JPH05204018A - カメラの振れ防止装置 - Google Patents

カメラの振れ防止装置

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Publication number
JPH05204018A
JPH05204018A JP3575192A JP3575192A JPH05204018A JP H05204018 A JPH05204018 A JP H05204018A JP 3575192 A JP3575192 A JP 3575192A JP 3575192 A JP3575192 A JP 3575192A JP H05204018 A JPH05204018 A JP H05204018A
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JP
Japan
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shake
camera
strobe
shutter
photometry
Prior art date
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Pending
Application number
JP3575192A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Imura
好男 井村
Akira Katayama
彰 片山
Nobuhiko Terui
信彦 照井
Susumu Sato
佐藤  進
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Publication of JPH05204018A publication Critical patent/JPH05204018A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手振れ等による像振れをストロボ撮影を利用
して防止するにあたって、簡単な構成によって、効率よ
くしかも効果的な振れ防止を可能とする。 【構成】 振れ検出手段21、測距手段22、測光手段
23を有しかつ振れ検出による振れ量が所定値よりも大
きい場合にストロボ撮影を選択可能とする。そして、ス
トロボ撮影が選択された場合に、測光にて設定されたシ
ャッタ秒時に対し、その設定値を変更可能に構成する。
また、ストロボ撮影が選択されかつ測光にて設定された
シャッタ秒時が所定値よりも長秒時である時、その設定
されたシャッタ秒時と絞り値に対し、それぞれの設定値
を変更可能に構成する。さらに、振れ検出による振れ量
が所定値よりも大きくかつストロボが未充電である時や
測距結果が所定値より遠距離である時は、ストロボ撮影
を選択せずに、測光にて設定されたシャッタ秒時に対
し、このシャッタ秒時のみを変更可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラ等において手振れ
等に起因する像振れを防止するために用いて好適な振れ
防止装置に関し、特に像振れ防止をストロボ撮影を併用
して行なうように構成されているカメラの振れ防止装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラにより写真撮影を行なうにあたっ
て問題とされることの一つに、手持ち撮影を行なう際に
生じ易い手振れ等に起因する像振れ問題があり、これを
解決するための種々の対策が講じられつつある。
【0003】すなわち、このような像振れに対する対策
としては、カメラに振れ検出手段を設け、振れの状況を
適切に把握し、撮影者に警告表示等を行なったり、撮影
レンズ光学系の一部を振れ補正光学系とし、これを光軸
に直交する方向に移動させ、振れによる結像位置のずれ
を補正したりし、さらに振れ補正が不可能な状況下で
は、撮影が行なえないように制御したりする等の手法が
採られていた。
【0004】しかし、このような対策だけでは、シャッ
タ速度や絞り量等の露光条件、さらに被写体までの距離
等といった各種の撮影条件についての配慮がなされては
おらず、まだまだ不充分であり、たとえばストロボを内
蔵したカメラまたはストロボを装着したカメラにあって
は、上述した露光条件等を加味し、通常撮影ではシャッ
タ速度が手振れ限界を越える際にストロボ撮影を選択的
に行なうとともに、露光条件を所要の状態に制御する等
の対策を講じることが考えられている。
【0005】このような要請に応えるものとして、たと
えば特開昭59−222823号公報には、振れ検出手
段を有するカメラにおいて、振れが所定値よりも大きい
