JPH05207980A - 血圧測定装置 - Google Patents
血圧測定装置Info
- Publication number
- JPH05207980A JPH05207980A JP4015075A JP1507592A JPH05207980A JP H05207980 A JPH05207980 A JP H05207980A JP 4015075 A JP4015075 A JP 4015075A JP 1507592 A JP1507592 A JP 1507592A JP H05207980 A JPH05207980 A JP H05207980A
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- JP
- Japan
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- area
- value
- pressure value
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ノイズ成分の有無の決定に要する時間をなるべ
く短くして患者に与える負担を軽減しながら、最低血圧
値および最高血圧値を正確に測定できるようにする。 【構成】サンプリングした圧力値データに基づいて前方
谷部圧力値pre1と後方谷部圧力値pre2を求め、脈波値デ
ータ最大値admax と脈波値データ最小値admi n との差分
から脈波値データlev を求め、前方谷部から後方谷部に
かけての脈波部分全体の面積累積値SUM を求め、前方谷
部から後方谷部までのサンプリング回数count と前方谷
部圧力値と後方谷部圧力値とから所定圧力値での面積累
積値(pre1+pre2)×count /2を求め、前者から後者
を減算して脈波部分自体の面積SUM1を求め、この面積SU
M1が所定の判定基準面積(5×a)より小さいときは普
通の脈波とし、大きいときはノイズ成分であるとしてデ
ータをネグレクトする。
く短くして患者に与える負担を軽減しながら、最低血圧
値および最高血圧値を正確に測定できるようにする。 【構成】サンプリングした圧力値データに基づいて前方
谷部圧力値pre1と後方谷部圧力値pre2を求め、脈波値デ
ータ最大値admax と脈波値データ最小値admi n との差分
から脈波値データlev を求め、前方谷部から後方谷部に
かけての脈波部分全体の面積累積値SUM を求め、前方谷
部から後方谷部までのサンプリング回数count と前方谷
部圧力値と後方谷部圧力値とから所定圧力値での面積累
積値(pre1+pre2)×count /2を求め、前者から後者
を減算して脈波部分自体の面積SUM1を求め、この面積SU
M1が所定の判定基準面積(5×a)より小さいときは普
通の脈波とし、大きいときはノイズ成分であるとしてデ
ータをネグレクトする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、患者の上腕などの被測
定部にカフ帯を巻き付け、カフ帯に圧縮空気を送気して
被測定部を圧迫した状態で脈拍を検出して、最高血圧
値,最低血圧値を測定するように構成された血圧測定装
置に関する。
定部にカフ帯を巻き付け、カフ帯に圧縮空気を送気して
被測定部を圧迫した状態で脈拍を検出して、最高血圧
値,最低血圧値を測定するように構成された血圧測定装
置に関する。
【0002】本発明に係る血圧測定装置は、ポンプ,電
磁弁等でカフ帯内圧を階段状に上下させ、その内圧を静
止させた状態で圧力値データをサンプリングするタイプ
のもの、もしくは、減圧弁等で徐々に内圧を減少させ減
圧過程で圧力値データをサンプリングするタイプのも
の、または、ポンプ等で徐々に内圧を上昇させ昇圧過程
で圧力値データをサンプリングするタイプのもののいず
れにも適用することができる。
磁弁等でカフ帯内圧を階段状に上下させ、その内圧を静
止させた状態で圧力値データをサンプリングするタイプ
のもの、もしくは、減圧弁等で徐々に内圧を減少させ減
圧過程で圧力値データをサンプリングするタイプのも
の、または、ポンプ等で徐々に内圧を上昇させ昇圧過程
で圧力値データをサンプリングするタイプのもののいず
れにも適用することができる。
【0003】
【従来の技術】脈波の検出には一般的にオシロメトリッ
ク法が用いられる。すなわち、カフ帯に加えられる圧力
に対して心拍ごとに重畳される脈波値データを検出し、
かつ、この脈波値データを検出した時のカフ帯に加えて
いた圧力値データと検出した脈波値データとを対にして
記憶させていく。
ク法が用いられる。すなわち、カフ帯に加えられる圧力
に対して心拍ごとに重畳される脈波値データを検出し、
かつ、この脈波値データを検出した時のカフ帯に加えて
いた圧力値データと検出した脈波値データとを対にして
記憶させていく。
【0004】この場合、体動などによるノイズ成分の影
響を除去する必要がある。ノイズ成分が発生したかどう
かを判定し、ノイズ成分の発生があったときは、そのと
きサンプリングした脈波値データをネグレクトするので
ある。
響を除去する必要がある。ノイズ成分が発生したかどう
かを判定し、ノイズ成分の発生があったときは、そのと
きサンプリングした脈波値データをネグレクトするので
ある。
【0005】ノイズ成分が発生したかどうかは、1つの
脈波値データだけは判定できないため、同一の圧力値の
もとにおいて脈波値データを2回以上にわたって連続し
てサンプリングし、相前後する脈波値データの相互間に
所定値以上の変化がないときは、その圧力値データのも
とでの脈波値データの検出を終了し、一定レベルだけ圧
力値を減少または上昇させた次のステップでの圧力値デ
ータのもとでの脈波値データの検出に移行する。
脈波値データだけは判定できないため、同一の圧力値の
もとにおいて脈波値データを2回以上にわたって連続し
てサンプリングし、相前後する脈波値データの相互間に
所定値以上の変化がないときは、その圧力値データのも
とでの脈波値データの検出を終了し、一定レベルだけ圧
力値を減少または上昇させた次のステップでの圧力値デ
ータのもとでの脈波値データの検出に移行する。
【0006】しかし、相前後する脈波値データの相互間
に所定値以上の変化があったときは、ノイズ成分が発生
したものとみなして、そのとき検出した脈波値データを
ネグレクトし、圧力値を同じに保った状態で新たに脈波
値データをサンプリングし、以下同様の判定を行う。
