JPH0520481B2 - - Google Patents

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JPH0520481B2
JPH0520481B2 JP58206745A JP20674583A JPH0520481B2 JP H0520481 B2 JPH0520481 B2 JP H0520481B2 JP 58206745 A JP58206745 A JP 58206745A JP 20674583 A JP20674583 A JP 20674583A JP H0520481 B2 JPH0520481 B2 JP H0520481B2
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JP
Japan
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weight
parts
isocyanate
metal
polymer
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JP58206745A
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JPS60121201A (ja
Inventor
Katsuyuki Azuma
Yasunobu Imazato
Fusamitsu Tono
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Asahi Kasei Metals Ltd
Original Assignee
Asahi Kasei Metals Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Kasei Metals Ltd filed Critical Asahi Kasei Metals Ltd
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Publication of JPH0520481B2 publication Critical patent/JPH0520481B2/ja
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  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
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  • Powder Metallurgy (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な粉末状金属複合体及びその製造
方法、詳しくは、耐酸性、耐アルカリ性、その他
の耐薬品性及び電気絶縁性が付与され、かつ貯蔵
時の安定性に優れた粉末状金属複合体及びその製
造方法に関し、さらに詳しくいえば、粒子表面を
イソシアネートと水との反応物から成るポリマー
で被覆して耐薬品性及び電気絶縁性を付与したの
ち、金属粒子を被覆しているポリマーの末端イソ
シアネート基及び残存モノマーを第二級アミンと
反応により、不活性化することにより、貯蔵中に
おける色相の変化や凝集が抑制されるなどの優れ
た貯蔵安定性を付与して成る粉末状金属複合体及
びその製造方法に関するものである。 一般に、亜鉛、アルミニウム、スズ、鉄、銅、
鉛などの金属地金は、電気を著しく通しやすい性
質をもつており、その上化学的には酸やアルカリ
に対して弱いという欠点を有している。特にこれ
らの金属を粉末として用いる場合、比表面積が大
きくなつて、前記の化学的弱点はさらに助長され
るため、その用途は限定されていた。 したがつて、これらの金属粉末に電気絶縁性及
び、酸やアルカリ、その他の薬品に対する抵抗性