場合に、ストロボ撮影を選択するようにしたものが、ま
た特開平2−116835号公報には、振れ防止手段を
有し、これにより振れを防止しきれない時に、ストロボ
撮影を選択するようにしたもの等が、従来既に提案され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の像振れ防止装置によれば、ある程度の像振れは
防止し得るも、まだまだ不充分な点もあり、実用化にあ
たっての問題を有しているものであった。
【0007】すなわち、上述した従来装置は、いずれも
ストロボ撮影を利用して振れを防止しようとしているも
のではあるが、前者の場合では、ストロボ光の届く範囲
にある主要被写体の振れは防止できるが、ストロボ光が
届かない背景は振れてしまうものであり、また後者の場
合では、主要被写体がストロボ光の届かない遠距離にあ
る場合には、振れ防止の効果が少ないという問題を避け
られないものであった。
【0008】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであって、手振れ等による像振れを、スト
ロボ撮影を利用して防止するにあたって、従来に比べ
て、より一層効果的な振れ防止を行なえるようにしてな
るカメラの振れ防止装置を得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るカメラの振れ防止装置は、振れ検出
手段、測距手段、測光手段を有し、かつ振れ検出手段に
より検出された振れ量が所定値よりも大きい場合にスト
ロボ撮影を選択可能なカメラにおいて、ストロボ撮影が
選択された場合に、測光手段の測光結果により設定され
たシャッタ秒時に対し、その設定値を変更可能に構成し
たものである。
【0010】また、本発明に係るカメラの振れ防止装置
は、ストロボ撮影が選択され、かつ測光手段の測光結果
により設定されたシャッタ秒時が所定値よりも長秒時で
ある場合に、測光手段の測光結果により設定されたシャ
ッタ秒時と絞り値に対し、それぞれの設定値を変更可能
に構成したものである。
【0011】さらに、本発明に係るカメラの振れ防止装
置は、振れ検出手段により検出された振れ量が所定値よ
りも大きく、かつストロボが未充電の状態にあるとき、
あるいは測距手段の測距結果が所定値より遠距離である
ときのいずれかである場合に、ストロボ撮影を選択せず
に、測光手段の測光結果により設定されたシャッタ秒時
に対し、このシャッタ秒時のみを変更可能に構成したも
のである。
【0012】
【作用】本発明によれば、検出手段による振れ量が大き
く、ストロボ撮影を行った場合において、ストロボ発光
後に、直ちにシャッタが閉じるように制御し得るもので
ある。
【0013】また、本発明によれば、振れ量が大きく、
ストロボ撮影を行なう際に、設定されているシャッタ秒
時が長い場合、ストロボ発光後に、絞りを開いてその分
だけシャッタ秒時を短くすることが可能となる。
【0014】さらに、本発明によれば、振れ量が大き
く、しかもストロボ未充電または被写体が遠すぎる場合
には、ストロボを発光せずに、シャッタ秒時のみを短く
するように制御し得るものである。
【0015】
【実施例】図1ないし図6は本発明に係る振れ防止装置
の一実施例を示すものであり、これらの図において、ま
ず、本発明を適用して好適なレンズシャッタ付き撮影レ
ンズ系を有するカメラの概略構成を、図6を用いて簡単
に説明する。
【0016】すなわち、全体を符号1で示すカメラにお
いて撮影レンズ系2は、三枚のレンズ4a,4b,4c
がレンズ枠3に保持されることにより構成されている第
1のレンズ群4と、三枚、四枚のレンズ7a,7b,7
c;8a,8b,8c,8dがレンズ枠5,6に保持さ
れることにより構成されている前、後レンズ群7,8に
よる合計七枚のレンズからなる第2のレンズ群9と、三
枚のレンズ11a,11b,11cがレンズ枠10に保
持されることにより構成されている第3のレンズ群11
とからなるズームレンズとして構成されている。
【0017】ここで、図中12は上述した第2のレンズ
群9の前、後レンズ群7,8間に介在して設けられたレ
ンズシャッタで、シャッタ幕13,14とこれを駆動す
る駆動部15等から構成されている。なお、このレンズ
シャッタ12としては、絞り兼用タイプのレンズシャッ
タであってもよい。また、この駆動部15は、前記第2
のレンズ群9において前レンズ群7のレンズ枠5の外周
部等に配設され、さらにシャッタ幕13,14は、後述
する像振れ防止レンズとして機能する後レンズ群8の直
前に配置される。
【0018】さらに、図中16は上述した撮影レンズ系
2を構成する第1、第2および第3のレンズ群4,9,