に所定値以上の変化があったときは、ノイズ成分が発生
したものとみなして、そのとき検出した脈波値データを
ネグレクトし、圧力値を同じに保った状態で新たに脈波
値データをサンプリングし、以下同様の判定を行う。
【0007】以上のような条件において同一の圧力値デ
ータのもとでの複数回にわたる脈波値データの検出を繰
り返し実行し、また、減圧弁を開いた降圧状態で相前後
する脈波値データの大小比較を行い、前回と比較して所
定値以上の変化があればノイズ成分が発生したものとみ
なすという方法もある。
ータのもとでの複数回にわたる脈波値データの検出を繰
り返し実行し、また、減圧弁を開いた降圧状態で相前後
する脈波値データの大小比較を行い、前回と比較して所
定値以上の変化があればノイズ成分が発生したものとみ
なすという方法もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】同一の圧力値のもとで
脈波値データをサンプリングする前者の方式の場合、正
規のサンプリングデータを決定するまでに、最低でも2
回にわたる脈波値データ検出が必要であり、条件が悪く
てノイズ成分の発生が続く限り、脈波値データの検出回
数がいくらでも増えていき、正規のサンプリングデータ
を決定するまでに長い時間を要しがちであり、このこと
が患者にカフ帯圧迫による一種の苦痛を与える原因とな
っていた。
脈波値データをサンプリングする前者の方式の場合、正
規のサンプリングデータを決定するまでに、最低でも2
回にわたる脈波値データ検出が必要であり、条件が悪く
てノイズ成分の発生が続く限り、脈波値データの検出回
数がいくらでも増えていき、正規のサンプリングデータ
を決定するまでに長い時間を要しがちであり、このこと
が患者にカフ帯圧迫による一種の苦痛を与える原因とな
っていた。
【0009】また、降圧状態で相前後する脈波値データ
の大小比較を行う後者の方式の場合、聴診間隙等により
前後の脈波値データの差分が極端に大きく変化すること
があり、また、圧力値信号をフィルタリング処理してサ
ンプリングする場合には、体動の期間が不明であるため
1回の動きの中で複数の脈波があるように誤判定してし
まったり、場合によってはこの脈波に変化がないために
ノイズ成分を正規の脈波値信号と誤判定してしまい、最
高血圧値,最低血圧値の測定精度が低いものになるとい
う傾向を有していた。
の大小比較を行う後者の方式の場合、聴診間隙等により
前後の脈波値データの差分が極端に大きく変化すること
があり、また、圧力値信号をフィルタリング処理してサ
ンプリングする場合には、体動の期間が不明であるため
1回の動きの中で複数の脈波があるように誤判定してし
まったり、場合によってはこの脈波に変化がないために
ノイズ成分を正規の脈波値信号と誤判定してしまい、最
高血圧値,最低血圧値の測定精度が低いものになるとい
う傾向を有していた。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、ノイズ成分の有無の決定までに要す
る時間をなるべく短くして患者に与える負担を軽減しな
がらも、最低血圧値および最高血圧値を正確に測定する
ことができるようにすることを目的とする。
れたものであって、ノイズ成分の有無の決定までに要す
る時間をなるべく短くして患者に与える負担を軽減しな
がらも、最低血圧値および最高血圧値を正確に測定する
ことができるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る血圧測定装
置は、圧力値データをサンプリングする手段と、サンプ
リングした圧力値データに基づいて脈波の前方谷部圧力
値および後方谷部圧力値を求める手段と、サンプリング
した圧力値データから脈波値データを求める手段と、前
方谷部から後方谷部にかけての脈波部分全体の面積累積
値を求める手段と、前方谷部から後方谷部までのサンプ
リング回数と前記前方谷部圧力値および後方谷部圧力値
とから所定圧力値での面積累積値を求める手段と、前記
脈波部分全体の面積累積値から前記所定圧力値での面積
累積値を減算して脈波部分自体の面積を求める手段と、
この脈波部分自体の面積が所定の判定基準面積を超えた
ときは前記前方谷部から後方谷部までの脈波値データを
ネグレクトする手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。
置は、圧力値データをサンプリングする手段と、サンプ
リングした圧力値データに基づいて脈波の前方谷部圧力
値および後方谷部圧力値を求める手段と、サンプリング
した圧力値データから脈波値データを求める手段と、前
方谷部から後方谷部にかけての脈波部分全体の面積累積
値を求める手段と、前方谷部から後方谷部までのサンプ
リング回数と前記前方谷部圧力値および後方谷部圧力値
とから所定圧力値での面積累積値を求める手段と、前記
脈波部分全体の面積累積値から前記所定圧力値での面積
累積値を減算して脈波部分自体の面積を求める手段と、
この脈波部分自体の面積が所定の判定基準面積を超えた
ときは前記前方谷部から後方谷部までの脈波値データを
ネグレクトする手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0012】
【作用】本発明は、血流が動脈を流れることにより発生
する脈波部分の面積が体動などによるノイズ成分の面積
に比べて充分に小さいことを利用したものである。演算
によって求めた脈波部分自体の面積を所定の判定基準面
積と比較して、それよりも小さいときは普通の脈波であ
るとし、それを超えるときはノイズ成分であるとしてネ
グレクトする。すなわち、従来例のように相前後する圧
力値データまたは脈波値データの採取を待ち両者を比較
するといった必要がなく、その脈波自体において普通の
脈波であるのかノイズ成分であるのかの識別ができる。
普通の脈波であると判定できるときは、それ1回だけの
脈波検出で脈波値データを求めることができる。また、
ノイズ成分であるときはその脈波に係るデータをネグレ
クトするため、最高血圧値,最低血圧値の算出における
精度が高いものとなる。
する脈波部分の面積が体動などによるノイズ成分の面積
に比べて充分に小さいことを利用したものである。演算
によって求めた脈波部分自体の面積を所定の判定基準面
積と比較して、それよりも小さいときは普通の脈波であ
るとし、それを超えるときはノイズ成分であるとしてネ
