JPH05208191A - 電気浮上装置 - Google Patents

電気浮上装置

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JPH05208191A
JPH05208191A JP16032891A JP16032891A JPH05208191A JP H05208191 A JPH05208191 A JP H05208191A JP 16032891 A JP16032891 A JP 16032891A JP 16032891 A JP16032891 A JP 16032891A JP H05208191 A JPH05208191 A JP H05208191A
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JP
Japan
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tank
electrode
supply pipe
levitation
electrolytic
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JP16032891A
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English (en)
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Sakujiro Kadota
作次郎 門田
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SYST GEITO KK
Original Assignee
SYST GEITO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極の目詰まりやスケール発生を防止し、装
置の保守、管理を簡略化することのできる電気浮上装置
構造を提供する。 【構成】 ガス導入口13を設けた分離壁11を介して
浮上槽7と電解槽10とを分離すると共に、浮上槽7に
清水供給管33を接続し、運転停止後、浮上槽7および
電解槽10を清水で自動的に洗浄できるようにした電気
浮上装置構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業排水の処理技術に
関し、特に電気浮上法を用いた排水処理に適用して有効
な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】産業排水の処理方法には、大別して生物
的処理方法と物理化学的処理方法とがあり、有機排水の
処理には、主として活性汚泥法、接触酸化法、円板曝気
法などの生物的処理方法が利用されている。しかし、生
物的処理方法は、処理BOD1kg/日に対し、水量■5
〜1m3 /日、空気量50Nm3 /日を必要とするた
め、設備面積、施設費などに莫大が経費を要する欠点の
あることが指摘されている。
【0003】一方、物理化学的処理方法には、電気浮上
法、凝集沈澱法、加圧浮上法、吸着法、逆浸透圧法など
がある。これらのうち、電気浮上法は、有機排水を無
機反応槽および高分子反応槽に導き、排水中の親水性物
質の一部および疎水性汚濁物質を凝集させてフロックを
形成する工程、フロックを形成した排水を浮上槽に導
き、水の電気分解により発生したガス気泡をフロックに
会合させて浮上させる工程、浮上したフロックを分離
槽に導き、スキーマーによって除去する工程からなり、
高濃度排水中のSS、BOD、COD、油分などを効率
よく除去できる利点を有していることから、近年、生物
的処理方法に代わる有機排水処理方法として注目を集め
ている。
【0004】なお、有機排水の処理を目的とした電気浮
上装置については、特開平2−21994号公報などに
記載がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電気浮上装置は、電解槽内の電極の洗浄が困難で、電極
にスケールが発生し易いため、電極の寿命が低下すると
いう欠点があった。
【0006】また、従来の電気浮上装置は、浮上槽内で
のガス気泡とフロックとの会合が不十分なためにキャリ
オーバが発生し易く、SS、BOD、COD、油分など
の除去効率が低い欠点があった。
【0007】さらに、ガス気泡と会合しなかった一部の
フロックが、その自重や浮上槽内の対流によって電解槽
内に沈降するため、このフロックによって電極が目詰ま
りを引き起こし、電極からのガス気泡の発生が低下ある
いは停止したり、電極の寿命が低下したり、排水の処理
効率が低下したりするなどの欠点があった。
【0008】また、従来の電気浮上装置は、浮上槽内の
被処理排水が電解槽内に流れ込み、電解槽内の電解質を
希釈してしまうため、多量の電解質が必要となり、装置
のランニングコストが上昇してしまうという欠点があっ
た。
【0009】本発明の目的は、電極のスケール発生を防
止することのできる電気浮上装置構造を提供することに
ある。
【0010】本発明の他の目的は、フロックによる電極
