JPH05218016A - 化合物半導体装置 - Google Patents
化合物半導体装置Info
- Publication number
- JPH05218016A JPH05218016A JP2006492A JP2006492A JPH05218016A JP H05218016 A JPH05218016 A JP H05218016A JP 2006492 A JP2006492 A JP 2006492A JP 2006492 A JP2006492 A JP 2006492A JP H05218016 A JPH05218016 A JP H05218016A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- semiconductor device
- compound semiconductor
- protective film
- surface protective
- wiring
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- Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
- Formation Of Insulating Films (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、膜剥がれ等の欠陥が生じない耐湿
性に優れた表面保護膜を有する化合物半導体装置を得る
ことを目的とする。 【構成】 下地絶縁膜(1)上の所定部分には、Au配
線層(2)が形成され、各素子の配線がなされている。
このAu配線(2)を含む下地絶縁膜(1)上にはSi
ON層(3)が積層されており、このSiON層(3)
のストレスの値は2×109 dyn/cm2 であり、屈折率は
1.95である。上述の特性を有する表面保護膜では、
クラックの発生が抑えられ、しかも優れた耐湿性及び低
アルカリイオン透過性を実現することができる。
性に優れた表面保護膜を有する化合物半導体装置を得る
ことを目的とする。 【構成】 下地絶縁膜(1)上の所定部分には、Au配
線層(2)が形成され、各素子の配線がなされている。
このAu配線(2)を含む下地絶縁膜(1)上にはSi
ON層(3)が積層されており、このSiON層(3)
のストレスの値は2×109 dyn/cm2 であり、屈折率は
1.95である。上述の特性を有する表面保護膜では、
クラックの発生が抑えられ、しかも優れた耐湿性及び低
アルカリイオン透過性を実現することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面保護膜を有するG
aAs(ガリウム・ヒ素)ICなどの化合物半導体装置
に関するものである。
aAs(ガリウム・ヒ素)ICなどの化合物半導体装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体装置の表面保護膜とし
て、PSG(リンを含有したSiO2 )層及びシリコン
ナイトライド(SiN)層の2層が積層された構造が多
用されている。下層のPSG層はアルカリイオンに対す
る透過性が低く、上層のSiN層は高耐湿性を有する点
で優れている。さらに、PSG層とSiN層は、各々の
ストレスが逆向きとなって相殺される組合わせとなって
おり、低ストレス性を有する。
て、PSG(リンを含有したSiO2 )層及びシリコン
ナイトライド(SiN)層の2層が積層された構造が多
用されている。下層のPSG層はアルカリイオンに対す
る透過性が低く、上層のSiN層は高耐湿性を有する点
で優れている。さらに、PSG層とSiN層は、各々の
ストレスが逆向きとなって相殺される組合わせとなって
おり、低ストレス性を有する。
【0003】なお、この技術については、特開昭59−
80936号公報、及び特開昭59−80637号公報
に示されている。
80936号公報、及び特開昭59−80637号公報
に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、配線金属とし
て金(Au)が用いられているGaAs ICなどの化
合物半導体装置に、上述の表面保護膜を適用する場合、
AuとPSGとの密着性が悪く膜剥れが生じてしまい、
Auの配線上にPSGを直接堆積することができないと
いう問題があった。一方、SiN単独ではストレスが大
きくクラックが発生し易いという問題がある。
て金(Au)が用いられているGaAs ICなどの化
合物半導体装置に、上述の表面保護膜を適用する場合、
AuとPSGとの密着性が悪く膜剥れが生じてしまい、
Auの配線上にPSGを直接堆積することができないと
いう問題があった。一方、SiN単独ではストレスが大
きくクラックが発生し易いという問題がある。
【0005】本発明は、上記問題点を解決した化合物半
導体装置を提供することを目的とする。
導体装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、配線金属にA
uが用いられている化合物半導体装置において、その表
面保護膜はシリコンオキシナイトライド(SiON)層
からなり、そのSiON層は、基板に対する応力の絶対
値が2×109 dyn/cm2 以下であり、屈折率が1.95
以上であることを特徴とする。
uが用いられている化合物半導体装置において、その表
面保護膜はシリコンオキシナイトライド(SiON)層
からなり、そのSiON層は、基板に対する応力の絶対
値が2×109 dyn/cm2 以下であり、屈折率が1.95
以上であることを特徴とする。
【0007】さらに、上記SiON層は、プラズマCV
