JPH05218880A - サーモメトリック符号データの符号変換方法、並びにこの方法に用いるデコーダ及びコンバータ - Google Patents

サーモメトリック符号データの符号変換方法、並びにこの方法に用いるデコーダ及びコンバータ

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JPH05218880A
JPH05218880A JP4251634A JP25163492A JPH05218880A JP H05218880 A JPH05218880 A JP H05218880A JP 4251634 A JP4251634 A JP 4251634A JP 25163492 A JP25163492 A JP 25163492A JP H05218880 A JPH05218880 A JP H05218880A
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M7/00Conversion of a code where information is represented by a given sequence or number of digits to a code where the same, similar or subset of information is represented by a different sequence or number of digits
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続値が第1ビット マトリックス(行1〜
8)で表わされるサーモメトリック符号の出発データの
ディジタル データを2進符号等に符号変換する方法に
おいて、必要な比較器(ゲート)の数を減少させうる方
法、及びこれに用いるデコーダ並びにコンバータを提供
するにある。 【構成】 サーモメトリック符号を直接変換することな
く、ビット数の少い中間符号を用いる。中間符号は第1
マトリックスより抽出した第2マトリックス及び第3マ
トリックスを用いる。 【効果】 マトリックスの対角線によって分離される
“0”または“1”の均一ブロックが存し、処理が容易
となる。かつコンバータは半導体回路に容易に集積化で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、サーモメトリック型式符号(the
rmonetric type coding)によって同数のビットのディジ
タル・ワードで表わされたデータで、各符号の連続する
値が第1マトリックスの形態で表わされ、そのマトリッ
クスの各行がディジタル・ワードであるデータの符号変
換方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】サーモメトリック符号はとくにアナログ・
ディジタル変換器(コンバータ)に極めて多く用いられ
ており、比較される基準レベルを定める抵抗スケールに
よって変換器の内部にサーモメトリック符号を形成す
る。従ってアナログ・ディジタル変換器は符号変換器
(またはデコーダ)を有しており、その機能はサーモメ
トリック符号を2進符号に変換することである。このよ
うな変換には極めて多数の比較器(またはゲート)を必
要とするので、集積回路上に占める面積を大幅に増加さ
せる。2N ビット ワードの循環(サイクリック)サー
モメトリック符号の2進符号への変換には2N 個以上の
比較器(またはゲート)を必要とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、サー
モメトリック符号を、他の符号、例えば2進符号に転換
するのが容易な中間符号に転換する方法を提供し、これ
によって比較器(またはゲート)の数を大幅に減少しう
る方法を提供することにある。
【0004】本発明の基本的考えは、サーモメトリック
符号に固有な低情報密度を考慮に入れ、ビット数の少い
中間符号を得るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を達成するため
本発明の方法は、サーモメトリック型式の符号によって
同数のビットのディジタル ワードで表わされるデータ
を符号変換する方法であって、サーモメトリック符号の
連続値は第1マトリックスの形態で表わされ、このマト
リックスの各行はディジタル ワードであるサーモメト
リック符号データの符号変換方法において、中間符号を
用い、この中間符号は、一方において、前記第1マトリ
ックスより抽出される第2マトリックスによって規定さ
れ、該第2マトリックスの1デイメンションは第1マト
リックスの約数であり、さらに他方において、第3マト
リックスにより規定され、該第3マトリックスの各列
は、第1マトリックスの特定の列であり、第2及び第3
マトリックスの各行毎の並置によって保存すべきサーモ
メトリック出発符号内のすべての情報を可能化しうる如
くしたことを特徴とする。
【0006】このようにして第1マトリックスは折返し
(フオルデッド)符号に符号変換される。フオルデッド
符号は2つのマトリックスを含んでおり、これらのマト
リックスは2進符号に復号が容易である。その理由は、
この中間符号は長さが、短く、少なくとも部分的に循環
性である第2及び第3マトリックスのおのおのに対して
同じくサーモメトリック特性を有しているからである。
【0007】本発明方法の有利な1例においては、次の
各ステップ、a)第1マトリックスよりいわゆる三角形
サブ・マトリックスを選定するステップで、このサブ・
マトリックスのデイメンションは、その対角線に沿って
整列するサプ・マトリックスのセットの少なくとも1つ
を形成する第1マトリックスのデイメンションの約数で
あるステップ、b)該サブ・マトリックスを垂直に積層
して第2マトリックスを形成するステップ。によって第
2マトリックスを構成する。
【0008】サーモメトリック符号の特性を保持させる
と、非循環サーモメトリック符号の場合には、第1マト
リックスの対角線によって分離され、循環サーモメトリ
ック符号に関する場合には、第1マトリックスの各半部
の対角線によって分離される“0”または“1”の何れ
かの均一ブロックが存するという利点が得られる。
【0009】本発明方法の好適変形例では、上述の
a),b)の2つのステップの間に、半分のサブ・マト