の目詰まりを防止することのできる電気浮上装置構造を
提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、装置のランニングコ
ストを低減することのできる電気浮上装置構造を提供す
ることにある。
【0012】本発明の他の目的は、排水の処理効率を向
上させることのできる電気浮上装置構造を提供すること
にある。
【0013】本発明の他の目的は、装置の保守、管理を
簡略化することのできる電気浮上装置構造を提供するこ
とにある。
【0014】本発明の他の目的は、装置を小型化するこ
とのできる電気浮上装置構造を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガス導入口を
備えた分離壁を介して浮上槽と電解槽とを隔成すると共
に、前記電解槽に電極質水溶液を供給するための電解水
供給管を接続した電気浮上装置であって、前記浮上槽に
清水を供給するための清水供給管を接続すると共に、前
記電解槽に電極洗浄液を供給するための電極洗浄液供給
管を接続し、運転停止後、前記に清水を供給すると共
に、前記電解槽に電極洗浄液を供給し、前記浮上槽およ
び前記電解槽を自動的に洗浄するようにしたものであ
る。
【0016】
【作用】上記した手段によれば、運転停止後、浮上槽の
内部や電解槽の内部、さらには電極を自動洗浄できるよ
うにしたことにより、電極のスケール発生を防止でき、
電極の寿命を向上させることができる。また、装置の保
守、管理も著しく容易になる。
【0017】
【実施例1】図1は、本発明の一実施例である電気浮上
装置の全体構成を示す図である。
【0018】被処理有機排水は、まず、スクリーンなど
によって粗大ゴミが取り除かれた後、電気浮上装置1の
一端に設けられた排水流入口2を通じて無機反応槽3に
導入される。
【0019】無機反応槽3には、有機排水の種類に応じ
て選択された無機凝集剤(例えば塩化第二鉄)が所定濃
度注入されており、ここで排水のpH調整が行われると
共に、排水中の親水性物質の一部と凝集剤とが作用して
フロックが形成される。
【0020】なお、図示は省略するが、無機反応槽3に
は、排水を撹拌する撹拌手段や、排水のpHを測定する
pHセンサなどが必要に応じて設置されている。また、
有機排水の種類によっては、無機反応槽3の後段に同様
の構成を備えた第二、またはさらに第三の無機反応槽を
設置してもよい。
【0021】無機反応槽3で形成されたフロックは、排
水と共に隣りの高分子反応槽4に導入される。この高分
子反応槽4には、有機排水の種類に応じて選択された所
定濃度の高分子凝集剤が注入されており、ここで凝集剤
と排水中の疎水性汚濁物質とが作用してフロックが形成
される。
【0022】図示は省略するが、高分子反応槽4には、
排水を撹拌する撹拌手段や、排水のpHを測定するpH
センサなどが必要に応じて設置されている。また、有機
排水中の疎水性汚濁物質の濃度が高い場合には、高分子
反応槽4の後段に第二、またはさらに第三の高分子反応
槽を設置してもよい。
【0023】無機反応槽3および高分子反応槽4で形成
されたフロックは、排水と共にフロック流入槽5に導入
され、フロック流入口6を通じて浮上槽7に導入され
る。フロック流入槽5には、フロックを均一に浮上槽7
に導入するための案内壁8が設けられている。
【0024】フロック流入口6には、浮上槽7に導入さ
れたフロックやこのフロックと会合したガス気泡がフロ
ック流入槽5に逆流するのを防ぐための逆流防止板9が
設けられている。
【0025】浮上槽7の下方には、電解槽10が設置さ
れている。浮上槽7と電解槽10との間には分離壁11
が設けられており、この分離壁11を介して浮上槽7と
電解槽10とが分離されている。
【0026】電解槽10の側壁には、電極12が設置さ
れている。この電極12は、複数の陽極と陰極とを交互
に配置したもので、水の電気分解によって陰極から発生
した水素ガス気泡を陽極と陰極との隙間から浮上させる
構造になっている。
【0027】電極12の上方の分離壁11には、ガス導
入口13が設けられている。前記フロック流入口6を通
じて浮上槽7に導入されたフロックは、このガス導入口
13を通じて浮上槽7に導入された高密度のガス気泡と
速やかに会合し、その浮力により、浮上槽7の側壁に沿
って上昇する。ガス気泡とフロックとを効率よく会合さ
せるため、ガス導入口13は、フロック流入口6の直下
に配置することが望ましい。
【0028】浮上槽7の内部には、ガス気泡およびフロ
ックの横方向への拡散を規制し、ガス気泡とフロックと
の会合を良好にするための対流案内板14が回動自在に
設けられている。
【0029】この対流案内板14を設けたことにより、
ガス気泡と会合したフロックは、浮上槽7の側壁と対流
案内板14との隙間を通って浮上し、また、ガス気泡と
会合できなかった少量のフロックも、浮上槽7のもう一
方の側壁と対流案内板14との隙間に沿って流れる下向
きの対流に捕捉され、対流案内板14の下端と前記分離
壁11との隙間を通って再浮上するので、ガス気泡とフ
ロックとを高い効率で接触させることができ、SS、B
OD、COD、n−ヘキサンなどの除去率が大幅に向上
