JPH05203551A - 疲労亀裂伝播試験方法 - Google Patents

疲労亀裂伝播試験方法

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JPH05203551A
JPH05203551A JP1219392A JP1219392A JPH05203551A JP H05203551 A JPH05203551 A JP H05203551A JP 1219392 A JP1219392 A JP 1219392A JP 1219392 A JP1219392 A JP 1219392A JP H05203551 A JPH05203551 A JP H05203551A
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crack
load
crack length
regression equation
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JP1219392A
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Inventor
Isao Soya
勇夫 征矢
Koji Seto
厚司 瀬戸
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度かつ容易に亀裂伝播速度を求めること
ができる疲労亀裂伝播試験方法を提供する。 【構成】 亀裂長さの複数個の測定値により2次回帰式
を求め、この2次回帰式により測定値を修正し、修正し
た測定値を用いて次の2次回帰式を求める。このように
測定値を修正しながら、全測定値について2次回帰式を
段階的に順次求める。したがって、修正した亀裂長さは
滑らかに連結される。また、複数箇所で測定し、修正し
た亀裂長さの平均値により亀裂伝播速度を求めるので、
測定誤差は小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属材料の疲労亀裂
伝播試験方法、特に疲労亀裂伝播試験において亀裂伝播
速度を求める方法に関する。
【0002】
【従来の技術】構造物の微小な亀裂が生じた部品の寿命
推定に、亀裂伝播速度が用いられる。亀裂伝播速度は、
材質、応力、荷重繰返し数、亀裂の長さなどによって影
響を受け、疲労亀裂伝播試験により実験的に求められ
る。この試験では、負荷した荷重繰返し数Nと亀裂長さ
aの関係を測定し、その測定値から亀裂伝播速度da/
dNを演算で求める。荷重繰返し数Nと亀裂長さaとの
関係は連続的に測定できないので、通常は荷重繰返し数
Nの100回〜100万回おきに亀裂長さaを測定す
る。
【0003】図12の(a)は、疲労亀裂伝播試験に用
いられるCT(Compact Type)試験片を示している。この
試験片では、亀裂長さaの観察可能な面は表裏2面あ
る。その一つあるいは2面で亀裂の進展を測定する。亀
裂は表裏において同一速度で進展するとは限らない。ま
た、図12の(b)は疲労亀裂伝播試験に用いられるC
CT(Center Cracked Tension)試験片を示している。こ
の試験片では、亀裂長さaの観察可能な面は表裏左右4
箇所ある。そのうちの1〜4箇所で亀裂の進展を測定す
る。この試験片でも亀裂は表裏左右において同一速度で
進展するとは限らない。
【0004】測定した荷重繰返し数Nと亀裂長さaとに
より亀裂伝播速度da/dNを求める方法として、従来
では次の三つの方法があった。
【0005】セカント法:測定間隔における荷重繰返し
数の増分をΔN、その間における亀裂長さの増分をΔa
として、近似的にda/dN=Δa/ΔNとする。
【0006】7ポイント法:7組の測定点(a,N)を
用いて、亀裂長さaおよび荷重繰返し数Nの測定値によ
り2次回帰式a=f(N)を求め、さらにこれよりda
/dN=df(N)/dNを求める。
【0007】作図法:亀裂長さaおよび荷重繰返し数N
の測定値をグラフ用紙上にプロットし、測定者の判断に
よって滑らかな曲線に当てはめる。そして、所要の荷重
繰返し数における曲線の傾きを求めてその傾きをda/
