JP2009025787A - 導電性エンドレスベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】一般的な熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーを用いた導電性エンドレスベルトにおいて、他のベルト特性を損なうことなく、難燃性を付与するための技術を提供する。
【解決手段】少なくとも基層101と最外層102とを内側から順次備える積層構造を有するとともに、共押出により形成され、基層101が熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーと、導電性材料および赤燐とを含有し、かつ、最外層102が熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーを含有する導電性エンドレスベルトである。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンター等の電子写真装置や静電記録装置等における静電記録プロセスにおいて、表面に静電潜像を保持した潜像保持体等の画像形成体表面に現像剤を供給して形成されたトナー像を、紙等の記録媒体へと転写する際に用いられる導電性エンドレスベルト(以下、単に「ベルト」とも称する)に関する。
従来から、複写機、プリンター等における静電記録プロセスでは、まず、感光体(潜像保持体)の表面を一様に帯電させ、この感光体に光学系から映像を投射して光の当たった部分の帯電を消去することによって静電潜像を形成し、次いで、この静電潜像にトナーを供給してトナーの静電的付着によりトナー像を形成し、これを紙、OHP、印画紙等の記録媒体へと転写することにより、プリントする方法が採られている。
この場合、カラープリンターやカラー複写機においても、基本的には前記プロセスに従ってプリントが行われるが、カラー印刷の場合には、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの4色のトナーを用いて色調を再現するもので、これらのトナーを所定割合で重ね合わせて必要な色調を得るための工程が必要であり、この工程を行うためにいくつかの方式が提案されている。
まず、第1には、モノクロ印刷を行う場合と同様に、感光体上にトナーを供給して静電潜像を可視化する際に、前記マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの4色のトナーを順次重ねていくことにより現像を行い、感光体上にカラーのトナー像を形成する多重現像方式がある。この方式によれば比較的コンパクトに装置を構成することが可能であるが、この方式では階調の制御が非常に難しく、高画質が得られないという問題点がある。
第2に、4つの感光ドラムを設け、各ドラムの潜像を夫々マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックのトナーで現像することにより、マゼンタによるトナー像、イエローによるトナー像、シアンによるトナー像およびブラックによるトナー像の4つのトナー像を形成し、これらトナー像が形成された感光ドラムを1列に並べて各トナー像を紙等の記録媒体に順次転写して記録媒体上に重ねることにより、カラー画像を再現するタンデム方式がある。この方式は、良好な画像が得られるものの、4つの感光ドラムと、各感光ドラムごとに設けられた帯電機構および現像機構が1列に並べられた状態となり、装置が大型化するとともに高価なものとなる。
図2にタンデム方式の画像形成装置の印字部構成例を示す。感光体ドラム1、帯電ロール2、現像ロール3、現像ブレード4、トナー供給ロール5およびクリーニングブレード6で構成する印字ユニットをイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBの各トナーに対応して4個並べており、駆動ローラ(駆動部材)9により循環駆動されて転写搬送ベルト10で搬送した用紙上に、トナーを順次転写しカラー画像を形成する。転写搬送ベルトの帯電および除電は夫々帯電ロール7および除電ロール8で行う。また、用紙をベルトへ吸着させるための用紙帯電には吸着ローラ(図示せず)が使用される。これらの対応により、オゾンの発生を抑えることができる。吸着ローラでは、用紙を搬送路から転写搬送ベルトに乗せるとともに、転写搬送ベルトへの静電吸着を行う。また、転写後の用紙分離は、転写電圧を低くすることにより用紙と転写搬送ベルトの吸着力を弱くして、曲率分離のみで行うことができる。
転写搬送ベルト10の材料としては抵抗体と誘電体があり、夫々に長所、短所を持っている。抵抗体ベルトは電荷の保持が短時間であるため、タンデム型の転写に用いた場合、転写での電荷注入が少なく4色の連続する転写でも比較的電圧の上昇が少ない。また、次の用紙の転写に繰り返して使用されるときも電荷が放出されており、電気的なリセットは必要としない。しかし、環境変動により抵抗値が変化するため、転写効率に影響すること、用紙の厚さや幅の影響を受けやすいことなどが短所となっている。
