JPH05215544A - 走査型顕微鏡用プローブ及び走査型顕微鏡用プローブの変位検出方法および走査型顕微鏡 - Google Patents

走査型顕微鏡用プローブ及び走査型顕微鏡用プローブの変位検出方法および走査型顕微鏡

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JPH05215544A
JPH05215544A JP4019209A JP1920992A JPH05215544A JP H05215544 A JPH05215544 A JP H05215544A JP 4019209 A JP4019209 A JP 4019209A JP 1920992 A JP1920992 A JP 1920992A JP H05215544 A JPH05215544 A JP H05215544A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】原子間力顕微鏡の原子間力検出装置を簡素で、
小型にすることができる原子間力検出方法、および、こ
の方法を実現するための原子間力顕微鏡用プローブ、並
びに、原子間力顕微鏡を提供する。 【構成】針状チップと、前記針状チップを支持する可撓
性のプレート部とを有する原子間力顕微鏡用プローブに
おいて、前記プレート部は、導電性材料をループ状に配
置したコイル部を有することを特徴とする原子間力顕微
鏡用プローブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料表面とプローブと
の間の原子間力を検出する原子間力顕微鏡に用いるのに
好適なプローブ、および、原子間力顕微鏡の原子間力検
出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の原子間力顕微鏡用プローブは、原
子間力の大小に応じて変化するプローブの可撓性のプレ
ートの撓みを、以下のように光学的に検出している。す
なわち、原子間力顕微鏡に、レーザ光源と、受光素子
と、レーザ光を導くレンズ系とを搭載し、レーザ光源か
ら発せられたレーザ光を、レンズ系によってプローブの
プレート上に集光し、反射光を受光素子により受光し、
受光位置によって可撓性プレートの変位を検出する構成
となっている。
【0003】原子間力の大きさは、試料とプローブの針
状チップとの距離に依存するので、原子間力の大きさを
一定に保つように、駆動部によってプローブの位置を上
下させることで、プローブの移動量で試料表面の凹凸を
検出する。そして、同時に相対的にプローブで試料表面
を走査し、試料表面の原子オーダの凹凸を検出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の原子間力顕微鏡
において、相対的にプローブで試料表面を走査する方法
には、プローブを一定位置に止めて試料側を走査する方
法と、試料を一定位置に止めてプローブ側を走査する方
法とが考えられる。しかし、従来の技術では、プローブ
を動かすと、必然的に、プローブにレーザ光を集光し反
射光を検出するための光学系、すなわち、レーザ光源、
レンズ系および受光素子のすべてをプローブと一緒に走
査しなければならなかった。そのため、これらすべてを
走査するための大がかりな駆動装置が必要であり、走査
範囲も制限される。そのため、従来の技術では、試料を
走査する方法が用いられているが、大きな試料や、安定
が悪く試料の走査によって振動してしまう試料等を、測
定することができないという問題があった。
【0005】また、上述のように従来の技術では、原子
間力を検出するために、レーザ光源、レンズ系、受光素
子等の大がかりな装置が必要となり、原子間力顕微鏡を
小型化する障害になっていた。
【0006】本発明は上記の問題点を解決し、原子間力
顕微鏡の原子間力検出装置を簡素で、小型にすることが
できる原子間力の検出方法、および、この方法を実現す
るための原子間力顕微鏡用プローブ、並びに、原子間力
顕微鏡を提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】前述の問題点を解決す
るために、本発明では、原子間力によるプローブの変位
を検出する要素をプローブに一体化した。
【0008】すなわち、本発明では、針状チップと、前
記針状チップを支持する可撓性のプレート部とを有する
原子間力顕微鏡用プローブにおいて、前記プレート部
