JPH05210309A - 湿式現像装置 - Google Patents

湿式現像装置

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JPH05210309A
JPH05210309A JP5694791A JP5694791A JPH05210309A JP H05210309 A JPH05210309 A JP H05210309A JP 5694791 A JP5694791 A JP 5694791A JP 5694791 A JP5694791 A JP 5694791A JP H05210309 A JPH05210309 A JP H05210309A
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groove
developing
developing roller
roller
depth
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JP5694791A
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Atsushi Yagi
厚志 八木
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溝加工の容易な現像ローラを用いても、現像
ローラの回転数を高めることなく現像ムラの発生を低減
し、高い現像性能を維持する。 【構成】 現像ローラの表面に、現像液供給用の第1の
溝と、底面が現像電極部を構成する第2の溝とを形成
し、第2の溝の深さを0.1ミリメートル以上、0.2
ミリメートル以下とする。 【効果】 第2の溝を上記のような構成にすれば、
(a),(b)のグラフに示すように、現像ローラを高
回転させたときでも高い画像濃度が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電潜像を有する記録
シートに現像液を供給するように回転可能であり、現像
を促進する現像電極部を有する現像ローラを具備する湿
式現像装置関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】上述の湿式現像装置とし
て、例えば、部分的に現像液面に接触し、回転すること
により表面に液膜を形成た現像ローラの表面に対して、
微小なギャップをもってシートを対向させ搬送し、ロー
ラとシートとの間に現像液を供給してこの現像液を作用
させるローラ式の湿式現像装置が、特開昭60−286
78号公報に開示されている。
【0003】この従来例では、表面が平滑な現像ローラ
が使用されているが、ローラ表面への現像液の付着量を
増やしてローラとシートとの間への現像液の供給を効率
良くするために、ローラの回転軸と平行な溝が表面に形
成された現像ローラが使用されているものも知られてい
る。この場合にはローラ表面の溝加工は容易であるが、
ローラの回転軸方向の現像ムラが現像面に発生し易い。
この現像ムラの様子を図9に示す。図9において、符号
60はローラ基体、符号61は平行溝、符号62は高濃
度部、符号63は低濃度部を、夫々示す。
【0004】図9の(a)に示すように、ローラ基体6
0には、幅1.4ミリメートル、深さ0.8ミリメート
ルの溝を30本形成している。この現像ローラを使用
し、ローラの回転数を順次変更してベタ画像を現像した
時の画像の状態を図9の(b),(c),(d)に夫々
示す。図9の(b)に示すように、現像ローラの回転数
が低い場合のベタ画像部では、高濃度部62の幅は0.
9〜1.0ミリメートルとなっている。
【0005】記録シートの送り速度に対して現像ローラ
の回転数を高くするに従って、図9の(c)に示すよう
に、高濃度部62の幅が広くなっている。現像ローラの
回転数の十分に高い領域では、図9の(d)に示すよう
に、画像濃度が全体的に高くなり、線状のムラは消失す
る。
【0006】しかし、この現像ローラを用いて現像ムラ
