JPH05202296A - ポリスルホンとポリカーボネート及び/又はポリアルキレンフタレートとの難燃性配合物 - Google Patents

ポリスルホンとポリカーボネート及び/又はポリアルキレンフタレートとの難燃性配合物

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JPH05202296A
JPH05202296A JP4241550A JP24155092A JPH05202296A JP H05202296 A JPH05202296 A JP H05202296A JP 4241550 A JP4241550 A JP 4241550A JP 24155092 A JP24155092 A JP 24155092A JP H05202296 A JPH05202296 A JP H05202296A
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polysulfone
formulation
flame
polytetrafluoroethylene
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JP4241550A
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Gregory Scott Jack
グレゴリー・スコット・ジャック
William Edward Kelly
ウィリアム・エドワード・ケリー
Mohammad Jamal El-Hibri
モハマッド・ジャマール・エル−ヒブリ
Sanjay R Patel
サンジャイ・ランコッドバイ・パテル
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BP Corp North America Inc
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L81/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of polysulfones; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L81/06Polysulfones; Polyethersulfones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/38Boron-containing compounds

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  • Polymers & Plastics (AREA)
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリスルホン、ポリアルキレンフタレート及
び/又はポリカーボネートの重合体配合物の難燃性を改
良する。 【構成】 硼酸塩及びポリテトラフルオロエチレンを加
えることによって、難燃性を改良したポリスルホン、ポ
リアルキレンフタレート及び/又は芳香族ポリカーボネ
ートからなる難燃性重合体配合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリスルホンと芳香族
ポリエステル、さらに詳しくは芳香族ポリカーボネート
及び/又はポリアルキレンフタレートとの難燃性配合物
に関する。本発明の配合物は薄い厚さでも難燃性を示
す。
【0002】
【従来の技術】ポリアリールスルホンのような芳香族重
合体と、芳香族ポリエステル、詳しくはポリエチレンテ
レフタレートとからなる配合物は、PETの劣った燃焼
特性のため、十分な難燃性を示さない。
【0003】芳香族ポリスルホン及び熱可塑性ポリエス
テルの熱可塑性配合物は、ニールド(Nield)の米
国特許第3,742,087号から公知である。これに
は、厚さの薄い(例えば、60ミル以下)プラスチック
を難燃性にする(UL−94試験でV−1ないしV−
O)難しさも、また薄いフィルムを難燃性にするために
ポリテトラフルオロエチレンを硼酸亜鉛と共に用いるこ
とも記載されていない。ドリップを妨げ、発熱及び発煙
特性を改良するために、ポリスルホンをペルフルオロカ
ーボン重合体と混合してきた。ヨーロッパ特許第030
7,670号には、10%のペルフルオロカーボンを加
えたポリスルホンが、改良された発熱及び発煙特性を有
することが記載されている。これには、ポリエステルと
ポリスルホンの配合物、又はこの組み合わせに硼酸塩を
加える利点は示されていない。ヨーロッパ特許第040
0,935号には、ポリアルキレンテレフタレート及び
他の重合体を含む難燃性ガラス繊維強化ポリエステルが
記載されている。そのような組み合わせにPTFEと硼
酸塩とを相乗難燃剤として用いることは、教示も示唆も
されていない。ヨーロッパ特許第0364,729号に
は、UL−94がV−0である、PTFE、硼酸酸化物
並びに、メチルメタクリレート、ブタジエン及びスチレ