は、導電性材料をループ状に配置したコイル部を有する
ようにした。
【0009】また、本発明の別の態様によれば、針状チ
ップと、前記針状チップを支持する可撓性のプレート部
と、前記プレート上に設けられた導電性材料のコイル部
とを有するプローブと、前記コイル部の存在する空間に
磁界を発生する磁界発生手段と、前記プレート部の撓み
により前記コイル部に生じる電磁誘導を検出する検出部
とを有し、前記検出部の検出した電磁誘導から前記プレ
ートの撓み量を求め、これにより前記針状チップの受け
た原子間力を検出する原子間力顕微鏡が提供される。
【0010】本発明のさらに別の態様によれば、針状チ
ップと、前記針状チップを支持する可撓性のプレート部
とを有する原子間力顕微鏡用プローブの原子間力検出方
法であって、前記プレート部に、導電性材料をループ状
に配置したコイル部を設け、前記コイル部を磁界中に配
置し、前記針状チップが受けた原子間力により生じた前
記プレートの撓みを、該撓みにより前記コイルに生じた
電磁誘導電流として検出し、これにより前記原子間力を
検出することを特徴とする原子間力顕微鏡用プローブの
原子間力検出方法が提供される。
【0011】
【作用】以下、本発明の作用について、図1を用いて説
明する。
【0012】本発明による原子間力顕微鏡用プローブ
は、針状チップ1を支持する可撓性プレート2に、導電
性材料をループ状に配置したコイル部4を有している。
可撓性プレート2は、一端に先端の鋭利な針状チップが
設けられ、他端を固定された片持ちバネとなっている。
固定される他端には、固定用の部材として本体3a、3
bを有することも可能である。
【0013】針状チップ1は、先端部が測定すべき試料
に接近すると、試料表面と先端部との距離に依存した引
力または斥力の原子間力を受ける。可撓性プレート2
は、針状チップ1が受けた原子間力に応じて、撓みを生
じる。周知のように、これらの針状チップ1と可撓性プ
レート2は、薄膜製造技術を用いて容易に任意の形状に
製作することが可能である。
【0014】コイル4は、導電性材料をプレート2上に
任意のループ形状に、任意の巻き数で形成することによ
り設けられる。コイル4を磁界中に配置した場合、可撓
性プレート2の撓み量が変化すると、コイル4を貫く磁
束数が変化するので、コイル4と磁界の間に電磁誘導が
生じる。この電磁誘導を検出することにより、可撓性プ
レート2の撓み量を検出でき、これにより原子間力を検
出できる。電磁誘導の検出量としては、コイルに流れる
電流の強度、周波数、位相、波形や、磁界の強度の変化
等を用いることができる。
【0015】磁界としては、一様磁界または交番磁界を
用いることができる。一様磁界の発生手段としては、永
久磁石を、また、交番磁界の発生手段としては、電磁石
を用いることができる。磁界の方向は、磁束がコイル4
を貫く方向であれば良いが、特に、磁束が可撓性プレー
ト2と平行な場合に、プレート2が撓んだ時にコイル4
を貫く磁束数の変化率が多く、検出感度を高くすること
ができる。一様磁界を用いる場合には、ピエゾ素子等の
発振体により、プローブを該可撓プレート2の共振周波
数近傍で振動させる。
【0016】一様磁界中で強制的に振動しているプレー
ト2のコイル4には、原子間力が加わっていない場合、
電磁誘導により交流の電流が生じる。原子間力が加わる
と、プレート2の振動の振幅および振動周波数が変化す
るので、コイル4を貫く磁束数が変化し、これによりコ
イル4に流れる交流電流の振幅、周波数、位相がシフト
する。周知のことであるが、このシフト量はプローブが
試料から受ける原子間力の大きさにより一義的に決ま
る。
【0017】また、交番磁界中にプローブを配置した場
合も、可撓性プレート2が撓むことにより、コイル4を
貫く最大の磁束数が変化するので、可撓性プレート2の
撓みに応じた振幅を持つ誘導電流が得られる。
【0018】したがって、電磁誘導によりコイルに流れ
る電流の強度、周波数、位相、波形や、磁界の強度の変
化等のいずれかを測定することで、原子間力の変化を検
出することができる。そして、測定値が一定になるよう
に、プローブまたは試料の高さを調節する駆動部をフィ
ードバック制御すると、その制御値が、試料の凹凸を示
す。さらに、同時に、相対的にプローブを試料表面上を
走査させると、試料表面の2次元凹凸イメージを得るこ
とが出来る。
【0019】このように本発明では、可撓性プレート2
