JPH05217306A - 位置決め装置 - Google Patents
位置決め装置Info
- Publication number
- JPH05217306A JPH05217306A JP1700092A JP1700092A JPH05217306A JP H05217306 A JPH05217306 A JP H05217306A JP 1700092 A JP1700092 A JP 1700092A JP 1700092 A JP1700092 A JP 1700092A JP H05217306 A JPH05217306 A JP H05217306A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- moving body
- yoke
- connecting member
- air bearing
- linear actuator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Moving Of Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】リニアアクチュエータの剛性を簡易な手段で向
上して、該リニアアクチュエータに発生するピッチ等の
不都合な挙動を低減することを目的とする。 【構成】移動体1は、移動方向に沿って延設されて、リ
ニアスライドエアベアリング2によって浮上支持されて
いる。エアベアリング2の下側はハウジング7にねじ止
めされている。移動体1の後端部は、ボイスコイルモー
タ3の可動部である筒状のコイル6に固定されている。
ボイスコイルモータ3は、ヨーク4の床板4cがハウジ
ング7に固定されている。連結部材8が、ヨーク4の前
側板4dの上部前面,及びエアベアリング2後端外周上
面に当接し、軸を前後に向けたネジ13によって連結部
材8とヨーク4とがねじ止めされ、また、軸を上下に向
けたネジ14によって連結部材8とエアベアリング2と
がねじ止めされている。
上して、該リニアアクチュエータに発生するピッチ等の
不都合な挙動を低減することを目的とする。 【構成】移動体1は、移動方向に沿って延設されて、リ
ニアスライドエアベアリング2によって浮上支持されて
いる。エアベアリング2の下側はハウジング7にねじ止
めされている。移動体1の後端部は、ボイスコイルモー
タ3の可動部である筒状のコイル6に固定されている。
ボイスコイルモータ3は、ヨーク4の床板4cがハウジ
ング7に固定されている。連結部材8が、ヨーク4の前
側板4dの上部前面,及びエアベアリング2後端外周上
面に当接し、軸を前後に向けたネジ13によって連結部
材8とヨーク4とがねじ止めされ、また、軸を上下に向
けたネジ14によって連結部材8とエアベアリング2と
がねじ止めされている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置や光
ディスク装置におけるディスクへの情報の記録・再生を
行うヘッドを、所定の位置に移動させる位置決め装置に
関し、特に移動体を駆動するリニアアクチュエータの剛
性を向上させて高精度の位置決めが可能な位置決め装置
に関する。
ディスク装置におけるディスクへの情報の記録・再生を
行うヘッドを、所定の位置に移動させる位置決め装置に
関し、特に移動体を駆動するリニアアクチュエータの剛
性を向上させて高精度の位置決めが可能な位置決め装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置は、計算機本体に制御
装置を介して接続され、計算機本体からの指令に応じて
媒体である磁気ディスクに情報の記録及び再生を行う。
その記録,及び再生を行う部分は、一般に、磁気ヘッ
ド,ディスク,位置決め装置,及びディスク回転機構を
一体として組み立てられ一つのコンポーネントとなって
いる。
装置を介して接続され、計算機本体からの指令に応じて
媒体である磁気ディスクに情報の記録及び再生を行う。
その記録,及び再生を行う部分は、一般に、磁気ヘッ
ド,ディスク,位置決め装置,及びディスク回転機構を
一体として組み立てられ一つのコンポーネントとなって
いる。
【0003】ディスクは、必要な記憶容量を得るために
同軸に且つ所定の間隔をあけて複数枚の磁気ディスクが
積層されて構成され、ディスク回転機構によって回転さ
せられる。その複数のディスク間には磁気ヘッドが挿入
するように配設され、各磁気ヘッドは、磁気ディスクの
