JPH05206712A - 自動アンテナ伸縮操作装置 - Google Patents

自動アンテナ伸縮操作装置

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JPH05206712A
JPH05206712A JP21066892A JP21066892A JPH05206712A JP H05206712 A JPH05206712 A JP H05206712A JP 21066892 A JP21066892 A JP 21066892A JP 21066892 A JP21066892 A JP 21066892A JP H05206712 A JPH05206712 A JP H05206712A
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elastic
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光弘 菅
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイッチ切換操作時の弾性アーム部による反
転力、操作ワイヤのもつ自己弾性反力、メカニズムの構
造誤差などのガタによる条件重合によってスイッチが再
び回路オン状態となったりオフ状態のくり返す現象の発
生を阻止可能とするクラッチレス自動アンテナ伸縮操作
装置を安価かつ組立が容易に提供する。 【構成】 アンテナ素子15を伸縮操作する回転体13
をウオーム1と係合したウオームホイール2を介して回
動せしめ、ウオームホイール2に回転体13と係合する
小ギヤ3を一体的に形成した中間ギヤ部を設け、モータ
駆動回路に設けられたスイッチを操作するスイッチ操作
部42をもったギヤ部体支持枠4に前記中間ギヤ部体を
移動可能に軸装し、ギヤ部体支持枠4にはロック用弾性
部体5を添設すると共にロック用弾性部体5との間にこ
のギヤ部体支持枠移動トルクを規制する係脱機構を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動アンテナ伸縮操作装
置に係り、アンテナの昇降をクラッチレス方式により伸
縮操作せしめ、しかも全伸縮限または異常の動作時のい
ずれかに駆動系のギヤ部体を利用してモータの焼損など
を防止でき、しかも昇降反復の誤動作の発生などを的確
に阻止し、円滑かつ簡易で組み立てを容易とし、コスト
面でも優れた構成で的確な自動アンテナ伸縮操作を実現
させる制御装置の提供にある。
【0002】
【従来の技術】車載用アンテナなどにおいてアンテナを
モータ駆動などにより自動的に伸縮されることは従来か
ら一般に実施されているが、この従来一般のものはアン
テナの伸出限または縮入限においてクラッチを作用さ
せ、モータ駆動力を適切に解放することが必要である。
即ちアンテナの伸縮操作をなすためのドラム方式のワイ
ヤを巻取るドラムまたはワイヤ送り方式の操作ワイヤを
駆動するギヤのような回転体部分にクラッチを用い、該
部分において一定値以上の負荷(回転抵抗)が加わった
場合にクラッチ部で過負荷を解放するようにしたもので
ある。
【0003】これに対して本発明者等は前記のような自
動アンテナの伸縮操作に関してクラッチを用いない伸縮
操作装置を特開平1−279602において提案してい
る。即ちモータ駆動されるウオームと係合したウオーム
ホイルにドラムまたはアンテナ伸縮操作ワイヤを駆動す
る回転ギヤと係合する小ギヤを一体的に形成し、この小
ギヤを有する回転ギヤから成る中間ギヤ部をスイッチ操
作部を有する支持枠と共に支持軸に対し移動可能に設
け、前記ウオームを駆動するモータに正転または逆転を
与えるための給電回路に弾性アーム部材で操作されるリ
ミットスイッチを介装し、このリミットスイッチに配設
された弾性アーム部材を前記ギヤ支持枠で操作すること
を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来一般のも
のではそのクラッチ機構の切換操作に相当なクラッチ力
