JPH05203053A - 自動変速機の回転クラッチ用ピストン構造 - Google Patents

自動変速機の回転クラッチ用ピストン構造

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Publication number
JPH05203053A
JPH05203053A JP1529192A JP1529192A JPH05203053A JP H05203053 A JPH05203053 A JP H05203053A JP 1529192 A JP1529192 A JP 1529192A JP 1529192 A JP1529192 A JP 1529192A JP H05203053 A JPH05203053 A JP H05203053A
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JP
Japan
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clutch
chamber
piston
pressure
speed
Prior art date
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Application number
JP1529192A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Michioka
浩文 道岡
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE4302518A priority patent/DE4302518B4/de
Publication of JPH05203053A publication Critical patent/JPH05203053A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転クラッチの遠心圧による引きずりを完全
になくす。 【構成】 アプライ室35に作動圧を供給するとピスト
ン33がストロークしてクラッチL/Cは締結され、該
作動圧を供給しない状態でクラッチは解放される。クラ
ッチの回転に伴いアプライ室35内に生じた遠心圧は、
キャンセル室35a内に生じた遠心圧で打ち消され、ク
ラッチの解放状態にもかかわらずアプライ室35内の遠
心圧でクラッチが引きずられるのを防止する。ところ
で、ピストン33のキャンセル室35aに臨む受圧面の
外径rを、アプライ室35に臨む受圧面の外径Rに同じ
としたため、キャンセル室35a内に生じた遠心圧によ
るピストン押圧力が丁度アプライ室35内に生じた遠心
圧によるピストン押圧力を打ち消すような値となってク
ラッチの引きずりを完全に無くし得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機に用いる回転
クラッチのピストン構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機はクラッチ、ブレーキ等各種
摩擦要素の選択的液圧作動により対応する変速段を選択
し、作動する摩擦要素の変更により他の変速段への変速
を行う。
【0003】ところで、クラッチはそれ自体が回転する
回転クラッチであるのが通常であり、従ってクラッチに
作動液圧を供給しない非締結状態でも、その作動液圧室
内の作動液が回転に伴う遠心力を受けて遠心圧を発生す
る。この遠心圧はクラッチを引きずる傾向を生じ、エネ
ルギーロスを生じたり、クラッチ摩擦板の耐久性を低下
させる。
【0004】そこで従来、米国特許第3581858号
明細書に記載された図5に示す如きクラッチが提案され
た。このクラッチは、クラッチドラムDに嵌合したピス
トンPの作動液圧室Aから遠い側に隔壁Tを配置してキ
ャンセル室Cを設定したものである。室Aに作動液圧を
供給する時ピストンPは図中左行して摩擦板Fを押圧す
ることによりクラッチを締結状態にし、室Aの作動液圧
を抜くことによりクラッチは解放状態になる。この解放
状態でも室A内にはクラッチドラムDを含むクラッチ全
体の回転に伴い遠心圧が発生する。ところで、この時室
C内にもクラッチの回転に伴う遠心圧が発生し、室A内
の遠心圧と対向してこれを緩和する。従って、室A内の
遠心圧がクラッチの非作動時にもかかわらずピストンP
の左行を惹起して摩擦板Fを押圧する傾向を少なくする
ことができ、遠心圧によるクラッチの引きずりを緩和す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、従来はピス
トンPの作動液圧室Aに臨む受圧面の外径Rに対してキ
ャンセル室Cに臨む受圧面の外径rが小さく、後者の受
