JPH052160Y2 - - Google Patents

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JPH052160Y2
JPH052160Y2 JP1988121208U JP12120888U JPH052160Y2 JP H052160 Y2 JPH052160 Y2 JP H052160Y2 JP 1988121208 U JP1988121208 U JP 1988121208U JP 12120888 U JP12120888 U JP 12120888U JP H052160 Y2 JPH052160 Y2 JP H052160Y2
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【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、自動車などに装備されるシートで、
特にシートパツドを装飾用玉縁を有する袋状の表
皮材により被覆してなるシート構造に関する。
《従来の技術》 自動車などに装備されるシートは、一般にシー
トクツシヨンおよびシートバツクともにシートパ
ツドと、シートパツドの表面を覆う表皮材と、こ
れらを保持するフレームとからなつている。
前記表皮材は、予め裁断されたシート各部を縫
製加工して袋状に形成した後、シートパツドの上
面および四側面を覆うとともに表皮材の端末部を
フレーム側にホツクリングなどのクリツプで係止
して、表皮材とフレームとの間にシートパツドを
挟み込んだ状態に組み付けている。また表皮材
は、裁断された各部を縫製などにより接合して袋
状に形成する場合、接合部に装飾用玉縁が介在さ
れることが多く、同玉縁により高級感を付与して
いる。
しかし、この玉縁には、装飾的な機能だけを持
たせており、表皮部間に伸縮作用を与えてシート
パツドの収縮変形を吸収するような機能は持たさ
れていない。
なお、表皮材のメイン部には、裏面に引き布が
縫着などにより取り付けられ、これをシートパツ
ドに設けられたスリツトに通し、引き布の端末部
を前記フレーム側に懸架されたSバネ等に係止す
ることで、フレームに対するシートパツドの固定
と、表皮材のシートパツドに対する引き込みを行
う場合もある。
《考案が解決しようとする問題点》 ところで、このようなシート構造にあつては、
シートパツドが表皮材で被覆されているが、両部
材は単に接しているだけなので、例えば着座した
ときの荷重やその荷重が移動したときに、シート
のサイドサポート部などにおいてシートパツドと
表皮材間が相対的にズレて、擦れ音などの低級雑
音が発生していた。これは収縮変形し易いシート
パツドに対して表皮材の方が伸び難いためにシー
トパツドの変形に表皮材が追随できないこと、組
立時に表皮材の張りを強くするのに限界があり、
また設計上において表皮材にある程度のたるみを
持たせて高級感などを得たい場合もあるためであ
る。
一方、このような低級雑音を防止する方法とし
て、組立工程でシートパツドと表皮材との間に接
着剤を介在させて両者を部分的に接合することが
行われているが、この場合には部分的に接合した
としても前述のような擦れ音を完全に無くするこ
とができないばかりでなく、表皮材の表面にも接
着剤が付着したり、接合された後に表皮材を位置
修正することができなくなるなど作業性の点から
も好ましくなかつた。
そこで、本出願人はこのような問題について
種々検討を重ねた結果、表皮材に伸縮性を付与す
ることにより、表皮材とシートパツドとの相対的
なズレに起因する擦れ音を充分に防止できること
が分かり本考案に至つた。
《問題点を解決するための手段》 上記目的を達成するため、本考案は複数に分割
されている表皮部の端末同志を接合して形成され
た表皮材で、この表皮材と別に形成されたシート
パツドの外周を被覆してなるシート構造におい
て、装飾片と前記装飾片の基部より各々突出して
いる一対の弾性部材とを一体に有した玉縁を備
え、前記玉縁をそれぞれ対応する前記端末と前記
弾性部材とを互いに接合させて前記端末同時の間
に介装し、前記一対の弾性部材の弾発力で互いに
隣接し合う前記端末間に引き力を持たせてなるこ
と構成としたものである。
《作用》 この構成によれば、シートパツドの収縮変形
を、玉縁の装飾片と一体に形成された弾性部材の
弾性力により吸収し、表皮材が常にシートパツド
に密着して一体化された状態になるので、座者荷
重あるいは荷重の移動によるシートパツドの収縮
変形にも弾性部材の弾性力で容易に追随し、シー
トパツドとの相対的なズレが少なくなる。これに
よつてシートパツドと表皮材との相対的なズレに
起因する擦れ音などの低級雑音が防止される。
《実施例》 以下、本考案のシート構造を図面を参照しなが
ら説明する。
第1図は本考案を適用したシートのシートクツ
シヨンを示す断面図である。
同図に示すシートクツシヨン1は、大きく金属
製のフレーム2と、フレーム2に保持されたシー
トパツド3と、シートパツド3を被覆する表皮材
4などで構成されている。
