JPH05215558A - 光ファイバジャイロの同期検波方式 - Google Patents

光ファイバジャイロの同期検波方式

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JPH05215558A
JPH05215558A JP5424692A JP5424692A JPH05215558A JP H05215558 A JPH05215558 A JP H05215558A JP 5424692 A JP5424692 A JP 5424692A JP 5424692 A JP5424692 A JP 5424692A JP H05215558 A JPH05215558 A JP H05215558A
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JP
Japan
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light
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sin
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Application number
JP5424692A
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English (en)
Inventor
Kenji Okamoto
賢司 岡本
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 位相変調方式の光ファイバジャイロに於い
て、受光素子出力から基本波或はn倍高調波の成分を求
めるためにそれと同じ周波数を持つキャリヤ信号によっ
て同期検波する。この時、キャリヤ信号の位相が受光素
子出力のその成分の位相に合致していなければならな
い。初期に合致するように調整しても温度変動によって
位相のずれが生ずるのでスケ−ルファクタが変動してし
まう。これを防ぐことが目的である。 【構成】 基本波またはn倍高調波成分を同期検波する
際、ある位相のキャリヤ信号とこれに対して90度位相
のずれたキャリヤ信号とで同期検波し、この結果を2乗
して相加える。これの平方根を取って回転に比例する位
相差を求める。符号は予め定めた何れかの同期検波出力
の符号を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車、飛行機、船舶
など運動体の回転角速度を測定するための光ファイバジ
ャイロに関する。特に位相変調方式の光ファイバジャイ
ロの同期検波方式の新規な工夫に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバジャイロはファイバコイルの
中を左廻り右廻りに伝搬する光の位相差がコイルの角速
度に比例することを利用して角速度を求めるものであ
る。位相変調方式というのは、ファイバコイルの一方の
端近くの光ファイバの一部を伸縮させてこの中を伝搬す
る光の位相を変調するものである。図4に位相変調方式
の光ファイバジャイロの概略の構成を示す。光源として
の発光素子1から単色光が出る。これが光ファイバ2、
第1ファイバカップラ3、光ファイバ4、第2ファイバ
カップラ5を通り、シングルモ−ドファイバを多数回巻
き回したファイバコイル6の両端に入射する。これはフ
ァイバコイル6の内部を左廻り光、右廻り光として伝搬
する。ファイバコイル6の一端には位相変調器7があり
bsin Ωtというように光の位相を変調している。右廻
り光、左廻り光がファイバカップラ5で合流し、光ファ
イバ4、ファイバカップラ3を通り受光素子8に入射す
る。受光素子8は両者の干渉光強度を検出し電気信号に
変換する。プリアンプ9でこれを増幅しこれに含まれる
適当な高調波または基本波を同期検波回路10によって
同期検波する。発振器11が位相変調器に変調信号を与
え、同期検波信号を与える。勿論この間に適当な分周器
があり、元の発振器の周波数を逓減している。
【0003】このように干渉光の強度を受光素子で検出
するがこの中には変調周波数及びその高調波信号がベッ
セル函数を係数とする展開式の形で含まれる。そこで変
調周波数またはその整数倍の周波数で、位相が信号と合
致したキャリヤ信号を作り、受光素子出力をこれによっ
て同期検波すれば基本波成分または任意の高調波成分を
得ることができる。奇数次の(2m+1)倍高調波(基