圧面積が前者の受圧面積よりも小さいこともあって、室
C内の遠心圧によるピストン押し戻し力が十分でなく上
記遠心圧キャンセル効果が不十分になるのを否めなかっ
た。
【0006】本発明はピストンのキャンセル室に臨む受
圧面の外径を大きくすることで上述の問題を解消する
が、大きくし過ぎると、キャンセル室内の遠心圧による
ピストン押し戻し力が作動液圧室内の遠心圧によるピス
トン押圧力よりも大きくなってクラッチ締結時のピスト
ン作動を妨げる方向に影響することから、ピストンのキ
ャンセル室に臨む受圧面の外径を作動液圧室に臨む受圧
面の外径と同じにすることでこの弊害を回避することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明回
転クラッチ用ピストン構造は、ピストンを挟んでその両
側にアプライ室及びキャンセル室を有し、アプライ室に
作動圧を供給してピストンをストロークさせることによ
り締結され、該作動圧を供給しない状態でアプライ室内
に生じた遠心圧を、キャンセル室内に生じた遠心圧で打
ち消す回転クラッチを変速摩擦要素として具える自動変
速機において、前記ピストンのキャンセル室に臨む受圧
面の外径を、アプライ室に臨む受圧面の外径に同じにし
たものである。また、請求項2では、前記キャンセル室
に、回転クラッチ解放用の油圧を作用させたものであ
る。
【0008】
【作用】アプライ室に作動圧を供給してピストンをスト
ロークさせることによりクラッチは締結され、該作動圧
を供給しない状態でクラッチは解放される。クラッチの
回転に伴いアプライ室内に生じた遠心圧は、キャンセル
室内に生じた遠心圧で打ち消され、作動圧を供給しない
クラッチの解放状態にもかかわらずアプライ室内の遠心
圧でクラッチが引きずられるのを緩和することができ
る。
【0009】ところで、ピストンのキャンセル室に臨む
受圧面の外径を、アプライ室に臨む受圧面の外径に同じ
としたため、キャンセル室内に生じた遠心圧によるピス
トン押圧力が丁度アプライ室内に生じた遠心圧によるピ
ストン押圧力を打ち消すような値となって、過不足を生
ぜず、上記クラッチの引きずりを完全に無くし得ると共
に、キャンセル室内に生じた遠心圧がクラッチ締結時の
ピストン作動に影響するような事態を回避することがで
きる。また、キャンセル室に、回転クラッチ解放用の油
圧を作用させることにより、変速時の回転クラッチ解放
の応答性が向上し、変速ショックを緩和することができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明回転クラッチ用ピストン構造の
一実施例を示す自動変速機の歯車変速機構で、この歯車
変速機構は入力軸1、出力軸2、及びこれら入出力軸間
に同軸突合せ関係に配した中間軸3を具え、入力軸1は
トルクコンバータ4を介して図示せざるエンジンクラン
クシャフトに駆動結合する。入力軸1上に同心に2個の
第1及び第2遊星歯車組5, 6をタンデムに設け、又出
力軸2上には同心に第3遊星歯車組7を設ける。
【0011】第1及び第2遊星歯車組5, 6は夫々第1
及び第2サンギヤ5S , 6S 、第1及び第2リングギヤ
R , 6R 、これらサンギヤ及びリングギヤに噛合する
ピニオン5P , 6P 、及びこれらピニオンを回転自在に
支持する第1及び第2キャリア5C , 6C よりなる単純
遊星歯車組とする。又、第3遊星歯車組7も、第3サン
ギヤ7S 、第3リングギヤ7R 、これらに噛合するピニ
オン7P 、及びピニオン7P を回転自在に支持する第3
キャリア7C よりなる単純遊星歯車組とする。
【0012】サンギヤ5S をバンドブレーキB/Bによ
り固定可能とする他、リバースクラッチR/Cにより入
力軸1に結合可能とする。キャリア5C はハイクラッチ
H/Cにより入力軸1に結合可能とする他、ローワンウ
ェイクラッチL/OWCにより入力軸1と逆の方向へ回
転不能とすると共に、ローリバースブレーキLR/Bに
より固定可能とする。キャリア5C は更にロークラッチ
L/Cによりリングギヤ6R に結合可能とする。又、サ
ンギヤ6S を入力軸1に結合し、キャリア6C をリング
ギヤ5R に結合すると共に中間軸3に結合する。
【0013】この中間軸3にリングギヤ7R を結合し、
キャリア7C を出力軸2に結合する。キャリア7C は更
にダイレクトクラッチD/Cにより適宜サンギヤ7S
結合可能とし、更にサンギヤ7S はリダクションブレー
キRD/Bにより適宜固定可能とする。
【0014】上記した歯車変速装置は運転者が希望する
走行形態(駐停車を含む)に応じて手動で選択するレン
ジ毎に、前記クラッチやブレーキを図1の表に示す組合
せで作動させる(○印で示す)ことにより前進第1速乃
至第5速、及び後退の変速段、並びに駐停車状態を得る
ことができる。