一方、誘電体ベルトの場合は注入された電荷の自然放出はなく、電荷の注入、放出とも電気的にコントロールしなければならない。しかし、安定に電荷が保持されるので、用紙の吸着が確実で高精度な紙搬送が行える。誘電率は温湿度への依存性も低いため、環境に対しても比較的安定な転写プロセスとなる。欠点は、転写が繰り返されるごとにベルトに電荷が蓄積されるため、転写電圧が高くなることである。
第3に、紙等の記録媒体を転写ドラムに巻き付けてこれを4回転させ、周回ごとに感光体上のマゼンタ、イエロー、シアン、ブラックを順次記録媒体に転写してカラー画像を再現する転写ドラム方式もある。この方式によれば比較的高画質が得られるが、記録媒体が葉書等の厚紙である場合には、これを前記転写ドラムに巻き付けることが困難であり、記録媒体種が制限されるという問題点がある。
前記多重現像方式、タンデム方式および転写ドラム方式に対して、良好な画質が得られ、かつ装置が特に大型化するようなこともなく、しかも記録媒体種が特に制限されるようなこともない方式として、中間転写方式が提案されている。
即ち、この中間転写方式は、感光体上のトナー像を一旦転写保持するドラムやベルトからなる中間転写部材を設け、この中間転写部材の周囲にマゼンタによるトナー像、イエローによるトナー像、シアンによるトナー像およびブラックによるトナー像を形成した4つの感光体を配置して4色のトナー像を中間転写部材上に順次転写することにより、この中間転写部材上にカラー画像を形成し、このカラー画像を紙等の記録媒体上に転写するものである。従って、4色のトナー像を重ね合わせて階調を調整するものであるから、高画質を得ることが可能であり、かつタンデム方式のように感光体を1列に並べる必要がないので装置が特に大型化することもなく、しかも記録媒体をドラムに巻き付ける必要もないので記録媒体種が制限されることもないものである。
中間転写方式によりカラー画像の形成を行う装置として、中間転写部材として無端ベルト状の中間転写部材を用いた画像形成装置を図3に例示する。
図3中、11はドラム状の感光体であり、図中矢印方向に回転するようになっている。この感光体11は、一次帯電器12によって帯電され、次いで画像露光13により露光部分の帯電が消去され、第1の色成分に対応した静電潜像がこの感光体11上に形成され、更に静電潜像が現像器41により第1色のマゼンタトナーMで現像され、第1色のマゼンタトナー画像が感光体11上に形成される。次いで、このトナー画像が、駆動ローラ(駆動部材)30により循環駆動されて感光体11と接触しながら循環回転する中間転写部材20に転写される。この場合、感光体11から中間転写部材20への転写は、感光体11と中間転写部材20とのニップ部において、中間転写部材20に電源61から印加される一次転写バイアスにより行われる。この中間転写部材20に第1色のマゼンタトナー画像が転写された後、前記感光体11はその表面がクリーニング装置14により清掃され、感光体11の1回転目の現像転写操作が完了する。以降、感光体が3回転し、各周回ごとに現像器42〜44を順次用いて第2色のシアントナー画像、第3色のイエロートナー画像、第4色のブラックトナー画像が順次感光体11上に形成され、これが周回ごとに中間転写部材20に重畳転写され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画像が中間転写部材20上に形成される。なお、図3の装置にあっては、感光体11の周回ごとに現像器41〜44が順次入れ替わってマゼンタトナーM、シアントナーC、イエロートナーY、ブラックトナーBによる現像が順次行われるようになっている。
次に、前記合成カラートナー画像が形成された中間転写部材20に転写ローラ25が当接し、そのニップ部に給紙カセット19から紙等の記録媒体26が給送される。これと同時に二次転写バイアスが電源29から転写ローラ25に印加され、中間転写部材20から記録媒体26上に合成カラートナー画像が転写されて加熱定着され、最終画像となる。合成カラートナー画像を記録媒体26へと転写した後の中間転写部材20は、表面の転写残留トナーがクリーニング装置35により除去され、初期状態に戻り次の画像形成に備えるようになっている。
また、タンデム方式と中間転写方式とを組み合わせた中間転写方式もある。図4に、無端ベルト状の中間転写部材を用いてカラー画像の形成を行う中間転写方式の画像形成装置を例示する。
図示する装置においては、感光体ドラム52a〜52d上の静電潜像を夫々イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックにより現像する第1現像部54a〜第4現像部54dが、中間転写部材50に沿って順次配置されており、この中間転写部材50を図中の矢印方向に循環駆動させて、各現像部54a〜54dの感光体ドラム52a〜52d上に形成された4色のトナー像を順次転写することにより、この中間転写部材50上にカラーのトナー像を形成し、このトナー像を紙等の記録媒体53上に転写することにより、プリントアウトを行う。ここで、上記いずれの装置においても、現像に用いるトナーの配列順は特に制限されるものではなく、任意に選択可能である。