ンのグラフト共重合体並びに/又はスチレン−マレイン
酸無水物共重合体を含む難燃性ポリカーボネート組成物
が示されている。スチレンを省いた、PTFE及び硼酸
酸化物を含むポリカーボネート組成物が、1.6mmで
V−1のUL−94に達しただけであった。。
【0004】硼酸亜鉛は様々な熱可塑性組成物に用いら
れてきた。例えば、米国特許第4,049,619号に
は、ポリスルホン、難燃性ビスフェノキシ化合物及び、
硼酸亜鉛を含むような促進剤よりなる熱可塑性組成物が
記載されている。米国特許第4,981,895号に
は、ポリエーテルスルホン又はポリエーテルケトン又は
これらの混合物と硼酸亜鉛からなる成形組成物が、改良
された発熱特性を有することが記載されている。芳香族
ポリエステル又はPTFEを含有する配合物のための、
難燃剤としての、硼酸亜鉛とPTFEの相乗的な組み合
わせについて記されている。
【0005】ポリスルホンと、ポリアルキレンフタレー
トのような他の重合体との配合物は、ポリスルホンの耐
衝撃性、加水分解安定性、寸法安定性及び耐熱性の有利
な特性を併せ持ち、しかもコストを下げ、かつ有利な性
質を妨げないように仕上げることができる。ポリスルホ
ン及びポリカーボネート又はポリエステルの配合物は、
米国特許第3,365,517号、第3,742,08
7号、第4,369,136号、第4,371,672
号及び第4,746,710号に記載されている。重合
体の環境応力による亀裂に対する抵抗性はさらに高ま
り、熱変形温度は上昇し、そしてポリ(アリールエーテ
ル)の熱応力及び老化による脆化に対する抵抗性はさら
に高まる。さらに、加水分解安定性が改良されることも
記載されている。従って、ポリスルホンをポリアルキレ
ンフタレートと混合することによって、いくつかの物理
的特性の改良及び商業的に重要な改良がなされた配合物
が得られることが分かる。
【0006】都合の悪いことには、ポリアルキレンフタ
レートのような芳香族ポリエステルをポリスルホンに加
えることにより、ポリスルホン成分の難燃性は著しく低
下する。従って、工業的に用いられる難燃性エンジニア
リング熱可塑性組成物に関する市場に太刀打ちできるよ
うにするには、これらの配合組成物の難燃性を改良する
ことが特に重要となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、硼酸塩及び
相乗効果を得るのに有効な量のポリテトラフルオロエチ
レン(PTFE)をさらに加えることによって、難燃性
の改良されたポリスルホン、ポリアルキレンフタレート
及び/又はポリカーボネートの配合物を提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】ポリテトラフルオロエチ
レン及び硼酸亜鉛を特定の割合で、ポリスルホンとポリ
エステル及び/又はポリカーボネートとの配合物に加え
ると、60ミル以下の成形品の厚さでV−1ないしV−
0のUL−94難燃性を得ることができることが見いだ
された。
【0009】当業分野で一般にポリ(アリールエーテ
ル)とも呼ばれているポリスルホンは、米国特許第3,
264,536号、第4,108,837号及び第4,
175,175号に記載されている。ポリスルホンは以
下の繰り返し単位: 又は からなるのが好ましい。
【0010】適したポリスルホンは、市販のものから容
易に得たり、あるいは従来公知の方法で製造することが
できる。ポリスルホン又はポリ(アリールエーテル)
は、クロロホルム又は別の適当な溶媒中、25℃又は別
の適当な温度及び0.2g/100mlの濃度で測定し
て、約0.35−約1.2dl/g、好ましくは約0.
38−約1.0dl/gの換算粘度を有する。約0.3
5dl/g未満の換算粘度では、ポリ(アリールエーテ
ル)は脆く;約1.2dl/gより上の換算粘度では、
ポリ(アリールエーテル)は非常に高い溶融粘度を有
し、メルトから加工するのが非常に難しくなる。
【0011】本発明の組成物に用いるポリスルホンの重
量%は、重合体物質の約20−約95%である。
【0012】最も好ましいポリスルホンは以下の繰り返
し部分: を含むポリ(アリールエーテル)である。これはアモコ
・パフォーマンス・プロダクツ社からユーデル(Ude
l)P−3703という商標で市販されている。これ
は、クロロホルム中、0.2g/dlの濃度及び25℃
で測定して約0.43dl/gの換算粘度を有する。こ
れは、温度343℃及び荷重2.16kgでASTM法
D−1238によって測定して、約16g/10分のメ
ルトフローインデックスを有する。
【0013】ポリアルキレンフタレート ここで用いるのに適したポリエステルは、2−約10個
の炭素原子及び少なくとも1つの芳香族ジカルボン酸を
含む脂肪族もしくは環状脂肪族ジオール又はこれらの混
合物から誘導される。脂肪族ジオール及び芳香族ジカル
ボン酸から誘導したポリエステルは以下の一般式: (式中、xは2−4の整数である)の繰り返し単位を有
する。
【0014】好ましいポリエステルはポリ(エチレンテ
レフタレート)及びポリ(ブチレンテレフタレート)で
ある。
【0015】またここで考えられるポリエステルは、コ