を必要とし、又機構全体が大型化且つ強固なものとなる
し、部分的損耗ないし変形を生ずる可能性が高い。更に
クラッチ音の発生や過負荷条件下での作動によって振動
を生ずるなどの不利がある。
【0005】本発明者等の提案による前記特開平1−2
79602のものにおいては、上記したような従来一般
のものの不利を解消し、軽微な操作力で目的の操作が得
られ、損耗、欠損などが少ないと共にクラッチ騒音の発
生または振動なども生じないので頗る有利な方式と言え
るが、このものにおいても実用化と仔細な検討を重ねた
結果によると、未だ不利があることが判明した。それは
弾性アーム部材による切換操作時に該弾性アーム部材に
切換操作力と同等の反転力が蓄えられることとなって、
モータへの給電がオフされたときに、該弾性アーム部材
の反転力や操作ワイヤの弾性反力など更にはメカニズム
のガタによるなどの条件が重なり合って反転操作力を形
成し、この反転操作力によりスイッチが再び回路オン状
態となる。即ちオンオフの反復動作を起こすこととなる
機構上の不利が認められた。
【0006】この反復動作現象は、モータトルクを大き
くすれば解消できるように予想され易いが、このように
モータトルクを大とするとそれに比例して前記反転操作
力も増大し、折角小型コンパクトで軽微な作用力により
切換可能とした機構でのメリットをそれなりに喪失する
だけであって好ましからざるものであることが判明し、
やはり上述したような反復動作現象の解消を適切には得
難い。
【0007】更に切換スイッチ機構に関しても、前記弾
性アーム部材などによる操作片のものはどのようなスイ
ッチでも反復稼働接片の配設などを含めて特別なスイッ
チ構成とすることが必要で、構造も複雑となり、必然的
に高価とならざるを得ない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
実情に鑑み、更に検討を重ね、スイッチを操作するため
の操作手段に関して作動トルクを規制するようにした係
脱機構を設けることにより、前記したような先行技術の
不利を適切に解消することに成功したものであって、以
下の如くである。
【0009】(1) ワイヤまたはロープを介してアン
テナ素子を伸縮操作するドラムまたはギヤのような回転
体をモータ駆動されるウオームと係合したウオームホイ
ール或いは伝達ギヤなどを介して回動せしめ、前記ウオ
ームホイールに前記伝達ギヤまたは上記回転体と係合す
る小ギヤ部を一体的に形成した中間ギヤ部体を設けたも
のにおいて、前記モータ駆動回路に設けたリミットスイ
ッチを操作するスイッチ操作部を前記中間ギヤ部体に対
するギヤ部体支持枠に設け、該ギヤ部体支持枠にロック
用弾性部体を添設し、該ロック用弾性部体と前記ギヤ部
体支持枠との間に該ギヤ部体支持枠の移動トルクを規制
する係脱機構を設けたことを特徴とする自動アンテナ伸
縮操作装置。
【0010】(2) モータ駆動回路に設けたリミット
スイッチとして切換操作時に実質的反力の生じない機構
をもったスイッチを取付け、該スイッチを操作するスイ
ッチ操作部をもったギヤ部体支持枠に前記中間ギヤ部体
を移動可能に軸装すると共に反転補助弾性材を配設し、
しかも該ギヤ部体支持枠にはロック用弾性部体を添設す
ると共に該ロック用弾性部体との間にこのギヤ部体支持
枠移動トルクを規制する係脱機構を設けたことを特徴と
する前記(1)項に記載の自動アンテナ伸縮操作装置。
【0011】(3) モータ駆動回路に設けたリミット
スイットとしては、導電領域と絶縁領域を有する円板状
の回転部体を用い、その回転部体に摺接する導電性接片
を配設して、該回転部体の回動で絶縁領域上に導電性接
片の1片が位置する関係とされたものであって、前記し
た中間ギヤ部体により可動するギヤ部体支持枠で回動操
作される回転部体の円周の一部にはギヤ部体支持枠移動
トルクを規制するようにロック用弾性部体を介して係脱
関係となる係脱凹部を設けたことを特徴とする自動アン
テナ伸縮装置。
【0012】
【作用】ワイヤまたはロープを介してアンテナ素子を伸
縮操作するドラムまたはギヤのような回転体をモータ駆
