JPH0521667B2 - - Google Patents

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JPH0521667B2
JPH0521667B2 JP59134720A JP13472084A JPH0521667B2 JP H0521667 B2 JPH0521667 B2 JP H0521667B2 JP 59134720 A JP59134720 A JP 59134720A JP 13472084 A JP13472084 A JP 13472084A JP H0521667 B2 JPH0521667 B2 JP H0521667B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casting
cooling
temperature
mold
transformation point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59134720A
Other languages
English (en)
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JPS6114068A (ja
Inventor
Hiroshi Kira
Toshibumi Goshima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Publication of JPS6114068A publication Critical patent/JPS6114068A/ja
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  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、厚肉の球状黒鉛鋳鉄鋳物の鋳造方法
に関する。
(従来技術) 厚肉の球状黒鉛鋳鉄鋳物の鋳造方法において、
溶湯の組成によつては、注湯からA1変態終了ま
でを7.8〜13℃/min程度の遅い冷却速度にする
と、基地にフエライトが析出し易くなり、パーラ
イト地の球状黒鉛鋳鉄が得らて難くなることは知
られている(特開昭58−6922号公報参照)。
一方、鋳鉄は、そのA1変態点(720℃)を急冷
されながら通過するとき、硬化現象を起こすとい
う性質を有しており、硬化し易いものであるた
め、急冷することはすなわち硬化することと考え
られている。この硬化現象は球状黒鉛鋳鉄におい
ては特に著しいものである。従つて、従来、球状
黒鉛鋳鉄鋳物を製造する場合には、製品を取り出
すための鋳型の解枠に伴う冷却効果によつても硬
化現象が生じるため、解枠時期は鋳物温度が十分
に低下してA1変態点を通過してから解枠するよ
うにしていた。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上述の如く、解枠に伴う鋳物の急冷硬
化を避けるべく鋳物がA1変態点を通過してから
解枠する場合、鋳物が厚肉製品である場合には長
い冷却用コンベアラインを必要とし、また広いス
ペースを必要とし、工場設計上のネツクであつ
た。また、他の薄肉部品の鋳造ラインに流して解
枠時期を早めると解枠時の急冷現象により硬化す
るという不具合を生じていた。
(課題を解決するための手段) 本発明は、このような課題に対して、鋳型内に
鋳物の冷却促進部材を設置して注湯することによ
り、鋳物の冷却を上述の硬化現象が生じない程度
に促進させ、早期解枠と硬化防止との要求に応え
るものである。
すなわち、上記課題を解決する手段は、厚肉の
球状黒鉛鋳鉄鋳物の鋳造方法であつて、鋳造ライ
ンにおける解枠工程を、鋳型内の鋳物温度が鋳枠
を取り付けた状態での冷却によつてA1変態点に
達する時期よりも早い時期に設定しておき、上記
鋳物温度が当該解枠時期までにはA1変態点以下
に降下し、かつ、A1変態点を通過するときの鋳
物の冷却速度が鋳物の硬化速度よりも遅くなるよ
う、上記鋳型内に冷却促進部材を設置して注湯す
ることを特徴とする。
(作用) 上記球状黒鉛鋳鉄鋳物の鋳造方法においては、
予め鋳型内に設置する冷却促進部材によつて鋳型
内の鋳物の冷却が促進されるため、早期解枠が可
能になる。そして、上記冷却促進部材は、A1
態点を通過するときの鋳物の冷却速度を鋳物の硬
化速度よりも遅くなるようにするものであるた
め、鋳物の硬化現象は生じない。
なお、従来の鋳造方法において冷し金を使用す
ることが知られているが、これは引けす発生防止
の目的で、引けすの生じやすい部位を他部よりも
早く凝固させるものであつて、鋳物全体の冷却速
度を変えようとするものでない。すなわち、上記
冷し金の有無は鋳物全体の冷却速度にはほとんど
影響を与えず、従つて、鋳物温度がA1変態点を
過ぎてからその解枠を行なう場合には、長い冷却
用コンベアラインないしは広い冷却用スペースを
必要とし、また、早期解枠を行なうと、解枠時の
急冷現象により硬化するという不具合を生ずる。
要するに、本発明に係る冷却促進部材は、上記
冷し金と一見類似しているが、その内容は相違す
るものであり、鋳物の硬化現象を招くことなく早
期解枠を可能にする点に特徴がある。
(発明の効果) 以上のように、本発明によれば、厚肉の球状黒
鉛鋳鉄鋳物でも、解枠時期を早めながら、必要以
上に硬化させることなく鋳造することができる。
従つて、鋳物冷却用の長いコンベアラインは必要
とせず、しかも鋳物の被削性の悪化は避けられ、
生産性が向上する。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。
本実施例は、第1図及び第2図に示すように、
球状黒鉛鋳鉄鋳物1を鋳型2により鋳造する方法