を付与することによつて、その用途はさらに拡大
する。 例えば、アルミニウム顔料について説明する
と、該顔料は光輝性、光反射性、金属感などのデ
ザイン的に極めて優れた特徴を有していることか
ら、例えば自動車のメタリツク塗装や、弱電機器
の外装、機械設備、船舶、その他多くの分野の塗
装に使用されている。しかしながら、このアルミ
ニウム顔料は耐絶縁性や耐薬品性などに劣るた
め、次に示すような最近のニーズを十分に満足さ
せることができないという欠点を有している。 すなわち、近年、塗装技術の発達、省資源化、
無公害化などの業界のニーズに伴い、塗料に要求
される機能や特性はますます多様化すると同時に
高度化してきている。例えば自動車の塗装は近年
特に静電塗装が多くなつてきており、そのためそ
の塗装に用いる塗料は極めて高度な電気絶縁性
(静電塗装適性)が要求されている。 また、最近プラスチツクバンパー、ホイールそ
の他の機器パーツについては、デザイン面や塗装
コスト面などで有利なことから1コートメタリツ
ク仕上げが多用されるようになつてきたが、これ
らの利用分野では塗膜表面に顔料の一部が露出す
るのを免れないため、顔料自体が高い耐薬品性を
有することが要求される。この塗膜の耐薬品性は
ワニス自体の耐薬品性にも著しく影響されること
はもちろんであるが、アルミニウム顔料を使用し
た場合は、特に塗膜中の個々のアルミニウム顔料
粒子そのものの耐薬品性が著しく影響する。 一方、弱電分野においては、塗膜に高度な電気
絶縁性及び耐湿性、耐薬品性などが要求される。
また、この分野では基材がプラスチツクである場
合が多く、これらの塗装においては静電気に起因
する色むらが起こりやすいために、塗膜を薄くす
る必要があり、この薄い塗膜でも十分な保護機能
及び美感を保つためには、高度な耐薬品性が必要
である。 さらに、これらの商品にはしばしばセロテープ
などで商札などが貼付されるが、それを剥がし取
る際に塗膜が剥離しないだけの強い付着性が必要
である。この場合の剥離は基材と塗膜界面におけ
る破壊ではなくて、塗膜中の樹脂とアルミニウム
顔料粒子の界面の剥離であり、いわゆる塗膜の凝
集破壊である。 また、建築分野における、例えば瓦用などにお
いては、セメントの水和反応によつて生成する水
酸化カルシウムに起因して強アルカリ性となり、
しかも高温や雨水などに曝されるため、高度の耐
アルカリ性が要求される。 従来のアルミニウム顔料では、このようなニー
ズを満足させることができず、耐薬品性や電気絶
縁性を付与したアルミニウム顔料が当業界では強
く要望されていた。 ところで、従来、メタリツク静電塗装用顔料と
して、シラン系カツプリング剤を表面コーテイン
グしたアルミニウム顔料が広く用いられている
が、このものは電気絶縁性については改善されて
いるものの、経時的な色相の変化や凝集物の増加
などの貯蔵安定性に問題があり、その上耐薬品性
についても従来のものとあまり変りがなく、その
改善がなされていないという問題がある。 また、前記アルミニウム顔料と同様に、しんち
ゆう粉、鉄粉、その他の金属粉末についても、耐
薬品性及び電気絶縁性を改善することは極めて有
意義なことである。 本発明者らは、このような事情に鑑み、耐薬品
性及び電気絶縁性が付与され、かつ貯蔵時の安定
性に優れた金属粉末について鋭意研究を重ねた結
果、粒子表面を尿素系ポリマーで被覆したのち、
さらに該ポリマーの被覆層をアミン類で処理する
ことにより、その目的を達成しうることを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至つ
た。 すなわち、本発明は、金属粒子表面が、金属粒
子100重量部当り3〜30重量部のイソシアネート
とイソシアネート100重量部当り0.1〜100重量部
の水との反応物からなるポリマーで被覆され、か
つ該被覆ポリマーの表面部分が、そのポリマーの
末端イソシアネート基と、一般式 (式中のR1及びR2は炭素数1〜18の炭化水素
