JPH05214355A - しゅう動部材 - Google Patents

しゅう動部材

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JPH05214355A
JPH05214355A JP4216930A JP21693092A JPH05214355A JP H05214355 A JPH05214355 A JP H05214355A JP 4216930 A JP4216930 A JP 4216930A JP 21693092 A JP21693092 A JP 21693092A JP H05214355 A JPH05214355 A JP H05214355A
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fluororesin
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reinforcing material
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Kikuo Sumiyoshi
喜九夫 住吉
Kingo Miyasaka
金吾 宮坂
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Oiles Industry Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/02Parts of sliding-contact bearings
    • F16C33/04Brasses; Bushes; Linings
    • F16C33/28Brasses; Bushes; Linings with embedded reinforcements shaped as frames or meshed materials

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾燥摩擦条件下において常温から高温までの
広い温度範囲において使用することが出来、微少滑り運
動においても、しゅう動特性に優れ、異常摩擦音の生じ
ないしゅう動部材を得ること。 【構成】 膨張黒鉛、雲母、セラミック、アスベストか
ら成る耐熱材料の内の1種又は2種以上を組み合わせて
成るものを、金属細線1から構成された網と、金属細線
1及びふっ素樹脂糸2を共織り又は共編みして構成され
た網とを組み合わせた補強材3、あるいは、金属細線1
及びふっ素樹脂糸2を共織り又は共編みして構成された
網から成る補強材3と一体に造形することにより構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械装置、構造物など
に使用されるしゅう動部材、特に、常温から高温に至る
広い温度範囲で使用することができ、しゅう動面に油若
しくはグリースなどの潤滑剤の適用が困難であったり、
あるいは、適用を嫌う用途、いわゆる、乾燥摩擦に好適
なしゅう動部材に関するものである。ここで、本発明に
おけるしゅう動部材とは、荷重と滑りとを受ける滑り
板、ブシュなどの軸受、あるいは、これらの機能に加え
て密封機能をも具備している接触型パッキンなどのシー
ルを指すものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のしゅう動部材としては、
鋳鉄、銅合金あるいはステンレス鋳物などから成る金属
材料に穴あるいは溝を設け、この穴あるいは溝に黒鉛、
二硫化モリブデンあるいは四ふっ化エチレン樹脂などの
固体潤滑剤を充填したもの、あるいは、銅合金、鉄合金
などの金属粉末と黒鉛、二硫化モリブデンなどの固体潤
滑剤粉末とを混合し、これを焼結したもの、更には、ふ
っ素樹脂繊維と他の繊維との交織布をベースとなる金属
材料若しくは合成樹脂などにはり付けたものなどが知ら
れている。
【0003】しかしながら、これらのしゅう動部材は、
