JPH05214913A - エンジンのバルブ装置 - Google Patents

エンジンのバルブ装置

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JPH05214913A
JPH05214913A JP4591192A JP4591192A JPH05214913A JP H05214913 A JPH05214913 A JP H05214913A JP 4591192 A JP4591192 A JP 4591192A JP 4591192 A JP4591192 A JP 4591192A JP H05214913 A JPH05214913 A JP H05214913A
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JP
Japan
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valve
intake
exhaust
valves
engine
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JP4591192A
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English (en)
Inventor
Shuichi Nakatani
収一 中谷
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クロス・フロータイプの吸排気系において不可
変バルブのシリンダボアセンタからの離間距離を大と
し、低負荷、低回転域において確実にスワールを生成
し、エンジンの同運転領域における燃焼安定性を確保す
る。 【構成】吸気ポート6,7,8を開閉する吸気弁と、排
気ポート9,10を開閉する排気弁と、上記吸排気弁を
駆動する吸気用および排気用の各カムシャフトとを備え
たエンジンのバルブ装置であって、上記吸気弁を3弁構
造にすると共に、吸気3弁のうちの一方側端部に配設さ
れる吸気弁を、バルブタイミングおよびバルブリフト量
の少なくとも何れか一方がエンジン運転状態に対して一
定の不可変バルブに設定し、吸気3弁のうちの他方側端
部に配設される吸気弁を、バルブ可変機構により駆動さ
れる可変バルブに設定したことを特徴する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば吸気3弁、排
気2弁の5弁エンジンのように、吸気カムシャフトに設
けられた吸気カムによりスイングアームを介して駆動さ
れる複数の吸気弁と、排気カムシャフトに設けられた排
気カムによりスイングアームを介して駆動される複数の
排気弁とを備えたようなエンジンのバルブ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、4サイクルレシプロエンジンにお
いて、吸排気効率向上、高速運転時の追従性向上および
許容最高回転数向上を図る目的で、例えば実開昭62−
154210号公報に記載の如く、吸気3弁、排気2弁
の5弁エンジンに構成する手段が既に知られている。
【0003】一方、特開昭63−117109号公報に
記載の如く、エンジンの運転状態に対応して例えば吸気
弁のバルブ開閉タイミングおよびバルブリフト量を変更
すべく構成したバルブ可変機構も既に知られている。
【0004】上述のバルブ可変機構は吸気カムシャフト
に高速用カムと低速用カムとを形成し、これらのカムと
バルブステム上端との間に介設されるリフタの内部に油
圧駆動式の連結装置としてのピストンを配設し、ピスト
ン作動時(高速時)には高速用カムのカムプロフィルに
沿って吸気弁を駆動し、吸気弁の開弁時期を早く、閉弁
時期を遅くすると共に、バルブリフト量を大とし、ピス
トン非作動時(低速時)には低速用カムのカムプロフィ
ルに沿って吸気弁を駆動し、吸気弁の開弁時期を遅く、
閉弁時期を早くすると共に、バルブリフト量を小とし、
エンジンの運転状態に対応して燃焼室への混合気の充填
効率を可変すべく構成した機構である。
【0005】ところで、近年エンジン性能向上の目的
で、上述の各手段をつまり多弁化手段とバルブ可変手段
とを併用する傾向にあり、これら両手段を併用した際、
吸気3弁側においては低負荷、低回転域において燃焼速
度を向上させ、燃焼安定性を確保するために、良好なス
ワールを生成することが要請される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、吸気3弁側の一方側端部に配設される吸気
弁を不可変バルブに設定し、吸気3弁側の他方側端部に
配設される吸気弁を可変バルブに設定することで、クロ
ス・フロータイプの吸排気系において上述の不可変バル