する。
【0030】ガス気泡と会合して浮上したフロックは、
浮上槽7の上方に設けられたスキーマ15によって排水
から分離され、汚泥排出口16からスラッジとして排出
される。本実施例の電気浮上装置1は、フロックにガス
気泡が多量に含まれているため、一旦浮上したフロック
が再沈澱することは殆どない。
【0031】また、スキーマ15によって排水から分離
されたスラッジは、ガス気泡を多量に含むので、従来装
置から排出されるスラッジに比べて含水率が2〜3%程
度低く(95%前後)、従って、外部に排出されるスラ
ッジの量は、従来装置の半分程度である。
【0032】一方、フロックが取り除かれて清澄となっ
た被処理排水は、浮上槽7に隣接した分離槽17に導入
され、この分離槽17の下部に接続された処理水分離管
18を経て処理水排出口19から外部に排出される。
【0033】電解槽10の底部には、電解水供給管20
の一端が接続されている。この電解水供給管20の他端
は、電解質水槽21の底部に接続されており、この電解
質水槽21内には、塩化ナトリウムなどの電解質を所定
濃度含有する電解質水溶液22が貯留されている。
【0034】電解水供給管20の途中には、電解質水溶
液22を電解槽10に圧送するための定量可変ポンプ2
3が設けられている。この定量可変ポンプ23は、電解
槽10内の電解質濃度が薄くなり、電極12の電圧が所
定値まで上昇すると、自動的に作動して所定量の電解質
水溶液22を電解槽10に圧送する。
【0035】この場合、電解槽10内に電解質濃度を測
定するセンサ(図示せず)を設置し、電解質濃度がある
一定値まで低下した時にセンサからの信号によって定量
可変ポンプ23を自動的に作動させるようにしてもよ
い。
【0036】電解水供給管20の途中には、還流水供給
管24の一端が接続されている。この還流水供給管24
の他端は、前記処理水分離管18および図示しない清水
供給源に接続されている。また、還流水供給管24の途
中には、被処理排水の一部または清水を電解槽10に圧
送するための定量可変ポンプ25、および被処理排水や
清水の流量を調整するための電磁弁26,27が設けら
れている。
【0037】すなわち、本実施例の電気浮上装置1は、
電解水供給管20に還流水供給管24を接続し、高濃度
の電解質水溶液22を被処理排水の一部または清水で適
当に希釈して電解槽10に供給する構造になっている。
【0038】このように、本実施例の電気浮上装置1
は、分離壁11を介して電解槽10と浮上槽7とを分離
し、電解槽10の電極12から発生したガス気泡の通路
となるガス導入口13を電解槽10の上方に配置したの
で、浮上槽7内の排水やフロックが電解槽10に流入し
難く、これにより、フロックによる電極12の目詰まり
を有効に抑制することができる。
【0039】また、フロックによる電極12の目詰まり
を抑制できることから、陽極と陰極との距離を短くする
ことができる。これにより、電極12から発生するガス
気泡の上昇速度を大きくできるので、フロックによる電
極12の目詰まりを一層有効に抑制することができる。
さらに、陽極と陰極との距離を短くできるので、電極1
2の消費電力や電解質の消費量を低減することができ
る。
【0040】また、浮上槽7内の排水が電解槽10に流
入し難いことから、排水による電解槽10内の電解質の
希釈も僅かで済むので、電解質の消費量を低減すること
ができる。
【0041】電解槽10の底部には、電極洗浄液供給管
28の一端が接続されている。この電極洗浄液供給管2
8の他端は、電極洗浄液槽29の底部に接続されてお
り、この電極洗浄液槽29内には、所定濃度の塩酸水溶
液、硫酸水溶液などからなる電極洗浄液30が貯留され
ている。電極洗浄液供給管28の途中には、電極洗浄液
30を電解槽10に供給するための定量可変ポンプ31
が設けられている。
【0042】電極12の洗浄を行うには、電解槽10の
底部に設けた排水バルブ32を開放して浮上槽7内およ
び電解槽10内の水を外部に排出した後、電極洗浄液供
給管28を通じて電解槽10内に電極洗浄液30を供給
する。
【0043】本実施例の電気浮上装置1は、電解槽10
が浮上槽7の下部に配置されているので、浮上槽7の内
部にまで電極洗浄液30を供給する必要がなく、電極洗
浄液30の使用量が僅かで済む。
【0044】電解槽10内における電極洗浄液30の滞
留時間は、10〜15分程度で十分である。なお、使用
済みの電極洗浄液30は、被処理排水と共に外部の調整
槽などに投入処理しても差支えないが、電極洗浄液槽2
9に回収し、スラッジを沈澱、分離させた後、酸を補填
して再利用してもよい。
【0045】本実施例の電気浮上装置1は、運転停止
後、浮上槽7や電解槽10の内部および電極12を自動
洗浄できる構造になっている。
【0046】すなわち、作業終了に伴って電気浮上装置
1への排水の供給が停止されると、前記還流水給水管2
4の電磁弁26,27が自動的に閉鎖されると共に、電
解槽10の底部の排水バルブ32が自動的に開き、浮上
槽7内および電解槽10内の排水が外部に排出される。
【0047】このとき、一端がフロック流入槽5に接続
され、他端が図示しない清水供給源に接続された清水供