なお、図中、符号55は、中間転写部材50を循環駆動するための駆動ローラ若しくはテンションローラを示し、符号56は記録媒体送りローラ、符号57は記録媒体送り装置、符号58は記録媒体上の画像を加熱等により定着させる定着装置を示す。また、符号59は中間転写部材50に電圧を印加する電源装置(電圧印加手段)を示し、この電源装置59は、トナー像を、感光ドラム52a〜52dから上記中間転写部材50に転写する場合と、中間転写部材50から記録媒体53上に転写する場合とで、印加する電圧の正負を反転させることができるようになっている。
従来、かかる無端ベルト状の転写搬送ベルト10や中間転写部材20,50等として使用される導電性エンドレスベルトとしては、半導電性の樹脂フィルムベルトまたは繊維補強体を有するゴムベルトが主に用いられている。このうち樹脂フィルムベルトとしては、例えば、ポリカーボネート(PC)にカーボンブラックを混合したものや、ポリアルキレンテレフタレートを主たる樹脂として用いるもの、熱可塑性ポリイミドを主たる樹脂として用いるものなどが知られている。
上記のうち、一般的な熱可塑性樹脂を用いたベルトは、樹脂自体が難燃性を有しないため、使用時に火災を生じやすいというリスクを有している。そのため従来、ハロゲン系難燃剤をベルト配合中に添加して、ベルトの難燃化を図ることが行われている。また、例えば、特許文献1には、熱可塑性組成物としてのポリエステル系熱可塑性エラストマーに対し、所定量のメラミンシアヌレートを含有させることで難燃性を付与したシームレスベルトが、特許文献2には、熱可塑性組成物としてのポリエステル系熱可塑性エラストマーに対し、所定量のメラミンシアヌレートおよび融点80℃以上のリン酸エステルを含有させることで難燃性を付与したシームレスベルトが、それぞれ開示されている。さらに、特許文献3には、導電性付与剤としてカーボンブラックと、難燃性付与剤として粒状赤燐とを含有するポリウレタンエラストマーを、少なくともその表面層に用いた中間転写ベルトが開示されている。
特開2003−76088号公報(特許請求の範囲等) 特開2004−131245号公報(特許請求の範囲等) 特開2006−28342号公報(特許請求の範囲等)
しかしながら、従来汎用されているハロゲン系難燃剤は、ダイオキシン発生が懸念されるために、環境保護の観点からは好ましくない。そのため、ハロゲン系以外の難燃剤を使用する機運が高まっている。これに対し、上記特許文献1に記載されているように、窒素化合物であるメラミンシアヌレートを難燃剤として使用することが提案されているが、この場合、目標とする難燃性を付与するためには15重量%以上と多量の添加が必要であることから、ベルトが脆くなって走行時に割れやすいという別の問題が生ずる。また、メラミンシアヌレートの添加量が多くなると、ベルト表面の光沢度が低くなるという問題もある。
上記特許文献2に記載されているように、メラミンシアヌレートとリン酸エステルとを併用することによりメラミンシアヌレートの添加量を減らすことは可能であるが、この場合も、光沢度の点では低く不十分である。さらに、特許文献3では、ベルトの表面層に粒状の赤燐を添加しているため、遠心成形を用いなければ十分な表面光沢度が得られないものと考えられるが、遠心成形ではベルトの生産性に劣ることとなる。
そこで本発明の目的は、上記問題を解消して、一般的な熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーを用いた導電性エンドレスベルトにおいて、他のベルト特性を損なうことなく、難燃性を付与するための技術を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、ベルトを複数の層からなる積層構造とし、このうち内側に位置する基層に難燃剤として赤燐を配合するとともに、共押出によりベルトを成形するものとすることで、光沢度等の他のベルト性能を損なうことなく、優れた難燃性を備えるベルトが実現できることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の導電性エンドレスベルトは、画像形成体と記録媒体との間に配設され、駆動部材により循環駆動されて、前記画像形成体表面に形成されたトナー像を一旦自己の表面に転写保持し、これを記録媒体へと転写する中間転写部材用の導電性エンドレスベルトにおいて、
少なくとも基層と最外層とを内側から順次備える積層構造を有するとともに、共押出により形成され、前記基層が熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーと、導電性材料および赤燐とを含有し、かつ、前記最外層が熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーを含有することを特徴とするものである。
また、本発明の他の導電性エンドレスベルトは、静電吸着により保持した記録媒体を、駆動部材により循環駆動されて、複数種の画像形成体に搬送し、各トナー像を該記録媒体に順次転写するタンデム方式の転写、搬送用導電性エンドレスベルトにおいて、
少なくとも基層と最外層とを内側から順次備える積層構造を有するとともに、共押出により形成され、前記基層が熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーと、導電性材料および赤燐とを含有し、かつ、前記最外層が熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーを含有することを特徴とするものである。
