JPH0521283B2 - - Google Patents

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JPH0521283B2
JPH0521283B2 JP59132732A JP13273284A JPH0521283B2 JP H0521283 B2 JPH0521283 B2 JP H0521283B2 JP 59132732 A JP59132732 A JP 59132732A JP 13273284 A JP13273284 A JP 13273284A JP H0521283 B2 JPH0521283 B2 JP H0521283B2
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JP
Japan
Prior art keywords
stranded wire
conductor
inner layer
wire conductor
anticorrosive paint
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP59132732A
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English (en)
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JPS6113506A (ja
Inventor
Shiroo Nagaoka
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication of JPS6113506A publication Critical patent/JPS6113506A/ja
Publication of JPH0521283B2 publication Critical patent/JPH0521283B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の技術分野] 本発明は、素線の応力腐食割れによる断線事故
を防止した撚線導体に関する。 [発明の技術的背景] 架空配電線や海底電線では、素線の応力腐食割
れにより断線事故が生じることがある。 その主な原因は、電線の素線の残留応力の加え
られている部分に、シースや電線の端部等から雨
水等が侵入することによるものと考えられてい
る。このため水分等の侵入を防止する目的で、電
線全長にわたつて素線間に水密コンパウンドを充
填した水密導体が開発されている。 このような水密導体は、素線を撚合せながら、
その素線間に水密コンパウンドを充填する方法に
より製造されており、一般に内層には密着性をよ
くするために粘着性の大きい水密コンパウンドが
使用され、外層には接続時の導体露出を容易にす
るために剥離性のよい水密コンパウンドが使用さ
れている。 [背景技術の問題点] しかしながら、このような従来の水密導体で
は、水密コンパウンドを撚線内部に充填する特殊
な装置が必要で、かつ水密コンパウンドの必要量
も多くなりコスト高になるという欠点があつた。
また、撚線導体の内部にまで水密コンパウンドが
充填されているため、溶断特性が低いうえに、内
層の水密コンパウンドの粘着性が大きいため水密
コンパウンドを完全除去して導体を再生利用する
ことが困難であるという欠点もあつた。 [発明の目的] 本発明者等は、このような従来の欠点を解消す
べく鋭意研究をすすめたところ、従来応力腐食割
れで断線した素線はいずれも黒色の酸化被膜で覆
われ、かつ最外層の素線から断線が起こつている
ことを知見した。したがつて、水密コンパウンド
による防食は、導体撚線の外層についてのみ行な
い、内層は防食塗料による簡易な防食でも応力腐
食割れの防止に対して相当に有効であるものと考
えられる。 本発明はこのような知見に基づいてなされたも
ので、従来の水密導体に匹敵する優れた応力腐食
割れ防止効果を有し、溶断特性が良好で、かつ導
体材料の再利用も可能であつて、しかも経済性に
も優れた撚線導体を提供しようとするものであ
る。 [発明の概要] すなわち本発明の撚線導体は、複数本の素線を
同心円状に多層撚合せてなる撚線導体において、
内層の前記各素線表面に防食塗料が塗布され、外
層の各素線間およびその外周に水密コンパウンド
が被覆充填されてなることを特徴としている。 以下本発明を図面により説明する。 第1図は本発明の撚線導体の一実施例を示す横
断面図である。 同図に示すように、この実施例は銅素線を19ケ
撚りした撚線導体1からなつており、内層の7ケ
撚りの各素線1aの表面には防食塗料2が塗布さ
れ、また外層の12本の素線1bの素線間およびそ
の外周には水密コンパウンド3で被覆充填されて
いる。 本発明における防食塗料2としては、化学的、
熱的に安定で、かつ疏水性を有する炭化水素油、
例えば流動パラフイン、ポリブテン等にベンゾト
リアゾールまたはその誘導体(例えば千代田化学
研究所製チオライトT−1051等)が配合されたも
のが好適する。 このような防食塗料は、優れた応力腐食割れ効
果を有するとともに、素線表面への濡れ性もよく
塗布が容易である。また、逆に除去することも容
易であり、また防食塗料中のベンゾトリアゾール
またはその誘導体の配合量は5〜25%とすること
が好ましい。5%未満では応力腐食割れ防止効果
が不十分となり、逆に25%を越えると効果は変ら
ず、しかも素線上への塗布が困難になる。 このように構成された本発明の撚線導体では、
撚線導体外周からの水の侵入は水密コンパウンド
3により防止することができ、また万一電線の端
部等から素線1a間に水が侵入することがあつて
も、防食塗料により内層の各素線1aが保護され
ているため、内部まで水密コンパウンドが充填さ
れた従来の水道導体に匹敵する優れた応力腐食割
れ防止効果を発揮する。 一方、従来の水密導体と異なり、内層には前述
したような素線への濡れ性がよく、かつ除去も容
