JPH05212748A - プラスチック成形銘板スイッチ部 - Google Patents

プラスチック成形銘板スイッチ部

Info

Publication number
JPH05212748A
JPH05212748A JP4626292A JP4626292A JPH05212748A JP H05212748 A JPH05212748 A JP H05212748A JP 4626292 A JP4626292 A JP 4626292A JP 4626292 A JP4626292 A JP 4626292A JP H05212748 A JPH05212748 A JP H05212748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
resin
molded
injection
nameplate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4626292A
Other languages
English (en)
Inventor
Masumi Kawagoe
益美 川越
Osamu Uchise
修 内勢
Akira Iwamoto
亮 岩本
Masafumi Arita
雅史 有田
Kazunori Yamaguchi
和則 山口
Tomoyuki Kada
智之 加田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOSHI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
HOSHI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HOSHI SEISAKUSHO KK filed Critical HOSHI SEISAKUSHO KK
Priority to JP4626292A priority Critical patent/JPH05212748A/ja
Publication of JPH05212748A publication Critical patent/JPH05212748A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 銘板等のスイッチ盤用生地部材と芯材樹脂側
に欠損窓孔を設けた射出成形樹脂部とを一体成形したプ
ラスチック成形銘板スイッチ部を提供する。 【構成】 透明又は半透明の可撓性プラスチックフィル
ムのスイッチ盤用生地部材、文字、図形等の印刷表示層
及び接着融解層の積層材片と、芯材樹脂側に欠損窓孔を
設けた射出成形樹脂部とを接着融解層を介して一体成形
した構成とする。 【効果】 キ−スイッチ操作部に文字、図形等の印刷表
示を一部持った生地部材が露出し透視感と肉厚を視認で
き、キ−スイッチ部の操作位置の明確化と操作感の改善
を図り得る。また、芯材樹脂側の射出成形樹脂を選択す
ることにより異なった特性のプラスチックを複合一体成
形することができ、かつ金型の構造、成形性等からも極
めて簡易な手段で製作コスト低減を図り得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチック成形銘板ス
イッチ部に関する。さらに詳しくは銘板等のスイッチ盤
用生地部材と射出成形樹脂部とを一体成形し印刷表示部
を一部に設けたプラスチック成形銘板のスイッチ部の構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家電製品や産業機器等での機械器
具に取付けられる電気回路の切断、切り換え、接続のた
めのスイッチ表示盤や銘板等においてプラスチック素材
が多く用いられており、たとえばキ−スイッチ用表面シ
−ト等ではポリエステル・フィルムシ−ト等の可撓性を
有する素材が使用されている。そして、これらのスイッ
チ表示盤や銘板等には操作機能を判り易く、しかも迅速
に誤りなく認識できるような簡潔な文字、用語はじめ、
操作を示す図形標識等が表示され、また、該表示部分に
着色等による装飾性の付加や、操作の識別機能を果たす
表示部の構成がとられているが、これらキ−スイッチ用
シ−トの多くは両面接着テ−プ等を用いてプラスチック
成形品に貼付けられて使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら従来のスイッチ
銘板や表示盤等で、表面に直接的に適宜色彩、模様を施
す方法、或いは両面接着テ−プ等を用いてプラスチック
成形品に貼付する方法等はコスト面では低廉であるとし