基である) で表わされる第二級アミンとの反応物で形成され
ていることを特徴とする粉末状金属複合体を提供
するものである。このような粉末状金属複合体
は、不活性溶媒中、金属粉末に、その100重量部
当り3〜30重量部の、分子中に2個又は3個のイ
ソシアネート基を有するモノマー及びそのアダク
トの中から選ばれた少なくとも1種のイソシアネ
ート及び該イソシアネート100重量部当り0.1〜
100重量部の水を添加して反応させ、該金属粉末
の粒子表面を該イソシアネートと水からなるポリ
マーで被覆したのち、さらに該イソシアネート
100重量部当り、0.5〜50重量部の、前記一般式
()で表わされる第二級アミンを添加して該被
覆ポリマーの表面の変性処理を行うことによつて
製造することができる。 本発明に用いる金属粉末としては、例えばアル
ミニウム、亜鉛、鉄、スズ、ニツケル、銅、鉛、
銀、白金、金、各種合金類及び磁性粉類などの粉
末が挙げられる。これらの中で塗料用顔料として
多く用いられるアルミニウム粉末が好適である。 また、この金属粉末は球状、りん片状、針状な
ど任意の形状のものでよいが、粒度としては、ミ
ネラルスピリツト中で超音波をかけながら、100
メツシユのふるいでふるい分けしたとき、網上残
分が50%以下になるような範囲のものが実用上望
ましい。 また、不活性溶剤としては、例えばミネラルス
ピリツト、ソルベントナフサ、トルエン、キシレ
ンなどが用いられる。 本発明で用いられるイソシアネートは、1分子
中に2個又は3個のイソシアネート基を有するモ
ノマー及びそのアダクトの中から選ばれる。この
ようなものとしては、例えばトルイレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、4,4′−ジフエニル
メタンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネートなどのジイソシアネートモノマー、これら
の二官能型アダクト[例えば、旭化成工業(株)製、
デユラネートD−101、D−102など]及びビユレ
ツト型アダクト[旭化成工業(株)製、デユラネート
24A−100など]などが挙げられる。これらの中
で特に好ましいモノマーはトルイレンジイソシア
ネート及びヘキサメチレンジイソシアネートであ
る。 イソシアネートの中でもイソシアネート基を1
個有するものは、水と反応してもポリマーを生成
しないため、耐薬品性及び電気絶縁性が得られな
い。 本発明においては、例えばまず前記不活性溶媒
中に、金属粉末100重量部、前記イソシアネート
3〜30重量部、及び該イソシアネート100重量部
に基づき水0.1〜100重量部を添加し、必要ならば
さらにジブチルチンジラウレートなどの触媒を添
加し、かきまぜながら加熱してイソシアネートと
水とを反応させ、該金属粉末の粒子表面を生成し
たポリマーで被覆する。 前記イソシアネートの添加量が3重量部未満で
は十分な耐薬品性及び電気絶縁性が得られず、一
方30重量部を超えると、その量の割には性能の向
上は期待できず、むしろ金属粉末の粒子同士の付
着が著しくなつて凝集物が増加するので物性が低
下する。また、水の添加量が該イソシアネート
100重量部に基づき0.1重量部未満では該イソシア
ネートのポリマー化が少なく、また反応が停止し
て未反応イソシアネートが多くなり、一方100重
量部を超えると金属粉末の粒子同士の付着に起因
する凝集物の発生が多くなる。実質的に好ましい
水の添加量は該イソシアネート100重量部に対し
て5〜50重量部の範囲である。 この反応は通常かきまぜ又は混練しながら行わ
れるが、温度条件によつて著しく左右され、高温
になるほど速く進行する。工業的に行う場合には
40〜100℃の範囲の温度が望ましい。 また、水とイソシアネートとの反応において
は、反応速度を速くするために、例えばジブチル
チンジラウレートなどの一般に知られている触媒
を添加することは効果的である。 本発明方法においては、不活性溶媒中で反応を
