JPH05213200A - 鉄道車両の測距装置 - Google Patents
鉄道車両の測距装置Info
- Publication number
- JPH05213200A JPH05213200A JP4054138A JP5413892A JPH05213200A JP H05213200 A JPH05213200 A JP H05213200A JP 4054138 A JP4054138 A JP 4054138A JP 5413892 A JP5413892 A JP 5413892A JP H05213200 A JPH05213200 A JP H05213200A
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- Japan
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- Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 併結する鉄道車両10，12の間隔を測定する超
音波式測距装置において、外乱に対する正確性を向上す
るとともに、十分な距離までの測定を確保する。 【構成】 併結する鉄道車両10，12の間隔を１０ｍ用超
音波測距器26及び２０ｍ用超音波測距器28の２系統によ
り測定し、１０ｍ用超音波測距器26における閾値は２０
ｍ用超音波測距器28のそれより高くする。そして、正確
性の要求される小さい列車間隔は１０ｍ用超音波測距器
26により測定し、測距信号が小さくなる大きい列車間隔
は２０ｍ用超音波測距器28により測定する。
音波式測距装置において、外乱に対する正確性を向上す
るとともに、十分な距離までの測定を確保する。 【構成】 併結する鉄道車両10，12の間隔を１０ｍ用超
音波測距器26及び２０ｍ用超音波測距器28の２系統によ
り測定し、１０ｍ用超音波測距器26における閾値は２０
ｍ用超音波測距器28のそれより高くする。そして、正確
性の要求される小さい列車間隔は１０ｍ用超音波測距器
26により測定し、測距信号が小さくなる大きい列車間隔
は２０ｍ用超音波測距器28により測定する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄道車両の併結作業
時に列車間隔を超音波により測定するのに使用される測
距装置に係り、詳しくは十分な測定距離を確保しつつ外
乱に対して強い鉄道車両の測距装置に関するものであ
る。
時に列車間隔を超音波により測定するのに使用される測
距装置に係り、詳しくは十分な測定距離を確保しつつ外
乱に対して強い鉄道車両の測距装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】鉄道車両の併結作業では、列車間隔を測
定する必要があり、この測定のために超音波等が利用さ
れている。超音波により列車間隔を測定する従来の測距
装置では、送信機から送信された所定周波数の超音波が
受信機に到達するまでの時間から列車間隔が求められて
おり、外乱が測距信号の受信と誤って検出されるのを排
除するために、受信機では所定の閾値が設定され、閾値
を超える信号入力を有効な測距信号と判断している。
定する必要があり、この測定のために超音波等が利用さ
れている。超音波により列車間隔を測定する従来の測距
装置では、送信機から送信された所定周波数の超音波が
受信機に到達するまでの時間から列車間隔が求められて
おり、外乱が測距信号の受信と誤って検出されるのを排
除するために、受信機では所定の閾値が設定され、閾値
を超える信号入力を有効な測距信号と判断している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】測定精度を上げるため
には、閾値を高くすればよいのに対し、列車間隔が大き
い程、伝搬途中における超音波の減衰量は増大し、受信
機に入力される測距信号のレベルは低下する。従来の超
音波式測距装置では、閾値を高くして、測定精度を上げ
ると、測定可能距離が低下し、また、閾値を低くして、
測定可能距離を増大させると、測定精度が低下してしま
う。
には、閾値を高くすればよいのに対し、列車間隔が大き
い程、伝搬途中における超音波の減衰量は増大し、受信
機に入力される測距信号のレベルは低下する。従来の超
音波式測距装置では、閾値を高くして、測定精度を上げ
ると、測定可能距離が低下し、また、閾値を低くして、
測定可能距離を増大させると、測定精度が低下してしま
う。
【０００４】この発明の目的は、併結作業時における列
車間隔の測定精度を上昇させるとともに、広域の列車間
隔の測定を確保できる鉄道車両の測距装置を提供するこ
とである。
車間隔の測定精度を上昇させるとともに、広域の列車間
隔の測定を確保できる鉄道車両の測距装置を提供するこ
とである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明の鉄道車両の測