ても今日の生活様式の多様化や室内装置品等との調和や
装飾性からみても、産業機械器具分野のスイッチ操作感
の延長の嫌いがあり、操作位置の確認の場合や操作時の
外観視認からみても余りにも平面的で趣向に欠ける欠点
があった。このためその表面に高尚、優美な任意の図
柄、模様等を施したり、或いはスイッチ銘板や表示盤等
でのスイッチ押圧箇所の凸部の形態等を改善する等の構
成を採用するとしても、家電製品等の使用目的によって
はコスト高に繋がる難点があった。
【0004】また、スイッチ銘板や表示盤等に多層化或
いは装飾付与等の為の従来の射出成形でのインサ−ト成
形においては、例えば色調の異なる複数個のプラスチッ
ク成形物を同時成形して一体化する場合や、予め印刷等
を施した加飾基体の切断小片を同時成形して一体化する
等が行われている。しかしながらこれらインサ−ト成形
に供する成形物や加飾基体の材質については主として相
互の密着性等の難点から射出成形樹脂と同等若しくは同
系のものに使用せねばならない制約があった。また、銘
板や表示盤のキ−スイッチ部の隆起性や厚み等が改善さ
れても文字、図形等の印刷表示そのものがやはり平面的
に視認され、例えば該文字、図形等に膨隆状の形成或い
は操作感や美観を求める場合はコスト高に繋がる欠点が
あった。このように、購買者からみても家電製品等のよ
うに日常使用する機器などの場合は尚更のこと、多数の
商品群の中から各自の趣向や操作の簡便性や取扱いが容
易で、しかも各自の趣向に応じた製品を選んで購買する
のが一般的であるが、機器類の形態や価格等と共に、そ
の操作機能の構造が複雑でなく操作位置の明確なことや
的確、簡便な操作ができる操作感、かつ斬新さや機能性
を求めている点からみれば不満足であるという問題点が
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、スイッチ
表示盤や銘板等のスイッチ盤用生地部材やシ−ト等で用
いられているポリエステル・フィルムシ−トが、そのス
イッチ操作機能に適した可撓性を有する素材である点を
利用すると共に、成形インサ−ト側及び芯材樹脂の射出
成形樹脂の相互に良好な親和性と接合性を有する接着融
解層をインサ−ト側にスクリ−ン印刷等によって層着し
一体成形することにより2種以上の異なったプラスチッ
クを一体成形することができ、2種以上のプラスチック
の特性を併せ持ったプラスチック成形物が得られること
から、例えば表面に耐熱性樹脂層を持った熱可塑性プラ
スチック成形物、或いは表面硬度の高いプラスチックと
比較的柔軟な特性を持ったプラスチックの一体成形物な
どの組合わせに着目した。そして、例えばスイッチ盤用
生地部材、印刷表示層及び接着融解層からなる積層材片
と、キ−スイッチ操作部の対応箇所に欠損窓孔を設けた
芯材樹脂の射出成形樹脂部とを接着接合して一体成形
し、さらに該スイッチ盤用生地部材の適宜表示箇所に凸
状隆起部を形成した構成等につき種々検討の結果、本発
明に到達した。
【0006】本発明は、銘板等のスイッチ表示部の操作
機能を備えた透明又は半透明の可撓性を有するプラスチ
ックフィルム若しくはシ−トからなるスイッチ盤用生地
部材の少なくとも片面に文字、図柄、或いは着色等が施
された印刷表示層を形成し、該表示層の上にスクリ−ン
印刷等により接着融解層を設けた所望形状の積層材片
を、射出成形金型内の所定位置に設置して射出成形樹脂
部と接着接合し一体成形されてなり、かつ前記射出成形
樹脂部にはキ−スイッチ操作部の対応箇所に欠損窓孔が
形成された構成、並びにスイッチ盤用生地部材の表面に
凸状隆起部を形成からなる構成、更に凸状隆起部の高さ
を少なくとも射出成形樹脂部の厚さと略同等以上の高さ
とし、凸状側には凸部周縁を除いて接着融解層が層着形
成された該スイッチ盤用生地部材と且つ逆向きの凸状側
に射出成形樹脂部を一体成形した構成からなるプラスチ
ック成形銘板スイッチ部を提供することを目的とする。
さらに他の目的は家電製品等の銘板或いは表示盤のキ−
スイッチ操作位置の明確化並びに肉厚や凸状透視効果等
が施された斬新性と併せて操作感を改善したキ−スイッ
チ操作部を持ったプラスチック成形銘板を工業的有利に
得ることにある。
【0007】本発明において、スイッチ盤用生地部材と
しては、家電製品や産業機器等での機械器具に取付けら
れる電気回路の切断、切り換え、接続等のため指先等で
接触押圧の如き簡便な操作に適した素材であり、通常プ
ラスチック素材が多く用いられており、例えばキ−スイ
ッチ用表面シ−トではポリエステル・フィルム等の可撓
性を有する素材が好適である。またその厚みは通常0.
