JPH05217737A - リニアソレノイドの駆動装置 - Google Patents
リニアソレノイドの駆動装置Info
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- JPH05217737A JPH05217737A JP4020127A JP2012792A JPH05217737A JP H05217737 A JPH05217737 A JP H05217737A JP 4020127 A JP4020127 A JP 4020127A JP 2012792 A JP2012792 A JP 2012792A JP H05217737 A JPH05217737 A JP H05217737A
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- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 abstract description 8
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- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 4
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 リニアソレノイド駆動装置の断線,短絡等の
故障を、常時、簡単且つ確実に検出できるようにする。 【構成】 マイクロコンピュータ4から出力されるリニ
アソレノイドLの目標電流を表すデューティ信号をDuty
−電圧変換回路10にて電圧に変換すると共に、リニア
ソレノイドLに流れる電流を電流検出抵抗Rsにより検
出し、誤差信号生成回路20にてこれら各電圧の差分を
積分して誤差信号を生成し、更にリニアソレノイド駆動
デューティ信号発生回路30にて誤差信号と三角波とを
比較して、リニアソレノイドLのデューティ駆動信号と
する、フィードバック制御系を構成した駆動装置におい
て、誤差信号生成回路20にて生成された誤差信号が電
源電圧近傍に設定された基準電圧VA以上か、或はグラ
ンドレベル近傍に設定された基準電圧VB以下かにより
故障判定する故障検出回路50を設ける。
故障を、常時、簡単且つ確実に検出できるようにする。 【構成】 マイクロコンピュータ4から出力されるリニ
アソレノイドLの目標電流を表すデューティ信号をDuty
−電圧変換回路10にて電圧に変換すると共に、リニア
ソレノイドLに流れる電流を電流検出抵抗Rsにより検
出し、誤差信号生成回路20にてこれら各電圧の差分を
積分して誤差信号を生成し、更にリニアソレノイド駆動
デューティ信号発生回路30にて誤差信号と三角波とを
比較して、リニアソレノイドLのデューティ駆動信号と
する、フィードバック制御系を構成した駆動装置におい
て、誤差信号生成回路20にて生成された誤差信号が電
源電圧近傍に設定された基準電圧VA以上か、或はグラ
ンドレベル近傍に設定された基準電圧VB以下かにより
故障判定する故障検出回路50を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアソレノイドに流
れる電流をフィードバック制御するリニアソレノイドの
駆動装置に関し、特にリニアソレノイドを含む駆動装置
内の断線,短絡等の故障を検出可能なリニアソレノイド
の駆動装置に関する。
れる電流をフィードバック制御するリニアソレノイドの
駆動装置に関し、特にリニアソレノイドを含む駆動装置
内の断線,短絡等の故障を検出可能なリニアソレノイド
の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、リニアソレノイドの駆動装置
では、例えば特開昭60−215174号公報に開示さ
れているように、リニアソレノイドに実際に流れる電流
を、リニアソレノイドに直列に設けた抵抗器の両端電圧
として検出し、その検出電圧が所望の電圧となるよう
に、リニアソレノイドへの通電電流を制御する、所謂フ
ィードバック制御系が採用されている。
では、例えば特開昭60−215174号公報に開示さ
れているように、リニアソレノイドに実際に流れる電流
を、リニアソレノイドに直列に設けた抵抗器の両端電圧
として検出し、その検出電圧が所望の電圧となるよう
