JPH0520812A - 磁気デイスク装置の磁気ヘツド位置決め装置 - Google Patents
磁気デイスク装置の磁気ヘツド位置決め装置Info
- Publication number
- JPH0520812A JPH0520812A JP17205091A JP17205091A JPH0520812A JP H0520812 A JPH0520812 A JP H0520812A JP 17205091 A JP17205091 A JP 17205091A JP 17205091 A JP17205091 A JP 17205091A JP H0520812 A JPH0520812 A JP H0520812A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- vcm
- magnetic head
- current
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 位置決め精度を向上させる。
【構成】 この装置はVCM駆動回路2と、VCM1
と、定電流回路4とにより構成されている。VCM1は
従来どおりの第1の巻線1aの他に、第2の巻線1bを
備えている。巻線1bは、第1の巻線1aと同一のマグ
ネットによってトルクを発生し、巻線1aよりはるかに
小さいトルク定数を有している。そして、定電流回路4
は巻線1bに接続されている。定電流回路4は巻線1b
に常に電流5を流しており、その結果、VCM1には小
さいトルクが発生している。従って、VCM1に働く本
来の外力が小さく、位置制御のための動作点がHブリッ
ジ型電力増幅器のデッドゾーンに入るような場合でも、
巻線1bによるトルクによってある程度の外力が働くこ
とになり、動作点をクロスオーバー歪みの影響を受けな
い位置に移動して位置制御の精度を高めることが可能と
なる。
と、定電流回路4とにより構成されている。VCM1は
従来どおりの第1の巻線1aの他に、第2の巻線1bを
備えている。巻線1bは、第1の巻線1aと同一のマグ
ネットによってトルクを発生し、巻線1aよりはるかに
小さいトルク定数を有している。そして、定電流回路4
は巻線1bに接続されている。定電流回路4は巻線1b
に常に電流5を流しており、その結果、VCM1には小
さいトルクが発生している。従って、VCM1に働く本
来の外力が小さく、位置制御のための動作点がHブリッ
ジ型電力増幅器のデッドゾーンに入るような場合でも、
巻線1bによるトルクによってある程度の外力が働くこ
とになり、動作点をクロスオーバー歪みの影響を受けな
い位置に移動して位置制御の精度を高めることが可能と
なる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置の磁
気ヘッドを位置決めする装置に関するものである。
気ヘッドを位置決めする装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】(1)一般に磁気ディスク装置では、磁
気ヘッドは目標のトラックまで速度制御モードによって
移動され、目標トラックに到達した後は位置制御モード
によって目標トラック上に保持される。磁気ヘッドの駆
動にはボイスコイルモータ(以下、VCMと記す)が用
いられ、VCMは、一種の定電流回路であるVCM駆動
回路の電力増幅器から電流が供給されることによってト
ルクを発生する。
気ヘッドは目標のトラックまで速度制御モードによって
移動され、目標トラックに到達した後は位置制御モード
によって目標トラック上に保持される。磁気ヘッドの駆
動にはボイスコイルモータ(以下、VCMと記す)が用
いられ、VCMは、一種の定電流回路であるVCM駆動
回路の電力増幅器から電流が供給されることによってト
ルクを発生する。
【0003】従来のVCM駆動回路の一例を図4に示
す。この回路は定電流制御回路17と、トランジスタ1
1〜14を備えたHブリッジ回路により構成されてい
る。定電流制御回路17は、VCM駆動信号18の極性
によりVCM10に流すべき電流の方向を判断し、トラ
ンジスタ13または14と電流検出抵抗15または16
からなる定電流回路により、VCM駆動回路18の大き
さ(電圧)に比例した電流をVCM10に流す。
す。この回路は定電流制御回路17と、トランジスタ1
1〜14を備えたHブリッジ回路により構成されてい
る。定電流制御回路17は、VCM駆動信号18の極性
によりVCM10に流すべき電流の方向を判断し、トラ
ンジスタ13または14と電流検出抵抗15または16
からなる定電流回路により、VCM駆動回路18の大き
さ(電圧)に比例した電流をVCM10に流す。