05mm〜0.3mmの範囲が適当であり、これより薄
いか或いは厚い場合はスイッチ表示盤や銘板等において
操作機能が十分に発揮できない難点がある。さらに、本
発明での射出成形樹脂部の厚さは、取り付けられる家電
製品や産業機器等での機械器具のサイズやキ−スイッチ
表示部分の大きさ等により異なるが、前記積層材片を射
出成形金型内の所定位置に設置して射出成形樹脂部と接
着接合するインサ−ト成形における場合、芯材樹脂とし
て普通15〜30mmが適当である。
【0008】また、本発明において芯材樹脂側の射出成
形樹脂部に使用する樹脂としては、例えばアクリル系樹
脂、ポリカ−ボネイト、ポリエステル、ポリウレタン、
塩化ビニ−ル系樹脂その他の熱可塑性樹脂、或いは熱可
塑性エラストマ−等であり、このような芯材樹脂とし
て、射出成形可能な樹脂であれば熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂、熱可塑性エラストマ−、或いはこれらに無機質
充填剤や着色剤、滑剤等の添加剤等を含むものを使用す
ることができる。また、射出成形機はプランジャ−型、
スクリュ−型等を問わず通常の射出形成機で適用が可能
である。
【0009】さらに接着融解層の材料としては、通常1
00〜250°Cの範囲で加熱、加圧により付着せしめ
ることができるホットメルト型樹脂が適当であり、たと
えばエチレン−酢酸ビニ−ル共重合樹脂、塩化ビニ−ル
樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド系樹脂等を使用
することができ、又、ホットメルト型樹脂の単一層或い
はエチレン−酢酸ビニ−ル共重合樹脂とポリアミド系樹
脂の如く、これらの二種以上が積層されたものであって
もよい。
【0010】
【作用】本発明のプラスチック成形銘板スイッチ部の構
成では、キ−スイッチ操作部は可撓性を有しスイッチ操
作性も確実、簡便に行なうことができるポリエステルフ
ィルムが露出又は凸状形成されておりスイッチ機能を十
分に果たすように働く。また、本発明の構成では、スイ
ッチ盤用生地部材に印刷表示層を形成し接着融解層を設
けた所望形状の積層材片の背後に溶融樹脂を射出したイ
ンサ−ト成形により芯材層の射出成形樹脂部と一体成形
し、かつ該射出成形樹脂部には欠損窓孔を形成してお
り、従来密着性の難点があったポリエステルフィルムの
インサ−ト成形を可能とし、両面テ−プ等をプラスチッ
ク成形品に貼付けたものと異なり、キ−スイッチの対応
箇所の透視性能並びにプラスチック成形銘板キ−スイッ
チとしてプラスチック一体成形物の形態及び肉厚を維持
できるように働く。
【0011】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の一実施例を示す断面部、図5
は本発明のキ−スイッチ部を設けたプラスチック成形銘
板の一実施例を示す正面図であり、図1及び5におい
て、プラスチック成形銘板1には文字、図形等が視認で
きるキ−スイッチ操作部4と、透視窓部5が設けられて
おり、その最外層に指触押圧し操作できるポリエステル
フィルムからなるスイッチ盤用生地部材6と、文字、図
形等の印刷部2及び着色3が施される印刷表示層7、さ
らにその裏面にはスクリ−ン印刷、又はロ−ルコ−タ
−、全面塗布や吹き付け等によりホットメルト系樹脂等
からなる接着融解層8が層着された積層材片15が、射
出成形金型内の所定位置(図示しない)に設置又は載置
され溶融樹脂を加圧注入するインサ−ト成形により一体
化成形され、かつキ−スイッチ操作部4の対応箇所に欠
損窓孔10が形成された芯材樹脂の射出成形樹脂部9と
が接着融解層8を介して一体的に成形された概略構成と
なっている。
【0012】図2は、スイッチ盤用生地部材に凸状隆起
部を形成した構成の断面図であり、前記図1と同様にキ
−スイッチ操作部4の対応箇所に欠損窓孔10が形成さ
れた芯材樹脂の射出成形樹脂部9と積層材片15とが一
体成形された構成よりなり、キ−スイッチ操作部4に対
応するスイッチ盤用生地部材6の裏面側には通常文字又
は図形等の印刷部2或いは着色3が施されており、しか