いずれも、耐熱性には優れているが、乾燥摩擦条件下に
おいては、摩擦や摩耗に問題があったり、機械的強度、
特に耐衝撃性に難点があったり、また、相手材とのなじ
み性が必ずしも良好でなかったり、微小滑りに対して
は、その機能を十分に発揮し得ないなどの問題があっ
た。 このような問題を解決するために、例えば、米国
特許第1,137,373号明細書や、特公昭44−23
966号公報に開示されているように、黒鉛を特殊処理
して得られる膨張黒鉛を補強材と共に造形することによ
ってしゅう動部材を製造することが開発されているが、
このしゅう動部材は、耐熱性を有し、相手材とのなじみ
性にも優れ、普通の黒鉛に比較して衝撃強度も著しく改
善されているが、摩擦係数は普通の黒鉛に比較してむし
ろやや高く、加えて乾燥摩擦におけるしゅう動時に往々
にして異常摩擦音を発生するという欠点がある。その
他、雲母や石綿などの耐熱材料を同様に補強材と共に造
形して得られるしゅう動部材も知られているが、これら
についても同様の問題がある。
【0004】これは、これらの耐熱材料の静止摩擦係数
と動摩擦係数のと間の差が大きいこと及びこのような材
料から成るしゅう動部材が若干柔軟性を有していること
などにその原因があるものと考えられ、更に、しゅう動
系を構成する各部材の形状及び材料の固有振動も影響を
与えているものと考えられる。
【0005】上述した問題の解決を図るために、本出願
人は、先に、特願昭56−120701号(以下「先行
技術」という)として、しゅう動部材を提案している。
ここで、上記先行技術を簡単に説明すると、次のとおり
である。すなわち、先行技術は、膨張黒鉛、雲母、石綿
などの1種又は2種以上を混合した耐熱材料を金属繊
維、金属細線又はこれらを織り、あるいは、編むことに
よって得られる網から成る補強材と一緒に造形して得ら
れるしゅう動体母材の表面に四ふっ化エチレン樹脂ある
いは四ふっ化エチレンと六ふっ化プロピレンとの共重合
体から成る潤滑組成物を被着させたしゅう動部材であ
る。
【0006】しかしながら、上記先行技術においては、
しゅう動体母材の表面に被着された潤滑組成物が、相手
材との摩擦しゅう動、特に、摩擦初期の段階で低摩擦性
を発揮し、しゅう動摩擦抵抗が小さく、異常摩擦音の発
生がない極めて良好な性能を示したが、高温時におい
て、潤滑組成物の軟化流動が起こり、表面から脱落して
しゅう動体母材の耐熱材料との摩擦に移行し、異常摩擦
音の発生を引き起こすという問題が見い出された。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した先
行技術の問題点を解決し、乾燥摩擦条件下において常温
から高温に至る広い温度範囲で使用することができ、微
小滑り運動においても、しゅう動特性に優れると共に異
常摩擦音の生じない耐久性に優れているしゅう動部材を
得ることを、目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、膨張黒鉛、雲母、セラミック、アスベス
トなどから成る耐熱材料の群の内のいずれか1種又は2
種以上を組み合わせて成るものを、金属細線から形成さ
れた網と、金属細線及びふっ素樹脂糸を共織り又は共編
みして形成した網とを組み合わせた補強材、あるいは、
金属細線とふっ素樹脂糸とを共織り又は共編みして形成
した網から成る補強材と一体に造形し、少なくとも、し
ゅう動面が変形して絡み合った補強材を構成する金属細
線と、ふっ素樹脂糸と、網目及び細線間に充填保持され
た耐熱材料とから成る平滑な面に形成されて成るしゅう
動部材を特徴とするものである。
【0009】このように、本発明のしゅう動部材は、そ
の表面(しゅう動面)に一定の割合で補強材である網を
構成する金属細線と、ふっ素樹脂糸と、この網によって
補強された耐熱材料とが混在する構成であるため、しゅ
う動部材の摩擦初期には、ふっ素樹脂の低摩擦性が発揮
され、相手材とのしゅう動摩擦抵抗が著しく低減される