回転前は磁気ディスクに接触していて、磁気ディスクの
回転と同時に空気力で浮上し計算機本体からの指令によ
って所定のトラックにアクセスして情報の記録又は再生
を行う。
同軸に且つ所定の間隔をあけて複数枚の磁気ディスクが
積層されて構成され、ディスク回転機構によって回転さ
せられる。その複数のディスク間には磁気ヘッドが挿入
するように配設され、各磁気ヘッドは、磁気ディスクの
回転前は磁気ディスクに接触していて、磁気ディスクの
回転と同時に空気力で浮上し計算機本体からの指令によ
って所定のトラックにアクセスして情報の記録又は再生
を行う。
【0004】その磁気ヘッドは位置決め装置によって支
持されて移動し目的の位置に位置決めされるようになっ
ている。その位置決め装置は、上記磁気ヘッドをヘッド
アームを介して移動体の先端部に取付けている。開発中
の位置決め装置は、図6及び図7に示すように、移動体
1が気体軸受であるリニアスライドエアベアリング2に
よって軸方向へ往復移動可能に浮上支持されている。即
ち、上記移動体1は、リニアスライドエアベアリング2
からの空気圧で数μmだけ浮上して支持されることで、
摩擦トルクも小さいまま滑らかに移動可能になってい
る。
持されて移動し目的の位置に位置決めされるようになっ
ている。その位置決め装置は、上記磁気ヘッドをヘッド
アームを介して移動体の先端部に取付けている。開発中
の位置決め装置は、図6及び図7に示すように、移動体
1が気体軸受であるリニアスライドエアベアリング2に
よって軸方向へ往復移動可能に浮上支持されている。即
ち、上記移動体1は、リニアスライドエアベアリング2
からの空気圧で数μmだけ浮上して支持されることで、
摩擦トルクも小さいまま滑らかに移動可能になってい
る。
【0005】また、その移動体1はエアベアリング2の
後端開口部から後方に突出しており、その移動体1及び
エアベリング2の後方に、リニアアクチュエータである
ボイスコイルモータ3が該移動体1と同軸に配設されて
いる。そのボイスコイルモータ3は、磁路を形成するヨ
ーク4及び磁石5と、移動体1と同軸に移動可能な筒状
のコイル6とを備えて、移動体1と同軸に配設されるヨ
ーク4の棒体4a部分にコイル6が軸方向に移動可能に
遊嵌し、そのコイル6を上下に所定の間隔をあけて挟む
一対の磁石5がヨーク4の床4c部分と天井4b部分に
固定されて構成されている。
後端開口部から後方に突出しており、その移動体1及び
エアベリング2の後方に、リニアアクチュエータである
ボイスコイルモータ3が該移動体1と同軸に配設されて
いる。そのボイスコイルモータ3は、磁路を形成するヨ
ーク4及び磁石5と、移動体1と同軸に移動可能な筒状
のコイル6とを備えて、移動体1と同軸に配設されるヨ
ーク4の棒体4a部分にコイル6が軸方向に移動可能に
遊嵌し、そのコイル6を上下に所定の間隔をあけて挟む
一対の磁石5がヨーク4の床4c部分と天井4b部分に
固定されて構成されている。
【0006】そして、該コイル6は左右側方に張り出す
フランジ6aを有し、その各フランジ6aが、移動体1
後端部中央が切り欠かれてコ字形状に分岐してなる左右
の足部1aの各後端面にねじ止めされ、もってコイル6
と移動体1とが連結されている。また、上記エアベアリ
ング2及びボイスコイルモータ3の下側は、それぞれ独
立してハウジング7にねじ止めされている。
フランジ6aを有し、その各フランジ6aが、移動体1
後端部中央が切り欠かれてコ字形状に分岐してなる左右
の足部1aの各後端面にねじ止めされ、もってコイル6
と移動体1とが連結されている。また、上記エアベアリ
ング2及びボイスコイルモータ3の下側は、それぞれ独
立してハウジング7にねじ止めされている。
【0007】そして、ボイスコイルモータ3に供給され
る駆動電流によってハウジング7に固定されているヨー
ク4に対して相対的にコイル6が移動し、そのコイル6
の移動によって移動体1がエアベアリング2で浮上支持
されたまま所定量だけ前後に往復移動して、該移動体1
と一体になっている磁気ヘッドを所定量だけ移動させて
位置決めする。
る駆動電流によってハウジング7に固定されているヨー
ク4に対して相対的にコイル6が移動し、そのコイル6
の移動によって移動体1がエアベアリング2で浮上支持
されたまま所定量だけ前後に往復移動して、該移動体1
と一体になっている磁気ヘッドを所定量だけ移動させて
位置決めする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エアベ