【0004】すなわち、トランジスタ11がオン状態で
トランジスタ14により電流制御することによってa方
向にVCM駆動電流が流れ、逆にトランジスタ12がオ
ン状態でトランジスタ13により電流制御することによ
ってb方向にVCM駆動電流が流れる。そして、VCM
10に流す駆動電流の方向と大きさにより、磁気ヘッド
を目的のトラックへ移動させるための速度制御や、磁気
ヘッドを目的のトラック上に保持するための位置制御を
行うことができる。
トランジスタ14により電流制御することによってa方
向にVCM駆動電流が流れ、逆にトランジスタ12がオ
ン状態でトランジスタ13により電流制御することによ
ってb方向にVCM駆動電流が流れる。そして、VCM
10に流す駆動電流の方向と大きさにより、磁気ヘッド
を目的のトラックへ移動させるための速度制御や、磁気
ヘッドを目的のトラック上に保持するための位置制御を
行うことができる。
【0005】しかし、Hブリッジ構成のVCM駆動回路
の場合には、VCM駆動電流の極性を切り替える際、ト
ランジスタ11と13あるいはトランジスタ12と14
がわずかの間でも同時に電流駆動可能状態にあると、本
来電流を流すべきVCM10には電流が流れず、トラン
ジスタ11と13、あるいはトランジスタ12と14
に、過大な貫通電流が流れてしまう。そこで、従来は貫
通電流を防止するためにVCM駆動電流切り替え時にト
ランジスタ11〜14をすべて電流駆動不可能状態とす
るデッドゾーン(不感帯)を設けている。しかしこの方
法には電流切り替え時にクロスオーバー歪みが生じると
いう欠点がある。
の場合には、VCM駆動電流の極性を切り替える際、ト
ランジスタ11と13あるいはトランジスタ12と14
がわずかの間でも同時に電流駆動可能状態にあると、本
来電流を流すべきVCM10には電流が流れず、トラン
ジスタ11と13、あるいはトランジスタ12と14
に、過大な貫通電流が流れてしまう。そこで、従来は貫
通電流を防止するためにVCM駆動電流切り替え時にト
ランジスタ11〜14をすべて電流駆動不可能状態とす
るデッドゾーン(不感帯)を設けている。しかしこの方
法には電流切り替え時にクロスオーバー歪みが生じると
いう欠点がある。
【0006】ところで、位置制御モードによって磁気ヘ
ッドを目標トラック上に保持しておくためには、通常、
重力その他の外力に打ち勝つための定常負荷電流を流し
ておかなければならない。そして、そのような外力が大
きく、上記デッドゾーンを越えた動作点で位置制御を行
う場合には、クロスオーバー歪みの影響は生じない。し
かし、外力が小さく、デッドゾーンにかかる動作点で位
置制御を行う場合には、クロスオーバー歪みの影響が生
じ、磁気ヘッドの位置決め精度が悪化してしまう。シー
クの高速化のため可動部の軽量化を計ると、ますます外
力が小さくなり、クロスオーバー歪みの影響を受け易く
なる。 (2)通常、磁気ディスク装置の磁気ヘッドはディスク
が回転する前はディスク媒体に接触しており、ディスク
が回転すると、それに伴って発生する気流の力でディス
ク媒体から浮上する。そのためディスク媒体には、ディ
スクが回転を開始するとき磁気ヘッドが浮上し、ディス
クが回転を停止するとき磁気ヘッドが着地するためのラ
ンディングゾーンが設けられている。そして、ディスク
が回転を停止するときは、磁気ヘッドは必ずこのランデ
ィングゾーンへ移動するためのリトラクト動作を行わな
ければならない。ところで、ディスクが回転を停止して
リトラクト動作が行われるのは、磁気ディスク装置の電
源がオフされるときが多く、従ってリトラクト動作を行
うための電源としてはバックアップ電源やスピンドルの
逆起電力といった容量の小さい電源が用いられる。
ッドを目標トラック上に保持しておくためには、通常、
重力その他の外力に打ち勝つための定常負荷電流を流し
ておかなければならない。そして、そのような外力が大
きく、上記デッドゾーンを越えた動作点で位置制御を行
う場合には、クロスオーバー歪みの影響は生じない。し
かし、外力が小さく、デッドゾーンにかかる動作点で位
置制御を行う場合には、クロスオーバー歪みの影響が生
じ、磁気ヘッドの位置決め精度が悪化してしまう。シー
クの高速化のため可動部の軽量化を計ると、ますます外
力が小さくなり、クロスオーバー歪みの影響を受け易く
なる。 (2)通常、磁気ディスク装置の磁気ヘッドはディスク
が回転する前はディスク媒体に接触しており、ディスク
が回転すると、それに伴って発生する気流の力でディス
ク媒体から浮上する。そのためディスク媒体には、ディ
スクが回転を開始するとき磁気ヘッドが浮上し、ディス
クが回転を停止するとき磁気ヘッドが着地するためのラ
ンディングゾーンが設けられている。そして、ディスク