と共に異常摩擦音の発生はなくなり、微小滑りや、微小
角揺動をする用途に好適であるという効果をもたらすも
のである。
【0010】ここで、上述した構成から成り立っている
本発明によるしゅう動部材の製造方法について検討する
と、次のような幾通りかの方法が考えられる。第一の方法 膨張黒鉛などのシート状耐熱材料と、補強材としての金
属細線から成る金網とを重ね合わせる。この時、シート
状耐熱材料は、金網の長手方向の一方の端部若しくは両
端部から次の巻回工程での1巻き分だけ突出する長さを
有しており、耐熱材料を金網の一方の端部若しくは両端
部から突出させて重ね合わせる。次いで、耐熱材料の突
出部分に、金属細線と、ふっ素樹脂糸とを共織り又は共
編みして形成した網を重ね合わせ、これらを、耐熱材料
が内側又は外側に位置するように一端からうず巻き状に
巻回して筒状母材を形成する。この筒状母材を金型に入
れ、軸線方向に圧縮することによって、完成品(しゅう
動部材)とする。
【0011】第二の方法 補強材としての金属細線から成る金網を袋編みによって
形成し、これを径方向につぶして帯状金網としたものの
内部に、シート状耐熱材料を上記第一の方法と同様に、
帯状金網の長手方向の一方の端部若しくは両端部から突
出させてそう入する。次いで、耐熱材料の突出部分に、
金属細線と、ふっ素樹脂糸とを袋状に共編みし、これを
径方向につぶして形成した帯状網をそう入し、これらを
一端からうず巻き状に巻回して筒状母材を形成する。こ
の筒状母材を金型に入れ、軸線方向に圧縮することによ
って完成品とする。
【0012】第三の方法 シート状耐熱材料と、補強材としての金属細線及びふっ
素樹脂糸を共織り又は共編みして形成した網を重ね合わ
せる。この時、耐熱材料と、網とは同じ長さである。次
いで、これらを補強材が内側又は外側に位置するように
一端からうず巻き状に巻回して筒状母材を形成する。こ
の筒状母材を金型に入れ、軸線方向に圧縮することによ
って完成品とする。
【0013】第四の方法 補強材として、金属細線と、ふっ素樹脂糸とを袋状に共
編みし、これを径方向につぶして帯状網としたものの内
部にシート耐熱材料をそう入する。この時、帯状網と、
耐熱材料とは同じ長さである。次いで、これらを一端か
らうず巻き状に巻回して筒状母材を形成する。この筒状
母材を金型に入れ、軸線方向に圧縮することによって完
成品とする。
【0014】第五の方法 補強材として、金属細線と、ふっ素樹脂糸とを袋状に共
編みして筒状網を形成し、この筒状網の外周にシート状
耐熱材料を巻いて覆う。次いで、これらを一端から軸線
方向に巻き返して筒状母材を形成する。この筒状母材を
金型に入れ、軸線方向に圧縮することによって完成品と
する。
【0015】第六の方法 補強材として、金属細線から成る金網と、金属細線及び
ふっ素樹脂糸を共織り又は共編みして形成した網とを用
意する。金属細線から成る金網をうずまき状に巻回して
筒状体を形成した後、金属細線及びふっ素樹脂糸から成
る網にシート状耐熱材料を重ね合わせ、耐熱材料を内側
にして筒状体の内周若しくは外周にそう入して筒状母材
を形成する。この筒状母材を金型に入れ、軸線方向に圧
縮することによって、完成品(しゅう動部材)とする。
【0016】第七の方法 補強材として、金属細線から成る金網を袋編みによって
形成し、これを径方向につぶして帯状金網としたもの
と、金属細線及びふっ素樹脂糸を袋状に共編みし、これ
を径方向につぶして帯状網としたものとを用意する。次
いで、帯状金網をうず巻き状に巻回して筒状体を形成す
る。帯状網の中にシート状耐熱材料をそう入し、これを
巻回して筒状体の内周若しくは外周にそう入して筒状母
材を形成する。この筒状母材を金型に入れ、軸線方向に
圧縮することによって完成品(しゅう動部材)とする。
【0017】このように、本発明によるしゅう動部材の
製造方法としては、幾つかの方法が考えられるが、これ
らの内、第一及び第二の方法において、シート状耐熱材
料を金網の一方の端部から突出させる方法や、第三の方