アリング2とボイスコイルモータ3が個々独立してハウ
ジング7に固定されているが、駆動電流によってコイル
6に軸方向に移動可能な推力が発生すると、その推力に
よる反力が、ボイスコイルモータのコイル及び外周を構
成するヨークに及ぼされる。そして、そのヨーク4の剛
性の程度によって振動や脈動,または変形等の本来あっ
てはならない挙動がヨークに発生する。
アリング2とボイスコイルモータ3が個々独立してハウ
ジング7に固定されているが、駆動電流によってコイル
6に軸方向に移動可能な推力が発生すると、その推力に
よる反力が、ボイスコイルモータのコイル及び外周を構
成するヨークに及ぼされる。そして、そのヨーク4の剛
性の程度によって振動や脈動,または変形等の本来あっ
てはならない挙動がヨークに発生する。
【0009】ボイスコイルモータ3では、上記のよう
に、単独でヨーク4の下側だけがハウジング7に固定さ
れ、且つヨーク4自体はそれほど剛性をもたないため、
剛性が弱く上記不都合な挙動が発生して位置決め精度を
劣化させやすいという問題がある。本発明は、上記のよ
うな問題点に着目してなされたもので、リニアアクチュ
エータであるボイスコイルモータの剛性を簡易な手段で
向上することで、リニアアクチュエータに発生するピッ
チ等の上記不都合な挙動を低減した位置決め装置を提供
することを目的としている。
に、単独でヨーク4の下側だけがハウジング7に固定さ
れ、且つヨーク4自体はそれほど剛性をもたないため、
剛性が弱く上記不都合な挙動が発生して位置決め精度を
劣化させやすいという問題がある。本発明は、上記のよ
うな問題点に着目してなされたもので、リニアアクチュ
エータであるボイスコイルモータの剛性を簡易な手段で
向上することで、リニアアクチュエータに発生するピッ
チ等の上記不都合な挙動を低減した位置決め装置を提供
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の位置決め装置は、先端部側にヘッドが取付
けられて気体軸受にて浮上支持される移動体と、上記気
体軸受の後方に配設されて移動体の後端部側と連結し移
動体を往復移動させるリニアアクチュエータとを備えた
位置決め装置において、連結部材を気体軸受の外周面及
びリニアアクチュエータの側面へ当接可能に配設して、
該気体軸受と連結部材とを移動体の移動方向に対して直
交する方向に軸を向けてねじ止めし、リニアアクチュエ
ータと連結部材とを移動体の移動方向と平行方向に軸を
向けてねじ止めしたことを特徴としている。
に、本発明の位置決め装置は、先端部側にヘッドが取付
けられて気体軸受にて浮上支持される移動体と、上記気
体軸受の後方に配設されて移動体の後端部側と連結し移
動体を往復移動させるリニアアクチュエータとを備えた
位置決め装置において、連結部材を気体軸受の外周面及
びリニアアクチュエータの側面へ当接可能に配設して、
該気体軸受と連結部材とを移動体の移動方向に対して直
交する方向に軸を向けてねじ止めし、リニアアクチュエ
ータと連結部材とを移動体の移動方向と平行方向に軸を
向けてねじ止めしたことを特徴としている。
【0011】
【作用】リニアアクチュエータを剛性を有する気体軸受
と剛的に結合することで、リニアアクチュエータ及び気
体軸受の両者の剛性が共に向上する。これによって、リ
ニアアクチュエータの駆動によって移動体に発生する推
力による反力がリニアアクチュエータに入力されても、
上記のように従来よりも剛性が大きくなっているため、
上記反力によってリニアアクチュエータに発生する振動
等の不都合な挙動が低減される。上記挙動が低減される
ことで、該リニアアクチュエータから移動体に入力され
るピッチ等の振れが低減されて該移動体の先端部に取付
けられているヘッドの位置決め精度が向上する。
と剛的に結合することで、リニアアクチュエータ及び気
体軸受の両者の剛性が共に向上する。これによって、リ
ニアアクチュエータの駆動によって移動体に発生する推
力による反力がリニアアクチュエータに入力されても、
上記のように従来よりも剛性が大きくなっているため、
上記反力によってリニアアクチュエータに発生する振動
等の不都合な挙動が低減される。上記挙動が低減される
ことで、該リニアアクチュエータから移動体に入力され
るピッチ等の振れが低減されて該移動体の先端部に取付
けられているヘッドの位置決め精度が向上する。
【0012】また、リニアアクチュエータと連結部材と
を固定する際に、ねじの軸を移動体の移動方向と平行方
向にしたのは、移動体に発生する推力による反力の方向
