JPH0521395B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、有料CATVシステムにおける屋外
形式の端末機器に関するものである。

従来、この種の有料CATVシステムにおいて
は、インドア形およびアウトドア形の二種類があ
る。

一方向送信システムのインドア形においては、
第１図に示すように端末器１がTV受像機の前段
に配置されていて、ケーブルよりコンバータ２に
入力した信号はデスクランブラ３を介してTV受
像機側に送られるようになつており、コンバータ
２の入力前段で分配された信号がデータ復調器４
を介してデータ信号として取出され、コントロー
ル部５に入力される。上記コントロール部５で
は、アドレス部１９よりその端末器独自のアドレ
ス信号を読み出して、コマンドと比較し、許可さ
れた選局に対してのみ、コンバータ２を働かせ、
デスクランブル信号を上記デスクランブラ３に与
える。なお、図中符号６は電源、７はリモートコ
ントロール部をそれぞれ示している。

このような方式では、端末器が改造されて盗聴
などが行なわれる危険度が高く、高度の盗視聴防
止のために、スクランブルシステムの導入が必須
であつた。また家庭内設置のため、設置までの手
続が面倒であるばかりでなく、その後の補修点検
も、利用者の在宅時に限るなどの面倒があり、効
率のよいシステムアツプのためのスケジユールが
たてられない。

また、アウトドア形においては、複数の端末に
共用するターミナルボツクスを屋外に設置する。
上記ターミナルボツクスでは、第２図にみられる
ように、各家庭に対応する数のRFユニツト９を
ボツクス８内に設置し、入力分配系１４からそれ
ぞれ送信信号を受け入れる。上記RFユニツト９
では、コンバータ１０、デスクランブラ１１を介
して分波器１２に信号を送る。この信号にて、サ
ブコントローラ１３において、主コントローラ１
６から与えられた信号で、視聴許可条件について
選局の確認を行い、よければ、コンバータ１０、
デスクランブラ１１にそれぞれ動作信号、デスク
ランブラ信号を与えて、当該端末の視聴ができる
ようにする。そして、上記主コントローラ１６で
はケーブルに載せて送られたデータ信号を復調器
１５で復調して受け入れ、各端末のアドレスと比
較して、許可、禁止の指令を各サブコントローラ
１３に与えるのである。なお、図中符号１７はホ
ームボツクス、１８はリモートコントロール部を
それぞれ示している。この形式も、盗視聴のおそ
れが多分にあるが、それよりも、屋外設置のた
め、温度条件（−30℃〜＋60℃）が悪く、能動的
な素子を用いている点で不利であり、やはり全体
として高価になる。

本発明は上記事情にもとづいてなされたもの
で、コンバータ、スクランブラなどの能動的な素
子を用いないで、PAYチヤンネルブロツク毎に
フイルタを設けて、送信側のコマンドによつて許
可／不許可についてのスイツチ回路の制御で、各
端末に供給できるように集合形にした有料
CATVシステムにおける端末機器を提供しよう
とするものである。

この目的のため、本発明は、幹線ケーブルから
分配された送信信号のうちペイチヤンネルを所定
のブロツク毎に分配する信号分配手段と、この信
号分配手段によつて分配された所定のブロツク毎
のペイチヤンネルの周波数帯のみを通過させる複
数のチヤンネルブロツクフイルタと、これらチヤ
ンネルブロツクフイルタに対応させて設けられ、
それぞれのチヤンネルブロツクフイルタからのチ
ヤンネル周波数を各家庭に設置されている端末に
対応させて分配する分配器と、前記端末に対応さ
せて設けられ、前記各分配器によつて分配された
チヤンネル周波数の出力をオン／オフするるRF
スイツチと、前記端末に対応させて設けられ、こ
れらRFスイツチを介して得られるチヤンネル周
波数を混合する混合器と、前記送信信号中のデー
タ信号に基づき、登録済みのアドレスと照合して
適合する場合に前記RFスイツチをオンさせるコ
ントローラとを具備することを特徴とするもので
ある。