法、第六の方法及び第七の方法を採ることにより、完成
品(しゅう動部材)の内・外周面のいずれか一方に、金
属細線と、ふっ素樹脂糸と、耐熱材料とが混在して露出
するしゅう動部材が得られる。また、第一及び第二の方
法において、シート状耐熱材料を金網の両端部から突出
させる方法並びに第四及び第五の方法を採ることによ
り、しゅう動部材の内・外両周面に、金属細線と、ふっ
素樹脂糸と、耐熱材料とが混在して露出するしゅう動部
材が得られる。なお、以上述べた耐熱材料と、補強材と
から成る材料構成及び成形技術は、特開昭54−767
59号公報や、特開昭56−124766号公報に開示
されている技術を利用するものである。
【0018】
【実施例】以下、本発明を添付図面の図1〜図5に基づ
いて詳細に説明する。上記のように、本発明によるしゅ
う動部材は、(イ)筒状母材を成形する工程と、(ロ)成形
された筒状母材を圧縮する工程とを経て製造されるが、
以下には、(1)製造工程と、(2)製造されたしゅう動部
材の性質と、(3)しゅう動部材の実施例と、(4)これら
の実施例と従来のしゅう動部材との比較試験と、(5)試
験結果とについて、順次説明を行う。
【0019】1.製造工程 (イ) 筒状母材成形工程 この工程は、膨張黒鉛などから成る耐熱材料と、補強材
とを一体となるように巻回して成る筒状母材を得る工程
であるが、補強材としては、金属細線から形成された金
網と、金属細線及びふっ素樹脂糸を共織り又は共編みし
て形成した網とを組み合わせた補強材、あるいは、金属
細線及びふっ素樹脂糸を共織り又は共編みして形成した
網から成る補強材がある。また、この工程において、筒
状母材を構成する耐熱材料としては、膨張黒鉛、雲母、
アスベスト、セラミックの群の内、いずれか1種又は2
種以上を組み合わせて成るものが使用される。膨張黒鉛
は、特公昭44−23966号公報に開示されている米
国ユニオンカーバイド社製の膨張黒鉛粉末及びこの粉末
から製造されたシートが有効に使用される。雲母は、天
然若しくは人口雲母粉末又はこれらの粉末をシリコン樹
脂によって接合したマイカペーパーが好適である。アス
ベストは、クリソタイル又はアモサイト系の繊維、粉末
又はこれらの粉末から成るアスベストペーパーあるいは
シートなどが有効に使用される。セラミックは、アルミ
ナ・シリカ繊維から成るセラミック・シート材などが好
適である。
【0020】補強材としての金網を形成する金属細線と
しては、目的、用途に応じて最適のものが選択される
が、特に、鉄系金属細線としてステンレス鋼線が、ま
た、銅合金系金属細線として黄銅、洋白、ベリリウム青
銅、リン青銅、白銅などから成る細線が、それぞれ、使
用され、その他、アルミニウム合金細線も用いられる。
通常の用途には、銅合金細線が、また、高温雰囲気や、
腐食性雰囲気の条件の下においては、ステンレス鋼細線
や、白銅細線などが、更に、比較的高速滑り条件の下に
おいては、アルミニウム合金細線などが、それぞれ、奨
用される。これら金属細線の線径は、0.1〜0.5mm程
度のものが網を形成させ、しゅう動部材に適用する上で
最も適している。すなわち、余り細過ぎると、網を作る
際に製造上の困難さが増し、また、反対に、余り太過ぎ
ると、同様に網の製造が困難となるばかりでなく、しゅ
う動面の平滑性が損なわれるからである。
【0021】次に、補強材として、上記金属細線と共織
り又は共編みして網を形成するふっ素樹脂糸は、四ふっ
化エチレン樹脂糸や、四ふっ化エチレン・六ふっ化プロ
ピレン共重合体から成る糸で、単糸でも、紡糸でも良い
が、上述した線径の金属細線との組み合わせにおいて
は、おおむね200〜1,200デニールの範囲のもの
が好ましい。
【0022】また、この糸を金属細線と組み合わせるに
は、次の二つの方法が考えられる。 A.織った網とする方法。 タテ線(タテ糸)として、金属細線と、ふっ素樹脂糸と
を一組としたものを使用し、ヨコ線(ヨコ糸)として、
同様に、金属細線と、ふっ素樹脂糸とを一組としたもの
を使用する。なお、両者をそれぞれタテ線及びヨコ線と