dNとする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】測定した荷重繰返し数
Nと亀裂長さaとにより亀裂伝播速度da/dNを求め
る従来の方法ではそれぞれ次のような問題があった。
【0009】セカント法はアルゴリズムが単純明快であ
るが、亀裂長さaはかなりの測定誤差があるので、得ら
れたda/dNのばらつきが大きい。7ポイント法は、
データーのバラツキはかなり小さくなる。しかし、一つ
の亀裂について複数の測定面で亀裂長さaを測定する場
合、各測定面で得られたそれぞれの2次回帰式a=f
(N)あるいは亀裂伝播速度da/dN間のデーター処
理の方法が標準化されていないので、データー処理の方
法によって亀裂伝播速度da/dNが異なる。また、作
図法は測定ミスによる誤差の大きな亀裂長さaを取り除
くことができるが、測定値のプロット、曲線の当ては
め、亀裂伝播速度da/dNの読取りなどに多大の労力
を要し、測定結果に個人差が含まれる。
【0010】この発明は、高精度かつ容易に亀裂伝播速
度を求めることができる疲労亀裂伝播試験方法を提供し
ようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の疲労亀裂伝播
試験方法は、亀裂長さの測定、亀裂長さ−荷重繰返し数
関係の平滑化および亀裂伝播速度の演算の3ステップに
大きく分けられる。
【0012】亀裂長さの測定は、引張圧縮疲労試験機に
より前記CT試験片またはCCT試験片について行われ
る。試験片に繰返し荷重を加えて亀裂を進展させ、予め
指定された荷重繰返し数Ni ごとに亀裂長さai を測定
し、亀裂長さai および荷重繰返し数Ni の組(ai
i )(i=1,2…p(p≧7))を得る。亀裂長さ
i は、クラックゲージ、歪み計、読取り顕微鏡などに
より測定する。
【0013】亀裂長さ−荷重繰返し数関係の平滑化は、
(ロ)測定値の組(ai ,Ni )(i=1,2…q(4
≦q≦7)かつq<p)に基づきこれら測定値の2次回
帰式f1rを求め、荷重繰返し数Ni (i=1,2…r
(1≦r≦4))のそれぞれにおける亀裂長さa′1i
前記2次回帰式f1rにより求めること、(ハ)亀裂長さ
および荷重繰返し数の組(a′1i,Ni )(i=2,…
r)および(ai ,Ni )(i=r+1,…q+1)に
基づいて2次回帰式f1,r+1 を求め、荷重繰返し数N
r+1 における亀裂長さa′1,r+1 を前記2次回帰式f
1,r+ 1 により求めること、(ニ)荷重繰返し数N
p-s (1≦s≦4))における亀裂長さa′1,p-s が求
まるまで、前記(ハ)の操作を順次繰り返すこと、
(ホ)亀裂長さおよび荷重繰返し数の組(a′1i
i )(i=p−q+1,…p−s)および(ai ,N
i )(i=p−s+1,…p)に基づいて2次回帰式f
1,p-1 を求め、荷重繰返し数Np-1 のそれぞれにおける
亀裂長さa′1,p-1 を前記2次回帰式f1,p-1 により求
めること、(ヘ)亀裂長さおよび荷重繰返し数の組
(a′1i,Ni )(i=p−q+1,…p−1)および
(ap ,Np )に基づいて2次回帰式f1pを求め、荷重
繰返し数Np のにおける亀裂長さa′1pを前記2次回帰
式f1pにより求めること、(ト)前記亀裂長さa′11
a′1pの集まりA1 (a′11…a′1p)より始めてAt
(a′t1…a′tp)(2≦t≦4)に至るまで、前記操
作(ロ)〜(ヘ)を繰り返してAk (a′k1…a′kp
よりAk+1 (a′k+1,1 …a′k+1,p )を順次求めるこ
と、(チ)前記亀裂長さの集まりAt (a′t1
a′tp)を用いて、前記操作(ロ)〜(ト)により複数
(2≦u≦4)の測定位置における亀裂についてu個の
2次回帰式F1 (a′t1…a′tp)…Fu (a′t1
a′tp)を求めること、からなっている。
【0014】上記各ステップにおいて、2次回帰式は最
小二乗法により求める。
【0015】また、亀裂伝播速度の演算は、(リ)前記
u個の2次回帰式F1 (a′t1…a′tp)…Fu (a′
t1…a′tp)のそれぞれについて、亀裂伝播速度を求め
