JPH0520935A - 同軸ケーブル及びこれを用いた信号電送装置 - Google Patents
同軸ケーブル及びこれを用いた信号電送装置Info
- Publication number
- JPH0520935A JPH0520935A JP16975291A JP16975291A JPH0520935A JP H0520935 A JPH0520935 A JP H0520935A JP 16975291 A JP16975291 A JP 16975291A JP 16975291 A JP16975291 A JP 16975291A JP H0520935 A JPH0520935 A JP H0520935A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coaxial cable
- outer conductor
- inner conductor
- conductor
- amplifier
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- Pending
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- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】同軸ケーブルを用いて信号を電送する場合に生
ずるコモンモードノイズを減衰させることを目的とす
る。 【構成】内部導体２と外部導体３との間に誘電体４を介
在させ、全体を電気的絶縁体で被覆した同軸ケーブルに
おいて、更にその絶縁被覆５の外周全表面を高周波磁界
減衰材１２からなる被覆１２で被覆した同軸ケーブル１
１である。またこの同軸ケーブル１１を用い、内部導体
２と外部導体３とをバランス駆動させて、信号Ｓを電送
させている。 【効果】内部導体と外部導体とを流れる電流のベクトル
和がゼロになるので、コモンモードノイズ等、受信側に
入るノイズを減衰させることができる。
ずるコモンモードノイズを減衰させることを目的とす
る。 【構成】内部導体２と外部導体３との間に誘電体４を介
在させ、全体を電気的絶縁体で被覆した同軸ケーブルに
おいて、更にその絶縁被覆５の外周全表面を高周波磁界
減衰材１２からなる被覆１２で被覆した同軸ケーブル１
１である。またこの同軸ケーブル１１を用い、内部導体
２と外部導体３とをバランス駆動させて、信号Ｓを電送
させている。 【効果】内部導体と外部導体とを流れる電流のベクトル
和がゼロになるので、コモンモードノイズ等、受信側に
入るノイズを減衰させることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、同軸ケーブル、特に
信号電送時に問題となるコモンモードノイズを減衰させ
ることができる同軸ケーブル及びこの同軸ケーブルを用
いた信号電送装置に関するものである。
信号電送時に問題となるコモンモードノイズを減衰させ
ることができる同軸ケーブル及びこの同軸ケーブルを用
いた信号電送装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図３に現用の同軸ケーブル１の構造を示
した。周知のようにこの同軸ケーブル１は、内部導体２
と外部導体３とが誘電体４を介して同軸的に構成され、
その外部導体３の外周を絶縁体からなる被覆５で被覆し
た構造になっている。
した。周知のようにこの同軸ケーブル１は、内部導体２
と外部導体３とが誘電体４を介して同軸的に構成され、
その外部導体３の外周を絶縁体からなる被覆５で被覆し
た構造になっている。
【０００３】このような同軸ケーブル１は、図４に示す
ようなアンバランス駆動の使用態様で信号電送に良く用
いられている。即ち、送信側Ｔの増幅器６の出力端子と
受信側Ｒの増幅器７の入力端子とを同軸ケーブル１の内
部導体２で接続し、外部導体３の一端を送信側Ｔの接地
点Ａで、その他端を受信側Ｒの接地点Ｂで接地して信号
Ｓの電送を行っている。
ようなアンバランス駆動の使用態様で信号電送に良く用
いられている。即ち、送信側Ｔの増幅器６の出力端子と
受信側Ｒの増幅器７の入力端子とを同軸ケーブル１の内
部導体２で接続し、外部導体３の一端を送信側Ｔの接地
点Ａで、その他端を受信側Ｒの接地点Ｂで接地して信号
Ｓの電送を行っている。
【０００４】このような同軸ケーブル１の使用態様で
は、接地点Ａの近傍の外部導体３の電位が符号８で示す
ようなものであったとすると、今、矢印Ｙで示した地点
に何らかの原因でノイズＮが飛び込んだとすると、受信
側Ｒの接地点Ｂに符号９で示すようなノイズＮが現れ、
送信側Ｔの接地点Ａと受信側Ｒの接地点Ｂとは、特に高
い周波数では同電位に見做せない場合が多いため、受信
側Ｒの増幅器６の入力端子側の内部導体２に現れる信号
Ｓに、符号１０で示したような、内部導体２と外部導体
３とに同位相で乗るノイズ、即ち、コモンモードノイズ
が見受けられることがある。この発明はこのようなコモ
ンモードノイズを減衰させようとするものである。
は、接地点Ａの近傍の外部導体３の電位が符号８で示す
ようなものであったとすると、今、矢印Ｙで示した地点
に何らかの原因でノイズＮが飛び込んだとすると、受信
側Ｒの接地点Ｂに符号９で示すようなノイズＮが現れ、