も印刷部2の文字、図形等がキ−スイッチ操作部4に対
応する箇所に設けた凸状隆起部11は、前記スイッチ盤
用生地部材6が透明又は半透明で且つスイッチ操作機能
を備えた可撓性のあるポリエステルフィルムを円弧突出
状の形態とした凸状隆起部11が形成された構成である
為、該凸状隆起部11の膨隆状態により屈折、拡散反射
により透明又は半透明で屈折率が見る角度によって異な
るレンズ素子効果を備えており、特殊な視覚上の効果を
発揮するスイッチ表示部材の構成となっている。
【0013】図3は、本発明の別実施例を示す断面図で
あり、前記凸状隆起部11の高さを少なくとも射出成形
樹脂部9の厚さと略同等又は同等以上の高さとし、凸状
側には凸部周縁部12を除いて接着融解層11が層着形
成された該スイッチ盤用生地部材6と文字、図形等を設
けた印刷表示層7からなる積層材片15と、これに対し
凸状隆起部11の対応位置に凹凸部13を設けると共
に、前記凸状隆起部11が潰れないような機構、操作と
した射出成形により、上述の構成とは逆向きの凸状側に
射出成形樹脂部9が形成されるように透明性又は半透明
性のプラスチックが射出成形され、これらを一体化する
ことにより、表側には十分に肉厚を持つ透明又は半透明
プラスチック素材が視認され、且つキ−スイッチ操作部
4には可撓性フィルム素材の突出状態を呈するスイッチ
盤用生地部材6が一体成形されたプラスチック成形銘板
スイッチ部が得られる構成となっている。
【0014】また、図3のキ−スイッチ操作部4の構成
では、スイッチ盤用生地部材6の凸状隆起部11は射出
成形樹脂部9の厚さと略同等或いは同等以上の高さと
し、凸状側には凸部周縁部13を除いて接着融解層8が
層着された構成となっている。そして、前記スイッチ盤
用生地部材6の凸状隆起部11では円弧状の曲面等の複
雑形状やその高さを維持する形態であるが、前記隆起部
11の高さを射出成形樹脂部9と同等程度か又はそれ以
上の高さとするいずれの場合であっても、射出成形樹脂
部9の左右相隣る上端角縁を斜め状に切欠した面取り縁
部14を形成することにより、外観上も特異性のある形
態を持ったキ−スイッチ操作部4が視認されると共に、
操作性や機能上もキ−スイッチ操作位置の明確化並びに
操作を的確に行なうことができ且つ操作感を改善した構
成とすることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。成
形インサ−ト側及び芯材樹脂側の射出成形樹脂の相互に
親和性の良好な接着融解層を層着し異なった材質のプラ
スチックの一体成形がなされ、かつ芯材樹脂側には欠損
窓孔を設け、或いは可撓性をもったスイッチ盤用生地部
材には凸状隆起部を形成した構成の為、キ−スイッチ部
の透視感と肉厚を視認できると共に、キ−スイッチ部の
操作位置を明確化し操作感の改善を図り得る。また、芯
材樹脂側の射出成形樹脂の種類を選択することにより異
なったプラスチックを複合一体成形した銘板キ−スイッ
チ部を成形することができ、しかも金型の構造或いは成
形性等からもきわめて簡易な手段と低コストで成形でき
る等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すスイッチ部の断面図で
ある。
【図2】スイッチ盤用生地の表面に凸状隆起部を形成し
たスイッチ部の断面図である。
【図3】本発明の別実施例を示すスイッチ部の断面図で
ある。
【図4】本発明の一実施例を示すプラスチック成形銘板
の正面図である。
【符号の説明】
1 プラスチック成形銘板 2 印刷部 3 着色 4 キ−スイッチ操作部 5 透視窓部 6 スイッチ盤用生地部材 7 印刷表示層 8 接着融解層 9 射出成形樹脂部 10 欠損窓孔 11 凸状隆起部 12 凸部周縁部 13 凹凸部 14 面取り縁部 15 積層材片
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチック成形銘板ス
イッチ部に関する。さらに詳しくは銘板等のスイッチ盤
用生地部材と射出成形樹脂部とを一体成形し印刷表示部