行うが、この場合、金属分の濃度が10〜50重量%
になるような量の溶媒を用いるのが望ましい。 また、本発明方法におけるイソシアネートと水
の添加順序については、特に制限はなく任意の順
序で行うことができるが、この際水やイソシアネ
ートをそれぞれいくつかに分割し、何回かに分け
て添加するようにすれば、金属粉末粒子同士の付
着に起因する凝集物の発生を抑制しうるので有利
である。 また、金属粉末の粒子表面に被覆されたポリマ
ーは、その尿素結合の一部と未反応のイソシアネ
ート基とがさらにビユレツト反応によつて三次元
化して、より強靱な被覆層を形成する。 これらの反応系ではイソシアネートモノマーや
末端のイソシアネート基が残存する場合がある。
この場合、該製品の貯蔵中においてそのイソシア
ネート基が徐々に反応し、金属粉末粒子同士が付
着して凝集の原因となることがある。また、イソ
シアネートモノマーが残存すると、生体に対する
有害性の点で好ましくない。 本発明においては、このような残存モノマーの
有毒性をなくし、製品貯蔵中における不安定性を
改善するために、前記のようにして金属粉末の粒
子表面をイソシアネートと水との反応により生成
したポリマーで被覆したのち、さらに第二級アミ
ンを反応させて残存モノマーをなくすと同時に、
該被覆ポリマーの表面を処理する。 第二級アミンによる処理で、残存モノマー及び
特に被覆ポリマーの表層の末端イソシアネート基
が第二級アミンと反応し不活性なものになり安定
化する。 この残存モノマー又は末端イソシアネート基と
第二級アミンとの反応は比較的円滑に進行するの
で、反応時に特に加熱する必要はないが、工業的
に実施する場合には所望に応じて80℃程度の温度
まで加熱することもできる。 この場合、後述のごとく特にジアルキルアミン
を用いることによつて、該被覆ポリマーの表面に
アルキル基を付与する。このことによつて、粒子
同士の付着凝集を著しく抑制し、貯蔵安定性を向
上する。 この際に用いる第二級アミンとしては、一般式
() (式中のR1及びR2は炭素数1〜18の炭化水素
基である) で表わされるものであり、このもので処理するこ
とにより分散性や貯蔵安定性が著しく向上する。
この第二級アミンの中のR1及びR2は直鎖状又は
分枝状の脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、
芳香族炭化水素基のいずれでもよく、このR1
R2とはたがいに同じであつても、また異なつて
いてもよい。この第二級アミンの例としては、ジ
メチルアミン、ジエチルアミン、メチルエチルア
ミン、ジ−n−プロピルアミン、エチルプロピル
アミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチル
アミン、ジイソブチルアミン、ジ−n−ヘキシル
アミン、ジ−n−オクチルアミン、ジ−2−エチ
ルヘキシルアミン、ジ−n−デシルアミン、ジラ
ウリルアミン、ジ−n−ドデシルアミン、ジミリ
スチルアミン、ジパルミチルアミン、ジステアリ
ルアミン、ジオレイルアミン、ジフエニルアミ
ン、ジベンジルアミン、ジシクロヘキシルアミン
などが挙げられる。 これらの第二級アミンの適性な添加量は残存モ
ノマーの量によつて異なるが、本発明において
は、イソシアネート100重量部に基づき0.5〜50重
量部、好ましくは3〜20重量部の範囲で添加され
る。この第二級アミンの添加量が0.5重量部未満
ではその効果がほとんどなく、また50重量部を超
えると、むしろ貯蔵安定性や製品の毒性の点で好
ましくない。 これらの反応の工程をモデル的に示すと次のよ
うになると思われる。 (1) 金属粉末粒子表面と水との反応又は吸着 (2) 金属粉末粒子表面におけるイソシアネートの
反応 (3) 金属粉末粒子表面におけるポリマーの成長 (4) ビユレツト反応による三次元化 (5) 残存イソシアネートモノマー又は末端イソシ