を目立たないようにするためには、現像ローラの回転数
を高くする必要がある。現像ローラの回転数を高くする
と、ローラの駆動系に負担がかかり、現像液の飛散が起
りやすい。
【0007】この欠点を解消するために、現像ローラの
表面にスパイラル状の溝を形成した湿式現像装置が、例
えば特公昭51−43783号公報に開示されているよ
うに知られている。図10に示すように、この装置にお
いては、静電潜像を有する記録シート64は、搬送ロー
ラ65によって矢印V方向に搬送される。現像ローラ6
6の表面には、図11の(a)に示すような多条のスパ
イラル溝68が形成されており、この表面に現像液供給
トレイ69から現像液70が供給される。供給された現
像液70は、現像ローラ66と記録シート64とが最も
近接する部分でシートの記録面に接触して作用し、現像
が行われる。なお、この公報においては、現像液70を
効率良く供給し現像ムラの発生を防ぐために、ピッチ
1.2ミリメートル、ねじの谷角60度、条数110
本、リード角60度、リードの長さ132ミリメートル
のスパイラル溝68が形成された現像ローラ66が使用
されている。
【0008】しかし、表面にスパイラル状の溝を形成し
た現像ローラを湿式現像装置に用いた場合に発生しやす
い問題点として、図11に示すような現象がある。図1
1において、符号67はローラ基体を、符号68はスパ
イラル溝を、符号71はベタ画像部を、符号72は高濃
度部を、符号73は低濃度部を、夫々示す。
【0009】例えば、図11の(a)に示すようなピッ
チ1ミリメートル・谷の深さ1ミリメートルの1条ねじ
状のスパイラル溝68を現像ローラ66の表面に形成
し、このローラを用いて静電潜像を現像するものとす
る。この場合のスパイラル溝68の形状は、前述の特公
昭51−43783号公報において良好な結果を得たピ
ッチ1ミリメートル、ねじの谷角60度に近い形状であ
り、リード角のみが著しく異なっている。このような形
状の現像ローラ66を使用し、ベタ画像を現像したとき
の画像の状態を図11の(b),(c),(d)に夫々
示す。このベタ画像部71では、全体的に低い濃度で現
像された領域中に、スパイラル溝68のピッチと同じピ
ッチで配列された著しく濃度の高い線が現像されてい
て、画像濃度の不均一なムラ画像となってしまってい
る。図11の(c)に示すように、線状の高濃度部73
の幅は、0.3〜0.4ミリメートルとなっている。静
電潜像の表面電位を100Vとしたときには、ベタ画像
部71の平均画像濃度は1.0(D=1.0)、高濃度
部の幅は約0.4ミリメートルであった。潜像電位が2
0Vの領域では、低濃度部73にはトナーがほとんど付
着しておらず、高濃度部72の幅は約0.3ミリメート
ルであった。
【0010】記録シート64の送り速度に対して現像ロ
ーラ66の回転速度を高めるか、又はスパイラル溝68
を多条ねじ構造としリード角を大きくすると、図11の
(d)に示すように、記録シート64の送り方向に対す
る高濃度部72の幅も大きくなる。又、全体の画像濃度
が高くなって線状のムラは次第に目立ちにくくなる。線
が目立たない状態にするためには、現像ローラ66の回
転数を高くするか、あるいは溝の傾斜角を大きくする必
要がある。
【0011】しかし、現像ローラの回転数を高くする
と、このローラの駆動系に負担がかかり、現像液の飛散
が起り易い。溝の傾斜角を大きくすると、溝が複雑化し
て加工が困難となる。現像溝を多条化すると、現像ロー
ラの回転方向に対して溝の角度が大きくなるために、現
像溝内に現像液が停滞し、現像ムラが発生したり現像終
了後に現像溝に現像液が残留して固着したりする。
【0012】本発明の目的は、溝加工の容易な現像ロー
ラを用いても、現像ローラの回転数を高めることなく現
像ムラの発生を低減でき、高い現像性能を維持できる湿
式現像装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】従って本発明の湿式現像
装置においては、記録シートに現像液を供給するように
回転可能であり、現像を促進する現像電極部を有する現