ブのシリンダボアセンタからの離間距離を大とし、低負
荷、低回転域において確実にスワールを生成し、エンジ
ンの同運転領域における燃焼安定性を確保することがで
きるエンジンのバルブ装置の提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、吸気3弁、排気2弁
の5弁構造とすることで、吸排気弁を5弁化した場合の
汎用性の向上を図ると共に、上述の不可変バルブのシリ
ンダボアセンタからの離間距離を充分に確保して、より
一層良好にスワールを生成することができるエンジンの
バルブ装置の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の目的と併せて、吸気側の不可変バル
ブを排気側のロッカシャフトに配設されたスイングアー
ムで駆動することで、吸排気弁が多弁化された時、上述
の吸気側の不可変バルブをレイアウト的に有利な側から
駆動することができ、レイアウトの自由度の向上を図る
と共に、動弁室の小型コンパクト化を図ることができる
エンジンのバルブ装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、吸気ポートを開閉する吸気弁と、排気ポート
を開閉する排気弁と、上記吸排気弁を駆動する吸気用お
よび排気用の各カムシャフトとを備えたエンジンのバル
ブ装置であって、上記吸気弁を3弁構造にすると共に、
吸気3弁のうちの一方側端部に配設される吸気弁を、バ
ルブタイミングおよびバルブリフト量の少なくとも何れ
か一方がエンジン運転状態に対して一定の不可変バルブ
に設定し、吸気3弁のうちの他方側端部に配設される吸
気弁を、バルブ可変機構により駆動される可変バルブに
設定したエンジンのバルブ装置であることを特徴とす
る。
【0010】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記吸気弁を3弁構
造とし、上記排気弁を2弁構造としたエンジンのバルブ
装置であることを特徴とする。
【0011】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の構成と併せて、上記不可変バルブは
排気側ロッカシャフトに配設されたスイングアームで駆
動されるエンジンのバルブ装置であることを特徴とす
る。
【0012】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれ
ば、吸気3弁側のうちの一方端部に配設される吸気弁を
不可変バルブに設定し、吸気3弁側のうちの他方側端部
に配設される吸気弁を可変バルブに設定したので、低速
域から高速域にかけて一定の所定バルブリフト量で開閉
される上述の不可変バルブは、シリンダボアセンタから
の離間距離が大きい位置に配置され、この結果、低負
荷、低回転域において確実にスワールを生成することが
でき、したがって、同運転領域における燃焼速度が向上
し、燃焼安定性を確保することができる効果がある。
【0013】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、吸気3弁、排
気2弁の5弁構造に形成したので、吸排気弁を5弁化し
た場合の汎用性の向上を図ることができると共に、吸気
2弁、排気2弁の従来の4弁タイプのエンジンと比較し
て、上述の不可変バルブのシリンダボアセンタからの離
間距離を充分に確保することができ、この不可変バルブ
によるスワールをより一層良好に生成することができる
効果がある。
【0014】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、吸気3弁のう
ちの一方側端部に配設した上述の不可変バルブを、吸気
側とは反対の排気側のロッカシャフトに配設されたスイ
ングアームで駆動すべく構成したので、吸排気弁が多弁
化された時、上述の吸気側の不可変バルブをレイアウト
的に有利な側から駆動することができ、この結果、レイ
アウトの自由度の向上を図ると共に、動弁室の小型コン
パクト化を図ることができる効果がある。つまり、吸気
側を3弁構造、排気側を2弁構造に形成した場合、必然
的に吸気側がレイアウト的に密となり、排気側がレイア
ウト的に粗となるので、上述の不可変バルブをレイアウ
ト的に有利な排気側から駆動することで、上述の効果を
達成することができる。
【0015】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はエンジンのバルブ装置を示し、図1、図
2において、シリンダボア1を有するシリンダブロック
2上に1気筒当り4本のヘッドボルト3…を用いてシリ
ンダヘッド4を取付け、このシリンダヘッド4には燃焼
室5に適宜連通する3つの吸気ポート6,7,8と、2