給管33の途中に設けられた電磁弁34が自動的に開い
てフロック流入槽5に清水が供給され、この清水によっ
てフロック流入槽5、浮上槽7および電解槽10が自動
洗浄される。
【0048】次いで、電解槽10の底部の排水バルブ3
2が自動的に閉鎖されると共に、電極洗浄液槽29に接
続された電極洗浄液供給管28の定量可変ポンプ31が
自動的に作動して電解槽10内に電極洗浄液30が供給
され、電極12が自動洗浄される。
【0049】洗浄完了後、電磁弁26,27,34、排
水バルブ32および定量可変ポンプ31は、図示しない
タイマの作動により、作業終了時の状態に復帰する。
【0050】このように、本実施例1の電気浮上装置1
は、運転停止後、浮上槽7や電解槽10の内部および電
極12を自動洗浄できるようにしたので、電気浮上装置
1の保守、管理が著しく容易になる。また、電極12の
スケール発生を防止することができるので、電極12の
寿命が向上する。
【0051】
【実施例2】本実施例の電気浮上装置1は、還流水供給
管24の一端をガス導入口13の内部に配置した構造に
なっている。
【0052】このようにすると、浮上槽7内の被処理排
水やフロックがガス導入口13を通じて電解槽10内に
流入するのを確実に防止することができるので、電極1
2の汚染を確実に防止することができ、フロックによる
電極12の目詰まりを長期間にわたって防止することが
できる。
【0053】また、電解槽10内の電解質がガス導入口
13を通じて浮上槽7内に流入するのを防止することが
できるので、電解質水槽21から電解槽10に供給する
電解質水溶液22の量を著しく節約することができる。
【0054】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0055】例えば電解水供給管の途中に還流水供給管
を接続する手段に代えて、電解水供給管および還流水供
給管をそれぞれを独立に電解槽に接続し、高濃度の電解
質水溶液を電解槽の内部で適当な濃度に希釈するように
してもよい。
【0056】また、還流水供給管の他端を処理水分離管
および清水供給源の両方に接続する手段に代えて、いず
れか一方にのみ接続してもよい。特に、還流水供給管の
他端を清水供給源のみに接続した場合は、電極に付着す
るスケールが微量となるので、電極の寿命が著しく向上
する。
【0057】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0058】(1) 運転停止後、浮上槽や電解槽の内部お
よび電極を自動洗浄できるようにしたので、装置の保
守、管理が著しく容易になる。また、電極のスケール発
生を防止することができるので、電極の寿命が向上す
る。
【0059】(2) 浮上槽内のフロックが電解槽に流入し
難いので、フロックによる電極の目詰まりを防止でき、
電極の寿命が向上すると共に、電力消費量も低減でき
る。
【0060】(3) 電解槽内の電解質が浮上槽に流入し難
いので、電解質の消費量を低減することができると共
に、電解水槽や電解槽を小型化することができる。
【0061】(4) ガス気泡とフロックとを高い効率で接
触させることができるので、SS、BOD、COD、n
−ヘキサンなどの除去率が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である電気浮上装置の全体構
成を示す図である。
【図2】本発明の他の実施例である電気浮上装置の全体
構成を示す図である。
【符号の説明】
1 電気浮上装置 2 排水流入口 3 無機反応槽 4 高分子反応槽 5 フロック流入槽 6 フロック流入口 7 浮上槽 8 案内壁 9 逆流防止板 10 電解槽 11 分離壁 12 電極 13 ガス導入口 14 対流案内板 15 スキーマ 16 汚泥排出口 17 分離槽 18 処理水分離管 19 処理水排出口 20 電解水供給管 21 電解質水槽 22 電解質水溶液 23 定量可変ポンプ 24 還流水供給管 25 定量可変ポンプ 26 電磁弁 27 電磁弁 28 電極洗浄液供給管 29 電極洗浄液槽 30 電極洗浄液 31 定量可変ポンプ 32 排水バルブ 33 清水供給管 34 電磁弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電気浮上装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業排水の処理技術に
関し、特に電気浮上法を用いた排水処理に適用して有効
な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】産業排水の処理方法には、大別して生物
的処理方法と物理化学的処理方法とがあり、有機排水の
処理には、主として活性汚泥法、接触酸化法、円板曝気
法などの生物的処理方法が利用されている。しかし、生
物的処理方法は、処理BOD1kg/日に対し、水量0.5
〜1m3 /日、空気量50Nm3 /日を必要とするた
め、設備面積、施設費などに莫大が経費を要する欠点の
あることが指摘されている。
【0003】一方、物理化学的処理方法には、電気浮上
法、凝集沈澱法、加圧浮上法、吸着法、逆浸透圧法など