像ローラを具備するものであり、前記現像液を供給する
第1の溝と、この第1の溝より浅く、底面が前記現像電
極部を構成する第2の溝とを前記現像ローラの表面に形
成し、前記第2の溝の深さを0.1ミリメートル以上、
0.2ミリメートル以下としたことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の湿式現像装置において、現像ローラの
表面に形成された第1の溝は、主に記録シートに現像液
を供給し、第1の溝よりも浅い第2の溝は、主に現像電
極部として電圧が印加され現像を促進する。
【0015】
【実施例】以下に、本発明による第1実施例の湿式現像
装置を、図1乃至図5を参照して詳細に説明する。
【0016】図1の(a)に示すように、湿式現像装置
は、この装置のハウジングをなす細長の気密箱体20を
具備する。この気密箱体20は、スリット窓21を構成
するように長手方向に沿って上面が開口した筒形状の中
空部材20aと、この中空部材20aの両端を夫々封止
し、後述の現像ローラ25を支持する封止部材20b,
20cとから構成されている。この気密箱体20のスリ
ット窓21の長手方向の長さは、静電潜像が形成された
記録シートの幅よりも少し短く設定されている。気密箱
体20の一端側の封止部材20b近くの下部には、気密
箱体20内に現像液を供給するための現像液供給口22
が取り付けられている。この現像液供給口22の上端面
は、封止部材20bの底面と同一面に来るように設置さ
れている。気密箱体20の他端側の封止部材20c近く
の下部には、気密箱体20内の現像液を排出するための
現像液排出口23が取り付けられている。この現像液排
出口23の上端面は、現像液供給口22の上端面よりも
高く設定されており、気密箱体20内の現像液の液面を
一定の高さに保つ液面規制端24をなしている。
【0017】前記気密箱体20内は、記録シートに現像
液を供給する導電性の現像ローラ25が封止部材20
b,20cにより回転可能に支持されている。この現像
ローラ25の周面には、後述する静電潜像を有する記録
シートに現像液を供給するための第1の溝と、この第1
の溝よりも浅く、底面が現像電極部を構成する第2の溝
とが、現像ローラ25の回転軸と平行な方向に延出して
形成されている。これら第1及び第2の溝は、簡略化の
ために図1の(b)には図示しない。この現像ローラ2
5は、一端側に駆動側ローラ軸26を、他端側に支持側
ローラ軸27を夫々有する。この駆動側ローラ軸26
は、気密箱体20の外側で図示しない駆動用のモータの
回転シャフトに接続されており、現像ローラ25はこの
モータによって回転される。この駆動側ローラ軸26は
封止部材20b中に設けられたベアリング29によって
支持されている。駆動側ローラ軸26と封止部材20b
との間には、シールリング30が、これらの間を通る気
密箱体20内への空気の侵入を防止するようにもうけら
れている。このベアリング29の外側は押え部材31に
よって押さえられている。前記支持側ローラ軸27は封
止部材20c中で軸受けブッシュ28によって軸止され
ている。
【0018】前記現像液供給口22には、現像液が収納
された現像液容器32が配管34aによって接続されて
いる。又、現像液排出口23には、気密箱体20内の空
気及び現像液を吸引する吸引ポンプ33が配管34bに
よって接続されている。前記現像液容器32と吸引ポン
プ33とは、配管34cによって接続されている。
【0019】この様に構成された本発明による第1実施
例の湿式現像装置の作用を以下に説明する。まず、一様
な電位で静電潜像が記録されている記録シートを、気密
箱体20のスリット窓21を覆うように気密箱体20上
に搬送する。この状態で吸引ポンプ33を作動させる
と、この吸引ポンプ33は気密箱体20内の空気を現像
液排出口23より吸引するので、記録シートがスリット
窓21の縁に密着する。さらに吸引ポンプ33が気密箱
体20内の空気を吸引して気密箱体20内の圧力が低く
なると、この負圧により、配管34aを介して現像液容