つの排気ポート9,10とを形成している。
【0016】そして、上述の吸気ポート6を開閉する吸
気弁11と、上述の吸気ポート7を開閉する吸気弁12
と、上述の吸気ポート8を開閉する吸気弁13(図1に
おいてはレイアウト上、吸気弁11とラップする)と、
上述の排気ポート9を開閉する排気弁14と、上述の排
気ポート10を開閉する排気弁15(図1においてはレ
イアウト上、排気弁14とラップする)とを設けて、吸
気3弁、排気2弁の5弁構造と成している。
【0017】これらの各弁11〜15はシリンダヘッド
4に配設したバルブガイド16内にそのバルブステム1
7を連通し、バルブステム17上端に分割コレット18
を介してスプリングリテーナ19を嵌合する一方、シリ
ンダヘッド4の所定部に配設した下側のスプリングリテ
ーナ20と、上述の上側のスプリングリテーナ19との
間にバルブスプリング21を張架している。
【0018】一方、気筒列方向に延びる吸気カムシャフ
ト22および排気カムシャフト23を設け、吸気カムシ
ャフト22を複数のカムシャフト軸受24,25で軸支
すると共に、排気カムシャフト23を複数のカムシャフ
ト軸受26,27で軸支している。ここで排気側の一方
のカムシャフト軸受26は対応する吸気側のカムシャフ
ト軸受24よりもシリンダボアセンタ側に寄せている。
また排気側の他方のカムシャフト軸受27は対応する吸
気側のカムシャフト軸受25よりもシリンダボアセンタ
から離反する側に取付けている。
【0019】上述の吸気カムシャフト22には、吸気弁
11に対応する低速用カム28および高速用カム29
と、吸気弁12に対応する低速用カム30および高速用
カム31とを形成し、上述の排気カムシャフト23に
は、排気弁14,15に対応する低速用カム32および
高速用カム33と、吸気弁13に対応するカム34とを
形成し、吸気3弁、排気2弁の5弁構造において吸気側
3弁11,12,13のうちの端部に配設された1弁1
3を吸気側とは反対側の排気カムシャフト23から駆動
すべく構成している。すなわち吸気3弁、排気2弁の5
弁構造に構成した場合、必然的に吸気3弁側に取付けら
れる部品が多くなり、レイアウト上密となるので、レイ
アウト上粗となる排気側から上述の1弁13を駆動する
ように構成している。
【0020】上述の吸気カムシャフト22の下方には該
吸気カムシャフト22と平行にロッカシャフト35を配
設し、このロッカシャフト35には図3に示す如く上述
のカム28,29,30,31により揺動されるスイン
グアーム36,37,38,39を配設すると共に、上
述の排気カムシャフト23の斜め下方には該排気カムシ
ャフト23と平行にロッカシャフト40を配設し、この
ロッカシャフト40には同図に示す如く上述のカム3
2,33,34により揺動されるスイングアーム41,
42,43を配設している。
【0021】そして、これらの各スイングアームの揺動
端と各弁11〜15におけるバルブステム17上端との
間には、バルブクリアランスを自動調整するHLA(ハ
イドロリック・ラッシュ・アジャスタ)44…を介設し
ている。
【0022】上述のHLA44は図4に示す如く、ボデ
ィ45と、このボディ45内に装設したプランジャ46
と、オイルリザーバ室47(図1参照)に油路48およ
びチェック弁49を介して適宜連通する高圧室50と、
上述のチェック弁49を構成するチェックボール51
と、プランジャスプリング52とを備え、吸排気弁の開
弁時にスイングアームでHLA44のボディ45を押す
とバルブステム17からの反力により、プランジャ46
も押圧され、高圧室50内に圧力が生じて、チェックボ
ール51が油路48を閉じ、この油路48が閉じられた
高圧室50内は高圧になり、オイルの体積変化がなくな
るので、ボディ45とプランジャ46とが一体となって
吸排気弁を押し下げる。
【0023】また吸排気弁の閉弁行程に移行すると、ス
イングアームがHLA44のボディ45を押す力が弱ま
り、高圧室50の圧力が低下するため、オイルリザーバ
室47からの油圧流入によりチェックボール51が押下
げられ、高圧室50にオイルが流入する。この油圧とプ
ランジャスプリング52の力とにより、ボディ45はス
イングアームに押付けられる一方、プランジャ46はバ
ルブステム17に押付けられ、バルブクリアランスが常
に零になるように自動調整する。なお、上述のオイルリ
ザーバ室47へのオイルは、図1に示すようにロッカシ
ャフト35,40の軸芯に沿って形成された油路53お
よびスイングアーム内の油路54を介して供給される。
【0024】ところで、上述の吸気3弁側のうちの2弁
11,12は、エンジン運転状態に対応してバルブタイ
ミングおよびバルブリフト量が可変する可変バルブによ
り構成され、これら2弁11,12はそれぞれ別々のバ