グレクトする。すなわち、従来例のように相前後する圧
力値データまたは脈波値データの採取を待ち両者を比較
するといった必要がなく、その脈波自体において普通の
脈波であるのかノイズ成分であるのかの識別ができる。
普通の脈波であると判定できるときは、それ1回だけの
脈波検出で脈波値データを求めることができる。また、
ノイズ成分であるときはその脈波に係るデータをネグレ
クトするため、最高血圧値,最低血圧値の算出における
精度が高いものとなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る血圧測定装置の一実施例
を図面に基づいて詳細に説明する。
を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は実施例に係る血圧測定装置の電気的
構成を示すブロック線図である。
構成を示すブロック線図である。
【0015】図において、2は上腕などの被測定部に巻
き付けて圧迫することにより動脈を閉塞させるカフ帯
(腕帯ともいう)、4はカフ帯2に接続されたエアチュ
ーブ、6はカフ帯2に圧縮空気を送気して被測定部に対
して与える圧力値を予想される最高血圧値よりも高いレ
ベルまで連続的に上昇させるためのエアポンプ、8はエ
アチューブ4に接続され常時は閉弁されているとともに
脈波値測定時には段階的に開弁して圧力値を階段状に減
少させ、かつ、測定終了後には急速に排気する圧力値調
整排気用電磁弁、10はエアチューブ4に接続されてカ
フ帯2の圧力値(内圧)および血液が流れることにより
心拍ごとに発生し圧力値に重畳される脈波値をピックア
ップするための圧力センサ、12は圧力センサ10がピ
ックアップした圧力値信号を増幅するアンプ回路、14
はその増幅された圧力値信号をディジタルの圧力値デー
タに変換するA/Dコンバータ、16はその増幅された
圧力値信号から脈波値信号成分のみを取り出すフィルタ
回路、18はその脈波値信号成分をディジタルの脈波値
データに変換するA/Dコンバータ、20はマイクロコ
ンピュータ22とエアポンプ6,圧力値調整排気用電磁
弁8,圧力センサ10,A/Dコンバータ14,18と
を接続するための入出力用ドライバ、22はCPU,R
OM,RAM,レジスタ,カウンタ,タイマなどを備え
血圧測定のプログラムを実行するためのマイクロコンピ
ュータ、24は測定結果などを表示するための液晶表示
装置(LCD)、26は測定開始を指令したり加圧値を
設定したりするためのキー入力操作部である。
き付けて圧迫することにより動脈を閉塞させるカフ帯
(腕帯ともいう)、4はカフ帯2に接続されたエアチュ
ーブ、6はカフ帯2に圧縮空気を送気して被測定部に対
して与える圧力値を予想される最高血圧値よりも高いレ
ベルまで連続的に上昇させるためのエアポンプ、8はエ
アチューブ4に接続され常時は閉弁されているとともに
脈波値測定時には段階的に開弁して圧力値を階段状に減
少させ、かつ、測定終了後には急速に排気する圧力値調
整排気用電磁弁、10はエアチューブ4に接続されてカ
フ帯2の圧力値(内圧)および血液が流れることにより
心拍ごとに発生し圧力値に重畳される脈波値をピックア
ップするための圧力センサ、12は圧力センサ10がピ
ックアップした圧力値信号を増幅するアンプ回路、14
はその増幅された圧力値信号をディジタルの圧力値デー
タに変換するA/Dコンバータ、16はその増幅された
圧力値信号から脈波値信号成分のみを取り出すフィルタ
回路、18はその脈波値信号成分をディジタルの脈波値
データに変換するA/Dコンバータ、20はマイクロコ
ンピュータ22とエアポンプ6,圧力値調整排気用電磁
弁8,圧力センサ10,A/Dコンバータ14,18と
を接続するための入出力用ドライバ、22はCPU,R
OM,RAM,レジスタ,カウンタ,タイマなどを備え
血圧測定のプログラムを実行するためのマイクロコンピ
ュータ、24は測定結果などを表示するための液晶表示
装置(LCD)、26は測定開始を指令したり加圧値を
設定したりするためのキー入力操作部である。
【0016】次に、上記のような構成をもつ血圧測定装
置の動作を図2〜図4に示すフローチャートに基づいて
説明する。図3および図4は、図2におけるステップS
5の脈波値サンプリング処理ルーチンおよびステップS
6のノイズ成分有無の判定を詳しく表したものである。
なお、この実施例は、カフ帯内圧を最高血圧値以上に上
昇させた後、階段状に降圧して血圧測定を行うタイプと
する。
置の動作を図2〜図4に示すフローチャートに基づいて
説明する。図3および図4は、図2におけるステップS
5の脈波値サンプリング処理ルーチンおよびステップS
6のノイズ成分有無の判定を詳しく表したものである。
なお、この実施例は、カフ帯内圧を最高血圧値以上に上
昇させた後、階段状に降圧して血圧測定を行うタイプと
する。
【0017】キー入力操作部26における測定開始キー
が操作されると、マイクロコンピュータ22はステップ
S1からの制御動作の実行を開始する。ステップS1に
おいて、キー入力操作部26によってカフ帯2の加圧値
をどこまで上昇させるかをセットするとともに、ノイズ
判定の基準となる面積の判定基準値aとしてa0 をセッ
トする(a←a0 )。
が操作されると、マイクロコンピュータ22はステップ
S1からの制御動作の実行を開始する。ステップS1に
おいて、キー入力操作部26によってカフ帯2の加圧値
をどこまで上昇させるかをセットするとともに、ノイズ
判定の基準となる面積の判定基準値aとしてa0 をセッ
トする(a←a0 )。
【0018】ステップS2において、入出力用ドライバ
20を介してエアポンプ6を駆動する。なお、圧力値調
整排気用電磁弁8は完全に閉弁されている。ステップS
3では、圧力センサ10でピックアップされアンプ回路
12で増幅された圧力値信号をA/Dコンバータ14で
サンプリングしてディジタルの圧力値データに変換し、
これを入出力用ドライバ20を介して入力してカフ帯2
による圧力がステップS1でセットされた加圧値をオー
バーしたかどうかを判定する。オーバーするとステップ
S4に進んでエアポンプ6を停止する。
20を介してエアポンプ6を駆動する。なお、圧力値調
整排気用電磁弁8は完全に閉弁されている。ステップS
3では、圧力センサ10でピックアップされアンプ回路
12で増幅された圧力値信号をA/Dコンバータ14で
サンプリングしてディジタルの圧力値データに変換し、
これを入出力用ドライバ20を介して入力してカフ帯2