動されるウオームと係合したウオームホイール或いは伝
達ギヤなどを介して回動せしめ、前記ウオームホイール
に前記伝達ギヤまたは上記回転体と係合する小ギヤ部を
一体的に形成した中間ギヤ部体を設けたものにおいて、
前記モータ駆動回路に設けたスイッチを操作するスイッ
チ操作部を前記中間ギヤ部体に対するギヤ部体支持枠に
設けたことにより中間ギヤ部体を介した駆動系に過負荷
が生じた際にその支持軸軸方向の何れかに生ずる推進力
を利用してスイッチの切換操作を行わしめる。
【0013】前記したギヤ部体支持枠にロック用弾性部
体を添設し、該ロック用弾性部体と前記ギヤ部体支持枠
との間に該ギヤ部体支持枠の移動トルクを規制する係脱
機構を設けたことによりスイッチ切換操作に適切な節度
を得しめ、上記したようなモータ駆動系を利用した切換
操作に関して濫動することのない適正な操作を実現す
る。
【0014】モータ駆動回路に設けたスイッチとして切
換操作時に実質的反力の生じない機構をもったリミット
スイッチを取付け、該リミットスイッチを操作するスイ
ッチ操作部をもったギヤ部体支持枠に前記中間ギヤ部体
を移動可能に軸装すると共に反転補助弾性材を配設し、
しかも該ギヤ部体支持枠にはロック用弾性部体を添設す
ると共に該ロック用弾性部体との間にこのギヤ部体支持
枠移動トルクを規制する係脱機構を設けたことにより該
係脱機構の規制限度内でスイッチはそれぞれの状態を保
持し、反転補助弾性材との関係においてスイッチの中立
点へは僅かなトルクで移動する。はじめの移動するトル
クは大きく、係止位置は0トルクで、逆転時は反転補助
弾性材の反力を利用し小トルクによって戻る。
【0015】モータ駆動回路に設けたスイッチを切換操
作するスイッチ操作部をもったギヤ部体支持枠を設け、
該ギヤ部体支持枠で操作される切換部体にロック用弾性
部体を添設すると共に該ロック用弾性部体と前記切換部
体との間に上記したギヤ部体支持枠の移動トルクを規制
する係脱機構を設けたことにより反転補助弾性材などを
必要としない簡易な構成で適切な作用を得しめ、簡易低
コストな構成で的確な作動を得しめる。
【0016】
【実施例】上記したような本発明によるものの具体的な
実施態様を添附図面に示すものについて説明すると、全
般的な構成関係は図1に示す如くであって、ケース10
の底部にドラムまたはギヤのようなアンテナ素子15を
伸縮操作するための回転体13が伝達ギヤ12を介して
設けられ、又ケース10の上部にはモータ18が取付け
られていて、該モータ18のモータ軸11にはウオーム
1が設けられている。
【0017】前記ウオーム1と係合しているのがウオー
ムホイール2であるが、該ウオームホイール2には小ギ
ヤ3が一体に形成されて図2〜図4に示すようにギヤ部
体20とされ、このギヤ部体20はケース10に形成さ
れた支持部101、101間に設けられた支持軸9にス
ライド可能として軸装され、しかもこのギヤ部体20に
ギヤ部体支持枠4と該支持枠4に対し重合に近い状態で
添装されたロック用弾性部体5が包容するように配装さ
れて共に支持軸9に保持されている。
【0018】上記ギヤ部体支持枠4とロック用弾性部体
5との支持軸9に対する軸装部間に夫々設けられている
のが反転補助弾性材6であって、図3に示したような中
立状態では各反転弾性材6の弾力(復元力)がバランス
した状態をなし、図2または図4に示すような何れかの
切換作動状態では一方の反転補助弾性材6が充分に圧縮
され、他方の反転補助弾性材6は適当に復元した状態を
採るように成っている。
【0019】又コ字型に屈曲されたギヤ部体支持枠4の
中間部外面には転動体受入部41が形成され、一方同じ
くコ字型に屈曲されたロック用弾性体5の中間部内面に
は該転動体受入部41に受入れられた転動体8と係合す
る係合凹部51が設けられている。転動体8としては球
体が採用された場合を図示してあるが、ローラなどの円
筒部体などでもよく、又図6に示すように断面円形の突
部を突出して形成した係突部81でもよい。即ちこのよ
うな係突部81は転動がないとしても半球状または蒲鉾
状の係突部81によって本発明では転動体8の場合と同
等の作動が得られる。