アネート基とアミンとの反応 次に、本発明の粉末状金属複合体における粒子
の電子顕微鏡写真の1例を第1図に示す。この図
から明らかなように、該粒子の表面はポリマーで
被覆されていることが確認できる。 本発明の新規な粉末状金属複合体は、粉末状金
属の表面がイソシアネートと水の反応物から成る
ポリマーで被覆されているために耐薬品性、電気
絶縁性が改善され、かつ色相の変化及び粉末粒子
の凝集が抑制されている上に、第二級アミンの処
理により残存モノマー及び被覆ポリマーの末端イ
ソシアネート基に起因する生体有害性や貯蔵安定
性の劣化が抑制されている。 したがつて、本発明の粉末状金属複合体を塗料
顔料として用いると各粒子が非導電性ポリマーで
被覆され通電しにくいため、優れた静電塗装特性
を示し、しかも各粒子は各種の塗料用ワニスとの
相溶性が向上しているため、ワニスと金属粉の付
着性が高く、塗着性が良好になるという効果があ
る。 次に実施例によつて本発明をさらに詳細に説明
する。 なお、得られた製品の性能を次の方法に従つて
評価した。 (1) メタリツク塗料の耐リーク(導電)性 アルミニウム顔料を配合したメタリツク塗料は
一般に高電圧を印加すると、アルミニウム粒子が
配向して+極と−極まで連続した型になり通電し
やすくなる。そして、このように通電しやすい塗
料は電流がリークするため、高電圧が得られず、
静電塗装用としては好ましくないといわれる。 本発明では、この性能を次の方法で評価した。 すなわち、第2図に示す装置において、内径27
mm、長さ450mmのガラス管Gにゴム栓P1,P2を完
通した直径2.5mmの導線W1,W2を両端に付け、
60KVの電圧を印加して導線の間隔を430〜30mm
まで変化させ、電流がリークする導線間隔を電流
計で求めた。 この試験に用いる塗料組成は、アクリル系樹脂
アクリデイツク47−712とメラミン樹脂スーパー
ベツカミンJ−820(いずれも日本ライヒホールド
社製)とを重量比で4:1に混合したもの100重
量部に、トルエン/酢酸エチル/ブチルセロソル
ブ混合溶剤(重量比7/2/1)126.3重量部を
加え、さらに供試金属粉末を加熱残分換算で7.5
重量部加え、十分かきまぜて試料とした。 (2) 金属粉末の電気絶縁性 一般に、弱電機器特にテレビ、コンピユーター
デイスプレイなどの外装はプラスチツクが多く使
用され、これらは高電圧が付加されるため、外装
材に高い静電気が発生する。そして、これらの外
装材の塗料が通電しやすい場合は、手を触れたり
すると著しい電気シヨツクを受けるといわれてお
り、したがつて、これらの分野では塗膜は通電し
にくいものがよいといわれている。 一方、メタリツク塗膜の電気絶縁性は、その塗
料に配合されるメタリツク顔料自体の電気絶縁性
と相関性があり、該顔料に1KV程度の電圧を印
加して絶縁破壊するかどうかを調べることによつ
て評価することができる。 本発明においては、該金属粉末に含有する溶剤
をソルベントナフサに置換し、金属分を40重量%
〜70重量%に調製し、第3図に示すように、電極
間隔を10mmに固定し、その電極にスーパーメグオ
ームメーター[東亜電波工業(株)製、モデルSM−
5E]で1KVの電圧を印加しながら、試料金属粉
に触れ、絶縁破壊するかどうかを調べた(絶縁破
壊したものは数メグオームの抵抗しか示さない)。 (3) 耐酸 耐アルカリ性 塗膜の耐酸性又は耐アルカリ性は、アルキツド
樹脂(日本ライヒホールド社製、商品名ベツコゾ
ールJ−524 IM−60)及びメラミン樹脂(日本
ライヒホールド社製、商品名スーパーベツカミン
L−117−60)を重量比で4:1に混合したもの
(固形分60%)100重量部、イルガジンイエロー
3RT−N(チバガイギー社製)2重量部、供試金
属粉末を金属分換算で6重量部及びキシレン/酢
酸エチル混合溶剤(重量比1/1)を混合して全
体で180重量部になるように調製して塗料化した
ものを、ブリキ板に吹付塗装(膜厚15μ〜30μ)