による圧力がステップS1でセットされた加圧値をオー
バーしたかどうかを判定する。オーバーするとステップ
S4に進んでエアポンプ6を停止する。
【0019】エアポンプ6を停止するとステップS5に
進んで、被測定部に対する圧力変化の静止状態において
脈波値サンプリング処理ルーチンを実行する。ステップ
S6ではノイズ成分の有無を判定する。ノイズ成分が発
生していると判定すればステップS5に戻って脈波値サ
ンプリングを繰り返し、ノイズ成分がないと判定したと
きはステップS7に進む。このステップS5,S6の動
作の詳細は後述する。
進んで、被測定部に対する圧力変化の静止状態において
脈波値サンプリング処理ルーチンを実行する。ステップ
S6ではノイズ成分の有無を判定する。ノイズ成分が発
生していると判定すればステップS5に戻って脈波値サ
ンプリングを繰り返し、ノイズ成分がないと判定したと
きはステップS7に進む。このステップS5,S6の動
作の詳細は後述する。
【0020】次のステップS7では、所定の血圧判定ア
ルゴリズムに従って最高血圧値,最低血圧値の判定を行
い、ステップS8で、最高血圧値,最低血圧値が決定さ
れて血圧測定が終了したのかどうかを判定する。血圧測
定が終了していないのであれば、ステップS9に進んで
圧力値調整排気用電磁弁8をオン・オフ制御してカフ帯
2に対する加圧値を5mmHgだけ減圧するとともに、
面積の判定基準値aをa0 に戻す。
ルゴリズムに従って最高血圧値,最低血圧値の判定を行
い、ステップS8で、最高血圧値,最低血圧値が決定さ
れて血圧測定が終了したのかどうかを判定する。血圧測
定が終了していないのであれば、ステップS9に進んで
圧力値調整排気用電磁弁8をオン・オフ制御してカフ帯
2に対する加圧値を5mmHgだけ減圧するとともに、
面積の判定基準値aをa0 に戻す。
【0021】そして、ステップS5に戻って、以下、血
圧測定が終了したと判定するまで、ステップS5〜S9
を繰り返す。すなわち、加圧値を順次階段状に減少させ
ながら、それぞれ圧力変化の静止状態で脈波値サンプリ
ングを行う。
圧測定が終了したと判定するまで、ステップS5〜S9
を繰り返す。すなわち、加圧値を順次階段状に減少させ
ながら、それぞれ圧力変化の静止状態で脈波値サンプリ
ングを行う。
【0022】その測定サイクルでの最高血圧値,最低血
圧値が決定されて血圧測定が終了したと判定したとき
は、ステップS10に進んで、ステップS7での血圧値
判定において演算されRAMに格納された最高血圧値,
最低血圧値等を読み出して液晶表示装置24に転送し表
示する。さらに、圧力値調整排気用電磁弁8を完全に開
弁してカフ帯2内の圧縮空気を大気に急速に放出し、カ
フ帯2を急速減圧する。
圧値が決定されて血圧測定が終了したと判定したとき
は、ステップS10に進んで、ステップS7での血圧値
判定において演算されRAMに格納された最高血圧値,
最低血圧値等を読み出して液晶表示装置24に転送し表
示する。さらに、圧力値調整排気用電磁弁8を完全に開
弁してカフ帯2内の圧縮空気を大気に急速に放出し、カ
フ帯2を急速減圧する。
【0023】さて、次に、図2のステップS5である脈
波値サンプリング処理ルーチンの詳しい動作を図3およ
び図4のフローチャートに基づいて説明する。
波値サンプリング処理ルーチンの詳しい動作を図3およ
び図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0024】マイクロコンピュータ22は、まず、ステ
ップS5−1において、カフ帯2に与えている静止圧力
値を変数preにセットする。すなわち、ステップS1
での加圧値またはステップS9での順次5mmHgずつ
減圧されたときの加圧値を変数preにセットする。
ップS5−1において、カフ帯2に与えている静止圧力
値を変数preにセットする。すなわち、ステップS1
での加圧値またはステップS9での順次5mmHgずつ
減圧されたときの加圧値を変数preにセットする。
【0025】以下、まず、ステップS5−2〜S5−1
3について、おおよその流れを説明する。
3について、おおよその流れを説明する。
【0026】ステップS5−2で、圧力センサ10がピ
ックアップしアンプ回路12で増幅された圧力値信号を
A/Dコンバータ14でサンプリングしてディジタルの
圧力値データad1となし、この圧力値データad1
を、3つの変数P0,P1,P2に新しい順に順次更新
的にストアする。ステップS5−3〜S5−6におい
て、フィルタ回路16を通してフィルタリングされた脈
波値信号をA/Dコンバータ18によってサンプリング
したディジタルの脈波値データad2の最大値,最小値
をそれぞれ変数admax ,admin にストアする。ステ
ップS5−7で、A/D変換によるサンプリング回数を
示す変数countを+1インクリメントする(cou
nt←count+1)。ステップS5−8およびS5
−9において、静止圧力値preの付近で圧力の波形が
谷の状態になっているかどうかをチェックし、谷でなけ
れば脈波の面積を計算するためにステップS5−10か
らステップS5−2に戻って、以下同様の動作を繰り返
す。
ックアップしアンプ回路12で増幅された圧力値信号を
A/Dコンバータ14でサンプリングしてディジタルの
圧力値データad1となし、この圧力値データad1
を、3つの変数P0,P1,P2に新しい順に順次更新
的にストアする。ステップS5−3〜S5−6におい
て、フィルタ回路16を通してフィルタリングされた脈
波値信号をA/Dコンバータ18によってサンプリング
したディジタルの脈波値データad2の最大値,最小値
をそれぞれ変数admax ,admin にストアする。ステ
ップS5−7で、A/D変換によるサンプリング回数を
示す変数countを+1インクリメントする(cou
nt←count+1)。ステップS5−8およびS5
−9において、静止圧力値preの付近で圧力の波形が
谷の状態になっているかどうかをチェックし、谷でなけ
れば脈波の面積を計算するためにステップS5−10か
らステップS5−2に戻って、以下同様の動作を繰り返
す。
【0027】静止圧力値preの付近で谷の状態となっ
ておれば、ステップS5−11で、1回目の谷であるか
否かをチェックする。1回目の谷であるときは、ステッ
プS5−12で前方谷部圧力値pre1、面積累積値S
UM、サンプリング回数を示す変数count、脈波値