る点の亀裂長さaomを中心として含むv個の亀裂長さa
oj(j=1…v(v≧5))のそれぞれに対応する荷重
繰返し数N1j…Nujを求め、これら荷重繰返し数N1j
ujの平均荷重繰返し数nj を求めること、(ヌ)前記
u個の2次回帰式F1 (a′t1…a′tp)…Fu (a′
t1…a′tp)のそれぞれについて、前記平均荷重繰返し
数nj に対応する亀裂長さa1j…aujを求め、これら亀
裂長さa1j…aujの平均亀裂長さαj を求めること、
(ル)平均亀裂長さおよび平均荷重繰返し数の組
(αj ,nj )のv組について、前記(ロ)〜(ト)の
操作により平均亀裂長さおよび平均荷重繰返し数の関係
を平滑化すること、(オ)平滑化した平均亀裂長さおよ
び平均荷重繰返し数の2次回帰式fo を求めること、
(ワ)前記亀裂伝播速度を求める点の亀裂長さaomにお
いて、荷重繰返し数nについて2次回帰式fo を微分し
て亀裂伝播速度dfo /dnを求めること、からなって
いる。
【0016】ステップ(リ)において、平均荷重繰返し
数nj は次のようにして求める。
【0017】測定箇所が2面の場合:nj =(N1j+N
2j)/2 測定箇所が3面の場合:nj ={(N1j+N2j)/2+
3j}/3 測定箇所が4面の場合:nj =(N1j+N2j+N3j+N
4j)/4 また、ステップ(ヌ)において、平均亀裂長さαj は次
のようにして求める。 測定箇所が2面の場合:αj =(a1j+a2j)/2 測定箇所が3面の場合:αj ={(a1j+a2j)/2+
3j}/3 測定箇所が4面の場合:αj =(a1j+a2j+a3j+a
4j)/4 前記操作はコンピュータにより実行する。すなわち、コ
ンピュータには、予め操作プログラムが組み込まれてお
り、亀裂長さaおよび荷重繰返し数Nの測定値をコンピ
ュータに入力することにより、亀裂伝播速度da/dN
が自動的に求められる。
【0018】
【作用】亀裂長さの複数個の測定値により2次回帰式を
求め、この2次回帰式により測定値を修正し、修正した
測定値を用いて次の2次回帰式を求める。このように測
定値を修正しながら2次回帰式を段階的に順次求めるの
で、修正した亀裂長さは滑らかに連結される。また、複
数箇所で測定し、修正した亀裂長さの平均値により亀裂
伝播速度を求めるので、測定誤差は小さくなる。コンピ
ュータに入力した測定値は自動的に処理され、亀裂伝播
速度が求められる。
【0019】
【実施例】図1〜図5はこの発明の方法の実施手順を示
すフローチャートであり、図6はこの発明の方法を実施
する装置のブロック図である。
【0020】亀裂長さaの測定値は荷重繰返し数Nとと
もにキーボード1によりI/0制御手段2を介していっ
たん記憶装置3に貯蔵される。キーボード1からの指令
により測定値が記憶装置3からai 除去手段5に読み出
され、図2のフローチャートに従って演算が行われ、か
け離れた測定値は除去される。除去された以外の測定値
は再び記憶装置3に書き込まれる。以下、平滑手段6、
回帰式演算手段7、αj ,nj 演算手段8およびdfo
/dn手段9において、図1〜図5に示す演算が実行さ
れ、その間に平滑手段6などと記憶装置3との間でデー
ターの書込み・読出しが行われる。また、演算結果は出
力装置(CRTディスプレイおよびプリンター)10に
おいて表示あるいは印刷される。
【0021】以下、上記フローチャートに従って説明す
る。
【0022】I 亀裂長さの測定 引張圧縮疲労試験機により軟鋼CT試験片について疲労
亀裂伝播試験を行う。試験片の表裏2面についてそれぞ
れ荷重繰返し数100〜105 ごとに亀裂長さを測定す
る。亀裂長さの測定はクラックゲージによっているの
で、この場合は亀裂が1 mm 進展するごとに荷重繰り返
し数と亀裂長さが記録される。
【0023】II 測定値の選別(図2参照) 亀裂長さの測定値群において、測定ミス、インプットミ
スなどにより、前後の測定値に比べて著しくかけ離れた
測定値が得られたときには、その測定値は除いてデータ
ー処理を行う。いま、測定した亀裂長さa4 が、図7に
示すように他のものから大きくかけ離れたとする。この
とき、亀裂長さの測定値群のうちから、測定値a4 の前