がある。これらのうち、電気浮上法は、有機排水を無
機反応槽および高分子反応槽に導き、排水中の親水性物
質の一部および疎水性汚濁物質を凝集させてフロックを
形成する工程、フロックを形成した排水を浮上槽に導
き、水の電気分解により発生したガス気泡をフロックに
会合させて浮上させる工程、浮上したフロックを分離
槽に導き、スキーマーによって除去する工程からなり、
高濃度排水中のSS、BOD、COD、油分などを効率
よく除去できる利点を有していることから、近年、生物
的処理方法に代わる有機排水処理方法として注目を集め
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者が検討したところによると、従来の電気浮上装置に
は、下記のような欠点があった。
【0005】(1) 浮上槽内でのガス気泡とフロックとの
会合が不十分なためにキャリオーバが発生し易く、S
S、BOD、COD、油分などの除去効率が低い。ま
た、ガス気泡と会合しなかった一部のフロックが、その
自重や浮上槽内の対流によって電解槽内に沈降するた
め、このフロックによって電極が目詰まりを引き起こ
し、電極からのガス気泡の発生が低下あるいは停止した
り、電極の寿命が低下したり、排水の処理効率が低下し
たりする。
【0006】(2) フロックを形成した排水を電極の下部
から流入せしめて浮上槽に導く方式は、フロックによる
電極間の目詰まりが多く、電極の寿命が低下し易い。ま
た、水を電気分解するための電解質を排水中に投入する
ため、多量の電解質が必要となり、処理費を著しく増大
させる。
【0007】(3) フロックを形成した排水を電極の上部
から流入せしめ、被処理水の一部または清水を電極の下
部から注入する方式は、上記の方式に比べるとフロッ
クによる電極間の目詰まりは少ないが、目詰まりを有効
に防止することはできない。また、電解質を補給した排
水が被処理水の一部または清水と混合して希釈されるた
め、電解質の十分な節約は期待できない。
【0008】(4) 浮上槽や電解槽の清掃に多大な時間が
費やされる。
【0009】(5) 電解槽内の電極の洗浄が困難である。
【0010】本発明の目的は、排水の処理効率を向上さ
せることのできる電気浮上装置構造を提供することにあ
る。
【0011】本発明の他の目的は、フロックによる電極
の目詰まりを低減することのできる電気浮上装置構造を
提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、装置のランニングコ
ストを低減することのできる電気浮上装置構造を提供す
ることにある。
【0013】本発明の他の目的は、電極のスケール発生
を低減することのできる電気浮上装置構造を提供するこ
とにある。
【0014】本発明の他の目的は、装置の保守、管理を
簡略化することのできる電気浮上装置構造を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】(1) 浮上槽の前段に設け
られたフロック流入槽に清水供給管の一端を接続し、運
転停止後、前記フロック流入槽に清水を自動供給して前
記浮上槽および前記電解槽を自動的に洗浄するように構
成した電気浮上装置構造である。
【0016】(2) 浮上槽の内部にフロックとガス気泡と
の接触を良好にするための対流案内板を設けた電気浮上
装置構造である。
【0017】(3) 電解槽に被処理排水の一部または清水
を供給するための還流水供給管を設けた電気浮上装置構
造である。
【0018】(4) 電解槽に電極洗浄液供給管の一端を接
続した電気浮上装置構造である。
【0019】
【作用】上記した手段(1) によれば、一日の作業終了
後、浮上槽の内部や電解槽の内部を自動洗浄できるよう
にしたことにより、装置の管理、保全が容易になる。
【0020】上記した手段(2) によれば、浮上槽内での
ガス気泡とフロックとの会合が良好になり、キャリオー
バの発生が防止され、SS、BOD、COD、油分など
の除去効率が向上する。
【0021】上記した手段(3) によれば、電解槽に被処
理排水の一部または清水を供給することにより、浮上槽
内のフロックが電解槽内に流入するのを阻止できる。こ
れにより、フロックによる電極の目詰まりを低減するこ
とができる。また、電解槽に清水を供給することによ
り、電極に付着するスケール量を低減することができ
る。さらに、浮上槽内の排水が電解槽内に流入するのを
阻止できるので、電解質の希釈が低減され、電解質の消
費量を節約することができる。
【0022】上記した手段(4) によれば、電極のスケー
ル除去が容易に行える。
【0023】
【実施例1】図1は、本発明の一実施例である電気浮上
装置の全体構成を示す図である。
【0024】被処理有機排水は、まず、スクリーンなど
によって粗大ゴミが取り除かれた後、電気浮上装置1の
一端に設けられた排水流入口2を通じて無機反応槽3に
導入される。
【0025】無機反応槽3には、有機排水の種類に応じ
て選択された無機凝集剤(例えば塩化第二鉄)が所定濃
度注入されており、ここで排水のpH調整が行われると
共に、排水中の親水性物質の一部と凝集剤とが作用して