前記フレーム2は概略枠状をなしており、開口
部にSバネ5などのスプリングが張設されるとと
もに、両サイド部に接合されたサイドワイヤー6
などを備えている。
またシートパツド3は、尻部を保持するメイン
部3aと、メイン部3aの両サイドにあつて一段
隆起したサイドサポート部3bとが一体に形成さ
れており、全体としてフレーム2、Sバネ5、サ
イドワイヤー6に保持される形状となつている。
またこのシートパツド3はポルエーテルポリオー
ル、ポリイソシアネートなどを主成分とする通常
の発泡ウレタンフオームが用いられており、発泡
成形時に形成された溝7,8を有している。溝7
はメイン部3aとサイドサポート部3bとの境界
に設けられ、表皮材4の対応する接合部41の端
部を受け入れている。一方、溝8はサイドサポー
ト部3bの上側外周部に設けられており、表皮材
4の対応する接合部42の基部を受け入れてい
る。
表皮材4は、一枚もののシート材を予めシート
クツシヨン各部に対応して裁断し、その裁断され
た各部同志を直接に縫製あるいは玉縁9を介在さ
せて接合され、全体としてシートパツド3の上面
および四側面を覆う大きさの袋状に形成されてい
る。つまりこの表皮材4では、メイン部3aを覆
うメイン部4aと、サイドサポート部3bの内面
および上面とを覆う内側サイド部4bと、サイド
サポート部3bの外面を覆う外側サイド部4cと
に分割されている。メイン部4aと内側サイド部
4bとの接合部41は縫製加工により一体化され
ているが、内側サイド部4bと外側サイド部4c
との接合部42は玉縁9を介在させてある。
玉縁9は軟質樹脂成形体からなつており、長手
方向に沿つて突出した装飾片9aと、装飾片9a
の基部にあつて両側に延びた弾性部材としての弾
性片9bとを一体に備えている。装飾片9aは芯
部を兼ねるとともに、先端部を多少膨出させるこ
とで接合部42における見栄えを付与できるよう
になつている。
一対の弾性片9bは、延設部が折曲されて装飾
片9aに向かう断面カール状に形成され、全体と
してバネ作用が得られるとともに、そのカールの
開き度合により自在に伸縮する。
また玉縁9は、弾性片9bの端部外面を内側サ
イド部4bの端末部および外側サイド部4cの端
末部とウエルダー溶着などの手段によりそれぞれ
接合することで、両サイド部4b,4cを一体化
している。
このように形成された表皮材4は、シートパツ
ド3を内部に入れることにより被覆し、同シート
パツド3をフレーム2に設置した状態で外側サイ
ド部4cの端末部がフレーム2の下部に図示しな
いホツクリングなどの手段により係止されて、組
立を完了する。なお、この場合、シートパツド3
とフレーム2およびサイドワイヤー6との当接部
には、粗毛布などの消音材10a,10bが介在
されており、シートパツド3とフレーム2との擦
れ音を防止している。
次に、上記シート構造の作用を第2図により説
明する。
同図はシートクツシヨン1に座者の荷重が加わ
るときの状態を示している。このときには、シー
トクツシヨン1の中央部位に下向きの荷重が集中
し、シートパツド3のメイン部3aが体圧に応じ
てフレーム2側に収縮変形される。このメイン部
3aの変形には表皮材4のメイン部4aも強制的
に一体となつて追随されるとともに、メイン部3
aあるいはメイン部4aに各々一体化されたサイ
ドサポート部3bとサイド部4b,4cが矢印方
向に引つ張られることとなる。この場合、従来の
ものでは、材質的にシートパツド3と表皮材4と
の伸縮度あるいは変形度が大きく異なるなどの理
由により、サイドサポート部3bとサイド部4
b,4cとが相対的にズレ、そのズレによりキユ
ー、キユーという擦れ音が発生していた。
しかしながら、本考案のシート構造では、接合
部42に玉縁9を介在させ、かつ同玉縁9の接合
基部を弾性片9bによつて構成したので、サイド
部4bが矢印方向に引つ張られた場合には弾性片
9bが同図の如く伸びる。この結果、伸縮し難い
表皮材4が同弾性片9bによつて自在に伸縮され
るようになるので、サイドサポート部3bの変形
にサイド部4b,4cが充分に追随でき相対的な
ズレが無くなるか、またズレが極めて小さくな
る。これによつてシートパツド3と表皮材4との
相対的なズレに起因する擦れ音などの低級雑音を
完全に防止でき、高品質のシートを提供できるの
である。
また、このような弾性片9bを設けることによ
つて、大きな袋状の表皮材4内に大きなシートパ
ツド3を入れて被覆するとき、表皮材4が弾性片
9bにより部分的に伸び縮みするので、シートパ
ツド3を表皮材4内に入れ易くなり被覆操作をス
ムーズに行うことができる。しかもこの被覆操作
においては、サイドサポート部3bに設けられた
溝8に接合部42の基部、すなわち比較的硬いカ
ール状の弾性片9bが嵌合されるので、表皮材4
のシートパツド3に対する位置決めも確実に行え
る。
第3図は前記玉縁9の他の例を示している。同
図の玉縁19はゴム成形体からなり、長手方向に
沿って突出した装飾片19aと、装飾片19aの
基部にあつて両側に延びた弾性部材としての弾性
片19bとを一体に備えている。弾性片19b