11によって被写体像が結像されるフィルムによる結像
面で、また図中Iは撮影レンズ系2の光軸である。
【0019】以上の構成による三群のレンズ群4,9,
11を有する撮影レンズ系2において、たとえば第2の
レンズ群9における後レンズ群8を像振れ防止レンズと
し、これを像振れ防止機構部17(具体的な構成は省略
する)によって光軸Iと直交する方向に適宜シフトさせ
ることで、像振れを防止し得るような構成とされてい
る。
【0020】すなわち、この像振れ防止機構部17は、
後レンズ群8(以下振れ防止レンズ8という)を、たと
えばx軸、y軸方向に二つのモータ18a,18b(図
6では一方のみを示す;図1参照)によって適宜移動さ
せることで、その合成した方向に所定量移動させ得るよ
うな構成とされ、前記結像面16に結ばれる像を像振れ
状態に応じて移動させることで、相対的に像振れを防止
し得るものである。
【0021】なお、図6中17aは機構部17のベース
基板で、この基板17aに対し機構部17を構成する部
材が、前記振れ防止レンズ8のレンズ枠6周囲に形成さ
れる環状スペース内に配設されるようになっている。
【0022】さて、本発明によれば、上述したような振
れ防止レンズ8を駆動する像振れ防止機構部17を備
え、かつストロボ撮影が可能なカメラ1において、カメ
ラの種々の制御を行なう制御回路20を、図1に示した
ような構成とするとともに、この制御回路20を、図2
に示したような制御によって動作させることにより、効
率的な像振れ防止を行なえるようにしたところに特徴を
有している。
【0023】まず、カメラの種々の制御を行なう制御回
路20を、図1を用いて簡単に説明する。すなわち、こ
の制御回路20には、図示しないレリーズ釦の半押し操
作によってONするスイッチS1と、全押し操作でON
するスイッチS2と、モード切換えスイッチS3とが設
けられている。
【0024】また、21は公知の角速度センサによって
構成されカメラの動きを検出することにより振れを検出
する振れ検出手段としての振れ検出回路、22は被写体
までの距離を測距するための測距回路(測距手段)、2
3は被写体の明るさを測光するための測光回路(測光手
段)、24は撮影レンズ系2の焦点距離を読み込む焦点
距離読み込み回路、25はフィルム情報を読み込むため
のISO読み込み回路、26はモード切換えスイッチS
3等の情報を判断するための判断回路である。そして、
これらの回路が前記制御回路20に接続され、それぞれ
の信号に応じて種々の制御が行なわれるようになってい
る。
【0025】さらに、制御回路20には、表示手段とし
てのLCD28の表示制御を行なう表示処理回路27
と、シャッタ機構29(図6でのレンズシャッタ機構1
2に相当する)と、絞り機構30と、ストロボ撮影を行
なうためのストロボ31と、フィルム巻上げモータ33
を制御するフィルム巻上げ回路32と、前述した像振れ
防止機構部17を構成するモータ18a,18bを駆動
制御する振れ防止回路34を制御するようになってい
る。そして、この振れ防止回路34は、上述したモータ
18a,18bを駆動し、前記振れ防止レンズ8(図4
参照)を所要の状態で移動制御するとともに、この振れ
防止レンズ8の位置を記憶する記憶回路35が接続され
ている。
【0026】以上の構成による制御回路20での働き
を、図2に示したフローチャートを参照して、以下に説
明する。まず、カメラ1のメインスイッチ(図示せず)
がONされることにより回路20がスタートし(ステッ
プ100)、ステップ101に示されるようにストロボ
31の充電が行なわれる。
【0027】そして、ステップ102でレリーズ釦の半
押し操作でONするスイッチS1がONしているか否か
が判断され、ONすると、ISO読み込み(ステップ1
03)、測距回路22による被写体までの距離Rの測距
(ステップ104)、測光回路23で被写体の明るさを
測光することによるシャッタ秒時Tと絞り値Aの設定
(ステップ105)が行なわれ、さらに振れ検出回路2
1にて振れΔの検出が開始される(ステップ106)。
【0028】続いて、判断回路26によりモード切換え
スイッチS3がOFFであるかの判断(ステップ10
7)が行なわれ、モード切換えスイッチS3がONであ
って、振れΔが所定値Δ0 より小さいと判断される(ス
テップ108)と、ステップ109で通常撮影「N E
XP.」が行なわれる。なお、上述したモード切換えス
イッチS3がOFFであるときにも、上述したステップ
109で通常撮影 「N EXP.」が行なわれるように
なっている。
【0029】ここで、振れの所定値Δ0 とは、前述した
機械的な像振れ防止機構部17で像振れを防止できる最
大の振れとし、像振れ防止機構部17を有していない場