に、リニアソレノイドへの通電電流を制御する、所謂フ
ィードバック制御系が採用されている。
【0003】またこの種の装置には、リニアソレノイド
の電流経路に生じた断線や短絡を検出するために、一般
に、例えば図3に示す如く、リニアソレノイドLに直列
に接続された電流検出抵抗Rsの両端電圧を、演算増幅
器OP01と抵抗器R01〜R04とからなる増幅回路82に
て増幅し、更に抵抗器R05とコンデンサC01とからなる
積分回路84にて積分することにより、リニアソレノイ
ドLに流れる平均電流を電圧信号として検出し、演算増
幅器OP02からなるコンパレータによりこの検出電圧と
基準電圧とを大小比較して故障を判定する、故障検出回
路が設けられている。
の電流経路に生じた断線や短絡を検出するために、一般
に、例えば図3に示す如く、リニアソレノイドLに直列
に接続された電流検出抵抗Rsの両端電圧を、演算増幅
器OP01と抵抗器R01〜R04とからなる増幅回路82に
て増幅し、更に抵抗器R05とコンデンサC01とからなる
積分回路84にて積分することにより、リニアソレノイ
ドLに流れる平均電流を電圧信号として検出し、演算増
幅器OP02からなるコンパレータによりこの検出電圧と
基準電圧とを大小比較して故障を判定する、故障検出回
路が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の故障
検出回路では、リニアソレノイドLの通電電流が大きい
場合には、制御系の故障を検出することができるもの
の、リニアソレノイドLの通電電流が小さい場合には、
制御系の故障を良好に検出することができないといった
問題があった。
検出回路では、リニアソレノイドLの通電電流が大きい
場合には、制御系の故障を検出することができるもの
の、リニアソレノイドLの通電電流が小さい場合には、
制御系の故障を良好に検出することができないといった
問題があった。
【0005】即ち、この種の装置においては、電流検出
抵抗Rsの抵抗値を大きくすると、電流検出抵抗Rsに
よる電力消費量が大きくなるため、電流検出抵抗Rsの
抵抗値をできるだけ小さい値にする必要がある。このた
め、例えば電流検出抵抗Rsの抵抗値を0.3Ωに設定
し、リニアソレノイドLを平均電流1Aから0.2Aの
間の通電電流にて駆動するようにした場合には、電流検
出抵抗Rsの両端電圧は、0.3Vから0.06Vの間
で変化することとなり、故障判定を常時実行できるよう
にするには、基準電圧を通電電流最少時の検出電圧0.
06Vより小さい値に設定しなければならない。しかし
基準電圧を0.06Vより小さい値に設定して故障判定
するには、故障検出回路を高精度にする必要があり、現
実問題としてこれを実現するのは困難であった。
抵抗Rsの抵抗値を大きくすると、電流検出抵抗Rsに
よる電力消費量が大きくなるため、電流検出抵抗Rsの
抵抗値をできるだけ小さい値にする必要がある。このた
め、例えば電流検出抵抗Rsの抵抗値を0.3Ωに設定
し、リニアソレノイドLを平均電流1Aから0.2Aの
間の通電電流にて駆動するようにした場合には、電流検
出抵抗Rsの両端電圧は、0.3Vから0.06Vの間
で変化することとなり、故障判定を常時実行できるよう
にするには、基準電圧を通電電流最少時の検出電圧0.
06Vより小さい値に設定しなければならない。しかし
基準電圧を0.06Vより小さい値に設定して故障判定
するには、故障検出回路を高精度にする必要があり、現
実問題としてこれを実現するのは困難であった。
【0006】本発明はこうした問題に鑑みなされたもの
で、リニアソレノイド駆動装置の断線,短絡等の故障
を、精度を要求されない簡単な検出回路で、常時、正確
に検出できるようにすることを目的としている。
で、リニアソレノイド駆動装置の断線,短絡等の故障
を、精度を要求されない簡単な検出回路で、常時、正確
に検出できるようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るためになされた本発明は、リニアソレノイドに流れる
電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段による
検出結果と目標電流との差を積分して誤差信号を生成す
る誤差信号生成手段と、該誤差信号生成手段にて生成さ
れた誤差信号に基づきリニアソレノイドを通電制御する
通電制御手段と、上記誤差信号生成手段にて生成された