して指触乾燥後に、120℃の温風循環式乾燥器で
15分間焼付けした塗板を、55℃の0.1規定の水酸
化ナトリウム水溶液又は硫酸水溶液中に4時間浸
漬して、浸漬前後の色差ΔEをSMカラーコンピ
ユーター型式SM−2[スガ試験機(株)製]で測定
した。 (4) 耐セロハン粘着テープ剥離性 耐酸耐アルカリ性測定用供試体と同じものにセ
ロハン粘着テープ(商品名セロテープ、ニチバン
社製)を貼付し、指先で強く押え、次にこれを急
速に剥離して、塗膜の剥離状態を調べた。 (5) 貯蔵安定性 金属粉末試料の貯蔵安定性を促進して調べる意
味で、300mlのブリキ缶に約100gの金属粉末試料
を入れ、蓋をして50℃の温風循環式乾燥器中に、
7日間放置したのち、該試料50gを1のミネラ
ルスピリツト中に分散させ、次いで200メツシユ
のナイロンろ布を付けたミリボアー(ミリボアー
社製、ろ過試験装置)に流し込み、さらにミネラ
ルスピリツト及びアセトンで十分に洗浄して、ろ
過残を集め、乾燥後その重量を測定し、金属粉末
試料の加熱残分100g当りのろ過残分を算出した。 参考例1 未処理アルミニウム顔料の調製 内径が34.5cm、長さ38.4cmのボールミルに直径
が3.9mmのスチールボール42Kg、アトマイズ粉VA
−500[山石金属(株)製]1.4Kg、ミネラルスピリツ
ト1.7及びステアリルアミン10gを入れ60rpm
で3時間回転させたのち、ミネラルスピリツト
2.8を追加し、さらに1時間10分回転させ、次
いで粉砕されたアルミニウムスラリーをミネラル
スピリツトで洗浄、抜出しして、目開き40μのス
テンレス鋼製金網を付けたダルトン振動ふるい
[三英製作所(株)製、型式402型]で篩分けし、アン
ダスラリーをろ別して未処理のアルミニウム顔料
を得た。このアルミニウム顔料の金属分は74.0重
量%であつた。 この未処理アルミニウム顔料について、耐アル
カリ性、耐酸性、耐リーク性、金属粉の電気絶縁
性及び耐セロハン粘着テープ剥離性を評価し、そ
の結果第1表に示す。 参考例2 未処理亜鉛粉末ペーストの調製 粒状亜鉛粉末(粒度特性数d′=45μ)200g、オ
レイン酸5.0g、ミネラルスピリツト200mlと、直
径5mmの鋼球15Kgを装入したアトライター[三井
三池製作所(株)製、MA−ISD型、タンク容量4.9
]を200rpmで16時間運転して、該亜鉛末を粉
砕したのち、ミネラルスピリツトで粉砕されたり
ん片状亜鉛粉末を抜出し分離して、ミネラルスピ
リツトとろ別し、金属分60.1重量%のりん片状亜
鉛粉末ペーストを得た。このものの電気絶縁性及
び貯蔵安定性を評価し、その結果を第2表に示
す。 参考例3 未処理銅粉末ペーストの調製 粒状金属銅粉末(粒度特性数d′=50μ)200g、
ステアリン酸5.0g、ミネラルスピリツト200mlと
直径5mmの鋼球15Kgを参考例2と同様にアトライ
ターに入れ、200rpmで32時間粉砕したのち、ミ
ネラルスピリツトで抜出し分離して、金属分76.0
重量%のりん片状の銅粉末ペーストを得た。 このものの電気絶縁性及び貯蔵安定性を評価
し、その結果を第2表に示す。 参考例4 未処理しんちゆう粉末ペーストの調製 粒状のしんちゆう(銅と亜鉛の重量比7/3)
粉末(粒度特性数d′=50μ)850g、ステアリンア
ミン5.0g、ミネラルスピリツト700mlと直径5mm
の鋼球35Kgを装入した鋼製ボールミル(容量25
、内径300mm、長さ350mm)を58rpmで40時間運
転して粉砕したのち、ミネラルスピリツトで抜出
し分離して、金属分75.0重量%のりん片状しんち
ゆう粉末ペーストを得た。 このものの電気絶縁性及び貯蔵安定性を評価
し、その結果を第2表に示す。 実施例 1 参考例1で得た未処理アルミニウム顔料676g
(金属分換算で500g)を万能混合かきまぜ容器
[三英製作所(株)製、縦型5]に入れ、純水5g
及びソルベントナフサ1324gを加えて60℃で30分
間かきまぜたのち、さらにトルイレンジイソシア