本波を含む)は 2E122m+1( ξ)sinΔθsin {((2m+1)Ωt+φ+χ) (1) と書くことができる。ただしE1 、E2 は左廻り光右廻
り光の振幅、J2m+1( ξ) は(2m+1)次ベッセル函
数、Δθは左廻り光、右廻り光の位相差である。これが
求めるべき対象である。Ωは先述のように位相変調器の
変調角周波数である。回転体の角速度をΩとし右廻り光
左廻り光の位相差をΔθとすると、 Δθ=4πLaΩ0 /cλ (2) という関係がある。Lはファイバコイルのファイバの全
長である。aはファイバコイルの半径、cは真空中の光
速、λは真空中の波長である。ξは変調の大きさを表
し、 ξ=2bsin (LnΩ/2c) (3) である。bは位相変調器に於ける位相変調の振幅、Ωは
位相変調角周波数、nはファイバの屈折率である。ξは
左廻り光右廻り光において位相変調を受けるタイミング
がLn/2cだけ異なることによって発生する項であ
る。位相変調器はsin Ωtという位相変化を光に起こさ
せるが、位相変調を受けた光はファイバ等の光学系を通
過する際に一定の遅延を受ける。また受光素子で光電変
換された後も電気回路による遅延がある。このため受光
素子出力を増幅したものの中に含まれる(2m+1)倍
高調波はこのような遅延を伴う。それで位相変調成分は
sin (Ωt+φ+χ)のような形になる。φは光学系に
よる位相の遅れである。χは電気回路による位相の遅れ
である。本発明はこのような位相遅れを問題にする。
【0004】偶数次の2n倍の高調波は 2E122n( ξ)cosΔθsin (2nΩt+φ+χ) (4) と書くことができる。ここでφは光学系に起因する遅
れ、χは電気回路に起因する遅れである。(1)の値と
はもちろん異なるが簡単のためここでは同じ記号を用い
ている。
【0005】同期検波というのは、受光素子の信号にキ
ャリヤ信号を掛け算することによって所望の次数の高調
波の大きさを求めることである。同期検波するためのキ
ャリヤ信号は、この受光素子出力に含まれる高調波の位
相変調周波数の整数倍の周波数を持つが、周波数(2m
+1)Ωあるいは2nΩが同一であるだけでなく、位相
も同一でなければならない。位相が異なると位相差Δφ
のcos Δφ成分が生じ出力が減少するので正確にΔθを
求めることができない。実際には位相変調信号の発振器
と同期検波の間に位相シフタ21を入れて、キャリヤ信
号の位相と、受光素子出力の高調波の位相を合致させる
ようにしてある。図3に同期検波回路の部分を示す.発
振器で発生したsin (Ωt)の信号を位相シフタに通し
て位相を変化させる。これを受光素子出力に乗じロ−パ
スフィルタを通す。この出力をSn とする。しかし発振
器と位相変調器の動作の間にも遅れがあり、これが分か
らないので先験的に位相差を決めるということができな
い。キャリヤ信号の位相を変化させながら受光素子の出
力を同期検波し、同期検波出力をモニタしてこれが最大
になるようにキャリヤ信号の位相を決定するようにして
あるのである。キャリヤ信号の位相は初めに確定してお
き、この後は再び調整しない。
【0006】奇数倍高調波はsin Δθの形でΔθを含む
から、その同期検波出力が分かれば位相差Δθを求める
ことができる。例えば基本波だけから位相差Δθを求め
ることができる。即ち基本波成分をS1 として、これを
(1)に等置し、 Δθ=sin-1 (S1 /2E122m+1( ξ) ) (5) によって基本波成分から位相差Δθを求めることができ
る。位相変調方式の光ファイバジャイロについては、特
願平1−57634〜37、特願平1−291628〜
31、1−295500、特願平2−3809、2−1
0055、2−225611〜19などの発明がなされ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】位相変調方式の光ファ
イバジャイロでは、受光素子の出力に含まれる基本波、
(2m+1)倍高調波、2n倍高調波の位相に合致する
キャリヤ信号を使って同期検波がなされる。このような
方法で回転に比例する位相差Δθを正確に求めることが
できるためには、同期検波する際のキャリヤ信号の位相
が受光素子の出力に含まれる信号の位相と合致していな
くてはならない。もしも両者の間に位相差Δφがある
と、同期検波出力がcos Δφに減少してしまう。もしも
位相差が変動しなければこれで良い訳であるが、そうで
はない。温度変動があるので位相差が新たに発生する。
前記の高調波の光学系に基づく位相φ、電気回路に基づ
く位相差χがともに温度によって変動するので予め調整