後の3個の測定値a1 〜a3 およびa5 〜a7 を選び、
これらの測定値について最小二乗法により2次回帰曲線
a=f(N)を求める。そして、測定値a4 の2次回帰
曲線f(N)からの差Δa=f (N4 ) −a4 が予め決
められた許容値δを超えた場合、測定値群より測定値a
4 を除去する。なお、許容値δの大きさは経験的に決め
られたものであり、かけ離れた測定値を除去する必要が
ないときには、許容値δを大きな値としておく。
【0024】III 亀裂長さ−荷重繰返し数関係の平滑化
(図3参照) 均質材の一定荷重、または漸増、漸減荷重試験では、亀
裂長さaと荷重繰返し数Nの関係は本来スムーズになる
べきものである。しかし、実際のデーターは測定誤差な
どのためにこのようにはならない。このために、亀裂長
さaと荷重繰返し数Nとの関係を平均的なスムーズな関
係にして亀裂伝播速度を求める。
【0025】いま、図8に示すように亀裂長さai およ
び荷重繰返し数Ni の8組の測定値、すなわち(ai
i )(i=1,2…8)について、亀裂長さ−荷重繰
返し数関係の平滑化を行う。
【0026】まず、測定値の5組(ai ,Ni )(i=
1,2…5)に基づいて、最小二乗法によりこれら測定
値の2次回帰式f13を求める。ついで、荷重繰返し数N
i (i=1,2,3)における亀裂長さa′11,a′12
およびa′13を上記2次回帰式f13により求める。上記
求めた亀裂長さa′11,a′12およびa′13を図8に+
印で示している。さらに、亀裂長さおよび荷重繰返し数
の組(a′1i,Ni )(i=2,3)および(ai ,N
i )(i=4,5,6)に基づいて2次回帰式f14を求
め、荷重繰返し数N4 おける亀裂長さa′1,4 を上記2
次回帰式f14により求める。このような操作を繰り返し
て、荷重繰返し数N6 における亀裂長さa′1,6 を求め
る。つぎに、亀裂長さおよび荷重繰返し数の組
(a′1i,Ni )(i=4,5,6)および(ai ,N
i )(i=7,8)に基づいて2次回帰式f17を求め、
荷重繰返し数N7 おける亀裂長さa′1,7 を上記2次回
帰式f17により求める。
【0027】最後に、亀裂長さおよび荷重繰返し数の組
(a′1i,Ni )(i=4,5,6,7)および
(a8 ,N8 )に基づいて2次回帰式f18を求め、荷重
繰返し数N8 における亀裂長さa′1,8 を上記2次回帰
式f18により求める。
【0028】図9は、上記のような操作により得られた
亀裂長さaをプロットしたものである。図中に↑印で示
す点は、前後の測定値に比べて著しくかけ離れた測定値
であるために、除去し測定値を示している。
【0029】上記亀裂長さa′11…a′18の集まりA1
(a′11…a′18)を用いて上記操作によりA2 (a′
21…a′28)を求め、同様にしてA2 (a′21
a′28)よりA3 (a′31…a′38)を求める。この実
施例では前述のように試験片の表裏二つの面について亀
裂長さを測定するので、このような亀裂長さの集まりA
13(a′31…a′38)およびA23(a′31…a′38)の
2組が得られる。そして、これら2個のA13(a′31
a′38)およびA23(a′31…a′38)のぞれぞれにつ
いて、2次回帰式F1 (a′31…a′38)およびF
2 (a′31…a′38)を求める。
【0030】IV 亀裂伝播速度da/dNの演算(図4
および図5参照) 今、亀裂伝播速度を求める点の亀裂長さをaomとする。
亀裂長さaomを中心として両側にそれぞれ3個ずつ、計
7個の亀裂長さaojを選ぶ。そして、上記2個の2次回
帰式F1 (a′31…a′38)およびF2 (a′31…a′
38)のそれぞれについて、図10に示すように亀裂長さ
ojに対応する荷重繰返し数N1jおよびN2jを求める。
ついで、荷重繰返し数N1jおよびN2jの平均荷重繰返し
数nj を求める。そして逆に、上記2次回帰式F
1 (a′31…a′38)およびF2 (a′31…a′38)の
それぞれより、図10に示すように平均荷重繰返し数n
j に対応する亀裂長さa1jおよびa2jを求め、さらにこ
れらの平均値亀裂長さαj を求める。