リックスに対し、かつ交互に、これらサブ・マトリック
スの各素子の論理的反転を行い、これをサブ・マトリッ
クスの整列積層の前に行う追加のステップを設けて、第
2マトリックスを少なくとも部分的に循環性としたこと
を特徴とする。
【0010】このようにすることによって最大限に簡単
化した復号が行われる。第3マトリックスの一部は、第
1マトリックスの列で、すべての素子が同一となる前記
三角形サブ・マトリックス列の数と同じ数の列で構成さ
れる。
【0011】本発明方法は、中間符号の第2及び第3マ
トリックスの少なくとも一部の変換スナップ、とくに2
進符号への変換ステップを含む。
【0012】本発明は上述の方法に基づくデコーダを包
含する。本デコーダは、下位ビット用の第1復号化モジ
ュールを有する第1組のゲートで、k個のデータ入力を
有し、これら各入力には選択入力が付随している論理ブ
ロックと称される同様なゲート群中にこれら第1組のゲ
ートが分布しており、数kは、第1マトリックスの同じ
対角線に沿って整列しているいわゆる三角形サブ・マト
リックスの数に等しい第1組のゲートと、上位のビット
に対する第2復号化モジュールを有していて、単一のデ
ータ入力を有する第2組のゲートで、2進出力符号上位
ビットを生じ、さらに第1復号化モジュールの出力に2
進符号下位ビットを生ぜしめるために必要な各論理ブロ
ックの対応のデータ入力を可能化するk個の選択入力の
1つにそれぞれ供給する選択信号を生ずるようにした第
2組のゲートとを具えてなることを特徴とする。
【0013】符号変換すべきサーモメトリック出発符号
のディジタル ワードのビット数を2N とすることによ
りNを規定し、第1マトリックスの同じ対角線に沿って
存在する前記サブ・マトリックスの数を2M とすること
によりMを規定するとき、本デコーダは、各論理ブロッ
クのp番目の選択入力は、pが2ないし2M ( 端点を含
む) の何れかの値を占めるとき、符号変換すべきディジ
タル ワードのp・2N-M 次ビットと、(p−1)・2
N-M 次ビット間の排他的ORより生ずる論理信号を受信
し、pが1に等しく、N及びMが請求項5に規定された
値であるとき、変換すべきディジタル ワード内の2
N-M 次ビットと2N 次ビット間の反転出力を有する排他
的ORより生ずる論理信号を受信する如くしたことを特徴
とする。
【0014】論理ブロックの数は2N-M に等しく選定し
て良い。しかし本発明の好適例では、これを2N-M −1
に減少しうる。これは、pの値が偶数のとき、デコーダ
の論理ブロックのp番目のデータ入力が論理ブロックの
出力に反転出力を生ずるようにし、循環性サーモメトリ
ック符号に対し、論理ブロックの数を2N-M −1に等し
くし、iが1より2N-M −1の間に変化するとき、変換
すべきディジタル ワードの(p−1)・2N-M +i次
のビットよりi番目の論理ブロックのp番目のデータ入
力にデータが供給され、第2復号化モジュールより供給
される2進符号のN+1次ビット及びN−M+1次ビッ
トに等しい論理データを入力に受信する排他的ORゲート
の出力に、中間符号の第2マトリックスの2N-M 次ビッ
トが得られる如くしたことを特徴とする。
【0015】サーモメトリック符号が非循環性であると
き、中間符号の第2マトリックスの2N-M 次ビットは第
2復号モジュールにより供給される2進符号内のN−M
+1次ビット値より直接得られる。
【0016】本発明は上述のようなデコーダを具えコン
バータにも関するものであり、かかるコンバータは増幅
器よりの差動アナログ信号を受信する複数入力を有する
アナログ ゲートの形態で論理ブロックを構成し、前記
差動アナログ信号の1つは、複数の基準値と比較して測
定すべき信号であり、差動信号の各対は前述の論理信号
の1つのアナログ等価値を構成し、これを前記論理ブロ
ックのデータ入力に供給する如く構成したこと、前記各
アナログ ゲートは、前記増幅器よりの出力信号の論理
レベルをセットする手段、並びに該増幅器の出力も供給
される前記アナログ ゲートの単一出力上のこれら論理
レベルを記憶する手段を備えてなること、各アナログ
ゲートは増幅器の1つを可能化するための選択入力を具
え、かつこのゲートの選択されないこれ以外の増幅器は
出力を高インピーダンスとする如くしたことを特徴とす
る。
【0017】かかるコンバータは構造が極めて小形の半
導体回路に集積して形成できる。
【0018】本発明コンバータは、アナログ ゲートの
増幅器の入力を介挿回路網の出力に接続し、これらアナ
ログ ゲートの増幅器の出力を必要により折返えし(フ
オルデイング)増幅器にリンクさせたことを特徴とす
る。
【0019】このように構成すると、折返えし増幅器に
より供給されるサーモメトリック符号を復号する回路の
構成が簡単化され、このサーモメトリック符号はサンプ
ルすべき信号に対応するサーモメトリック符号よりも既
に簡単となっている。
【0020】
【実施例】図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明
する。図1に、8ビットワードで表わされた循環サーモ
メトリック符号の順次の値を、第1列(最下位ビット)
から第8列(最上位ビット)の8列及び16行で示してあ
る。値0に対応する第1行は“0”のみを含む。10進値
1〜7に対応する第2行から第8行の順次の行は列1〜
7の“0”が順次“1”になる。第9行は“1”のみを
含み、10進数9〜15に対応する第10行から第16行の順次
の行は列1〜7の“1”が順次“0”になり、第16行は
第8列に1つの“1”を有し、次いで第1行に連続循環
する。このような符号はグレーコードの一種を構成す
る。
【0021】従来の技術による2進数(4ビットワー
ド;N+1=4)への変換には8個の比較器が必要とさ
れる。
【0022】図1から、循環符号は、これを4行×4列
のサブ・マトリックスに分解すると明らかなように、か
なり多数の対称性を有することがわかる。これらサブ・
マトリックスのうちの4つが各行ごとに異なる情報を有
するのみである。これら4つのサブ・マトリックスをM
1 ,M2 ,M′1 及びM′2 で示す。サブ・マトリック
スM1 及びM2 は“0”対角線を含み、この対角線より
上で全ビットが“0”、この対角線より下で全ビットが
“1”である。サブ・マトリックスM′1 及びM′2
“1”対角線を含み、それより上で全ビットが“1”、
