JPH05213504A - シームレスベルト - Google Patents

シームレスベルト

Info

Publication number
JPH05213504A
JPH05213504A JP4018825A JP1882592A JPH05213504A JP H05213504 A JPH05213504 A JP H05213504A JP 4018825 A JP4018825 A JP 4018825A JP 1882592 A JP1882592 A JP 1882592A JP H05213504 A JPH05213504 A JP H05213504A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seamless belt
carbon black
thermoplastic resin
flame retardant
outer layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4018825A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3318943B2 (ja
Inventor
Katsumi Okuyama
克己 奥山
Makoto Morikoshi
誠 森越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Petrochemical Co Ltd filed Critical Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority to JP01882592A priority Critical patent/JP3318943B2/ja
Publication of JPH05213504A publication Critical patent/JPH05213504A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3318943B2 publication Critical patent/JP3318943B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 カーボンブラックおよび難燃剤を含有する層
と、カーボンブラックは含有するが難燃剤は含有しない
外側層を有する積層体よりなるシームレスベルトであっ
て、このシームレスベルトの表面及び裏面の表面導電性
が1×100 〜1×1013Ω/□、体積固有抵抗値が1
×100 〜1×1013Ω・cmである熱可塑性樹脂積層
体製シームレスベルト。 【効果】 電子写真式複写機、レーザープリンター等に
使用される感光体基体用シームレスベルト、中間転写用
シームレスベルト、搬送用シームレスベルト、定着用シ
ームレスベルト、現像用シームレスベルト等に使用され
る難燃性が付与された耐久性に富む導電性シームレスベ
ルトである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真式複写機、レー
ザープリンター等に使用される感光体基体用シームレス
ベルト、中間転写用シームレスベルト、搬送用シームレ
スベルト、定着用シームレスベルト、現像用シームレス
ベルト等に使用される難燃性が付与された耐久性に富む
導電性シームレスベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から電子写真式複写機等の中間転写
装置、転写分離装置、帯電装置等に於いては導電性シー
ムレスベルトが多用されている。図1は中間転写装置の
平面図である。図中、1は感光ドラム、6は導電性シー
ムレスベルトである。1の感光ドラムの周囲には、帯電
器2、半導体レーザー等を光源とする露光光学系3、ト
ナーが収納されている現像器4および残留トナーを除去
するためのクリーナー5よりなる電子写真プロセスユニ
ットが配置されている。
【0003】導電性シームレスベルト6は、搬送ローラ
7,8,9,に掛け渡されて、矢印の方向に回転する感
光ドラムと同調して矢印方向に移動するようになってい
る。この作動に関しては、まず矢印方向に回転する感光
ドラム1の表面が帯電器2により一様に帯電される。次
にこの上に光学系3により静電潜像が形成され、この潜
像が現像器4により現像される。この現像により形成さ
れたトナー像は、静電転写器10により導電性シームレ
スベルト6へ静電転写される。
【0004】このベルト上に転写されたトナー像は、搬
送ローラ7,8,9により搬送され、搬送ローラ9と押
圧ローラ12の間で記録紙11に転写される。ところ
で、電子写真式複写機等および導電性シームレスベルト
は、米国のUL規格等が定める電気機器およびプラスチ
ック材料に該当するために、これらの規制に十分対応す
る必要がある。
【0005】ところで、従来の熱可塑性樹脂製導電性シ
ームレスベルトは、熱可塑性樹脂に、可燃性であるカー
ボンブラック等の導電性粒子を添加している材料より構