とねじの軸とを同方向にすることでその方向への結合を
特に高めて、該リニアアクチュエータと連結部材との剛
結合を効果的に高めるためである。また、気体軸受と連
結部材とを固定する際に、ねじの軸を移動体の移動方向
に直交する方向にしたのは、気体軸受に移動体から主に
入力される力の方向であるエアギャップ方向,即ちヨー
方向にねじの軸を向けることでその方向の結合を特に高
めて、該リニアアクチュエータとエアベアリングとの剛
結合を効果的に高めるためである。
を固定する際に、ねじの軸を移動体の移動方向と平行方
向にしたのは、移動体に発生する推力による反力の方向
とねじの軸とを同方向にすることでその方向への結合を
特に高めて、該リニアアクチュエータと連結部材との剛
結合を効果的に高めるためである。また、気体軸受と連
結部材とを固定する際に、ねじの軸を移動体の移動方向
に直交する方向にしたのは、気体軸受に移動体から主に
入力される力の方向であるエアギャップ方向,即ちヨー
方向にねじの軸を向けることでその方向の結合を特に高
めて、該リニアアクチュエータとエアベアリングとの剛
結合を効果的に高めるためである。
【0013】これによって、連結部材を介してのリニア
アクチュエータと気体軸受との剛結合が効果的に行われ
る。
アクチュエータと気体軸受との剛結合が効果的に行われ
る。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づき説明する。本
実施例においては、磁気ディスク装置に適用した一例に
おいて説明している。磁気ディスク装置は、計算機本体
に制御装置を介して接続されて、記録媒体である磁気デ
ィスクに情報を記録、及び磁気ディスクからの情報の再
生を実施する。その記録,及び再生を行う部分は、一般
に、磁気ヘッド,ディスク,位置決め装置,及びディス
ク回転機構を一体として組み立てられ一つのコンポーネ
ントを構成している。
実施例においては、磁気ディスク装置に適用した一例に
おいて説明している。磁気ディスク装置は、計算機本体
に制御装置を介して接続されて、記録媒体である磁気デ
ィスクに情報を記録、及び磁気ディスクからの情報の再
生を実施する。その記録,及び再生を行う部分は、一般
に、磁気ヘッド,ディスク,位置決め装置,及びディス
ク回転機構を一体として組み立てられ一つのコンポーネ
ントを構成している。
【0015】上記ディスクは、図3に示すように、複数
の円板形状の媒体である磁気ディスク10が上下に所定
の間隔をあけた状態で積層されて構成され、その複数枚
の磁気ディスク10は上下に貫く回転軸を介して図示し
ないディスク回転機構に装着され該ディスク回転機構の
作動によって回転可能になっている。その複数の磁気デ
ィスク10間の夫々の間隙には、磁気ヘッド11が挿入
されるようにそれぞれ配設されている。その各磁気ヘッ
ド11は、磁気ディスク10の回転前は磁気ディスク1
0に接触し、該磁気ディスク10の回転と同時に空気力
で浮上し、計算機本体からの指令によって所定のトラッ
クにアクセスして情報の記録又は再生を行うようになっ
ている。
の円板形状の媒体である磁気ディスク10が上下に所定
の間隔をあけた状態で積層されて構成され、その複数枚
の磁気ディスク10は上下に貫く回転軸を介して図示し
ないディスク回転機構に装着され該ディスク回転機構の
作動によって回転可能になっている。その複数の磁気デ
ィスク10間の夫々の間隙には、磁気ヘッド11が挿入
されるようにそれぞれ配設されている。その各磁気ヘッ
ド11は、磁気ディスク10の回転前は磁気ディスク1
0に接触し、該磁気ディスク10の回転と同時に空気力
で浮上し、計算機本体からの指令によって所定のトラッ
クにアクセスして情報の記録又は再生を行うようになっ
ている。
【0016】その磁気ヘッド11は、夫々ヘッドアーム
12を介して位置決め装置の移動体へ一体に取り付けら
れて支持されている。その移動体1は、図1及び図2に
示すように、角柱形状をして移動方向に沿って後方に延
設されてなり、気体軸受であるリニアスライドエアベア
リング2によって軸方向に移動可能に浮上支持されてい
る。即ち、エアベアリング2は、移動体1の外周面と対
向する各面に設けられている図示しない複数の穴若しく
は溝から空気が該移動体1の外周面に向けて噴射されて
該間隙に生じる気体膜圧力で移動体を浮上支持させるよ
うになっている。そのエアベアリング2の下側はハウジ
ング7上面にねじ止めされている。
12を介して位置決め装置の移動体へ一体に取り付けら