データ最小値admin および脈波値データ最大値ad
max をそれぞれ初期値にセットする。2回目の谷である
ときは、1つの脈波が終了したものとみなしてステップ
S5−13に進み、フィルタリング処理後の波形の大き
さを変数levにセットするとともに脈波部分自体の面
積SUM1を計算する。この脈波部分自体の面積SUM
1というのは、図5において、斜線を施した脈波全体部
分から横線を施した台形部分を引き算したものである。
そして、ステップS6−1〜S6−2で、その脈波部分
がノイズ成分であるか否かのチェックを行う。
ておれば、ステップS5−11で、1回目の谷であるか
否かをチェックする。1回目の谷であるときは、ステッ
プS5−12で前方谷部圧力値pre1、面積累積値S
UM、サンプリング回数を示す変数count、脈波値
データ最小値admin および脈波値データ最大値ad
max をそれぞれ初期値にセットする。2回目の谷である
ときは、1つの脈波が終了したものとみなしてステップ
S5−13に進み、フィルタリング処理後の波形の大き
さを変数levにセットするとともに脈波部分自体の面
積SUM1を計算する。この脈波部分自体の面積SUM
1というのは、図5において、斜線を施した脈波全体部
分から横線を施した台形部分を引き算したものである。
そして、ステップS6−1〜S6−2で、その脈波部分
がノイズ成分であるか否かのチェックを行う。
【0028】次に、以上の動作の詳しい様子を具体的に
説明する。
説明する。
【0029】説明の都合上、ステップS5−8から説明
する。サンプリング圧力値データが3つの変数P0,P
1,P2のいずれにもストアされているものとする。す
なわち、すでに、3回以上のサンプリングが行われたも
のとする。今回サンプリングされた圧力値データad1
は第1の変数P0にストアされている(P0←ad
1)。前回サンプリングされた圧力値データは第2の変
数P1にストアされており(P1←P0)、前々回サン
プリングされた圧力値データは第3の変数P2にストア
されている(P2←P1)。つまり、変数内容をサンプ
リングのたびに順次更新していっているのである。
する。サンプリング圧力値データが3つの変数P0,P
1,P2のいずれにもストアされているものとする。す
なわち、すでに、3回以上のサンプリングが行われたも
のとする。今回サンプリングされた圧力値データad1
は第1の変数P0にストアされている(P0←ad
1)。前回サンプリングされた圧力値データは第2の変
数P1にストアされており(P1←P0)、前々回サン
プリングされた圧力値データは第3の変数P2にストア
されている(P2←P1)。つまり、変数内容をサンプ
リングのたびに順次更新していっているのである。
【0030】ステップS5−8では、波形が谷の状態に
なっているか否かを判定する。すなわち、P2>P1で
かつP1<P0であれば波形が谷の状態になっており、
P1が谷の底に相当するとみなしてよいが、それ以外の
ときは谷の状態ではない。谷の状態でないときは、ステ
ップS5−10からステップS5−2にもどってサンプ
リングを繰り返すが、谷の状態となっているときは、ス
テップS5−9に進む。ステップS5−9では、その谷
の状態が静止圧力値preの付近でのものかどうかを判
定する。すなわち、静止圧力値preに例えば1mmH
gを足した値(pre+1mmHg)に比べて変数P1
の値が小さいか否かを判定する(P1<pre+1mm
Hg)。これが否定的であるときは、谷の状態ではある
が、静止圧力値preの付近での谷ではなく、山の部分
の途中での谷の部分であることが判るので、続けてステ
ップS5−10からステップS5−2にもどってサンプ
リングを繰り返す。
なっているか否かを判定する。すなわち、P2>P1で
かつP1<P0であれば波形が谷の状態になっており、
P1が谷の底に相当するとみなしてよいが、それ以外の
ときは谷の状態ではない。谷の状態でないときは、ステ
ップS5−10からステップS5−2にもどってサンプ
リングを繰り返すが、谷の状態となっているときは、ス
テップS5−9に進む。ステップS5−9では、その谷
の状態が静止圧力値preの付近でのものかどうかを判
定する。すなわち、静止圧力値preに例えば1mmH
gを足した値(pre+1mmHg)に比べて変数P1
の値が小さいか否かを判定する(P1<pre+1mm
Hg)。これが否定的であるときは、谷の状態ではある
が、静止圧力値preの付近での谷ではなく、山の部分
の途中での谷の部分であることが判るので、続けてステ
ップS5−10からステップS5−2にもどってサンプ
リングを繰り返す。
【0031】P1<pre+1mmHgの判断が肯定的
であるときは、静止圧力値preの付近での谷であって
脈波の端点であることが判るので、ステップS5−11
に進む。ステップS5−11では、脈波の端点が開始点
であるのか終了点であるのかを識別する。すなわち、1
回目の谷であるかどうかを判定する。ここでは1回目の
谷、換言すれば、脈波の開始点であるとする。この場
合、ステップS5−12に進む。
であるときは、静止圧力値preの付近での谷であって
脈波の端点であることが判るので、ステップS5−11
に進む。ステップS5−11では、脈波の端点が開始点
であるのか終了点であるのかを識別する。すなわち、1
回目の谷であるかどうかを判定する。ここでは1回目の
谷、換言すれば、脈波の開始点であるとする。この場
合、ステップS5−12に進む。
【0032】ステップS5−12から脈波部分の面積の
累積の演算が開始されるのである。
累積の演算が開始されるのである。
【0033】ステップS5−12では、変数P0,P
1,P2のうち真ん中の圧力値データadをストアして
いる変数P1の内容を前方谷部圧力値pre1としてセ
ットし(pre1←P1)、かつ、その変数P1の内容
を面積累積値SUMとしてセットし(SUM←P1)、
サンプリング回数を示す変数countをクリアして
“0”をセットし(count←0)、脈波値データ最
小値admin に、それから順次減少させていく基準とし
てそれまでの脈波値データ最大値admax をセットし
(admin ←admax )、かつ、脈波値データ最大値a
dmax に、それから順次増加させていく基準として
“0”をセットする(admax ←0)。
1,P2のうち真ん中の圧力値データadをストアして
いる変数P1の内容を前方谷部圧力値pre1としてセ
ットし(pre1←P1)、かつ、その変数P1の内容
を面積累積値SUMとしてセットし(SUM←P1)、
サンプリング回数を示す変数countをクリアして
“0”をセットし(count←0)、脈波値データ最
小値admin に、それから順次減少させていく基準とし
てそれまでの脈波値データ最大値admax をセットし
(admin ←admax )、かつ、脈波値データ最大値a
dmax に、それから順次増加させていく基準として
“0”をセットする(admax ←0)。
【0034】次いで、ステップS5−2に戻って、圧力
値データad1のサンプリングを行い、変数P0,P
1,P2の順次シフト(P2←P1、P1←P0、P0
→ad1)を行う。ステップS5−3では、フィルタリ
ング後の脈波値データad2がそれまでの脈波値データ
最大値admax よりも大きいかどうかを判定し、大きい
ときは、ステップS5−4で、元の脈波値データ最大値
admax に代えて脈波値データad2を新たな脈波値デ
ータ最大値admax としてセットする(admax←ad
2)。そして、ステップS5−5では、フィルタリング
後の脈波値データad2がそれまでの脈波値データ最小
値admin 未満かどうかを判定し、未満であれば、ステ
ップS5−6で、元の脈波値データ最小値admin に代
えて脈波値データad2を新たな脈波値データ最小値a
dmin としてセットする(admin←ad2)。
値データad1のサンプリングを行い、変数P0,P
1,P2の順次シフト(P2←P1、P1←P0、P0
→ad1)を行う。ステップS5−3では、フィルタリ
ング後の脈波値データad2がそれまでの脈波値データ
最大値admax よりも大きいかどうかを判定し、大きい
ときは、ステップS5−4で、元の脈波値データ最大値
admax に代えて脈波値データad2を新たな脈波値デ
ータ最大値admax としてセットする(admax←ad
2)。そして、ステップS5−5では、フィルタリング
後の脈波値データad2がそれまでの脈波値データ最小
値admin 未満かどうかを判定し、未満であれば、ステ
ップS5−6で、元の脈波値データ最小値admin に代
えて脈波値データad2を新たな脈波値データ最小値a
dmin としてセットする(admin←ad2)。
【0035】ステップS5−2〜S5−10のサイクル
を繰り返していくうちに、脈波値データ最大値ad
max は次第に大きくなり、脈波値データ最小値ad
min は次第に小さくなっていく。
を繰り返していくうちに、脈波値データ最大値ad
max は次第に大きくなり、脈波値データ最小値ad
min は次第に小さくなっていく。
【0036】以上のステップS5−2〜S5−6によっ
て1つの圧力値データad1のサンプリングと脈波値デ
ータad2のフィルタリングと脈波値データ最大値ad
maxおよび脈波値データ最小値admin の算出が終了し
たので、ステップS5−7に進んで、サンプリング回数
を示す変数countをインクリメントする(coun
t←count+1)。
て1つの圧力値データad1のサンプリングと脈波値デ
ータad2のフィルタリングと脈波値データ最大値ad
maxおよび脈波値データ最小値admin の算出が終了し
たので、ステップS5−7に進んで、サンプリング回数
を示す変数countをインクリメントする(coun
t←count+1)。
【0037】次いで、ステップS5−8に進んで、P2
>P1でかつP1<P0であるかどうか、すなわち、波
形が谷の状態になっているかどうかを判定する。谷の状
態というのはサンプリング中での特別な場合であり、通
常は、この判断が否定的となってステップS5−10に
進む。また、谷の状態になっているときは、ステップS
5−9に進み、P1<pre+1mmHgかどうか、す
なわち、その谷の状態が静止圧力値preの付近のもの
かどうかを判定する。これが肯定的となるのもサンプリ
ング中での特別な場合であり、通常は、否定的となって
ステップS5−10に進む。
>P1でかつP1<P0であるかどうか、すなわち、波
形が谷の状態になっているかどうかを判定する。谷の状
態というのはサンプリング中での特別な場合であり、通
常は、この判断が否定的となってステップS5−10に
進む。また、谷の状態になっているときは、ステップS
5−9に進み、P1<pre+1mmHgかどうか、す
なわち、その谷の状態が静止圧力値preの付近のもの
かどうかを判定する。これが肯定的となるのもサンプリ
ング中での特別な場合であり、通常は、否定的となって
ステップS5−10に進む。
【0038】ステップS5−10に進むと、面積累積値
SUMに変数P1の内容を加算して、新たな面積累積値
SUMとする(SUM←SUM+P1)。
SUMに変数P1の内容を加算して、新たな面積累積値
SUMとする(SUM←SUM+P1)。
【0039】以上のサイクルであるステップS5−2〜
S5−10を繰り返し実行していくうちに、図5で縦線
で示した面積累積値SUMが時間軸方向である矢印X方
向に沿って順次的に求められていく。
S5−10を繰り返し実行していくうちに、図5で縦線
で示した面積累積値SUMが時間軸方向である矢印X方
向に沿って順次的に求められていく。
【0040】そして、ステップS5−2〜S5−10の
サイクルを繰り返し実行していくうちに、最終的には、
静止圧力値preの付近で谷の状態となるに至る。すな
わち、ステップS5−8の判断およびステップS5−9
の判断が肯定的となって、ステップS5−11に進む。
ステップS5−11の判断では、今度は2回目の谷であ
り(これまでの説明は1回目の谷から出発している)、
脈波の端点が終了点であることが判るので、ステップS
5−13に進む。
サイクルを繰り返し実行していくうちに、最終的には、
静止圧力値preの付近で谷の状態となるに至る。すな
わち、ステップS5−8の判断およびステップS5−9
の判断が肯定的となって、ステップS5−11に進む。
ステップS5−11の判断では、今度は2回目の谷であ
り(これまでの説明は1回目の谷から出発している)、
脈波の端点が終了点であることが判るので、ステップS
5−13に進む。
【0041】ステップS5−13は、図5において、斜
線を施した脈波全体部分から横線を施した台形部分を引
き算した脈波部分自体の面積SUM1を算出するもので
ある。まず、それまでに得られた脈波値データ最大値a
dmax から脈波値データ最小値admin を減算したもの
をそのサイクルの脈波値データlevとしてセットする
(lev←admax −admin )。
線を施した脈波全体部分から横線を施した台形部分を引
き算した脈波部分自体の面積SUM1を算出するもので
ある。まず、それまでに得られた脈波値データ最大値a
dmax から脈波値データ最小値admin を減算したもの
をそのサイクルの脈波値データlevとしてセットする
(lev←admax −admin )。
【0042】そして、谷の状態に達したときの第2の変
数P1の内容を後方谷部圧力値pre2としてセットす
る(pre2←P1)。これは、台形部分の下底の長さ
に相当している。1回目に谷の状態に達したときの前方
谷部圧力値pre1は台形部分の上底の長さに相当す
る。サンプリング回数を示す変数countは台形部分
の高さに相当する。したがって、台形部分の面積は、台
形の面積の公式に従って、 (pre1+pre2)×count/2 となる。脈波部分自体の面積SUM1は、面積累積値S
UMから台形部分の面積を減算したものであるので、 SUM1←SUM−(pre1+pre2)×coun
t/2 となる。
数P1の内容を後方谷部圧力値pre2としてセットす
る(pre2←P1)。これは、台形部分の下底の長さ
に相当している。1回目に谷の状態に達したときの前方
谷部圧力値pre1は台形部分の上底の長さに相当す
る。サンプリング回数を示す変数countは台形部分
の高さに相当する。したがって、台形部分の面積は、台
形の面積の公式に従って、 (pre1+pre2)×count/2 となる。脈波部分自体の面積SUM1は、面積累積値S
UMから台形部分の面積を減算したものであるので、 SUM1←SUM−(pre1+pre2)×coun
t/2 となる。
【0043】以上で、図2におけるステップS5が終了
し、次いで、ステップS6に進む。
し、次いで、ステップS6に進む。
【0044】ステップS6を詳しくしたのがステップS
6−1とステップS6−2とである。
6−1とステップS6−2とである。
【0045】ステップS6−1では、面積の判定基準値
aの5倍を所定の判定基準面積として、ステップS5−
13で求めた脈波部分自体の面積SUM1が所定の判定
基準面積(5×a)よりも大きいかどうか、すなわち、
その脈波がノイズ成分であるのか否かを判定する(SU
M1>5×a)。これは、体動などによるノイズ成分が
普通の脈波による圧力変動に比べて充分に大きいことを
考慮したものである。
aの5倍を所定の判定基準面積として、ステップS5−
13で求めた脈波部分自体の面積SUM1が所定の判定
基準面積(5×a)よりも大きいかどうか、すなわち、
その脈波がノイズ成分であるのか否かを判定する(SU
M1>5×a)。これは、体動などによるノイズ成分が
普通の脈波による圧力変動に比べて充分に大きいことを
考慮したものである。
【0046】脈波部分自体の面積SUM1が面積の所定
の判定基準面積(5×a)よりも大きいときは、その脈
波がノイズ成分であるものとして、ステップS5−12
に戻り、前記の後方谷部圧力値pre2=P1を前方谷
部圧力値pre1として設定し直し、最初から面積累積
値SUMの計算を再開する。
の判定基準面積(5×a)よりも大きいときは、その脈
波がノイズ成分であるものとして、ステップS5−12
に戻り、前記の後方谷部圧力値pre2=P1を前方谷
部圧力値pre1として設定し直し、最初から面積累積
値SUMの計算を再開する。
【0047】すなわち、脈波部分自体の面積SUM1が
所定の判定基準面積(5×a)よりも大きいうちは、そ
のときの脈波値データlevをネグレクトする。
所定の判定基準面積(5×a)よりも大きいうちは、そ
のときの脈波値データlevをネグレクトする。
【0048】しかし、脈波部分自体の面積SUM1が所
定の判定基準面積(5×a)以下であるときは、その脈
波はノイズ成分ではなく普通の脈波であるものとしてス
テップS6−2に進む。ステップS6−2では、ノイズ
成分であるかどうかの判定(ステップS6−1)におい
て、より精度を高くするために、面積の判定基準値aと
して今回求めた脈波部分自体の面積SUM1を代入する
(a←SUM1)。そして、図2におけるステップS7
の最高血圧値,最低血圧値の判定へと進む。この場合、
ステップS5−13で求めた脈波値データlevが判定
の基礎データとなる。
定の判定基準面積(5×a)以下であるときは、その脈
波はノイズ成分ではなく普通の脈波であるものとしてス
テップS6−2に進む。ステップS6−2では、ノイズ
成分であるかどうかの判定(ステップS6−1)におい
て、より精度を高くするために、面積の判定基準値aと
して今回求めた脈波部分自体の面積SUM1を代入する
(a←SUM1)。そして、図2におけるステップS7
の最高血圧値,最低血圧値の判定へと進む。この場合、
ステップS5−13で求めた脈波値データlevが判定
の基礎データとなる。
【0049】以上のようにしたので、脈波値データおよ
び圧力値データのサンプリングに要する時間を従来例に
比べて大幅に短縮化でき、能率の良い測定が行えるとと
もに、患者に与える負担を軽減でき、それでいて、最低
血圧値および最高血圧値を正確に測定することができ
る。
び圧力値データのサンプリングに要する時間を従来例に
比べて大幅に短縮化でき、能率の良い測定が行えるとと
もに、患者に与える負担を軽減でき、それでいて、最低
血圧値および最高血圧値を正確に測定することができ
る。
【0050】なお、脈波値データのサンプリングはカフ
帯2の内圧を静止した状態で行う方式のほか、減圧過程
もしくは昇圧過程で行う方式であってもよい。
帯2の内圧を静止した状態で行う方式のほか、減圧過程
もしくは昇圧過程で行う方式であってもよい。
【0051】また、検出した脈波が普通の脈波であるの
かノイズ成分であるのかの識別を行う判定式、 SUM1>5×a(所定の判定基準面積) についてはこれに限定する必要はなく、kを任意の係数
として、所定の判定基準面積を、k×aとして、 SUM>k×a によって判定してもよい。
かノイズ成分であるのかの識別を行う判定式、 SUM1>5×a(所定の判定基準面積) についてはこれに限定する必要はなく、kを任意の係数
として、所定の判定基準面積を、k×aとして、 SUM>k×a によって判定してもよい。
【0052】本発明は、最高血圧値,最低血圧値を測定
するという処理を、数分〜数時間おきに間欠的に繰り返
し行う血圧測定装置のほか、最高血圧値,最低血圧値の
測定を1回だけ行うタイプの血圧測定装置に適用しても
よい。
するという処理を、数分〜数時間おきに間欠的に繰り返
し行う血圧測定装置のほか、最高血圧値,最低血圧値の
測定を1回だけ行うタイプの血圧測定装置に適用しても
よい。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、演算に
よって求めた脈波部分自体の面積が所定の判定基準面積
よりも小さいときは普通の脈波であるとし、それを超え
るときはノイズ成分であるとしてネグレクトするように
構成したので、その脈波自体において普通の脈波である
のかノイズ成分であるのかの識別ができ、ノイズ成分を
含まない普通の脈波であると判定できるときは、それ1
回だけの脈波検出で脈波値データを求めることができ、
ノイズ成分であると判定したときはその脈波に係るデー
タをネグレクトするため、最高血圧値,最低血圧値の算
出における精度を高いものとすることができる。すなわ
ち、測定時間を短縮化して患者に与える負担を軽減する
ことができるとともに、最低血圧値および最高血圧値を
正確に測定することができる。
よって求めた脈波部分自体の面積が所定の判定基準面積
よりも小さいときは普通の脈波であるとし、それを超え
るときはノイズ成分であるとしてネグレクトするように
構成したので、その脈波自体において普通の脈波である
のかノイズ成分であるのかの識別ができ、ノイズ成分を
含まない普通の脈波であると判定できるときは、それ1
回だけの脈波検出で脈波値データを求めることができ、
ノイズ成分であると判定したときはその脈波に係るデー
タをネグレクトするため、最高血圧値,最低血圧値の算
出における精度を高いものとすることができる。すなわ
ち、測定時間を短縮化して患者に与える負担を軽減する
ことができるとともに、最低血圧値および最高血圧値を
正確に測定することができる。
【図1】本発明の一実施例に係る血圧測定装置の電気的
構成を示すブロック線図である。
構成を示すブロック線図である。
【図2】実施例の動作説明に供するフローチャートであ
る。
る。
【図3】実施例の動作説明に供するフローチャートであ
る。
る。
【図4】実施例の動作説明に供するフローチャートであ
る。
る。
【図5】実施例においてノイズ成分の有無の判定を説明
する波形図である。
する波形図である。
2 カフ帯 4 エアチューブ 6 エアポンプ 8 圧力値調整排気用電磁弁 10 圧力センサ 12 アンプ回路 14 A/Dコンバータ 16 フィルタ回路 18 A/Dコンバータ 20 入出力用ドライバ 22 マイクロコンピュータ 24 液晶表示装置 26 キー入力操作部 pre 静止圧力値を示す変数 pre1 前方谷部圧力値 pre2 後方谷部圧力値 admax 脈波値データ最大値 admin 脈波値データ最小値 lev 脈波値データ SUM 面積累積値 SUM1 脈波部分自体の面積 count サンプリング回数 a 面積の判定基準値 5×a 所定の判定基準面積
Claims (1)
- 【請求項1】 圧力値データをサンプリングする手段
と、 サンプリングした圧力値データに基づいて脈波の前方谷
部圧力値および後方谷部圧力値を求める手段と、 サンプリングした圧力値データに基づいて脈波値データ
を求める手段と、 前方谷部から後方谷部にかけての脈波部分全体の面積累
積値を求める手段と、 前方谷部から後方谷部までのサンプリング回数と前記前
方谷部圧力値および後方谷部圧力値とから所定圧力値で
の面積累積値を求める手段と、 前記脈波部分全体の面積累積値から前記所定圧力値での
面積累積値を減算して脈波部分自体の面積を求める手段
と、 この脈波部分自体の面積が所定の判定基準面積を超えた
ときは前記前方谷部から後方谷部までの脈波値データを
ネグレクトする手段とを備えたことを特徴とする血圧測
定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4015075A JPH05207980A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 血圧測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4015075A JPH05207980A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 血圧測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05207980A true JPH05207980A (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=11878738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4015075A Pending JPH05207980A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 血圧測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05207980A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018508273A (ja) * | 2015-02-09 | 2018-03-29 | 日東電工株式会社 | 被験体の平均動脈圧を導き出すための方法および装置 |
-
1992
- 1992-01-30 JP JP4015075A patent/JPH05207980A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018508273A (ja) * | 2015-02-09 | 2018-03-29 | 日東電工株式会社 | 被験体の平均動脈圧を導き出すための方法および装置 |
US11172891B2 (en) | 2015-02-09 | 2021-11-16 | Nitto Denko Corporation | Method and apparatus for deriving mean arterial pressure of a subject |
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