し、別々に使用しても良い。 B.編んだ網とする方法。 金属細線と、ふっ素樹脂糸とを一組として袋状に編み上
げる。なお、編んだ網においては、ふっ素樹脂糸は、編
組機に金属細線と同様の条件で供給しても引張りを受
け、金属細線の網目間に存在する態様となる。
【0023】図1は、金属細線と、ふっ素樹脂糸とを袋
状に共編みした網の展開図を示すもので、図中、1は金
属細線、2はふっ素樹脂糸、3はこれらから成る網から
構成された補強材である。このような方法によって作ら
れた網の網目の大きさとしては、通常、3〜6mm程度が
良いが、ここで、「網目」とは、金属細線間の寸法を指
すものとする。この場合、網目を余り大きくすると、巻
回して圧縮成形する際、圧縮比が大きくなって金型キャ
ビティを深くしなければならないなどの不利が生じ、反
対に、余り細かいと、圧縮成形後の細線の絡み合いが不
充分となり、成形物に方向性を生じやすく、層割れなど
の不都合をきたす恐れがあるので良くない。また、金属
細線1と、ふっ素樹脂糸2との組み合わせとしては、金
属細線1の1本に対して、ふっ素樹脂糸2の1本、ある
いは、前者1本に対して、後者2本を用いるなど、種々
の組み合わせが可能である。
【0024】図2は、補強材3として、金属細線1と、
ふっ素樹脂糸2とを共編みして形成した網に、前述した
シート状耐熱材料4を重ね合わせ、積層体5を構成した
状態を示すものである。次いで、この積層体5を補強材
3が内側又は外側に位置するように一端からうず巻き状
に巻回し、筒状母材を形成する。
【0025】また、図3は、補強材3として、金属細線
1と、ふっ素樹脂糸2とを袋状に共編みして形成した網
を、径方向につぶして帯状網とし、帯状網の内部にシー
ト状耐熱材料4をそう入し、積層体6を構成した状態を
示すものである。次いで、この積層体6を一端からうず
巻き状に巻回し、筒状母材を形成する。
【0026】更に、図4は、補強材3として、金属細線
1と、ふっ素樹脂糸2とを袋状に共編みして筒状網を形
成し、筒状網の外周にシート状耐熱材料4を巻いて覆
い、積層体7を構成した後、この積層体7を一端から軸
線方向に巻き返し、筒状母材を形成する状態を示すもの
である。
【0027】(ロ) 圧縮工程 この工程は、工程(イ)によって得られた筒状母材を、金
型に入れ、軸線方向に圧縮することによって完成品(し
ゅう動部材)とする工程である。なお、この金型のキャ
ビティは、所望のしゅう動部材の形状及び寸法に対応す
るような輪郭及び寸法のものであるものとする。また、
この場合における成形圧力は、1〜3t/cm2とすること
が好ましい。
【0028】図5は、図2に示した、補強材3として、
金属細線1と、ふっ素樹脂糸2とを共編みして形成した
網に、シート状耐熱材料4を重ね合わせ、補強材3を外
側に位置させて、これらの積層体5を補強材3が外側に
位置するように、一端からうず巻き状に巻回することに
よって筒状母材を形成したのち、筒状母材を金型に入
れ、軸線方向に圧縮し、形成した完成品(しゅう動部
材)を示すものである。このしゅう動部材の外周面に
は、補強材3を構成する金属細線1と、ふっ素樹脂糸2
とが変形を受けて混在して露出していると共に網目間に
は耐熱材料4が露出しているが、このように、金属細線
1と、ふっ素樹脂糸2と、耐熱材料4とが混在して露出
した面が、しゅう動面となるものである。
【0029】2.しゅう動部材の性質 次に、これらの(イ)及び(ロ)の工程を経て作られたしゅ
う動部材の性質ないしは特性を説明する。まず、しゅう
動部材の表面に表れる金属部分と、ふっ素樹脂部分と、
耐熱材料部分との面積割合は、金属部分10〜30%、
ふっ素樹脂部分10〜30%、耐熱材料部分40〜80
%の範囲である。この面積割合は、 (1) 金属細線の線径 (2) 金属細線に対するふっ素樹脂糸の組み合わせ本数 (3) ふっ素樹脂糸のデニール数 (4) ふっ素樹脂糸の断面形状 (5) ふっ素樹脂糸が単糸であるか、紡糸であるかの相