器32から現像液が気密箱体20内に流入する。そのま
ま現像液の流入が続くと、液面が現像液排出口23の液
面規制端24まで上昇する。液面が液面規制端24を越
えると、現像液と気密箱体20内の空気とが現像液排出
口23から排出され、液面の高さは一定に保たれる。そ
して、記録シートとスリット窓21との間から侵入して
くる空気の量と現像液排出口23から排出される空気の
量とのバランスが取れると、気密箱体20内の圧力が一
定に保たれるので、現像液は安定した状態で循環され
る。前記記録シートは気密箱体20内の負圧により気密
箱体20内に引き込まれるように撓んで、現像ローラ2
5の表面にほぼ接触しながら図示しない搬送手段によっ
て搬送される。記録シートの搬送を行いながら、現像ロ
ーラ25を回転させて現像を行う。この現像ローラ25
による現像の様子を、図2の(a)を用いて説明する。
なお、図2において、符号35に第1の溝、符号36に
第2の溝、符号37に現像ローラの表面、符号38に記
録シートを夫々示し、第1の溝35の深さを0.8ミリ
メートル、第2の溝36の深さを0.2ミリメートルと
する。
【0020】図2の(a)において、記録シート38は
現像ローラの表面39にほぼ接触している状態となって
いる。導電性の現像ローラの表面39と記録シート38
との間には、矢印で示すような電気力線が作用してお
り、現像液中のトナー粒子はこの電気力線に沿って泳動
され記録シートに付着し、記録シート38に形成されて
いた静電潜像は現像される。
【0021】電気泳動の速度は電気力線の電位勾配によ
って決まってくる。記録シート38上の静電潜像の電荷
の密度が均一でも、記録シート38と溝の底面との間隔
によって電位勾配は異なってくる。図2の(a)に示す
深さ0.2ミリメートルの第2の溝36では、これの底
面と記録シートの記録面との間隔、即ち第2の溝36の
深さが0.2ミリメートルと小さいために電位勾配は大
きく、トナー粒子は高速で泳動する。一方、第1の溝3
5では、これの底面と記録シート38の記録面との間
隔、即ち第1の溝35の深さが0.8ミリメートルであ
るので電位勾配が小さく、電気泳動の速度は比較的小さ
い。
【0022】次に、上述のように作用する第1の溝35
と第2の溝36との夫々の深さと、現像ローラ25の回
転数とを夫々変化させて記録シート38に記録されてい
る静電潜像を現像し、それらの画像濃度を比べてみる。
まず第1に、深いほうの第1の溝35を一定の深さ、即
ち0.8ミリメートルとし、浅いほうの第2の溝36の
深さを、図2の(a),(b),(c),(d),
(e)に夫々示すように0.2, 0.1, 0.3,
0.5, 0.05ミリメートルと可変させて測定し
た。第2に、浅いほうの第2の溝36を一定の深さ、即
ち0.2ミリメートルとし、深いほうの第1の溝35の
深さを、図4の(a),(b),(c),(d),
(e)に夫々示すように0.2, 0.4, 0.6,
0.8, 1.0ミリメートルと可変させて実験し
た。なお、上記第1及び第2の実験では、現像ローラ2
5は直径26ミリメートルのものを用い、円周上に第1
の溝35を30個、第2の溝36を15個形成したもの
を使用した。現像ローラ25は可変速モータによって夫
々100,200,300,400r.p.m.で回転
させた。記録シート38としては、現像ローラの手前で
コロナ帯電器によって表面に100Vの静電潜像を形成
した静電記録紙を使用した。記録シートの搬送速度は毎
秒38ミリメートルとし、現像ローラは記録紙の搬送方
向と同じ方向に回転させた。現像液はセイコー電子工業
株式会社より発売されているカラー静電プロッタEP4
00用の黒現像液を使用し、溶液はアイソファーG(商
品名;米エクソン社)を使用した。
【0023】第1の実験において、静電潜像を現像した
ときの現像ローラ25の回転数と画像濃度との関係は図
3のグラフに示すようになっている。ローラ回転数10
0r.p.m.のときの各々の画像濃度を比べてみる
と、第2の溝36の深さを、最も浅い0.05ミリメー
トルとした(e)が最も画像濃度が高く、最も深い0.