を一部に設けたプラスチック成形銘板のスイッチ部の構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家電製品や産業機器等での機械器
具に取付けられる電気回路の切断、切り換え、接続のた
めのスイッチ表示盤や銘板等においてプラスチック素材
が多く用いられており、たとえばキ−スイッチ用表面シ
−ト等ではポリエステル・フィルムシ−ト等の可撓性を
有する素材が使用されている。そして、これらのスイッ
チ表示盤や銘板等には操作機能を判り易く、しかも迅速
に誤りなく認識できるような簡潔な文字、用語はじめ、
操作を示す図形標識等が表示され、また、該表示部分に
着色等による装飾性の付加や、操作の識別機能を果たす
表示部の構成がとられているが、これらキ−スイッチ用
シ−トの多くは両面接着テ−プ等を用いてプラスチック
成形品に貼付けられて使用されている。
【000
【発明が解決しようとする課題】スイッチ銘板や表示盤
等に多層化或いは装飾付与等の為の従来の射出成形での
インサ−ト成形においては、例えば色調の異なる複数個
のプラスチック成形物を同時成形して一体化する場合
や、予め印刷等を施した加飾基体の切断小片を同時成形
して一体化する等が行われている。しかしながらこれら
インサ−ト成形に供する成形物や加飾基体の材質につい
ては主として相互の密着性等の難点から射出成形樹脂と
同等若しくは同系のものに使用せねばならない制約があ
った。
【000
【課題を解決するための手段】本発明者等は、スイッチ
表示盤や銘板等のスイッチ盤用生地部材やシ−ト等で用
いられているポリエステル・フィルムシ−トが、そのス
イッチ操作機能に適した可撓性を有する素材である点を
利用すると共に、成形インサ−ト側及び芯材樹脂の射出
成形樹脂の相互に良好な親和性と接合性を有する接着融
解層をインサ−ト側にスクリ−ン印刷等によって層着し
一体成形することにより2種以上の異なったプラスチッ
クを一体成形することができ、2種以上のプラスチック
の特性を併せ持ったプラスチック成形物が得られること
から、例えば表面に耐熱性樹脂層を持った熱可塑性プラ
スチック成形物、或いは表面硬度の高いプラスチックと
比較的柔軟な特性を持ったプラスチックの一体成形物な
どの組合わせに着目した。そして、例えばスイッチ盤用
生地部材、印刷表示層及び接着融解層からなる積層材片
と、キ−スイッチ操作部の対応箇所に欠損窓孔を設けた
芯材樹脂の射出成形樹脂部とを接着接合して一体成形
し、さらに該スイッチ盤用生地部材の適宜表示箇所に凸
状隆起部を形成した構成等につき種々検討の結果、本発
明に到達した。
【000】本発明は、銘板等のスイッチ表示部の操作
機能を備えた透明又は半透明の可撓性を有するプラスチ
ックフィルム若しくはシ−トからなるスイッチ盤用生地
部材の少なくとも片面に文字、図柄、或いは着色等が施
された印刷表示層を形成し、該表示層の上にスクリ−ン
印刷等により接着融解層を設けた所望形状の積層材片
を、射出成形金型内の所定位置に設置して射出成形樹脂
部と接着接合し一体成形されてなり、かつ前記射出成形
樹脂部にはキ−スイッチ操作部の対応箇所に欠損窓孔が
形成された構成、並びにスイッチ盤用生地部材の表面に
凸状隆起部を形成からなる構成、更に凸状隆起部の高さ
を少なくとも射出成形樹脂部の厚さと略同等以上の高さ
とし、凸状側には凸部周縁を除いて接着融解層が層着形
成された該スイッチ盤用生地部材と且つ逆向きの凸状側
に射出成形樹脂部を一体成形した構成からなるプラスチ
ック成形銘板スイッチ部を提供することを目的とする。
さらに他の目的は家電製品等の銘板或いは表示盤のキ−
スイッチ操作位置の明確化並びに肉厚や凸状透視効果等
が施された斬新性と併せて操作感を改善したキ−スイッ
チ操作部を持ったプラスチック成形銘板を工業的有利に
得ることにある。
【000】本発明において、スイッチ盤用生地部材と
しては、家電製品や産業機器等での機械器具に取付けら
れる電気回路の切断、切り換え、接続等のため指先等で
接触押圧の如き簡便な操作に適した素材であり、通常プ
ラスチック素材が多く用いられており、例えばキ−スイ
ッチ用表面シ−トではポリエステル・フィルム等の可撓
性を有する素材が好適である。またその厚みは通常0.