誤差信号と予め設定された基準信号とを大小比較し、該
比較結果に応じて当該駆動装置の故障を検出する故障検
出手段と、を備えたことを特徴とするリニアソレノイド
の駆動装置を要旨としている。
るためになされた本発明は、リニアソレノイドに流れる
電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段による
検出結果と目標電流との差を積分して誤差信号を生成す
る誤差信号生成手段と、該誤差信号生成手段にて生成さ
れた誤差信号に基づきリニアソレノイドを通電制御する
通電制御手段と、上記誤差信号生成手段にて生成された
誤差信号と予め設定された基準信号とを大小比較し、該
比較結果に応じて当該駆動装置の故障を検出する故障検
出手段と、を備えたことを特徴とするリニアソレノイド
の駆動装置を要旨としている。
【0008】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された本発明
のリニアソレノイドの駆動装置においては、電流検出手
段が、リニアソレノイドに流れる電流を検出し、誤差信
号生成手段が、その検出検出結果と目標電流との差を積
分して誤差信号を生成し、通電制御手段が、その生成さ
れた誤差信号に基づきリニアソレノイドを通電制御す
る。つまり本発明の駆動装置は、リニアソレノイドの通
電電流をフィードバック制御する。
のリニアソレノイドの駆動装置においては、電流検出手
段が、リニアソレノイドに流れる電流を検出し、誤差信
号生成手段が、その検出検出結果と目標電流との差を積
分して誤差信号を生成し、通電制御手段が、その生成さ
れた誤差信号に基づきリニアソレノイドを通電制御す
る。つまり本発明の駆動装置は、リニアソレノイドの通
電電流をフィードバック制御する。
【0009】また次に本発明の駆動装置では、故障検出
手段が、誤差信号生成手段にて生成された誤差信号を、
予め設定された基準信号と大小比較することにより、当
該駆動装置の故障を検出する。即ち、当該駆動装置が正
常に動作している場合には、目標電流に応じてリニアソ
レノイドの通電電流が制御されるため、誤差信号が誤差
0を表す基準値から大きく外れることはないのに対し、
断線,短絡等の故障が発生した場合には、誤差信号生成
手段にて電流誤差が積分されるため、誤差信号は誤差信
号生成手段が出力可能な最大又は最小の電圧に発散す
る。そこで本発明では、従来装置のようにリニアソレノ
イドに実際に流れた電流を表す電流検出手段からの信号
ではなく、誤差信号生成手段にて生成された誤差信号を
用い、その誤差信号の発散状態から故障を検出するよう
にしている。
手段が、誤差信号生成手段にて生成された誤差信号を、
予め設定された基準信号と大小比較することにより、当
該駆動装置の故障を検出する。即ち、当該駆動装置が正
常に動作している場合には、目標電流に応じてリニアソ
レノイドの通電電流が制御されるため、誤差信号が誤差
0を表す基準値から大きく外れることはないのに対し、
断線,短絡等の故障が発生した場合には、誤差信号生成
手段にて電流誤差が積分されるため、誤差信号は誤差信
号生成手段が出力可能な最大又は最小の電圧に発散す
る。そこで本発明では、従来装置のようにリニアソレノ
イドに実際に流れた電流を表す電流検出手段からの信号
ではなく、誤差信号生成手段にて生成された誤差信号を
用い、その誤差信号の発散状態から故障を検出するよう
にしている。
【0010】このため本発明によれば、故障検出に使用
する基準電圧として、誤差信号生成手段が出力可能な最
大電圧及び最小電圧の何れか一方又はその両方と誤差0
を表す基準値との間の電圧を設定すれば、装置の故障を
常に正確に検出することが可能となり、従来装置のよう
に故障検出回路を高精度に構成することなく、故障検出
を行なうことができるようになる。
する基準電圧として、誤差信号生成手段が出力可能な最
大電圧及び最小電圧の何れか一方又はその両方と誤差0
を表す基準値との間の電圧を設定すれば、装置の故障を
常に正確に検出することが可能となり、従来装置のよう
に故障検出回路を高精度に構成することなく、故障検出
を行なうことができるようになる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図1は、本発明が適用された実施例のリニアソ
レノイド駆動装置の構成を表す電気回路図である。