5ミリメートルとした(d)が最も画像濃度が低い。即
ち、この回転数においては、第2の溝36を浅くするく
するに従って画像濃度は高くなっている。これは、記録
シート38と溝の底面との間隔が小さいほうが電位勾配
が大きく、トナー粒子が高速で泳動していることを示し
ている。しかし、順次ローラの回転数を高くしてゆく
と、他のものは順次上昇して行くが、最も浅い(e)の
画像濃度は殆ど上昇しない。これは、溝の浅すぎると溝
の底面と記録シート38との間に現像液が十分に供給さ
れていないためであることを示している。又、(a)及
び(b)と、(c)及び(d)とを比べてみると、
(a)及び(b)の画像濃度の方が断然に良い。これ
は、記録シート38と溝の底面との間隔が大きいと電位
勾配が小さくなり、トナー粒子の泳動速度が低くなって
しまうことを示している。従って高い画像濃度を得るた
めには、現像電極を構成する第2の溝36の底面と記録
シート38との間隔を小さくすると共に、記録シート3
8の表面に現像液を十分に供給する必要があることがわ
かる。この必要を満たすためには、上記第1の実験結果
より、第2の溝36の深さを、0.1ミリメートル以
上、0.2ミリメートル以下に設定するのが最適であ
る。
【0024】第2の実験における静電潜像を現像したと
きの現像ローラ25の回転数と画像濃度との関係は図5
のグラフに示すようになっている。このグラフを全体的
に見てみると、第1の溝35の深さが最も浅い0.2ミ
リメートルの(a)の画像濃度が最も低く、最も深い
1.0ミリメートルの(e)の画像濃度が最も高くなっ
ている。(e)の画像濃度が、ほかのものと比べてより
低いのは、図4の(a)に示すように、第1の溝35の
深さが第2の溝36の深さと同じであり、実質的に溝が
一つとなってその幅が広くなるので、現像液の供給量が
低くなり、かつ、電位勾配の大きくなる領域が広くなる
ためであると思われる。これと対応して(c),
(d),(e)の画像濃度が極めて高いのは、0.6乃
至1.0ミリメートルと溝が深いので現像液の供給量が
高くなるためであると思われる。上記第2の実験の結果
より、第1の溝35の深さを0.6ミリメートル以上に
設定するのが最適である。
【0025】従って、第1及び第2の実験の結果、第1
の溝の深さを0.6ミリメートル以上、第2の溝の深さ
を0.1ミリメートル以上、0.2ミリメートル以下に
設定することにより、現像ムラが発生しにくく、均一な
画像濃度が得られる。又、ローラの回転数が低くても高
い画像濃度が得られるので、ローラの回転数を下げて装
置内の現像液の飛散を防ぐことができる。
【0026】表面に溝が形成されていない現像ローラを
使用する場合は、現像液を適正に作用させるために必要
な所定の間隔をローラの表面と記録シートとの間に保ち
ながら搬送させなければならないので、記録シートを搬
送する精度を高めなければならない。しかし本願の場合
は、ローラの表面と記録シートとの間隔は、ローラの表
面に形成された溝の深さによって保たれているので、記
録シートを搬送する精度を高めなくとも、安定した現像
能力を得ることができる。
【0027】次に、本発明の湿式現像装置の第2実施例
における現像ローラを、図6を用いて説明する。なお、
第1実施例と同一の部材または同一の部分は第1実施例
と同一の符号を用い、説明を簡略化する。以下、第3及
び第4実施例においても同様に説明する。
【0028】図6に示す第2実施例における現像ローラ
39の第2の溝41は、断面がテーパ付けされた三角形
状をなしている。この第2の溝41の最も深いところ
は、ローラの表面42からの距離が0.2ミリメートル
である。又、第1の溝40の深さは0.8ミリメートル
である。この様に形成すれば、第1実施例と同様の効果
が得られる。又、上述の通りに現像ローラ39の表面を
形成するには、まず第1の溝40を形成し、この後ロー
ラの表面をテーパ付けするだけで良いので、加工が簡単
である。
【0029】図7に示す第3実施例の現像ローラ44の
第2の溝46は、断面が三角形状をなしている。本実施