05mm〜0.3mmの範囲が適当であり、これより薄
いか或いは厚い場合はスイッチ表示盤や銘板等において
操作機能が十分に発揮できない難点がある。さらに、本
発明での射出成形樹脂部の厚さは、取り付けられる家電
製品や産業機器等での機械器具のサイズやキ−スイッチ
表示部分の大きさ等により異なるが、前記積層材片を射
出成形金型内の所定位置に設置して射出成形樹脂部と接
着接合するインサ−ト成形における場合、芯材樹脂とし
て普通1.5〜30mmが適当である。
【000】また、本発明において芯材樹脂側の射出成
形樹脂部に使用する樹脂としては、例えばアクリル系樹
脂、ポリカ−ボネイト、ポリエステル、ポリウレタン、
塩化ビニ−ル系樹脂その他の熱可塑性樹脂、或いは熱可
塑性エラストマ−等であり、このような芯材樹脂とし
て、射出成形可能な樹脂であれば熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂、熱可塑性エラストマ−、或いはこれらに無機質
充填剤や着色剤、滑剤等の添加剤等を含むものを使用す
ることができる。また、射出成形機はプランジャ−型、
スクリュ−型等を問わず通常の射出形成機で適用が可能
である。
【000】さらに接着融解層の材料としては、通常1
00〜250°Cの範囲で加熱、加圧により付着せしめ
ることができるホットメルト型樹脂が適当であり、たと
えばエチレン−酢酸ビニ−ル共重合樹脂、塩化ビニ−ル
樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂等を使用することができ、また、ホットメ
ルト型樹脂の単一層或いはエチレン−酢酸ビニ−ル共重
合樹脂とポリアミド系樹脂の如く、これらの二種以上が
積層されたものであってもよい。
【000
【作用】本発明のプラスチック成形銘板スイッチ部の構
成では、キ−スイッチ操作部は可撓性を有しスイッチ操
作性も確実、簡便に行なうことができるポリエステルフ
ィルムが露出又は凸状形成されておりスイッチ機能を十
分に果たすように働く。また、本発明の構成では、スイ
ッチ盤用生地部材に印刷表示層を形成し接着融解層を設
けた所望形状の積層材片の背後に溶融樹脂を射出したイ
ンサ−ト成形により芯材層の射出成形樹脂部と一体成形
し、かつ該射出成形樹脂部には欠損窓孔を形成してお
り、従来密着性の難点があったポリエステルフィルムの
インサ−ト成形を可能とし、プラスチック成形銘板キ−
スイッチとしてプラスチック一体成形物の形態及び肉厚
を維持できるように働く。
【0010
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の一実施例を示す断面部、図5
は本発明のキ−スイッチ部を設けたプラスチック成形銘
板の一実施例を示す正面図であり、図1及び5におい
て、プラスチック成形銘板1には文字、図形等が視認で
きるキ−スイッチ操作部4と、透視窓部5が設けられて
おり、その最外層に指触押圧し操作できるポリエステル
フィルムからなるスイッチ盤用生地部材6と、文字、図
形等の印刷部2及び着色3が施される印刷表示層7、さ
らにその裏面にはスクリ−ン印刷、又はロ−ルコ−タ
−、全面塗布や吹き付け等によりホットメルト系樹脂等
からなる接着融解層8が層着された積層材片15が、射
出成形金型内の所定位置(図示しない)に設置又は載置
され溶融樹脂を加圧注入するインサ−ト成形により一体
化成形され、かつキ−スイッチ操作部4の対応箇所に欠
損窓孔10が形成された芯材樹脂の射出成形樹脂部9と
が接着融解層8を介して一体的に成形された概略構成と
なっている。
【0011】図2は、スイッチ盤用生地部材に凸状隆起
部を形成した構成の断面図であり、前記図1と同様にキ
−スイッチ操作部4の対応箇所に欠損窓孔10が形成さ
れた芯材樹脂の射出成形樹脂部9と積層材片15とが一
体成形された構成よりなり、キ−スイッチ操作部4に対
応するスイッチ盤用生地部材6の裏面側には通常文字又
は図形等の印刷部2或いは着色3が施されており、しか
も印刷部2の文字、図形等がキ−スイッチ操作部4に対
応する箇所に設けた凸状隆起部11は、前記スイッチ盤
用生地部材6が透明又は半透明で且つスイッチ操作機能
を備えた可撓性のあるポリエステルフィルムを円弧突出
状の形態とした凸状隆起部11が形成された構成である
為、該凸状隆起部11の膨隆状態により操作時の視認及
び操作感の改善が図られる構成となっている
【0012】図3は、本発明の別実施例を示す断面図で
あり、前記凸状隆起部11の高さを少なくとも射出成形
樹脂部9の厚さと略同等又は同等以上の高さとし、凸状
側には凸部周縁部12を除いて接着融解層が層着形成
された該スイッチ盤用生地部材6と文字、図形等を設け