れて支持されている。その移動体1は、図1及び図2に
示すように、角柱形状をして移動方向に沿って後方に延
設されてなり、気体軸受であるリニアスライドエアベア
リング2によって軸方向に移動可能に浮上支持されてい
る。即ち、エアベアリング2は、移動体1の外周面と対
向する各面に設けられている図示しない複数の穴若しく
は溝から空気が該移動体1の外周面に向けて噴射されて
該間隙に生じる気体膜圧力で移動体を浮上支持させるよ
うになっている。そのエアベアリング2の下側はハウジ
ング7上面にねじ止めされている。
【0017】また、上記移動体1の後端部は、中央部が
前方に向けて切り欠かれてU字形状に分岐して左右二股
の足1aを形成し、その移動体1の後端面であるU字形
の各足1aの両後端面にボイスコイルモータ3の可動部
である筒状のコイル6がフランジを6aを介して固定さ
れている。ボイスコイルモータ3は、コイル6,ヨーク
4,及び磁石5からなり、上記ヨーク4は、床板4c,
天井板4b,及びその二つの板4c,4bを前端及び後
端で上下に結合する前側板4d及び後側板4eを備えて
モータ3の外周部を形成し、且つ前後の側板4d,4e
の中央同士を前後に連結する棒体4aを有している。そ
のヨーク4の棒体4aに筒状のコイル6が遊嵌し、さら
に棒体4a及びコイル6を上下に挟んでヨーク4の床板
4c及び天井板4bの対向面側に夫々磁石5が固定され
ている。そして、ヨーク4の床板4cがハウジング7に
ねじ止めされている。
前方に向けて切り欠かれてU字形状に分岐して左右二股
の足1aを形成し、その移動体1の後端面であるU字形
の各足1aの両後端面にボイスコイルモータ3の可動部
である筒状のコイル6がフランジを6aを介して固定さ
れている。ボイスコイルモータ3は、コイル6,ヨーク
4,及び磁石5からなり、上記ヨーク4は、床板4c,
天井板4b,及びその二つの板4c,4bを前端及び後
端で上下に結合する前側板4d及び後側板4eを備えて
モータ3の外周部を形成し、且つ前後の側板4d,4e
の中央同士を前後に連結する棒体4aを有している。そ
のヨーク4の棒体4aに筒状のコイル6が遊嵌し、さら
に棒体4a及びコイル6を上下に挟んでヨーク4の床板
4c及び天井板4bの対向面側に夫々磁石5が固定され
ている。そして、ヨーク4の床板4cがハウジング7に
ねじ止めされている。
【0018】また、そのボイスコイルモータ3のヨーク
4及び磁石5は、上記移動体1の後端部に形成されてい
るU字形の切り欠き内に先端部分を挿入するように配設
され、更にヨーク4の先端部分が、エアベアリング2の
後端開口部内に挿入されるように配設されている。さら
に、角型形状の連結部材8が、上記ヨーク4の前側板4
dの上部前面,及びエアベアリング2後端外周上面に、
夫々後端面及び下面を当接させて配設されている。そし
て、軸を前後に向けたネジ13によって連結部材8とヨ
ーク4とがねじ止めされている。また、軸を上下に向け
たネジ14によって連結部材8とエアベアリング2とが
ねじ止めされて、もって、連結部材8によってエアベア
リング2とボイスコイルモータ3とが剛に結合されてい
る。
4及び磁石5は、上記移動体1の後端部に形成されてい
るU字形の切り欠き内に先端部分を挿入するように配設
され、更にヨーク4の先端部分が、エアベアリング2の
後端開口部内に挿入されるように配設されている。さら
に、角型形状の連結部材8が、上記ヨーク4の前側板4
dの上部前面,及びエアベアリング2後端外周上面に、
夫々後端面及び下面を当接させて配設されている。そし
て、軸を前後に向けたネジ13によって連結部材8とヨ
ーク4とがねじ止めされている。また、軸を上下に向け
たネジ14によって連結部材8とエアベアリング2とが
ねじ止めされて、もって、連結部材8によってエアベア
リング2とボイスコイルモータ3とが剛に結合されてい
る。
【0019】また、上記エアベアリング2の前端開口部
上部にはリニアエンコーダ等からなる位置検出手段15
が設けられ、その位置検出手段15と上下に対向する移
動体の上面にはスケール16が設けられ、そのスケール
16の目盛りを位置検出手段15がレーザ光等を用いて
上方から入力して、該移動体1と一体になっているヘッ
ドの位置を検出し、その信号を図示しない位置決め回路
に供給している。その位置決め回路は、上記信号をもと
にボイスコイルモータ3に移動信号を供給し、もってボ
イスコイルモータ3のコイル6を所定量だけ移動させ
る。
上部にはリニアエンコーダ等からなる位置検出手段15
が設けられ、その位置検出手段15と上下に対向する移