D法により形成されたものであることを特徴とする。
D法により形成されたものであることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、表面保護膜はSiONからな
るためAu配線との密着性が良好となる。さらに、その
表面保護膜の応力の絶対値を2×109 dyn/cm2 以下と
することによってクラックの発生が抑えられる。それと
共に、表面保護膜の屈折率を1.95以上とすることに
よって耐湿性が向上し、しかも、アルカリイオンの透過
性をさらに低減する、いわゆる低アルカリイオン透過性
を有する表面保護膜が実現される。
るためAu配線との密着性が良好となる。さらに、その
表面保護膜の応力の絶対値を2×109 dyn/cm2 以下と
することによってクラックの発生が抑えられる。それと
共に、表面保護膜の屈折率を1.95以上とすることに
よって耐湿性が向上し、しかも、アルカリイオンの透過
性をさらに低減する、いわゆる低アルカリイオン透過性
を有する表面保護膜が実現される。
【0009】上述の表面保護膜は、プラズマCVD法に
よって形成されるため原料ガスの流量比を変化させるこ
とができる。このため、表面保護膜内の酸素と窒素の比
(O/N比)を制御でき、所望の値の応力及び屈折率を
有する表面保護膜を得ることができる。
よって形成されるため原料ガスの流量比を変化させるこ
とができる。このため、表面保護膜内の酸素と窒素の比
(O/N比)を制御でき、所望の値の応力及び屈折率を
有する表面保護膜を得ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0011】図1は、本発明の実施例である化合物半導
体装置の表面保護膜の断面図である。半導体素子が形成
されたGaAsからなる基板上の下地絶縁膜1上の所定
部分には、Auからなる配線層(以下、Au配線とい
う)2が形成され、各素子の配線がなされている。この
Au配線2を含む下地絶縁膜1上には、表面保護膜とし
てSiON層3が積層されており、このSiON層3の
応力(ストレス)の値は2×109 dyn/cm2 、屈折率は
1.95である。
体装置の表面保護膜の断面図である。半導体素子が形成
されたGaAsからなる基板上の下地絶縁膜1上の所定
部分には、Auからなる配線層(以下、Au配線とい
う)2が形成され、各素子の配線がなされている。この
Au配線2を含む下地絶縁膜1上には、表面保護膜とし
てSiON層3が積層されており、このSiON層3の
応力(ストレス)の値は2×109 dyn/cm2 、屈折率は
1.95である。
【0012】上述の特性をそなえるSiON層3によっ
て、クラックの発生が抑えられ、しかも優れた耐湿性及
び低アルカリイオン透過性を有する表面保護膜を実現す
ることができる。
て、クラックの発生が抑えられ、しかも優れた耐湿性及
び低アルカリイオン透過性を有する表面保護膜を実現す
ることができる。
【0013】図2は、上述の表面保護膜の形成工程の概
略を示した図である。まず、半導体素子が形成されてい
る基板上の下地絶縁膜1上の所定部分に、Au配線2を
形成する(同図(a)図示)。その後、Au配線2が形
成された下地絶縁膜1上に、プラズマCVD法によって
表面保護膜であるSiON層3を積層する(同図(b)
図示)。このときの成膜条件はSiH4 ガス流量300
SCCM、NH3 ガス流量900SCCM、N2 Oガス流量30
0SCCM、圧力2.5Torr、高周波(RF)パワー150
Wである。この条件によって、前述の特性を有する表面
保護膜を形成することができる。
略を示した図である。まず、半導体素子が形成されてい
る基板上の下地絶縁膜1上の所定部分に、Au配線2を
形成する(同図(a)図示)。その後、Au配線2が形
成された下地絶縁膜1上に、プラズマCVD法によって
表面保護膜であるSiON層3を積層する(同図(b)
図示)。このときの成膜条件はSiH4 ガス流量300
SCCM、NH3 ガス流量900SCCM、N2 Oガス流量30
0SCCM、圧力2.5Torr、高周波(RF)パワー150
Wである。この条件によって、前述の特性を有する表面
保護膜を形成することができる。
【0014】次に、この表面保護膜を有する化合物半導
体装置についてヒートサイクル試験を行い、クラックの
発生を調べた。試験条件は、150℃から−60℃での
降温・昇温を500回繰り返すものである。図3(a)
はその結果を示すグラフである。同図に示すように、ス
トレス値が4.0×109 dyn/cm2 である従来の表面保
護膜を有する半導体装置では、その故障数が100個中
22個であるのに対し、ストレス値が2.0×109 dy
n/cm2 である本発明の表面保護膜を用いた装置では、そ
の故障数が100個中0個であった。このグラフから明
らかなように、ストレスの絶対値を2.0×109 dyn/
cm2 以下とすることによって、クラックの発生を完全に
防止でき、不良品を無くすことができる。
体装置についてヒートサイクル試験を行い、クラックの
発生を調べた。試験条件は、150℃から−60℃での
降温・昇温を500回繰り返すものである。図3(a)
はその結果を示すグラフである。同図に示すように、ス
トレス値が4.0×109 dyn/cm2 である従来の表面保
護膜を有する半導体装置では、その故障数が100個中
22個であるのに対し、ストレス値が2.0×109 dy
n/cm2 である本発明の表面保護膜を用いた装置では、そ
の故障数が100個中0個であった。このグラフから明
らかなように、ストレスの絶対値を2.0×109 dyn/
cm2 以下とすることによって、クラックの発生を完全に
防止でき、不良品を無くすことができる。