で、鋳型2の上面には、注湯前に冷却促進部材3
が設置される。
球状黒鉛鋳鉄鋳物(以下「製品」という)1
は、クランクシヤフトメタルキヤツプの粗材鋳物
であり、上面に半円形断面形の凹部1aが形成さ
れた厚肉の塊状体である。凹部1aは、鋳造後に
機械加工される関係上、高硬度化が防止されるべ
き部分である。
鋳型2には、湯口2aが湯道2bを介して接続
されている。
冷却促進部材3は、金属板の下面に製品1の凹
部1aに対応する半円形断面形の凸部3aが形成
されたものである。
上記のように鋳型を用いて鋳造の準備をした後
に湯口2aから注湯し、一定時間冷却した後に、
鋳型2を解枠して製品1を取り出すのである。こ
の間において、製品1の温度は刻々降下するが、
凹部1aの温度降下が冷却促進部第3によりいか
に有効に制御されるかを、冷却促進部材3を使用
しない従来の場合の比較しつつ、第3図に基づい
て説明する。
第3図は、本発明者による実測値を示すもの
で、横座標は注湯後の経過時間(分)、縦座標は
製品1の温度(℃)、曲線W(実線)は冷却促進部
材3を使用した場合の温度、曲線w(点線)は冷
却促進部材3を使用しない場合の温度を示してい
る。
冷却促進部材3を使用しない従来の場合には、
凹部1aの温度wは、注湯時Toの温度woより
除々に降下し、所定の解枠時期(注湯から約48分
経過後)に達しても、そのときの温度w2はA1
態点(720℃)より高い。この状態で鋳型2が解
枠されると、解枠に伴う冷却効果により温度wは
急速に降下してA1変態点を通過するが、そのと
きの冷却速度が1aの硬化速度より速いため、凹
部1aは必要以上に硬化されてしまう。なお、解
枠の温度w2がA1変態点以下になるよう解枠時期
T2を遅らせば、硬化は防止されるのであるが、
そうするためには長い冷却用コンベアラインを必
要とし、さらに製造時間の短縮化に支障を来たす
ので採用され難い。
これに対し、冷却促進部材3を使用する本実施
例の場合には、冷却促進部材3の冷却促進作用に
より、凹部1aの温度Wは、注湯時の温度Wo
(=wo)から、曲線wの場合より早い速度で降下
し、解枠時期T2よりかなり前の時期T1(注湯から
約26分経過後)においてA1変態点を通過し(そ
のときの温度はW1)、しかも、そのときの冷却速
度は凹部1aの硬化速度よりも遅くなるように制
御される。そして、解枠時期T2に達したときの
温度W2は、すでにA1変態点以下に降下してい
る。従つて、この状態で鋳型2が解枠され、解枠
に伴う冷却効果による急冷があつても、凹部1a
が必要以上に硬化されるおそれは全くないのであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に使用される鋳型及び冷却促進
部材の実施例を示す斜視図、第2図は本発明によ
り製造されるべき製品の実施例を示す斜視図、第
3図は冷却促進部材を用いた本発明方法とそれを
用いない従来方法の場合の注湯後の温度変化を示
す図表である。 1……球状黒鉛鋳鉄鋳物、2……鋳型、3……
冷却促進部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 厚肉の球状黒鉛鋳鉄鋳物の鋳造方法であつ
    て、鋳造ラインにおける解枠工程を、鋳型内の鋳
    物温度が鋳枠を取り付けた状態での冷却によつて
    A1変態点に達する時期よりも早い時期に設定し
    ておき、上記鋳物温度が当該解枠時期までには
    A1変態点以下に降下し、かつ、A1変態点を通過
    するときの鋳物の冷却速度が鋳物の硬化速度より
    も遅くなるよう、上記鋳型内に冷却促進部材を設
    置して注湯することを特徴とする球状黒鉛鋳鉄鋳
    物の鋳造方法。
JP13472084A 1984-06-28 1984-06-28 球状黒鉛鋳鉄鋳物の鋳造方法 Granted JPS6114068A (ja)

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JPS6114068A JPS6114068A (ja) 1986-01-22
JPH0521667B2 true JPH0521667B2 (ja) 1993-03-25

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0717067U (ja) * 1993-09-08 1995-03-28 清 川畑 釣り具用接続糸

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012103884A1 (de) * 2012-05-03 2013-11-07 Fritz Winter Eisengiesserei Gmbh & Co. Kg Verfahren zum Gießen eines mit mindestens einer Durchgangsöffnung versehenen Gussteils
JP6300462B2 (ja) * 2013-08-05 2018-03-28 東芝機械株式会社 鋳造方法及び鋳型
JP2020089895A (ja) * 2018-12-03 2020-06-11 芝浦機械株式会社 鋳造方法及び鋳造システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS586922A (ja) * 1981-07-06 1983-01-14 Takaoka Kogyo Kk 鋳放しパ−ライト地球状黒鉛鋳鉄の製造方法

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JPS6114068A (ja) 1986-01-22

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