JPH05219482A - コンパチビリティー改良装置 - Google Patents

コンパチビリティー改良装置

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JPH05219482A
JPH05219482A JP3288291A JP28829191A JPH05219482A JP H05219482 A JPH05219482 A JP H05219482A JP 3288291 A JP3288291 A JP 3288291A JP 28829191 A JP28829191 A JP 28829191A JP H05219482 A JPH05219482 A JP H05219482A
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JP
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video signal
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vertical
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JP3288291A
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Werner Boie
ボワ ウェルナー
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Vantiva SA
Technicolor USA Inc
Original Assignee
Thomson Consumer Electronics SA
Thomson Consumer Electronics Inc
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 HDMAC信号をD2−MACデコーダにお
いてデコーディングするとき、画質を向上することであ
る。 【構成】 第1定義のビデオ信号が下位の第2定義とコ
ンパチブルに低減されたデータレートで伝送/記録さ
れ、画像内容の速度から導出される種々のモードが使用
される、輝度/色から成るビデオ信号伝送/記録システ
ム用CI装置において、該装置は第2定義でデコーディ
ングされるとき使用され、輝度/色周波数を時間的に抑
圧する手段、輝度周波数を垂直方向/水平方向に抑圧す
る手段、輝度パイクセルを垂直低域フィルタリングする
手段、輝度パイクセルを非直線および動き適応補間する
手段、色パイクセルを垂直/時間的に再配列しかつ補間
する手段を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばHDMAC信号
を受信するとき、標準MACデコーダにおいて使用され
るための、コンパチビリティー改良装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日まで、コンパチブルな伝送規格とし
て提案されているHDMACシステムは、標準MAC受
像機において許容できるコンパチビリティーに達してい
ない。走査線シャッフリングと関連した4フィールドコ
ーディング技術のために、コンパチブルな画像はエッジ
クロールおよび12.5Hzのフリッカ周波数を有する
ドットパターンアーチファクトを受けている。更に、動
画領域において、観察者は、40ms伝送モードで適用さ
れる合成インターレースから生じる障害となる動きジャ
ッダ(judder)を認める。これらは最も障害となるアー
チファクトにすぎない。HDMAC信号のコンパチビリ
ティーを改良するいずれの試みも、標準MAC受像機に
おけるコンパチビリティーとHDMAC受像機側におけ
るSN比との間のトレードオフを提供してきた。HDM
AC伝送のノイズ特性はクリチカルな特徴と見なされて
いるので、一層良好なコンパチブルな画像のためにSN
比が一段と低減されるのは、賢明であるようには思えな
い。
【0003】
【発明の目的】本発明の目的は、HDMAC信号のよう
な、コンパチブルにデータ圧縮されたHDTV信号を、
標準デコーダ、例えばD/D2−MACデコーダを用い
てデコーディングするときの画質を向上することであ
る。
【0004】
【目的を達成するための手段】この目的は、請求項1の
特徴部分に記載の構成によって達成される。
【0005】標準デコーダは、特有のコンパチビリティ
ー改良フィルタを含むことによって変形されている。こ
のフィルタは動き適応形でありかつデータ圧縮されたH
DTV信号、例えばDATV信号(digital assisted T
V)と一緒に伝送される動き情報を評価することによっ
て切り換えられる。有利にはこの特有のフィルタは、そ
の出力側に順次走査された走査線を発生するためにも申
し分なく適している。
【0006】このフィルタは、25Hzのエッジフリッ
カ、25Hzのエッジクロール、12.5Hzのフリッ
カ周波数を有するドットパターンアーチファクトおよび
動きジャッダを低減または回避する。
【0007】この種のコンパチビリティー改良フィルタ
は、例えばD/D2−MACがまだ標準になっていない
国にとっては非常に魅力的である。その場合、エンコー
ダ、例えばHDMACエンコーダにおける公知のコンパ
チビリティー改良フィルタは、省略することができるか
または、インターレースディスプレイ(例えば625本
の走査線,2:1,50Hz)に対するコンパチブルな
信号または順次ディスプレイ(例えば625本の走査
線,1:1,50Hz)に対する丁度アップコンバート
された信号を発生することができる標準デコーダにおけ
るコンバータに申し分なく整合することができる。明ら
かに、この種のコンバータは、一方においてコンパチビ
リティー、他方において例えばHDMAC受像機側にお
けるSN比に関するほぼ最適な解決法を提供する。
【0008】HDMACは結局はD/D2−MACを含
んでいるすべての現在のヨーロッパTVシステムにとっ
て代わるはずのものであるが、少なくとも10年の移行
期間の間、市場におけるインターレースまたは順次ディ
スプレイを有する低コストの受像機に対してある程度の
需要がある。それ故に、出来るだけ複雑でないハードウ
ェアを有するD/D2−MACにおける容認できる画質
を提供するコンバータが所望される。これは、顧客が非
常に狭い視野から種々のTVセットを比較しようとする
TVショップにおいて重要な役割を演じる可能性があ
る。現在のTV規格と比べて新しくかつおそらく一層障
害となるアーチファクトを示すコンパチブルなD/D2
−MAC受信機が全く意味をなさないことは明らかであ
る。この論拠は、著しく改良された画質を有するPAL
plus規格が導入されかつコンパチブルなD/D2−
MAC画像がPALplusのコンパチブルな画像(ク
ロストークが低減されている)またはまさにPALpl
usのアップコンバートされた画像と比較されるときま
さに一段と重要になるだろう。他面において、それはま
た放送局を助けて、HDMAC受像機を購入することが
できる視聴者ばかりでなく、多数の視聴者に許容できる
画質を提供することにもなる。
【0009】
【実施例】次に本発明を図示の実施例を用いて詳細に説
明する。
【0010】以下に詳しく説明する、コンパチビリティ
ー改良(CI)およびアップコンバーションの処理は、イ
ンターレース規格625本の走査線,2:1,50Hz
においてY,U,V成分を発生する標準D/D2−MA
Cデコーダチップの出力側によって供給される信号に基
づいている。その結果として、圧縮されていない輝度成
分の水平解像度は5.6MHz(−3dB)に制限されて
いる。更に、13.5MHzのサンプリングクロック周
波数がいつでも直交サンプリング格子を発生ようことが
決められている。従ってHDMACコーディングされた
信号におけるフィールド毎のサンプリングクロック周波
数のオフセットは考慮されていない。
【0011】連続するフィールドにおけるデジタル信号
処理を容易にするために、入力シーケンスの第1フィー
ルドは、利用可能な同じ水平方向の位置における異なっ
たフィールドのサンプリングされた画素を得るために3
2μs(1/2走査線持続時間分の遅延)だけシフトさ
れている。
【0012】引き続く信号処理を2部に分けて説明す
る。第1部ではインターレース信号に対するCIフィル
タについて説明し、一方第2部ではその出力側において
補間されたフィールドを発生するアップコンバージョン
を取り扱う。更に、CI処理された信号および(それか
ら)補間された信号は、結果として生じる信号の32μ
sの走査線持続時間を有する並列/直列変換器を用いて
1つの完全なフレームを形成するために一緒に使用され
ることは勿論である。輝度成分の処理の説明に続いて、
色処理について説明する。
【0013】HDMACコーディングの動き適応性ため
に、異なった伝送モードは別個に考察されなければなら
ない。また、カメラモードおよびフィルムモードも区別
されなければならない。すべての伝送モードに対する一
般的なCI処理の個別説明は不要だが、分岐決定信号お
よび受信機側における動きベクトルが存在していること
は勿論である。その目的のために、別個のICによって
行われるDATV信号デコーディングが要求されてい
る。このことはまた、コーディングされたDATV信号
をHDMAC信号の垂直方向帰線消去期間において伝送
することができる、コンパチブルな受信に対するチャネ
ル幅を要求する。
【0014】D/D2−MAC受信機に関するコンパチ
ビリテイー問題は既に、次のレポートに記述されてい
る:“A comparison between MUSE and HDMAC”(19
90年5月、西ドイツ、カッセルのFKTG会議)。
【0015】標準HDMACシステムのHDMACエン
コーダに対して既に定義されているある種のCIフィル
タは、アーチファクトを低減しないばかりでなく、正確
な逆方向操作によってしか取り除くことができない新し
い複合ひずみを発生する。以下に説明するCI処理に関
連して再生されるコンパチブルな画像の一層良好な実現
のために、HDMACエンコーダにおけるCIフィルタ
の変形または取り消しすら提案されるかもしれない。
【0016】輝度処理: CI,80msモード:まずは、80msモードにおいて可
能であるようなCIフィルタリングを考察すべきであ
る。上に挙げた論文に記載されているコンパチビリテイ
ーひずみの分析の結果として、主なひずみは本質的に、
コンパチブルな信号の垂直低域フィルタリングを招く走
査線シャッフリングよりむしろ走査線/フィールド/フ
レームオフセットサンプリングから生じることが明らか
である。伝送されたHDMAC信号のCIフィルタリン
グは、上に挙げた論文に記載された分析に関して、まず
第1に時間フィルタ(temmporal filter)を用いて1
2.5Hzスペクトルの抑圧が行われることを意味する
であろう。図1には、値0.5の等しい係数を選択する
ことによって12.5Hzのフリッカの理想的な抑圧の
可能性を提供することができるこの種のフィルタの構成
が示されている。その場合周波数レスポンス内の12.