【0015】即ち、駐車を希望してPレンジにしたり、
停車を希望してNレンジにすると、リダクションブレー
キRD/Bのみが締結される。従って、サンギヤ7S
固定され、中間軸3からリングギヤ7R への回転動力は
ピニオン7P をサンギヤ7S の周りに転動させつつキャ
リア7C 、従って出力軸2へ減速下に伝達され、第3遊
星歯車組7は減速伝動状態となるが、第1及び第2遊星
歯車組5,6に係わる摩擦要素が全て締結されないた
め、入力軸1への回転動力が一切中間軸3に至らず、自
動変速機は出力軸2を駆動しない駐停車状態を達成す
る。
【0016】前進自動変速走行を希望してDレンジにし
たり、3速エンジンブレーキ走行を希望して3レンジに
したり、2速エンジンブレーキ走行を希望して2レンジ
にしたり、1速エンジンブレーキ走行を希望して1レン
ジにした状態で1速を選択する必要がある時は、リダク
ションブレーキRD/Bを締結すると共にロークラッチ
L/Cを締結する。リダクションブレーキRD/Bの締
結は上述したように第3遊星歯車組7を減速伝動状態に
する。又、ロークラッチL/Cを締結させると、ローワ
ンウェイクラッチL/OWCを介してリングギヤ6R
入力軸1と逆方向の回転を阻止されるため入力軸1から
サンギヤ6S への回転はピニオン6P をリングギヤ6R
内で転動させ、キャリア6C を入力軸1と同方向に減速
して正転させる。キャリア6C の回転は中間軸3に至
り、この回転が第3遊星歯車組7により更に減速されて
出力軸2に達する前進第1速を得ることができる。
【0017】しかしてこの第1速状態で、キャリア6C
が入力軸1と同方向へ高速で逆駆動される時、ローワン
ウェイクラッチL/OWCの開放により入力軸1に逆駆
動力が伝わらず、エンジンブレーキが得られない。1レ
ンジを選択してエンジンブレーキを希望する時は、図1
の表中△印で示すようにローリバースブレーキLR/B
を作動させてローワンウェイクラッチL/OWCの解放
をころす必要がある。
【0018】第2速を選択すべき走行状態では、リダク
ションブレーキRD/B、ロークラッチL/C、及びバ
ンドブレーキB/Bを締結させる。リダクションブレー
キRD/Bの締結は上述したと同様に第3遊星歯車組7
を減速伝動状態にする。一方、ロークラッチL/C及び
バンドブレーキB/Bの締結は、バンドブレーキB/B
によりサンギヤ5S が固定されて反力受けの用をなし、
又ロークラッチL/Cがリングギヤ6R の回転をキャリ
ア5C に伝えてピニオン5P をサンギヤ5S の周りに転
動させながらリングギヤ5R に伝達するため、キャリア
C 、従って中間軸3の正転回転数が増大して1速状態
より高速の2速状態が得られる。
【0019】第3速を選択すべき走行状態になると、リ
ダクションブレーキRD/B、ロークラッチL/C、及
びハイクラッチH/Cを締結させる。リダクションブレ
ーキRD/Bの締結は上述したと同様に第3遊星歯車組
7を減速伝動状態にする。一方、ロークラッチL/C及
びハイクラッチH/Cの締結はリングギヤ6R を入力軸
1と共に回転させるようになり、入力軸1に結合されて
いるサンギヤ6S とリングギヤ6R の一体回転によりキ
ャリア6C 、従って中間軸3が入力軸1と同一の回転を
行う第3速 (直結) 選択状態が得られる。
【0020】第4速を選択すべき走行状態になると、第
1及び第2遊星歯車組5,6に係わる摩擦要素は上記第
3速の時と同じ組合せで締結し、第3遊星歯車組7につ
いてはリダクションブレーキRD/Bの代わりにダイレ
クトクラッチD/Cを締結させる。ダイレクトクラッチ
D/Cの締結で、サンギヤ7S がキャリア7C に結合さ
れ、第3遊星歯車組7を全要素が一体回転する直結伝動
状態にする。よって、中間軸3からの回転が減速されず
そのまま出力軸2に至り、上記第3速より高速の第4速
を得ることができる。
【0021】第5速を選択すべき走行状態になると、ダ
イレクトクラッチD/C、バンドブレーキB/B、及び
ハイクラッチH/Cを締結させる。ダイレクトクラッチ
D/Cの締結は第3遊星歯車組7を上記と同じ直結伝動
状態にする。一方、バンドブレーキB/B及びハイクラ
ッチH/Cの締結は、ハイクラッチH/Cの作動でキャ
リア5C が入力軸1と共に回転され、バンドブレーキB
/Bの作動でサンギヤ5S が固定されるため、サンギヤ
S 上でのピニオン5P の転動を介し、リングギヤ
R 、従ってキャリア6C 及び中間軸3を増速回転させ
ることとなり、第5速を選択することができる。
【0022】後退走行を希望してRレンジを選択する
と、リダクションブレーキRD/Bの締結により第3遊
星歯車組7を減速伝動状態にし、他方でリバースクラッ
チR/C及びローリバースブレーキLR/Bを締結す
る。これらリバースクラッチR/C及びローリバースブ
レーキLR/Bの締結は、リバースクラッチR/Cがサ