成されているため、ベルトの難燃性は著しく低下してい
る。そこで、難燃性を改良するために、様々な難燃剤を
添加して検討したところ、この難燃剤を添加した樹脂よ
り構成される難燃導電性シームレスベルトは、難燃を添
加しない導電性シームレスベルトとに比較し、稼動時、
クラックが発生しやすく耐久性が著しく劣ることが判明
した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐久性、難
燃性に優れる導電性シームレスベルトを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための具体的手段】本発明は、従来の
かかる問題を解決すべく鋭意検討した結果、難燃剤、導
電剤を含有する樹脂層と、導電剤は含有するが難燃剤は
含有しない外側樹脂層の積層構造とすることにより、ク
ラックが発生しにくく耐久性がある難燃導電性シームレ
スベルトが得られることを見出し、本発明に到ったもの
である。
【0008】
【発明の構成】すなわち、本発明は、カーボンブラック
および難燃剤を含有する層と、カーボンブラックは含有
するが難燃剤は含有しない外側層を有する積層体よりな
るシームレスベルトであって、このシームレスベルトの
表面及び裏面の表面導電性が1×100 〜1×1013Ω
/□、体積固有抵抗値が1×100 〜1×1013Ω・c
mである熱可塑性樹脂積層体製シームレスベルトを提供
するものである。
【0009】
【発明の具体的説明】
(1)樹脂組成物 本発明の熱可塑性樹脂製難燃導電性シームレスベルト
は、導電性フィラーであるカーボンブラックと熱可塑性
樹脂とからなる樹脂組成物により構成される外側層と、
難燃剤とカーボンブラックと熱可塑性樹脂とからなる樹
脂組成物により構成される層の積層体により構成され
る。
【0010】熱可塑性樹脂 本発明で使用される熱可塑性樹脂としては、ポリカーボ
ネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルエ
ーテルケトン、ポリ弗化ビニリデン、ポリアミド、アク
リル、ポリプロピレン、ポリスルホン、ポリエーテルス
ルホン、エチレンテトラフロロエチレン共重合体、アク
リル酸アルキルエステル共重合体、ポリエステルエステ
ル共重合体、ポリエーテルエステル共重合体、ポリエー
テルアミド共重合体、ポリウレタン共重合体等の1種ま
たはこれらの混合物からなるものが使用される。
【0011】カーボンブラック 導電性フィラーとして用いられるカーボンブラックとし
ては、アセチレンブラック、ファーネスブラック、チャ
ンネルブラックがある。その配合量は、熱可塑性樹脂1
00重量部に対して3〜25重量部の割合で各層に配合
される。このカーボンブラックの配合量はシームレスベ
ルトの表面導電性が1×100 〜1×1013Ω/□の範
囲で、体積固有抵抗値が1×100 〜1×1013Ω・c
mの範囲となる量である。具体的には感光体基体用シー
ムレスベルトに使用する場合には、表面導電性が1×1
0 〜1×106 Ω/□、好ましくは1×100 〜1×
103 Ω/□で、体積固有抵抗値が1×100 〜1×1
6 Ω・cm、好ましくは1×100 〜1×103 Ω・
cmとなるように、中間転写用シームレスベルト、搬送
用シームレスベルト、定着用シームレスベルト、現像用
シームレスベルト等に使用する場合には表面導電性が1
×105 〜1×10 13Ω/□、好ましくは1×107
1×1012Ω/□で、体積固有抵抗値が1×105 〜1
×1013Ω・cm、好ましくは1×107 〜1×1012
Ω・cmとなる量である。
【0012】上記範囲未満では導電性に乏しく、上記範
囲超過では、シームレスベルトの外観が悪くなり、ま
た、材料強度が低下して好ましくない。シームレスベル
ト6には表面6bに荷電を生じさせたり、ロール7,
8,9のいずれかもしくは別のロールからのアースでこ
の荷電を除去する作業を短時間で行っている。従って、
カーボンブラックは全層に配合され、前記体積固有抵抗
値を保つことが必要である。カーボンブラックに、銅、
銀等の金属粉末の導電性フィラーを併用してもよい。
【0013】難燃剤 本発明で使用される難燃剤は、ハロゲン系またはリン系
等から選ばれる少なくとも1種またはこれらの混合物か
らなるものが好ましい。
【0014】ハロゲン系難燃剤としては、無水テトラク
ロロフタル酸、無水テトラブロモフタル酸、塩素化パラ
フィン、塩素化ビスフェノールA、臭素化ビスフェノー
ルA、テトラブロムベンゼン、テトラブロムトルエン、
ヘキサブロムベンゼン、デカブロムジフェニルエーテ
ル、テトラブロムエタン、1,2−ジクロル−3−ブロ
ムプロパン、2−クロロ−1,2,3,4−テトラプロ
モブタン、1,2−ジブロム−1,1,2,2−テトラ
クロルエタン、塩素化ナフタリンがある。
【0015】リン系難燃剤としては、リン酸エステル化
合物および赤リンがある。リン酸エステル化合物として
は、トリクレジルホスフェート、トリオクチルホスフェ
ート、オクチルジフェニルホスフェートがある。難燃剤
の配合量は、熱可塑性樹脂とカーボンブラックとの混合