が回転を停止するときは、磁気ヘッドは必ずこのランデ
ィングゾーンへ移動するためのリトラクト動作を行わな
ければならない。ところで、ディスクが回転を停止して
リトラクト動作が行われるのは、磁気ディスク装置の電
源がオフされるときが多く、従ってリトラクト動作を行
うための電源としてはバックアップ電源やスピンドルの
逆起電力といった容量の小さい電源が用いられる。
【0007】図4のVCM駆動回路で、電源オフ時のリ
トラクト動作を行おうとすると、駆動回路全体に電源を
供給しなければならず、さらに磁気ディスク装置の電源
がオフしたとき、VCM駆動信号18をVCMリトラク
ト信号に切り替えるための回路を設ける必要がある。す
なわち、リトラクト動作用の小容量の電源にとっては負
荷が大きく、さらに信号切り替え用の複雑な回路が必要
である。 (3)VCMの単位電流当りに発生する力、つまりトル
ク定数は、磁気ヘッドが移動する領域の中央部と周辺部
とでは異なり、その分布は図5に示すようなVCM固有
のトルク分布となっている。
トラクト動作を行おうとすると、駆動回路全体に電源を
供給しなければならず、さらに磁気ディスク装置の電源
がオフしたとき、VCM駆動信号18をVCMリトラク
ト信号に切り替えるための回路を設ける必要がある。す
なわち、リトラクト動作用の小容量の電源にとっては負
荷が大きく、さらに信号切り替え用の複雑な回路が必要
である。 (3)VCMの単位電流当りに発生する力、つまりトル
ク定数は、磁気ヘッドが移動する領域の中央部と周辺部
とでは異なり、その分布は図5に示すようなVCM固有
のトルク分布となっている。
【0008】速度制御モードでは、位置情報やVCM駆
動電流により磁気ヘッドの移動速度を検出し、その速度
が目的の速度になるような制御を行うことにより、磁気
ヘッドを目的のトラックへ移動させる。その際の速度検
出には、パラメータとしてVCMの可動部重量やトルク
定数が用いられる。従って、ヘッド位置によるトルクの
変動が大きいと速度検出誤差が大きくなり、目的のトラ
ックに到達してから位置制御モードに切り替えた後の過
渡応答の収束が悪化する。
動電流により磁気ヘッドの移動速度を検出し、その速度
が目的の速度になるような制御を行うことにより、磁気
ヘッドを目的のトラックへ移動させる。その際の速度検
出には、パラメータとしてVCMの可動部重量やトルク
定数が用いられる。従って、ヘッド位置によるトルクの
変動が大きいと速度検出誤差が大きくなり、目的のトラ
ックに到達してから位置制御モードに切り替えた後の過
渡応答の収束が悪化する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】すなわち従来の磁気ヘ
ッドの位置決めにはつぎのような問題があった。 (1)外力が小さい場合、磁気ヘッドを目標トラック上
に保持する位置制御モードにおいて、Hブリッジ型電力
増幅器のクロスオーバー歪みの影響を受け易く、位置決
め精度が悪化する。 (2)リトラクト動作を行う場合、そのための電源に大
きな負荷がかかり、またリトラクト動作のために複雑な
回路が必要である。 (3)磁気ヘッドの位置によってVCM駆動トルクが変
化するため、位置制御モードに切り替えてからの過渡応
答が悪化する。
ッドの位置決めにはつぎのような問題があった。 (1)外力が小さい場合、磁気ヘッドを目標トラック上
に保持する位置制御モードにおいて、Hブリッジ型電力
増幅器のクロスオーバー歪みの影響を受け易く、位置決
め精度が悪化する。 (2)リトラクト動作を行う場合、そのための電源に大
きな負荷がかかり、またリトラクト動作のために複雑な
回路が必要である。 (3)磁気ヘッドの位置によってVCM駆動トルクが変
化するため、位置制御モードに切り替えてからの過渡応
答が悪化する。
【0010】本発明の第1の発明の目的は、問題(1)
を解決し、位置決め精度の向上を可能とする磁気ディス
ク装置の磁気ヘッド位置決め装置を提供することにあ
る。また、第2の発明の目的は、問題(2)解決し、リ
トラクト動作のために消費する電力が少なく、かつ複雑
な回路を必要としない磁気ディスク装置の磁気ヘッド位
置決め装置を提供することにある。さらに、第3の発明
の目的は、問題(3)を解決し、位置制御モードへの切
り替え後、過渡応答が悪化することのない磁気ディスク
装置の磁気ヘッド位置決め装置を提供することにある。
を解決し、位置決め精度の向上を可能とする磁気ディス
ク装置の磁気ヘッド位置決め装置を提供することにあ
る。また、第2の発明の目的は、問題(2)解決し、リ
トラクト動作のために消費する電力が少なく、かつ複雑
な回路を必要としない磁気ディスク装置の磁気ヘッド位
置決め装置を提供することにある。さらに、第3の発明