ポリエステルを形成する脂肪族酸及び/又は脂肪族ポリ
オールから誘導される単位を少量、例えば0.5−約2
重量%含む上記ポリエステルである。これらの脂肪族ポ
リオールには、ポリ(エチレングリコール)のようなグ
リコールが含まれる。これらは米国特許第2,465,
319号及び第3,047,539号の教示に従って製
造することができる。
【0016】環状脂肪族ジオール及び芳香族ジカルボン
酸から誘導されるポリエステルは、例えば1,4−シク
ロヘキサンジメタノールのシス−又はトランス異性体
(又はこれらの混合物)と芳香族ジカルボン酸とを縮合
させて、以下の式: (式中、シクロヘキサン環はそのシス−及びトランス−
異性体から選ばれ、Rは炭素原子数6−20のアリー
ル基であり、芳香族ジカルボン酸から誘導される脱カル
ボキシル化残基である)の繰り返し単位を有するポリエ
ステルを得ることによって製造される。
【0017】上記式中のRが示す芳香族ジカルボン酸
の例は、イソフタル酸又はテレフタル酸、1,2−ジ
(p−カルボキシフェニル)エタン、4,4′−ジカル
ボキシジフェニルエーテル等及びこれらの混合物であ
る。これらの酸は全て少なくとも1つの芳香族核を含
む。1,4−又は1,5−ナフタレンジカルボン酸のよ
うな縮合環が存在していてもよい。好ましいジカルボン
酸はテレフタル酸又はテレフタル酸とイソフタル酸との
混合物である。
【0018】好ましいポリエステルは、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールのシス−又はトランス−異性体
(又はこれらの混合物)とイソフタル酸及びテレフタル
酸の混合物との反応から誘導される。これらのポリエス
テルは式: の繰り返し単位を有する。
【0019】別の好ましいポリエステルは、シクロヘキ
サンジメタノール、アルキレングリコール及び芳香族ジ
カルボン酸から誘導されるコポリエステルである。これ
らのコポリエステルは、例えば1,4−シクロヘキサン
ジメタノールのシス−又はトランス−異性体(又はこれ
らの混合物)及びアルキレングリコールと芳香族ジカル
ボン酸とを縮合させて、以下の式: (式中、シクロヘキサン環はそのシス−及びトランス−
異性体から選ばれ、Rは前に定義した通りであり、x
は2−4の整数であり、y単位は、(y+y)単位全
体の、約10−約90モル%からなり、y単位は約1
0−約90モル%からなる)の繰り返し単位を有するコ
ポリエステルを得ることによって製造される。
【0020】好ましいコポリエステルは、1,4−シク
ロヘキサンジメタノールのシス−又はトランス−異性体
(又はこれらの混合物)及びエチレングリコールとテレ
フタル酸とのモル比1:2:3の反応から誘導される。
これらのコポリエステルは以下の式: (式中、y及びyは前に定義した通りである)の繰り
返し単位を有する。
【0021】ここに記載のポリエステルは市販されてい
るか、あるいは例えば米国特許第2,901,466号
に記載のような当業分野で周知の方法によリ製造しう
る。
【0022】ここで用いるポリエステルは、60:40
のフェノール/テトラクロロエタン混合物又は同様な溶
媒中、23−30℃で測定した固有粘度が約0.4−約
2.0dl/gのものである。
【0023】芳香族ポリカーボネート ここで用いうる熱可塑性芳香族ポリカーボネート樹脂
は、塩化メチレン又はクロロホルム中、25℃で測定し
た固有粘度が約0.4−約1.0dl/gの単独重合
体、共重合体及びこれらの混合物である。これらのポリ
カーボネートは、2価フェノールとカーボネート先駆体
との反応によって製造される。用いうる2価フェノール
の一般的なものは、ビスフェノール−A、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−メチルフェニル)−プロパン、4,4−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、2,2−ビス
(3,5−ジブロモー4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、3,3′−ジクロロ−4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニル)メタン等である。ビスフェノール型の他の2価
フェノールについては、例えば米国特許第2,999,
835号、第3,028,365号及び第3,334,
154号に記載されている。
【0024】もちろん、2種以上の異なる2価フェノー
ル又は、2価フェノールとグリコールとの又は末端がヒ
ドロキシもしくは酸のポリエステルとの共重合体を用い
ることも可能である。
【0025】カーボネート先駆体はハロゲン化カルボニ
ル、カーボネートエステル又はハロホルメートである。
ここで用いうるハロゲン化カルボニルは臭化カルボニ
ル、塩化カルボニル及びこれらの混合物である。ここで
用いうる一般的なカーボネートエステルはジフェニルカ
ーボネート、ジ(ハロフェニル)カーボネート、例えば
ジ(クロロフェニル)カーボネート又はジ(ブロモフェ