違 (6) 紡糸である場合には、そのフィラメント数と、よ
りの強弱 (7) しゅう動部材の成形時の成形圧力 などによって種々異なって来る。例えば、単糸と、紡糸
とにおいては、同じデニール数の糸であっても、後者を
用いた網を使用して得たしゅう動部材の方が、ふっ素樹
脂部分の面積割合は大きくなる。これは、圧縮成形の際
に、紡糸に「ほぐれ」を生ずるためで、「ほぐれ」が著
しくなると、しゅう動面が毛羽立ったような状態となる
ので、注意を必要とする。
【0030】ふっ素樹脂部分の面積割合の変更要求に対
しては、金属細線の線径及び成形圧力は一定としてお
き、ふっ素樹脂糸のデニール数と、組み合わせ本数とを
変更することによって対処することが、最も典型的であ
り、推奨される方法である。一例を挙げると、0.29m
mの線径を有する金属細線1本に対して、400デニー
ルの四ふっ化エチレン樹脂単糸2本を組み合わせて3mm
目に共編みして形成した網を補強材とし、この網にシー
ト状耐熱材料として膨張黒鉛を重ね合わせ、補強材が外
側に位置するように一端からうず巻き状に巻回して形成
した筒状母材を、筒状母材の軸線方向に2.5t/cm2
圧力で圧縮・成形して得たしゅう動部材のしゅう動面
(外周面)における四ふっ化エチレン樹脂部分の占める
面積割合は、約25%であった。また、補強材として、
0.29mmの線径を有する金属細線1本に対して、40
0デニールの四ふっ化エチレン樹脂単糸1本を組み合わ
せて3mm目に共編みして形成した網を使用し、その他の
条件は上記と同じ条件で得たしゅう動部材のしゅう動面
における四ふっ化エチレン樹脂部分の占める面積割合
は、約15%であった。
【0031】ここで、ふっ素樹脂糸の作用及び効果につ
いて説明する。ふっ素樹脂(特に、四ふっ化エチレン樹
脂)は、摩擦係数が極めて小さい物質であり、黒鉛や、
二硫化モリブデンなどと同様、固体潤滑剤としても使用
されていることは、周知のとおりであるが、この他、ふ
っ素樹脂は (イ) 静摩擦係数と動摩擦係数との差がないこと (ロ) 他の多くのプラスチック材料が示す「負性抵抗」
(摩擦速度の増加に対して、摩擦係数の示す曲線が負こ
う配を示すこと)を示さず、正こう配をとることなどの
挙動(特性とも言える)をも示す。 この(イ)及び(ロ)の特性は、摩擦時に「ステイック・ス
リップ」を生じさせないので、摩擦異音を生じさせない
という効果をもたらす。
【0032】また、ふっ素樹脂をふっ素樹脂糸の形でし
ゅう動面に配したものは、ふっ素樹脂を粉末コーチング
としてしゅう動面に配した場合(前記先行技術)に比較
して、耐摩耗性に優れていると言う利点がある。これ
は、糸の形での適用は、ふっ素樹脂分子が配向している
ために強度が強く、耐摩耗性に好影響を与えるからであ
る。
【0033】以上(イ)及び(ロ)の工程を経て得られたし
ゅう動部材のしゅう動面は、一定の割合で、網を構成す
る金属細線と、ふっ素樹脂糸と、この網によって補強さ
れた耐熱材料とが混在して露出しており、そのため、ふ
っ素樹脂の低摩擦性が発揮され、相手材とのしゅう動摩
擦抵抗が著しく低減されると共に異常摩擦音の発生もな
くなる。また、しゅう動面に露出したふっ素樹脂糸は、
前述した先行技術のふっ素樹脂をしゅう動面にコーチン
グによって形成したものの欠点である、ふっ素樹脂のし
ゅう動面からの脱落はなく、乾燥摩擦条件下において、
長期に渡って優れた性能を発揮するものである。
【0034】次に、本発明の実施例について説明する。 (1) 実施例I 線径0.29mmのステンレス鋼線(JISSUS304
−W1)1本と、400デニールの四ふっ化エチレン樹
脂単糸(潤工社製、商品名:「ゴアテックスYOO4T
1」)1本を共編みし、網目3mmの網を形成し、これを
補強材とした。耐熱材料として、膨張黒鉛シート(ユニ
オン・カーバイド社製)を使用し、シートを補強材に重
ね合わせた。次いで、これらを補強材が内側に位置する
ように、一端からうず巻き状に巻回し、筒状母材を形成
した。そして、この筒状母材を金型に入れ、下記の成形