上にコイル4を設けたプローブを、磁界中に配置する簡
素な構成な構成であるため、プローブの変位検出装置の
大幅な小型化を可能とする発明である。また、プローブ
自体を走査することが可能となるので、試料サイズに制
限されることなく観察することも可能となる。
【0020】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例の原子間力顕微鏡
およびプローブについて図1、図3を用いて具体的に説
明する。
【0021】本実施例のプローブは、図1に示すよう
に、可撓性プレート2と、プレート2の一端の下面に設
けられた針状チップ1と、プレート2の上面に形成され
たコイル4と、プレート2の他端の上面に固定されたシ
リコン本体上部3aおよび下面側に固定されたシリコン
本体下部3bを備えて構成される。
【0022】プローブの製造方法を説明する。まず、プ
ローブ本体下部3bとなる、100面方位シリコン単結
晶上に、可撓プレート2および針状チップ1として窒化
珪素膜を化学気相成長法により形成した。つぎに、窒化
珪素膜をリソグラフィ法により、図1の可撓性のプレー
ト2の形状にパターニングした。可撓性のプレート2上
に、アルミニウム膜を積層し、1ループの三角形のコイ
ル状にパターニングして、コイル4を形成した。さら
に、可撓性のプレート2の針状チップ1と反対側の端部
に、ガラス製のプローブ本体上部3aを陽極接合した。
シリコン単結晶をアルカリエッチング溶液に浸漬し、プ
ローブ本体下部3bの形状にエッチングして、プローブ
を完成させた。本実施例では、可撓性プレート2の長さ
が100から300μmの範囲の数種のプローブを形成
した。
【0023】つぎに、上述のプローブを用いて観察を行
う原子間力顕微鏡を、図3を用いて説明する。原子間力
顕微鏡は、プローブの本体3a、3bを保持するプロー
ブホルダ52と、プローブのプレート2の面方向に約1
万ガウスの磁束密度の磁界を発生する磁界発生手段であ
る永久磁石45を備えている。プローブホルダ52に
は、プローブがセットされると、プローブのコイル4と
配線53とを接続する電気接点59が設けられている。
顕微鏡の支柱51には、XY方向にプローブを駆動する
ピエゾ素子47が取り付けられている。XY方向に駆動
用ピエゾ素子47には、さらにZ方向にプローブを駆動
するピエゾ素子46が取り付けられている。ピエゾ素子
46および47は、プローブをXYZ方向に、駆動する
駆動部を構成している。ピエゾ素子46および47は、
プローブホルダ52に連結している。
【0024】また、支柱51には、プローブのコイル4
に流れる交流電流を配線53を介して受け取り、その振
幅を検出し、増幅する増幅器48と、増幅器48の増幅
した振幅を用いて、その振幅が一定になるように、ピエ
ゾ素子46をフィードバック制御する制御回路49が固
定されている。また、支柱51には、試料58を載置す
るための試料台56と、試料台56を粗移動するステー
ジ57が設けられている。
【0025】つぎに、本実施例の原子間力顕微鏡および
プローブを用いた試料58の表面の凹凸の測定手順およ
び原子間力顕微鏡の動作を説明する。まず、プローブの
プレート2の面方向と、永久磁石45の磁界の方向が一
致するように、プローブをプローブホルダ52にセット
する。このセットにより同時に、プローブのコイル4
は、電気接点59および信号配線53により電気的に増
幅器48と接続される。つぎにプローブをピエゾ素子4
6により、振動数10kHz〜100kHz、振幅量
(ピエゾ素子)1〜10オングストロームで、Z方向に
強制励振させる。これにより、磁界中でコイル4が振動
し、コイル4を貫く磁束数が変化するので、増幅器48
では、コイル4から交流の誘導電流の振幅が得られる。
【0026】この状態で、ピエゾ素子47によりプロー
ブをZ方向に駆動し、針状チップ1を試料に近づける
と、針状チップ1の先端と試料58との距離に応じた原
子間力により、可撓プレート2の振動数、振動振幅およ
び振動位相が変化し、増幅器48により得られる誘導電
流の振幅も変化する。制御回路49は、この振幅が一定
になるように、ピエゾ素子46をフィードバック制御
し、針状チップ1と試料58との距離を一定に保つ。さ
らに、ピエゾ素子47により、プローブを試料58の表
面(X−Y面)で走査しながら、ピエゾ素子46のZ方
向の移動量を出力すると、試料58表面の2次元凹凸イ
メージを得ることができる。