の目的は、問題(3)を解決し、位置制御モードへの切
り替え後、過渡応答が悪化することのない磁気ディスク
装置の磁気ヘッド位置決め装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、第1の巻
線からなるボイスコイルモータと、前記第1の巻線に電
流を流して前記ボイスコイルモータを駆動する駆動回路
とを備え、前記ボイスコイルモータによって磁気ディス
ク装置の磁気ヘッドを移動させて位置決めする装置にお
いて、前記ボイスコイルモータに前記第1の巻線と共に
設けられた第2の巻線と、前記第2の巻線に電流を流
し、前記ボイスコイルモータに微小トルクを発生させる
定電流回路とを備えたことを特徴とする。
線からなるボイスコイルモータと、前記第1の巻線に電
流を流して前記ボイスコイルモータを駆動する駆動回路
とを備え、前記ボイスコイルモータによって磁気ディス
ク装置の磁気ヘッドを移動させて位置決めする装置にお
いて、前記ボイスコイルモータに前記第1の巻線と共に
設けられた第2の巻線と、前記第2の巻線に電流を流
し、前記ボイスコイルモータに微小トルクを発生させる
定電流回路とを備えたことを特徴とする。
【0012】第2の発明は、第1の巻線からなるボイス
コイルモータと、前記第1の巻線に電流を流して前記ボ
イスコイルモータを駆動する駆動回路とを備え、前記ボ
イスコイルモータによって磁気ディスク装置の磁気ヘッ
ドを移動させて位置決めする装置において、前記ボイス
コイルモータに前記第1の巻線と共に設けられた第2の
巻線と、前記第2の巻線に電流を流して前記ボイスコイ
ルモータにトルクを発生させ、前記磁気ヘッドをランデ
ィングゾーンに移動させるリトラクト回路とを備えたこ
とを特徴とする。
コイルモータと、前記第1の巻線に電流を流して前記ボ
イスコイルモータを駆動する駆動回路とを備え、前記ボ
イスコイルモータによって磁気ディスク装置の磁気ヘッ
ドを移動させて位置決めする装置において、前記ボイス
コイルモータに前記第1の巻線と共に設けられた第2の
巻線と、前記第2の巻線に電流を流して前記ボイスコイ
ルモータにトルクを発生させ、前記磁気ヘッドをランデ
ィングゾーンに移動させるリトラクト回路とを備えたこ
とを特徴とする。
【0013】第3の発明は、第1の巻線からなるボイス
コイルモータと、前記第1の巻線に電流を流して前記ボ
イスコイルモータを駆動する駆動回路とを備え、前記ボ
イスコイルモータによって磁気ディスク装置の磁気ヘッ
ドを移動させて位置決めする装置において、前記ボイス
コイルモータに前記第1の巻線と共に設けられた第2の
巻線と、前記第2の巻線に惹起される起電力にもとづい
て、前記ボイスコイルモータのトルクの分布を測定する
トルク分布測定回路とを備えたことを特徴とする。
コイルモータと、前記第1の巻線に電流を流して前記ボ
イスコイルモータを駆動する駆動回路とを備え、前記ボ
イスコイルモータによって磁気ディスク装置の磁気ヘッ
ドを移動させて位置決めする装置において、前記ボイス
コイルモータに前記第1の巻線と共に設けられた第2の
巻線と、前記第2の巻線に惹起される起電力にもとづい
て、前記ボイスコイルモータのトルクの分布を測定する
トルク分布測定回路とを備えたことを特徴とする。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1に第1の発明による磁気ディスク装置の
磁気ヘッド位置決め装置の一例を示す。この装置は、図
4に示したものと同一構成のVCM駆動回路2と、VC
M1と、定電流回路4とにより構成されている。VCM
1は従来のVCMとは異なり、従来どおりの第1の巻線
1aの他に、第2の巻線1bを備えている。この第2の
巻線1bは、第1の巻線1aと同一のマグネットによっ
てトルクを発生し、第1の巻線1aよりはるかに小さい
トルク定数を有している。そして、定電流回路4は第2
の巻線1bに接続されている。
説明する。図1に第1の発明による磁気ディスク装置の
磁気ヘッド位置決め装置の一例を示す。この装置は、図
4に示したものと同一構成のVCM駆動回路2と、VC
M1と、定電流回路4とにより構成されている。VCM
1は従来のVCMとは異なり、従来どおりの第1の巻線
1aの他に、第2の巻線1bを備えている。この第2の
巻線1bは、第1の巻線1aと同一のマグネットによっ
てトルクを発生し、第1の巻線1aよりはるかに小さい
トルク定数を有している。そして、定電流回路4は第2
の巻線1bに接続されている。
【0015】磁気ヘッドを駆動する場合には、VCM駆
動回路2によってVCM1の第1の巻線1aにVCM駆
動電流3を流し、磁気ヘッドを駆動する。