る。まず図1は、本発明が適用された実施例のリニアソ
レノイド駆動装置の構成を表す電気回路図である。
【0012】図1に示す如く、本実施例の駆動装置は、
内燃機関により駆動される油圧ポンプから圧送されてき
た車両制御用のライン油圧(例えばアンチスキッド制御
用のブレーキ油圧,自動変速機制御用のトランスミッシ
ョン油圧等)を所定の作動油圧に制御する、油圧制御弁
駆動用のリニアソレノイドLの通電電流を制御するため
のものであり、マイクロコンピュータ4から出力された
リニアソレノイドLの目標電流を表す制御信号を受けて
動作する。
内燃機関により駆動される油圧ポンプから圧送されてき
た車両制御用のライン油圧(例えばアンチスキッド制御
用のブレーキ油圧,自動変速機制御用のトランスミッシ
ョン油圧等)を所定の作動油圧に制御する、油圧制御弁
駆動用のリニアソレノイドLの通電電流を制御するため
のものであり、マイクロコンピュータ4から出力された
リニアソレノイドLの目標電流を表す制御信号を受けて
動作する。
【0013】マイクロコンピュータ4は、制御信号とし
て、図2(a)に示す如く、所定周期毎にHighレベルと
Low レベルとの割合が制御されたDuty信号を出力す
るようにされているため、本実施例の駆動装置には、こ
のマイクロコンピュータ4からの制御信号(Duty信
号)を、積分処理等により、図2(b)に示すアナログ
の電圧信号に変換するDuty−電圧変換回路10が設
けられている。
て、図2(a)に示す如く、所定周期毎にHighレベルと
Low レベルとの割合が制御されたDuty信号を出力す
るようにされているため、本実施例の駆動装置には、こ
のマイクロコンピュータ4からの制御信号(Duty信
号)を、積分処理等により、図2(b)に示すアナログ
の電圧信号に変換するDuty−電圧変換回路10が設
けられている。
【0014】また本実施例の駆動装置には、リニアソレ
ノイドLに流れた電流(ソレノイド電流)を検出するた
めに、リニアソレノイドLに直列に接続された電流検出
手段としての電流検出抵抗Rs、及び、この電流検出抵
抗Rsの両端電圧(図2(f)に示す)とDuty−電
圧変換回路10からの出力電圧との差を積分することに
より、図2(c)に示す誤差信号を生成する、誤差信号
生成手段としての誤差信号生成回路20が備えられてい
る。
ノイドLに流れた電流(ソレノイド電流)を検出するた
めに、リニアソレノイドLに直列に接続された電流検出
手段としての電流検出抵抗Rs、及び、この電流検出抵
抗Rsの両端電圧(図2(f)に示す)とDuty−電
圧変換回路10からの出力電圧との差を積分することに
より、図2(c)に示す誤差信号を生成する、誤差信号
生成手段としての誤差信号生成回路20が備えられてい
る。
【0015】尚、誤差信号生成回路20は、電流検出抵
抗Rsによる検出電圧を増幅する演算増幅器OP1及び
抵抗器R1〜R4からなる増幅回路22と、増幅回路2
2にて増幅された検出電圧とDuty−電圧変換回路1
0からの指令電圧とを差動積分増幅する演算増幅器OP
2,抵抗器R5及びコンデンサC1からなる差動積分増
幅回路24とから構成されている。
抗Rsによる検出電圧を増幅する演算増幅器OP1及び
抵抗器R1〜R4からなる増幅回路22と、増幅回路2
2にて増幅された検出電圧とDuty−電圧変換回路1
0からの指令電圧とを差動積分増幅する演算増幅器OP
2,抵抗器R5及びコンデンサC1からなる差動積分増
幅回路24とから構成されている。
【0016】次に誤差信号生成回路20で生成された誤
差信号は、リニアソレノイド駆動デューティ信号発生回
路30に入力される。リニアソレノイド駆動デューティ
信号発生回路30は、リニアソレノイドLをデューティ
駆動するために、誤差信号と図2(d)に示す三角波と
を比較して、リニアソレノイドLのデューティ駆動信号
を生成するためのもので、コンパレータからなる差動増
幅回路32により誤差信号と三角波との差をコンパレー
トし、PNPトランジスタを駆動するために、その信号
の極性を反転回路34により反転し、図2(e)で示さ
れる駆動信号を生成する。
差信号は、リニアソレノイド駆動デューティ信号発生回
路30に入力される。リニアソレノイド駆動デューティ
信号発生回路30は、リニアソレノイドLをデューティ
駆動するために、誤差信号と図2(d)に示す三角波と
を比較して、リニアソレノイドLのデューティ駆動信号