動体の上面にはスケール16が設けられ、そのスケール
16の目盛りを位置検出手段15がレーザ光等を用いて
上方から入力して、該移動体1と一体になっているヘッ
ドの位置を検出し、その信号を図示しない位置決め回路
に供給している。その位置決め回路は、上記信号をもと
にボイスコイルモータ3に移動信号を供給し、もってボ
イスコイルモータ3のコイル6を所定量だけ移動させ
る。
【0020】上記のような位置決め装置では、図示しな
い計算機本体から制御装置を介して送られた信号をもと
に駆動電流がボイスコイルモータ3に供給されて該ボイ
スコイルモータ3のコイル6に所定量の推力が発生す
る。すると、コイル6は上記電流値に応じて前後に移動
し、その移動に追従して移動体1も移動して、もって移
動体1と一体になっている磁気ヘッド11が磁気ディス
ク10上の目的としたトラックに位置決めさせられる。
い計算機本体から制御装置を介して送られた信号をもと
に駆動電流がボイスコイルモータ3に供給されて該ボイ
スコイルモータ3のコイル6に所定量の推力が発生す
る。すると、コイル6は上記電流値に応じて前後に移動
し、その移動に追従して移動体1も移動して、もって移
動体1と一体になっている磁気ヘッド11が磁気ディス
ク10上の目的としたトラックに位置決めさせられる。
【0021】なお、移動体1は、エアベアリング2の内
周面から噴射される空気によって発生する気体膜圧力で
浮上した状態で軸方向に移動させられるため、エアベア
リング2との間に摩擦トルクが発生することなく滑らか
に往復移動する。上記作動時に、駆動電流がボイスコイ
ルモータ3に供給されてコイル6を軸方向へ移動する推
力が発生するが、その推力の反作用である反力がヨーク
4に入力されてヨーク4の剛性が弱いほど、該ヨーク4
に振動や脈動,または変形等の位置決め精度の低下させ
る挙動が発生する。
周面から噴射される空気によって発生する気体膜圧力で
浮上した状態で軸方向に移動させられるため、エアベア
リング2との間に摩擦トルクが発生することなく滑らか
に往復移動する。上記作動時に、駆動電流がボイスコイ
ルモータ3に供給されてコイル6を軸方向へ移動する推
力が発生するが、その推力の反作用である反力がヨーク
4に入力されてヨーク4の剛性が弱いほど、該ヨーク4
に振動や脈動,または変形等の位置決め精度の低下させ
る挙動が発生する。
【0022】本実施例では、ヨーク4は下側の床板4c
をハウジング7に固定しているだけでなく、ヨーク4の
前側板4dを、ヨーク4全体の剛性よりも剛性を有する
エアベアリング2に結合することで、該ヨーク4の剛性
が従来よりも向上して上記不都合な挙動が低減され、も
ってその不都合な挙動によるヨーク4からのコイル6,
更には移動体1に入力されるピッチ等の振れが低減され
て位置決め装置の位置決め精度が向上する。
をハウジング7に固定しているだけでなく、ヨーク4の
前側板4dを、ヨーク4全体の剛性よりも剛性を有する
エアベアリング2に結合することで、該ヨーク4の剛性
が従来よりも向上して上記不都合な挙動が低減され、も
ってその不都合な挙動によるヨーク4からのコイル6,
更には移動体1に入力されるピッチ等の振れが低減され
て位置決め装置の位置決め精度が向上する。
【0023】また、連結部材8のボイスコイルモータ3
及びエアベアリング2へのねじ止めも、ヨーク4に対し
ては前記反力の向き,即ちアキシャル方向に止めること
で連結部材8とボイスコイルモータ3とが効果的に強く
剛結合され、また、エアベアリング2についてはエアベ
アリングに主に発生する外力の方向であるエアギャップ
方向,即ちヨー方向に止めることで、エアベアリング2
と連結部材8とが効果的に強く剛結合され、もってヨー
ク4とエアベアリング2の剛結合を効果的に強固にして
いる。
及びエアベアリング2へのねじ止めも、ヨーク4に対し
ては前記反力の向き,即ちアキシャル方向に止めること
で連結部材8とボイスコイルモータ3とが効果的に強く
剛結合され、また、エアベアリング2についてはエアベ
アリングに主に発生する外力の方向であるエアギャップ
方向,即ちヨー方向に止めることで、エアベアリング2
と連結部材8とが効果的に強く剛結合され、もってヨー
ク4とエアベアリング2の剛結合を効果的に強固にして
いる。
【0024】上記連結部材8によりヨーク4とエアベア
リング2を結合することによる効果を確認するため、ボ
イスコイルモータ3を駆動したときの周波数特性のボー
ド線図を、上記連結部材8がない場合と該連結部材8を