本発明において前記赤燐の含有量は、好適には、樹脂成分100重量部に対し5〜15重量部の範囲内である。また、本発明においては、前記基層がタルクを含有することが好ましい。さらに、本発明においては、前記表層にハロゲン系難燃剤を、樹脂成分100重量部に対し1〜10重量部の範囲内で含有させることができる。
本発明によれば、上記構成としたことにより、他のベルト特性を損なうことなく難燃性を付与した導電性エンドレスベルトを実現することが可能となった。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
導電性エンドレスベルトには、一般に、ジョイントありのものとジョイントなしのもの(いわゆるシームレスベルト)とがあるが、本発明においてはいずれのものであってもよい。好ましくはシームレスベルトである。本発明の導電性エンドレスベルトは、前述したように、タンデム方式および中間転写方式の転写部材等として用いることができるものである。
本発明の導電性エンドレスベルトが、例えば、図2に参照符号10で示す転写搬送ベルトの場合、駆動ローラ9等の駆動部材により駆動され、これに伴い搬送される記録媒体上にトナーが順次転写され、カラー画像が形成される。
また、本発明の導電性エンドレスベルトが、例えば、図3に参照符号20で示す中間転写部材の場合、これを駆動ローラ30等の駆動部材により循環駆動させ、感光体ドラム(潜像保持体)11と紙等の記録媒体26との間に配設することで、前記感光体ドラム11の表面に形成されたトナー像を一旦転写保持し、次いでこれを記録媒体26へと転写する。なお、図3の装置は、上述したように、中間転写方式によりカラー印刷を行うものである。
さらに、本発明の導電性エンドレスベルトが、例えば、図4に参照符号50で示す中間転写部材の場合、感光体ドラム52a〜52dを備える現像部54a〜54dと紙等の記録媒体53との間に配設されて、駆動ローラ55等の駆動部材により循環駆動され、各感光体ドラム52a〜52dの表面に形成された4色のトナー像を一旦転写保持し、次いでこれを記録媒体53へと転写することで、カラー画像を形成する。なお、上記ではトナーが4色の場合について説明しているが、いずれの装置においても、トナーの色数が4色に限られないことは言うまでもない。
図1に、本発明の一好適例の導電性エンドレスベルトの幅方向断面図を示す。図示するように、本発明の導電性エンドレスベルト100は、少なくとも基層101と最外層102とを内側から順次備える積層構造を有しており、基層101が熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーと、導電性材料および赤燐とを含有し、かつ、最外層102が熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーを含有する。
即ち、ベルトを多層化して、内側に位置する基層101に赤燐を添加することで、ベルトの難燃性を確保するとともに、ベルト表面をなす最外層102については赤燐を添加しない構成としたことで、ベルト表面の光沢度の低下については防止することが可能となったものである。また、ベルトの難燃性を、P含量の多い赤燐の配合により確保するものとしたことで、少量の添加で所望の難燃性を得ることができるメリットもある。さらに、本発明のベルトは、後述するように、共押出により積層構造を形成するものであるため、生産性に優れるとともに、表層と基層との間の接着性が良好である。
本発明のベルトにおける基層101は、上述のように、難燃性の機能を有する層であり、かかる機能を十分に発揮させるために、その厚みは、好適には、ベルト総厚みの1〜95%、より好適には10〜95%を占めるものとする。
基層101の基材をなす樹脂成分としては、ベルト材料として従来公知の熱可塑性樹脂および熱可塑性エラストマーのうちから選択される1種または2種以上を適宜混合して用いることができ、特に制限されるものではない。但し、本発明のベルトは、共押出により積層構造を形成するものであるため、押出に供することが可能な樹脂材料であることが必要である。
熱可塑性樹脂としては、具体的には例えば、熱可塑性ポリアルキレンナフタレート樹脂(例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂、PBN樹脂等)や熱可塑性ポリアルキレンテレフタレート樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、グリコール変性PET(PETG)樹脂、PBT樹脂等)等のポリエステル系樹脂、熱可塑性ポリアミド(PA)(例えば、PA11,PA12,PA6,PA66,PA610,PA612,PA46,芳香族ナイロン(ナイロン6T,9T,MXD6など)等)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂、熱可塑性ポリアセタール(POM)、熱可塑性ポリアリレート(PAR)、熱可塑性ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂を挙げることができる。