ネート50g、ジブチルチンジラウレート0.2gと
水15gを添加して4時間反応させた。 次いで、ブフナー漏斗でろ別し、さらにジブチ
ルアミン5gを加え、万能混合かきまぜ容器で15
分間かきまぜて、加熱残分51.2重量%のアルミニ
ウム顔料ペーストを得た。 このものの耐アルカリ性、耐酸性、耐リーク
性、金属粉の電気絶縁性、耐セロハン粘着テープ
剥離性について評価し、その結果を第1表に示
す。また、貯蔵安定性についても評価し、その結
果を電気絶縁性の評価とともに第2表に示す。 実施例 2、3 参考例1で得た未処理アルミニウム顔料676g、
ソルベントナフサ、ジブチルチンジラウレート及
び第1表に示すような種類と量のイソシアネート
と水とを用いて、実施例1と同じように反応させ
た。 ただし、ソルベントナフサ及びジブチルチンジ
ラウレートの量は次のとおりである。 ソルベン ジブチルチン トナフサ ジラウレート 実施例2 990g 0.5g 実施例3 990g 1.0g 次いで、ブフナー漏斗でろ別し、第1表に示す
ような種類と量の第二級アミンとを加え、万能混
合かきまぜ容器で30分間かきまぜて、アルミニウ
ム顔料ペーストを得た。 このようにして得られたアルミニウム顔料ペー
ストについて、耐アルカリ性、耐酸性、耐リーク
性、金属粉の電気絶縁性、耐セロハン粘着テープ
剥離性について評価し、その結果を第1表に示
す。 比較例 1、2 参考例1で得た未処理アルミニウム顔料676g、
ソルベントナフサ(比較例1:4500g、比較例
2:990g)ジブチルチンジラウレート(比較
例:0.5g、比較例2:0.25g)及び第1表に示
すような量のトルイレンジイソシアネートと水と
を用いて実施例1と同様に反応させた。次いで、
ブフナー漏斗でろ別し、第1表に示すような量の
ジブチルアミンを加えて、万能混合かきまぜ容器
で30分間かきまぜ、アルミニウム顔料ペーストを
得た。 このようにして得たアルミニウム顔料ペースト
について、各性能を評価し、その結果を第1表に
示す。 比較例 3 参考例1で得た未処理アルミニウム顔料676g
を万能混合かきまぜ容器に入れ、水5g及びソル
ベントナフサ990gを加えて60℃で30分間かきま
ぜたのち、さらにシラン系カツプリング剤10gを
加え、60℃で4時間かきまぜた。次いで、ブフナ
ー漏斗でろ別して、47.0重量%のアルミニウム顔
料ペーストを得た。このものの性能を評価し、そ
の結果を第1表に示す。 比較例 4 参考例1で得た未処理アルミニウム顔料676g
を万能混合かきまぜ容器に入れ、オレイン酸5g
及びソルベントナフサ95gを加えて60分間かきま
ぜ、加熱残分65.2重量%のアルミニウム顔料ペー
ストを得た。このものの性能を評価し、その結果
を第1表に示す。 比較例 5 比較のために、自動車塗料用アルミペースト
M601[旭化成工業(株)製]の性能について評価し、
その結果を第1表に示す。
【表】
【表】
【表】 比較例 6 実施例1においてジブチルアミンを加えない他
は、実施例1と全く同様にして、加熱残分52.0重
量%のアルミニウム顔料ペーストを得た。 このものの貯蔵安定性及び電気絶縁性を評価
し、その結果を第2表に示す。 比較例 7 実施例3においてジブチルアミンを加えない他
は、実施例3と全く同様にして、加熱残分45.8%
のアルミニウム顔料ペーストを得た。 このものの貯蔵安定性及び電気絶縁性を評価
し、その結果を第2表に示す。 実施例 4 参考例2で得た未処理りん片状亜鉛粉末ペース
ト166g(金属換算100g)、水1g、ソルベント
ナフサ334g、トルイレンジイソシアネート10g
及びジブチルチンジラウレート0.1gをテフロン
シールかきまぜ装置付の四つ口セパラブルフラス
コに入れ、40℃でかきまぜながら6時間反応を行
い、さらにジヘキシルアミン2gを加え15分間か
きまぜたのち、ブフナー漏斗でろ別して53.0重量
%の亜鉛粉末ペーストを得た。 このものの貯蔵安定性及び電気絶縁性を評価