合には許容錯乱円径とする。この許容錯乱円径δは、た
とえば画面の対角寸法をdとして次式で求められる。
【0030】
【数1】
【0031】また、ステップ107,108において、
判断回路26によりモード切換えスイッチS3がONで
あって、振れΔが所定値Δ0 より大きいと判断される
と、以下のようになる。すなわち、判断回路26により
ストロボ31の充電が完了しており、さらに測距による
距離Rが所定値R0 より近距離であると、ステップ11
0,111において判断されると、ステップ112でス
トロボ撮影「S EXP.」が行われる。
【0032】ここで、距離の所定値R0 とは、ストロボ
31のガイドナンバーをGNとし、さらに上述したステ
ップ105で設定した絞り値AをFNoとすると、次式で
求められる。
【0033】
【数2】
【0034】また、ステップ110で判断回路26によ
りストロボ31の充電が完了していないことが判定され
たり、ステップ111で距離Rが所定値R0 より遠距離
であると判定され、さらにステップ113でシャッタ秒
時Tが所定値T0 より短いと判断されると、ステップ1
14でシャッタ秒時変更撮影「T EXP.」が行なわれ
る。ここで、シャッタ秒時の所定値T0 とは、ストロボ
31のリサイクルタイムより長い時間で設定される。
【0035】さらに、ステップ110で判断回路26に
よりストロボ31の充電が完了しており、ステップ11
1で距離Rが所定値R0 より遠距離とされ、さらにはス
テップ113でシャッタ秒時Tが所定値T0 より長秒時
と判断されると、ステップ115でストロボ31を一回
の露光中に複数回発光させるマルチストロボ撮影「MS
EXP.」が行われる。
【0036】そして、上述した四通りの撮影のいずれか
が終了すると、ステップ116でフィルムを巻上げが行
われた後、元に戻る。
【0037】ここで、上述した四通りの撮影形式につい
ての説明を行なうに先立って、カメラ1の傾く角速度と
振れの関係を、図5を用いて以下に簡単に説明する。
【0038】すなわち、カメラ1の傾く角速度は、レン
ズLから被写体までの距離をa、結像面までの距離を
b、レンズLの焦点距離をfとすると、結像式
【0039】
【数3】
【0040】の関係から、光軸IがI’まで角速度ωで
傾いたとすると、この時の結像面での像の動く速度v1
は、矢印の方向を正として、
【0041】
【数4】
【0042】で表せる。
【0043】今、シャッタ秒時をtとすると、振れ量Δ
は、
【0044】
【数5】
【0045】となる。
【0046】ここで、前述した振れ防止機構部17によ
り結像面16での像を速度v2 で移動可能とすると、次
式で表される振れ量Δ0 まで、像振れを防止することが
可能となる。
【0047】
【数6】
【0048】さて、前述した四通りの撮影形式につい
て、そのの詳細を以下に説明する。
【0049】1.通常撮影「N EXP.」 図3に示すプログラム自動露出で、被写体の明るさと撮
影レンズの焦点距離fmmから、シャッタ秒時Tが(1
/fmm)秒より短い場合には、ストロボ31は使用せ
ずにプログラム線図にしたがって撮影を行ない、長秒時
である場合はシャッタ秒時Tを(1/fmm)秒にして
ストロボ31を発光させて撮影を行なう。この時、振れ
防止機構部17は、作動させない。
【0050】また、ストロボ31の発光を禁止できるよ
うに構成し、ストロボ31の発光禁止が選択されている
場合において、シャッタ秒時が(1/fmm)秒より短
い場合は上記と同じで、長い場合はストロボ31は発光
せず、図3のプログラム線図のシャッタ秒時で撮影する
とともに振れ防止機構部17を作動させる。なお、振れ
防止機構部17を有していない場合はストロボ31を発
光するシャッタ秒時を振れΔにより変更するようにして
もよい。
【0051】たとえば撮影レンズ系2の焦点距離を70
mmとすると、(1/fmm)秒=(1/70)秒とな
る。なお、フォーカルプレーンシャッタカメラでは、
(1/fmm)秒ではなく、X接点以下の秒時とする。
【0052】2.ストロボ撮影「S EXP.」 振れΔが大きい時には、振れ防止機構部17で振れを防
止できない場合がある。そこで、図3に示すプログラム
自動露出で、被写体の明るさと撮影レンズの焦点距離f
mmから、シャッタ秒時Tが振れ防止機構部17で振れ
を防止できるシャッタ秒時よりも短い場合(Δ>Δ0 と
なるシャッタ秒時の場合)には、振れ防止機構部17を
作動させ、ストロボ31は使用せずにプログラム線図に
したがって撮影を行ない、これよりも長い場合はストロ
ボ31を使用した撮影を開始し、ストロボ31の発光後
に直ちにシャッタを閉じる。この時、振れ防止機構部1
7は、作動してもしなくてもよい。そして、このような