それより下で全ビットが“0”である。このようなサブ
・マトリックスは以後の説明において「三角」マトリク
スという。他のサブ・マトリックスは全て“0”又は
“1”であり、即ち単一の情報アイテムである。この情
報アイテムには所定のデータに対しどのサブ・マトリッ
クスが関連するかを指定するのに用いることができる。
換言すれば、この情報アイテムによりサブ・マトリック
スM1 をサブ・マトリックスM2 と区別することがで
き、またサブ・マトリックスM′1 をサブ・マトリック
スM′2 と区別することができる。つまり同一サブ・マ
トリックス間の不確定を除去することができる。これを
達成する最も簡単な方法は1つのサブ・マトリックスか
ら別のサブ・マトリックスへ移るときにのみビット値が
変化する列4及び8を用いるものである。これがため、
初期サーモメトリック符号からの全ての情報は、垂直に
整列したサブ・マトリックスM1 〜M4 から情報アイテ
ムを抽出して4列×16行の中間符号マトリクスを形成
し、このマトリクスに、不確定を除去するための中間符
号に対する制御マトリクスを形成する列4及び8を付加
することにより保存することができる。以後、4列の中
間符号マトリクスを第2マトリクスと称し、初期サーモ
メトリック符号のマトリクスの列4及び8の組を第3マ
トリクスと称する。
【0023】雑音余裕度の実際上の理由のために、2つ
のサブ・マトリックスのうちの一方のサブ・マトリック
スの論理データを反転させることによりビット置換を実
行し、即ちM2 及びM′2 の論理データをそれらの論理
補数と置換するのが有利である。斯くして、
【外1】 を垂直に整列させると、 (1) (2) (3)及び (4)で示す列
4×16行の中間符号の第2マトリクスが得られる。
【0024】この第2マトリクスの最初の8行と最后の
8行は循環し、このことは次の2進数へのデコーディン
グに都合がよい。更に、第2マトリクスの (4)で示す第
4列はこの特別の例の場合には初期サーモメトリック符
号の(第1マトリクス)の第4列と同一である。従って
この列は第2マトリクス及び第3マトリクスに共通であ
る。
【0025】この場合には2つのマトリクスの列 (1)
(2) (3)4及び8からのデータを2進符号マトリクス
〔1〕〔2〕〔3〕及び〔4〕に変換するのが容易にな
る。2つの部分
【外2】 は第3マトリクスの列4及び8と同様に循環符号を構成
し、従ってデコーディングを少数のビットで実行でき、
デコーディングが簡単になる。
【0026】図2は図1のデータ変換テーブルに従って
構成したデコーダを示す。中間符号マトリクス(第2マ
トリクス)の列 (1)のビットは、循環サーモメトリック
符号の第1マトリクスの列4及び8からのデータが同一
か同一でないかに応じてこのマトリクスの列1からのデ
ータは列5からのデータの反転により生ずる。第2マト
リクスの列 (2) (3)のビットについても同様である。A
NDゲート110 ,120 ,210 ,220 ,310 ,320 はこの
目的に使用される。これらANDゲートの一方の入力端
子は列1,5,2,6,3及び7に対応する論理データ
をそれぞれ受信する。列4及び8に対応する論理データ
をそれぞれD−フリップフロップD′4 及びD′8 に直
接供給する。これらフリップフロップD′4 及びD′ 8
はクロックH1 で駆動され、これらフリップフロップの
出力を排他的ORゲート48の入力端子に供給し、このゲ
ートが、列4及び8からの論理データが同一か同一でな
いかを示す選択信号SCを出力する。ANDゲート110
,---320の第2入力端子は選択入力端子として作用
し、この目的のためにゲート48により出力される選択信
号SCを直接(ゲート120 ,220 ,320 )又は反転後
(ゲート110 ,210 ,310 )受信する。ORゲート130
はゲート110 ,120 の出力端子に接続された入力端子を
有し、ORゲート230 はゲート210 及び220 の出力端子
に接続された入力端子を有し、ORゲート330 はゲート
310 及び320 の出力端子に接続された入力端子を有す
る。サブ・マトリックスM2 及びM′2 の内容の論理的
反転を実行するために、ANDゲート120 ,220 及び32
0 を出力反転ゲートにする。第1マトリクスの列4及び
8が同一のデータを有するときは、ゲート48の出力は
“0”レベルになり、ANDゲート110 ,210 及び310
をエネーブル(可能化)する。従ってサブ・マトリック
スM1 及びM′1 に関連するときは第1マトリクスの列
1,2及び3に対応するデータが考慮される。
【0027】列4及び8からのデータが同一でないとき
は、ゲート48の出力が“1”になり、ゲート120 ,220
及び320 をエネーブルする。従ってサブ・マトリックス
2及びM′2 に関連するときは列5,6及び7に対応
するデータが考慮される。
【0028】従って、ORゲート130 ,230 及び330 は
中間符号の第2マトリクスの列 (1)(2) (3)を表わす信
号を出力する。これらゲートからの出力はクロック信号
2によりクロックされるD−フリップフロップD1
2 ,D3 の入力端子に供給される。クロック信号H2
のエネーブルエッジは、フリップフロップD′4 及び
D′8 をクロックするクロック信号H1 のエネーブルエ
ッジに短時間後に後続するようにして、ORゲート130
,230 及び330 によるデータ出力をこれら出力が安定
した後にエネーブルし得るようにする。しかし、クロッ
ク信号H1 及びH2は同期してフリップフロップDをエ
ネーブルしない状態になる。
【0029】ANDゲート110 ,120 ,ORゲート130
及びフリップフロップD1 のような一組のゲートは、後
に述べるように、入力端子1及び5のような論理入力端
子をアナログ等価物と置換する構成モードにて実際上極
めてコンパクトに製造することができる。このようなゲ
ートの組をマルチ入力アナログゲートと称する。
【0030】フリップフロップD1 ,D2 ,D3
4 ′及びD8 ′からの出力に基いての2進符号への変
換は、特に上に定義した中間符号の特性によるのが簡単
である。2進符号の上位ビット〔4〕は、出発循環サー
モメトリック符号を表わす第1マトリクスの列8に対応
するデータビットを直接受取ることによって簡単に得ら
れる。2進符号の上位から2番目のビット〔3〕は列4