樹脂組成物100重量部に対して、5〜30重量部、好
ましくは10〜25重量部の割合で配合する。上記範囲
未満では、難燃性が劣り、上記範囲超過では、材料強度
が低下して好ましくない。難燃性の効果を高めるため
に、アンチモン含有化合物を配合してもよい。好ましい
化合物として、酸化アンチモンがある。
【0016】付加的成分 シームレスベルトを形成する材料の樹脂組成物には、特
に本発明の目的とする性質を阻害しない限り、通常樹脂
組成物に配合される各種の付加的成分を含むことができ
る。このような成分としては、例えば、酸化防止剤、滑
剤、離型剤、分散剤あるいは紫外線吸収剤等がある。
【0017】配合方法 上記の各成分は、通常の溶融混練法、すなわち、一軸押
出機、二軸押出機、ロール、バンバリー等を利用して配
合しペレットにすることができる。望ましいのは、二軸
押出機を用い、溶融混練し、ダイよりストランド状に押
出し、冷却してペレットを得る方法である。
【0018】(2)シームレスベルトの製造方法 シームレスベルトの製造方法は、連続溶融押出成形法、
射出成形法、ブロー成形法あるいはインフレーションフ
ィルム成形法等公知の方法を採用することができる。望
ましい製造方法は連続溶融押出成形法である。
【0019】シームレスベルトの望ましい連続溶融押出
成形法としては、押出したチューブの内径を高精度で制
御可能な下方押出し方式の内部冷却マンドレル方式ある
いはバキュームサイジング方式があげられる。押出され
た筒状フィルムは未延伸で必要な導電性、厚みの均一
性、機械的強度、耐クラック性を有していなければなら
ない。延伸操作をすると、機械的強度の向上は期待でき
るが、導電性の均一性が損なわれ、延伸方向に裂け易く
なるため耐クラック性も損なわれてしまう。さらに、延
伸により、導電性フィラーと樹脂の界面に剥離が生じ、
導電性フィラーが脱落し、転写むら等の原因となる。筒
状フィルムをフィルムの引取方向とは直角の方向に輪切
りしてシームレスベルトとする。
【0020】本発明のシームレスベルトは、カーボンブ
ラックおよび難燃剤を含有する熱可塑性樹脂組成物と、
カーボンブラックは含有するが難燃剤を含有しない熱可
塑性樹脂組成物とをそれぞれ別々の押出機により溶融混
練後、一台の共押出サーキュラーダイに供給し、該ダイ
の中で溶融状態で2層あるいは3層に積層(ラミ)した
後、該ダイより連続的に筒状積層体フィルムを溶融する
共押出方法を採用して得られる2層あるいは3層の筒状
フィルムを輪切りにする方法が好ましい。
【0021】(3)シームレスベルト 得られた、シームレスベルトの肉厚は、30μm以上
1,000μm以下である。好ましくは、50μm以上
500μm以下が好ましい。30μm未満になるとシー
ムレスベルトが伸び易くなるため、画像の色むら等の問
題が生じるとともに、耐電圧が不足し、転写に必要な電
荷を付与するに十分な電圧を印加することができなくな
る。また、1,000μmを越えると柔軟な変形が困難
になるため、小径ロール7,8,9による均一な速度の
駆動が損なわれ、画像等のずれが生じるとともに、静電
容量が小さくなるため、必要な電荷を付与するために、
必要以上の大がかりな高圧電源装置が必要となり、コス
トが高くなるばかりでなく、高電圧を印加するため周辺
機器部品との間で放電等の問題が生じ易い。
【0022】シームレスベルト6は、カーボンブラッ
ク、難燃剤を含有する樹脂層と、カーボンブラックを含
有するが難燃剤は含有しない樹脂の外側層6bとから構
成される。好ましいシームレスベルト6の層構成は、内
側層6aがカーボンブラック、難燃剤を含有する樹脂層
で、外側層6bがカーボンブラックを含有し、難燃剤は
含有しない樹脂層の2層構造のものか、中間層がカーボ
ンブラック、難燃剤を含有する樹脂層で、内側層6aと
外側層6bがカーボンブラックは含有するが難燃剤を含
有しない樹脂層の3層品である。
【0023】2層構造の場合のシームレスベルトの内層
6aと外層6bの厚み比率は、外側層/内側層=2〜1
/20、好ましくは外側層/内側層=1〜1/10であ
る。3層構造の場合のシームレスベルトの内層と中間層
と外層の厚み比率は、外側層/中間層/内側層=1/1
/1〜1/40/1、好ましくは外側層/中間層/内側
層=1/2/1〜1/20/1である。外側層の肉厚が
この比率より厚くなると、シームレスベルトへの難燃性
の付与が困難になる。外側層がこの比率より小さくなる
と、シームレスベルト6が小径ロール7,8,9で駆動
される際の耐久性が損なわれ、クラックがはいりやすく
なる。
【0024】シームレスベルト6はそのままシームレス
ベルトとして使用しても良いし、ドラムあるいはロール
等に巻き付けて使用しても良い。更に、蛇行防止、端面
補強等の目的のために、所定の寸法のシームレスベルト
の端面を耐熱テープ或いはシリコーンゴム13で補強し
ても良いし、ガイド14を付してもよい。
【0025】
【実施例】以下、具体的実施例により本発明を更に説明
する。 (実施例1)メルトフローレート(MFR)が5g/1
0分(280℃)のポリカーボネート樹脂〔三菱瓦斯化
