JPH0521755U

JPH0521755U - ベツドにおけるボトム構造

Info

Publication number: JPH0521755U
Application number: JP7955191U
Authority: JP
Inventors: 寛武内
Original assignee: パラマウントベツド株式会社
Priority date: 1991-09-04
Filing date: 1991-09-04
Publication date: 1993-03-23

Abstract

(57)【要約】【目的】異なる弾性の短冊状の床板を、選択して着脱
自在に構成し、部分的に床板の弾性を変えるようにす
る。【構成】受けパイプ２に短冊状の床板３を着脱自在に
装着する。前記床板３は、ブロー成形による中空状部材
であり、複数の異なる弾性を有するものを備える。な
お、床板３は、その床板３の弾性度合を示す特定の色彩
を有する。また、弾性度合を表示する手段として、床板
３に、例えば、１(軟らかめ)、２(やや固め)、３(固め)
という具合に数字を付すこともできる。さらに、弾性度
合を表示する手段として、マーク、模様、線図等も可能
である。【効果】あらゆる患者に対応でき、寝心地は向上し、
褥瘡の発生を抑制することができる。なお、床板は、視
覚的に弾性度合を表示する手段を有しているので、床板
を配置する際に間違えるようなことはない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、異なる弾性の短冊状の床板を、選択して着脱自在に構成し、部分的に床板の弾性を変えるようにしたベッドにおけるボトム構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のベッドのボトムには、単なるフラットな板よりなるもの、鋼板をプレス加工して成形したもの、また、鋼線を枠部材に格子状に張設したもの、さらには、鋼線を網状に形成したものがある。これらボトムは、それぞれ、異なった弾性を有しているが、この弾性がそのベッドの寝心地に大いなる影響を及ぼす。

【０００３】ところで、人体の体表面は平坦ではないので、マットレスから受ける圧力は、身体の部分部分で異なる。例えば、背中のうちで最も高い圧力を受けるところは、肩胛骨部分Ａと、仙骨部分Ｂであることが判明している(図４参照)。かかる部分は鬱血して褥瘡になりやすいので、ときどき、寝返り等をさせたりして、体圧を除去してやる必要がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前述のようなボトムの構造では、背中に対する体圧分布は、前記の通り体表面の凹凸に関係し、どうしても肩胛骨部分Ａと、仙骨部分Ｂとに偏在集中してしまう結果となる。また、個人個人でベッドのクッション性に対する好みが違うので、今までは、そのベッドが有する特定のクッション性の度合に甘んじなければらないか、マットレスを交換したり、マットレス上に敷物を置いたりして対応するしかなかった。本考案はこのような課題に鑑みてなされたもので、弾性の異なるボトムを自在に変更可能に構成して、寝心地の向上を図り、褥瘡などの抑制にも効果があるベッドにおけるボトム構造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記した課題を解決するために、本考案は、ベッドにおけるボトムにおいて、受けパイプをベッドの本体フレーム上に装着し、この受けパイプに異なる弾性を有する短冊状の床板を、選択的に且つ所定間隔毎に着脱自在に設け、前記床板に、その床板の弾性度合を示す視覚的表示手段を付すようにしたことを特徴とする。また、前記床板は、弾性度合を表示する手段として、色識別手段を有するものである。さらに、前記床板は、弾性度合を表示する手段として、数字を有するものである。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、短冊状の床板を任意の弾性のものを選択して、装着することができ、ベッドのクッション性を調整することができる。例えば、体圧の大きい肩胛骨部分と、仙骨部分に対応する部分のクッション性を調整すれば、寝心地の向上を図ることができ、褥瘡の発生を抑制することができる。なお、前記床板は、視覚的に弾性度合を表示する手段を有しているので、床板を配置する際に間違えるようなことはない。

【０００７】

【実施例】

次に、本考案にかかるベッドにおけるボトム構造について、一実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下説明する。図１に示すように、ベッドにおけるボトム１は、図示しないベッドの本体フレームの長軸方向に沿って配設された一対の受けパイプ２と、この受けパイプ２に所定間隔毎に着脱自在に設けられた短冊状の床板３とから実質的に構成される。

【０００８】前記受けパイプ２と床板３とは、床板３下面に設けられた係止フック４によって着脱自在である(図２参照)。

【０００９】前記床板３は、図３に示すように、ブロー成形による中空状部材であり、複数の異なる弾性を有するものが備えられている。なお、床板３は、その床板３の弾性度合を示す特定の色彩を有する。この場合、床板３に色板を付すようにしてもよい。また、弾性度合を表示する手段として、床板３に、例えば、１(軟らかめ) 、２(やや固め)、３(固め)という具合に数字を付すようにしても良い。さらに、弾性度合を表示する手段として、マーク、模様、線図等も可能である。

【００１０】以上のようなボトム構造によれば、短冊状の床板３を任意の弾性のものを選択して、床板３下面の係止フック４によって受けパイプ２に容易に装着することができ、ベッドのクッション性を調整することができる。例えば、体圧の大きい肩胛骨部分と、仙骨部分に対応する部分のクッション性を調整すれば、寝心地の向上を図ることができ、褥瘡の発生を抑制することができる。なお、床板３には、その弾性を示す特定の色彩が施されているので、選択する際に間違えることはなく、所望のクッション性を得ることができる。換言すれば、ユーザーがベッドのクッションを自在に設定することができるので、一つのベッドであらゆる患者に対応でき、マットレスの交換によるクッション調整はまったく不要となる。

【００１１】

【考案の効果】

以上の通り、本考案によれば、自由に異なった弾性の床板を配置してクッション調整を行なうことができるので、あらゆる患者に対応でき、寝心地は向上し、褥瘡の発生を抑制することができる。なお、床板は、視覚的に弾性度合を表示する手段を有しているので、床板を配置する際に間違えるようなことはない。

【００１２】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるベッドにおけるボトム構造を適
用されたボトムの全体斜視図である。

【図２】図１に示すボトムを構成する床板の拡大斜視図
である。

【図３】図２に示す床板の断面説明図である。

【図４】体圧の偏在を示す等圧線図である。

【符号の説明】

１ボトム２受けパイプ３床板４係止フック

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ベッドにおけるボトムにおいて、受け
パイプをベッドの本体フレーム上に装着し、この受けパ
イプに異なる弾性を有する短冊状の床板を、選択的に且
つ所定間隔毎に着脱自在に設け、前記床板に、その床板
の弾性度合を示す視覚的表示手段を付すようにしたこと
を特徴とするベッドにおけるボトム構造。
【請求項２】請求項１記載の床板に、弾性度合を表
示する手段として、色識別手段を施すことを特徴とする
ベッドにおけるボトム構造。
【請求項３】請求項１記載の床板に、弾性度合を表
示する手段として、数字を付すようにしたことを特徴と
するベッドにおけるボトム構造。