5Hzにおいて零が生じることになる。このフィルタ
は、2つの20msの遅延回路11および12、2つの乗
算器またはシフタ13および14、1つの加算器15か
ら成っている。
【0017】CCETTは、送信機側における類似の時
間フィルタの設計について提案を行っているが、異なっ
たフィルタ係数を有している。しかしこのアプローチ
は、HDMAC受信機におけるSN比の低減を犠牲にし
た12.5Hzのフリッカのある程度の低減を認めてい
るにすぎない。この公知の提案に対して、受像機側にお
ける時間フィルタリングは、非常に効果的な方法で使用
することができる。これは更に、標準受像機におけるS
N比に対して良好な影響を有している。というのは2フ
ィールドにわたる平均化が3dBの余裕をもたらすから
である。明らかに、この技術は、送信機が80msモード
にあるときしか使用することができない。このために、
別の伝送モードを選択すれば、時間フィルタリングを遮
断するためにDATV信号の使用が必要になる。
【0018】動き適応性のために、1つのある画像ブロ
ックにおける80msモードが80msの期間(即ち2つの
フレーム)に対して決められているという事実を考慮し
なければならない。その後同じ位置のブロックに対する
伝送モードは、HDMACエンコーダにおいて変更する
ことができる。“混合モード”を回避するために、即ち
80msにおいて処理された画素とそうでない画素との間
の時間フィルタリングを防止することを意味しているの
だが、時間フィルタリングは、図2に示されているよう
に、それぞれ、第1フィールドと第3フィールド(即ち
第2のフレームの第1フィールド)との間および第2フ
ィールドと第4フィールド(即ち第2フレームの第2フ
ィールド)との間のフィルタリングに制限されなければ
ならない。
【0019】別の時間フィルタリングは80ms期間の第
3および第4のフィールドに対して実施することができ
ないので、時間フィルタリングされた信号はフィールド
遅延チェーン回路にフィードバックされなければならな
い。この種のフィールド繰り返しは80msモードにおい
てなんらの問題も惹き起こさない。図3には、この処理
のための回路が示されている。ここでも2つの20ms遅
延回路31および32および1つの加算器35が使用さ
れているが、たった1つの乗算器/シフタ33しか設け
られていない。スイッチS1は、到来信号の代わりに一
時的にフィルタリングされた信号を記憶するために必要
であり、一方スイッチS2は、実時間フィルタリングさ
れた信号か繰り返された信号かを選択する。
【0020】逆方向に折り返された12.5Hzスペク
トルの他に、25Hzのスペクトルもある種のひずみを
発生する。フィールド毎のオフセットサンプリングのた
め、垂直エッジにおける25Hzのフリッカが生じる可
能性があるが、大抵の自然画像に対しては、このアーチ
ファクトは無視することができる。HDMACエンコー
ダにおける公知のダイヤゴナル前置フィルタの水平解像
度が高められるならば、デコーディングされたコンパチ
ブルな画像は更に25Hz以上のエッジフリッカリング
を受けることになる。
【0021】CI,40msモード:40ms伝送モードに
おいてHDMAC信号は2つの異なったひずみを惹き起
こす:動きジャッダおよび垂直のエッジにおける25H
zのフリッカ。後者は、HDMACエンコーダにおいて
適用される五の目サンプリングによって生ずる。不都合
なことに、公知のコンパチビリティーフィルタ(垂直フ
ィルタ)は五の目サンプリングの前に使用されている。
それ故にこのアーチファクトは回避することができな
い。更にダイヤゴナルフィルタは、このことが公知のコ
ンパチビリティーフィルタと関連して、標準D/D2−
MAC受信機における“不自然な”高い垂直解像度を来
す程の高い周波レスポンスを144c/ph(画像高さ
当たりのサイクル数)を越えて垂直方向において呈す
る。そのためにこれら受信機は、水平エッジにおいて高
められた25Hzのフリッカを受ける。
【0022】標準MAC受信機側において垂直低域フィ
ルタは、1つの動きフェ−ズから1つの完全なフレーム
が使用可能であるとき、上述の25Hzフリッカを低減
することができる。このことは、40msブロックにおけ
る信号が合成インターレースを用いて伝送されるフィル
ムモードに対していずれの場合にも維持される。カメラ
モードに対してはCCETTは送信機側におけるMCC
Iフィルタ(動き補償されたコンパチビリティー改良形
フィルタ)を提案している。しかしこのフィルタは、第
2フィールドにおいて別の動きフェ−ズの一部を導入す
る。それ故にこの垂直フィルタを使用するための第1フ
ィールドおよび第2フィールドの組み合わせは、再構築
された画像において垂直解像度および鮮鋭度を低減する
ことになる。しかしながら、フィルムモードに対して
は、垂直フィルタのため鮮鋭度の低減しか生じないであ
ろう。
【0023】図4に示されているような、約10dBの
減衰を有する3タップフィルタは、残留ひずみと垂直方
向の鮮鋭度の低下との間のリーズナブルな妥協的解決策
である。
【0024】本発明のフィルタの適用を理解するため
に、まず種々のフィールドにおける到来する走査線の配
列を考察することが必要である。図5には、第1フィー
ルドの1/2走査線遅延が行われた後の状態が示されて
いる。その際第1フィールドの第1走査線および第2フ
ィールドの第1走査線はその際正確に20msの時間間隔
を有しているが、第1フィールドの走査線および第2フ
ィールドの走査線は同じフレームに属している。図5に
示されている走査線の番号はこの事実を考慮して示され
ている。
【0025】そこで第1フィールドに属している走査線
の垂直フィルタを考察すると、実走査線の他に、正確に
20msおよび20ms-64μs後に位置している走査線に
対するアクセスも必要である。第2フィールドに属して
いる走査線の垂直フィルタに関しては、実走査線の他
に、20msおよび20ms-64μs前の走査線に対するア
クセスも必要である。図6には、第1フィールドおよび
第2フィールドの走査線の垂直フィルタリングが示され
ている。
【0026】第1フィールドおよび第2フィールドの走
査線は垂直フィルタに対していつも同時に使用可能とは
限らないので、フィールド遅延回路に記憶された信号
が、丁度2つのフィールドが使用可能であるとき垂直フ
ィルタリングされた信号によって置換されることにな
る。図7には、この処理に対する回路が示されている。
それぞれが20ms-64μs,64μs,20msおよび6
4μsの遅延時間を有する4つの遅延回路71,72,
73および74が設けられている。4つの加算器741
ないし744およびそれぞれが係数3/16,5/8,
5/8および3/16を有する4つの乗算回路751な
いし754が含まれている。
【0027】40msモードにおいて最も障害となるアー
チファクトは、合成インターレースによって生ずる。第
2フィールドにおける移動対象物の位置は第1フィール
ドにおけるこの対象物の位置と同一であり、これにより
動きジャッダと呼ばれる不連続的な移動を発生する。
【0028】少なくとも、自然のシーンにおいて優勢で
ある、水平方向における動きジャッダを回避するため
に、動きベクトル適応補間を実施するべきである。その
ために、まず実第2フィールドにおける画素が、図8に
示されているように、フィールドAを発生するためにそ
の相応の水平方向の動きベクトルに従ってシフトされ
る。続く第2フィールドにおいて、画素はフィールドB