学(株)製商品名;ユーピロンE−2000〕83重量
部、MFRが4g/10分(230℃)のポリブチレン
テレフタレート〔三菱化成(株)製商品名;ノバドール
5020〕17重量部、及び比表面積70m2 /gのア
セチレンブラック〔電気化学(株)製品〕14重量部と
をベント付二軸押出機を用いて270℃で混練造粒し、
導電性ポリカーボネート系樹脂(A)ペレットを得た。
【0026】MFRが5g/10分(280℃)のポリ
カーボネート樹脂〔三菱瓦斯化学(株)製ユーピロンE
−2000〕83重量部、MFRが4g/10分(23
0℃)のポリブチレンテレフタレート〔三菱化成(株)
製ノバドール5020〕17重量部、及び比表面積70
2 /gのアセチレンブラック〔電気化学(株)製品〕
14重量部の以上の混合物100重量部と、臭素化ビス
フェノールA系難燃剤〔帝人化成(株)製商品名;ファ
イヤーガード7000〕15重量部とをベント付二軸押
出機を用いて270℃で混練造粒し難燃導電性ポリカー
ボネート系樹脂(B)を得た。
【0027】混合造粒した導電性ポリカーボネート系樹
脂(A)が外側層6bとなるように25mmφの押出機
より265℃で押出し、混合造粒した難燃導電性ポリカ
ーボネート系樹脂(B)が内側層6aとなるように40
mmφの押出機より270℃で押出し、265℃の14
0mmφの2層共押出し環状ダイにそれぞれ導き環状ダ
イより下方に溶融筒状フィルムの状態で押出し、押出し
た溶融筒状フィルムを、環状ダイの同一軸線上に支持棒
を介して装着された130mmφの冷却マンドレル外表
面に接しめて冷却固化させて筒状フィルムとした後、筒
状フィルムの中に設置されている中子と外側に設置され
ているロールにより、外側層/内側層=20μm/13
0μmの総厚150μmの筒状フィルムを円筒を保持し
た状態にて引き取った。
【0028】これを輪切して、厚みが150μm、直径
が130φmm、幅が200mmのシームレスベルトを
得た。このシームレスベルトを、抵抗計〔三菱油化
(株)製商品名;ハイレスタIP〕、電極〔三菱油化
(株)製商品名;HA〕を用い、測定電圧100V、測
定時間10秒で測定したところ、内外表面の表面導電性
は、1.1×109 Ω/□であり、抵抗計〔三菱油化
(株)製商品名;ハイレスタIP〕、電極〔三菱油化
(株)製商品名;J−BOX〕を用い、測定電圧100
V、測定時間1分で測定した体積固有抵抗値は5.0×
109 Ω・cmであった。
【0029】又、このシームレスベルトのUL−94V
TMに準拠して測定した難燃性はVTM−2級であっ
た。このシームレスベルトの6の内側の両端面に、厚さ
50μm、幅10mmの片面接着二軸延伸ポリエチレン
テレフタレート13の未接着面に幅5mm、高さ0.6
mmの形状したシリコーンゴム製ガイド14が接着して
あるシームレスベルト端面処理補強用ガイドテープを接
着した(図2)。
【0030】得られた端面処理補強シームレスベルト
を、両ロール径25φmm、ロール速度100mm/
秒、ベルト張力10kg/シームレスベルト全幅、温度
25℃、相対湿度55%の条件で図1の装置にセット
し、耐久テストをしたところ、連続80時間でシームレ
スベルトにクラックが発生した。これらの結果を表1に
示す。
【0031】(実施例2)実施例1において混合造粒し
て得た導電性ポリカーボネート系樹脂(A)ペレットを
25mmφの押出機より265℃で外側層と内側層とし
て環状ダイに供給し、実施例1において混合造粒して得
た難燃導電性ポリカーボネート系樹脂(B)のペレット
を40mmφの押出機より270℃で中間層として前記
環状ダイに供給し、この265℃の温度に設定した14
0mmφの共押出し環状ダイ内で3層にラミし、これを
共押出し、冷却して外側層/中間層/内側層=10μm
/130μm/10μmの総厚150μmの筒状フィル
ムを得た。
【0032】それ以外は、実施例1と同様にしてシーム
レスベルトを得た。得られたシームレスベルトの内外表
面の表面導電性は1.3×109 Ω/□、UL−94V
TMに準拠して測定した難燃性はVTM−2であった。
また、図1の装置による実施例1と同様の耐久テストを
したところ、連続90時間でクラックが発生した。これ
らの結果を表1に示す。
【0033】(比較例1)実施例1において混合造粒し
て得た導電性ポリカーボネート系樹脂(A)ペレットを
シームレスベルトの外側層用、内側層用に25mmφ、
40mmφのそれぞれの押出機より265℃で混練し、
265℃の140mmφの2層共押出し環状ダイにそれ
ぞれ導き、265℃で共押出した以外は実施例1と同様
にしてシームレスベルトを得た。得られたシームレスベ
ルトの内外表面の表面導電性は1.2×109 Ω/□、
UL−94VTMに準拠して測定した難燃性は、燃焼し
難燃性を示さなかった。また、図1の装置による実施例
1と同様の耐久テストをしたところ、連続105時間で
クラックが発生した。これらの結果を表1に示す。
【0034】(比較例2)実施例1において混合造粒し
て得た難燃導電性ポリカーボネート系樹脂(B)ペレッ
トを外側層用および内側層用として25mmφ、40m