距装置によれば、相互に併結する鉄道車両の距離を測定
する第１の超音波測距器及び第２の測距器が設けられ
る。そして、測距信号を検出するための閾値が前記第１
の超音波測距器において前記第２の測距器より高く設定
される。
距装置によれば、相互に併結する鉄道車両の距離を測定
する第１の超音波測距器及び第２の測距器が設けられ
る。そして、測距信号を検出するための閾値が前記第１
の超音波測距器において前記第２の測距器より高く設定
される。
【０００６】
【作用】第１の超音波測距器及び第２の測距器は、共に
閾値を超える超音波が入力されると、有効な測距信号と
判断する。閾値は、第１の超音波測距器のそれが第２の
測距器のそれより高いので、第１の超音波測距器は外乱
に対して強いのに対し、第２の測距器は小さい測距信号
を検出可能である。併結される鉄道車両の距離がまだ大
きいときは、第２の測距器により列車間隔が測定され、
また、列車間隔が短くなってくると、第１の超音波測距
器により列車間隔が測定される。
閾値を超える超音波が入力されると、有効な測距信号と
判断する。閾値は、第１の超音波測距器のそれが第２の
測距器のそれより高いので、第１の超音波測距器は外乱
に対して強いのに対し、第２の測距器は小さい測距信号
を検出可能である。併結される鉄道車両の距離がまだ大
きいときは、第２の測距器により列車間隔が測定され、
また、列車間隔が短くなってくると、第１の超音波測距
器により列車間隔が測定される。
【０００７】
【実施例】以下、この発明を図面の実施例について説明
する。図２は２台の鉄道車両10，12の併結作業を示して
いる。鉄道車両10，12は、同一の線路14上で距離を接近
させて、相互に併結され、それぞれ親機16及び子機18を
有している。
する。図２は２台の鉄道車両10，12の併結作業を示して
いる。鉄道車両10，12は、同一の線路14上で距離を接近
させて、相互に併結され、それぞれ親機16及び子機18を
有している。
【０００８】図１は測距装置の構成図である。親機16及
び子機18は、検知装置20と、検知装置20により制御され
る１０ｍ用超音波送受信機22及び２０ｍ用超音波送受信
機24とを有している。１０ｍ用超音波送受信機22及び２
０ｍ用超音波送受信機24はそれぞれ例えば４０ＫＨｚ及
び３２ＫＨｚの超音波を送受する。１０ｍ用超音波送受
信機22及び２０ｍ用超音波送受信機24の送受する超音波
の周波数は、異ならせることなく、互いに等しくてもよ
い。親機16及び子機18の１０ｍ用超音波送受信機22と１
０ｍ用超音波送受信機22からの検知信号を処理する検知
装置20の部分とは１０ｍ用超音波測距器26を構成し、親
機16及び子機18の２０ｍ用超音波送受信機24と２０ｍ用
超音波送受信機24からの検知信号を処理する検知装置20
の部分とは２０ｍ用超音波測距器28を構成する。
び子機18は、検知装置20と、検知装置20により制御され
る１０ｍ用超音波送受信機22及び２０ｍ用超音波送受信
機24とを有している。１０ｍ用超音波送受信機22及び２
０ｍ用超音波送受信機24はそれぞれ例えば４０ＫＨｚ及
び３２ＫＨｚの超音波を送受する。１０ｍ用超音波送受
信機22及び２０ｍ用超音波送受信機24の送受する超音波
の周波数は、異ならせることなく、互いに等しくてもよ
い。親機16及び子機18の１０ｍ用超音波送受信機22と１
０ｍ用超音波送受信機22からの検知信号を処理する検知
装置20の部分とは１０ｍ用超音波測距器26を構成し、親
機16及び子機18の２０ｍ用超音波送受信機24と２０ｍ用
超音波送受信機24からの検知信号を処理する検知装置20
の部分とは２０ｍ用超音波測距器28を構成する。
【０００９】最初に、親機16の１０ｍ用超音波送受信機
22及び２０ｍ用超音波送受信機24から超音波が送信さ
れ、これを子機18の１０ｍ用超音波送受信機22及び２０
ｍ用超音波送受信機24が受信し、次に子機18の１０ｍ用
超音波送受信機22及び２０ｍ用超音波送受信機24が超音
波を親機16の１０ｍ用超音波送受信機22及び２０ｍ用超
音波送受信機24へ送信して、これを親機16の１０ｍ用超
音波送受信機22及び２０ｍ用超音波送受信機24が受信す
る。そして、親機16の１０ｍ用超音波送受信機22及び２
０ｍ用超音波送受信機24へ超音波が戻って来るまでの一
連の経過時間から鉄道車両10，12の距離を測定するよう
になっている。
22及び２０ｍ用超音波送受信機24から超音波が送信さ
れ、これを子機18の１０ｍ用超音波送受信機22及び２０
ｍ用超音波送受信機24が受信し、次に子機18の１０ｍ用
超音波送受信機22及び２０ｍ用超音波送受信機24が超音
波を親機16の１０ｍ用超音波送受信機22及び２０ｍ用超
音波送受信機24へ送信して、これを親機16の１０ｍ用超
音波送受信機22及び２０ｍ用超音波送受信機24が受信す
る。そして、親機16の１０ｍ用超音波送受信機22及び２
０ｍ用超音波送受信機24へ超音波が戻って来るまでの一
連の経過時間から鉄道車両10，12の距離を測定するよう
になっている。
