JPH0521896U - 携帯用ヘアードライヤー兼乾燥器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ヘアードライヤーの整髪機能を具備するほか
に、旅先にあって濡れた着衣、履物の乾燥機能をも兼ね
備え、コンパクトに収納し、迅速かつ簡便に使用できる
携帯用ヘアードライヤー兼乾燥器の提供。 【構成】 温風発生装置を内蔵するヘアードライヤー本
体１に乾燥器兼用のユニット８を取付ける。温風用吹出
口４から放流される温風は、ユニット８の要素とする装
着用アダプター９を経由して一対の有底回転筒１０，１
０′と管状アーム１３，１３′に分流されて、端部吹出
口１１，１１′と下部吹出口１２，１２′から噴出す
る。一対の管状アーム１３，１３′は、左右に拡開自在
の有底回転筒１０，１０′を介して適宜拡開し、濡れた
履物または衣類に対応して使用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、旅先に携行して、整髪の他に濡れた着衣（軽衣料）や靴下、スニー カーその他の履物等を手軽に乾燥できるようにした着脱自在の小型にして携帯用 ヘアードライヤー兼乾燥器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、濡れた衣類の乾燥を加熱により促進する装置が所謂衣類乾燥器として、 凡そ、次のような装置のものが公知である。 （１）衣類を収容した密閉容器内に高温の熱雰囲気を形成して乾燥を行うもの。 （２）ヘアードライヤーの温風を直接吹き掛けて衣類の乾燥を行うもの。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

こうした公知のものは、単に衣類のみに乾燥器本体から熱風を放出する構成を 開示するだけに止まるものであり、衣類の乾燥作用を果たす反面、その構造上、 装置自体がかさ張って重く、到底、旅行等の携行には不都合なものであった。 すなわち、上記（１）の装置においては、その構造上密閉容器が必要であり、 （２）の装置においては、送風装置が必要であり、いずれの装置もかさ張って重 く、携行には不向きであるという問題点があった。 そこで、本考案は、上記のような従来技術の不都合さに鑑み、旅先にあっても ヘアードライヤーの整髪機能を兼ねるほかに、濡れた着衣（軽衣料）のみに止ま らず、靴下、スニーカーその他の濡れた履物についての乾燥も手軽に共用できる 利点をもつものである。 さらに、不使用時には簡単に取り外し、折畳んで旅行カバン等にも容易に収納 できる極めてコンパクトな携帯用ヘアードライヤー兼乾燥器を提供することを目 的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 本考案は、上記目的を達成するものであり、すなわち、発熱体と送風ファンか らなる温風発生装置を内蔵する小型のヘアードライヤー本体と、前記ヘアードラ イヤー本体に着脱自在の乾燥器兼用のユニットを装着するものである。 該乾燥器兼用のユニットの要素として、垂設する装着用アダプターと、該アダ プター下部に取着され、管壁部に吹出口を有する管状アームを側壁部に突設して なる一対の有底回転筒とから構成されてなる携帯用ヘアードライヤー兼乾燥器で ある。

【０００５】

【作用】

したがって、上記構成よりなる本考案の携帯用ヘアードライヤー兼乾燥器は、 第１の作用として、ヘアードライヤー本体が本来的使用目的を全うできるように 、整髪時には、前記ヘアードライヤー本体単独でスイッチの強弱を選択して整髪 可能な作用を有するものである。 本考案の第２は、スニーカーその他の濡れた履物を床面に置いて、ヘアードラ イヤー本体に装着する乾燥器兼用のユニットの構成要素である一対の管状アーム を回転筒を介して適宜の角度に拡開しながら履物の内部へ差込み、履物に応じた 乾燥所要時間をタイマー操作により調整して前記のヘアードライヤー本体の駆動 により、該管状アームに分流される温風を吹出口より履物の内部に噴出させて乾 燥せしめる作用を有する。

【０００６】 ついで本考案の第３は、濡れた衣類乾燥の際、ヘアードライヤー本体に装着す る乾燥器兼用のユニットの構成要素である前記一対の管状アームを回転筒を介し て略１８０°の直線状に拡開してハンガーとして使用できるから、フック部を利 用して屋内適所に吊し、衣類を型崩れせずに乾燥する作用を有する。 そして、上記の第２と同様に衣類に応じた乾燥所要時間をタイマー操作により 調整し、前記のヘアードライヤー本体の駆動により、該管状アームに分流される 温風を吹出口より噴出させ乾燥せしめる作用を有する。 本考案の第４は、濡れた履物及び衣類を乾燥する際の温風については、ヘアー ドライヤー本体を乾燥器兼用のユニットに装着すると同時に、必然的にＨｉ（強 ）を排してＬｏｗ（弱）にのみ通電するようになるから、使用中は乾燥に必要な 安全温風のみを送風する作用を有する。 仮に、ヘアードライヤー本体の単独使用後、スイッチ釦が下段のＨｉ（強）に セット状態のままでも、乾燥器として使用するときは、乾燥器兼用のユニットが スイッチ釦を上方へスライドするように押上て下段のＨｉ（強）から中段のＬｏ ｗ（弱）に１段切り替えながら、ヘアードライヤー本体と装着する作用を有する 。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の携帯用ヘアードライヤー兼乾燥器の１実施例を添付図面に基づ いて説明する。 図１は、旅行等の携帯時における小型の携帯用ヘアードライヤー兼乾燥器の実 施例の分解斜視図を示している。 ヘアードライヤー本体１は、発熱体と送風ファンからなる温風発生装置（図示 せず）を内蔵する中空ケース２の上部に設けた吸込口３から外気を吸引して先端 の温風用吹出口４より温風を放流するようにしたものである。 前記の中空ケース２の周側部に取付けた電源コードの先端部にあるタイマー付 きプラグ５を所定の電源に差込み、前記中空ケース２の下部に形成したスイッチ 釦６を操作して、前記の温風発生装置に通電し駆動するようにしている。 また、スイッチ釦６は、上段がＯＦＦ（切）、中段がＬｏｗ（弱）、下段がＨ ｉ（強）の３段階で上下スライド方式に形成され、温風の強弱は、スイッチ釦６ を中段及び下段の上下の方向にスライドすることにより選択する。 そして、このヘアードライヤー本体１には、温風用吹出口４と反対位置の後端 部にフック部７を形成し、任意の吊下げ用金具と組合わせて使用できる。 このような構成におけるヘアードライヤー本体１は、そのまま、単独でスイッ チ釦６のＬｏｗ（弱）またはＨｉ（強）を選択して整髪に使用するものである。

【０００８】 一方、前記ヘアードライヤー本体１について着脱自在に取付けられる乾燥器兼 用のユニット８の要素として、垂設せる装着用アダプター９は、その下部に一対 の有底回転筒１０，１０′を形成し、かつ、両回転筒の側壁部には、管壁の先端 面部に端部吹出口１１，１１′と下面部に同じく多数の下部吹出口１２，１２′ を有する管状アーム１３，１３′を突設する構成よりなるものである。 該管状アーム１３，１３′は、拡開自在の回転筒１０，１０′を介して左右へ 略１８０°の直線上に拡開可能であり、両回転筒１０，１０′に段階的に設けた ストッパー機構により任意の拡開状態が維持される。 しかも、各回転筒１０，１０′の最大回転角が９０°を超えない回転止めを設 けることにより、不用意に拡開しないようにするものである。

【０００９】 ヘアードライヤー本体１と乾燥器兼用のユニット８の取付けは、前記ヘアード ライヤー本体１の中空ケース２の正背両面の下部に、それぞれ横一筋にスライド 嵌装溝Ａ、Ａ′を形成し、該スライド嵌装溝Ａ、Ａ′に嵌入するように、前記乾 燥器兼用のユニット８の構成要素である装着用アダプター９の上縁を内側に曲折 して相対する一対の突縁部Ｂ、Ｂ′を形成してなり、該突縁部Ｂ、Ｂ′がヘアー ドライヤー本体１の前記スライド嵌装溝Ａ、Ａ′の右端から左端方向に横スライ ドさせて嵌入し、乾燥器兼用のユニット８が装着される。 このような構成において、ヘアードライヤー本体１に乾燥器兼用のユニット８ を装着の際、前記スライド嵌装溝Ａ、Ａ′にスイッチ釦６が跨がるときは、嵌入 する突縁部Ｂ、Ｂ′が該スライド嵌装溝Ａ、Ａ′に沿って横スライドしながら、 同時に上下スライド式のスイッチ釦６の下端部を上方へ１段階分押し上げるよう になる。

【００１０】 その結果、乾燥器として使用する温風は、必然的に、Ｈｉ（強）を排して、安 全温風のＬｏｗ（弱）にのみ通電するようにスイッチ釦６がセットされて前記ヘ アードライヤー本体１を駆動することになるので、高温加熱による危険を回避で きる。 乾燥器は、対象物の種類に応じ、予め、タイマー付きプラグ５のタイマーによ り乾燥所要時間を調整して、ヘアードライヤー本体１を駆動する。 温風用吹出口４より放流される温風は、乾燥器兼用のユニット８の装着用アダ プター９を経由して左右の回転筒１０，１０′と管状アーム１３，１３′に分流 、さらに温風は、端部吹出口１１，１１′と下部吹出口１２，１２′から噴出さ れ使用するものである。

【００１１】 スニーカーその他の濡れた履物を乾燥する場合は、前記のヘアードライヤー本 体１に取付ける乾燥器兼用のユニット８を構成する有底回転筒１０，１０′の側 壁部に突設してなる左右一対の管状アーム１３，１３′を、前記の有底回転筒１ ０，１０′を介して左右へ必要な角度に拡開する。 床面に置いた履物の内部へ各別に管状アーム１３，１３′を差込んだままの状 態で、その履物に応じた乾燥所要時間をタイマー付きプラグ５のタイマーにより 操作する。 安全温風のＬｏｗ（弱）にのみ通電されたヘアードライヤー本体１の駆動によ り、該管状アーム１３，１３′に分流される温風を端部吹出口１１，１１′と側 部吹出口１２，１２′より履物内部に噴出せしめて使用するものである。