mφのそれぞれの押出機より270℃で混練し、265
℃の140mmφの2層共押出し環状ダイにそれぞれ導
き、265℃で共押出した以外は実施例1と同様にして
シームレスベルトを得た。得られたシームレスベルトの
内外表面の表面導電性は0.9×109 Ω/□、UL−
94VTMに準拠して測定した難燃性はVTM−1であ
った。また、図1の装置による実施例1と同様の耐久テ
ストをしたところ、連続11時間でクラックが発生して
しまった。これらの結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明のシームレスベルトは、難燃性と
耐久性に富む。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真式複写機の中間転写装置の正面図であ
る。
【図2】端面を補強したシームレスベルトの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電器 3 露光光学系 4 現像器 5 クリーナー 6 (難燃)導電性シームレスベルト 6a 内側面 6b 外側面 7 搬送ローラ 8 搬送ローラ 9 搬送ローラ 10 静電転写器 11 記録紙 12 押出ローラ 13 補強用テープ 14 ガイド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーボンブラックおよび難燃剤を含有す
    る層と、カーボンブラックは含有するが難燃剤は含有し
    ない外側層を有する積層体よりなるシームレスベルトで
    あって、このシームレスベルトの表面及び裏面の表面導
    電性が1×100 〜1×1013Ω/□、体積固有抵抗値
    が1×100 〜1×1013Ω・cmである熱可塑性樹脂
    積層体製シームレスベルト。
JP01882592A 1992-02-04 1992-02-04 シームレスベルト Expired - Fee Related JP3318943B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01882592A JP3318943B2 (ja) 1992-02-04 1992-02-04 シームレスベルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01882592A JP3318943B2 (ja) 1992-02-04 1992-02-04 シームレスベルト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05213504A true JPH05213504A (ja) 1993-08-24
JP3318943B2 JP3318943B2 (ja) 2002-08-26

Family

ID=11982341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01882592A Expired - Fee Related JP3318943B2 (ja) 1992-02-04 1992-02-04 シームレスベルト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3318943B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009025786A (ja) * 2007-06-19 2009-02-05 Bridgestone Corp 導電性エンドレスベルト
JP2009025787A (ja) * 2007-06-19 2009-02-05 Bridgestone Corp 導電性エンドレスベルト
JP2009075148A (ja) * 2007-09-18 2009-04-09 Bridgestone Corp 導電性エンドレスベルト
WO2009125738A1 (ja) 2008-04-10 2009-10-15 株式会社ブリヂストン 導電性エンドレスベルト
WO2009125739A1 (ja) * 2008-04-10 2009-10-15 株式会社ブリヂストン 導電性エンドレスベルト
JP2010128036A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Ricoh Co Ltd 中間転写体及びそれを用いた画像形成装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009025786A (ja) * 2007-06-19 2009-02-05 Bridgestone Corp 導電性エンドレスベルト
JP2009025787A (ja) * 2007-06-19 2009-02-05 Bridgestone Corp 導電性エンドレスベルト
JP2009075148A (ja) * 2007-09-18 2009-04-09 Bridgestone Corp 導電性エンドレスベルト