ルブ可変機構により駆動される。
【0025】また上述の吸気3弁側のうちの残りの1弁
13はバルブタイミングおよびバルブリフト量がエンジ
ン運転状態に対して一定の不可変バルブにより構成さ
れ、この1弁13は吸気側とは反対側のカムシャフト2
3により駆動される。
【0026】さらに上述の排気2弁側の2弁14,15
は共通の単一のバルブ可変機構により駆動される。な
お、上述の各バルブ可変機構の構造はそれぞれ同一であ
るから、ここでは1つのバルブ可変機構55の構造につ
いてのみ説明する。
【0027】すなわち、図5に示すように、スイングア
ーム36,37におけるロッカシャフト35配設部位よ
りも下側に、これらの各スイングアーム36,37と一
体的に突出部36a,37aを形成し、これらの各突出
部36a,37a内には一直線上に並ぶピストン室5
6,57を形成している。
【0028】また一方のピストン室56には第1ピスト
ン58とスプリング59とを配設し、他方のピストン室
57には第2ピストン60を配設すると共に、このピス
トン室57を油路を介して上述の油路53に連通してい
る。
【0029】そして、ピストン室57に作動油圧を供給
しない場合には、各ピストン58,60は図5に示した
状態を保ち、吸気弁11は低速用スイングアーム36で
駆動され、ピストン室57に作動油圧を供給した場合に
は、第2ピストン60が左動して各スイングアーム3
6,37を連結するので、吸気弁11は結果的に高速用
スイングアーム37で駆動される。
【0030】つまり、ピストン室57に対する作動油圧
の非供給時には吸気カムシャフト22の低速用カム28
が選択されて図6に示すように吸排気オーバラップ期間
が短くなり、またピストン室57に対する作動油圧の供
給時には吸気カムシャフト22の高速用カム29が選択
されて図6に示すように吸排気オーバラップ期間が長く
なるように構成している。
【0031】上述のバルブ可変機構55は図7にハッチ
ングを施して示す高回転、高負荷領域で作動(高速用カ
ムを選択)させる。このため、ピストン室57に作動油
圧を供給する油路53に図8に示すソレノイド弁61を
介設し、このソレノイド弁61をCPU制御する。
【0032】すなわち、CPU70はエンジン回転数N
eおよびエンジン負荷CEの各信号入力に基づいて、R
OM62に格納したプログラムに従って、上述のソレノ
イド弁61を介してバルブ可変機構55を駆動制御し、
またRAM63は必要なデータを記憶する。
【0033】ところで、吸気3弁側における上述の残り
の1弁13はシリンダボアセンタP(図9参照)からの
離間距離Lが大となるように3弁側の端部に配設し、か
つ該吸気弁13を不可変バルブにより構成することで、
図9に示すようにスワールSを確実に生成すべく構成
し、低負荷、低回転域において燃焼速度の向上を図り、
燃焼安定性を確保する。
【0034】ここで、上述の不可変バルブにより構成さ
れた吸気3弁側の一方側端部の吸気弁13のカム34に
よるバルブリフト量は、吸気3弁側の他の2つの吸気弁
11,12の低速用カム28,30によるバルブリフト
量よりも、大となるようにそれぞれのカムプロフィール
を設定している。
【0035】また上述の残り1弁13(不可変バルブ)
のバルブステム上端は吸気3弁側のうちの2弁11,1
2のバルブステム上端に対して最も排気2弁側に近接さ
せている。なお、この実施例では吸気弁11のバルブス
テム上端と、吸気弁13のバルブステム上端とが同様に
排気2弁側に近接されているが、排気カムシャフト23
側から駆動される1弁13(不可変バルブ)は、吸気3
弁11,12,13のうち最も排気2弁側に近接させた
ものを選択する。
【0036】さらに吸気3弁側のうちの2弁11,12
のバルブステム17は図1に示すようにそれぞれ傾き角
を異に設定している。この実施例ではシリンダボアセン
タPを通る上下方向の仮想軸芯線(シリンダ軸線)に対
して吸気弁11のバルブステム17の傾き角を0度に設
定し、吸気弁12のバルブステム17の傾き角を約1
9.5度に設定する一方、排気弁14,15のバルブス
テム17の傾き角は約23度に設定し、上述の吸気3弁
側のうちの2弁11,12のバルブステム上部間のスペ
ースを有効利用して、バルブ可変機構55を配設してい
る。なお、図中64は点火プラグを配設するためのプラ
グホールである。
【0037】このように、吸気3弁側のうちの一方側端
部に配設される吸気弁13を不可変バルブに設定し、吸
気3弁側のうちの他方側端部に配設される吸気弁11を
可変バルブに設定したので、低速域から高速域にかけて
一定の所定バルブリフト量で開閉される上述の不可変バ
ルブ13は、図9に示すようにシリンダボアセンタPか
らの離間距離Lが大きい位置に配設され、この結果、低
負荷、低回転域において確実にスワールSを生成するこ