動回路2によってVCM1の第1の巻線1aにVCM駆
動電流3を流し、磁気ヘッドを駆動する。
【0016】一方、定電流回路4は第2の巻線1bに常
に電流5を流しており、その結果、VCM1には小さい
トルクが発生している。従って、VCM1に働く本来の
外力が小さく、位置制御のための動作点がHブリッジ型
電力増幅器のデッドゾーンに入るような場合でも、第2
の巻線1bによるトルクによってある程度の外力が働く
ことになり、動作点をクロスオーバー歪みの影響を受け
ない位置に移動して位置制御の精度を高めることが可能
となる。なおこの場合、駆動回路2は外力の増加分に相
当する補正電流を第1の巻線1aに流すことになる。
に電流5を流しており、その結果、VCM1には小さい
トルクが発生している。従って、VCM1に働く本来の
外力が小さく、位置制御のための動作点がHブリッジ型
電力増幅器のデッドゾーンに入るような場合でも、第2
の巻線1bによるトルクによってある程度の外力が働く
ことになり、動作点をクロスオーバー歪みの影響を受け
ない位置に移動して位置制御の精度を高めることが可能
となる。なおこの場合、駆動回路2は外力の増加分に相
当する補正電流を第1の巻線1aに流すことになる。
【0017】次に第2の発明による磁気ディスク装置の
磁気ヘッド位置決め装置の一例について、図2を参照し
て説明する。この装置は、図4に示したものと同一構成
のVCM駆動回路2と、VCM1と、リトラクト回路6
とにより構成されている。VCM1は従来のVCMとは
異なり、従来どおりの第1の巻線1aの他に、第2の巻
線1bを備えている。この第2の巻線1bは、第1の巻
線1aと同一のマグネットによってトルクを発生し、第
1の巻線1aよりはるかに小さいトルク定数を有してい
る。そして、リトラクト回路6は第2の巻線1bに接続
されている。
磁気ヘッド位置決め装置の一例について、図2を参照し
て説明する。この装置は、図4に示したものと同一構成
のVCM駆動回路2と、VCM1と、リトラクト回路6
とにより構成されている。VCM1は従来のVCMとは
異なり、従来どおりの第1の巻線1aの他に、第2の巻
線1bを備えている。この第2の巻線1bは、第1の巻
線1aと同一のマグネットによってトルクを発生し、第
1の巻線1aよりはるかに小さいトルク定数を有してい
る。そして、リトラクト回路6は第2の巻線1bに接続
されている。
【0018】磁気ヘッドを駆動する場合には、VCM駆
動回路2によってVCM1の第1の巻線1aにVCM駆
動電流3を流し、磁気ヘッドを駆動する。
動回路2によってVCM1の第1の巻線1aにVCM駆
動電流3を流し、磁気ヘッドを駆動する。
【0019】通常の動作状態ではリトラクト回路6は第
2の巻線1bに電流を流さず、磁気ディスク装置の電源
がオフされた場合に、リトラクト電流7を第2の巻線1
bに流し、磁気ヘッドをランディングゾーンにリトラク
トさせる。このリトラクト回路6は単なるスイッチと定
電流回路とによって構成できるので、その回路構成は簡
素である。また、第2の巻線1bには少ない電流を流せ
ばよいので、その消費電力は小さい。
2の巻線1bに電流を流さず、磁気ディスク装置の電源
がオフされた場合に、リトラクト電流7を第2の巻線1
bに流し、磁気ヘッドをランディングゾーンにリトラク
トさせる。このリトラクト回路6は単なるスイッチと定
電流回路とによって構成できるので、その回路構成は簡
素である。また、第2の巻線1bには少ない電流を流せ
ばよいので、その消費電力は小さい。
【0020】次に第3の発明による磁気ディスク装置の
磁気ヘッド位置決め装置の一例について、図2を参照し
て説明する。この装置は、図4に示したものと同一構成
のVCM駆動回路2と、VCM1と、リトラクト回路6
とにより構成されている。VCM1は従来のVCMとは
異なり、従来どおりの第1の巻線1aの他に、第2の巻
線1bを備えている。この第2の巻線1bは、第1の巻
線1aと同一のマグネットによってトルクを発生し、第
1の巻線1aよりはるかに小さいトルク定数を有してい
る。そして、トルク分布測定回路8は第2の巻線1bに
接続されている。
磁気ヘッド位置決め装置の一例について、図2を参照し
て説明する。この装置は、図4に示したものと同一構成
のVCM駆動回路2と、VCM1と、リトラクト回路6
とにより構成されている。VCM1は従来のVCMとは
異なり、従来どおりの第1の巻線1aの他に、第2の巻
線1bを備えている。この第2の巻線1bは、第1の巻
線1aと同一のマグネットによってトルクを発生し、第
1の巻線1aよりはるかに小さいトルク定数を有してい
る。そして、トルク分布測定回路8は第2の巻線1bに
接続されている。
【0021】磁気ヘッドを駆動する場合には、VCM駆