ンギヤ5S を入力軸1と一体に回転させ、ローリバース
ブレーキLR/Bがキャリア5C を固定するため、リン
グギヤ5R 、従ってキャリア6C 及び中間軸3を入力軸
1と逆方向に回転させ、この逆転動力が出力軸2に更に
減速されて伝達される後退の変速段を得ることができ
る。
【0023】なお、図1にPのプリフィックスを用いて
各種サフィックスの使い分けにより示す圧力は、詳しく
は図3、図4につき後述する各摩擦要素の作動圧である
が、本発明に係る圧力について以下予備説明する。バン
ドブレーキB/B及びハイクラッチH/Cを締結して行
う第5速選択時に締結されると歯車変速機構のインター
ロックを生ずるロークラッチL/Cは常態で勿論解放さ
れ、締結圧PLCA で締結されるが、この締結圧を供給さ
れたまま逆向きに解放圧PLCR を供給される時解放され
るものとする。又、ダイレクトクラッチD/Cが締結さ
れた第4速、第5速で締結されると歯車変速機構のイン
ターロックを生ずるリダクションブレーキRD/Bは常
態で解放され、締結圧PRDBAで締結されるが、この締結
圧を供給されたまま逆向きに解放圧PRDBRを供給される
時解放されるものとする。
【0024】図2及び図3は図1の歯車変速機構を具体
化し、前記した如くにインターロックを生ずるロークラ
ッチL/C及びリダクションブレーキRD/Bに本発明
の着想を適用した実施例で、図2及び図3はZ面におい
て相互に合体するものとする。11は変速機ケースを示
し、このケース内に入力軸1、中間軸3及び出力軸2を
エンジン側(図2の左側)から順次同軸突き合わせ関係
に軸承し、これら3軸を全て相対回転可能とする。
【0025】入力軸1は図2に示す如く中空固定軸12
内に回転自在に挿通し、挿入内端上に同心に第1及び第
2遊星歯車組5,6を配置する。第2サンギヤ6S を入
力軸1上にセレーション嵌合し、第2キャリア6C を第
1リングギヤ5R に結合すると共に中間軸3上にセレー
ション嵌合する。第1サンギヤ5S を、中空固定軸12
上に回転自在に支持したドラム13の一端に結着し、第
1キャリア5C を入力軸1上に回転自在に支持したクラ
ッチハブ14にセレーション嵌合する。
【0026】ドラム13の外周にバンドブレーキB/B
を巻装し、内周にピストン15を摺動自在に嵌合して室
16を画成する。ドラム13の内側に同心に内側ドラム
17を配設し、これらドラム13,17間に、これらに
夫々スプライン嵌合した摩擦板18,19の交互配置に
なるクラッチパック20を介在させて、室16への締結
圧PRCに応動するピストン15により摩擦板18,19
間を押圧される時締結状態となるリバースクラッチR/
Cを構成する。
【0027】内側ドラム17はその内周部を中空固定軸
12上に回転自在に支持すると共に入力軸1にセレーシ
ョン嵌合し、クラッチハブ14は径方向に延在するハブ
ディスク14aと、その外周に連なり内側ドラム17の
内側に同心配置とした筒状部14bとを有する形状とす
る。そして、該筒状部14bの外周及び内側ドラム17
の内周間に、これらにスプライン嵌合した摩擦板21,
22の交互配置になるクラッチパック23を介在させ、
ドラム17内にピストン24を摺動自在に嵌合して室2
5を画成することで、室25への締結圧PHCに応動する
ピストン24により摩擦板21,22間を押圧する時締
結されるハイクラッチH/Cを構成する。なお、室25
から遠いピストン24の側に隔壁26を対設して遠心圧
キャンセル室27を画成し、この室にピストン24のリ
ターンスプリング28を縮設する。
【0028】第1キャリヤ5cには更にドラム30を駆
動結合し、このドラムを第1及び第2遊星歯車組5,6
にかぶさって後方へ延在する大径ドラムとする。ドラム
30の内周と、第2リングギヤ6R に設けたクラッチハ
ブ31の外周との間に、これらにスプライン嵌合した摩
擦板の交互配置になるクラッチパック32を介在させ、
該クラッチパック32とピストン33とでロークラッチ
L/Cを構成する。このロークラッチL/Cにより第2
リングギヤ6R の径方向を支持する。しかしてクラッチ
ハブ31は第2リングギヤ6R より遠去かる軸方向に延
在させて第2リングギヤ6R の噛み合い点からオフセツ
トさせる。
【0029】ピストン33はドラム30に結着したシリ
ンダ34内に摺動自在に嵌合してアプライ室35を画成
し、変速機ケース11にボルト(36)で結合した中空
固定軸37上にシリンダ34の内周を回転自在に支持す
る。しかして、シリンダ34は中空固定軸37との間に
設けたローワンウェイクラッチL/OWCによりエンジ
ンと逆方向の回転を阻止する。なお、この中空固定軸3
7は内周において中間軸3を回転自在に支持する用もな
す。又、室35aから遠いピストン33の側に隔壁33