を形成するために負の方向にシフトされる。それからこ
れらフィールドAおよびBの平均化により、対称的な動
きベクトル適応補間されたフィールドが発生される。
【0029】図9には、相応の処理を行う回路が示され
ている。この回路は2つの20ms遅延回路91および9
2を含んでいる。水平シフト操作に必要なのは、画素遅
延回路931ないし934および941ないし944お
よび正方向および負方向にシフトされた画素を選択する
2つの動きベクトル制御されるスイッチMS1およびM
2のみである。これらの画素は、1つの加算器95お
よび1つの乗算器/シフタ96から成る次段において平
均化される。明らかに、第1フィールドは動き補償され
る必要はなく、従ってスイッチS5はその通りの第1フ
ィールドか動きベクトル適応補間された第2フィールド
かを選択する。スイッチS6は、動きベクトルが伝送さ
れないフィルムモードの場合、動きベクトル適応補間を
遮断する。
【0030】標準D/D2−MACデコーディング後の
輝度信号の最大の水平解像度はデコーディングされたH
DMAC信号の解像度に比べて半減されているので、動
きベクトルは1/2パイクセルの精度を有している。ス
ムーズな動き描写を有する水平方向に移動するエッジの
再生のために、補間はサブパイクセルの精度でもって実
施されなければならない。2つの連続する画素間の水平
平均化で既に、スムーズな動き描写に対する要求に答え
ることになる。それ故に、図9の補間回路に続く、図1
0に示されている水平シフト回路(HSC)は所定数の
画素遅延回路1051ないし1056、隣接画素にアク
セスするための第2の動きベクトル制御スイッチ、1つ
の加算器102および1つの乗算器/シフタ101を含
んでいる。2つのルックアップテーブル回路103およ
び104には到来する水平動きベクトルVxが供給され
かつこれら回路はそれぞれ次の式に従って1つの出力を
発生する: スイッチMS1の位置に対して(Vx+Vx/|Vx|)/
2 スイッチMS1 +の位置に対して(Vx−Vx/|Vx|)
/2 図10において例として値Vx=3が使用されている。
この場合、通例の定義に関して1.5だけ水平にシフト
された画素がスイッチSmc1によって選択されている。
【0031】1つのフレームの第2フィールド(フィー
ルドB)において同じ位置に位置している1ブロックの
画素に対して、画像信号も、図8で仮定したように、4
0msモードにおいて伝送されるとは必ずしも保証するこ
とができない。このような画素ブロックが20msモード
において伝送されれば、それは誤った動きフェーズを表
しかつ動きベクトル適応補間は失敗に終わることにな
る。この理由から、そのフレームの先行の第1フィール
ドからの画像情報を、垂直方向の補間を使用することに
よって採用しなければならない。次のフレームの第1フ
ィールド(フィールドA)において水平方向にシフトさ
れた画素の一部も20msモード内において伝送すること
ができる。これら画素は、垂直補間を使用することによ
って先行の第1フィールドから得られた画素によって置
換されなければならない。
【0032】図11には、この状態に対する例が示され
ている。移動対象物の下側左手コーナは20msモードに
おいて伝送されている。垂直方向の補間および水平方向
のシフトの後、このコーナは40msブロックにおいてフ
ィールドAに現れる。結果的に、水平方向における正確
な動きベクトル適応補間のために、4つの異なったフィ
ールドに対するアクセスが必要である。要求されるフィ
ールドメモリの数を出来るだけ小さく抑えるために、動
きベクトル適応処理はそれぞれの間に40msの時間間隔
を有する2つの連続する演算に分割されている。
【0033】図12には、この信号処理に適した回路が
示されている。この回路は係数1/2,3/16および
5/8を有する乗算器/シフタ、加算器1251ないし
1255およびそれぞれnτp,nτp,20ms-64μs
-nτp,64μs,20msおよび64μsの遅延時間を有
する遅延回路121,122および1231ないし12
34を含んでいる。τpは、例えば、図10の遅延回路
1051ないし1056の遅延時間(クロック)である。
値nは±遅延の最大数に相応し、例えば図10のn=3
である。スイッチS7は、40msモード伝送の場合の第
2フィールドから到来する信号か先行の第1フィールド
から到来する垂直補間された信号かを選択する。それか
ら信号は動きベクトル制御される水平シフト回路(HS
C)124に供給される。HSCの出力1は、補間され
るべき次の第2フィールドに対するフィールドAnext
関するシフトされた画像情報を表し、一方HSCの出力
2は実第2フィールドに対するフィールドBに関するシ
フトされた画情報を発生する。フィルムモードの場合、
フィールドAに対して、水平シフトが実施されないこと
が保証されなければならない。従ってVx nextは零にセ
ットされなければならない。スイッチS8がそれを行
う。水平動きベクトル適応補間は、40msモード内にお
いていつでも働いている垂直フィルタリングと組み合わ
されている。
【0034】図13には、2つのフィールドに対する動
きベクトル制御されるHSC124の詳細が示されてい
る。その機能は、図10のHSCの機能に類似してい
る。
【0035】ここで画素遅延回路1391ないし139
6は、実シフト操作および次のシフト操作に対して利用
される。HSCは、6つの動きベクトル制御スイッチM
1,MS1 +,MS2,MS2 +,SMC1,SMC2,2つの加算
器132および133および2つの乗算器/シフタ13
1および134を含んでいる。4つのルックアップテー
ブル回路135ないし138には、到来する水平動きベ
クトルVXおよびV′Xが供給される。
【0036】CI,20msモード:走査線シャッフリン
グは20msモードにも適用されるが、 標準受像機におい
て視覚上の重大なひずみは生じない。それは、撮像管の
時間積分によって生ずる解像度の低下およびこの伝送モ
ードの、高い速度または相関されない動きのみに対する
適用のためである。このために、コンパチビリティー改
良は、20msモードに対しては企図されるべきでない。
【0037】CIフィルタ:図14には、インターレー
ス信号に対するCIフィルタ全体の処理が示されてい
る。このブロック回路図は、図12のブロック回路図か
ら派生している。この回路は、係数1/2,3/16お
よび5/8を有する乗算器/シフタ、加算器1441な
いし1446およびそれぞれnτp,20ms-64μs-n
τp,64μs,20ms,nτp,64μsおよびnτp
遅延時間を有している遅延回路1411ないし1417
を含んでいる。遅延回路1418は例えば、HSC14
2内のルックアップテーブル回路に適当な動きベクトル
を供給する。動きベクトルおよび伝送モードは、DAT
Vデコーダ143においてデコーディグされている。
【0038】スイッチS1ないしS8は、(別の図中のス
イッチに類似して)以下に説明する図のそれらの機能を
含んでいる相応のスイッチに相応している。
【0039】スイッチS9は、DATVデコーダによっ
て供給される決定信号に応じた種々のモード信号を選択
する。インターレース再生に対して、第1フィールドに
おいて生じた1/2走査線遅延は、適正なインターレー
ス信号を得るために補償されなければならない。
【0040】アップコンバージョンユニットにおける処
理:順次アップコンバージョンは、欠けているフィール
ドを補間することを必要とする。このことは、第1の動