た印刷表示層7からなる積層材片15と、これに対し凸
状隆起部11の対応位置に凹凸部13を設けると共に、
前記凸状隆起部11が潰れないような機構、操作とした
射出成形により、上述の構成とは逆向きの凸状側に射出
成形樹脂部9が形成されるように透明性又は半透明性の
プラスチックが射出成形され、これらを一体化すること
により、表側には十分に肉厚を持つ透明又は半透明プラ
スチック素材が視認され、且つキ−スイッチ操作部4に
は可撓性フィルム素材の突出状態を呈するスイッチ盤用
生地部材6が一体成形されたプラスチック成形銘板スイ
ッチ部が得られる構成となっている。
【0013】また、図3のキ−スイッチ操作部4の構成
では、スイッチ盤用生地部材6の凸状隆起部11は射出
成形樹脂部9の厚さと略同等或いは同等以上の高さと
し、凸状側には凸部周縁部12を除いて接着融解層8が
層着された構成となっている。そして、前記スイッチ盤
用生地部材6の凸状隆起部11では円弧状の曲面等の複
雑形状やその高さを維持する形態であるが、前記隆起部
11の高さを射出成形樹脂部9と同等程度か又はそれ以
上の高さとするいずれの場合であっても、射出成形樹脂
部9の左右相隣る上端角縁を斜め状に切欠した面取り縁
部14を形成することにより、外観上も特異性のある形
態を持ったキ−スイッチ操作部4が視認されると共に、
操作性や機能上もキ−スイッチ操作位置の明確化並びに
操作を的確に行なうことができ且つ操作感を改善した構
成とすることができる。
【0014
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。成
形インサ−ト側及び芯材樹脂側の射出成形樹脂の相互に
親和性の良好な接着融解層を層着し異なった材質のプラ
スチックの一体成形がなされ、かつ芯材樹脂側には欠損
窓孔を設け、或いは可撓性をもったスイッチ盤用生地部
材には凸状隆起部を形成した構成の為、キ−スイッチ部
の透視感と肉厚を視認できると共に、キ−スイッチ部の
操作位置を明確化し操作感の改善を図り得る。また、芯
材樹脂側の射出成形樹脂の種類を選択することにより異
なったプラスチックを複合一体成形した銘板キ−スイッ
チ部を成形することができ、しかも金型の構造或いは成
形性等からもきわめて簡易な手段と低コストで成形でき
る等の優れた効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 和則 大阪府高槻市氷室2の42の8 (72)発明者 加田 智之 大阪府高槻市川添2丁目31−7

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明又は半透明の可撓性を有するプラス
    チックフィルム若しくはシ−トからなるスイッチ盤用生
    地部材の少なくとも片面に文字、図柄、或いは着色等が
    施された印刷表示層を形成し、該表示層にスクリ−ン印
    刷等により接着融解層を設けた所望形状の積層材片を、
    射出成形金型内の所定位置に設置して芯材樹脂側の射出
    成形樹脂部と接着接合し一体成形されてなり、かつ前記
    射出成形樹脂部にはキ−スイッチ操作部の対応箇所に欠
    損窓孔が形成された構成からなることを特徴とするプラ
    スチック成形銘板スイッチ部。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ盤用生地部材の表面に凸状
    隆起部を形成した構成からなる請求項1記載のプラスチ
    ック成形銘板スイッチ部。
  3. 【請求項3】 前記キ−スイッチ操作部に対応するスイ
    ッチ盤用生地部材を弧面突起形状とした凸状隆起部の高
    さを少なくとも射出成形樹脂部の厚さと略同等又はそれ
    以上の高さとし、凸状側には凸部周縁部を除いて接着融
    解層が層着形成された積層材片と、かつ逆向きの凸状側
    に射出成形樹脂部を一体成形した構成からなる請求項2
    又は3記載のプラスチック成形銘板スイッチ部。
JP4626292A 1992-02-01 1992-02-01 プラスチック成形銘板スイッチ部 Pending JPH05212748A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4626292A JPH05212748A (ja) 1992-02-01 1992-02-01 プラスチック成形銘板スイッチ部

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4626292A JPH05212748A (ja) 1992-02-01 1992-02-01 プラスチック成形銘板スイッチ部