使用した本実施例の場合で求めてみると、図4及び図5
に示すような結果が得られた。ここで、図4は連結部材
8がない場合であり、図5は本実施例に基づく連結部材
8を使用したものである。
リング2を結合することによる効果を確認するため、ボ
イスコイルモータ3を駆動したときの周波数特性のボー
ド線図を、上記連結部材8がない場合と該連結部材8を
使用した本実施例の場合で求めてみると、図4及び図5
に示すような結果が得られた。ここで、図4は連結部材
8がない場合であり、図5は本実施例に基づく連結部材
8を使用したものである。
【0025】この両者のボード線図を比較すると、連結
部材8がない場合では、周波数736Hz付近(図4中,
◇で示した部分)において、ゲインが急激に落ち込み、
且つ位相も急変していて、自己共振が内部で発生してい
るものと思われるが、本実施例のように連結部材8を使
用した場合には上記現象が発生せずに急激な変動がなく
安定していることが分かる。
部材8がない場合では、周波数736Hz付近(図4中,
◇で示した部分)において、ゲインが急激に落ち込み、
且つ位相も急変していて、自己共振が内部で発生してい
るものと思われるが、本実施例のように連結部材8を使
用した場合には上記現象が発生せずに急激な変動がなく
安定していることが分かる。
【0026】なお、本実施例では、磁気ディスク装置に
使用されるヘッド11の位置決め装置を一例として説明
してきたが、これに限定されるものではなく、光ディス
ク装置等の読み込み書き取り用磁気ヘッドの位置決め装
置として適用しても構わない。
使用されるヘッド11の位置決め装置を一例として説明
してきたが、これに限定されるものではなく、光ディス
ク装置等の読み込み書き取り用磁気ヘッドの位置決め装
置として適用しても構わない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位置決め
装置では、簡易な手段でリニアアクチュエータの剛性が
向上して、該アクチュエータから移動体に入力されるピ
ッチ等の振れが低減され、もって位置決め装置の位置決
め精度が向上するという効果がある。
装置では、簡易な手段でリニアアクチュエータの剛性が
向上して、該アクチュエータから移動体に入力されるピ
ッチ等の振れが低減され、もって位置決め装置の位置決
め精度が向上するという効果がある。
【図1】本発明に係る実施例の位置決め装置を示す上面
図である。
図である。
【図2】本発明に係る実施例の位置決め装置を示す一部
破断した側面図である。
破断した側面図である。
【図3】本発明に係る実施例の位置決め装置を示す斜視
図である。
図である。
【図4】開発中の位置決め装置におけるリニアアクチュ
エータのボード線図である。
エータのボード線図である。
【図5】本発明に係る実施例の位置決め装置におけるリ
ニアアクチュエータのボード線図である。
ニアアクチュエータのボード線図である。
【図6】開発中の位置決め装置を示す上面図である。
【図7】開発中の位置決め装置を示す側面図である。
1 移動体 2 エアベアリング 3 ボイスコイルモータ 4 ヨーク 5 磁石 6 コイル 7 ハウジング 8 連結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 静男 神奈川県茅ケ崎市香川1061−1 サニーウ ェル坂田101 (72)発明者 高橋 淳 神奈川県鎌倉市材木座6−23−5
Claims (1)
- 【請求項1】 先端部側にヘッドが取付けられて気体軸
受にて浮上支持される移動体と、上記気体軸受の後方に
配設されて移動体の後端部側と連結し移動体を往復移動
させるリニアアクチュエータとを備えた位置決め装置に
おいて、連結部材を気体軸受の外周面及びリニアアクチ
ュエータの側面へ当接可能に配設して、該気体軸受と連
結部材とを移動体の移動方向に対して直交する方向に軸
を向けてねじ止めし、リニアアクチュエータと連結部材
とを移動体の移動方向と平行方向に軸を向けてねじ止め