きフェーズに属する第2フィールドおよび第2の動きフ
ェーズに相応する第1フィールドが、CIフィルタ出力
のインターレース信号に関して計算されなければならな
いことを意味する。‘第1の動きフェーズ’および‘第
2の動きフェーズ’とはそれぞれ、HDTVカメラによ
ってピックアップされたオリジナルシーケンスにおいて
使用可能であった第1フィールドまたは第2フィールド
において移動する対象物の位置に関している。
【0041】40msモード(合成インターレース)にお
いて可能である垂直方向解像度を利用しかつまた第2の
動きフェーズに対して第1フィールドの水平方向の動き
ベクトル適応補間を適用するために、アップコンバージ
ョンユニットは、この処理に対して必要であるフィール
ドメモリの数を最小限に留めるためにCIフィルタと組
み合わせて使用されるべきである。
【0042】図15には、CIフィルタとアップコンバ
ージョンユニットとの組合せ構成が示されている。CI
フィルタ153およびアップコンバージョンユニット1
54からの両方のインターレース出力信号は、32μs
の走査線持続時間を有する順次ビデオ信号(625本の
走査線,1:1,50Hz)を発生するために並列/直
列変換器155に供給される。CIフィルタおよびアッ
プコンバージョンユニットは、DATVデコーダ152
によって供給されるDATV情報によって制御される。
遅延回路151は32μsの適当な遅延時間を発生す
る。スイッチS156の位置はフィールド毎に切り換わ
る。
【0043】80msモード:第1フィールドと第3フィ
ールドとの間の時間フィルタリングのために(図2参
照)、続く第2フィールドはまだ、時間フィルタリング
されていない。それにも拘わらず完全なフレームを発生
するために、先行のフィールドの情報が単純に繰り返さ
れる。このために、図16に基づいて説明するように、
CIフィルタ161の出力側に付加的なフィールドメモ
リ162(フィールド挿入)が必要になる。
【0044】40msモード:40msモードでは、既に垂
直フィルタリングされたが、まだ動きベクトル適応補間
されていない第2フィールドを、第1の動きフェーズの
完全なフレームを形成するために使用することができ
る。それに続いて、20ms後、第2の動きフェーズの完
全なフレームに対して、第1フィールドの水平動きベク
トル適応補間が実施されなければならない。図17に
は、図8において既に説明した処理に非常に類似してい
るこの処理が示されている。
【0045】ここでも、動きベクトル適応補間は2つの
時間的に連続する操作に分割されている。これにより、
たった1つの付加的な動きベクトル制御されるHSC1
84の使用が可能になる。相応の信号処理は図18に示
されている。この回路は、係数1/2,3/16および
5/8を有する乗算器/シフタ、加算器1821ないし
1823およびそれぞれ、nτp,20ms-64μs-nτ
p,64μs,20ms,nτpおよび20msの遅延時間を
有している遅延回路1811ないし1816を含んでい
る。一点鎖点内の回路は図14に相応している。
【0046】第1の動きフェーズに対して使用される第
2フィールドに対して、一定の遅延時間nτpを有する
第1のHSC183の出力が使用される。それから第2
フィールドは、CIフィルタ出力側における第1フィー
ルドと同時に、アップコンバージョンユニットの出力側
に現れるように、80msモードに対して使用されるのと
同じフィールドメモリ1816によって遅延される。ス
イッチS10およびS11は、フィールドメモリを通過した
第1フィールドまたは第2フィールドをフィールドが交
替するように選択する。
【0047】第2の動きフェーズの第1フィールドの動
きベクトル適応補間に関して、まず第1に、図17に示
されたフィールドAが発生されかつフィールドメモリに
供給される。そのために、スイッチS12はCIフィル
タの出力側において第1フィールドを選択する。20ms
後に、フィールドBは計算されかつフィールドメモリの
出力信号と平均化される。
【0048】スイッチS13およびS14は、動きベクトル
が伝送されずかつ結果的に動きベクトル適応補間が適応
されるべきでないフィルムモードに対して使用される。
その場合2番目に発生されたフレームは正確に、第1フ
レームと同じ動きフェーズを表している。
【0049】20msモード:図20には、垂直アップコ
ンバージョンに対する処理が示されている。この回路
は、係数1/2,3/16および5/8を有する乗算器
/シフタ、加算器203および204およびそれぞれ、
nτp,20ms-64μs-nτp,64μs,20ms,64
μsおよび20msの遅延時間を有している遅延回路20
11ないし2016を含んでいる。一点鎖線内の回路は
図14に相応する。20msモードでは、欠けている走査
線を形成するために単純な走査線平均化が使用される。
そのために、スイッチS7において既に使用可能な垂直
補間された信号が使用される。第1の完全なフレームに
関して補間された走査線は右側の垂直方向の位置にあり
(図19参照)、一方第2の完全なフレームの補間され
た走査線は、40msモード(スイッチS15およびS16
に対して使用される垂直フィルタの第2部分内で利用可
能な別の走査線遅延回路2015(即ち図14の遅延回
路1416)を用いて1走査線だけ遅延されなければな
らない。
【0050】アップコンバージョンユニット:最終的に
アップコンバージョンに対して3つの異なった処理分岐
が組み合わされかつDATV信号を用いて制御されなけ
ればならない。図21には、CIフィルタおよびアップ
コンバージョンユニットの全体の処理が示されている。
この回路において、分岐決定信号およびDATVデコー
ダから供給される動きベクトルが制御されるべき種々に
処理された処理と同期していることが保証されていなけ
ればならない。これにより、決定信号および動きベクト
ルの適当な遅延が必要になる。この点は図21では考慮
されていない。
【0051】標準D/D2−MACと比較して順次アッ
プコンバージョンを含んでいるCIフィルタの空間解像
度の評価: 仮定および備考:異なったディスプレイ規格(インター
レース/順次)の解像度と標準D/D2−MACの解像
度とを比較することは難しいので、ナイキスト周波数に
おいて35%の変調深度を有するピックアップデバイス
(チューブカメラ)の変調伝達関数(MTF)が選択さ
れた。
【0052】主観的なテストによって、文献において、
順次走査のため‘ケル’係数がおよびインターレース走
査のため‘インターレース’係数が考慮されなければな
らないことが示されている。その場合垂直解像度を低減
する結果的に生じる係数は近似的に0.5である。結果
的に、標準MACシステムの最大垂直方向輝度解像度は
144c/phとなる。
【0053】他方において少なくともケル係数が問題と
なり、その場合はD/D2−MACシステムの垂直解像
度に関して標準カメラ(625本の走査線,2:1,5
0Hz)のMTFを注意深く解釈しなければならない。
比較を容易にするために、純然たる水平および垂直周波
数レスポンスのみが考慮される。HD−MAC信号の動
き適応性のために、種々の伝送モードにおける解像度を
別個に考慮しなければならない。
【0054】水平解像度:CIフィルタの処理は、標準
D/D2−MACデコーディング後に行われる。これに
より水平解像度は、標準D/D2−MAC解像度によっ
て決定される。20msモードを除いて、HDMACエン