【００１０】親機16側にはモニタ中央装置30及び測距表
示器32が設けられ、親機16において１０ｍ用超音波送受
信機22及び２０ｍ用超音波送受信機24の受信信号は検知
装置20へ伝達され、検知装置20では超音波の伝送時間か
ら鉄道車両10，12の距離が検知され、検知信号が、モニ
タ中央装置30を経て測距表示器32へ送られて、測距表示
器32において距離として表示される。逆に、子機18側に
も、モニタ中央装置30及び測距表示器32を設け、子機18
側から発した超音波が親機16の１０ｍ用超音波送受信機
22及び２０ｍ用超音波送受信機24を経て子機18へ戻って
来る時間から列車間隔を測定し、子機18の測距表示器32
において表示することも可能である。
示器32が設けられ、親機16において１０ｍ用超音波送受
信機22及び２０ｍ用超音波送受信機24の受信信号は検知
装置20へ伝達され、検知装置20では超音波の伝送時間か
ら鉄道車両10，12の距離が検知され、検知信号が、モニ
タ中央装置30を経て測距表示器32へ送られて、測距表示
器32において距離として表示される。逆に、子機18側に
も、モニタ中央装置30及び測距表示器32を設け、子機18
側から発した超音波が親機16の１０ｍ用超音波送受信機
22及び２０ｍ用超音波送受信機24を経て子機18へ戻って
来る時間から列車間隔を測定し、子機18の測距表示器32
において表示することも可能である。
【００１１】１０ｍ用超音波測距器26の１０ｍ用超音波
送受信機22における閾値は２０ｍ用超音波測距器28の２
０ｍ用超音波送受信機24における閾値より高い値に設定
され、例えば１０ｍ用超音波測距器26の１０ｍ用超音波
送受信機22及び２０ｍ用超音波測距器28の２０ｍ用超音
波送受信機24における閾値はそれぞれ６６ｄＢ及び４８
ｄＢとされる。
送受信機22における閾値は２０ｍ用超音波測距器28の２
０ｍ用超音波送受信機24における閾値より高い値に設定
され、例えば１０ｍ用超音波測距器26の１０ｍ用超音波
送受信機22及び２０ｍ用超音波測距器28の２０ｍ用超音
波送受信機24における閾値はそれぞれ６６ｄＢ及び４８
ｄＢとされる。
【００１２】図３は列車間隔に対する測距信号の音圧レ
ベルを示し、一般的な外乱は列車間隔の全測距範囲にお
いて低い方の閾値４８ｄＢよりさらに低い約４０ｄＢで
ある。測距信号は鉄道車両10，12の間隔が離れるに従っ
て漸減する。１０ｍ用超音波送受信機22では、閾値が高
い６６ｄＢに設定されているため、ほとんどの外乱が除
去され、外乱に対する信頼性が増大する。２０ｍ用超音
波送受信機24では、閾値が低い４８ｄＢに設定されてい
るため、低い測距信号も検出可能であり、鉄道車両10，
12の長い列車間隔も測定可能となる。鉄道車両10，12の
併結作業では、鉄道車両10，12間の距離について０〜２
０ｍの範囲の測距データが必要となるとともに、特に鉄
道車両10，12が接近した０〜１０ｍの範囲については正
確なデータが必要となる。そこで、０〜１０ｍの列車間
隔では、閾値が高い６６ｄＢである１０ｍ用超音波送受
信機22により列車間隔を測定し、外乱に対する正確性を
高め、１０〜２０ｍの列車間隔では、閾値が低い４８ｄ
Ｂである２０ｍ用超音波送受信機24により弱い測距信号
から列車間隔を測定し、１０ｍ用超音波送受信機22では
測定困難な長い列車間隔の測定を確保する。
ベルを示し、一般的な外乱は列車間隔の全測距範囲にお
いて低い方の閾値４８ｄＢよりさらに低い約４０ｄＢで
ある。測距信号は鉄道車両10，12の間隔が離れるに従っ
て漸減する。１０ｍ用超音波送受信機22では、閾値が高
い６６ｄＢに設定されているため、ほとんどの外乱が除
去され、外乱に対する信頼性が増大する。２０ｍ用超音
波送受信機24では、閾値が低い４８ｄＢに設定されてい
るため、低い測距信号も検出可能であり、鉄道車両10，
12の長い列車間隔も測定可能となる。鉄道車両10，12の
併結作業では、鉄道車両10，12間の距離について０〜２
０ｍの範囲の測距データが必要となるとともに、特に鉄
道車両10，12が接近した０〜１０ｍの範囲については正
確なデータが必要となる。そこで、０〜１０ｍの列車間
隔では、閾値が高い６６ｄＢである１０ｍ用超音波送受
信機22により列車間隔を測定し、外乱に対する正確性を
高め、１０〜２０ｍの列車間隔では、閾値が低い４８ｄ
Ｂである２０ｍ用超音波送受信機24により弱い測距信号
から列車間隔を測定し、１０ｍ用超音波送受信機22では
測定困難な長い列車間隔の測定を確保する。
【００１３】
【発明の効果】この発明によれば、閾値の異なる２系統
の第１の超音波測距器及び第２の測距器が設けられ、精
度の要求される短い距離に対しては閾値の大きい第１の
超音波測距器から距離が検出され、外乱に因る検出精度
の低下を回避し、また、第２の測距器では、閾値が小さ
い値に設定されて、弱い測距信号を検出可能とし、第１
の超音波測距器によっては検出不能な長い距離を測定す
ることができる。こうして、精度を向上させつつ、所定