を生成するためのもので、コンパレータからなる差動増
幅回路32により誤差信号と三角波との差をコンパレー
トし、PNPトランジスタを駆動するために、その信号
の極性を反転回路34により反転し、図2(e)で示さ
れる駆動信号を生成する。
【0017】またこのリニアソレノイド駆動デューティ
信号発生回路30にて生成された駆動信号は、抵抗器R
6,R7、PNPトランジスタTR1及びダイオードD
1からなる駆動回路40に入力され、この駆動回路40
の動作によって、リニアソレノイドLの通電電流が駆動
信号に応じて制御される。尚本実施例においては、リニ
アソレノイド駆動デューティ信号発生回路30と駆動回
路40とが、前述の通電制御手段として機能する。
信号発生回路30にて生成された駆動信号は、抵抗器R
6,R7、PNPトランジスタTR1及びダイオードD
1からなる駆動回路40に入力され、この駆動回路40
の動作によって、リニアソレノイドLの通電電流が駆動
信号に応じて制御される。尚本実施例においては、リニ
アソレノイド駆動デューティ信号発生回路30と駆動回
路40とが、前述の通電制御手段として機能する。
【0018】このように本実施例のリニアソレノイド駆
動装置においては、リニアソレノイドLに流れる電流を
電流検出抵抗Rsにより検出して、その電流がマイクロ
コンピュータ4からの指令に対応した電流となるよう制
御する、所謂フィードバック制御系が構成されている。
このため、リニアソレノイドLの電流経路に断線,短絡
等の故障がなければ、上記各部の信号は、図2に示す時
点t1以前の状態となり、誤差信号が誤差0を表す基準
レベルVsとなるよう制御される。
動装置においては、リニアソレノイドLに流れる電流を
電流検出抵抗Rsにより検出して、その電流がマイクロ
コンピュータ4からの指令に対応した電流となるよう制
御する、所謂フィードバック制御系が構成されている。
このため、リニアソレノイドLの電流経路に断線,短絡
等の故障がなければ、上記各部の信号は、図2に示す時
点t1以前の状態となり、誤差信号が誤差0を表す基準
レベルVsとなるよう制御される。
【0019】ところが、図2に示す時点t1にて、リニ
アソレノイドL或は駆動装置内で、断線,短絡等の故障
が発生すると、ソレノイド電流,延いては電流検出抵抗
Rsによる検出電圧は、図2(f)に実線又は点線で示
す如く、あるレベルに固定されてしまう。このため誤差
信号生成回路20では、この検出電圧とDuty−電圧
変換回路10からの出力電圧との差を積分し続け、誤差
信号は図2(c)に示す如く差動積分増幅回路24のグ
ランドレベル或は電源レベルに発散する。
アソレノイドL或は駆動装置内で、断線,短絡等の故障
が発生すると、ソレノイド電流,延いては電流検出抵抗
Rsによる検出電圧は、図2(f)に実線又は点線で示
す如く、あるレベルに固定されてしまう。このため誤差
信号生成回路20では、この検出電圧とDuty−電圧
変換回路10からの出力電圧との差を積分し続け、誤差
信号は図2(c)に示す如く差動積分増幅回路24のグ
ランドレベル或は電源レベルに発散する。
【0020】例えば、リニアソレノイドL自体が断線し
た場合、ソレノイド電流を表す検出電圧は図2(f)に
実線で示す如く0Vに固定され、誤差信号は図2(c)
に実線で示す如く差動積分増幅回路24の電源電圧Vd
まで発散する。逆にリニアソレノイドLが短絡した場
合、ソレノイド電流を表す検出電圧は図2(f)に点線
で示す如く電源電圧Vd近傍の値に固定され、誤差信号
は図2(c)に点線で示す如く差動積分増幅回路24の
グランドレベルに発散する。
た場合、ソレノイド電流を表す検出電圧は図2(f)に
実線で示す如く0Vに固定され、誤差信号は図2(c)
に実線で示す如く差動積分増幅回路24の電源電圧Vd
まで発散する。逆にリニアソレノイドLが短絡した場
合、ソレノイド電流を表す検出電圧は図2(f)に点線
で示す如く電源電圧Vd近傍の値に固定され、誤差信号
は図2(c)に点線で示す如く差動積分増幅回路24の
グランドレベルに発散する。
【0021】このとき、誤差信号は、基準レベルVsを
中心とした通常の動作範囲から大きく逸脱するため、図
2(c)に示す如く、その通常動作範囲外に基準電圧V
A及びVBを設定し(例えば電源電圧Vdが9Vである
とき、基準電圧VAを6V,基準電圧VBを0.7V程