フロックが形成される。
【0026】なお、図示は省略するが、無機反応槽3に
は、排水を撹拌する撹拌手段や、排水のpHを測定する
pHセンサなどが必要に応じて設置されている。また、
有機排水の種類によっては、無機反応槽3の後段に同様
の構成を備えた第二、またはさらに第三の無機反応槽を
設置してもよい。
【0027】無機反応槽3で形成されたフロックは、排
水と共に隣りの高分子反応槽4に導入される。この高分
子反応槽4には、有機排水の種類に応じて選択された所
定濃度の高分子凝集剤が注入されており、ここで凝集剤
と排水中の疎水性汚濁物質とが作用してフロックが形成
される。
【0028】図示は省略するが、高分子反応槽4には、
排水を撹拌する撹拌手段や、排水のpHを測定するpH
センサなどが必要に応じて設置されている。また、有機
排水中の疎水性汚濁物質の濃度が高い場合には、高分子
反応槽4の後段に第二、またはさらに第三の高分子反応
槽を設置してもよい。
【0029】無機反応槽3および高分子反応槽4で形成
されたフロックは、排水と共にフロック流入槽5に導入
され、フロック流入口6を通じて浮上槽7に導入され
る。フロック流入槽5には、フロックを均一に浮上槽7
に導入するための案内壁8が設けられている。
【0030】フロック流入口6には、浮上槽7に導入さ
れたフロックやこのフロックと会合したガス気泡がフロ
ック流入槽5に逆流するのを防ぐための逆流防止板9が
設けられている。
【0031】浮上槽7の下方には、電解槽10が設置さ
れている。浮上槽7と電解槽10との間には分離壁11
が設けられており、この分離壁11を介して浮上槽7と
電解槽11とが分離されている。
【0032】電解槽10の側壁には、電極12が設置さ
れている。この電極12は、複数の陽極と陰極とを交互
に配置したもので、水の電気分解によって陰極から発生
した水素ガス気泡を陽極と陰極との隙間から浮上させる
構造になっている。
【0033】電極12の上方の分離壁11には、ガス導
入口13が設けられている。前記フロック流入口6を通
じて浮上槽7に導入されたフロックは、このガス導入口
13を通じて浮上槽7に導入された高密度のガス気泡と
速やかに会合し、その浮力により、浮上槽7の側壁に沿
って上昇する。ガス気泡とフロックとを効率よく会合さ
せるため、ガス導入口13は、フロック流入口6の直下
に配置することが望ましい。
【0034】浮上槽7の内部には、ガス気泡およびフロ
ックの横方向への拡散を規制し、ガス気泡とフロックと
の会合を良好にするための対流案内板14が回動自在に
設けられている。
【0035】この対流案内板14を設けたことにより、
ガス気泡と会合したフロックは、浮上槽7の側壁と対流
案内板14との隙間を通って浮上し、また、ガス気泡と
会合できなかった少量のフロックも、浮上槽7のもう一
方の側壁と対流案内板14との隙間に沿って流れる下向
きの対流に捕捉され、対流案内板14の下端と前記分離
壁11との隙間を通って再浮上するので、ガス気泡とフ
ロックとを高い効率で接触させることができ、SS、B
OD、COD、n−ヘキサンなどの除去率が大幅に向上
する。
【0036】ガス気泡と会合して浮上したフロックは、
浮上槽7の上方に設けられたスキーマ15によって排水
から分離され、汚泥排出口16からスラッジとして排出
される。本実施例の電気浮上装置1は、フロックにガス
気泡が多量に含まれているため、一旦浮上したフロック
が再沈澱することは殆どない。
【0037】また、スキーマ15によって排水から分離
されたスラッジは、ガス気泡を多量に含むので、従来装
置から排出されるスラッジに比べて含水率が2〜3%程
度低く(95%前後)、従って、外部に排出されるスラ
ッジの量は、従来装置の半分程度である。
【0038】一方、フロックが取り除かれて清澄となっ
た被処理排水は、浮上槽7に隣接した分離槽17に導入
され、この分離槽17の下部に接続された処理水分離管
18を経て処理水排出口19から外部に排出される。
【0039】電解槽10の底部には、電解水供給管20
の一端が接続されている。この電解水供給管20の他端
は、電解質水槽21の底部に接続されており、この電解
質水槽21内には、塩化ナトリウムなどの電解質を所定
濃度含有する電解質水溶液22が貯留されている。
【0040】電解水供給管20の途中には、電解質水溶
液22を電解槽10に圧送するための定量可変ポンプ2
3が設けられている。この定量可変ポンプポンプ23
は、電解槽10内の電解質濃度が薄くなり、電極12の
電圧が所定値まで上昇すると、自動的に作動して所定量
の電解質水溶液22を電解槽10に圧送する。
【0041】この場合、電解槽10内に電解質濃度を測
定するセンサ(図示せず)を設置し、電解質濃度がある
一定値まで低下した時にセンサからの信号によって定量
可変ポンプ23を自動的に作動させるようにしてもよ
い。
【0042】電解水供給管20の途中には、還流水供給
管24の一端が接続されている。この還流水供給管24
の他端は、前記処理水分離管18および図示しない清水
供給源に接続されている。また、還流水供給管24の途
中には、被処理排水の一部または清水を電解槽10に圧
送するための定量可変ポンプ25、および被処理排水や