aを対設してピストン33の解放圧受圧面が臨むレリー
ズ室(キャンセル室)35aを画成する。かくてローク
ラッチL/Cは、リターンスプリング35bに抗し室3
5への締結圧PLCA に応動してピストン33がクラッチ
ハブパック32の摩擦板間を押圧する時締結され、この
状態で室35aにもレリーズ圧PLC R を供給される時ピ
ストン33が押し戻されてクラッチを解放するものとす
る。
【0030】ところで、ピストン33のレリーズ室(キ
ャンセル室)35aに臨む受圧面の外径rがアプライ室
35に臨む受圧面の外径Rと同じになるよう隔壁33a
の外径を決定する。なお、アプライ室35に対する作動
圧の供給はポート35cを経てこれを行い、レリーズ室
(キャンセル室)35aに対する作動油の供給はポート
35dを経てこれを行う。
【0031】以上より、ロークラッチL/Cの当該締結
状態でポート35dよりレリーズ室(キャンセル室)3
5a内にレリーズ圧PLCR を供給すると、リターンスプ
リング35bのばね力とも相俟ってピストン33はアプ
ライ室35内の作動圧にもかかわらず図示の位置に押し
戻され、ロークラッチL/Cを解放状態にして対応変速
段への変速を行うことができる。
【0032】なお、アプライ室35に作動圧を供給しな
いクラッチ解放状態では、ロークラッチL/Cの回転に
伴いアプライ室35内に生じた遠心圧が、リターンスプ
リング35bに抗してピストン33を押し、クラッチパ
ック32の摩擦板8,9を押圧するに至ってロークラッ
チL/Cを引きずる傾向にある。しかして、この時レリ
ーズ(キャンセル室)35a内にも遠心圧が発生し、こ
の遠心圧がアプライ室35内の遠心圧を打ち消すよう作
用してピストン33の上記ストロークを禁じ、アプライ
室35に作動圧を供給しないクラッチの解放状態にもか
かわらずアプライ室35内の遠心圧でクラッチが引きず
られるのを防止することができる。
【0033】ところで、ピストン33のレリーズ室(キ
ャンセル室)35aに臨む受圧面の外径rを、アプライ
室35に臨む受圧面の外径Rに同じとしたため、レリー
ズ室(キャンセル室)35a内に生じた遠心圧によるピ
ストン押圧力が丁度アプライ室35内に生じた遠心圧に
よるピストン押圧力を打ち消すような値となって、過不
足を生ぜず、上記ロークラッチL/Cの引きずりを完全
に無くし得ると共に、レリーズ室(キャンセル室)35
a内に生じた遠心圧がロークラッチL/C締結時におけ
るピストン33の作動を妨げるような影響を回避するこ
とができる。
【0034】又、同様な構成上の理由から、レリーズ室
(キャンセル室)35aに臨むピストン33の受圧面積
が従来よりも大きくなることから、前記した如くアプラ
イ室35に作動圧を供給したままレリーズ室(キャンセ
ル室)35a内にレリーズ圧PLCR を供給して行うクラ
ッチの解放が可能となり、これによる自動変速機の変速
態様を実現することができる。
【0035】ドラム30の外周と変速機ケース11との
間には、これらにスプライン嵌合した摩擦板の交互配置
になるブレーキパック38を介在させ、これとピストン
39とでローリバースブレーキLR/Bを構成する。ピ
ストン39は変速機ケース11に嵌合して室40を画成
し、この室への締結圧PLRBAでピストン39をストロー
クさせてブレーキパック38を押圧する時、ローリバー
スブレーキLR/Bは締結されるものとする。
【0036】次に、図3を説明するに、第3リングギヤ
R を中間軸3の末端に結着し、第3キャリア7C を出
力軸2にセレーション嵌合する。出力軸2上に回転自在
に嵌合した第3サンギヤ7S にドラム41を結着し、こ
のドラムを変速機ケース11に一体で出力軸2の軸承の
用も兼ねる中空固定軸42上に回転自在に支持する。第
3キャリア7C にはドラム41内に侵入するクラッチハ
ブ43を一体成形し、クラッチハブ43の外周とドラム
41の内周との間に、これらにスプライン嵌合する摩擦
板の交互配置になるクラッチパック44を介在させる。
ドラム41内にピストン45を摺動自在に嵌合して室4
6を画成し、ピストン45とクラッチパック44とでダ
イレクトクラッチD/Cを構成する。又室46から遠い
ピストン45の側には隔壁45aを対設して遠心圧キャ
ンセル室46aを画成する。ダイレクトクラッチD/C
は、室46への締結圧PDCに応動するピストン45によ
り摩擦板44間を押圧する時締結されるものとする。
【0037】ドラム4の外周と、変速機ケース11の内
周との間に、これらにスプライン嵌合した摩擦板の交互
配置になるブレーキパック47を介在させ、これとピス
トン48とでリダクションブレーキRD/Bを構成す
る。ピストン48は中空固定軸42に嵌合してアプライ
室49を画成し、この室から遠いピストン48の側に隔
壁48aを対設してピストン48の解放圧受圧面が臨む
レリーズ室49aを画成する。そしてリダクションブレ