また、熱可塑性エラストマーとしては、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリエーテル系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、スチレン系、アクリル系、ポリジエン系等の各種のものを挙げることができ、中でも、熱可塑性ポリエステル系エラストマーが好適である。かかる熱可塑性ポリエステル系エラストマーとしては、ハードセグメントおよびソフトセグメントにポリエステルを用いたポリエステル−ポリエステル型のもの、並びに、ハードセグメントにポリエステル、ソフトセグメントにポリエーテルを用いたポリエステル−ポリエーテル型のものの双方を好適に用いることができる。なお、ポリエステル系エラストマーのハードセグメントは、一般的にポリブチレンテレフタレート(PBT)またポリブチレンナフタレート(PBN)を主成分として用いられているが、本発明においては、いずれのものも使用可能である。
基層101における赤燐の添加量は、好適には、樹脂成分100重量部に対し5〜15重量部の範囲内とする。基層101のベルト全体に占める厚みにもよるが、赤燐の添加量が5重量部未満では難燃性の付与効果が不十分であり、15重量部を超えても効果は頭打ちとなる反面、ベルト物性に悪影響を及ぼすおそれがある。
また、基層101には、さらに、タルクを添加してもよく、赤燐にタルクを組み合わせて用いることにより、ベルトの難燃性をより向上することができるとともに、弾性率の向上効果も得ることができる。なお、タルクのみの添加では、難燃性は発現しない。タルクの添加量は、例えば、基層101の樹脂成分100重量部に対し5〜30重量部の範囲内とすることができる。タルクの添加量が5重量部未満であると、添加による難燃性および弾性率の向上効果が十分得られず、一方、30重量部を超えると耐屈曲性に悪影響を及ぼすおそれがある。
本発明で用いるタルクの主成分は、含水ケイ酸マグネシウムであり、通常SiOを58〜66重量%、MgOを28〜35重量%、HOを約5重量%含んでいる。その他少量成分としてFeを0.03〜1.2重量%、Alを0.05〜1.5重量%、CaOを0.05〜1.2重量%、KOを0.2重量%以下、NaOを0.2重量%以下等、それぞれ含有しており、比重は約2.7である。また、本発明で用いるタルクの平均一次粒子径は好ましくは10μm以下の範囲であり、より好ましくは5μm以下のものを用いる。平均一次粒子径が10μmを超えるとベルトの外観不良が発生し易くなるので好ましくない。
さらに、基層101には、導電性を調整するために導電性材料を配合する。かかる導電性材料としては、特に制限されるものではなく、公知の電子導電剤やイオン導電剤等を適宜用いることができる。このうち電子導電剤としては、具体的には例えば、ケッチェンブラック,アセチレンブラック等の導電性カーボン、SAF,ISAF,HAF,FEF,GPF,SRF,FT,MT等のゴム用カーボン、酸化処理等を施したカラ−(インク)用カーボン、熱分解カーボン、天然グラファイト、人造グラファイト、アンチモンドープの酸化錫、酸化チタン、酸化亜鉛、ニッケル、銅、銀、ゲルマニウム等の金属および金属酸化物、ポリアニリン、ポリピロール、ポリアセチレン等の導電性ポリマー、カーボンウイスカー、黒鉛ウイスカー、炭化チタンウイスカー、導電性チタン酸カリウムウイスカー、導電性チタン酸バリウムウイスカー、導電性酸化チタンウイスカー、導電性酸化亜鉛ウイスカー等の導電性ウイスカー等が挙げられる。また、イオン導電剤としては、具体的には例えば、テトラエチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ドデシルトリメチルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、変性脂肪酸ジメチルエチルアンモニウム等の過塩素酸塩、塩素酸塩、塩酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、ホウ弗化水素酸塩、硫酸塩、エチル硫酸塩、カルボン酸塩、スルホン酸塩などのアンモニウム塩、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ金属、アルカリ土類金属の過塩素酸塩、塩素酸塩、塩酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、ホウ弗化水素酸塩、硫酸塩、トリフルオロメチル硫酸塩、スルホン酸塩等が挙げられる。
また、高分子イオン導電剤としては、例えば、特開平9−227717号公報、特開平10−120924号公報、および、特開2000−327922号公報、特開2005−60658号公報等に記載されているものを用いることができるが、特に限定されない。
具体的には、(A)有機ポリマー材料、(B)イオン導電可能なポリマーまたはコポリマー、および、(C)無機または低分子量有機塩、からなる混合物を挙げることができ、ここで、成分(A)は、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリアミド6、ポリアミド12等のポリアミド、ポリウレタンまたはポリエステルであり、成分(B)は、オリゴエトキシ化アクリレートもしくはメタクリレート、芳香族環についてオリゴエトキシ化されたスチレン、ポリエーテルウレタン、ポリエーテル尿素、ポリエーテルアミド、ポリエーテルエステルアミドまたはポリエステル−エーテルブロックコポリマーであり、また、成分(C)は、無機または低分子量有機プロトン酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属、亜鉛またはアンモニウム塩であり、好ましくは、LiClO、LiCFSO、NaClO、LiBF、NaBF、KBF、NaCFSO、KClO、KPF、KCFSO、KCSO、Ca(ClO、Ca(PF、Mg(ClO、Mg(CFSO、Zn(ClO、Zn(PFまたはCa(CFSO等である。