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05212748A true JPH05212748A (ja) 1993-08-24

Family

ID=12742295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4626292A Pending JPH05212748A (ja) 1992-02-01 1992-02-01 プラスチック成形銘板スイッチ部

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05212748A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000306457A (ja) * 1999-04-20 2000-11-02 Hoshi Seisakusho:Kk プラスチック成形銘板
KR100797153B1 (ko) * 2001-06-22 2008-01-23 주식회사 엘지이아이 가전기기의 콘트롤패널조립체 및 그 제조방법
JP2012250533A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Abatek Internatl Ag ボタン機能を備えたファンクショナルユニット

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000306457A (ja) * 1999-04-20 2000-11-02 Hoshi Seisakusho:Kk プラスチック成形銘板
KR100797153B1 (ko) * 2001-06-22 2008-01-23 주식회사 엘지이아이 가전기기의 콘트롤패널조립체 및 그 제조방법
JP2012250533A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Abatek Internatl Ag ボタン機能を備えたファンクショナルユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4295468B2 (ja) 照光式押釦スイッチ用カバー部材
TWI386298B (zh) 加飾成型物及其製造方法
KR100608221B1 (ko) 키시트부재와 그 제조방법
JP4054040B2 (ja) 成形同時加飾成形品及び成形同時加飾成形品の製造方法
JP2002156912A (ja) 電子機器表示窓の保護パネル
JP4201226B2 (ja) 押釦スイッチ構造体及びその製造方法
JPH05212748A (ja) プラスチック成形銘板スイッチ部
CN111660632B (zh) 装饰片及其制造方法、显示装置
US20070054094A1 (en) Multi-layer material with three dimensional texture
JP3591719B2 (ja) 成形用印刷シート及び押釦スイッチ用キートップ部材
JP2003071956A (ja) 皮革触感を有する照光性部品用加飾シートおよび皮革触感を有する照光性部品の製造方法
JP2000263994A (ja) ホログラムを有する転写フィルム及びその製造方法
JP3514576B2 (ja) キーパッドの製造方法とキーパッド
JP4478541B2 (ja) 裏面側から照光可能な成形同時加飾成形品の製造方法
JP3150908B2 (ja) 成形同時絵付け品とその製造方法
US20240083153A1 (en) Decorative film for insert molding, method for manufacturing decorative film for insert molding, and method for manufacturing resin molded product
JP4198814B2 (ja) 押釦スイッチ構造体の製造方法
JPH0755060Y2 (ja) 装飾合成樹脂板
JP3514584B2 (ja) ボタン付パネルの製造方法
KR200346036Y1 (ko) 가구패널용 엣지몰딩스트립
JP3514577B2 (ja) キーパッドとその製造方法
JP2001337607A (ja) デザインパネル及びその製造方法
JP4890342B2 (ja) 木口材
KR20050091571A (ko) 반투명 홀로그램 디자인을 갖는 디스플레이 보호 패널 및이를 구비한 휴대용 이동전화 단말기
JP2525120B2 (ja) 装飾合成樹脂板