のビットと列8のビットとの間の排他的ORをとること
により排他的ORゲート48の出力端子に得られる。2進
符号の第2ビット〔2〕は、第2マトリクスの列 (2)及
び (3)の値が反転する場合か、又は再び同じマトリクス
の列 (3)及び (4)の値が反転する場合のいずれかで
“1”になる。従って、排他的ORゲート402 は列 (2)
及び (3)から得られる出力を入力として受信し、又排他
的ORゲート403 は第2マトリクスの列 (3)及び (4)か
ら得られる出力を入力として受信する。これらのゲート
402 及び403 からの出力をORゲート502 の入力端子に
供給して、第2ビット〔2〕を発生させる。
【0031】2進符号の第1ビット〔1〕は、一方では
第2マトリクスの列 (1)及び (2)の値、他方では第2マ
トリクスの列 (3)及び (4)の値が反転する際に“1”と
なる。従って、第1ビット〔1〕はゲート401 と403 か
らの出力を入力として受信するORゲート501 の出力端
子に得られる。
【0032】図2にはDタイプのフリップフロップ
1 ′′,D2 ′′,D3 ′′及びD4′′も示してあ
り、これらは2進数に符号化される結果を正しく同期さ
せるのに用いる。上記フリップフロップD1 ′′〜
4 ′′はクロック信号H1 を論理反転したクロック信
【外3】 でタイミングがとられる。従って、2進結果の出力は、
前述したように共通で、しかも互いに同期しているクロ
ック信号H1 及びH2 の不作動部分の期間中に安定化さ
れる。
【0033】図3は16ビットのワードで表わされるデー
タを2N 列、即ち16列と2N +1行、即ち32行とを有す
るN+1=5ビット(2進評価で)の循環サーモメトリ
ック符号に相当する長さに変換する様子を示したもので
ある。この場合には、4行4列の所謂三角サブ・マトリ
ックスを用いて符号を圧縮、即ち16/4=4に圧縮す
る。最初の4つのサブ・マトリックスM1 ,M2 ,M3
及びM4 は“0”の対角線を有し、最後の4つのサブ・
マトリックスM′1 ,M′2 ,M′3 及びM′4
“1”の対角線を有している。従って、最初の4つのサ
ブ・マトリックスは、それらの対角線の1つに沿って整
列される第1組の三角サブ・マトリックスを形成し、又
最後の4つのサブ・マトリックスは、それらの対角線の
1つに沿って整列される第2組の三角サブ・マトリック
スを形成する。
【0034】中間符号への符号変換後に、この中間符号
は8列を有し、低位ビットに相当する4列はサブ・マト
リックスの垂直の列によって構成される:
【外4】 これらのサブ・マトリックスは中間符号を形成する第2
マトリクスの列 (1), (2), (3)及び (4)を形成する。
4つの残りの列4,8,12及び16は上位ビットを表わ
し、これらは出発循環符号における該当するサブ・マト
リックスの位置の不確定性をなくすのに用いられる。
又、これらの列は上述した三角サブ・マトリックスの左
端の列(上位ビットの方)に対応する。これは上記列が
次のような特性を有するからである。即ち、上記列の2
進値は、マトリクスが整列して、これらのマトリクスが
位置情報のアイテムを発生する対角線で切り換わるから
である。
【0035】図4は(N+1)ビット(2進評価で)の
循環符号、即ち2N 列の循環符号に対する概念を示した
ものである。初期符号の各対角線は2M 個の三角サブ・
マトリックスに分解され、これらの各三角サブ・マトリ
ックスは2N-M 行2N-M 列である。p番目の各サブ・マ
トリックスの右側の列はpが1から2M に変化すると、
循環出発符号の〔(p−1)2N-M +1〕番目の列と整
列し、左側の列は循環出発符号の〔p2N-M 〕番目の列
と整列する。
【0036】p番目のサブ・マトリックス(Mp 又はM
p ′)の位置は、循環出発符号の列p2N-M に含まれる
値から、上述した対角線の特性の関数として規定するこ
とができる。符号変換後に中間符号は前記第2マトリク
スを形成するサブ・マトリックス:
【外5】 を整列させて積重ねることにより構成され、上記サブ・
マトリックスにpが1から 2M に変化する出発符号の
列p2N-M を加えると前記第3マトリクスになる。
【0037】図5のデコーダはサーモメトリック出発符
号を前述したような中間符号に圧縮するのに用いるもの
であり、連続値が第2マトリクス及び第3マトリクスの
形態で現われる中間符号によって第2マトリクスからの
データを選択することができる。なお、前述したように
中間符号の第2マトリクスの列(i)からのデータ項目
は、iが1から2N-M まで変化し、しかもpが1から2
M まで変化する場合の列2N-M ,2・2N-M --- ,p
・2N-M ,2N に含まれる情報の関数としての第1マト
リクスの列、即ち
【数3】 i,2N-M +i,--- ,〔(p−1)2N-M +i〕,--- 〔(2M −1)2N-M +i〕 を特殊なやり方で分割することにより得られる。
【0038】そこで、図5のデコーダは2N-M =j個の
論理ブロック、即ち等価アナログゲートLl ---
i --- ,Lj を用いる。これらの各ゲートは2M
の入力セルE1i--- ,Epi--- ,Eki(k=2M
を具えており、これらのセルの出力端子は2M 個の入力
端子を有しているORゲートl30,--- ,i30,--- ,
30の入力端子に接続する。後述する所から明らかなよ
うに、上記入力セルEpiは図5には図示してないが、2
M 個のアナログ信号入力端子と2M 個の選択入力端子と
を有するアナログゲート形式のものとすることができ、
この場合、斯様なアナログゲートの出力端子が非選択入
力端子に相当する高インピーダンスを有する場合にはO
Rゲートl30,i30及びj30を省くことができる。又、
後述する所から明らかなようにブロックLl --- ,L
i --- ,Lj の各々からの出力データを記憶するため
のフリップフロップは上述したようなアナログゲートの
一部で形成することもできる。
【0039】論理ブロックLi は、そのデータ入力端子
にて循環出発符号の(p−1)・2 N-M +i番目の列か
らのデータを受信する。この論理ブロックLi はさら
に、他の所謂選択入力端子にて一群の制御信号SCの一
部を形成すると共に1から2Mに変化するpに対する連
続する列p・2N-M 間における排他的ORの結果である
信号も受信する。信号列SCには、第3マトリックスの