動回路2によってVCM1の第1の巻線1aにVCM駆
動電流3を流し、磁気ヘッドを駆動する。
動回路2によってVCM1の第1の巻線1aにVCM駆
動電流3を流し、磁気ヘッドを駆動する。
【0022】第2の巻線1bのトルク定数は小さいが、
マグネットの磁束を横切るときには必ず逆起電力を発生
する。トルク分布測定回路8はその逆起電力にもとづい
て磁気ヘッドの各位置における磁束密度の分布、つまり
トルク分布を測定する。ただしその際、磁気ヘッドの移
動速度を一定とする必要があるので、VCM駆動回路2
によってVCM駆動電流3を制御し、磁気ヘッドを定速
度制御する。
マグネットの磁束を横切るときには必ず逆起電力を発生
する。トルク分布測定回路8はその逆起電力にもとづい
て磁気ヘッドの各位置における磁束密度の分布、つまり
トルク分布を測定する。ただしその際、磁気ヘッドの移
動速度を一定とする必要があるので、VCM駆動回路2
によってVCM駆動電流3を制御し、磁気ヘッドを定速
度制御する。
【0023】そして、トルク分布測定回路8によって予
めトルク分布を測定して測定結果をRAMなどのメモリ
に記憶させておき、磁気ヘッドを速度制御によって目的
のトラックに移動させる際、速度検出などの補正をかけ
ることが可能となり、位置制御モードへの切り替え後の
過渡応答を改善できる。
めトルク分布を測定して測定結果をRAMなどのメモリ
に記憶させておき、磁気ヘッドを速度制御によって目的
のトラックに移動させる際、速度検出などの補正をかけ
ることが可能となり、位置制御モードへの切り替え後の
過渡応答を改善できる。
【0024】なお、以上説明した3つの発明は互いに独
立して個々に実施することはもちろん可能であるが、次
のように3つ同時に実施することも可能である。すなわ
ち、例えばトルク分布測定回路8によってヘッド位置に
対するトルク定数の分布を測定しておき(第3の発
明)、通常の使用状態では定電流回路4によってクロス
オーバー歪みの影響をなくした位置制御を行い(第1の
発明)、磁気ディスク装置の電源がオフされたときは定
電流回路4をリトラクト回路6として働かせて磁気ヘッ
ドをランディングゾーンへリトラクトさせる(第2の発
明)。
立して個々に実施することはもちろん可能であるが、次
のように3つ同時に実施することも可能である。すなわ
ち、例えばトルク分布測定回路8によってヘッド位置に
対するトルク定数の分布を測定しておき(第3の発
明)、通常の使用状態では定電流回路4によってクロス
オーバー歪みの影響をなくした位置制御を行い(第1の
発明)、磁気ディスク装置の電源がオフされたときは定
電流回路4をリトラクト回路6として働かせて磁気ヘッ
ドをランディングゾーンへリトラクトさせる(第2の発
明)。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明による磁
気ディスク装置の磁気ヘッド位置決め装置では、VCM
に第2の巻線が設けられ、定電流回路はその巻線に電流
を流して小さいトルクを発生させる。従って、磁気ヘッ
ドを目標トラック上に保持する位置制御モードにおい
て、外力が小さい場合でもHブリッジ型電力増幅器のク
ロスオーバー歪みの影響を避けることができ、磁気ヘッ
ドの位置決め精度を向上させることができる。
気ディスク装置の磁気ヘッド位置決め装置では、VCM
に第2の巻線が設けられ、定電流回路はその巻線に電流
を流して小さいトルクを発生させる。従って、磁気ヘッ
ドを目標トラック上に保持する位置制御モードにおい
て、外力が小さい場合でもHブリッジ型電力増幅器のク
ロスオーバー歪みの影響を避けることができ、磁気ヘッ
ドの位置決め精度を向上させることができる。
【0026】また、第2の発明による磁気ディスク装置
の磁気ヘッド位置決め装置では、VCMに第2の巻線が
設けられ、リトラクト回路は磁気ディスク装置の電源が
オフされたとき、第2の巻線に電流を流してトルクを発
生させ、磁気ヘッドをランディングゾーンにリトラクト
させる。そして、リトラクト回路は単なるスイッチと定
電流回路によって構成できるので、回路構成は簡素であ
る。また、第2の巻線には少ない電流を流せばよいの
で、その消費電力は小さい。
の磁気ヘッド位置決め装置では、VCMに第2の巻線が
設けられ、リトラクト回路は磁気ディスク装置の電源が
オフされたとき、第2の巻線に電流を流してトルクを発
生させ、磁気ヘッドをランディングゾーンにリトラクト
させる。そして、リトラクト回路は単なるスイッチと定
電流回路によって構成できるので、回路構成は簡素であ
る。また、第2の巻線には少ない電流を流せばよいの
で、その消費電力は小さい。
【0027】そして、第2の発明による磁気ディスク装