【0027】本実施例では、試料58としてガラスの回
折格子を用い、上記手順により原子間力顕微鏡により、
試料58の表面イメージを測定した。本実施例のプロー
ブおよび原子間力顕微鏡で得たイメージを、従来の光学
的にプレートの撓み変位を測定する原子間力顕微鏡で得
たイメージと比較したところ、遜色のない鮮明な試料表
面イメージであった。
【0028】このように本実施例では、可撓性プレート
にコイルを設け、コイルを磁界中におくという簡素な構
成で、プレート2の変位量を電気信号に変化することが
できる。このような簡素な構成であるため、上述のよう
に、プローブをXY方向に走査することができ、試料の
サイズや状態に制限されることがないため、大きな試料
や、安定が悪く、試料を走査することができない試料で
も観察することができる。また、コイル4、磁界発生手
段45、増幅器48および制御回路49はコンパクトで
あるので、原子間力顕微鏡を小型化することができる。
【0029】(実施例2)さらに、本発明の別の実施例
の原子間力顕微鏡およびプローブについて、図2を用い
て具体的に説明する。
【0030】本実施例のプローブは、図2のように可撓
性プレート22の針状チップ21が設けられている下面
側に、矩形型のループ状のコイル23を備えている。ま
た、プレート22の上面側の端部に、上部本体24を備
えている。
【0031】プローブの製造方法を説明する。まず、プ
ローブ本体24の材料として、100面方位シリコン単
結晶を用い、化学気相成長法により可撓性プレート22
となる窒化珪素膜を形成した。つぎに窒化珪素膜をリソ
グラフィ法により、図2の可撓性プレート22の形状に
パターニングした。窒化珪素膜上に、金膜を積層し、図
2のコイル23の形状にパターニングした。このあと、
シリコン単結晶をアルカリエッチング溶液に浸漬しプロ
ーブ本体24の形状とした。最後に、可撓性プレート2
の先端に、炭化水素雰囲気中で電子ビームを照射して、
炭素を堆積させ、針状チップ21を形成し、プローブを
完成させた。
【0032】つぎに、上述のプローブを用いて観察を行
う原子間力顕微鏡を説明する。本実施例の原子間力顕微
鏡は、実施例1に示した図3の原子間力顕微鏡と、ほぼ
同様に構成である。実施例1では、磁界発生手段として
永久磁石45を用いたが、本実施例では電磁石を備え
る。電磁石には交番電圧を入力し、交番磁界を発生させ
る。電磁石の位置および他の部分は、実施例1に示した
原子間力顕微鏡と同様であるので説明を省略する。
【0033】プローブは、可撓性プレート22が、電磁
石の交番磁界の磁束の方向からやや傾くように、ホルダ
52にセットする。交番磁界中では、可撓性プレート2
2が静止状態であっても、交番磁界の振動数に準じた誘
導電流がコイル23にながれる。この状態で、プローブ
をピエゾ素子46で試料表面に近づけていくと、針状チ
ップ21と試料58との間の原子間力の発生により可撓
プレートが撓み、コイル23をよぎる磁束数が変化し、
増幅器48には振幅が変化した誘導電流が得られる。こ
の振幅を一定に保つように、ピエゾ素子46をフィード
バック制御し、針状チップ21と試料58の距離を一定
に保つ。同時にピエゾ素子47によりプローブを試料5
8の表面で走査して、ピエゾ素子46の制御量を出力す
ると、試料58の表面の2次元イメージが測定できる。
【0034】本実施例では、上述の動作により、グラフ
ァイトのへきかい面、赤血球、シリコンウエハ、ポリジ
アセチレン膜、炭素膜の表面イメージを測定した。そし
て、本実施例のプローブおよび原子間力顕微鏡で得たイ
メージを、従来の光学的にプレート1の撓み変位を測定
する原子間力顕微鏡で得たイメージと比較したところ、
遜色のない鮮明な試料表面イメージであった。
【0035】本実施例の原子間力顕微鏡およびプローブ
を用いることにより、実施例1と同様に、プローブを走
査することが可能な、コンパクトな原子間力顕微鏡を得
ることが可能である。
【0036】上述の実施例1および実施例2では、コイ
ル4、23の交流電流の振幅により、ピエゾ素子46の
制御を行ったが、本発明はこれに限定されるものではな
く、振動数や位相のシフト量が一定になるようにピエゾ
素子46を制御することももちろん可能である。
【0037】また、針状チップ1、21の表面を金属膜
で被服すれば、上述の実施例1、実施例2の動作によ
り、試料58表面と針状チップ1、21を一定ギャップ