ストロボ撮影によれば、主要被写体は、ストロボ31に
より振れを防げ、ストロボ光の届かない背景の振れも防
げるものである。
【0053】なお、振れ防止機構部17を有していない
場合は、振れΔがシャッタ秒時Tとの関係で許容錯乱円
径δより大きくなるシャッタ秒時以下でストロボ31を
発光させるようにしてもよい。
【0054】また、このストロボ撮影「S EXP.」の
別の実施例としては、シャッタ秒時Tが振れ防止機構部
17で振れを防止できるシャッタ秒時よりも長い場合
に、ストロボ31を使用した撮影を開始し、このストロ
ボ31の発光後に直ちに絞り機構30を開き、その分だ
けシャッタ秒時を短くすることが考えられる。この時、
振れ防止機構部17は、作動していても、していなくて
もよい。そして、主要被写体は、ストロボ31により振
れが防げ、ストロボ光の届かない背景の振れも防げると
ともに、適正露出が得られる。
【0055】ここでは、ストロボ31を使用するかしな
いかを、振れ防止機構部17で振れを防止できるシャッ
タ秒時としたが、通常撮影「N EXP.」と同様に、
(1/fmm)秒としてもよい。
【0056】3.シャッタ秒時変更撮影「T EX
P.」 この場合は、ストロボ31の充電が完了していないか、
ストロボ31の充電が完了していても、ストロボ光が主
要被写体に届かない距離であるので、ストロボ31で振
れを防止することはできない。また、充電が完了してい
ても、シャッタ秒時Tが所定値T0よりも短いので、後
述するマルチストロボ撮影「MS EXP.」が行なえな
い。
【0057】そこで、測光により決定されたシャッタ秒
時Tに対し、シャッタ秒時を短くし、かつ振れ防止機構
部17を作動して撮影を行なう。そして、このようなシ
ャッタ秒時変更撮影では、シャッタ秒時を短くするの
で、振れ防止機構部17で防げない振れでも防げるよう
になる。
【0058】4.マルチストロボ撮影「MS EX
P.」 この場合は、ストロボ光が、主要被写体に届かない距離
であるので、露出不足となってしまう。
【0059】そこで、シャッタ秒時Tが、たとえばスト
ロボ31のリサイクルタイムT0 より長秒時の場合に、
振れ防止機構部17を作動させ、露光を開始し、ストロ
ボ31を発光し、この時の振れ防止レンズ8の位置を、
記憶回路35で記憶する。ここで、この振れ防止レンズ
8の位置検出は、たとえばモータ18a,18bの出力
軸にエンコーダを設けて、この出力軸の回転を検出する
ことにより行なうとよい。
【0060】そして、露光中に振れ防止レンズ8がスト
ロボ31を発光した時の位置に戻った時に、再びストロ
ボ31を発光し、これをシャッタ秒時Tの間、あるいは
適正露出となるまで続ける。ここで、シャッタ秒時Tが
使用するストロボ31のリサイクタイムT0 より短い場
合は、上述したシャッタ秒時変更撮影「T EXP.」を
行なう。よって、ストロボ光の届かない距離であって
も、適正露出が得られることになる。
【0061】なお、上述したそれぞれの撮影は、レリー
ズ釦の全押し操作で、スイッチS2がONすることによ
りスタートするものである。
【0062】ところで、上述したようなストロボ撮影を
併用して振れ防止を図るにあたって、たとえば図4に示
したように、上述した四通りの撮影形態での状況表示
を、行なえるように構成すると、有効である。なお、こ
の表示は図1において示したLCD28で行なうとよい
ものであって、図4中で左上部には、表示部における全
てのセグメントを表示した状態を示し、また右側部分は
表示例を示している。
【0063】すなわち、図4において、最上段は、通常
撮影「N EXP.」であり、左側はストロボ31を使用
しない撮影時の表示を、右側はストロボ31を使用した
撮影時の表示を示している。なお、「S]はストロボ3
1の意味である。
【0064】また、図中二段目は、ストロボ撮影「S
EXP.」の場合であり、左側はシャッタ秒時を変更し
た撮影時の表示を、右側はシャッタ秒時と絞りを変更し
た撮影時の表示を示している。なお、「T」はシャッタ
秒時を、「A」は絞りを変更したことの意味である。
【0065】さらに、図中三段目は、シャッタ秒時変更
撮影「T EXP.」の場合を示している。
【0066】また、図中四段目は、マルチストロボ撮影
「MS EXP.」の場合を示している。
【0067】なお、これらの表示は、レリーズ釦の半押
し操作によるスイッチS1のONによって行なわれ、フ
ァインダ内表示あるいはカメラ外部への表示によって行
なうとよい。
【0068】以上の構成による本発明に係る振れ防止装
置によれば、振れが大きい場合でも、ストロボ31を併
用することにより、下記のように効率的に振れを防止で
きる。
【0069】すなわち、振れ検出手段21による振れ量