列2N-M 及び2N からのデータを入力として受信する排
他的ORからの出力を補充する。
【0040】所謂三角マトリックス(偶数番のサブマト
リックス)を論理的に反転させるために、pが偶数の場
合に、入力セルEpiは出力を反転している。既に述べて
あり、しかも後にも説明する多数の入力端子を有するア
ナログゲートで構成したものでは、これらのアナログゲ
ートの数は2N-M 個にしかならず、従来のように循環サ
ーモメトリック符号から本発明の中間符号を得るのに上
位データ入力用の2M 個のゲートの分だけ増える2N
にはならない。2進符号の上位ビットを復号化するのに
用いられる2M 個の排他的ORゲートは、下位ビットを
復号化する論理ブロック(又は等価アナログゲート)の
入力を選択する働きもする。本発明の中間符号から2進
符号への変換は追加の比較器を必要とせず、ORゲート
及び/又は排他的ORゲートを用いるだけである。
【0041】従って、サーモメトリック符号で表わされ
るデータを復号化するための慣例のデコーダの場合に必
要とされる比較器、即ち2N 個の比較器の数よりも少な
い比較器で済む。図2につき既に説明した例の有利な変
形例として、1個の論理ブロック、又は多数の入力端子
を有する等価アナログゲートを省くことができる。この
ことは、ブロックLj が中間符号の第2マトリックスの
列2N-M を処理することに相当することを意味する。実
際上、対応するデータは中間符号の第3マトリックスに
含まれる情報で冗長される。後にわかるように、この特
性はあらゆるケースに当てはめることができるため、結
局は2N-M +2M −1個の比較器が必要とされ、即ち先
に示したものよりも1個少なくて済む。この比較器の数
が、従来必要とされていた数2N よりも遙かに少ないこ
とは極めて明らかである。
【0042】例I)N+1=4(4つの2進等価ビット
を有する符号) 1) 2N =8、即ち従来法による復号化用の8個の比較
器 2) M=1 本発明による復号化用の2N-M +2M −1=4+2−1
=5個の比較器。このように、ビット数が少ない場合で
も顕著な結果が得られる。 例II) N+1=10(10個の2進等価ビットを有する符
号) 1) 2N =512 、即ち従来法の場合には 512個の比較器
が必要である。 2) M=2 本発明による復号化用には2N-M +2M −1=128 +4
−1= 131個の比較器を用いる。 3) M=3 本発明による復号化用には2N-M +2M −1=64+8−
1=71個の比較器を用いる。 4) M=4 本発明による復号化用には2N-M +2M −1=32+16−
1=47個の比較器を用いる。 5) M=5 本発明による復号化用には2N-M +2M −1=16+32−
1=47個の比較器を用いる。フォールディング(折りた
たみ)及び補間変換器の場合には、上位ビットのデコー
ダのサイズを低位ビットのデコーダのサイズよりも小さ
くするのが好適である。このようにすると、2M ≦2
N-M −1となる。Mの値をできるだけ大きくしても、そ
れをN/2以下か、又はそれに等しく選定することによ
り最適な結果が得られる。Nが偶数の場合にはM=N/
2=−0.5 とする。
【0043】上述した例では No.5(N=9,M=5)
のケースは問題にならない。最適なのは従来の 512個の
代わりに47個の比較器を用いる No.4のケースの場合で
ある。
【0044】図5は2−マトリックス中間符号のデータ
をいかにして慣例の2進符号に従って表わされるデータ
に変換することができるのかを立証するのに役立つもの
であり、この図5のデコーダは、出発データを循環サー
モメトリックタイプの符号化(N+1)個の2進等価ビ
ットを有する符号)で2N ビットのディジタルワードで
表わす例に関するものである。このために、2進符号化
にて“1”(ビットq=1)にエネーブルビットが現れ
るようにするゲート401,----40i, 40jの如き排他的OR
ゲートにつき考察する。なお、第3マトリックスの処理
後に選択信号SCを発生する排他的ORゲートからの出
力でアナログ演算を補足的に実行させる。
【0045】従って、図5のデコーダは低位ビット用の
第1復号化モジュール(400) と高位ビット用の第2復号
化モジュール(500) とを具えている。論理入力Dj ′--
----方D2 ′に関連する第 2復号化モジュール500 は第
1復号化モジュール400 の入力端子に論理ブロックLi
〜Lj 用の選択信号の形態で論理信号SCを供給する。
復号化モジュール400 及び500 の目的はデータをサーモ
メトリックタイプの中間符号の形態で表わされる2進符
号化データに変換することにあり、これらモジュールの
各部分は慣例のものであり、しかも本来既知であるが、
復号化モジュール500 によって処理される信号は本発明
特有の信号である。デコーダのこうした部分の構成は排
他的ORゲート及びORゲートを必要とする。
【0046】なお、中間符号の第2マトリックスの2
N-M 番目の列からのデータを得る方法には2通りの方法
がある。実際上、第2マトリックスの2N-M 番目の列に
含まれる情報と、第3マトリックスの列からの情報との
間には或る程度の冗長がある。
【0047】図5のデコーダも概略的に示してある図6
によれば、論理ブロックL1 ,-----Lj の数は値j=2
N-M までに増えている。低位ビット復号化サブモジュー
ル400 ′は2進ビットN−Mまでの2進復号化した全て
の低位ビットを供給する。又、復号化サブモジュール 5
00′はブロックL1 〜Lj の入力をエネーブルさせるの
に好適な選択信号SCを供給する。
【0048】特に、各論理ブロックのp番目の選択入力
端子は、pが2から2M までの値(端数を含む)の内の
1つの値をとる場合に、排他的ORゲートにより得られ
る変換すべきディジタルワードにおけるp・2N-M 番目
のビットと(p−1)・2N- M 番目のビットとの間の論
理信号と、pが1に等しい場合に、反転出力を有する排
他的ORゲートにより得られる変換すべきディジタルワ
ードにおける2N-M 番目のビットと2N 番目のビットと
の間の論理信号を受信する。この場合に、i番目の論理
ブロックのp番目のデータ入力端子は、iが1から2
N-M まで変化する場合に、変換すべきディジタルワード
における(p−1)・2N-M +i番目のビットからのデ
ータを受信する。
【0049】図7に示した好適変形例によれば、論理ブ