に保ちながら、試料58と針状チップ1、21との間の
電気容量を測定できる。これにより、試料58の表面原
子の電気的性質の変化も捕らえることができる。
【0038】また、実施例1、実施例2では、永久磁石
45または電磁石の磁界発生手段を原子間力顕微鏡のプ
ローブホルダ52側に設置したが、プローブの上部本体
3a、24の位置に配置し、磁界発生手段付きプローブ
としても良い。また、コイル4、23は、絶縁層を間に
挟み複数のループを有するコイルにしても良い。コイル
形状は、円形、楕円、多角形状でもよい。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明の原子間力顕微鏡
は、プローブの可撓性プレートに付設したコイルを、磁
界中に配置することにより、プローブの可撓性プレート
の変位を検出する構成であるので、原子間力の検出を小
型で簡素な装置により行うことができる。これにより、
原子間力顕微鏡を小型で簡素な構成にすることができ
る。また、本発明では原子間力の検出するための手段
が、このような簡素な構成であるので、プローブと一緒
に走査することが可能となり、試料のサイズや試料の安
定性に制限されず、大きな試料や、安定が悪く走査する
と振動するような試料を観察することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプローブの一実施例を示す斜視図。
【図2】本発明のプローブの別の実施例を示す斜視図。
【図3】本発明の原子間力顕微鏡の一実施例の構成を示
す説明図。
【符号の説明】
1、21…針状チップ、2、22…可撓性プレート、3
a、24…シリコン本体上部、3b…シリコン本体下
部、4、23…コイル、46…Z方向用ピエゾ素子、4
7…XY方向用ピエゾ素子、48…増幅器、45…永久
磁石、49…制御回路、51…支柱、52…プローブホ
ルダ、53、55…信号配線、56…試料台、58…試
料、59…電気接点、57…試料粗移動ステージ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】針状チップと、前記針状チップを支持する
    可撓性のプレート部とを有する原子間力顕微鏡用プロー
    ブにおいて、 前記プレート部は、導電性材料をループ状に配置したコ
    イル部を有することを特徴とする原子間力顕微鏡用プロ
    ーブ。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記コイル部は、前記
    プレート部の表面に積層された導電性材料薄膜で形成さ
    れることを特徴とする原子間力顕微鏡用プローブ。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記コイル部
    の存在する空間に磁界を発生させる磁界発生手段をさら
    に備えたことを特徴とする原子間力顕微鏡用プローブ。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記磁界発生手段は、
    前記プレート部の面方向に磁界を印加することを特徴と
    する原子間力顕微鏡用プローブ。
  5. 【請求項5】針状チップと、前記針状チップを支持する
    可撓性のプレート部と、前記プレート上に設けられた導
    電性材料のコイル部とを有するプローブと、 前記コイル部の存在する空間に磁界を発生する磁界発生
    手段と、 前記プレート部の撓みにより前記コイル部に生じる電磁
    誘導を検出する検出部とを有し、 前記検出部の検出した電磁誘導から前記プレートの撓み
    量を求め、これにより前記針状チップの受けた原子間力
    を検出する原子間力顕微鏡。
  6. 【請求項6】針状チップと、前記針状チップを支持する
    可撓性のプレート部とを有する原子間力顕微鏡用プロー
    ブの原子間力検出方法であって、 前記プレート部に、導電性材料をループ状に配置したコ
    イル部を設け、 前記コイル部を磁界中に配置し、 前記針状チップが受けた原子間力により生じた前記プレ
    ートの撓みを、該撓みにより前記コイルに生じた電磁誘
    導として検出し、これにより前記原子間力を検出するこ
    とを特徴とする原子間力顕微鏡用プローブの原子間力検
    出方法。
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