し、その結果を第2表に示す。 比較例 8 実施例4において、ジへキシルアミンを用いな
いこと以外は、実施例4と全く同様にして、52.6
重量%の亜鉛粉末ペーストを得た。 このものの貯蔵安定性及び電気絶縁性を評価
し、その結果を第2表に示す。 実施例 5 参考例3で得た未処理りん片状銅粉末ペースト
132g、水2g、ソルベントナフサ368g、ヘキサ
メチレンジイソシアネート10g及びジブチルチン
ジラウレート0.1gをセパラブルフラスコに入れ、
70℃で10時間反応を行い、さらにジブチルアミン
0.2gを加えて70℃で2時間かきまぜたのち、ブ
フナー漏斗でろ別し、加熱残分67.0%のりん片状
銅粉末ペーストを得た。 このものの貯蔵安定性及び電気絶縁性を評価
し、その結果を第2表に示す。 比較例 9 実施例5において、ジブチルアミンを用いない
他は、実施例5と全く同様にして、加熱残分67.3
%のりん片状銅粉末ペーストを得た。 このものの貯蔵安定性及び電気絶縁性を評価
し、その結果を第2表に示す。 実施例 6 参考例4で得た未処理りん片状しんちゆう粉末
ペースト133g、水2.0g、トルイレンジイソシア
ネート10g及びジブチルチンンジラウレート0.1
gをセパラブルフラスコに入れ、50℃で4時間反
応を行い、さらにジブチルアミン0.5gを加えて
50℃で30分間かきまぜたのち、ろ別して、加熱残
分68.8%のりん片状しんちゆう粉末ペーストを得
た。 このものの貯蔵安定性及び電気絶縁性を評価
し、その結果を第2表に示す。 比較例 10 実施例6において、ジブチルアミンを用いない
他は、実施例6と全く同様にして、加熱残分68.3
重量%のりん片状しんちゆう粉末ペーストを得
た。 このものの貯蔵安定性及び電気絶縁性を評価
し、その結果を第2表に示す。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の金属複合体における粒子の表
面状態の1例を示す電子顕微鏡写真である。第2
図は耐リーク性を測定するための装置の概略図で
あつて、図中符号Dは導線間隔、dは内径、Gは
ガラス管、Lはガラス管の長さ、P1及びP2はゴ
ム栓、Sは供試塗料、W1及びW2は導線、Hは高
電圧発生装置である。第3図は金属粉の電気絶縁
性を測定するための装置の概略図であつて、図中
符号W1及びW2は導線、Cは導線固定板、Hは高
電圧発生装置、Sは供試金属粉である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属粒子表面が、金属粒子100重量部当り3
    〜30重量部のイソシアネートとイソシアネート
    100重量部当り0.1〜100重量部の水との反応物か
    らなるポリマーで被覆され、かつ該被覆ポリマー
    の表面部分が、そのポリマーの末端イソシアネー
    ト基と、一般式 (式中のR1及びR2は炭素数1〜18の炭化水素
    基である) で表わされる第二級アミンとの反応物で形成され
    ていることを特徴とする粉末状金属複合体。 2 不活性溶媒中、金属粉末に、その100重量部
    当り3〜30重量部の、分子中に2個又は3個のイ
    ソシアネート基を有するモノマー及びそのアダク
    トの中から選ばれた少なくとも1種のイソシアネ
    ート及び該イソシアネート100重量部当り0.1〜
    100重量部の水を添加して反応させ、該金属粉末
    の粒子表面を該イソシアネートと水からなるポリ
    マーで被覆したのち、さらに該イソシアネート
    100重量部当り0.5〜50重量部の、一般式 (式中のR1及びR2は炭素数1〜18の炭化水素
    基である) で表わされる第二級アミンを添加して該被覆ポリ
    マーの表面の変性処理を行うことを特徴とする粉
    末状金属複合体の製造方法。
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