条件(以下、他の実施例及び比較例も、同一条件とす
る)の下に筒状母材の軸線方向に圧縮し、円筒状のしゅ
う動部材を得た。
【0035】成形条件 成形温度:室 温 成形圧力:2.5t/cm2 成形時間:2sec 圧縮比 :75% このしゅう動部材は、内周面がしゅう動面となり、この
しゅう動面に混在して露出したステンレス鋼部と、四ふ
っ化エチレン樹脂部と、膨張黒鉛部との面積割合は、次
のとおりであった。 ステンレス鋼部:25% 四ふっ化エチレン樹脂部:15% 膨張黒鉛部:60%
【0036】(2) 実施例II 実施例Iと同一のステンレス鋼線1本と、400デニー
ルの四ふっ化エチレン樹脂単糸(実施例Iと同一品)2
本とを共編みして網目3mmの網を形成し、これを補強材
として、以下実施例Iと同様にして円筒状のしゅう動部
材を得た。このしゅう動部材の内周しゅう動面に混在し
て露出したステンレス鋼部と、四ふっ化エチレン樹脂部
と、膨張黒鉛部との面積割合は、次のとおりであった。 ステンレス鋼部:20% 四ふっ化エチレン樹脂部:25% 膨張黒鉛部:55%
【0037】(3) 実施例III 線径0.29mmの洋白線(C7541W)1本と、四ふ
っ化エチレン樹脂単糸(実施例Iと同一品)2本とを共
編みして網目3mmの袋状の網を形成し、これを径方向に
つぶし帯状網としたものを補強材とした。また、耐熱材
料として、シリコン樹脂によって接合したマイカペーパ
ーを使用し、これを帯状網の内部にそう入した。次い
で、これらを一端からうず巻き状に巻回し、筒状母材を
形成し、この筒状母材を実施例Iと同様に成形し、円筒
状のしゅう動部材を得た。この実施例IIIにおいては、
得られたしゅう動部材は、その内・外周面共に、洋白部
と、四ふっ化エチレン樹脂部と、マイカ部とが混在して
露出している。なお、内・外周面に露出した洋白部と、
四ふっ化エチレン樹脂部と、マイカ部との面積割合は、
それぞれ、次のとおりであった。 洋 白 部:23% 四ふっ化エチレン樹脂部:27% マイカ部:50%
【0038】4.比較試験 次に、上記の各実施例によるしゅう動部材と、従来のし
ゅう動部材との比較試験を行った。このために2種類の
比較例が選択された。 (1) 比較例I この比較例Iは、特開昭54−76759号公報に開示
された技術に基づいて作られたしゅう動部材である。す
なわち、実施例Iと同様のステンレス鋼線を編んで網を
形成し、これを補強材とし、この補強材に膨張黒鉛シー
ト(実施例Iと同一品)を重ね合わせた後、これらをシ
ートが内側に位置するように一端から巻回し、筒状母材
を形成した。次いで、この筒状母材を実施例Iと同様に
成形し、円筒状のしゅう動部材を得た。この比較例Iに
おいては、得られたしゅう動部材は、その内周面に膨張
黒鉛が表れ、この内周面がしゅう動面を形成した。
【0039】(2) 比較例II この比較例IIは、先行技術である特願昭56−1207
01号の技術に基づいて作ったしゅう動部材である。す
なわち、実施例Iと同様のステンレス鋼線を編んで網を
形成し、これを補強材とした。一方、耐熱シート材料と
して、膨張黒鉛シートの一方の面に、一定の長さ分(巻
回し時の一巻き分)だけ四ふっ化エチレン樹脂を0.1m
mの厚さをもって被着した。次いで、この膨張黒鉛シー
トを補強材に重ね合わせ、シートが内側に位置するよう
に且つ四ふっ化エチレン樹脂が被着された側からうず巻
き状に巻回し、筒状母材を形成し、この筒状母材を実施
例Iと同様に成形し、円筒状のしゅう動部材を得た。こ
の比較例IIにおいては、得られたしゅう動部材は、その
内周面に四ふっ化エチレン樹脂が表れ、この内周面がし
ゅう動面を形成した。
【0040】このように比較例を用意した後、上述した
各実施例及び各比較例について以下の試験条件で性能の
比較試験を行った。試験条件 荷 重:30kg/cm2 揺動角度:±3゜ 揺動速度:60回/分 雰囲気温度:300℃ 相 手 材:JISSUS304 試験回数:20万回
【0041】5.試験結果 試験結果は、表に示すとおりである。