易な防食塗料を、隙間なく充填せずに、素線表面
に塗布したので、溶断特性が向上し、また電線を
撤去した後の導体材料の再利用価値も向上する。 次に本発明の撚線導体の製造方法を第2図を参
照して説明する。 第2図において、まず、内層を構成する素線4
aの複数本がダイス5を経て撚合され、次いで予
熱装置6に挿通されて100℃程度に加熱される。
このように素線4を予め加熱することにより、防
食塗料の素線表面への濡れ性および内層撚線導体
内部への防食塗料の浸透性が増大し、且つ防食塗
料に含まれるベンゾトリアゾールまたはその誘導
体が、銅と反応してより厚い被膜を生成するもの
と考えられ、その結果予熱しない場合に比べて応
力腐食割れ防止効果が向上する。なお、予熱方法
としては、素線表面が酸化されない方法であれば
よく、例えば煮沸水、蒸気、加熱不活性ガス等の
中を通過させる方法等を用いることができる。 このようにして内層撚線導体7を予熱した後、
この内層撚線導体7を防食塗料を収容した防食塗
料槽8に連続的に挿通させて、各素線表面に防食
塗料を塗布する。 なお、防食剤塗布槽8には、この防食剤塗布槽
8に防食塗料を供給するとともに、内層撚線導体
7内部にまで防食塗料を浸透させるために防食塗
料を強制的に循環させるポンプ9が設置されてお
り、またその内層撚線導体出口に近接して内層撚
線導体7に過剰に付着した防食塗料を除去するた
めの加圧エア噴出ノズル10が配設されており、
内層撚線導体7の各素線4a上には適量の防食塗
料が塗着される。 次いで各素線の表面に防食塗料が塗布された内
層撚線導体の外周に、常法により、最外層を構成
する所定本数の素線4bが撚合され、その外周に
水密コンパウンド11が絞りダイス12により被
覆されて本発明の撚線導体が製造される。 [発明の実施例] 次に本発明の実施例について説明する。 実施例 外径2mmφの銅素線を、まず7本撚合せつつ約
100℃に予熱した後、各素線表面に流動パラフイ
ンにチオライトT−1051を10%溶解混合した防食
塗料を塗布して内層撚線を形成し、次いでこの内
層撚線の外周に銅素線を12本撚合せつつこれらを
水密コンパウンドで被覆して60mm2(19/2.0mm2
の撚線導体を製造した。 次にこのようにして得られた撚線導体の応力腐
食割れ防止効果を確認するために、従来の銅素線
を19ケ撚りしただけのものを比較例として下記の
ような腐食試験を行なつた。 まず、長さ30cmに切断した試料を、60℃の条件
下で、蒸溜水、食塩水(塩素イオン濃度
100ppm)、硫酸(硫酸イオン濃度100ppm)、アン
モニア水(アンモニアイオン濃度100ppm)の4
種の腐食液にそれぞれ約15cm程度浸漬した状態で
3ケ月、6ケ月、9ケ月保持し、表面に形成され
た酸化皮膜(浸漬部分のみ)の量を酸化第二銅と
して平均皮膜厚さ(μ)を算出した。結果を次表
に示す。
【表】 [発明の効果] 以上の実施例からも明らかなように本発明によ
れば、外層のみ水密コンパウンドで水密に被覆
し、内層の素線は応力腐食割れ防止効果に優れた
防食塗料で保護するようにしたので、従来の水密
導体で問題とされていた溶断特性、導体材料の再
利用性、経済性等が改善され、しかも内層まで水
密コンパウンドを充填した水密導体に匹敵する優
れた応力腐食割れ防止効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す横断面図、第
2図は本発明の撚線導体の製造方法の一例を説明
するための図である。 1……撚線導体、1a,1b,4a,4b……
素線、2……防食塗料、3,11…水密コンパウ
ンド、6……予熱装置、7……内層撚線導体、8
……防食塗料塗布槽、12……絞りダイス。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数本の素線を同心円状に多層撚合せてなる
    撚線導体において、内層の各素線表面には防食塗
    料が塗布され、外層の各素線間およびその外周に
    水密コンパウンドが被覆充填されてなることを特
    徴とする撚線導体。 2 防食塗料が炭化水素油にベンゾトリアゾール
    またはその誘導体を配合してなるものである特許
    請求の範囲第1項記載の撚線導体。 3 炭化水素油は流動パラフインまたはポリブテ
    ンである特許請求の範囲第2項記載の撚線導体。 4 防食塗料のベンゾトリアゾールまたはその誘
    導体の配合量が5〜25%である特許請求の範囲第
    2項または第3項記載の撚線導体。
JP59132732A 1984-06-27 1984-06-27 撚線導体 Granted JPS6113506A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59132732A JPS6113506A (ja) 1984-06-27 1984-06-27 撚線導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59132732A JPS6113506A (ja) 1984-06-27 1984-06-27 撚線導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6113506A JPS6113506A (ja) 1986-01-21
JPH0521283B2 true JPH0521283B2 (ja) 1993-03-24

Family

ID=15088295

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JP59132732A Granted JPS6113506A (ja) 1984-06-27 1984-06-27 撚線導体

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JPS6113506A (ja) 1986-01-21

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