【0031】このようにして、すべての亀裂長さaoj
ついて平均値亀裂長さαj および平均荷重繰返し数
j 、すなわちα1 〜α7 およびn1 〜n7 が求まる
と、前記測定値の平滑化と同様に亀裂長さα1 〜α7
平滑化し、さらに平均亀裂長さおよび平均荷重繰返し数
の組(αj ,nj )の2次回帰式fo を求める。そし
て、前記亀裂伝播速度を求める点の亀裂長さaomにおい
て、荷重繰返し数nについて2次回帰式fo を微分して
亀裂伝播速度dfo /dnを求める V da/dN−ΔK線図の作成 一般に、亀裂伝播速度da/dNは応力拡大係数幅ΔK
の関数として表わすことができる。そして、微小亀裂の
ある部品の寿命推定には、da/dN−ΔK線図が用い
られる。応力拡大係数幅ΔKは、前記平滑化によって得
られた平均亀裂長さおよび平均荷重繰返し数によって求
める。図11は、da/dN−ΔK線図の一例を示して
いる。図中、×はこの発明の方法、○はセカント法、△
は7−ポイント法をそれぞれ表わしている。各方法にお
ける回帰直線を比較すると、この発明とセカント法はほ
ぼ一致しており、7−ポイント法は亀裂伝播速度がやや
高めとなっている。また、この発明はセカント法、7−
ポイント法に較べてバラツキが小さく、良好な直線関係
を示している。この直線が材料の亀裂伝播特性を表わ
す。
【0032】
【発明の効果】この発明では、亀裂長さの複数個の測定
値により2次回帰式を求め、この2次回帰式により測定
値を修正し、修正した測定値を用いて次の2次回帰式を
求める。このように測定値を修正しながら全測定値につ
いて2次回帰式を段階的に順次求める。したがって、修
正した亀裂長さは滑らかに連結される。また、複数箇所
で測定し、修正した亀裂長さの平均値により亀裂伝播速
度を求めるので、測定誤差は小さくなり、高精度で亀裂
伝播速度を求めるこができる。さらに、コンピュータに
入力した測定値は一定の手順にしたがって自動的に処理
することができるので、亀裂伝播速度を容易に求めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法の実施手順を示すフローチャー
トである。
【図2】図1のフローチャートにおいて、かけ離れた測
定値を除去する方法のフローチャートである。
【図3】図1のフローチャートにおいて、亀裂長さおよ
び荷重繰返し数の関係を平滑化する方法のフローチャー
トである。
【図4】図1のフローチャートにおいて、亀裂長さおよ
び荷重繰返し数の平均値を求める方法のフローチャート
である。
【図5】図1のフローチャートにおいて、平均亀裂長さ
および平均荷重繰返し数の関係を平滑化する方法のフロ
ーチャートである。
【図6】この発明の方法を実施する装置のブロック図で
ある。
【図7】亀裂長さと荷重繰返し数との回帰2次曲線を示
し、他の測定値と著しくかけ離れた測定値を除去する方
法を説明する図面である。
【図8】亀裂長さおよび荷重繰返し数の関係を平滑化す
る方法を説明する図面である。
【図9】亀裂長さと荷重繰返し数の関係を平滑化して求
めた回帰2次曲線の一例を示すグラフである。
【図10】指定された亀裂長さに対応する荷重繰返し数
を求める方法を説明する図面である。
【図11】応力拡大係数幅と亀裂伝播速度との関係を示
す線図である。
【図12】(a)は疲労亀裂伝播試験に用いられるCT
(Compact Type)試験片を、また(b)は疲労亀裂伝播試
験に用いられるCCT(Center Cracked Tension)試験片
をそれぞれ示す図面である。
【符号の説明】
1 キーボード 2 I/O制御手段 3 記憶装置 5 ai 除去手段 6 平滑化手段 7 回帰式演算手段 8 αj ,nj 演算手段 9 dfo /dn演算手段 10 出力装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亀裂を有する試験片に繰り返し荷重を加
    え、指定された荷重繰返し数ごとに亀裂長さを測定し、
    これら亀裂長さおよび荷重繰返し数の複数組から亀裂長
    さと荷重繰返し数との関係を示す回帰式を求め、回帰式
    から亀裂伝播速度を求める疲労亀裂伝播試験方法におい