コーダにおけるダイヤゴナル前置フィルタのため僅かな
解像度低下が生じるであろう。
【0055】図22には、最も重要な水平周波数レスポ
ンスが示されている: 一点鎖線 送信機側におけるFM変調の前に10%のロ
ールオフ特性を有するハーフナイキストフィルタ; 実 線 標準MACデコーディングの前の8.4MH
zの周波数にて−3dBを有する水平低域フィルタ; 破 線 fy=0における対角線方向前置フィルタ
(20msモード)の空間周波数レスポンスのスライス; 点 線 a)80および40msモードおよびb)20
msモードにおいて結果的に生じる水平周波数レスポン
ス。
【0056】垂直解像度:順次アップコンバージョンを
含んでいるCIフィルタの垂直解像度は、種々の処理モ
ードにおいて働く種々のカスケード接続されたフィルタ
の結果である。
【0057】図23には、80msモードにおいて有効で
ある周波数レスポンスが示されている: 破 線 HDMACエンコーダ内のダイヤゴナル前置
フィルタ(簡単にするためにHDTVピックアップデバ
イスのMTFは無視されている); 一点鎖線 送信機側におけるVCI*フィルタ(288
c/phにおいて−6dB); 二点鎖線 HDMACエンコーダにおける走査線シャッ
フリングのための周波数レスポンス; 破 線 アップコンバートされた信号の結果生じる周
波数レスポンス。
【0058】* 垂直方向のコンパチビリテイー改良。
【0059】図24には、40msモードの重要な周波数
レスポンスが示されている: 破 線 HDMACエンコーダにおけるダイヤゴナル
前置フィルタ; 一点鎖線 送信機側におけるVIフィルタ**(288c
/phにおいて−6dB); 二点鎖線 CIフィルタ(288c/hにおいて−10
dB); 点 線 アップコンバートされた信号の結果生じる周
波数レスポンス。
【0060】** このフィルタは、標準受像機における
インターレースひずみを低減するためにHDMAC信号
の垂直解像度を低下するが、五の目サンプリングによっ
て惹き起こされるひずみはこの種のフィルタによる影響
を受けない。
【0061】図25には、20msモード内の周波数レス
ポンスが示されている: 破 線 HDMACエンコーダにおけるダイヤゴナル
前置フィルタ; 一点鎖線 送信機側におけるVCIフィルタ(288c
/phにおいて−6dB); 二点鎖線 HDMACエンコーダにおける走査線シャッ
フリングのための周波数レスポンス; × 線 垂直アップコンバージョン(走査線平均
化); 点 線 アップコンバートされた信号の結果生じる周
波数レスポンス。
【0062】説明してきたCIおよびアップコンバージ
ョン処理の、画質に対する影響を広範囲にわたって検査
した。主な結果として、CI処理された画像は80msお
よび40msモードに対して、この処理が行われない画像
に比較してある程度低減された、垂直解像度を示してい
ると要約することができる。このことは、80msモード
における12.5Hzのアーチファクトが、走査線シャ
ッフリングの低域フィルタリング効果をマスクする擬似
定義(pseudo definition)として現れるという事実に
基づいている。40msモードではHDMACエンコーダ
におけるMCCIが、第2フィールドに、動きジャッダ
を低域するために第2の動きフェーズの一部を導入す
る。CI処理はこの伝送モードではフレームに基づいて
いるので、付加的な垂直鮮鋭度の低下を惹き起こすこと
になる。
【0063】アップコンバージョンに関して、垂直解像
度および鮮鋭度の低下は、インターレースアーチファク
トのマスキング効果が低下されるので一層顕著になる。
20msモードにおいて適用される走査線平均化は垂直解
像度も低下するが、この低下は他のモードの場合のよう
には明確でない。有利には、アップコンバートされた画
像の品質は、HDMACエンコーダにおけるMCCIを
遮断するとき、著しく改良することができる。
【0064】色処理:一般に、色成分のひずみは画質に
対して、輝度成分が有する程深刻な影響を与えないが、
全体的に一層良好な画質を得るために色処理を改良する
ことは依然として価値がある。輝度のCI処理に関し
て、いずれの場合にも、色信号路中に同じ数のフィール
ドメモリを設けることによってその処理遅延時間を補償
することが必要である。そうしなければ移動する対象物
に対して、輝度および色情報は同時には現れず、従って
許容出来ない再生を惹き起こす。
【0065】色成分のCI処理に対する1つの重要な観
点は、現在のTVシステムにおいて使用されている一定
の輝度原理の違反から生じる。ディスプレイの非直線性
のために、80msモードにおいてHDMACエンコーダ
のサンプリング構造によって惹き起こされる12.5H
zの色フリッカは視聴者にとって部分的に、12.5H
zの輝度フリッカとして現れるが、一方12.5Hzの
色フリッカは、人間の視覚体系の低い時間的な感度のた
め無視することができる。このことは、輝度レベルが低
いとき殊に、高く飽和された色を有する画像領域に対し
ても当て嵌まる。その場合ウェバー−フェヒナーの法則
に従った視覚体系の特性のため、この種のひずみは一層
障害作用をもって現れる。更に、色エイリアッシングの
発生およびそのオリジナル位置に関して誤った局部位置
における色成分の伝送が画質を低下させる。ディテール
化された対象物の再生された色は視聴者に対して、標準
受像機において色付いていない走査線(色エイリアッシ
ング)によって分離されてまたは明らかに誤った位置に
おいてディスプレイされて現れる可能性がある。それに
も拘わらず、インターレースひずみのマスキング効果が
低下されているとき、アップコンバージョンの場合にお
けるこのような事実に一層の注意が払われなければなら
ない。
【0066】上に述べたように、色成分のCI処理はま
た、標準D/D2−MACデコーディング後に使用可能
であるU,V走査線にも基づいている。色の帯域幅は輝
度に比べて半減されているので、6.75MHzを用い
たUおよびV間の多重が使用されるべきであり、その結
果たった1回のCI処理およびUおよびV両方に対する
1つのアップコンバージョンユニットのみが必要であ
る。また、入力信号の第1フィールドに対する1/2走
査線分の遅延およびアップコンバートされた信号に対す
る1つの並列/直列変換器が前提となっている。更に、
色処理を制御するためにDATV信号が必要である。3
パイクセル/20msより大きい速度に対する色部分にお
ける輝度処理の40msモードに関して、色処理は20ms
モードでされることになる。図26には、図15の相応
のユニットに相応している処理ユニットが示されてい
る。
【0067】CIフィルタリング:CI,80msモー
ド:12.5Hzのフリッカの完全な抑圧のために、輝
度処理に対するものと同じ時間フィルタが使用されるべ
きである(図3参照)。依然として残る色エイリアッシ
ングおよび走査線シャッフリングおよび‘走査線シフテ
ィング’(この用語の説明は次節を参照)に基づく色の
誤った位置を取り除くために、著しく複雑なハードウェ
アが必要になってくるが、ここでは考察しないことにす
る。差し当たり、このようなひずみの知覚に対して視聴
者は、自然のシーンに対して80msモードでは実際には
生じない長い観察時間を必要とするので、この種のひず
みは重大な問題とは思われない。HDMACシステムは
40msモードに非常に‘早期’に切り換わるので、その
他のモードと比較して80msモードの発生の確率は自然
のシーンに対しては比較的小さい。
【0068】40msモード:40msモードにおける‘走
査線シフティング’に基づく色ひずみは、非常に不都合
に現れる。図27は、MAC規格におけるコンパチブル
なU,V伝送に対する条件を満たすためにHDMACエ
ンコーダにおいて行われるこのU,V処理を説明するた
めのものである。輝度処理に相応して合成インターレー
スが適用されている。完全な色解像度は、標準MAC走
査格子の第1フィールドの走査線に一致している、第1
のHDフィールドの走査線の数の1/2によって生じ
る。標準MACチャネルにおける伝送を実施するため
に、色フィールドのそれぞれ2番目の走査線は、第2フ
ィールドにおける垂直シフトされた位置に対して距離d
(標準MACシステムにおける走査線間隔)をおいて伝
送される。標準MAC受像機はその垂直補間に対して、
3−タップフィルタを用いて1フィールドにおいて使用
可能な走査線のみを利用する。半減された走査線数のた
めに色エイリアッシングが生じかつ第2フィールドにお
ける垂直シフトのために色は誤った垂直位置において表
示されることにもなる。
【0069】従って40msモードにおいてCIフィルタ
は、MACデコーダによって補間されていない走査線の
みを処理に使用する。コンパチブルな改良のために、U
走査線およびV走査線は右側の垂直時間位置において再
配列されかつ欠けている走査線は垂直配列によって補間
される。第1フィールドは再配列後に完全に生じるの
で、第2フィールドは、図28において説明するよう
に、第1フィールドの走査線を使用することによって垂
直補間されなければならない。図26に既に概要が示さ
れていたハードウェア構成を考慮すると、第1フィール
ドおよび第2フィールドのU走査線およびV走査線が図
29に示されている配列において使用可能である。
【0070】再配列およびU成分の垂直補間を第1に考
えて、図30には、第2フィールドの実際に使用可能な
走査線に加えて第2フィールドにおいて補間されるべき
走査線に対して、第1フィールドの、マイナス64μs
後の走査線に対するアクセスも必要であることが示され
ている。このことは、両方のアクセス時点間の20ms-
64μsの時間距離に一致する。第2フィールドの実際
に使用可能な走査線に加えて第2フィールドにおけるV
成分の垂直補間に関して、ここでは第1フィールドの、
プラス64μs前の走査線へのアクセスが行われなけれ
ばならない。この場合両方のアクセス時点間の時間距離
は20ms+64μsである。
【0071】図31には、この処理が示されている。こ
の回路は、係数1/2を有する乗算器/シフタ、加算器
312および313およびそれぞれ、20ms-64μs,
64μs,20ms-64μsおよび64μsの遅延時間を有
している遅延回路3111ないし3114を含んでい
る。スイッチS18は、U,V多重に従って第2フィール
ドの補間されたU走査線およびV走査線を切り換える。
スイッチS19は、スイッチS20によって再配列された走
査線に対して同じことを行う。スイッチS21は第1フィ
ールドと第2フィールドとを切り換える。第2フィール
ドは第1フィールドより20ms遅れて表示されるので、
U走査線およびV走査線の垂直補間された値は最後のフ
ィールド遅延ユニットに供給されなければならない。ス
イッチS22は、40msモードにおける誤ったU値および
V値を正しく垂直補間された値によって置換する。
【0072】同じ結果は、2つのフィールド遅延ユニッ
ト3211および3213の他にたった1つの走査線遅
延ユニット3212のみが必要である、図32に示され
ているような処理によって実現することができる。U処
理およびV処理は時間的に分離されており、このこと
は、まず最初にU再配列および垂直フィルタリングが実
施され(相応のスイッチS18aないしS20aには付加記号
aが付されている)、続いてV処理が行われる(スイッ
チS18bないしS20bには付加記号bが付されている)。
この構成は1つの少ない走査線遅延ユニットを使用する
という利点を有するが、2倍の数のスイッチが必要であ
りかつDATVデコーダによって供給される相応の制御
信号は別個に適合されなければならない。
【0073】20msモード:輝度処理の節において挙げ
た理由に相応して、20msモードにおける色成分に対し
て提案される処理はない。
【0074】CIフィルタ:図33には、80msモード
分岐に対して2つの付加的なスイッチS23およびS24
必要である(図3も参照)。スイッチS25は、異なった
処理分岐間での切換を行う。輝度CIフィルタリングに
おいて実施される動きベクトル適応補間のため、色成分
に対してnτpの1つの付加的な遅延回路3314が設
けられなければならない。
【0075】アップコンバーションユニット: 80msモード:輝度処理に対するそれぞれの節で述べた
ことと同じ理由のために、欠けているフィールドを補間
するためにフィルタリング挿入技術が使用される(図1
6参照)。
【0076】40msモード:合成インターレースを用い
て可能である垂直解像度を利用するために、同じ動きフ
ェーズから生じるフィールドのみが一緒に使用されるべ
きである。その後このようにして形成された完全なフレ
ームが繰り返される。実現可能な水平方向および垂直解
像度は、40msモードにおいて適用される五の目サンプ
リングおよびダイヤゴナル前置および後置フィルタリン
グがないので、HDMAC再構築された画像の解像度と
ほぼ同じである。
【0077】図34には、その処理が示されている。C
Iフィルタの出力側における実第1フィールドは、付加
的なフィールドメモリ3415で遅延される。これによ
りスイッチS26は最初の20msの間、既に垂直補間さ
れかつスイッチS26の出力側において使用可能である
第2フィールドを選択する。20ms後、遅延された第1
フィールドは、CIフィルタの出力側における第2フィ
ールドとともに同時に使用可能になる。
【0078】20msモード:20msモードでは単純な垂
直補間(走査線平均化)が適用される。このために、フ
ィールドメモリチェーン回路における走査線遅延回路3
514が、図35において示されているように、この補
間のために使用される。CI処理されたフィールドとと
もに同時に使用可能である補間されたフィールドを得る
ために、垂直補間されたフィールドはフィールドメモリ
3515によって遅延されなければならずかつ第2フィ
ールドに対してはまた1走査線だけ遅延されなければな
らない。スイッチS27は正しい信号を選択する。
【0079】アップコンバージョンユニット:CIフィ
ルタと関連したアップコンバージョンの全体の処理は図
36に示されている。スイッチS28は、フィールドメモ
リに供給されるべき種々に処理された信号を切り換え
る。補間された信号はまた、CIフィルタの出力と同時
になるように遅延回路3616および3617において
時間nτpだけ遅延されなければならない。
【0080】HDMACエンコーダにおける変形された
CIフィルタを用いたアップコンバートされた信号の改
良された品質:既に先に説明したように、HDMACエ
ンコーダにおいて実施されるCIフィルタリングは、コ
ンパチブル受像機における視覚上のひずみを多少は低減
するが、別に新しい複合ひずみを惹き起こす。従ってH
DMACエンコーダにおける感度の高いCIフィルタリ
ングを試みることが望ましい。
【0081】80msモードでは、コンパチブル受像機の
垂直解像度を低減することになるCIフィルタは導入さ
れるべきでない。HDMAC標準の実際に提案されたT