【0020】前記した小ギヤ3は図1に示す実施態様の
場合においては伝達ギヤ12を介してケース10内のド
ラムまたは巻取リールのような回転体13を駆動するよ
うに成っているが、この構成は場合によっては図7に示
すように小ギヤ3を有するギヤ部体20が直接にドラム
または巻取リールのような回転体13を駆動するように
してよい。
【0021】前記ギヤ部体支持枠4にはスイッチ操作部
42が対設され、それらのスイッチ操作部42、42間
に図8または図9に示すような制御回路中のリミットス
イッチとして前記図1〜図7のものではスライドスイッ
チのような反力を生じないスイッチ7を採用し、該スイ
ッチ7の操作部71が位置せしめられて切換え操作する
ように成っている。該スイッチ7は図1に示したように
ケース10内の取付部体102またはケース10の内面
に取付けられ、スイッチ操作部42は適宜に延出して形
成され、又該スイッチ操作部42としては単一部材にお
いてスイッチ7の操作部71を受入れる孔部の形成され
たようなものでよい。
【0022】係合凹部51と受入部41については図示
したように受入部41に開口部43の形成されたものに
代え、単に椀形として凹入成形したものでもよく、係合
凹部51についても適宜に変形したものを採用し得る。
何れにしても受入部41または係合凹部51の何れかを
適当に深く形成し、球体又はローラの中心点または軸線
部分まであるいは該部分を若干超えて受入れるようにす
ることにより相対的に係合凹部51または受入部41の
受入れ深さはそれより浅いものとなり受入れ深さの深い
方において保持作用が得られる。図6のように固定した
係突部81の場合にはスライドして係脱するだけであ
る。
【0023】実験によれば図5に示すように転動体8と
して径4mm程度の球体を用い、切換操作時のストローク
を両側方向に2.5mm宛とした場合に、切換操作時では係
合凹部51において転動体8の保持が得られ、弾性部体
5の中間部は図2または図4に示すように彎曲し、受入
部41に対しては図示仮想線のように脱出した状態とな
り、脱出停止状態ではロック用弾性部体5およびスイッ
チ自体のロック機能が加わり、更にウオームホイール2
の係止保持力が働いてブレーキ作用をなしている。モー
タの反転動作にともない反転補助弾性材6による復元作
用で容易且つ瞬間的に図示仮想線の停止位置から少許受
入部41に落し込まれる方向に転動体8が移動すると弾
性部体5の弾力によって転動体8を中立位置(図示実線
状態)に戻し、即ち図3に示す中立点に帰る。
【0024】アンテナ素子15の伸縮操作に当ってはロ
ック用弾性部体5で圧着された係止力により素子15が
設定駆動力で昇降し、設定駆動力以上の負荷を生じた場
合、すなわち設定係止力を超えると転動体8から弾性部
体5の係合凹部81が外れて駆動方向に支持枠4が移動
しスライドスイッチ7を操作する。
【0025】何れにしてもこのような本発明により前記
特開平1−279602のものにおいて認められたスイ
ッチのタタキ音が生じないこととなり、また支持枠4、
ロック用弾性部体5の材質として金属化が図れることな
どから振動に対しても安定で、スイッチ取付、耐熱クリ
ープ性、防塵性などが充分に改善され、各設計条件も自
由且つ的確に得られることが確認されている。
【0026】上記したような本発明によるものの作動に
ついて説明すると、アンテナ素子を伸縮操作するワイヤ
またはロープを移動操作するためのドラムまたはギヤの
ような回転体をモータ駆動されるウオーム1およびウオ
ームホイール2により回動せしめ、該ウオームホイール
2を前記回転体に形成された小径ギヤ部を一体形成した
中間ギヤ部体20に係合せしめることによりアンテナ伸
縮操作をなすための駆動力を小とし且つそれらの駆動系
を簡易コンパクト化することは明らかである。
【0027】前記した中間ギヤ部体20をスイッチ操作
部42を有し且つ反転弾性材6を配装したギヤ部体支持
枠4と共に支持軸に対しスライド可能に設け、該ギヤ部
体支持枠4に転動体8を転動自在に保持し、あるいは係
突部81と係合するためのロック用弾性部体5を配設す