したことを特徴する位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1700092A JPH05217306A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1700092A JPH05217306A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 位置決め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05217306A true JPH05217306A (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=11931741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1700092A Pending JPH05217306A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 位置決め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05217306A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003535419A (ja) * | 1999-09-20 | 2003-11-25 | ウエストウインド エアー ベアリングス リミテッド | データ記憶装置の製造 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP1700092A patent/JPH05217306A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003535419A (ja) * | 1999-09-20 | 2003-11-25 | ウエストウインド エアー ベアリングス リミテッド | データ記憶装置の製造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5138605A (en) | Low-profile radial access mechanism for disk recording/playback apparatus, with optical head mounted on a carriage | |
US5508864A (en) | Flexures which reduce friction in an actuator for a data storage device | |
JPH0580052B2 (ja) | ||
US5282190A (en) | Data storage disk drive with a piezoelectric member and a resilient member between a head and a disk | |
EP1371878A1 (en) | Feed screw driver and information recorder/reproducer | |
US7532440B2 (en) | Dual stage, head stack assembly for a disk drive | |
KR940008871B1 (ko) | 자기디스크장치 | |
JP4486090B2 (ja) | 光ヘッド及び光ディスク装置 | |
JPS5835030B2 (ja) | 並列コイル型作動装置 | |
JPH01243278A (ja) | 磁気ディスク装置 | |
JP3375259B2 (ja) | 磁気ディスク装置 | |
JPH05217306A (ja) | 位置決め装置 | |
JP3887113B2 (ja) | ヘッドアクチュエータ、およびこれを備えた磁気ディスク装置 | |
JPH05205412A (ja) | 位置決め装置 | |
JPS61221567A (ja) | デイスクドライブ内で使用するためのロ−タリ−アクチユエ−タ | |
JPS626866Y2 (ja) | ||
JPH02130730A (ja) | レンズアクチュエータ | |
JP2600016B2 (ja) | 光学式情報記録再生装置、及びその組立方法 | |
JPH08329627A (ja) | 磁気ディスク装置用位置決めアクチュエータ及び小型磁気ディスク装置 | |
EP0439957B1 (en) | A disc driving apparatus | |
JPS6215867Y2 (ja) | ||
JP2823766B2 (ja) | ピックアップ送り装置 | |
JP2003263856A (ja) | ディスク駆動装置およびその組み立て方法 | |
JP3099904B2 (ja) | 磁気ディスク装置 | |
JPH05189896A (ja) | 位置決め装置 |