US8095055B2 (en) 2007-09-18 2012-01-10 Bridgestone Corporation Electroconductive endless belt having flame retarding material
WO2009125738A1 (ja) 2008-04-10 2009-10-15 株式会社ブリヂストン 導電性エンドレスベルト
WO2009125739A1 (ja) * 2008-04-10 2009-10-15 株式会社ブリヂストン 導電性エンドレスベルト
JP2009251512A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Bridgestone Corp 導電性エンドレスベルト
JP2009271492A (ja) * 2008-04-10 2009-11-19 Bridgestone Corp 導電性エンドレスベルト
JP2010128036A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Ricoh Co Ltd 中間転写体及びそれを用いた画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3318943B2 (ja) 2002-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8283031B2 (en) Semiconductive film, electric charge control member and process for producing the semiconductive film
JP2845059B2 (ja) シームレスベルト
US7208211B2 (en) Electrophotographic belt member, process for producing electrophotographic belt member, and electrophotographic apparatus
CN104375401B (zh) 充电辊、充电装置、处理盒、成像装置及充电辊的制造方法
US7201967B2 (en) Electrophotographic endless belt, process for producing electrophotographic endless belt, and electrophotographic apparatus
JPH06228335A (ja) シームレスベルト
JP2004281277A (ja) 半導電性シート及び半導電性樹脂組成物
EP0495668B1 (en) Method for producing seamless tube for use as intermediate image-transfer belt
JPH06149079A (ja) シームレスベルト
JP3318943B2 (ja) シームレスベルト
JP3275394B2 (ja) シームレスベルト
JP3587860B2 (ja) シームレスベルト
JP3105972B2 (ja) 導電性多層チューブ
JP4057376B2 (ja) 半導電性樹脂組成物、半導電性シート及び電荷制御部材
JP2009122361A (ja) 帯電部材用被覆チューブ、その製造方法、帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JPH07172613A (ja) シームレスベルト
JP3328969B2 (ja) シームレスベルトおよびその製造方法
JP3404781B2 (ja) 電子写真装置用シームレスベルト
JP2792359B2 (ja) シームレスベルト
JP2004059811A (ja) 半導電性シート及びポリエステル樹脂組成物
JP2953141B2 (ja) 導電性シームレスベルト
EP0980032A1 (en) Seamless film belt
JP4401939B2 (ja) 電子写真エンドレスベルト、電子写真エンドレスベルトの製造方法、電子写真装置
JP3608806B2 (ja) フィルミング性を改良したシームレスベルト
JP2002273837A (ja) 電気抵抗安定性多層フッ素樹脂フイルムとその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080621

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090621

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100621

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100621

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110621

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees