JPH0520716U - レーザメスハンドピース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファイバーを取外すことなく、レーザビーム
スポットのサイズを簡単に変えることのできるレーザメ
スハンドピースを提供する。 【構成】 ファイバーコネクタ７を介して一端にファイ
バー９が連結されたホルダ３の他端にハンドピース本体
１３を着脱自在に装着するとともに、該ハンドピース本
体１３にレンズ２５を収納したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、医療用に用いられ特にレーザビームを患者の患部に集光させるレン ズを内蔵してなるレーザメスハンドピースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、脳外科、耳鼻咽喉科、消化器外科、歯科等の医療用に用いられるレー ザメスは知られている（例えば、実開昭５６−８７００７号）。

【０００３】 この種のものは、レーザメスハンドピースの内部にレーザビームを集光させる レンズを一体的に収納しており、このレンズによりレーザビームスポットのサイ ズを変更できるように構成されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の構成では、レーザビームスポットのサイズを変える場合 に、レンズだけではなく、レーザメスハンドピース全体を交換しなければならな いという問題がある。また、レーザメスハンドピースの端部にはファイバーコネ クタを介してファイバーが連結されているが、従来の構成では、ハンドピースの 脱着の度に、このファイバーを取り外さなければならないので、ファイバーの接 続部に折損が生じるという問題がある。

【０００５】 そこで、本考案の目的は、上述した従来の技術が有する問題点を解消し、ファ イバーを取り外すことなく、レーザビームスポットのサイズを簡単に変えること ができるようにしたレーザメスハンドピースを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、ファイバーコネクタを介して一端にフ ァイバーが連結されたホルダの他端にハンドピース本体を着脱自在に装着すると ともに、ハンドピース本体にレンズを収納したことを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

本考案によれば、ファイバーコネクタを介して一端にファイバーが連結された ホルダの他端に、レンズを内蔵したハンドピース本体を着脱自在に装着するよう にしたので、レンズを交換する際には、ハンドピース本体だけを交換すればよい ので、ファイバーを取り外す必要はなく、よってファイバーの接続部は損傷する ことがなく、かつその脱着は極めて簡単になる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案によるレーザメスハンドピースの一実施例を添付の図面を参照し て説明する。

【０００９】 図１において、符号１はレーザメスハンドピースを示しており、このレーザメ スハンドピース１は、ホルダ３とハンドピース本体５とにより構成されている。 上記のホルダ３の一端にはおねじ部３ａが形成され、このおねじ部３ａにはファ イバーコネクタ７を介してファイバー９が連結されている。

【００１０】 またホルダ３の他端には凹部３ｂが形成され、この凹部３ｂの周壁には、図２ に示すように、ほぼＬ字状の係止溝４が形成されている。しかして、ホルダ３の 凹部３ｂには圧縮スプリング１１が介装され、その上には、圧縮スプリング１１ を圧縮するようにしてハンドピース本体５が嵌着され、このハンドピース本体５ のピン１３は上記係止溝４に係止されている。

【００１１】 ハンドピース本体５はレンズホルダ１５とビームガイド１７とから成り、上記 のピン１３はレンズホルダ１５の外周に固定され、このレンズホルダ１５の内周 には前後にＯリング２１，２３を挾んでレンズ２５が収納されている。

【００１２】 即ちレンズホルダ１５の内周にはめねじが刻設され、Ｏリング２１、レンズ２ ５、Ｏリング２３の順に装着した後、そのめねじにレンズ押えリング２７を螺合 することにより、レンズホルダ１５の内周にレンズ２５が収容されている。この レンズホルダ１５の外周にはビームガイド１７が嵌合され、この両者の連結は圧 入式になっているが、ねじ込み式でもよい。

【００１３】 このビームガイド１７はスリーブ状に形成され、その先端には、所定長さがｌ のプレート２９が取付けられている。このプレート２９はレンズ２５を交換した 後に、レーザビームスポットＳの照射位置を調整できるように、矢印Ａの方向に スライド可能になっている。

【００１４】 即ち、ビームガイド１７の先端には、図３及び図４に示すように、あり溝状の 収容溝３１が形成されており、この収容溝３１にはありを備えるプレート２９が スライド可能に収容されている。上記の収容溝３１には、長手方向に間隔をあけ て山形の溝３１ａが形成され、プレート２９には溝３１ａに嵌合するような板ば ね状の突起２９ａが形成されている。そして、プレート２９は所定距離づつスラ イドさせることができ、スライドさせた後には、上記の溝３１ａ内に突起２９ａ を係合されるようになっている。

【００１５】 この実施例に係るレーザメスハンドピースは、上記のように構成されているの で、レーザビームスポットＳのサイズを変更しようとする際には、まずホルダ３ からハンドピース本体５を取り外す。そして、別のサイズのレンズ２５を収納し て成るハンドピース本体５を取り付け、その後、必要があればプレート２９を用 いてレーザビームスポットＳの照射位置を調整する。

【００１６】 しかして、ホルダ３からハンドピース本体５を取り外す際には、まず圧縮スプ リング１１のばね力に抗してハンドピース本体５を押し込み、Ｌ字溝４とピン１ ３との係合を解除した後に、ホルダ３の凹部３ａからハンドピース本体５を引き 出す。ハンドピース本体５を取り付けるには、それを押し込み、上述と逆にＬ字 溝４とピン１３とを係合させる。

【００１７】 即ちこの脱着はＬ字溝４とピン１３と圧縮スプリング１１とから成る機構を介 して行うので、従来のように、その都度ファイバーコネクタ７を緩め、ファイバ ー９を取り外す必要はなく、ファイバー９の接続部を損傷させることはなく、そ の脱着を極めて簡単に行うことができる。

【００１８】 またレンズ２５を交換する際には、レンズ押えリング２７を外してレンズ２５ を交換した後に、再びレンズ押えリング２７を取り付け、アッセンブリーしたも のをホルダ３に連結する。この連結もまた、図１に示す機構から明らかなように 、極めて簡単に行うことができる。

【００１９】 プレート２７をスライドさせて位置合わせを行うようにしたのは、使用に際し て、プレート２７の先端を患者の患部にほぼ当接させるようにして使用するので 、その先端にビームスポットＳの照射位置を調整することが望ましいからである 。またビームガイド１７にノズル３３を取り付け、このノズル３３からビームの 照射方向にエアーを噴射することが望ましい。これによればレーザビームの照射 中に照射部位から反射してくる塵などがビームガイド１７内に侵入しないので、 レンズ２５の汚れなどを未然に防止することができる。

【００２０】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案によれば、ファイバーコネクタを介し て一端にファイバーが連結されたホルダの他端に、レンズを内蔵したハンドピー ス本体を着脱自在に装着するようにしたから、レンズを交換する際には、ハンド ピース本体だけを交換すればよく、ファイバーを取り外す必要はないので、ファ イバーの接続部を損傷させることはなく、その脱着も極めて簡単になるなど種々 の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるレーザメスハンドピースの一実施
例を示す断面図である。

【図２】ホルダの係止溝を示す平面図である。

【図３】ハンドピース本体の先端を示す平面図である。

【図４】図３のIV−IV断面図である。

【符号の説明】

１ レーザメスハンドピース ３ ホルダ ５ ハンドピース本体 ７ ファイバーコネクタ ９ ファイバー １１ 圧縮スプリング １３ ハンドピース本体 １５ レンズホルダ １７ ビームガイド ２５ レンズ ２７ プレート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファイバーコネクタを介して一端にファ
   イバーが連結されたホルダの他端にハンドピース本体を
   着脱自在に装着するとともに、このハンドピース本体に
   レンズを収納したことを特徴とするレーザメスハンドピ
   ース。