これらの中でも、成分(B)として、ポリエーテルアミド成分、ポリエーテルエステルアミド成分またはポリエステル−エーテルブロックコポリマー成分を含有する高分子イオン導電剤が好適であり、さらに、これに加えて成分(C)として低分子イオン導電剤成分を含有することが好ましい。また、かかるポリエーテルアミド成分およびポリエーテルエステルアミド成分としては、ポリエーテル成分が(CH−CH−O)を含有し、ポリアミド成分がポリアミド12またはポリアミド6を含有するものが特に好ましく、さらに、成分(C)の低分子イオン導電剤成分としてはNaClOを含有する高分子イオン導電剤が特に好適である。かかる高分子イオン導電剤は、例えば、Irgastat(登録商標)P18およびIrgastat(登録商標)P22(共に、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・インコーポレーテッド製)として市場で容易に入手可能である。
また、ポリオレフィンのブロックと、親水性ポリマーのブロックとが、エステル結合、アミド結合、エーテル結合、ウレタン結合、イミド結合等を介して繰り返し交互に結合してなるブロック共重合体も、本発明における高分子イオン導電剤として好適に用いることができる。かかるポリオレフィンとしては、ポリマーの両末端にカルボキシル基、水酸基、アミノ基等の官能基を有するポリオレフィンが挙げられ、特には、ポリプロピレンおよびポリエチレンが好適である。
また、親水性ポリマーとしては、官能基として水酸基を有するポリオキシアルキレン等のポリエーテルジオール、両末端カルボキシル基のポリアミドとポリエーテルジオールとから構成されるポリエーテルエステルアミド、ポリアミドイミドとポリエーテルジオールとから構成されるポリエーテルアミドイミド、ポリエステルとポリエーテルジオールとから構成されるポリエーテルエステル、ポリアミドとポリエーテルジアミンとから構成されるポリエーテルアミド等が使用でき、中でも、水酸基を有するポリオキシアルキレンが好ましい。例えば、両末端水酸基のポリオキシエチレン(ポリエチレングリコール)、ポリオキシプロピレン(ポリプロピレングリコール)等である。
本発明において高分子イオン導電剤として使用できるかかるブロック共重合体は、ペレスタット230,300,303(三洋化成(株)製)等として市場で容易に入手可能である。また、上記ブロック共重合体にリチウム化合物LiCFSOを含有させることで添加量を少なくしても帯電防止効果を維持する効果を得ることができ、かかるブロック共重合体とリチウム化合物との混合物として、サンコノールTBX−310(三光化学工業(株)製)が市販されている。
なお、導電性材料として高分子イオン導電剤を用いる場合には、基材樹脂と高分子イオン導電剤との相溶性を高めるために、相溶化剤を添加してもよい。
これら導電性材料は、1種を単独で用いても、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよく、例えば、電子導電剤とイオン導電剤とを組み合わせて用いることもでき、この場合、印加される電圧の変動や環境の変化に対しても安定して導電性を発現させることができる。
基層101における導電性材料の配合量は、電子導電剤については、樹脂成分100重量部に対し、通常100重量部以下、例えば1〜100重量部、特には1〜80重量部、とりわけ5〜50重量部である。また、イオン導電剤については、樹脂成分100重量部に対し、通常0.01〜10重量部、特には0.05〜5重量部の範囲である。さらに、高分子イオン導電剤については、樹脂成分100重量部に対し、通常1〜500重量部、好ましくは10〜400重量部である。本発明においては特に、導電性材料としてカーボンブラックを用いて、これを樹脂成分100重量部に対し、5〜30重量部添加することが好ましい。
また、本発明のベルトの最外層102の基材をなす樹脂成分としては、基層101と同様に、ベルト材料として従来公知の熱可塑性樹脂および熱可塑性エラストマーのうちから選択された1種または2種以上を適宜混合して用いることができ、特に制限されるものではない。但し、本発明のベルトは、後述するように、共押出により積層構造を形成するものであるため、押出に供することが可能な樹脂材料であることが必要であり、また、共押出によりベルト最外層102を形成した際にベルト表面の光沢度が高いものを用いることが好ましく、高ければ高い程良好である。例えば、市販の光沢計の測定値で60以上、特には、70以上の光沢度が得られる樹脂材料を用いることが好ましい。かかる最外層102の厚みは、高光沢の機能を発揮できるものであればよいので、例えば、ベルト総厚みの1〜50%、特には、1〜20%とすればよい。なお、本発明においては、基層101には導電性材料を配合することが必須であるが、基層101への導電性材料の配合により所望のベルト抵抗が得られるものであれば、最外層102には、導電性材料を配合しても配合しなくてもよい。