清水の流量を調整するための電磁弁26,27が設けら
れている。
【0043】すなわち、本実施例の電気浮上装置1は、
電解水供給管20に還流水供給管24を接続し、高濃度
の電解質水溶液22を被処理排水の一部または清水で適
当に希釈して電解槽10に供給する構造になっている。
【0044】このように、本実施例の電気浮上装置1
は、分離壁11を介して電解槽10と浮上槽7とを分離
し、電解槽10の電極12から発生したガス気泡の通路
となるガス導入口13を電解槽10の上方に配置したの
で、浮上槽7内の排水やフロックが電解槽10に流入し
難く、これにより、電極12の目詰まりや、スケールの
付着を有効に抑制することができる。
【0045】また、本実施例の電気浮上装置1は、電解
槽10に被処理排水の一部または清水を供給することに
より、浮上槽7内の排水やフロックが電解槽10に流入
し難くなるので、電極12の目詰まりや、スケールの付
着を有効に抑制することができる。
【0046】特に、電解槽10に清水のみを供給する場
合は、電極10に付着するスケール量を大幅に低減する
ことができる。この場合、電極10のスケール除去作業
は、水質にもよるが、年間1〜2回程度で良く、また一
回の洗浄時間も30分程度で済む。
【0047】また、フロックによる電極12の目詰まり
を抑制できることから、陽極と陰極との距離を短くする
ことができる。これにより、電極12から発生するガス
気泡の上昇速度を大きくできるので、フロックによる電
極12の目詰まりを一層有効に抑制することができる。
さらに、陽極と陰極との距離を短くできるので、電極1
2の消費電力や電解質の消費量を低減することができ
る。
【0048】また、浮上槽7内の排水が電解槽10に流
入し難いことから、排水による電解槽10内の電解質の
希釈も僅かで済むので、電解質の消費量を大幅に低減す
ることができる。
【0049】電解槽10の底部には、電極洗浄液供給管
28の一端が接続されている。この電極洗浄液供給管2
8の他端は、電極洗浄液槽29の底部に接続されてお
り、この電極洗浄液槽29内には、所定濃度の塩酸水溶
液、硫酸水溶液などからなる電極洗浄液30が貯留され
ている。電極洗浄液供給管28の途中には、電極洗浄液
30を電解槽10に供給するための定量可変ポンプ31
が設けられている。
【0050】電極12の洗浄を行うには、電解槽10の
底部に設けた排水バルブ32を開放して浮上槽7内およ
び電解槽10内の水を外部に排出した後、電極洗浄液供
給管28を通じて電解槽10内に電極洗浄液30を供給
する。すなわち、本実施例の電気浮上装置1は、電極1
0のスケール除去を容易に行うことのできる構造になっ
ている。また、電解槽10が浮上槽7の下部に配置され
ているので、浮上槽7の内部にまで電極洗浄液30を供
給する必要がなく、電極洗浄液30の使用量が僅かで済
む。
【0051】電解槽10内における電極洗浄液30の滞
留時間は、10〜15分程度で十分である。なお、使用
済みの電極洗浄液30は、被処理排水と共に外部の調整
槽などに投入処理しても差支えないが、電極洗浄液槽2
9に回収し、スラッジを沈澱、分離させた後、酸を補填
して再利用してもよい。
【0052】本実施例の電気浮上装置1は、運転停止
後、浮上槽7や電解槽10の内部を自動洗浄できる構造
になっている。
【0053】すなわち、作業終了に伴って電気浮上装置
1への排水の供給が停止されると、前記還流水給水管2
4の電磁弁26,27が自動的に閉鎖されると共に、電
解槽10の底部の排水バルブ32が自動的に開き、浮上
槽7内および電解槽10内の排水が外部に排出される。
【0054】このとき、一端がフロック流入槽5に接続
され、他端が図示しない清水供給源に接続された清水供
給管33の途中に設けられた電磁弁34が自動的に開い
てフロック流入槽5に清水が供給され、この清水によっ
てフロック流入槽5、浮上槽7および電解槽10が自動
洗浄される。
【0055】洗浄完了後、電磁弁26,27,34、排
水バルブ32および定量可変ポンプ31は、図示しない
タイマの作動により、作業終了時の状態に復帰する。
【0056】このように、本実施例1の電気浮上装置1
は、運転停止後、浮上槽7や電解槽10の内部を自動洗
浄できるようにしたので、電気浮上装置1の保守、管理
が著しく容易になる。また、電極12のスケール発生を
抑制することができる。
【0057】
【実施例2】本実施例の電気浮上装置1は、還流水供給
管24の一端をガス導入口13の内部に配置した構造に
なっている。そのため、浮上槽7内の被処理排水やフロ
ックがガス導入口13を通じて電解槽10内に流入する
のを確実に防止することができる。
【0058】これにより、フロックによる電極12の目
詰まりを長期間にわたって防止することができる。ま
た、電極12に付着するスケール量を大幅に低減するこ
とができる。さらに、電解槽10内の電解質がガス導入
口13を通じて浮上槽7内に流入するのを防止すること
ができるので、電解質水槽21から電解槽10に供給す
る電解質水溶液22の量が極めて僅かで済み、電解質の
消費量を大幅に低減することができる。