ることによりギヤ部体支持枠4とロック用弾性部体5を
重合状態で設定することを可能として該部分のコンパク
ト化を図らしめていることは図示の如くである。
【0028】前記ギヤ部体支持枠4またはロック用弾性
部体5の何れかに上記転動体8または係突部81と係脱
する係合凹部を設けることによりモータの反転動作時に
は反転弾性材による復動操作力で的確に転動体8または
係突部81を係合凹部に嵌合させ、ギヤ部体支持枠4を
スイッチ操作の中立点に保持させて次のスイッチオフ状
態への位置を確保し、機構によるオンオフなどの反復動
作の発生を防止するように成っている。
【0029】上記したようなギヤ部体支持枠4における
スイッチ操作部42に対しスライドスイッチのような反
力を生じないスイッチ7を設けたことにより切換スイッ
チとして量産的且つ低コストに得られる一般的なスライ
ドスイッチを自在に採用せしめ、又振動条件下などにお
けるスイッチ構成部材自体の振動が殆んどなくなってス
イッチのタタキ音や誤作動原因を解消し、前記したよう
に支持枠4、ロック用弾性部体5の材質について金属化
が図れることなどからスイッチの取付けや耐熱クリープ
性、防塵性などを良好にし、耐熱性をも向上する。更に
は上記のような構成を採用することによりスイッチ基板
のスペース条件が良くなり、保護回路またはスターター
対応回路等の挿入をも容易ならしめる。
【0030】前述のようにギヤ部体支持枠4に反転補助
弾性材6が配装され、該反転補助弾性材6の弾性復元力
はスイッチ7を操作する作用力より充分に小さいもので
あって、上記したロック用弾性部体5との間の弾力差
(落差)も適切に得しめる。なおこの反転補助弾性材6
は弾性力としては微小であるが、図2または図4に示す
ように何れかのものが充分に圧縮された状態において停
止し、モータの反転動作にともない図3のような中立位
置に戻すことになる。
【0031】更に図10以下には本発明による操作装置
として上述したような反転補助弾性材6,6を用いるこ
とのない、より簡易化されたものが示されている。即ち
図10〜図12にはその全般的な構成および作動関係が
示してあって、導電性接片部200と回転部体207に
よって形成され、該回転部体207の円周部に係合凹部
211が設けられ、該係合凹部211に対して支持部1
01に設けられた受入孔213にロック用弾性部体20
5を介して係脱機構を形成する転動体208が対設され
ている。
【0032】回転部体207に設けた導電領域209及
び絶縁領域210に対し第1〜第3の導電性接片201
〜203が摺接するもので、第1、第2の導電性接片2
01、203は回転部体207の回転時に図10および
図12に示すように導電領域に摺接し、回転終了時(ギ
ヤ部体が上限又は下限)に図12に示すように第1接片
201が絶縁領域210に摺接するか、あるいは図12
に示すように第2接片203が絶縁領域210に摺接す
る。このような第1、第2接片201、203に対し、
第3の導電性接片202は回転部体207の回転時およ
び回転終了時を通じ、常に導電領域を摺接している。
【0033】前記回転部体207には係子212が設け
られ、該係子212には既述したようにウオーム1と係
合したウオームホイール2および該ウオームホイール2
と一体的に設けられた小ギヤ3を受入れるギヤ部体支持
枠204のスイッチ操作部206が係合されていること
は図示の通りで、ウオームホイール2および小ギヤ3に
よる一定以上の負荷により係子212を介して回転部体
209に回転作動が与えられる。
【0034】また回転部体209には絶縁領域210が
図示のように設けられ、該絶縁領域210に対しては導
電性接片部200が臨ませられていて、前記のようなギ
ヤ部体支持枠204による切換回転操作によって図10
の一方の切換状態から図11の中立状態、更に図12の
他方の切換状態に切換操作を受ける。
【0035】即ち前記した図2、図3に示したものにお
ける反転補助弾性材6,6の如きを採用することなく、
またロック用弾性部体5をも充分に小型化して安定な切
換操作を実現し得ることは明らかであって装置構成を適