本発明においては、主として基層101中に配合する赤燐により難燃性を発現させるため、最外層102に難燃剤を配合する必要は必ずしもないが、補助的に難燃性を向上させる目的で、最外層102に、ハロゲン系難燃剤を含有させてもよい。この場合の最外層102におけるハロゲン系難燃剤の配合量は、光沢度が低下しない程度の量とすることが必要であり、樹脂成分100重量部に対し1〜10重量部の範囲内とする。本発明においては、主として赤燐により難燃性を得るため、ハロゲン系難燃剤の使用量は極めて少なくすることができる。本発明において使用可能なハロゲン系難燃剤には特に制限はなく、従来公知の臭素系難燃剤等を適宜使用することが可能である。
本発明のベルトは、少なくとも基層および最外層を含む積層構造からなるが、基層−最外層間または基層の内層側に、他の層を含んでもよい。但しこの場合も、基層が積層構造のうち最も厚い層をなすことが必要である。かかる他の層としては、例えば、最外層と同様の構成の層を、基層の内層側に積層して用いることができる。また、基層と最外層との間に接着層を設けてもよい。
また、本発明のベルトの各層には、本発明の効果を損なわない範囲で、上述の成分に加えて他の機能性成分を適宜添加することも可能であり、例えば、各種充填材、カップリング剤、酸化防止剤、滑剤、表面処理剤、顔料、紫外線吸収剤、帯電防止剤、分散剤、中和剤、発泡剤、架橋剤、他の難燃剤等を適宜配合することができる。さらに、着色剤を添加して着色を施してもよい。
本発明の導電性エンドレスベルトの総厚さは、転写搬送ベルトまたは中間転写部材等の形態に応じて適宜選定されるものであるが、好ましくは50〜200μmの範囲内である。また、その表面粗さとしては、好適には、JIS10点平均粗さRzで10μm以下、特に6μm以下、更には3μm以下とする。さらに、体積抵抗率としては、10Ω・cm〜1013Ω・cmの範囲内に調整することが好ましい。
また、本発明の導電性エンドレスベルトには、図1に一点鎖線で示すように、図2の画像形成装置における駆動ローラ9または図3の駆動ローラ30などの駆動部材と接触する側の面に、該駆動部材に形成した嵌合部(図示せず)と嵌合する嵌合部を形成してもよく、本発明の導電性エンドレスベルトは、このような嵌合部を設け、これを駆動部材に設けた嵌合部(図示せず)と嵌合させて走行させることにより、導電性エンドレスベルトの幅方向のずれを防止することができる。
この場合、前記嵌合部は、特に制限されるものではないが、図1に示すように、ベルトの周方向(回転方向)に沿って連続する凸条とし、これを駆動ローラ等の駆動部材の周面に周方向に沿って形成した溝に嵌合させるようにすることが好ましい。
なお、図1(a)では、1本の連続する凸条を嵌合部として設けた例を示したが、この嵌合部は多数の凸部をベルトの周方向(回転方向)に沿って一列に並べて突設してもよく、また嵌合部を2本以上設けたり(図1(b))、ベルトの幅方向中央部に設けてもよい。更に、嵌合部として図1に示した凸条ではなく、ベルトの周方向(回転方向)に沿った溝を設け、これを前記駆動ローラ等の駆動部材の周面に周方向に沿って形成した凸条と嵌合させるようにしてもよい。
本発明の導電性エンドレスベルトは、積層構造を構成する各層の共押出により製造されるものであり、かかる製法によっても所望の高い表面光沢度が得られる点にメリットを有する。また、共押出により、生産性や各層の界面の接着性についても良好に確保できる。ここで、共押出とは、例えば2層の場合、基層用の材料と表層用の材料とをそれぞれ押出す2台の押出機と、一つの2層用環状ダイスを用い、溶融させた各層の材料を同時に環状ダイスに送り込み、ダイス中で積層して押出す方法であり、一工程で、かつ、短時間に積層ベルトを得ることができるものである。3層以上の場合は、層数に応じた押出機とダイスを用いればよい。また、ダイス内の流路を工夫することで、材料種以上の層数を積層することも可能である。
以下、本発明を、実施例を用いてより具体的に説明する。
下記の表1〜9中にそれぞれ示す配合にて、各実施例および比較例の導電性エンドレスベルトを作製した。下記表中の配合量は、いずれも重量部を示す。具体的には、各層の配合成分を二軸混練機により溶融混練して、得られた混練物を夫々φ40mmの押出機により押出すことで、内径220mm、総厚み100μm(各層の厚みは表中に記載)、幅250mmの寸法を有する導電性エンドレスベルトを得た。実施例については2種2層環状ダイスを、比較例については単層環状ダイスを夫々用いた。得られた各実施例および比較例のベルトにつき、下記の手順に従い、評価を行った。これらの結果を下記の表1〜9中に併せて示す。
<引張弾性率の測定>
以下に示す条件にて、引張弾性率の測定を行った。
装置:(株)島津製作所製、引張試験機 EZ test(解析ソフト:Trappezium)
サンプル:短冊形状(長さ100mm×幅10mm×標準厚み100μm)
引張速度:5mm/sec
データサンプリング間隔:100msec
測定方法:0.5〜0.6%伸度での傾き(記載ある場合はJISに記載の接線法)