ロックを1つ省いて、これらの論理ブロックの数をL1
からL(2N-M −1)とする。論理ブロックの指数2
N-M をなくすと、中間符号の第二マトリックスの列2
N-M からのビットがなくなる。それでもこのビットは上
位復号化サブモジュール 500′により発生される2進符
号のビット(N−M+1)及び(N+1)を入力として
受信する排他的ORゲート600 によって復号サブモジュ
ール 400′に供給される。従って、上位ビットの復号化
の一部は所定の低位ビットを復号化するのに利用され
る。しかし、このことはデコーダを論理ブロックで構成
して、p値が偶数の場合に、論理ブロックのp番目のデ
ータ入力が反転論理信号を出力として供給する場合に云
えることである。従って、サーモメトリック出発符号が
循環的なものである場合に、i番目の論理ブロックのp
番目のデータ入力端子は、iが1から2N-M −1まで変
化する場合に、変換すべきディジタルワードにおける
(p−1)・2N-M +i番目のビットからのデータを受
信し、中間符号の第2マトリックスの2N-M 番目のビッ
トは第2復号化サブモジュール 500′によって供給され
る2進符号のN−M+1番目のビットとN+1番目のビ
ットに等しい論理データを入力として受信する排他的O
Rゲートの出力端子に得られる。
【0050】データが循環サーモメトリック符号化を経
て現われると、第p番データ入力端子がpの値が偶数の
とき出力として反転論理信号を出力するよう構成された
論理ブロックを有するデコーダ(論理ブロック数は2
N-M −1に低減されている)において、第i番論理ブロ
ックの第p番データ入力端子が変換すべきディジタルワ
ード内の第(p−1)・2N-M +i番のビット(iは1
から2N-M −1まで変化する)からのデータを受信し、
中間符号の第2マトリックスの第2N-M 番のビットが第
2復号サブモジュール500 ′により出力される2進符号
内の第N−M+1番目のビットにより直接得られる。
【0051】図8は図2の回路セグメントのバイポーラ
トランジスタ技術による実施例の電気回路図を示す。図
2において、ANDゲート110, 120、ORゲート130 及
びフリップフロップD1は図5,6及び7について記述
する際に以後論理ブロックと称す一群のゲートを構成す
る。本例ではアナログ入力符号と等価な信号が電流源S
により供給される単一の電流を用いて特に経済的に発生
される。
【0052】この電流源Sが基準端子(アース)から3
つのトランジスタT3,T13およびT53のエミッタコレ
クタ通路を給電し、これらトランジスタの1つだけが、
適切な制御信号CLK,SC1およびSC5の制御の下
で、所定の瞬時に導通する。信号CLKは信号SC1及
びSC5より高い優先権を有するクロック信号であり、
信号SC1及びSC5は制御信号SCにつき先に述べた
ように単独でアクティブになるよう供給される。
【0053】入力端子Ref1及びRef5のアナログ信号
は測定すべき信号INと比較される基準信号に相当す
る。これらの比較はトランジスタ対T11,T12及びT5
1,T52から成る2つの差動増幅器により行なわれ、こ
れらトランジスタ対のコレクタ電流が正電源電圧Vccに
接続された負荷抵抗R1及びR2に出力信号(1)及び
【外6】 を供給する。図2のゲート110 及び120 の回路図に従っ
て、増幅器T11,T12からの差動出力信号は増幅器T5
1,T52からの差動出力に対し論理的に反転される。
【0054】信号CLKにより制御されるトランジスタ
T3は、コレクタが負荷抵抗R1及びR2に接続されベ
ースがコレクタと交差結合されたトランジスタ対T1,
T2を給電する。トランジスタT3が導通する瞬時に出
力端子(1)及び
【外7】 の差動信号が(相補)論理レベルとして検出され、クロ
ック信号CLKのエネーブル中にこの状態に保持され
る。この構成によれば、図2に示すようなゲート110, 1
20に等価な機能並びに記憶機能(フリップクロップD
1)が簡単且つコンパクトに実現されることがわかる。
図2にORゲート13は本例では接続ノードで実現されて
いる。
【0055】合成すべきアナログ入力の数が上述の実施
例の2より多い場合には、追加の入力端子に3個のトラ
ンジスタ、即ち選択信号SCx で制御される。電流ルー
テイングトランジスタTx 3(トランジスタT13,T53
に対応)と、基準信号Refxと比較すべきアナログ入力
INを受信する差動対Tx 1,Tx 2(差動対T11,T
12;T51,T53に対応)とを付加するだけでよい。この
ような可能性を、図8においてこれら素子に共通のライ
ンを破線で延長して記号的に示してある。
【0056】上述した構成によればアナログゲートによ
る電流消費が電流源Sにより固定され、入力数と無関係
になるため実用上の観点から極めて重要な結果が得られ
る。図8の多数の入力端子を有するアナログゲートは簡
単且つコンパクトに集積化できる。このアナログゲート
にはアナログ信号と同様に種々の論理レベルを有する信
号を供給することもできる。このナアログゲート出力信
号の論理レベルを設定する手段と、D−フリップフロッ
プの効果に相当するこれら論理レベルの記憶手段とを含
んでいる。トランジスタ差動対から成るただ一つの増幅
器が一時にエネーブルされ、同一アナログゲートの他の
増幅器はそれらの出力端子が高インピーダンス状態にな
る。
【0057】このようなアナログゲートの入力端子は、
アナログ−ディジタル変換器内に折り返し増幅器の出力
端子に結合することができる補間回路網の出力端子に接
続することができる点に注意されたい。このタイプの既
知の変換器の詳細については論文“A8−bit Video AD
C Incorporating Folding and Interpolation Techniqu
es”,Rob Van de Grift等(IEEE Journal of Solid St
ate Circuits, Vol.SC-22, No.6, Dec.1987)を参照され
たい。
【0058】図8の回路はバイポーラトランジスタ技術
による一実施例にすぎず、本発明は他の技術、例えば電
界効果トランジスタを用いて構成されたデコーダ及び変
換器の作製に広く適用することができるものであること
勿論である。
【0059】更に、本発明で定義する中間符号はサーモ
メトリック特性を有する少なくともいくつかのセグメン