してあってもどうしも位相差が発生する。 φ=φ0 +δφ(T) (6) χ=χ0 +δχ(T) (7) ここである基準温度に於いてφはφ0 、χはχ0 であ
る。キャリヤ信号の位相はこれらに対しては合致するよ
うになっている。しかし温度変化によってδφ、δχが
生ずるのでキャリヤ信号と位相が合致しなくなる。温度
変化を押さえるようにできれば良いがそのようなことは
難しい。これをそのまま放置すれば、cos (δφ+δ
χ)の誤差が発生する。そうすると同期検波出力と位相
差Δθの比つまりスケ−ルファクタが変動してしまう。
このような温度変化による光学系、電気回路の位相変化
によってキャリヤ信号の予め確定された位相と食い違っ
てきても正しく基本波、または高調波の出力を与えるこ
とができるようにした光ファイバジャイロの同期検波方
式を提供することが本発明の目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバジャ
イロはキャリヤ信号と、受光素子出力の中に含まれる高
調波の位相を合致させようとするのではなく、位相が幾
ら違ってきても差し支えないようにする。つまりn倍高
調波(基本波n=1を含む)を同期検波する際にはsin
(nΩt)と、cos (nΩt)とのふたつのキャリヤ信
号で検波する。同期検波回路が二つ必要である。位相が
90度異なる二つのキャリヤ信号で同期検波するのであ
って、sin (nΩt+Δψ)、cos (nΩt+Δψ)の
ようになっていればよい。同期検波したものは位相差を
sin 、cos の形で含んでいる。それらの同期検波出力を
2乗して相加える。そして平方根を取る。するとキャリ
ヤと出力信号の間の位相差を含まないものが得られる。
こうすることによりキャリヤと出力信号の位相差の発生
の問題は解決できる。これだけでは同期検波出力の符号
が分からないので二つの同期検波した信号の内、何れか
の同期検波出力の符号を採用してこれを符号とする。
【0009】
【作用】受光素子出力に含まれるn倍高調波(nが奇数
の場合、nが偶数の場合はsinΔθをcos Δθに置き換
える)は、 2E12n(ξ)sinΔθsin (nΩt+φ+χ) (8) と書ける。これをsin (nΩt)で同期検波すると、 Sn =2E12n(ξ)sinΔθcos (φ+χ) (9) となり、同じ(8)をcos (nΩt)で同期検波する
と、 Tn =2E12n(ξ)sinΔθsin (φ+χ) (10) となる。これらを2乗して Sn 2=4E1 22 2n(ξ)2 sin2 Δθcos2(φ+χ) (11) Tn 2=4E1 22 2n(ξ)2 sin2 Δθsin2(φ+χ) (12) となる、これらを加えると、位相差φ、χに関する項が
消え、 Sn 2 + Tn 2=4E1 22 2n(ξ)2 sin2 Δθ (13) となる。これの平方根を取ると、 Q= |2E12n(ξ)sinΔθ| (14) こうすることで同期検波出力の中に含まれていた位相
(φ+χ)の項が消える。位相の90度異なる二つのキ
ャリヤ信号で同期検波し2乗して加えているのでこれは
当然のことである。同期検波回路が二つ必要でしかもこ
れを加えて平方根を求めるという新たな操作を必要とす
る。
【0010】さらにこれでは符号が分からず回転の方向
が求められない。そこで、符号としてはSn の符号を採
用することにする。これはφ+χ→0の極限でこれに含
まれるcos (φ+χ)が1になるし、φ+χの温度によ
る変化が90度を越えることがないからである。勿論φ
+χが温度変動によって90度を越えないということは
先験的に言えることではない。位相変調器や光学系の材
料などを適当なものにしてφ+χが温度変動によって9
0度を越えないようにして置けばよいのである。これは
φ+χ=0にしなければならなかった従来の位相変調方
式のものよりもずっと緩やかな条件である。
【0011】符号を確定するためにsgn関数をつぎの
ように定義する。 sgn(x)=+1 x≧0 (15) −1 x<0 (16) 最終的な出力Rは、 R=sgn(Sn )(Sn 2 + Tn 21/2 (17) =sgn(Sn )|2E12n(ξ)sinΔθ| (18) となるのである。これによって符号も含めて精確なn倍
高調波の同期検波出力が得られたことになる。つまり R= 2E12n(ξ)sinΔθ (19) であるからこれより回転に基づく位相差Δθを求めるこ
とができるのである。
【0012】このような演算は図2に示すような構成を
用いて簡単に行うことができる。一つの高調波(n倍高
調波)または基本波に対してそれぞれ2つの同期検波回