【００１２】 図２乃至図４は、ヘアードライヤー兼乾燥器について、濡れた着衣、特に軽衣 料を乾燥する１実施例を示している。 ヘアードライヤー本体１に取付ける乾燥器兼用のユニット８に形成した有底回 転筒１０，１０′の側壁部に突設してなる一対の管状アーム１３，１３′を全開 して略１８０°の直線上に拡開する。 前記一対の管状アーム１３，１３′に濡れた衣類を吊して、ヘアードライヤー 本体１のフック部７にＳ字状金具（図示せず）を組み合わせて、壁、天井等の屋 内適所に吊す。 衣類に応じた乾燥所要時間を上記したタイマー操作により調整し、安全温風の Ｌｏｗ（弱）にのみ通電するヘアードライヤー本体１を駆動して該管状アーム１ ３，１３′に分流され端部吹出口１１，１１′と下部吹出口１２，１２′より噴 出する温風をハンガーに吊した状態の衣類の内部より放流せしめて使用するもの である。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように構成される本考案によれば、次の効果を有する。 （１）ヘアードライヤー本体が本来的使用目的を全うできるように、整髪時には 、単独でスイッチの強弱を選択することができる。 （２）スニーカーその他の濡れた履物の乾燥については、前記のヘアードライヤ ー本体に装着の乾燥器兼用のユニットに形成する一対の管状アームを左右へ適宜 、拡開しながら床面に置いた履物の内部へ差込み、履物に応じた乾燥所要時間を タイマー操作により調整して前記のヘアードライヤー本体の駆動により、該管状 アームに分流される温風を吹出口より履物内部に噴出せしめて乾燥できる。

【００１４】 （３）濡れた衣類乾燥の際、前記ヘアードライヤー本体のフック部を利用して屋 内適所に吊し、装着の乾燥器兼用のユニットに形成する一対の管状アームを左右 に略１８０°の直線状に拡開してハンガーとし、吊した衣類の内部より温風を噴 出せしめ、型崩れせずに乾燥できる。 （４）乾燥器用の温風については、仮に、ヘアードライヤー本体のスイッチ釦が 下段のＨｉ（強）にセット状態のままでも、該ヘアードライヤー本体と乾燥器兼 用のユニットとが装着と同時に、スイッチ釦が必然的に１段階上方のＬｏｗ（弱 ）にスライドしてセットされることになるので、乾燥器として使用のときは、常 に安全温風のみに通電、送風することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の携帯用ヘアードライヤー兼乾燥
器の分解斜視図である。

【図２】本考案の携帯用ヘアードライヤー兼乾燥器の拡
開した状態の正面図である。

【図３】本考案の携帯用ヘアードライヤー兼乾燥器の拡
開した状態の底面図である。

【図４】本考案の携帯用ヘアードライヤー兼乾燥器の拡
開した状態の右側面図である。

【符号の説明】

１ ヘアードライヤー本体 ２ 中空ケース ３ 吸込口 ４ 温風用吹出口 ５ タイマー付きプラグ ６ スイッチ釦 ７ フック部 ８ 乾燥器兼用のユニット ９ 装着用アダプター １０ 有底回転筒 １０′有底回転筒 １１ 端部吹出口 １１′端部吹出口 １２ 下部吹出口 １２′下部吹出口 １３ 管状アーム １３′管状アーム Ａ スライド嵌装溝 Ａ′スライド嵌装溝 Ｂ 突縁部 Ｂ′突縁部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 発熱体と送風ファンからなる温風発生装
   置を内蔵する小型のヘアードライヤー本体と、前記ヘア
   ードライヤー本体に着脱自在に取付けられる乾燥器兼用
   のユニットの要素として、垂設する装着用アダプターと
   前記アダプター下部に取着され、管壁部に吹出口を有す
   る管状アームを側壁部に突設する一対の有底回転筒とか
   ら構成してなることを特徴とする携帯用ヘアードライヤ
   ー兼乾燥器。
2. 【請求項２】 前記一対の有底の回転筒の側壁部に突設
   する管状アームには、管壁の下面部及び先端面部に吹出
   口を具備してなることを特徴とする請求項１に記載の携
   帯用ヘアードライヤー兼乾燥器。
3. 【請求項３】 前記一対の有底の回転筒の側壁部に突設
   する管状アームには、管壁の下面部または先端面部及び
   側面部または下面部及び先端面部及び側面部に吹出口を
   具備してなることを特徴とする請求項１に記載の携帯用
   ヘアードライヤー兼乾燥器。