の測定可能距離の確保を図ることができる。
の第１の超音波測距器及び第２の測距器が設けられ、精
度の要求される短い距離に対しては閾値の大きい第１の
超音波測距器から距離が検出され、外乱に因る検出精度
の低下を回避し、また、第２の測距器では、閾値が小さ
い値に設定されて、弱い測距信号を検出可能とし、第１
の超音波測距器によっては検出不能な長い距離を測定す
ることができる。こうして、精度を向上させつつ、所定
の測定可能距離の確保を図ることができる。
【図１】測距装置の構成図である。
【図２】２台の鉄道車両の併結作業を示す図である。
【図３】列車間隔に対する測距信号の音圧レベルを示す
グラフである。
グラフである。
１０，１２ 鉄道車両 ２６ １０ｍ用超音波測距器（第１の超音波測距
器） ２８ ２０ｍ用超音波測距器（第２の測距器）
器） ２８ ２０ｍ用超音波測距器（第２の測距器）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神孫子 博 東京都板橋区大和町26番12号 (72)発明者 桑原 馨 埼玉県戸田市上戸田１丁目３番11−305号 (72)発明者 金田 英章 神奈川県横浜市金沢区釜利谷町１番地 東 急車輛製造株式会社内 (72)発明者 片岡 力 神奈川県横浜市金沢区釜利谷町１番地 東 急車輛製造株式会社内 (72)発明者 服部 英之 千葉県習志野市秋津１丁目４番６号の204
Claims (1)
- 【請求項１】 相互に併結する鉄道車両の距離を測定す
る第１の超音波測距器及び第２の測距器が設けられ、測
距信号を検出するための閾値が前記第１の超音波測距器
において前記第２の測距器より高く設定されていること
を特徴とする鉄道車両の測距装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05413892A JP3287002B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 鉄道車両の測距装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05413892A JP3287002B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 鉄道車両の測距装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05213200A true JPH05213200A (ja) | 1993-08-24 |
| JP3287002B2 JP3287002B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=12962215
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05413892A Expired - Fee Related JP3287002B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 鉄道車両の測距装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3287002B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5758847A (en) * | 1995-08-18 | 1998-06-02 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Control device for overhead conveyor |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115327775A (zh) | 2017-04-24 | 2022-11-11 | 奇跃公司 | 跟踪反向散射的激光斑点图案的光流 |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP05413892A patent/JP3287002B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5758847A (en) * | 1995-08-18 | 1998-06-02 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Control device for overhead conveyor |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3287002B2 (ja) | 2002-05-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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