が大きく、ストロボ撮影を行った場合において、ストロ
ボ発光後に、直ちにシャッタが閉じるように制御し得る
もので、これによりストロボ撮影「S EXP.」を行な
っても、背景が振れるという問題を解消し得るものであ
る。
【0070】また、振れ量が大きく、ストロボ撮影を行
なう際に、設定されているシャッタ秒時が長い場合、ス
トロボ発光後に、絞りを開いてその分だけシャッタ秒時
を短くすることが可能となるので、上述したと同様に、
ストロボ撮影「S EXP.」を行なっても、背景が振れ
るという問題を解消し得る。
【0071】さらに、振れ量が大きく、しかもストロボ
31が未充電または被写体が遠すぎる場合には、ストロ
ボを発光せずに、シャッタ秒時のみを短くするように制
御し得るため、シャッタ秒時変更撮影「T EXP.」を
行なうことにより、ストロボ31が未充電であっても、
振れを防ぐことができ、またマルチストロボ撮影「MS
EXP.」を行なうにあたっても、ストロボ光の届かな
い遠距離であっても適正露出が得られるものである。
【0072】なお、本発明は上述した実施例構造には限
定されず、カメラの振れ防止装置を構成する像振れ防止
機構部17を始めとする各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることは言うまでもない。
【0073】たとえば上述した実施例では、レンズシャ
ッタ12を有するカメラ1に、本発明を適用した場合を
説明したが、これに限定されず、従来から周知のカメラ
において、手振れ等による像振れを防止するために用い
て効果を発揮し得ることは容易に理解されよう。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る振れ防
止装置によれば、振れ検出手段、測距手段、測光手段を
有し、かつ振れ検出手段により検出された振れ量が所定
値よりも大きい場合にストロボ撮影を選択可能なカメラ
において、ストロボ撮影が選択された場合に、測光手段
の測光結果により設定されたシャッタ秒時に対し、その
設定値を変更可能に構成したので、検出手段による振れ
量が大きく、ストロボ撮影を行った場合において、スト
ロボ発光後に、直ちにシャッタが閉じるように制御する
ことができる。
【0075】また、本発明に係るカメラの振れ防止装置
によれば、ストロボ撮影が選択され、かつ測光手段の測
光結果により設定されたシャッタ秒時が所定値よりも長
秒時である場合に、測光手段の測光結果により設定され
たシャッタ秒時と絞り値に対し、それぞれの設定値を変
更可能に構成したので、振れ量が大きく、ストロボ撮影
を行なう際に、設定されているシャッタ秒時が長い場合
に、ストロボ発光後に、絞りを開いてその分だけシャッ
タ秒時を短くすることができる。
【0076】さらに、本発明に係るカメラの振れ防止装
置によれば、振れ検出手段により検出された振れ量が所
定値よりも大きく、かつストロボが未充電の状態にある
とき、あるいは測距手段の測距結果が所定値より遠距離
であるときのいずれかである場合に、ストロボ撮影を選
択せずに、測光手段の測光結果により設定されたシャッ
タ秒時に対し、このシャッタ秒時のみを変更可能に構成
したので、振れ量が大きく、しかもストロボ未充電また
は被写体が遠すぎる場合に、ストロボを発光せずに、シ
ャッタ秒時のみを短くするように制御することができ
る。
【0077】そして、以上のような本発明によれば、振
れが大きい場合でも、ストロボを併用することにより、
下記のように効率的に振れを防止できる。
【0078】すなわち、ストロボ撮影「S EXP.」を
行なっても、背景が振れるという問題を解消し得る、シ
ャッタ秒時変更撮影「T EXP.」を行なう際に、スト
ロボが未充電であっても、振れを小さくすることができ
る、マルチストロボ撮影「MS EXP.」を行なうにあ
たって、ストロボ光の届かない遠距離でも適正露出が得
られるという種々優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラの振れ防止装置の一実施例
を示す回路構成のブロック図である。
【図2】図1に示した回路構成の働きを説明するための
フローチャートである。
【図3】EV値に対して予め設定されたシャッタ秒時と
Fナンバーとの組み合わせを示すプログラム線図であ
る。
【図4】通常撮影、ストロボ撮影、シャッタ秒時変更撮
影、マルチストロボ撮影での表示を説明するための概略
説明図である。
【図5】カメラの傾く角速度と振れとの関係を説明する
ための概略説明図である。
【図6】本発明に係るカメラの振れ防止装置を適用して