置の磁気ヘッド位置決め装置では、VCMに第2の巻線
が設けられ、トルク分布測定回路によって第2の巻線に
発生する逆起電力にもとづき、磁気ヘッドの位置に対す
るトルクの分布を測定することができる。従って、予め
トルク分布を測定して測定結果をRAMなどのメモリに
記憶させておき、磁気ヘッドを速度制御によって目的の
トラックに移動させる際、速度検出などの補正をかけて
適応制御を行うことが可能となり、位置制御モードへの
切り替え後の過渡応答を改善できる。
置の磁気ヘッド位置決め装置では、VCMに第2の巻線
が設けられ、トルク分布測定回路によって第2の巻線に
発生する逆起電力にもとづき、磁気ヘッドの位置に対す
るトルクの分布を測定することができる。従って、予め
トルク分布を測定して測定結果をRAMなどのメモリに
記憶させておき、磁気ヘッドを速度制御によって目的の
トラックに移動させる際、速度検出などの補正をかけて
適応制御を行うことが可能となり、位置制御モードへの
切り替え後の過渡応答を改善できる。
【図1】第1の発明による磁気ディスク装置の磁気ヘッ
ド位置決め装置の一例を示すブロック図である。
ド位置決め装置の一例を示すブロック図である。
【図2】第2の発明による磁気ディスク装置の磁気ヘッ
ド位置決め装置の一例を示すブロック図である。
ド位置決め装置の一例を示すブロック図である。
【図3】第3の発明による磁気ディスク装置の磁気ヘッ
ド位置決め装置の一例を示すブロック図である。
ド位置決め装置の一例を示すブロック図である。
【図4】従来のボイスコイルモータ駆動回路を示す回路
図である。
図である。
【図5】ボイスコイルモータの磁気ヘッドの位置に対す
るトルクの分布を示すグラフである。
るトルクの分布を示すグラフである。
1 ボイスコイルモータ
1a 第1の巻線
1b 第2の巻線
2 ボイスコイルモータ(VCM)駆動回路
4 定電流回路
6 リトラクト回路
8 トルク分布測定回路
Claims (3)
- 【請求項1】第1の巻線からなるボイスコイルモータ
と、前記第1の巻線に電流を流して前記ボイスコイルモ
ータを駆動する駆動回路とを備え、前記ボイスコイルモ
ータによって磁気ディスク装置の磁気ヘッドを移動させ
て位置決めする装置において、 前記ボイスコイルモータに前記第1の巻線と共に設けら
れた第2の巻線と、 前記第2の巻線に電流を流し、前記ボイスコイルモータ
に微小トルクを発生させる定電流回路とを備えたことを
特徴とする磁気ディスク装置の磁気ヘッド位置決め装
置。 - 【請求項2】第1の巻線からなるボイスコイルモータ
と、前記第1の巻線に電流を流して前記ボイスコイルモ
ータを駆動する駆動回路とを備え、前記ボイスコイルモ
ータによって磁気ディスク装置の磁気ヘッドを移動させ
て位置決めする装置において、 前記ボイスコイルモータに前記第1の巻線と共に設けら
れた第2の巻線と、 前記第2の巻線に電流を流して前記ボイスコイルモータ
にトルクを発生させ、前記磁気ヘッドをランディングゾ
ーンに移動させるリトラクト回路とを備えたことを特徴
とする磁気ディスク装置の磁気ヘッド位置決め装置。 - 【請求項3】第1の巻線からなるボイスコイルモータ
と、前記第1の巻線に電流を流して前記ボイスコイルモ
ータを駆動する駆動回路とを備え、前記ボイスコイルモ
ータによって磁気ディスク装置の磁気ヘッドを移動させ
て位置決めする装置において、 前記ボイスコイルモータに前記第1の巻線と共に設けら
れた第2の巻線と、 前記第2の巻線に惹起される起電力にもとづいて、前記
ボイスコイルモータのトルクの分布を測定するトルク分
布測定回路とを備えたことを特徴とする磁気ディスク装
置の磁気ヘッド位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17205091A JPH0520812A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 磁気デイスク装置の磁気ヘツド位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17205091A JPH0520812A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 磁気デイスク装置の磁気ヘツド位置決め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0520812A true JPH0520812A (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=15934609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17205091A