ーキRD/Bは、リターンスプリング48bに抗しピス
トン48が室49への締結圧PRDBAに応動して摩擦板4
7間を押圧する時締結され、この状態で室49aにもレ
リーズ圧PRDBRを供給される時ピストン48が押し戻さ
れてブレーキを解放するものとする。尚、符号100a
〜100mはスラストベアリングである。
【0038】ところで、第2リングギヤ6R をクラッチ
パック32によりギヤ噛み合い点からオフセツトした点
で径方向に支持するため、噛み合い力に対する支持剛性
が十分なものになると共に、クラッチ摩擦板8a,8b
間の摩擦による振動減衰効果を期待することができる。
【0039】図4は図1乃至図3に示す歯車変速機構の
変速制御油圧回路を示す。51は所定のライン圧PL
常時発生する圧力源で、これからの圧力をマニュアル弁
52に供給する。このマニュアル弁は運転者が希望する走
行形態(駐停車を含む)に応じ前記したP,R,N,
D,3,2,1レンジに手動操作し、選択レンジに応じ
ライン圧PL を、マニュアル弁ポート配置として図示す
る形態で適宜回路53〜55に出力するものとする。
【0040】回路53はワンウェイオリフィス56を経
てロークラッチL/Cのアプライ室35に接続し、回路
54は回路53の分岐路と共に1速エンジンブレーキ選
択弁57に接続する。この弁57はソレノイド切換弁
で、OFF時ポート配置57aとなり、ON時ポート配
置57bになるものとする。弁57の出力回路58,5
9のうち、一方の回路58はデューティソレノイド弁A
1 ,A2 ,A3 を経てバンドブレーキB/Bの2速アプ
ライ室2A、3速4速レリーズ室34R、ロークラッチ
L/Cのレリーズ室35aに接続する。
【0041】デューティソレノイド弁A2 ,A3 の出力
回路60,61を夫々シャトル弁62の2入力に通じさ
せ、該シャトル弁の出力をハイクラッチH/Cの室25
に接続する。デューティソレノイド弁A3 の出力回路6
1は更にバンドブレーキB/Bの5速アプライ室5Aに
接続し、バンドブレーキB/Bは常態で開放され、室2
Aへ圧力PBB2Aを供給する時締結され、この状態で室3
4Rへも圧力PBB34R を供給する時開放され、更に室5
Aにも圧力PBB5Aを供給する時締結されるものとする。
又、ロークラッチL/Cも常態で開放され、室35へ圧
力PLCA を供給する時締結され、この状態で室35aに
も圧力PLCR を供給する時開放されるものとする。
【0042】1速エンジンブレーキ選択弁57の他方の
出力回路59は1レンジ減圧弁63を経てシャトル弁6
4の一方の入力に接続し、該シャトル弁は他方の入力に
回路55を接続し、出力をローリバースブレーキLR/
Bの室40に接続する。回路55は他方でリバースクラ
ッチR/Cの室16に接続する。
【0043】圧力源51からのライン圧PL は他方で、
回路65によりデューティソレノイド弁A4 を経てダイ
レクトクラッチD/Cの室46に接続し、弁A4 の前後
に夫々リダクションブレーキRD/Bのアプライ室49
及びレリーズ室49aを接続する。なお、リダクション
ブレーキRD/Bは常態で解放され、室49に圧力P
RDBAを供給する時締結され、この状態で室49aにも圧
力PRDBRを供給する時解放されるものとする。
【0044】上記した図4に示す変速制御油圧回路の作
用を次に説明する。P,Nレンジ 駐車又は停車を希望してマニュアル弁52をP又はNレ
ンジにすると、この弁は回路53〜55を全てドレン
し、リバークラッチR/C、バンドブレーキB/B、ロ
ークラッチL/C、ハイクラッチH/C、ローリバース
ブレーキLR/Bのどれにも圧力を供給せず、これら全
要素を解放する。この時、図1〜3の中間軸3にエンジ
ン回転が至らず、従って出力軸2は停止され、駐停車を
可能にする。しかして、回路65には常時ライン圧PL
が供給され、これがリダクションブレーキRD/Bのア
プライ室49にPRDBA圧として達する。一方この時、デ
ューティソレノイド弁A4 はデューティ0%により、リ
ダクションブレーキRD/Bのレリーズ室49aへの圧
力PRDBRをダイレクトラッチD/Cの室46への圧力P
DCと共に0にしており、ダイレクトクラッチD/Cを解
放すると共にリダクションブレーキRD/Bを締結す
る。これにより図1,3の第3遊星歯車組7は出力軸2
を中間軸に減速伝動状態に結合し、第1速又は後退変速
段での発進に備える。
【0045】D,3レンジ (第1速)自動変速走行又は3速エンジンブレーキ走行
を希望してマニュアル弁52をD又は3レンジにする
と、この弁は回路53にライン圧PL を供給する。一
方、このレンジでは1速エンジンブレーキ選択弁57が
OFFされ、ポート配置57aとなって回路58にライ
ン圧PL を供給する。回路53のライン圧はワンウェイ