度に設定し)、誤差信号が基準電圧VA以上か、或は誤
差信号が基準電圧VB以下かを判断するようにすれば、
リニアソレノイドLを含む駆動装置の故障を、簡単且つ
確実に検出できる。
中心とした通常の動作範囲から大きく逸脱するため、図
2(c)に示す如く、その通常動作範囲外に基準電圧V
A及びVBを設定し(例えば電源電圧Vdが9Vである
とき、基準電圧VAを6V,基準電圧VBを0.7V程
度に設定し)、誤差信号が基準電圧VA以上か、或は誤
差信号が基準電圧VB以下かを判断するようにすれば、
リニアソレノイドLを含む駆動装置の故障を、簡単且つ
確実に検出できる。
【0022】そこで本実施例では、図1に示す如く、誤
差信号生成回路20から出力される誤差信号と基準電圧
VAとを比較し、誤差信号が基準電圧以上となったとき
にのみLow レベルの信号を出力するコンパレータ52、
及び、誤差信号生成回路20から出力される誤差信号と
基準電圧VBとを比較し、誤差信号が基準電圧以上とな
ったときにのみLow レベルの信号を出力するコンパレー
タ54を備えた故障検出回路50を設け、各コンパレー
タ52、54の出力を、プルアップ抵抗R8及び入力抵
抗R9からなる入力回路60を介して、マイクロコンピ
ュータ4に入力することにより、マイクロコンピュータ
4側でその入力信号がLow レベルかHighレベルかによ
り、装置の故障(故障時にはLow レベルとなる)を検知
できるようにされている。
差信号生成回路20から出力される誤差信号と基準電圧
VAとを比較し、誤差信号が基準電圧以上となったとき
にのみLow レベルの信号を出力するコンパレータ52、
及び、誤差信号生成回路20から出力される誤差信号と
基準電圧VBとを比較し、誤差信号が基準電圧以上とな
ったときにのみLow レベルの信号を出力するコンパレー
タ54を備えた故障検出回路50を設け、各コンパレー
タ52、54の出力を、プルアップ抵抗R8及び入力抵
抗R9からなる入力回路60を介して、マイクロコンピ
ュータ4に入力することにより、マイクロコンピュータ
4側でその入力信号がLow レベルかHighレベルかによ
り、装置の故障(故障時にはLow レベルとなる)を検知
できるようにされている。
【0023】以上説明したように、本実施例のリニアソ
レノイド駆動装置においては、リニアソレノイドLの実
際の通電電流を表す検出電圧と、リニアソレノイドLの
目標電流を表すDuty−電圧変換回路10からの出力
電圧との差を積分して得られる、フィードバックループ
内の誤差信号により、装置の故障を検出するようにして
いるため、装置の故障を簡単且つ確実に検出することが
できる。また誤差信号は、上記各電圧の差を積分して得
られるものであり、目標電流の変化に対して誤差信号の
動作範囲は変わらないため、常時故障を検出できる。
レノイド駆動装置においては、リニアソレノイドLの実
際の通電電流を表す検出電圧と、リニアソレノイドLの
目標電流を表すDuty−電圧変換回路10からの出力
電圧との差を積分して得られる、フィードバックループ
内の誤差信号により、装置の故障を検出するようにして
いるため、装置の故障を簡単且つ確実に検出することが
できる。また誤差信号は、上記各電圧の差を積分して得
られるものであり、目標電流の変化に対して誤差信号の
動作範囲は変わらないため、常時故障を検出できる。
【0024】尚上記実施例では、故障検出回路50にお
いて、電源電圧側の基準電圧VAとグランド側の基準電
圧VBとを設定し、これら各基準電圧と誤差信号とを比
較することにより、断線,短絡の両方を検出するように
構成したが、電流検出抵抗Rsより電源側の電流経路の
断線を検出するだけであれば、故障検出回路50を、誤
差信号と基準電圧VBとを比較するコンパレータ54の
みにより構成すればよく、逆に短絡のみを検出するだけ
であれば、故障検出回路50を、誤差信号と基準電圧V
Aとを比較するコンパレータ52のみにより構成すれば
よい。
いて、電源電圧側の基準電圧VAとグランド側の基準電
圧VBとを設定し、これら各基準電圧と誤差信号とを比
較することにより、断線,短絡の両方を検出するように
構成したが、電流検出抵抗Rsより電源側の電流経路の
断線を検出するだけであれば、故障検出回路50を、誤
差信号と基準電圧VBとを比較するコンパレータ54の
みにより構成すればよく、逆に短絡のみを検出するだけ
であれば、故障検出回路50を、誤差信号と基準電圧V