とができ、したがって、同運転領域における燃焼速度が
向上し、燃焼安定性を確保することができる効果があ
る。
【0038】加えて、吸気3弁、排気2弁の5弁構造に
形成したので、吸排気弁を5弁化した場合の汎用性の向
上を図ることができると共に、従来の吸気2弁、排気2
弁の4弁タイプのエンジンと比較して、上述の不可変バ
ルブ13のシリンダボアセンタPからの離間距離Lを充
分に確保することができ、この不可変バルブ13による
スワールSをより一層良好に生成することができる効果
がある。
【0039】さらに、吸気3弁のうちの一方側端部に配
設した上述の不可変バルブ13を、吸気側とは反対の排
気側ロッカシャフト40に配設されたスイングアーム4
3で駆動すべく構成したので、吸排気弁が多弁化された
時、上述の吸気側の不可変バルブ13をレイアウト的に
有利な側から駆動することができ、この結果、レイアウ
トの自由度の向上を図ることができると共に、動弁室の
小型コンパクト化を図ることができる効果がある。
【0040】つまり、吸気側を3弁構造、排気側を2弁
構造に形成した場合、必然的に吸気側がレイアウト的に
密となり、排気側がレイアウト的に粗となるので、上述
の不可変バルブ13をレイアウト的に有利な排気側から
駆動することで、上述の効果を達成することができる。
【0041】以上の実施例においては吸気3弁側の一方
側端部に配設された吸気弁13を不可変バルブに設定
し、吸気3弁側の他の2つの吸気弁11,12を可変バ
ルブに設定したが、図10に示す他の実施例では吸気3
弁側の他方側端部に配設された吸気弁11のみを可変バ
ルブに設定し、吸気3弁側の他の2つの吸気弁12,1
3を共に不可変バルブに設定している。
【0042】つまり図10において前図と異なる点は図
3における一側のスイングアーム39およびバルブ可変
機構55を用いない構成とし、かつ図2における高速用
カム31を省略すると共に、図2における低速用カム3
0を不可変バルブの所定バルブリフト量を得るカムプロ
フィールに変更した点である。
【0043】このように構成すると、低負荷、低回転域
におけるスワールは先の実施例に対して若干弱まるもの
の、2つの不可変バルブ12,13により燃焼室5に連
通される吸気側の面積が先の実施例に対して約2倍とな
るため、高速時において充分な吸気空気量の確保が図れ
る効果がある。なお、その他の点については先の実施例
とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図10において
前図と同一の部分には同一番号を付して、その詳しい説
明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンのバルブ装置を示す縦断面
図。
【図2】図1の平面図。
【図3】カムシャフトを取り除いた状態で示す図1の平
面図。
【図4】HLAの断面図。
【図5】バルブ可変機構の説明図。
【図6】バルブ可変機構によるバルブタイミングおよび
バルブリフト量の変化の一例を示す特性図。
【図7】バルブ可変機構作動領域を示す説明図。
【図8】制御回路ブロック図。
【図9】シリンダボアに対する各吸排気ポートのレイア
ウトとスワール生成状態とを示す説明図。
【図10】本発明のエンジンのバルブ装置の他の実施例
を示す要部平面図。
【符号の説明】
6,7,8…吸気ポート 9,10…排気ポート 11…吸気弁(可変バルブ) 13…吸気弁(不可変バルブ) 14,15…排気弁 22…吸気カムシャフト 23…排気カムシャフト 40…排気側ロッカシャフト 43…スイングアーム 55…バルブ可変機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気ポートを開閉する吸気弁と、排気ポー
    トを開閉する排気弁と、上記吸排気弁を駆動する吸気用
    および排気用の各カムシャフトとを備えたエンジンのバ
    ルブ装置であって、上記吸気弁を3弁構造にすると共
    に、吸気3弁のうちの一方側端部に配設される吸気弁
    を、バルブタイミングおよびバルブリフト量の少なくと
    も何れか一方がエンジン運転状態に対して一定の不可変
    バルブに設定し、吸気3弁のうちの他方側端部に配設さ
    れる吸気弁を、バルブ可変機構により駆動される可変バ
    ルブに設定したエンジンのバルブ装置。
  2. 【請求項2】上記吸気弁を3弁構造とし、上記排気弁を
    2弁構造とした請求項1記載のエンジンのバルブ装置。
  3. 【請求項3】上記不可変バルブは排気側ロッカシャフト
    に配設されたスイングアームで駆動される請求項2記載
    のエンジンのバルブ装置。
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