送信側Ｔの接地点Ａと受信側Ｒの接地点Ｂとは、特に高
い周波数では同電位に見做せない場合が多いため、受信
側Ｒの増幅器６の入力端子側の内部導体２に現れる信号
Ｓに、符号１０で示したような、内部導体２と外部導体
３とに同位相で乗るノイズ、即ち、コモンモードノイズ
が見受けられることがある。この発明はこのようなコモ
ンモードノイズを減衰させようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】それ故、この発明では、
内部導体と外部導体との間に誘電体を介在させ、全体を
電気的絶縁体で被覆した同軸ケーブルにおいて、更にそ
の前絶縁被覆の外周を高周波磁界減衰材からなる被覆で
被覆した同軸ケーブルを用いて、前記欠点を解決するよ
うにした。
内部導体と外部導体との間に誘電体を介在させ、全体を
電気的絶縁体で被覆した同軸ケーブルにおいて、更にそ
の前絶縁被覆の外周を高周波磁界減衰材からなる被覆で
被覆した同軸ケーブルを用いて、前記欠点を解決するよ
うにした。
【０００６】
【作用】従って、この発明の同軸ケーブルを使用するこ
とにより、コモンモードノイズを除去することができる
ようになった。
とにより、コモンモードノイズを除去することができる
ようになった。
【０００７】
【実施例】以下、図を用いて、この発明の同軸ケーブル
及びその使用態様となる信号電送装置を説明する。図１
はこの発明の同軸ケーブルの一部斜視図であり、図２は
この発明の同軸ケーブルを用いた信号電送装置の略線図
である。なお、図３及び図４と同一部分には同一の符号
を付した。
及びその使用態様となる信号電送装置を説明する。図１
はこの発明の同軸ケーブルの一部斜視図であり、図２は
この発明の同軸ケーブルを用いた信号電送装置の略線図
である。なお、図３及び図４と同一部分には同一の符号
を付した。
【０００８】この発明の同軸ケーブル１１は、図３に示
した現用の同軸ケーブル１の絶縁被覆５の全表面を更に
高周波磁界減衰材からなる被覆１２で被覆したことを特
徴とする。この高周波磁界減衰材からなる被覆１２は、
例えば、フェライト粉末を混入した塩化ビニールを用い
るとよい。
した現用の同軸ケーブル１の絶縁被覆５の全表面を更に
高周波磁界減衰材からなる被覆１２で被覆したことを特
徴とする。この高周波磁界減衰材からなる被覆１２は、
例えば、フェライト粉末を混入した塩化ビニールを用い
るとよい。
【０００９】図２に、この発明の前記同軸ケーブル１１
の使用態様を示した。同軸ケーブル１１の内部導体２の
一端を、抵抗Ｒ1 と直列に接続して送信側Ｔの増幅器６
の出力端子と接続し、その内部導体２の他端を受信側Ｒ
の増幅器７の入力端子と接続すると共に、また抵抗Ｒ2
を介して接地する。そして、外部導体３の一端を、抵抗
Ｒ3 と直列に接続して送信側Ｔの増幅器６の接地端子と
接続し、その外部導体３の他端を受信側Ｒの増幅器７の
接地端子と接続すると共に、また抵抗Ｒ4 を介して接地
し、このような構成で信号Ｓを電送する。
の使用態様を示した。同軸ケーブル１１の内部導体２の
一端を、抵抗Ｒ1 と直列に接続して送信側Ｔの増幅器６
の出力端子と接続し、その内部導体２の他端を受信側Ｒ
の増幅器７の入力端子と接続すると共に、また抵抗Ｒ2
を介して接地する。そして、外部導体３の一端を、抵抗
Ｒ3 と直列に接続して送信側Ｔの増幅器６の接地端子と
接続し、その外部導体３の他端を受信側Ｒの増幅器７の
接地端子と接続すると共に、また抵抗Ｒ4 を介して接地
し、このような構成で信号Ｓを電送する。
【００１０】このような接続構成にすることにより、外
部導体３は内部導体２の電流により発生する磁界に対す
るシールドにはならないので、同軸ケーブル１１の任意
の断面における外部導体３及び内部導体２を流れる電流
のベクトル和による磁界が高周波磁界減衰材の被覆１２
に掛かり、その磁界の成分が減衰する。即ち、内部導体
２と外部導体３とを、電流のベクトル和がゼロとなるバ
ランス駆動をさせることにより、コモンモードノイズ
等、受信側Ｒに入るノイズを減衰させることができる。
これは、図４における従来技術の同軸ケーブル１の断面
での電流ベクトルの和はゼロにならないが、この発明の
同軸ケーブル１２を用いた図２の構成では、コモンモー
ドノイズや外部導体３だけに誘起するノイズが減衰を受
けるからである。
部導体３は内部導体２の電流により発生する磁界に対す
るシールドにはならないので、同軸ケーブル１１の任意
の断面における外部導体３及び内部導体２を流れる電流
のベクトル和による磁界が高周波磁界減衰材の被覆１２
に掛かり、その磁界の成分が減衰する。即ち、内部導体
２と外部導体３とを、電流のベクトル和がゼロとなるバ
ランス駆動をさせることにより、コモンモードノイズ
等、受信側Ｒに入るノイズを減衰させることができる。
これは、図４における従来技術の同軸ケーブル１の断面
での電流ベクトルの和はゼロにならないが、この発明の
同軸ケーブル１２を用いた図２の構成では、コモンモー
ドノイズや外部導体３だけに誘起するノイズが減衰を受
けるからである。
【００１１】
【発明の効果】以上のように、この発明の同軸ケーブル
は、現用の同軸ケーブルの外周全表面に高周波磁界減衰
材からなる被覆を施すだけで、従来除去が困難であるこ
とが多かったコモンモードノイズを減衰させることがで