路14、15を設ける。第1の同期検波回路14はsin
(nΩt)をキャリヤ信号として同期検波して出力Sn
を得る。もうひとつの第2の同期検波回路15はcos
(nΩt)で同期検波して出力Tn を得る。これをAD
変換器17に入れてデジタル信号としてマイクロコンピ
ュ−タ18に入れる。これはSn とTn をそれぞれ2乗
して加え合わせ、和の平方根を計算する。またsgn
(Sn )の計算もする。こうしてRを容易に求めること
ができる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の実施例に係る光ファイバジャ
イロの概略図を示す。これは光路が全て光ファイバで構
成されている。図4のものと良く似ているが、同期検波
回路の部分が異なっている。光源としての発光素子1か
ら単色光が出てこれが光ファイバ2、第1ファイバカッ
プラ3、光ファイバ4、第2ファイバカップラ5を通り
シングルモ−ドファイバを多数回巻き回したファイバコ
イル6の両端に入射する。これはファイバコイル6の内
部を左廻り光、右廻り光として伝搬する。ファイバコイ
ル6の一端には位相変調器7がありbsin Ωtというよ
うに光の位相を変調している。位相変調器は例えば圧電
素子を用いる。円筒型または円柱型の圧電素子の内外壁
または端面に電極を付けこれに交流電圧を印加すると、
圧電効果によって素子が半径方向に膨縮するので光ファ
イバの長さが振動しここを通過する光の位相が変化す
る。電圧振幅を増加すれば位相変化の大きさも比例して
増加する。
【0014】右廻り光左廻り光がファイバカップラ5で
合流し、光ファイバ4、ファイバカップラ3を通り受光
素子8に入射する。受光素子は両者の干渉光強度を検出
し電気信号に変換する。プリアンプ9でこれを増幅しこ
れに含まれる適当な高調波または基本波を同期検波回路
によって同期検波する。基本波だけを必要とする場合も
あるが2つの信号を必要とする場合もある。ここでは基
本波とn倍高調波を採用するものとして説明する。発振
器11が位相変調器7に変調信号を与え、他方では同期
検波回路にキャリヤ信号を与える。勿論発振器11と位
相変調器7の間、および発振器と位相変調器の間には適
当な分周器があり、元の発振器の周波数を逓減してい
る。発振器の発振角周波数は2k Ω(k:整数)と書く
ことができこれを適当に分周すればn倍高調波が、さら
に分周すれば基本波の周波数が得られる。
【0015】発光素子1は単色光を出す光源である。レ
−ザダイオ−ド、ス−パ−ルミネッセントダイオ−ドが
用いられる。ただしコヒ−レント長が短いものでなけれ
ばならない。このような点は図4のものと同様である。
本発明に於いては同期検波の部分に工夫がある。基本波
を求めるためにsin 型同期検波回路12、cos 型同期検
波回路13がありそれぞれプリアンプ9の出力に接続さ
れている。sin 型というのは、sin (Ωt+Δψ)とい
うキャリヤ信号で同期検波するものである。ただし位相
シフタ22が分周器と同期検波回路の間にあってある温
度で、Δψ=φ+χとなるように調整してある。従って
キャリヤ信号は単純にsin (Ωt)であるということに
する。cos 型同期検波回路というのはcos (Ωt+Δ
ψ)というキャリヤ信号を用いて同期検波するものであ
る。cos のキャリヤを得るにはsin のキャリヤに90度
(π/2)の位相シフト24を与えることによってなさ
れる。位相を合わせるのはある基準温度で行う。位相シ
フタで位相をずらせながら、出力が最大になる時の位相
を求める。このような初期調整はsgn関数によって符
号を決定するために必要である。
【0016】しかし位相シフタで厳密に位相を合わせる
必要は従来の回路程には厳格でない。初期調整として位
相調整を全く行わないことも可能である。単に発振器の
信号を分周しただけのsin (Ωt)、cos (Ωt)を使
って同期検波し、何れの出力が正しく符号を与えている
かが分かればその方の同期検波出力をsgn関数の変数
とすればよい。この場合は位相シフトのための回路を節
減できる。ただしsgn関数の変数を決定するための初
期調整は必要である。sin 型同期検波回路12の出力
は、(11)式でn=1とおいたものになる。温度が基
準温度からずれていたり初期調整を行わない場合は、位
相差φ+χが表れるがこれは差し支えない。cos 型同期
検波回路13に出力は(12)でn=1とおいたものに
なる。両同期検波回路の出力はAD変換器16でデジタ
ル信号に変換されてマイクロコンピュ−タ18に入力さ
れる。同様にn倍高調波についてもsin 型同期検波回路