Aとを比較するコンパレータ52のみにより構成すれば
よい。
【0025】また上記実施例では、電流検出抵抗Rsを
リニアソレノイドLのグランド側に接続した場合につい
て説明したが、リニアソレノイドLの電源側に接続して
も、本実施例と同様の効果が得られる。
リニアソレノイドLのグランド側に接続した場合につい
て説明したが、リニアソレノイドLの電源側に接続して
も、本実施例と同様の効果が得られる。
【図1】実施例のリニアソレノイド駆動装置全体の構成
を表す電気回路図である。
を表す電気回路図である。
【図2】実施例のリニアソレノイド駆動装置内各部の信
号波形を表すタイムチャートである。
号波形を表すタイムチャートである。
【図3】従来のリニアソレノイド駆動装置における故障
検出回路を表す電気回路図である。
検出回路を表す電気回路図である。
4…マイクロコンピュータ 10…Duty−電圧変
換回路 20…誤差信号生成回路 30…リニアソレノイド駆動デューティ信号発生回路 40…駆動回路 50…故障検出回路 Rs…電流
検出抵抗
換回路 20…誤差信号生成回路 30…リニアソレノイド駆動デューティ信号発生回路 40…駆動回路 50…故障検出回路 Rs…電流
検出抵抗
Claims (1)
- 【請求項1】 リニアソレノイドに流れる電流を検出す
る電流検出手段と、 該電流検出手段による検出結果と目標電流との差を積分
して誤差信号を生成する誤差信号生成手段と、 該誤差信号生成手段にて生成された誤差信号に基づきリ
ニアソレノイドを通電制御する通電制御手段と、 上記誤差信号生成手段にて生成された誤差信号と予め設
定された基準信号とを大小比較し、該比較結果に応じて
当該駆動装置の故障を検出する故障検出手段と、 を備えたことを特徴とするリニアソレノイドの駆動装
置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4020127A JP3021911B2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | リニアソレノイドの駆動装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05217737A true JPH05217737A (ja) | 1993-08-27 |
JP3021911B2 JP3021911B2 (ja) | 2000-03-15 |
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ID=12018462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4020127A Expired - Fee Related JP3021911B2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | リニアソレノイドの駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3021911B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2009019957A (ja) * | 2007-07-11 | 2009-01-29 | Advics:Kk | リニアソレノイドの過電流異常検出装置 |
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US7609496B2 (en) | 2005-08-08 | 2009-10-27 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Non-feedback type load current controller |
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-
1992
- 1992-02-05 JP JP4020127A patent/JP3021911B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3021911B2 (ja) | 2000-03-15 |
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