５の移動
によって作動する複数のスイッチ１７ａ，１７ｂ，１７
ｃ，１７ｄとを備えて構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、回転体を具備する回転玩具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年においては、ヨーヨー等の種々の回転玩具が提案されている。従来のこの 種の回転玩具は、回転体内部に自己復帰型のスイッチを具備し、回転体の回転に よる遠心力によって上記スイッチがオンすると、内蔵したランプ等を点灯させて 回転する回転体から光を放射させるようにしている。また、回転体の回転が停止 すると、前記スイッチが自己復帰してランプを消灯させる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の回転玩具は回転体が回転したときに単に光を放射させる ものであり、変化に乏しく飽きられやすいという問題点を有していた。

【０００４】 本考案は上記課題に鑑みてなされたもので、興趣性の改善を図るようにした回 転玩具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するために、下記の要件を備えて構成される。すなわ ち、 （イ）回転体を具備する玩具本体を有すること。 （ロ）この回転体の回転に応じて移動する移動体が当該回転体内に設けられてい ること。 （ハ）この移動体の移動によって作動する複数のスイッチが前記回転体内の適宜 の位置に設けられていること。

【０００６】

【作用】 本考案に係る回転玩具は、回転体の回転に応じて移動体が移動すると、回転体 内の適宜の位置に設けられた複数スイッチの内、移動体の移動によって適宜のス イッチが作動するので、各スイッチに対応して例えば、異なる音等を放音させる ことができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案に係る一実施例を図面に基づいて説明する。 図１は本考案に係る回転玩具の要部の横断面図であり、図２は本考案に係る回 転玩具の要部の縦断面図である。 まず、構成を説明すると、玩具本体１は回転体３ａ，３ｂと、この回転体３ａ ，３ｂを挿着する挿着部５とから構成されている。挿着部５は糸などの紐体７が 巻き付けられる心棒９と、心棒９の両側へ固定される円盤１１ａ，１１ｂとから 一体に形成されている。円盤１１ａ，１１ｂには凹部が形成され、この凹部へ前 記回転体３ａ，３ｂが取り付けられている。

【０００８】 次に、回転体３ａの内部構成を説明する。 回転体３ａの中心部を包囲するように円弧状の板片１３ａ，１３ｂ，１３ｃ， １３ｄが配置されている。この円弧状の板片１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄで 囲まれる領域内には玉１５が配置される。この玉１５は移動体であり、上記板片 １３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄで囲まれる領域内を自由に転がって移動するこ とができる。隣り合う板片の間隔は玉１５の直径よりも僅かに広く設定されてお り、この隣り合う板片の向きによって玉１５が東西南北の方向へ案内される。玉 １５が案内される方向、すなわち、隣り合う板片のあいだにはスイッチ１７ａ， １７ｂ，１７ｃ，１７ｄが配置されている。このスイッチ１７ａ，１７ｂ，１７ ｃ，１７ｄは玉１５の移動によって作動する。すなわち、各スイッチ１７ａ，１ ７ｂ，１７ｃ，１７ｄは弾力性を有する一対の接片を具備しており、玉１５の押 圧によって該当する一対の接片が導通し、玉１５の押圧解除によって当該一対の 接片が非導通状態となる。

【０００９】 図２に示すように板片１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄ及び玉１５の上側には プリント基板１９が配置されている。プリント基板１９はビス２０によって回転 体３ａ側へビス止めされており、このプリント基板１９の介在により玉１５の飛 び出しを規制する。従って、玉１５は板片１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄ及び スイッチ１７ａ，１７ｂ，１７ｃ，１７ｄで囲まれる領域内のみを平面的に移動 する。また、プリント基板１９には、スイッチ１７ａ，１７ｂ，１７ｃ，１７ｄ が設けられ、これらの各スイッチと対応付けられた４種類の合成音信号を発生し 得る合成音発生回路と、この合成音発生回路を駆動する駆動回路等の各種回路部 とが組み込まれている。そして、プリント基板１９の上側には圧電ブザー２１な どが組み付けられたプリント基板２３が配置されている。プリント基板１９とプ リント基板２３は電線２５によって電気的に接続されている。

【００１０】 ここで、回転体３ａの反対側となる円盤１１ｂに取り付けられた回転体３ｂは 中空状に形成される。この場合、回転体３ａと回転体３ｂとの平衡を保つために 回転体３ｂの重さは、適宜の材質の部材を用いることにより回転体３ａと等しく 設定される。

【００１１】 次に、作用を説明する。 心棒９に巻き付けられた紐体７の一端を持って上下させることにより、円盤１ １ａ，１１ｂと、回転体３ａ，３ｂが一体に回転する。回転体３ａが回転すると 、玉１５が板片１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄで囲まれる領域内を自由に転が って移動する。このとき、隣り合う板片のあいだにはスイッチ１７ａ，１７ｂ， １７ｃ，１７ｄが配置されており、移動する玉１５の押圧によっていずれかのス イッチが導通する。このようにスイッチ１７ａ，１７ｂ，１７ｃ，１７ｄの内、 いずれかのスイッチが導通すると、当該スイッチと対応する合成音が放音される 。すなわち、上記スイッチの導通によって前記合成音発生回路、この合成音発生 回路を駆動する駆動回路等の各種回路部が作動し、該当する合成音信号が圧電ブ ザー２１へ出力される。圧電ブザー２１は入力した合成音信号に応じて鳴動し、 対応する合成音を放音する。 同様に、移動する玉１５の押圧によって他のスイッチが導通すると、当該スイ ッチと対応する合成音が放音される。 以上のごとく、回転体３ａが回転すると、移動する玉１５の押圧によって適宜 のスイッチが導通し、当該スイッチと対応する合成音が順次放音される。

【００１２】 尚、上記の実施例では回転体３ｂを中空状に形成したが、他の実施例として回 転体３ｂを回転体３ａと同様に形成しても良い。 以上のごとく構成すると、回転体３ａからの放音とは別個に、回転する回転体 ３ｂからも適宜の合成音が順次放音されるので、更に興趣性の改善を図ることが できる。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明してきたように本考案に係る回転玩具は、回転体の回転に応じて移動 体が移動すると、この移動体の移動によって作動する複数のスイッチを回転体内 の適宜の位置に設けて構成したので、作動した各スイッチに対応して例えば、異 なる音等を放音させることができ、興趣性の改善を図ることができるという効果 を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る回転玩具の要部を示した横断面図
である。

【図２】本考案に係る回転玩具の縦断面図である。

【符号の説明】

１ 玩具本体 ３ａ，３ｂ 回転体 １３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄ 板片 １５ 玉 １７ａ，１７ｂ，１７ｃ，１７ｄ スイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下記の要件を備えたことを特徴とする回
   転玩具。 （イ）回転体を具備する玩具本体を有すること。 （ロ）この回転体の回転に応じて移動する移動体が当該
   回転体内に設けられていること。 （ハ）この移動体の移動によって作動する複数のスイッ
   チが前記回転体内の適宜の位置に設けられていること。