CI(時間コンパチビリティー改良形)フィルタは、垂
直解像度に対してなんらの効果も発揮しないだろう。そ
の場合標準受像機に対する最大の垂直方向の解像度は、
走査線シャッフリングのための低域フィルタリング効果
によって生じるが、それでさえこの解像度はD/D2−
MAC標準において可能である解像度と比べれば許容で
きるようには思えない。更に、標準受像機に対して改良
された垂直解像度を得るための試みが所望される。
【0082】既述のように、時間フィルタリングを使用
することによって12.5Hzのフリッカアーチファク
トを抑圧した後でも、依然として25Hzの垂直方向の
エッジフリッカが残る。先に挙げた論文に記載されてい
る分析によれば、ダイヤゴナル前置フィルタを通過する
高い水平周波数成分がこの種のひずみの原因を成してい
る。ダイヤゴナル前置フィルタの周波数レスポンスが、
80msモードにおける解像度を高めるために水平方向に
おいて変形されるとき、このアーチファクトは増加され
ることになる。このためにいくつかのカウンタ測定が必
要になる。水平帯域幅が前置フィルタによって完全に利
用されるという最も不都合な場合を仮定すると、7dB
または10dBの間の、(前置フィルタの)水平帯域幅
の上側半分の減衰が必要になってくる。
【0083】40msモードは、このシステムが大抵の時
間の間このモードにあるので、HDMAC品質に対して
重要な役割を果す。このモードにおいて作用するMCC
Iは多少動きジャッダを低減するが、移動するエッジに
新しい障害となるアーチファクトを発生する。更にそれ
は単純なアップコンバージョンを困難にする。結果的
に、少なくとも、純D/D2−MAC放送が行われない
国では、MCCIは遮断されるべきである。HDMAC
標準の導入されたVCI(垂直コンパチビリティー改良
形)フィルタに代わって、エンコーダ側における五の目
サンプリングの前にHCI(水平方向コンパチビリティ
ー改良形)フィルタが使用されるべきである。ダイヤゴ
ナル前置フィルタの後の高い水平周波数成分は、インタ
ーレース再生の場合の垂直エッジにおける25Hzのフ
リッカまたは完全フレーム再生の場合の垂直エッジにお
ける障害となる歯構造を回避するために減衰されるべき
である。それから、アップコンバートされた信号に対し
て、標準受信機側において提案されたCIフィルタの垂
直フィルタは遮断することができる。再構築された画像
の垂直解像度は、HDMAC再構築された画像の解像度
と等価になる。
【0084】TV画像の境界線に位置するブロックに対
して、利用可能な(境界線処理)制限された数の動きベ
クトルしかないので、HDMACシステムの伝送モード
はしばしば20msモードに移行させられる。このような
状況下では、20msモードしか使用すべきでない条件は
満たされていない。そのために、数多くのディテールを
有する緩慢に移動する対象物の少なくとも一部は20ms
モードで伝送されることが起こり得る。従っていくつか
の障害となるダイヤゴナルエイリアッシングがこれらブ
ロックにおいて目障りになる。このエイリアッシングを
低減するために、HDMACエンコーダにおけるVCI
フィルタは変形されるべきでありかつ、空間周波数領域
の第1象限および第3象限内に位置した高いダイヤゴナ
ル周波数成分を減衰することができる付加的なDCI
(ダイヤゴナルコンパチビリティー改良)が導入される
べきである。この対角線方向の減衰は、先に挙げた論文
に記載されているノイズ出力スペクトルから読み取るこ
とができるように、HDMAC受信機のSN比に僅かな
影響しか及ぼさないであろう。
【0085】CIフィルタおよびアップコンバージョン
ユニットにおけるスイッチの機能(輝度および色): S1: a, Yinが80msモードおよび第2フレームにあると
き b, その他の場合 S2: a, Yinが第2フレームにあるとき b, その他の場合 S3: a, Yinが40msモードおよび第2フィールドにある
とき b, その他の場合 S4=S35: a, Yinが第1フィールドにあるとき b, その他の場合 S6: a, 動きベクトル適応補間(カメラモード)によって b, その他の場合(フィルムモード) S7: a, 適応される画像信号が40msモードにあるとき b, その他の場合 S8=S69: a, 80msモードのとき b, 20msモードのとき c, 40msモードのとき S10: a, Yinが第2フィールドにあるとき b, その他の場合 S11: a, Yinが第2フィールドにありかつYoutが40ms
モードにあるとき b, その他の場合 S12: a, Yinが第1フィールドにあるとき b, その他の場合 S13=S14=S615: a, Yinが第2フィールドにあるとき b, その他の場合 S16: a, Yinが第2フィールドにあるとき b, その他の場合 S17: a, 80msのとき b, 40msのとき c, 20msのとき S18:6.75MHzを有するU/Vマルチプレックス S19=S1819ab:6.75MHzを有するU/Vマルチプレッ
クス S20:1/2走査線周波数を有するスイッチ S20ab:S20参照 S21: a, Uin,Vinが第1フィールドにあるとき b, その他の場合 S22: a, 使用された信号が40msモードおよび第2フィー
ルドにあるとき b, その他の場合 S22a:Uに対してのみのS22を参照 S22b:Vに対してのみのS22を参照 S23:S1を参照、ただしここではUin,Vinに対して S24:S2を参照、ただしここではUin,Vinに対して S25: a, 80msモードのとき b, 20msモードのとき c, 40msモードのとき S26: a, Uin,Vinが第1フィールドおよび40msモード
にあるとき b, その他の場合 S27: a, Uin,Vinが第2フィールドにあるとき b, その他の場合 S28: a, 80msモードのとき b, 40msモードのとき c, 20msモードのとき 最後に請求項1記載の本発明の実施の態様を列記する。
【0086】イ)請求項1記載のビデオ信号の請求項1
記載の第1の定義によってコーディングが実施されると
き、請求項1記載のモードの3つが使用され、これによ
り第1モードは静止モードであり、第2モードは低速モ
ードでありかつ第3モードは高速モードである請求項1
記載のコンパチビリティー改良装置。
【0087】ロ)前記第1モードにおいて前記ビデオ信
号の4つの連続フィールド(図2)および第2モードに
おいて2つの連続フィールド(図6)が一緒に処理され
かつ前記第1の定義を有する前記コーディングが実施さ
れるとき、前記第3モードにおいてそれぞれのフィール
ドは別個に処理される前記イ)記載のコンパチビリティ
ー改良装置。
【0088】ハ)伝送されおよび/または記録された動
きベクトルは、請求項1記載の第2の定義を有する請求
項1記載のデコーディングに対して評価される(10
3,104,124,135ないし138,142,1
83,184,202)請求項1または前記イ(または
ロ)のいずれかに記載のコンパチビリティー改良装置。
【0089】ニ)前記第1の定義を有する前記ビデオ信
号はHDMAC信号でありかつ前記第2の定義を有する
ビデオ信号はMAC信号、例えばD2−MAC信号であ
る請求項1または前記イ)ないしハ)のいずれかに記載
のコンパチビリティー改良装置。
【0090】ホ)請求項1記載の第1手段(図3)は、
前記第1モードによって伝送されかつ/または記録され
るとき前記ビデオ信号から出力信号(Yout80,Uo