切に簡易コンパクト化し、しかも回転制止力に大きな差
が得やすいこととなると共に中立状態への復帰が容易で
安定な切換操作を実現せしめることは明らかである。
【0036】なお前記した図10〜12に示すような構
成のものは別に図13に示すように係脱機構たる転動子
208をロック用弾性部体205と係合してセットされ
る係突子216として実施することができる。即ち係突
子216は転動することがないが回転部体207の周側
に接摺して係合凹部211に嵌脱し、図10〜12に示
した場合と同様な切換作動をより円滑に実施することが
できる。
【0037】更に上記した図10〜図13に示すような
本発明のものはその係合凹部211部分についてその両
側に図14に示すように平坦部214,214を形成し
て係突子216の係合凹部211に対する嵌脱操作を容
易とすることができる。場合によっては図15に示すよ
うに傾斜部215を係合凹部211の両側に対設してよ
り一層円滑な係突子216の嵌合を図ることができ、特
別な部品などを必要としないで中立状態への復帰を確実
化する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるとき
は、クラッチ機構を必要とせず、クラッチ騒音などを発
生しないで自動的なアンテナの伸縮操作を実現可能とす
ることは固より、スイッチ切換操作時において弾性アー
ム部材などによる反転力または操作ワイヤのもつ自己弾
性反力、更にはメカニズムの構造誤差などのガタによる
条件重合によってスイッチが再び回路オン状態となった
りオフ状態のくり返す現象の発生するようなことも適切
に阻止でき、全般の構成も簡易化できると共に組み立て
なども容易となし、更にはコスト面などの何れからでも
有利で信頼性の高い自動化のアンテナ伸縮操作を実現し
得るもので工業的にその効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるものの全般的な構成関係を示した
部分切欠側面図である。
【図2】そのギヤ部体による一方の切換操作状態の断面
的説明図である。
【図3】その中立状態の断面的説明図である。
【図4】その他方の切換操作状態についての断面的説明
図である。
【図5】転動体と転動体保持部および係合凹部部分の拡
大説明図で、その嵌脱関係を併せて示すが、嵌脱関係を
明らかにするためロック用弾性材を移動せしめて示した
(実際はギヤ部体支持枠が移動する)ものである。
【図6】転動体に代えて係突部を採用した場合につい
て、図5と同様の関係を示した拡大説明図である。
【図7】本発明による別の実施態様を示した図1と同様
な部分切欠側面図である。
【図8】本発明による伸縮操作装置の採用される伸縮操
作回路の1例を示した説明図で、(A)はラジオON状
態、(B)はラジオOFF状態を示すものである。
【図9】図8に示したものに対しリレースイッチの採用
位置を変更した伸縮操作回路の説明図である。
【図10】本発明による更に他の切換操作機構要部を示
した図2と同様な断面図である。
【図11】図10に示したものの中立状態を示した断面
的説明図である。
【図12】その他方の切換状態を示す図10、図11と
同様な断面図である。
【図13】図10〜12の場合の係脱機構変形例につい
ての部分的拡大断面図及びその切換操作状態の断面図で
ある。
【図14】その回転体についての変形例を示した図13
同様な断面図およびその切換操作状態を示した断面図で
ある。
【図15】図13〜14に示したような回転体につい
て、その係合保持部周辺構造の更に変形例を示した平面
図である。
【符号の説明】
1 ウォーム 2 ウォームホイール 3 小ギヤ 4 ギヤ部体支持枠 5 ロック用弾性部体 6 反転補助弾性材 7 スライドスイッチ 8 転動体 9 支持軸 10 ケース 11 モータ軸 12 伝達ギヤ 13 回転体 15 アンテナ素子 18 モータ 20 中間ギヤ部体 41 転動体保持部 42 スイッチ操作部 43 開口部 51 係合凹部 71 操作部 81 係突部 101 支持部 102 取付部体 200 導電性接片部 201 第1の導電性接片 202 第3の導電性接片 203 第2の導電性接片 204 ギヤ部体支持枠 205 ロック用弾性部体 206 ギヤ部体支持枠のスイッチ操作部 207 スイッチ回転部体 208 係脱機構を形成する転動体 209 回転部体の導電領域 210 回転部体の絶縁領域 211 スイッチ回転部体の係合凹部 212 スイッチ回転部体の係子 213 受入孔 214 スイッチ回転部体の係合凹部両側に形成された