【0059】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0060】例えば電解水供給管の途中に還流水供給管
を接続する手段に代えて、電解水供給管および還流水供
給管をそれぞれを独立に電解槽に接続し、高濃度の電解
質水溶液を電解槽の内部で適当な濃度に希釈するように
してもよい。
【0061】また、還流水供給管の他端を処理水分離管
および清水供給源の両方に接続する手段に代えて、いず
れか一方にのみ接続してもよい。
【0062】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0063】(1) 一日の作業終了後、浮上槽の内部や電
解槽の内部を自動洗浄できるようにしたことにより、装
置の管理、保全が容易になる。
【0064】(2) 浮上槽内でのガス気泡とフロックとの
会合が良好になるので、キャリオーバの発生が防止さ
れ、SS、BOD、COD、油分などの除去効率が向上
する。
【0065】(3) フロックによる電極の目詰まりを低減
することができるので、電極の寿命が向上し、電力消費
量も低減することができる。
【0066】(4) 電極に付着するスケール量を低減する
ことができるので、電極のスケール除去作業が年間1〜
2回程度で済む。
【0067】(5) 電解質の希釈が低減されるので、その
消費量を節約することができる。また、電解水槽や電解
槽を小型化することができる。
【0068】(6) 電極のスケール除去を容易に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である電気浮上装置の全体構
成を示す図である。
【図2】本発明の他の実施例である電気浮上装置の全体
構成を示す図である。
【符号の説明】 1 電気浮上装置 2 排水流入口 3 無機反応槽 4 高分子反応槽 5 フロック流入槽 6 フロック流入口 7 浮上槽 8 案内壁 9 逆流防止板 10 電解槽 11 分離壁 12 電極 13 ガス導入口 14 対流案内板 15 スキーマ 16 汚泥排出口 17 分離槽 18 処理水分離管 19 処理水排出口 20 電解水供給管 21 電解質水槽 22 電解質水溶液 23 定量可変ポンプ 24 還流水供給管 25 定量可変ポンプ 26 電磁弁 27 電磁弁 28 電極洗浄液供給管 29 電極洗浄液槽 30 電極洗浄液 31 定量可変ポンプ 32 排水バルブ 33 清水供給管 34 電磁弁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス導入口を備えた分離壁を介して浮上
    槽と電解槽とを隔成すると共に、前記電解槽に電極質水
    溶液を供給するための電解水供給管を設けた電気浮上装
    置であって、前記浮上槽に清水を供給するための清水供
    給管を設けると共に、前記電解槽に電極洗浄液を供給す
    るための電極洗浄液供給管を設け、運転停止後、前記浮
    上槽に清水を供給すると共に、前記電解槽に電極洗浄液
    を供給し、前記浮上槽および前記電解槽を自動的に洗浄
    するように構成したことを特徴とする電気浮上装置。
  2. 【請求項2】 電解槽に被処理排水の一部または清水を
    供給するための還流水供給管を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の電気浮上装置。
  3. 【請求項3】 還流水供給管の一端をガス導入口の近傍
    に配置したことを特徴とする請求項2記載の電気浮上装
    置。
  4. 【請求項4】 ガス導入口をフロック流入口の直下に配
    置したことを特徴とする請求項1記載の電気浮上装置。
  5. 【請求項5】 浮上槽の内部に対流案内板を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の電気浮上装置。
  6. 【請求項6】 フロック流入槽に案内壁を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の電気浮上装置。
  7. 【請求項7】 フロック流入口に逆流防止板を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の電気浮上装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006326373A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Suido Kiko Kaisha Ltd 余剰汚泥処理装置の運転方法および余剰汚泥処理装置
JP2007216140A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Hitachi Plant Technologies Ltd 汚泥の処理方法
KR101532272B1 (ko) * 2013-02-07 2015-06-30 홍인규 스컴 및 부유물질 제거 장치 및 스컴 및 부유물질 제거 방법

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