好適なカメラの概略構成を説明するための概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1 カメラ 2 撮影レンズ系 4 第1のレンズ群 6 レンズ枠 7 前レンズ群 8 後レンズ群(振れ防止レンズ) 9 第2のレンズ群 11 第3のレンズ群 12 レンズシャッタ 15 レンズシャッタの駆動部 16 フィルムによる結像面 17 像振れ防止機構部 18a モータ 18b モータ 20 制御回路 21 振れ検出回路(振れ検出手段) 22 測距回路(測距手段) 23 測光回路(測光手段) 24 焦点距離読み込み回路 25 ISO読み込み回路 26 判断回路 27 表示処理回路 28 LCD(表示手段) 29 シャッタ機構 30 絞り機構 31 ストロボ 34 振れ防止回路 35 記憶回路 S1 レリーズ釦の半押し操作スイッチ S2 レリーズ釦の全押し操作スイッチ S3 モード切換えスイッチ S ストロボ撮影の略 T シャッタ秒時 A 絞り値 MS マルチストロボの略 I 撮影レンズ系の光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 進 東京都品川区西大井1丁目6番3号 株式 会社ニコン大井製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振れを検出する振れ検出手段と、被写体
    までの距離を測距する測距手段と、被写体の明るさを測
    光する測光手段とを有し、 前記振れ検出手段により検出された振れ量が所定値より
    も大きい場合に、ストロボ撮影を選択可能なカメラにお
    いて、 ストロボ撮影が選択された場合に、前記測光手段の測光
    結果により設定されたシャッタ秒時に対し、その設定値
    を変更可能に構成したことを特徴とするカメラの振れ防
    止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカメラの振れ防止装置に
    おいて、 ストロボ撮影が選択され、かつ測光手段の測光結果によ
    り設定されたシャッタ秒時が所定値よりも長秒時である
    場合に、 前記測光手段の測光結果により設定されたシャッタ秒時
    と絞り値に対し、それぞれの設定値を変更可能に構成し
    たことを特徴とするカメラの振れ防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のカメラの振れ防止装置に
    おいて、 振れ検出手段により検出された振れ量が所定値よりも大
    きく、かつストロボが未充電の状態にあるとき、あるい
    は測距手段の測距結果が所定値より遠距離であるときの
    いずれかである場合に、 ストロボ撮影を選択せずに、測光手段の測光結果により
    設定されたシャッタ秒時に対し、このシャッタ秒時のみ
    を変更可能に構成したことを特徴とするカメラの振れ防
    止装置。
JP3575192A 1992-01-14 1992-01-28 カメラの振れ防止装置 Pending JPH05204018A (ja)

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JP3575192A JPH05204018A (ja) 1992-01-28 1992-01-28 カメラの振れ防止装置
US08/741,528 US5708864A (en) 1992-01-14 1996-11-01 Shake preventing apparatus in camera

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JP (1) JPH05204018A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007248995A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Sony Corp 撮像装置および撮像方法、並びにプログラム
JP2011033760A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Nikon Corp 振れ補正装置および撮影装置

Cited By (2)

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JP2007248995A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Sony Corp 撮像装置および撮像方法、並びにプログラム
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