ut80,Vout80)を発生し、これにより前記フィー
ルドの第1および第3または第2および第4が処理のた
めに入力される請求項1または前記イ)ないしニ)のい
ずれかに記載のコンパチビリティー改良装置。
【0091】ヘ)請求項1記載の第3手段は、走査線持
続時間の1/2だけフィールドのそれぞれ第2のパイク
セルを遅延する(図5)請求項1または前記イ)ないし
ホ)のいずれかに記載のコンパチビリティー改良装置。
【0092】ト)請求項1記載の第手段3および第4手
段は組み合わされており(図12)かつ前記第2モード
によって伝送されかつ/または記録されるとき前記ビデ
オ信号から出力信号(Yout40)を発生する前記ヘ)
に記載のコンパチビリティー改良装置。
【0093】チ)前記組み合わされた手段は、前記動き
ベクトル(Vx,V′x)によって制御される水平シフト
回路(図10,図13)を有している前記ト)記載のコ
ンパチビリティー改良装置。
【0094】リ)前記制御はルックアップテーブル回路
(103,104,135ないし138)の使用によっ
て実施される前記チ)記載のコンパチビリティー改良装
置。
【0095】ヌ)前記手段は順次出力信号(図21にお
けるYout1およびYout2,図36におけるUou
1,Uout2,Vout1およびVout2)を発生し
かつ更に、例えば走査線の垂直方向の補間のためにスイ
ッチ(図16における162;図18における184,
1816,1823,S10,S13,S11;図20
における2016およびS16;図34における341
5およびS26;図35における3514,S27およ
び3515)を有している請求項1または前記イ)ない
しリ)のいずれかに記載のコンパチビリティー改良装
置。
【0096】ル)前記順次出力信号の輝度パイクセル
は、前記ビデオ信号が前記第2モードによって伝送され
かつ/または記録されるとき、水平方向に動きベクトル
適応補間される前記ヌ)記載のコンパチビリティー改良
装置。
【0097】オ)前記動き適応補間は、2つの動き補間
されたフィールドを整合することによって実施される
(図8,図17)請求項1または前記ル)に記載のコン
パチビリティー改良装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】時間フィルタ(80ms)のブロック線図であ
る。
【図2】80ms期間内における時間フィルタリングを説
明する線図である。
【図3】時間フィルタ(80ms)のブロック線図であ
る。
【図4】完全なフレームにおける垂直フィルタリングを
説明する線図である(3タップフィルタ)。
【図5】第1フィールドの1/2走査線遅延が適用され
た後に種々のフィールドに到来する走査線の配列を示す
図である。
【図6】ある種の垂直フィルタリングを説明する図であ
る。
【図7】フィルムモードにおける40ms処理に対するブ
ロック線図である。
【図8】動きベクトル適応補間の原理を説明する図であ
る。
【図9】図8の動きベクトル適応補間の処理に対するブ
ロック線図である。
【図10】水平シフトに対するブロック線図である。
【図11】20msブロックの処理を説明する図である。
【図12】カメラモードまたはフィルムモードにおける
40ms処理に対するブロック線図である。
【図13】2つのフィールドに対する水平シフトに対す
るブロック線図である。
【図14】CIフィルタ(輝度)の完全な構成を示すブ
ロック線図である。
【図15】CIフィルタおよびアップコンバージョンユ
ニット(輝度)の組み合わせを説明するブロック線図で
ある。
【図16】80msモードにおけるフィールド挿入の概念
を説明する図である。
【図17】第1フィールドの水平動きベクトル適応補間
(40msモード)を説明する図である。
【図18】図17の水平動きベクトル適応補間の処理に
対するブロック線図である。
【図19】走査線平均化を説明する図である。
【図20】垂直方向アップコンバージョンの処理(20
msモード)に対するブロック線図である。
【図21】CIフィルタおよびアップコンバージョンユ
ニットの処理(20msモード)に対するブロック線図で
ある。
【図22】最も重要な水平方向周波数レスポンスを示す
図である。
【図23】80msモードにおいて作用する周波数レスポ
ンスを示す図である。
【図24】40msモードの重要な周波数レスポンスを示
す図である。
【図25】20msモードにおける周波数レスポンスを示
す図である。
【図26】アップコンバージョンユニットと関連した色
処理に対するブロック線図である。
【図27】コンパチブルなU,V伝送を説明する図であ
る。
【図28】再構成および垂直補間を説明する図である。
【図29】U走査線およびV走査線の配列を示す図であ
る。
【図30】UおよびVに対する再構成および垂直補間を
説明する図である。
【図31】2つの走査線遅延回路を有する40msモード
におけるU,V処理に対するブロック線図である。
【図32】1つの走査線遅延回路を有する40msモード
におけるU,V処理に対するブロック線図である。
【図33】U,V CIフィルタの完全な構成を示すブ
ロック線図である。
【図34】40msモードにおけるU,Vアップコンバー
ジョンに対するブロック線図である。
【図35】20msモードにおけるU,Vアップコンバー
ジョンに対するブロック線図である。
【図36】CIフィルタおよびアップコンバージョンユ
ニットのU,V処理に対するブロック線図である。
【符号の説明】
103,104,135ないし138 ルックアップテ
ーブル回路、 124,183,184,202 水平
シフト回路、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の定義を有するビデオ信号が第2
    の、下位の定義とコンパチブルな方法において低減され
    たデータレートで伝送および/または記録され、かつ異
    なったモードの伝送および/または記録が使用され、前
    記モードは原理的に前記ビデオ信号の画像内容または画
    像内容の部分の速度から導出されかつ前記ビデオ信号は
    輝度パイクセルおよび色パイクセルによって表わされて
    いる、ビデオ信号伝送および/または記録システムに使
    用されるコンパチビリティー改良装置において、 該装置は、前記ビデオ信号を前記第2の定義によってデ
    コーディングするとき使用され、かつ前記装置は1つま
    たは複数の次の手段:前記ビデオ信号のフィールド周波
    数の1/4の範囲において前記ビデオ信号の輝度周波数
    および/または色周波数を時間的に抑圧するための第1
    手段(例えば時間フィルタ)と、 前記フィールド周波数の1/2の範囲における前記ビデ
    オ信号の垂直方向および/または水平方向の輝度周波数
    を抑圧するための第2手段と、 前記ビデオ信号のフレームにおける輝度パイクセルを垂
    直低域フィルタリングするための第3手段と、 輝度パイクセルを非直線的かつ動き適応補間するための
    第4手段と、 色パイクセルを垂直方向および/または時間的に再配列
    しかつ補間し、前記伝送および/または記録の前に補間
    されなかったパイクセルのみが前記補間のために使用さ
    れるようにする第5手段とを有していることを特徴とす
    るコンパチビリティー改良装置。
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