Pending JPH0520812A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 磁気デイスク装置の磁気ヘツド位置決め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0520812A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001001557A1 (en) * | 1999-06-28 | 2001-01-04 | Honeywell Inc. | Multi-resolution drive for actuators |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP17205091A patent/JPH0520812A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001001557A1 (en) * | 1999-06-28 | 2001-01-04 | Honeywell Inc. | Multi-resolution drive for actuators |
JP2003504002A (ja) * | 1999-06-28 | 2003-01-28 | ハネウェル・インコーポレーテッド | アクチュエーターのための多重分解能駆動装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5289097A (en) | Spindle control method and apparatus for disk drive | |
US7421193B2 (en) | Digital motor control system and method | |
US6721119B1 (en) | System and method for controlling an actuator motor during retract | |
EP0814473A2 (en) | Harddisk spindle motor controller with either PWM or linear current control output | |
JPH11317032A (ja) | アクチュエータ・コイル上で逆起電力電圧を高精度で測定する方法および装置 | |
JPH01303680A (ja) | 情報記録再生装置 | |
JP3134657B2 (ja) | 磁気ディスク装置 | |
US6021015A (en) | Method and circuit for driving hard disk drive spindle and actuator motors | |
KR0165881B1 (ko) | 최종스텝댐핑을 이용한 자기기록디스크용 헤드의 위치 제어시스템 | |
JPH10269504A (ja) | Mrヘッドを備えた磁気再生装置 | |
JPH0520812A (ja) | 磁気デイスク装置の磁気ヘツド位置決め装置 | |
US7243058B1 (en) | Method and circuit for operating a voice coil actuator of a mass data storage device | |
JP2008034006A (ja) | 記録方法、アンロード方法、および磁気ディスク装置 | |
US7038870B2 (en) | Data storage device, data write method, and program | |
JP2001067765A (ja) | 磁気ディスク装置及びその制御方法 | |
JP4711387B2 (ja) | 駆動制御用半導体集積回路 | |
JP2907925B2 (ja) | ディスク装置 | |
JP2003109259A (ja) | 磁気・光記録装置においてバイアスレベルを制御する方法及び装置 | |
JPH06267001A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
JP2002165472A (ja) | モータ制御装置 | |
JPH02198074A (ja) | 磁気ディスク装置 | |
JP4140099B2 (ja) | モータ装置 | |
JP3075365B2 (ja) | ヘッドのアクセス制御装置 | |
JPH0636482A (ja) | ヘッド駆動装置 | |
JPS61262093A (ja) | 磁気テ−プ装置 |