オリフィス56を経由し、ロークラッチL/Cのアプラ
イ室35にPLCA 圧として供給される。回路58のライ
ン圧はデューティソレノイド弁A1 ,A2 ,A 3 に至る
も、これら弁が全てデューティ0%で、出力圧PBB2A,
BB34R , PLC R , PBB5A, PHCを0にする。よって、
ロークラッチL/Cは締結されるが、バンドブレーキB
/B及びハイクラッチH/Cは解放のままにされる。他
方、デューティソレノイドA4 もP,Nレンジと同様デ
ューティ0%を維持してリダクションブレーキRD/B
の締結、ダイレクトクラッチD/Cの解放により第3遊
星歯車組7を減速伝動状態のままに保つ。以上により、
自動変速機は第1速を選択することができ、発進を可能
ならしめる。
【0046】(第2速)第2速を選択すべき走行状態に
なると、デューティソレノイド弁A1 のデューティを漸
増させてバンドブレーキB/Bの2速サーボアプライ室
2AにPBB2A圧を供給する。これによりバンドブレーキ
B/Bが追加作動(締結)されることとなり、ロークラ
ッチL/Cの締結保持と相俟って自動変速機は第2速を
選択することができる。
【0047】(第3速)第3速を選択すべき走行状態に
なると、デューティソレノイド弁A2 のデューティも増
大させてバンドブレーキB/Bの3速4速レリーズ室3
4Rにも圧力P BB34R を供給する。これによりバンドブ
レーキB/Bが解放される。同時にPBB 34R はシャトル
弁62を経由しハイクラッチH/Cの室25にも圧力P
HCとして供給され、このハイクラッチH/Cを締結す
る。よって、バンドブレーキB/Bが解放されると同時
にハイクラッチH/Cが締結される摩擦要素の掛け換え
により第3速を選択することができる。
【0048】(第4速)第4速を選択すべき走行状態に
なると、デューティソレノイド弁A1 〜A3 は第3速の
時と同じにしたまま、デューティソレノイド弁A4 のデ
ューティを漸増してリダクションブレーキRD/Bのレ
リーズ室49aへの圧力PRDBR及びダイレクトクラッチ
D/Cの室46への圧力PDCを上昇させる。これによ
り、リダクションブレーキRD/Bが解放され、ダイレ
クトクラッチD/Cが締結される摩擦要素の掛け換えが
なされて、第3遊星歯車組7を今迄の減速伝動状態から
直結伝動状態に切り換え、第4速を選択することができ
る。なお、3レンジではこの第4速及び後述の第5速へ
の変速を実行せず、3速エンジンブレーキ走行を可能な
らしめる。
【0049】(第5速)第5速を選択すべき走行状態に
なると、デューティソレノイド弁A3 のデューティをも
増大させてロークラッチL/Cのレリーズ室35aへ圧
力PLCR を、又バンドブレーキB/B の5 速アプライ室5A
へ圧力PBB5Aを供給する。これによりロークラッチL/
Cが解放され、代わりにバンドブレーキB/Bが締結さ
れることとなり、第5速を選択することができる。
【0050】2,1レンジ 2速エンジンブレーキ走行又は1速エンジンブレーキ走
行を希望する時はマニュアル弁52を2(1)レンジに
して回路53,54にライン圧PL を供給する。回路5
3のライン圧は前記D,3レンジと同様にロークラッチ
L/Cを締結する。一方、デューティソレノイド弁A4
はこれらレンジでデューティ0%にされ、ダイレクトク
ラッチD/Cを解放し、リダクションブレーキRD/B
を締結して、第3遊星歯車組7を減速伝動状態にする。
【0051】ここで2レンジ希望であれば、運転者は図
示せざる手動スイッチのOFFにより弁57をポート配
置57bとなす。これにより回路58を経てデューティ
ソレノイド弁A1 にライン圧が至っており、該弁のO
N,OFFによりバンドブレーキB/Bを締結するか、
解放するかで、前記D又は3レンジと同様に第2速又は
第1速を選択することができる。そして、このレンジで
はデューティソレノイド弁A2 , A3 をOFFし続け、
第3速以上への変速を禁止し、これにより第2速エンジ
ンブレーキ走行を可能ならしめる。
【0052】次に1レンジ希望であれば、運転者は図示
せざる手動スイッチのONにより弁57をポート配置5
7b にする。これにより回路53のライン圧が回路5
9、1レンジ減圧弁63、シャトル弁64を経由し、ロ
ーリバースブレーキLR/Bの室40にその作動圧P
LRB として供給され、このブレーキを締結する。一方、
弁57が回路58をドレンするため、バンドブレーキB
/B及びハイクラッチH/Cの締結はあり得ず、ローク
ラッチL/Cの締結と相俟って第1速でのエンジンブレ
ーキ走行を可能ならしめる。
【0053】Rレンジ 後退走行を希望してマニュアル弁52をRレンジにする
と、回路53,54がドレンされ、回路55のみにライ
ン圧が供給される。回路53,54のドレンはロークラ
ッチL/C、バンドブレーキB/B、ハイクラッチH/