14と、cos 型同期検波回路15とを設ける。前者はsi
n (nΩt)をキャリヤ信号として同期検波する。後者
はcos (nΩt)をキャリヤとして同期検波する。これ
らの検波出力はAD変換器17でデジタル化されマイク
ロコンピュ−タ18に入力される。この後、それぞれの
値が2乗される。そしてこれらが足し合わされて平方根
を計算する。また符号も求められる。このようなことは
マイクロコンピュ−タによって短時間になされる。これ
らの回路はプリアンプなども含めて集積回路としてまと
めるのがよい。
【0017】
【発明の効果】位相変調方式の光ファイバジャイロにお
いて、キャリヤ信号と受光素子出力の間の温度変動によ
る位相のずれが発生しても、sin 、cos のキャリヤ信号
を使って同期検波し2乗して足し合わせ平方根を取るの
で、位相ずれを打ち消すことができる。温度変動によっ
てスケ−ルファクタが変化しない。温度変動があっても
安定した角速度の測定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る光ファイバジャイロの構
成図。
【図2】sin 型同期検波回路とcos 型同期検波回路とを
備えた同期検波回路の回路構成図。
【図3】従来の位相変調方式の光ファイバジャイロにお
いて、キャリヤ信号を用いて同期検波する回路を示す構
成図。
【図4】従来例に係る光ファイバジャイロの構成図。
【符号の説明】
1 発 光 素 子 2 光ファイバ 3 ファイバカップラ 4 光ファイバ 5 ファイバカップラ 6 ファイバコイル 7 位相変調器 8 受光素子 9 プリアンプ 10 同期検波器 11 発振器 12、14 sin 型同期検波回路 13、15 cos 型同期検波回路 16、17 AD変換器 18 マイクロコンピュ−タ 21、22 位相シフタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイバコイルの中を左廻り右廻りに光
    を伝搬させ両廻り光の位相差からファイバコイルの回転
    角速度を求めることを原理とする光ファイバジャイロで
    あって、光源としての単色光を生ずる発光素子と、シン
    グルモ−ド光ファイバを多数回巻回したファイバコイル
    と、ファイバコイルの両端を結合し発光素子と受光素子
    に結合するファイバカップラと、ファイバコイルの中を
    左廻り右廻りに伝搬した光を干渉させ干渉光の強度を検
    出する受光素子と、ファイバコイルの一端に設けられ伝
    搬光に対して正弦波状の位相変調を与える位相変調器と
    を含み、発光素子の光をファイバコイルの両端に入射し
    ファイバコイルを右廻り光左廻り光として伝搬させこれ
    を合一し干渉光の強度を受光素子で検出し、受光素子の
    出力を位相変調と同じ周波数の基本波成分またはそのn
    次高調波成分によって同期検波して、基本波成分または
    n次高調波成分が1次またはn次のベッセル函数を定数
    として含むことを利用して回転角速度を求める位相変調
    方式の光ファイバジャイロにおいて、n次高調波の同期
    検波回路を二つ設けひとつはsin (nΩt+Δφ)のキ
    ャリヤ信号によって同期検波し、一つはcos (nΩt+
    Δφ)のキャリヤ信号によって同期検波し、それぞれの
    同期検波出力を2乗してから加え合わせ、その後平方根
    を求めて位相差Δθの絶対値を求め、sin (nΩt+Δ
    φ)、或はcos (nΩt+Δφ)によって同期検波した
    ものの内、キャリヤと受光素子出力の対応高調波の位相
    差が基準温度において少ないほうの信号によって符号を
    求めるようにしたことを特徴とする光ファイバジャイロ
    の同期検波方式。
JP5424692A 1992-02-04 1992-02-04 光ファイバジャイロの同期検波方式 Pending JPH05215558A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103344233A (zh) * 2013-07-06 2013-10-09 北京航空航天大学 一种空心光纤气体激光陀螺

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103344233A (zh) * 2013-07-06 2013-10-09 北京航空航天大学 一种空心光纤气体激光陀螺

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