は、装飾片19の基部に相当する中央部分が内部
中空に形成され、装飾片19aの両側に延びる部
分が伸び縮みし易くなつている。また玉縁19
は、弾性片19bの端部を内側サイド部4bの端
末部および外側サイド部4cの端末部とそれぞれ
縫製あるいはウエルダー溶着などの手段により接
合することで、両サイド部材4b,4cを一体化
し、前記玉縁9と同様に作用するようになつてい
る。
このように本考案の要部となる玉縁について
は、少なくとも両サイド部材4b,4cなどに接
合される接合基部が伸縮自在に構成されていれば
よく、上記に示した玉縁9,19に限られるもの
ではない。
また、実施例では本考案をシートクツシヨン1
に適用した例について説明したが、本考案はシー
トバツクにも同様に適用できることは勿論であ
り、さらに表皮材の裏面に取り付けられた引き布
をシートパツドに設けられたスリツトに通し、引
き布の端末部を前記フレーム側に懸架されたSバ
ネ等に係止した、いわゆる吊り込みを採用したシ
ート構造の場合にはより有効に機能するものであ
る。
《考案の効果》 以上説明したように、本考案のシート構造は、
玉縁の装飾片と一体に形成された弾性部材によつ
て表皮部の端末間に伸縮性を付与してシートパツ
ドの収縮変形を吸収し、常にシートパツドに表皮
材が密着して一体化された状態が得られるように
したので、シートパツドとの相対的なズレを最小
にとどめることができる。
この結果、シートパツドと表皮材との相対的な
ズレに起因する擦れ音等の低級雑音を防止でき
る。
また、シートパツドに袋状の表皮材を組み付け
る場合、表皮材が玉縁の弾性部材によつて伸び縮
みするので、被覆し易くなり、組付操作性も向上
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したシートクツシヨンを
示す断面図、第2図はシートクツシヨンの作用を
示す部分断面図、第3図は玉縁の他の例を示す要
部断面図である。 1……シートクツシヨン、3……シートパツ
ド、4……表皮材、9,19……玉縁、9b,1
9b……弾性片(弾性部材)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数に分割されている表皮部の端末同志を接合
    して形成された表皮材で、この表皮材と別に形成
    されたシートパツドの外周を被覆してなるシート
    構造において、 装飾片と前記装飾片の基部より各々突出してい
    る一対の弾性部材とを一体に有した玉縁を備え、 前記玉縁をそれぞれ対応する前記端末と前記弾
    性部材とを互いに接合させて前記端末同志の間に
    介装し、前記一対の弾性部材の弾発力で互いに隣
    接し合う前記端末間に引き力を持たせてなること
    を特徴とするシート構造。
JP1988121208U 1988-09-14 1988-09-14 Expired - Lifetime JPH052160Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1988121208U JPH052160Y2 (ja) 1988-09-14 1988-09-14

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988121208U JPH052160Y2 (ja) 1988-09-14 1988-09-14

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Publication Number Publication Date
JPH0242598U JPH0242598U (ja) 1990-03-23
JPH052160Y2 true JPH052160Y2 (ja) 1993-01-20

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ID=31368007

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JP1988121208U Expired - Lifetime JPH052160Y2 (ja) 1988-09-14 1988-09-14

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61154692A (ja) * 1984-12-28 1986-07-14 東京シ−ト株式会社 車輌用シ−ト

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61154692A (ja) * 1984-12-28 1986-07-14 東京シ−ト株式会社 車輌用シ−ト

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JPH0242598U (ja) 1990-03-23

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