例の場合も、第2の溝46の最も深いところは0.2ミ
リメートルであり、第1の溝40の深さは0.8ミリメ
ートルであり、第2実施例と同様に加工が簡単である。
【0030】図8に示す第4実施例の現像ローラ49の
第1の溝50及び第2の溝51は、夫々の断面が台形に
なっている。第1の溝50の深さは0.8ミリメートル
であり、第2の溝51の深さは0.2ミリメートルであ
る。溝を台形状にした場合、四角形状にした場合と比べ
て溝の内部の現像液が入れ替わりやすいので、現像ムラ
が発生しにくい、という利点がある。第2乃至第4実施
例においては、第1及び第2の溝の夫々の深さを規定し
たが、特許請求の範囲に記載した深さの範囲であれば、
本発明の効果は得られる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、溝加工の容易な現像ロ
ーラを用いても、現像ローラの回転数を高めることなく
現像ムラの発生を低減でき、高い現像性能を維持できる
湿式現像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は(a),(b)を含み、(a)は本発明
の第1実施例の湿式現像装置を現像ローラの回転軸に沿
って切断した縦断面図、(b)は(a)において現像ロ
ーラの回転軸に直交する方向に沿って切断した縦断面図
である。
【図2】図2は(a),(b),(c),(d),
(e)を含み、本発明の第1実施例の湿式現像装置にお
ける現像ローラの第2の溝の様々な深さを示す断面図で
ある。
【図3】図3は図2における現像ローラを使用した場合
の画像濃度とローラの回転数との関係を示すグラフであ
る。
【図4】図4は(a),(b),(c),(d),
(e)を含み、本発明の第1実施例の湿式現像装置に置
ける現像ローラの第1の溝の様々な深さを示す断面図で
ある。
【図5】図5は図4における現像ローラを使用した場合
の画像濃度とローラの回転数との関係を示すグラフであ
る。
【図6】図6は本発明の第2実施例の湿式現像装置にお
ける現像ローラの第1及び第2の溝を示す断面図であ
る。
【図7】図7は本発明の第3実施例の湿式現像装置にお
ける現像ローラの第1及び第2の溝を示す断面図であ
る。
【図8】図8は本発明の第4実施例の湿式現像装置にお
ける現像ローラの第1及び第2の溝を示す断面図であ
る。
【図9】図9は(a),(b),(c),(d)を含
み、(a)は従来の湿式現像装置における現像ローラの
溝を示す断面図、(b),(c),(d)は(a)にお
ける現像ローラを使用した場合の種々のベタ画像を夫々
示す平面図である。
【図10】図10は前述のものとは別の従来の湿式現像
装置を示す縦断面図である。
【図11】図11は(a),(b),(c),(d)を
含み、(a)は図10における装置の現像ローラの溝を
示す断面図、(b),(c),(d)は(a)における
現像ローラを使用した場合の種々のベタ画像を夫々示す
平面図である。
【符号の説明】
25,39,44,49…現像ローラ、35,40,4
5,50…第1の溝、36,41,46,51…第2の
溝、37,42,47,52…現像ローラ表面、38,
43,48,53…記録シート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録シートに現像液を供給するように回
    転可能であり、現像を促進する現像電極部を有する現像
    ローラを具備する湿式現像装置において、前記現像液を
    供給する第1の溝と、この第1の溝より浅く、底面が前
    記現像電極部を構成する第2の溝とを前記現像ローラの
    表面に形成し、前記第2の溝の深さを0.1ミリメート
    ル以上、0.2ミリメートル以下としたことを特徴とす
    る湿式現像装置。
JP5694791A 1991-03-20 1991-03-20 湿式現像装置 Withdrawn JPH05210309A (ja)

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