Cの前進走行用摩擦要素を解放する。回路55のライン
圧は一方でリバースクラッチR/Cの室16にその作動
圧PRCとして至り、他方でシャトル弁64を経由し、ロ
ーリバースブレーキLR/Bの室40にその作動圧P
LRB として供給され、リバースクラッチR/C及びロー
リバースブレーキLR/Bを締結する。
【0054】なお、デューティソレノイド弁A4 はこの
Rレンジでデューティを0%にされ、ダイレクトクラッ
チD/Cを解放し、リダクションブレーキRD/Bを締
結して、第3遊星歯車組7を減速伝動状態にする。よっ
て、後退の変速段が得られ、後退走行を可能ならしめ
る。
【0055】
【発明の効果】かくして本発明ピストン構造は請求項1
に記載の如く、ピストンのキャンセル室に臨む受圧面の
外径を、アプライ室に臨む受圧面の外径と同じにしたか
ら、キャンセル室内に生じた遠心圧によるピストン押圧
力が丁度アプライ室内に生じた遠心圧によるピストン押
圧力を打ち消すような値となって、過不足を生ぜず、上
記クラッチの引きずりを完全に無くし得ると共に、キャ
ンセル室内に生じた遠心圧がクラッチ締結時のピストン
作動に影響するような事態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明回転クラッチ用ピストン構造の一実施例
を示す自動変速機用歯車変速機構のスケルトン図であ
る。
【図2】同歯車変速機構の実体構成に係わる断面図であ
る。
【図3】同歯車変速機構の実体構成に係わる断面図であ
る。
【図4】同歯車変速機構の変速制御油圧回路を示す油圧
回路図である。
【図5】従来の回転クラッチ用ピストン構造を示す概略
断面図である。
【符号の説明】
1 入力軸 2 出力軸 3 中間軸 4 トルクコンバータ 5 第1遊星歯車組 6 第2遊星歯車組 7 第3遊星歯車組 L/C ロークラッチ(回転クラッチ) B/B バンドブレーキ H/C ハイクラッチ LR/B ローリバースブレーキ RD/B リダクションブレーキ D/C ダイレクトクラッチ L/OWC ローワンウェイクラッチ 30 ドラム(クラッチドラム) 31 クラッチハブ 32 クラッチパック 33 ピストン 34 シリンダ 35 アプライ室 35a レリーズ室(遠心キャンセル室) 37 中空固定軸 R アプライ室側受圧面外径 r レリーズ室(キャンセル室)側受圧面外径

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンを挟んでその両側にアプライ室
    及びキャンセル室を有し、アプライ室に作動圧を供給し
    てピストンをストロークさせることにより締結され、該
    作動圧を供給しない状態でアプライ室内に生じた遠心圧
    を、キャンセル室内に生じた遠心圧で打ち消す回転クラ
    ッチを変速摩擦要素として具える自動変速機において、 前記ピストンのキャンセル室に臨む受圧面の外径を、ア
    プライ室に臨む受圧面の外径に同じにしたことを特徴と
    する自動変速機の回転クラッチ用ピストン構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記キャンセル室に
    油圧を作用させ、回転クラッチを解放させることを特徴
    とする自動変速機の回転クラッチ用ピストン構造。
JP1529192A 1992-01-30 1992-01-30 自動変速機の回転クラッチ用ピストン構造 Pending JPH05203053A (ja)

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JP1529192A JPH05203053A (ja) 1992-01-30 1992-01-30 自動変速機の回転クラッチ用ピストン構造
GB9301749A GB2264152B (en) 1992-01-30 1993-01-29 Automatic transmission
US08/010,811 US5439088A (en) 1992-01-30 1993-01-29 Automatic transmission with passages connecting apply and cancel chambers
DE4302518A DE4302518B4 (de) 1992-01-30 1993-01-29 Kombination von mehreren Reibelementen für ein Automatikgetriebe
US08/436,615 US5647816A (en) 1992-01-30 1995-05-08 Automatic transmission

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