きるようになった。
は、現用の同軸ケーブルの外周全表面に高周波磁界減衰
材からなる被覆を施すだけで、従来除去が困難であるこ
とが多かったコモンモードノイズを減衰させることがで
きるようになった。
【図１】この発明の実施例である同軸ケーブルの一部斜
視図である。
視図である。
【図２】この発明の同軸ケーブルを用いた信号電送装置
の略線図である。
の略線図である。
【図３】従来の同軸ケーブルの一部斜視図である。
【図４】従来の同軸ケーブルを用いた信号電送装置の略
線図である。
線図である。
【符号の説明】
１ 同軸ケーブル
２ 内部導体
３ 外部導体
４ 誘電体
５ 絶縁被覆
６ 増幅器
７ 増幅器
１１ 同軸ケーブル
１２ 高周波磁界減衰材からなる被覆
Ｔ 送信側
Ｒ 受信側
Claims (2)
- 【請求項１】内部導体と外部導体との間に誘電体を介在
させ、全体を電気的絶縁体で被覆した同軸ケーブルにお
いて、更に該前絶縁被覆の外周全表面を高周波磁界減衰
材からなる被覆で被覆したことを特徴とする同軸ケーブ
ル。 - 【請求項２】前記請求項１に記載の同軸ケーブルの前記
内部導体の一端を、抵抗を介して送信側の増幅器の出力
端子と接続し、前記内部導体の他端を受信側の増幅器の
入力端子と接続すると共に、また抵抗を介して接地し、
更に前記同軸ケーブルの前記外部導体の一端を、抵抗を
介して送信側の前記増幅器の接地端子と接続し、前記外
部導体の他端を受信側の前記増幅器の接地端子と接続す
ると共に抵抗を介して接地し、前記内部導体と外部導体
とをバランス駆動させることを特徴とする信号電送装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16975291A JPH0520935A (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 同軸ケーブル及びこれを用いた信号電送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16975291A JPH0520935A (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 同軸ケーブル及びこれを用いた信号電送装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0520935A true JPH0520935A (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=15892191
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16975291A Pending JPH0520935A (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 同軸ケーブル及びこれを用いた信号電送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0520935A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010272809A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Mitsubishi Electric Corp | コモンモードチョークコイル及びそれを用いた信号伝送用回路 |
| US8947638B2 (en) | 2010-12-03 | 2015-02-03 | Asml Netherlands B.V. | Actuation system and lithographic apparatus |
| JPWO2018179326A1 (ja) * | 2017-03-31 | 2019-12-12 | 三菱電機株式会社 | ノイズフィルタおよび電力変換装置 |
-
1991
- 1991-07-10 JP JP16975291A patent/JPH0520935A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010272809A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Mitsubishi Electric Corp | コモンモードチョークコイル及びそれを用いた信号伝送用回路 |
| US8947638B2 (en) | 2010-12-03 | 2015-02-03 | Asml Netherlands B.V. | Actuation system and lithographic apparatus |
| US9748682B2 (en) | 2010-12-03 | 2017-08-29 | Asml Netherlands B.V. | Actuation system and lithographic apparatus |
| JPWO2018179326A1 (ja) * | 2017-03-31 | 2019-12-12 | 三菱電機株式会社 | ノイズフィルタおよび電力変換装置 |
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