    て、 (イ)亀裂長さai および荷重繰返し数Ni の組
    (ai ,Ni )(i=1,2…p(p≧7))を測定す
    ること、 (ロ)測定値の組(ai ,Ni )(i=1,2…q(4
    ≦q≦7)かつq<p)に基づきこれら測定値の2次回
    帰式f1rを求め、荷重繰返し数Ni (i=1,2…r
    (1≦r≦4))のそれぞれにおける亀裂長さa′1i
    前記2次回帰式f1rにより求めること、 (ハ)亀裂長さおよび荷重繰返し数の組(a′1i
    i )(i=2,…r)および(ai ,Ni )(i=r
    +1,…q+1)に基づいて2次回帰式f1,r+1 を求
    め、荷重繰返し数Nr+1 における亀裂長さa′1,r+1
    前記2次回帰式f1,r+ 1 により求めること、 (ニ)荷重繰返し数Np-s (1≦s≦4))における亀
    裂長さa′1,p-s が求まるまで、前記(ハ)の操作を順
    次繰り返すこと、 (ホ)亀裂長さおよび荷重繰返し数の組(a′1i
    i )(i=p−q+1,…p−s)および(ai ,N
    i )(i=p−s+1,…p)に基づいて2次回帰式f
    1,p-1 を求め、荷重繰返し数Np-1 のそれぞれにおける
    亀裂長さa′1,p-1 を前記2次回帰式f1,p-1 により求
    めること、 (ヘ)亀裂長さおよび荷重繰返し数の組(a′1i
    i )(i=p−q+1,…p−1)および(ap ,N
    p )に基づいて2次回帰式f1pを求め、荷重繰返し数N
    p のにおける亀裂長さa′1pを前記2次回帰式f1pによ
    り求めること、 (ト)前記亀裂長さa′11…a′1pの集まりA1 (a′
    11…a′1p)より始めてAt (a′t1…a′tp)(2≦
    t≦4)に至るまで、前記操作(ロ)〜(ヘ)を繰り返
    してAk (a′k1…a′kp)よりAk+1 (a′k+1,1
    a′k+1,p )を順次求めること、 (チ)前記亀裂長さの集まりAt (a′t1…a′tp)を
    用いて、前記操作(ロ)〜(ト)により複数(2≦u≦
    4)の測定位置における亀裂についてu個の2次回帰式
    1 (a′t1…a′tp)…Fu (a′t1…a′tp)を求
    めること、 (リ)前記u個の2次回帰式F1 (a′t1…a′tp)…
    u (a′t1…a′tp)のそれぞれについて、亀裂伝播
    速度を求める点の亀裂長さaomを中心として含むv個の
    亀裂長さaoj(j=1…v(v≧5))のそれぞれに対
    応する荷重繰返し数N1j…Nujを求め、これら荷重繰返
    し数N1j…Nujの平均荷重繰返し数nj を求めること、 (ヌ)前記u個の2次回帰式F1 (a′t1…a′tp)…
    u (a′t1…a′tp)のそれぞれについて、前記平均
    荷重繰返し数nj に対応する亀裂長さa1j…aujを求
    め、これら亀裂長さa1j…aujの平均亀裂長さαj を求
    めること、 (ル)平均亀裂長さおよび平均荷重繰返し数の組
    (αj ,nj )のv組について、前記(ロ)〜(ト)の
    操作により平均亀裂長さおよび平均荷重繰返し数の関係
    を平滑化すること、 (オ)平滑化した平均亀裂長さおよび平均荷重繰返し数
    の2次回帰式fo を求めること、 (ワ)前記亀裂伝播速度を求める点の亀裂長さaomにお
    いて、荷重繰返し数nについて2次回帰式fo を微分し
    て亀裂伝播速度dfo /dnを求めること、 よりなることを特徴とする疲労亀裂伝播試験方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103868786A (zh) * 2014-03-18 2014-06-18 东北大学 一种预测疲劳裂纹扩展规律的方法
KR20190046538A (ko) * 2017-10-26 2019-05-07 울산과학기술원 재료 파괴 특성 분석 장치 및 방법

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