以下、本発明の一実施例を第３図を参照して具
体的に説明する。図において、符号２１は幹線ケ
ーブルから分配されたターミナルボツクスであ
り、その入力部分には入力分配系２２があり、送
信信号は、上記入力分配系２２により、バンドパ
スフイルタよりなるPAYチヤンネルブロツクフ
イルタ２３，２４，２５…に分けられ、各チヤン
ネル周波数帯毎に分配され、更に、分配器２６…
により各家庭（端末）毎に１つのスイツチ素子を
有するRFスイツチ２７に分配される。上記RFス
イツチ２７は各チヤンネルブロツクフイルタ２
３，２４，２５に対応して設けられており、各
RFスイツチ２７からは、各家庭（端末）毎に用
意された混合器２８に対して入力されるように結
線されている。なお、上記入力分配系からは、ベ
ーシツクサービスチヤンネルであるフイルム３
０，３１へ送信信号の分配がなされ、所定の周波
数帯については、分配器３２を介して各家庭（端
末）毎の混合器２９に入力される。一方、先きの
PAYチヤンネルの信号は、上記混合器２８から
上記混合器２９に入力される。しかして、ドロツ
プケーブル３４を介して、例えば家庭Ｙではコン
バータ３６を介してテレビ受像機３７へ、ベーシ
ツクなチヤンネルCH₂〜CH₆、CH₇〜CH₁₃のほ
か、許可されたチヤンネルについての受像がなさ
れる。

また、家庭Ｘでは、ベーシツクなチヤンネルの
みがTV受像機３５で受像される。更に家庭Ｚで
は、テレビ受像機３５でベーシツクなチヤンネル
のみが受像されるが、分配３８によつて分配され
た送信信号はコンバータ３６に入力され、テレビ
受像機３７に対して許可されたチヤンネルについ
ての受像がなされる。

上記RFスイツチ２７に対しては、コントロー
ラ４０からの指令がなされ、登録された各家庭
（端末）毎に各チヤンネル対応のRFスイツチ２７
のスイツチ素子をオン・オフ制御する。

このために、上記コントローラ４０は、入力分
配系２２から分配された信号からデータ復調器３
３を介して復調されたデータ信号を、予め用意さ
れたアドレス部３９の各アドレスと照合して、選
局の許可／不許可の指令信号を出すようにしてあ
る。

この方式では、各家庭で視聴するTV受像機が
複数台あつても、ドロツプケーブル１本で対応で
きることになる。また、上記屋外端末機器では比
較的簡単なフイルタと、RFスイツチの構成で
PAYサービスの割りふりができるため、送信信
号にスクランブル信号を加え、これを各端末でデ
スクランブルする必要がなく、したがつて、高価
なコンバータ、デスクランブラなどが必要でな
い。そして、上記RFスイツチなどは、一般に受
動素子なので低、高温などの温度条件がわるくて
も安定的に動作できる。

本発明は以上詳述したように、PAYチヤンネ
ルブロツク毎にフイルタを設けて、許可／不許可
について、送信側からのデータ信号によりコント
ローラでスイツチ回路の制御を行い、各端末に供
給されるチヤンネルを設定でき、これによつて各
端末での多数選局が可能となり、また、各端末で
の盗視聴が防止できるため、スクランブル方式を
採用しなくてもよく、システムコスト、端末機器
のコスト低下をまねくなど、多くの効果を奏しう
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来方式のブロツク図、
第３図は本発明の一実施例のブロツク図である。 １…端末器、２…コンバータ、３…デスクラン
ブラ、４…データ復調器、５…コントロール部、
１９…アドレス部、９…RFユニツト、１０…コ
ンバータ、１１…デスクランブラ、１２…分波
器、１３…サブコントローラ、１４…入力分配
系、１５…復調器、１６…主コントローラ、２１
…ターミナルボツクス、２２…入力分配系、２
３，２４，２５…PAYチヤンネルブロツクフイ
ルタ、２６…分配器、２７…RFスイツチ、２８，
２９…混合器、３０，３１…ベーシツクチヤンネ
ルブロツクフイルタ、３２…分配器、３３…デー
タ復調器、４０…コントローラ、３５…TV受像
機、３６…コンバータ、３７…TV受像機、３８
…分配器、３９…アドレス部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 幹線ケーブルから分配された送信信号のうち
   ペイチヤンネルを所定のブロツク毎に分配する信
   号分配手段と、 この信号分配手段によつて分配された所定のブ
   ロツク毎のペイチヤンネルの周波数帯のみを通過
   させる複数のチヤンネルブロツクフイルタと、 これらチヤンネルブロツクフイルタに対応させ
   て設けられ、それぞれのチヤンネルブロツクフイ
   ルタからのチヤンネル周波数を各家庭に設置され
   ている端末に対応させて分配する分配器と、 前記端末に対応させて設けられ、前記各分配器
   によつて分配されたチヤンネル周波数の出力をオ
   ン／オフするRFスイツチと、 前記端末に対応させて設けられ、これらRFス
   イツチを介して得られるチヤンネル周波数を混合
   する混合器と、 前記送信信号中のデータ信号に基づき、登録済
   みのアドレスと照合して適合する場合に前記RF
   スイツチをオンさせるコントローラと を具備することを特徴とする有料CATVシステ
   ムにおける端末機器。