【0015】さらに、本発明に係る表面保護膜を有する
半導体装置をプラスチックモールドパッケージ内に実装
し、プレッシャークッカー試験を行ってその耐湿性を調
べた。試験条件は、温度130℃、湿度85%の雰囲気
中に保存するものである。図3(b)は、その結果を示
すグラフである。同図に示すように、屈折率が1.90
である従来の表面保護膜を有する半導体装置では、試験
条件下での完全無故障時間が160時間であったのに対
し、屈折率が2.05である本発明の表面保護膜を用い
た半導体装置では、完全無故障時間が1000時間であ
った。以上の結果から明らかなように、SiONからな
る表面保護膜の屈折率を2.05以上とすることによっ
て、耐湿性の優れた半導体装置を得ることができる。
半導体装置をプラスチックモールドパッケージ内に実装
し、プレッシャークッカー試験を行ってその耐湿性を調
べた。試験条件は、温度130℃、湿度85%の雰囲気
中に保存するものである。図3(b)は、その結果を示
すグラフである。同図に示すように、屈折率が1.90
である従来の表面保護膜を有する半導体装置では、試験
条件下での完全無故障時間が160時間であったのに対
し、屈折率が2.05である本発明の表面保護膜を用い
た半導体装置では、完全無故障時間が1000時間であ
った。以上の結果から明らかなように、SiONからな
る表面保護膜の屈折率を2.05以上とすることによっ
て、耐湿性の優れた半導体装置を得ることができる。
【0016】なお、本発明に係る表面保護膜はプラズマ
CVD法により形成されるので、原料ガス流量等を制御
することにより、表面保護膜中のO/N比を変化させ
て、所望のストレス値及び屈折率を有する表面保護膜を
得ることが可能である。
CVD法により形成されるので、原料ガス流量等を制御
することにより、表面保護膜中のO/N比を変化させ
て、所望のストレス値及び屈折率を有する表面保護膜を
得ることが可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る化合物
半導体装置には、耐湿性及び低アルカリイオン透過性に
優れ、しかもAu配線との密着性が良好でクラック等が
生じない表面保護膜が用いられている。このため、使用
環境における信頼性の大幅な向上を図ることができる。
半導体装置には、耐湿性及び低アルカリイオン透過性に
優れ、しかもAu配線との密着性が良好でクラック等が
生じない表面保護膜が用いられている。このため、使用
環境における信頼性の大幅な向上を図ることができる。
【図1】本発明に実施例に係る表面保護膜の断面図であ
る。
る。
【図2】実施例に係る表面保護膜の形成工程を示す図で
ある。
ある。
【図3】表面保護膜の特性を示す図である。
1…下地絶縁膜、2…Au配線、3…SiON層。
Claims (2)
- 【請求項1】 配線金属に金が用いられている化合物半
導体装置において、その表面保護膜はシリコンオキシナ
イトライド層からなり、 前記シリコンオキシナイトライド層は、基板に対する応
力の絶対値が2×109 dyn/cm2 以下であり、屈折率が
1.95以上であることを特徴とする化合物半導体装
置。 - 【請求項2】 前記シリコンオキシナイトライド層は、
プラズマCVD法により形成されたことを特徴とする請
求項1記載の化合物半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006492A JPH05218016A (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 化合物半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006492A JPH05218016A (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 化合物半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05218016A true JPH05218016A (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=12016665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006492A Pending JPH05218016A (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 化合物半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05218016A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7190010B2 (en) | 2004-04-06 | 2007-03-13 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Semiconductor device |
-
1992
- 1992-02-05 JP JP2006492A patent/JPH05218016A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7190010B2 (en) | 2004-04-06 | 2007-03-13 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Semiconductor device |
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