平坦部 215 スイッチ回転部体の係凹合部両側に形成された
ガイド部 216 係脱機構を形成する係突子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤまたはロープを介してアンテナ素
    子を伸縮操作するドラムまたはギヤのような回転体をモ
    ータ駆動されるウオームと係合したウオームホイール或
    いは伝達ギヤなどを介して回動せしめ、前記ウオームホ
    イールに前記伝達ギヤまたは上記回転体と係合する小ギ
    ヤ部を一体的に形成した中間ギヤ部体を設けたものにお
    いて、前記モータ駆動回路に設けたリミットスイッチを
    操作するスイッチ操作部を前記中間ギヤ部体に対するギ
    ヤ部体支持枠に設け、該ギヤ部体支持枠にロック用弾性
    部体を添設し、該ロック用弾性部体と前記ギヤ部体支持
    枠との間に該ギヤ部体支持枠の移動トルクを規制する係
    脱機構を設けたことを特徴とする自動アンテナ伸縮操作
    装置。
  2. 【請求項2】 モータ駆動回路に設けたリミットスイッ
    チとして切換操作時に実質的反力の生じない機構をもっ
    たスイッチを取付け、該スイッチを操作するスイッチ操
    作部をもったギヤ部体支持枠に前記中間ギヤ部体を移動
    可能に軸装すると共に反転補助弾性材を配設し、しかも
    該ギヤ部体支持枠にはロック用弾性部体を添設すると共
    に該ロック用弾性部体との間にこのギヤ部体支持枠移動
    トルクを規制する係脱機構を設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の自動アンテナ伸縮操作装置。
  3. 【請求項3】 モータ駆動回路に設けたリミットスイッ
    トとしては、導電領域と絶縁領域を有する円板状の回転
    部体を用い、その回転部体に摺接する導電性接片を配設
    して、該回転部体の回動で絶縁領域上に導電性接片の1
    片が位置する関係とされたものであって、前記した中間
    ギヤ部体により可動するギヤ部体支持枠で回動操作され
    る回転部体の円周の一部にはギヤ部体支持枠移動トルク
    を規制するようにロック用弾性部体を介して係脱関係と
    なる係脱凹部を設けたことを特徴とする自動アンテナ伸
    縮装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996024961A1 (fr) * 1995-02-06 1996-08-15 Nippon Antenna Company Limited Dispositif de pliage/depliage telescopique d'une antenne de puissance

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WO1996024961A1 (fr) * 1995-02-06 1996-08-15 Nippon Antenna Company Limited Dispositif de pliage/depliage telescopique d'une antenne de puissance
US5959593A (en) * 1995-02-06 1999-09-28 Nippon Antenna Company Limited Device for telescoping a power antenna

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