トを有し、従ってこの符号に上述した方法に従って新規
な圧縮を施して更にビット数が減少したディジタルワー
ドを提供する第2の中間符号にすることができる。本発
明方法のこのような反復は数回実行することができる。
サーモメトリック開始符号のワードが極めて多数のビッ
トを有する用途においても、この反復は有利であるが、
直列に働く論理ゲートの層数の増大を生ずる。
【0060】ここで、出力が2進符号になる本発明変換
方法に対応する論理方程式を示す。表記法を導入するた
めに、最初に、循環サーモメトリック符号を本発明で与
えられる中間符号にすることなく2進符号に変換する論
理方程式を示す。2進符号の第qビットの値は次式によ
り得られる。
【0061】
【数4】
【0062】D(x) はサーモメトリック符号の第x番の
ビットの値を示し、Σは論理和(OR論理機能)を示
し、
【外8】 は排他ORを示す。
【0063】本発明の中間符号を用いる2進符号への変
換は下記の場合を考慮して記述することができる。 (a) 1≦q≦N−M(2進符号の下位のN−Mビットの
場合):
【数5】
【0064】D(x) は第x番の論理ブロックL1,-----
Li,------Lj (図5)、即ち中間符号の第2マトリッ
クスの第x番列による論理値出力を示す。この方程式は
出発符号の各三角形サブ・マトリックスがそれ自体サー
モメトリック型であるために前記のものと同一の形を有
する。
【0065】(b) 1+N−M≦q≦N(2進符号の上位
のMビット)の場合:
【数6】
【0066】D′(x) は中間符号の第3マトリックス
(高位)の順次の列の値に対応する第x番のフリップフ
ロップD′j,----- , D′k,------, D′2 N による論
理出力値を示す。
【0067】出発データが2N +1ビットを有する循環
サーモメトリックス符号の形態である場合には、 (c) ビットN+1=D′2 N 、即ち、第3マトリックス
の2N で示す列からのビット、になる。
【0068】ここでも2進符号のビットは排他OR出力
(401,-----40j)(図5)を受信する多入力ORゲート
(501, 502, ------) からの出力として得られ、従って
比較器の付加の必要がないことが確かめられた。
【図面の簡単な説明】
【図1】2進符号等価で、4ビット循環サーモメトリッ
ク符号化データを2・マトリックス符号に変換し、次で
2進符号に符号変換する工程を示すテーブル。
【図2】符号変換を行う回路を示す図。
【図3】5ビット(2進符号等価)サーモメトリック符
号によるデータを符号変換する工程を示すテーブル。
【図4】本発明による三角形サブ・マトリックスの処理
を説明するためのN+1ビット循環サーモメトリック符
号の連続データの説明図。
【図5】本発明により中間符号を使用して、循環サーモ
メトリック符号によりN+1ビット ワードで表わされ
るデータの符号変換を行うコンバータを示す図。
【図6】本発明を実施する第1モードによるデコーダを
略図的に示したブロック図。
【図7】図6と同様な図であるが、本発明の第2モード
によるデコーダのブロック図。
【図8】バイポーラ トランジスタ技術を用いた図2の
回路の1セグメントの例を示す電気回路図である。
【符号の説明】
110,120 ANDゲート 130,230,330,502 ORゲート D1 ,D2 ,D3 ,D4 ′,D8 ′ フリップフロップ 402,403 排他的ORゲート M1 〜M4 サブ・マトリックス

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーモメトリック型式の符号によって同
    数のビットのディジタル ワードで表わされるデータを
    符号変換する方法であって、サーモメトリック符号の連
    続値は第1マトリックスの形態で表わされ、このマトリ
    ックスの各行はディジタル ワードであるサーモメトリ
    ック符号データの符号変換方法において、 中間符号を用い、この中間符号は、一方において、前記
    第1マトリックスより抽出される第2マトリックスによ
    って規定され、該第2マトリックスの1デイメンション
    は第1マトリックスの約数であり、 さらに他方において、この中間符号は、第3マトリック
    スにより規定され、該第3マトリックスの各列は、第1
    マトリックスの特定の列であり、第2及び第3マトリッ
    クスの各行毎の並置によって保存すべきサーモメトリッ
    ク出発符号内のすべての情報を可能化しうる如くしたこ
    とを特徴とするサーモメトリック符号データの符号変換
    方法。
  2. 【請求項2】 第2マトリックスを次の各ステップによ
    って構成する請求項1記載の方法、 a)第1マトリックスよりいわゆる三角形サブ・マトリ
    ックスを選定するステップで、このサブ・マトリックス
    のデイメンションは、その対角線に沿って整列するサプ
    ・マトリックスのセットの少なくとも1つを形成する第
    1マトリックスのデイメンションの約数であるステッ
    プ、 b)該サブ・マトリックスを垂直に積層して第2マトリ
    ックスを形成するステップ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の2つのステップの間に、
    半分のサブ・マトリックスに対し、かつ交互に、これら
    サブ・マトリックスの各素子の論理的反転を行い、これ
    をサブ・マトリックスの整列積層の前に行う追加のステ
    ップを設けて、第2マトリックスを少なくとも部分的に
    循環性としたことを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 第3マトリックスの列は、第1マトリッ
    クスの列で、前記の三角形サブ・マトリックスの列と同
    じ数を有し、これらのすべての素子が同一であるものと
    する請求項1ないし3の何れか1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 符号変換すべきサーモメトリック出発符
    号のディジタル ワードのビット数を2N とすることに
    よりNを規定し、 第1マトリックスの同じ対角線に沿って存在する前記サ
    ブ・マトリックスの数を2M とすることによりMを規定