【0042】
【表1】
【0043】一般に、しゅう動部材においては、摩擦係
数と摩耗量とは二律背反的な面があるが、表から分かる
ように、本発明によるしゅう動部材は、比較例と同等以
上の性能を示し、特に、摩擦係数と、摩耗量とを合わせ
て評価した場合、つり合いの取れた性能を示しているこ
とは明らかである。なお、比較例IIのしゅう動部材は、
摩擦係数及び摩耗量共に、本発明のしゅう動部材と同等
の性能を示したが、試験経過と共にしゅう動面の四ふっ
化エチレン樹脂の一部が脱落し、当該部位では膨張黒鉛
との摩擦に移行し、異常音の発生が認められた。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明によるしゅう動部
材は、その表面(しゅう動面)に一定の割合で、補強材
である網を構成する金属細線と、ふっ素樹脂糸と、この
網によって補強された耐熱材料とが混在して露出する構
成であるので、先行技術の欠点である、しゅう動面から
の潤滑剤組成物の脱落はなく、しゅう動部材としての耐
久性を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示すもので、金属細線と、
ふっ素樹脂糸とを袋編みすることによって得られた網の
展開図である。
【図2】補強材である網と、耐熱材料とを重ね合わせた
状態を示す斜視図である。
【図3】袋編みした網を径方向につぶし、この中に耐熱
材料をそう入した状態を示す斜視図である。
【図4】袋編みした網の外周に耐熱材料を巻き、これを
一方の端部から軸線方向に巻き返す状態を示す斜視図で
ある。
【図5】補強材(網)と、耐熱材料とを巻回し、圧縮し
て得られた円筒状のしゅう動部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 金属細線 2 ふっ素樹脂糸 3 補強材 4 耐熱材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 5/08 7016−4F (C10M 111/04 103:00 Z 7419−4H 103:04 103:02 Z 7419−4H 103:06 A 7419−4H 107:38) C10N 10:02 10:06 10:12 10:16 20:00 A 8217−4H 30:08 40:02 50:08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨張黒鉛、雲母、セラミック、アスベス
    トから成る耐熱材料の群の内、いずれか1種又は2種以
    上を組み合わせて成るものを、金属細線から構成された
    網と、金属細線及びふっ素樹脂糸を共織り又は共編みし
    て構成された網とを組み合わせた補強材、あるいは、金
    属細線及びふっ素樹脂糸を共織り又は共編みして構成さ
    れた網から成る補強材と一体に造形し、少なくとも、し
    ゅう動面が、変形して絡み合った補強材を構成する金属
    細線と、ふっ素樹脂糸と、網目及び細線間に充填保持さ
    れた耐熱材料とから成る平滑な面に形成されていること
    を特徴とするしゅう動部材。
  2. 【請求項2】 補強材を構成する金属細線が、ステンレ
    ス鋼線、銅合金線、アルミニウム合金線の1種又は2種
    以上の組み合わせから成る請求項1記載のしゅう動部
    材。
  3. 【請求項3】 補強材を構成する金属細線と共織り又は
    共編みされるふっ素樹脂糸が、四ふっ化エチレン樹脂
    糸、四ふっ化エチレン・六ふっ化プロピレン樹脂糸であ
    る請求項1記載のしゅう動部材。
  4. 【請求項4】 しゅう動面に、金属細線が10〜30
    %、ふっ素樹脂糸が10〜30%、耐熱材料が40〜8
    0%の面積割合で露出している請求項1記載のしゅう動
    部材。
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