測定環境:室温(23±3℃、55±10%RH)
<体積抵抗率の測定>
温度20℃、相対湿度50%にて、測定装置として、アドバンテスト(ADVANTEST)社製の、抵抗計R8340AにサンプルチャンバーR12704Aを接続したものを用いて、測定電圧500Vにおけるベルトの体積抵抗率を測定した。
<光沢度>
(株)堀場製作所製のハンディ光沢計IG−320を使用して測定した。
<難燃性の評価>
UL94規格の薄手材料垂直燃焼性試験に準拠して、難燃性を評価した。
Figure 2009025787
*1)PBT:ポリプラスチックス(株)製、ジェラネックス800FP
*2)PA12:宇部興産(株)製、ウベスタ3024U
*3)PP(1):日本ポリプロ(株)製、ウィンテックWXK1261
*4)PP(2):日本ポリプロ(株)製、ウィンテックWFW4
*5)ポリエステルエラストマー:東洋紡(株)製、ペルプレンE−450B
*6)カーボンブラック:電気化学工業(株)製、デンカブラック粒状
*7)ポリエーテルエステルアミド:三洋化成(株)製、ペレスタットNC6321
*8)ポリオレフィンポリエーテルブロック共重合体:三洋化成(株)製、ペレスタット230
*9)赤燐:日本化学工業(株)製、ヒシガードLP−F
*10)タルク:日本タルク(株)製、SG−2000
Figure 2009025787
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*11)PBN:帝人化成(株)製、TQB−OT
*12)臭素化エポキシ樹脂:阪本薬品(株)製、SR−T3040
*13)臭素化ポリスチレン:ブロモケムファーイースト(株)製、FR−803P
*14)三酸化アンチモン:鈴裕化学(株)製、ファイヤカットAT−3CN(平均粒子径0.4〜1.5μm)
上記表1〜9に示すように、ベルトを積層構造として、内側に位置する基層に赤燐を配合するとともに、積層構造を共押出により形成した各実施例のベルトにおいては、光沢度を初めとするベルト物性を損なうことなく、良好な難燃性が得られていることが確認できた。
本発明の一実施の形態に係る導電性エンドレスベルトの幅方向断面図である。 本発明の画像形成装置の一例としての転写搬送ベルトを用いたタンデム方式の画像形成装置を示す概略図である。 本発明の画像形成装置の他の例としての中間転写部材を用いた中間転写装置を示す概略図である。 本発明の画像形成装置の他の例としての中間転写部材を用いた他の中間転写装置を示す概略図である。
符号の説明
1、11、52a〜52d 感光体ドラム
2、7 帯電ロール
3 現像ロール
4 現像ブレード
5 トナー供給ロール
6 クリーニングブレード
8 除電ロール
9、30、55 駆動ローラ(駆動部材)
10 転写搬送ベルト
12 一次帯電器
13 画像露光
14、35 クリーニング装置
19 給紙カセット
20 中間転写部材
25 転写ローラ
26、53 記録媒体
29、61 電源
41、42、43、44 現像器
50 タンデム中間転写部材
54a〜54d 第1現像部〜第4現像部
56 記録媒体送りローラ
57 記録媒体送り装置
58 定着装置
59 電源装置(電圧印加手段)
100 導電性エンドレスベルト
101 基層
102 最外層

Claims (5)

  1. 画像形成体と記録媒体との間に配設され、駆動部材により循環駆動されて、前記画像形成体表面に形成されたトナー像を一旦自己の表面に転写保持し、これを記録媒体へと転写する中間転写部材用の導電性エンドレスベルトにおいて、
    少なくとも基層と最外層とを内側から順次備える積層構造を有するとともに、共押出により形成され、前記基層が熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーと、導電性材料および赤燐とを含有し、かつ、前記最外層が熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーを含有することを特徴とする導電性エンドレスベルト。
  2. 静電吸着により保持した記録媒体を、駆動部材により循環駆動されて、複数種の画像形成体に搬送し、各トナー像を該記録媒体に順次転写するタンデム方式の転写、搬送用導電性エンドレスベルトにおいて、
    少なくとも基層と最外層とを内側から順次備える積層構造を有するとともに、共押出により形成され、前記基層が熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーと、導電性材料および赤燐とを含有し、かつ、前記最外層が熱可塑性樹脂および/または熱可塑性エラストマーを含有することを特徴とする導電性エンドレスベルト。
  3. 前記赤燐の含有量が、樹脂成分100重量部に対し5〜15重量部の範囲内である請求項1または2記載の導電性エンドレスベルト。
  4. 前記基層がタルクを含有する請求項1〜3のうちいずれか一項記載の導電性エンドレスベルト。
  5. 前記最外層がハロゲン系難燃剤を、樹脂成分100重量部に対し1〜10重量部の範囲内で含有する請求項1〜4のうちいずれか一項記載の導電性エンドレスベルト。
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