    するとき、 (Bit q) の2進符号のq次のビットを次の論理演算
    a) −c)を用いること、すなわち、 a)1≦q≦N−Mに対して、 (ただし、(N−M)は2進符号の下位の有意義ビット
    とする) 【数1】 ここでD(x ) は、第1マトリックスのx次列内に含ま
    れるデータを表わす。b)1+N−M≦q≦Nに対し
    て、 (Mは2進符号の上位のビット) 【数2】 ここでD′x は第3マトリックスのx次列内に含まれる
    データを表わす。c)2N ビットを有するサーモメトリ
    ック出発符号が循環性である場合、2進符号の N+第
    1ビット は、 Bit+N+1=D′(2 N ) より直接得られる。すなわち符号変換すべき最上位ビッ
    トより直接得られる、ことを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれか1つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 下位ビット用の第1復号化モジュールを
    有する第1組のゲートで、k個のデータ入力を有し、こ
    れら各入力には選択入力が付随している論理ブロックと
    称される同様なゲート群中にこれら第1組のゲートが分
    布しており、数kは、第1マトリックスの同じ対角線に
    沿って整列しているいわゆる三角形サブ・マトリックス
    の数に等しい第1組のゲートと、 上位のビットに対する第2復号化モジュールを有してい
    て、単一のデータ入力を有する第2組のゲートで、2進
    出力符号上位ビットを生じ、さらに第1復号化モジュー
    ルの出力に2進符号下位ビットを生ぜしめるために必要
    な各論理ブロックの対応のデータ入力を可能化するk個
    の選択入力の1つにそれぞれ供給する選択信号を生ずる
    ようにした第2組のゲートとを具えてなることを特徴と
    する請求項1ないし5の1つの方法を行うデコーダ。
  7. 【請求項7】 各論理ブロックのp番目の選択入力は、
    pが2ないし2M (端点を含む) の何れかの値を占める
    とき、符号変換すべきディジタル ワードのp・2N-M
    次ビットと、(p−1)・2N-M 次ビット間の排他的OR
    より生ずる論理信号を受信し、 pが1に等しく、N及びMが請求項5に規定された値で
    あるとき、変換すべきディジタル ワード内の2N-M
    ビットと2N 次ビット間の反転出力を有する排他的ORよ
    り生ずる論理信号を受信する如くした請求項6記載のデ
    コーダ。
  8. 【請求項8】 論理ブロック数を2N-M に等しくし、i
    が1より2N-M の間に変化するとき、i番目の論理ブロ
    ックのp番目のデータ入力が、符号変換すべきディジタ
    ル ワードの(p−1)・2N-M 次のビットよりデータ
    を受信する如くした請求項7記載のデコーダ。
  9. 【請求項9】 pの値が偶数であるとき、p番目のデー
    タ入力が論理ブロックの出力に反転論理信号を生ぜしめ
    るように構成した論理ブロックを有し、循環サーモメト
    リック符号により現わされるデータを符号変換するデコ
    ーダで、 論理ブロックの数を2N-M −1に等しくし、 iが1より2N-M −1の間に変化するとき、変換すべき
    ディジタル ワードの(p−1)・2N-M +i次のビッ
    トよりi番目の論理ブロックのp番目のデータ入力にデ
    ータが供給され、 第2復号化モジュールより供給される2進符号のN+1
    次ビット及びN−M+1次ビットに等しい論理データを
    入力に受信する排他的ORゲートの出力に、中間符号の第
    2マトリックスの2N-M 次ビットが得られる如くした請
    求項7記載のデコーダ。
  10. 【請求項10】 pの値が偶数であるとき、p番目のデ
    ータ入力が論理ブロックの出力に反転論理信号を生ぜし
    める如く構成した論理ブロックを有し、非循環サーモメ
    トリック符号により現わされるデータを符号変換するデ
    コーダであって、 論理ブロックの数を2N-M −1に等しくしたこと、 iが1より2N-M −1の間に変化するとき、変換すべき
    ディジタル ワード内の(p−1)・2N-M +1次のビ
    ットより、i番目の論理ブロックのp番目のデータ入力
    がデータを受信する如くしたこと、 中間符号の第2マトリックスの2N-M 次ビットが、第2
    復号化モジュールにより供給される2進符号内のN−M
    +1ビットの値より直接に得られる如くした請求項7記
    載のデコーダ。
  11. 【請求項11】 請求項6ないし10のいずれかに記載の
    デコーダを有するコンバータにおいて、 増幅器よりの差動アナログ信号を受信する複数入力を有
    するアナログ ゲートの形態で論理ブロックを構成し、 前記差動アナログ信号の1つは、複数の基準値と比較し
    て測定すべき信号であり、差動信号の各対は前述の論理
    信号の1つのアナログ等価値を構成し、これを前記論理
    ブロックのデータ入力に供給する如く構成したこと、 前記各アナログ ゲートは、前記増幅器よりの出力信号
    の論理レベルをセットする手段、並びに該増幅器の出力
    も供給される前記アナログ ゲートの単一出力上のこれ
    ら論理レベルを記憶する手段を備えてなること、 各アナログ ゲートは増幅器の1つを可能化するための
    選択入力を具え、かつこのゲートの選択されないこれ以
    外の増幅器は出力を高インピーダンスとする如くしたこ
    とを特徴とするコンバータ。
  12. 【請求項12】 アナログ ゲートの増幅器の入力を介
    挿回路網の出力に接続し、これらアナログ ゲートの増
    幅器の出力を必要により折返えし(フオルデイング)増
    幅器にリンクさせた請求項11記載のコンバータ。
JP04251634A 1991-09-20 1992-09-21 サーモメトリック符号データの符号変換方法、並びにこの方法に用いるデコーダ及びコンバータ Expired - Lifetime JP3073338B2 (ja)

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