ニル)カーボネート等;ジ(アルキルフェニル)カーボ
ネート、例えばジ(トリル)カーボネート、ジ(ナフチ
ル)カーボネート、ジ(クロロナフチル)カーボネート
等又はこれらの混合物である。ここで用いるのに適した
ハロホルメートには2価フェノールのビスハロホルメー
ト、例えば、ビスフェノール−A、ハイドロキノン等の
ビスクロロホルメート、又はグリコールのビスハロホル
メート、例えば、エチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、ポリエチレングリコール等のビスハロホルメ
ートがある。他のカーボネート先駆体も当業者には明ら
かであるが、ホスゲンとしても知られる塩化カルボニル
が好ましい。
【0026】芳香族ポリカーボネート重合体は市販され
ており、また当業分野で周知の方法によって製造するこ
ともできる。これらの方法は例えば、米国特許第3,1
53,008号及び第3,028,365号に記載され
ている。好ましいポリカーボネートは以下の繰り返し単
位: を含むビスフェノール−Aポリカーボネートである。
【0027】硼酸塩 用いる硼酸塩は、水の含有量が硼酸塩の0.2重量%未
満の無水物が好ましい;水和硼酸塩又は水の含有量がこ
れより多い硼酸塩は、加工ができない組成物となるか、
あるいは配合物を製造するための溶融押し出し中にポリ
アルキレンフタレート及びポリカーボネート成分の加水
分解を引き起こす。どのような適した無水硼酸亜鉛も用
いることができる。粒度が6−10ミクロンの無水硼酸
亜鉛は、U.S.ボーラックスからXPI−187とし
て入手でき、かつ硼酸亜鉛の500℃での熱による脱水
によって製造される。硼酸亜鉛の使用量は、難燃性を得
るのに有効な量であり、全組成物の100重量部当た
り、約1.0−約10.0重量部であるのが好ましい。
【0028】ポリテトラフルオロエチレン(PTFE) PTFEは、以下のいくつかの物理的形態で、多くの米
国及び他の国々の供給業者から商業的に購入することが
できる: 水分散液: この微粒子形態はフィブリル化又は非フィ
ブリル化タイプのものである。一般には、水中の50−
60%PTFE懸濁液として得られ、一般に塗料中にそ
して多孔質構造物の含浸用に用いられる。オーシモント
(Ausimont)社のアルゴフロンD−60Gはそ
のようなグレードの1つである。 ペースト: これは、約0.2ミクロンの分散体として
製造される高分子量形態のPTFEである。この物質は
その後、凝固させて約400−500ミクロンの粒子に
する。これらの物質は軟質であり、室温でフィブリル化
する。このタイプの一般的なグレートは:アルゴフロン
DF 1、DF 200及びDFCである。
【0029】グラニュール: これは、20ミクロンの
大きさの粉末が生じる懸濁法で製造される高分子量PT
FEである。この物質は高温で又は高剪断条件下でフィ
ブリル化する。一般的なグレードは:アルゴフロンF
5、F2及びF6である。 ワックス: これは、フィブリル化する傾向のない低分
子量PTFEである。この物質は、輻射線を用いて高分
子量物質を分解することによって通常製造される。粒度
はグレードによって変わり、一般に6−25ミクロンで
ある。このタイプのものは、オーシモントの方法とは異
なる、単量体からの直接反応で形成することができる。
一般的なグレードは:ポリミストF−5A、F−5及び
F−510である。
【0030】配合物の製造 本発明の配合物の製造では、個々の成分を一般に、チッ
プ、ペレット又は粉末の形で準備し、機械ドラムタンブ
ラーのような適当な装置中で物理的に混合する。次に、
物理的混合物を、好ましくは真空下又は乾燥した循環空
気炉中で、乾燥する必要があるが、どのような適当な装
置を用いてもよい。乾燥工程の目的は、物理的混合物か
ら水を除去して、ポリアルキレンフタレート及びポリカ
ーボネート成分の加水分解を妨げることである。固体重
合体粒子の混合物(任意に、強化充填剤、繊維等を含有
していてもよい−下記参照)を乾燥した後、配合物を製
造することができる。配合物を形成する都合のよい方法
は溶融押し出しである。押し出し装置はメルト状の重合
体を十分に混合し、次いでストランドの形の配合物を押
し出す。これを固化した後、砕いてチップ又はペレット
にする。本発明の配合物の製造には、一軸スクリュー及
び二軸スクリュー押し出し機のいずれも用いることがで
きる。
【0031】本発明の組成物の配合には、どのような適
した手順を用いてもよく、固体成分は互いにどのような
順序で混合してもよい。好ましい量の全ての固体を混合
し、次に、得られた混合物を約100℃に又は、混合物
中のTgが最も高い重合体の転移温度(Tg)より上の
温度に加熱するのが好ましく、そしてPETのような半
結晶質重合体を配合したときは、操作温度を半結晶質重
合体の融点より50℃高い温度に維持しなければならな
い。次いで、溶融混合物を適当な時間混合して、添加剤
の分散及び重合体の混合を十分に行い、次に押し出し、
そして冷却して好ましい形にする。そのような操作は、
ベルストルフ同時回転二軸スクリュー装置のような市販
の押し出し機で行うと都合がよい。
【0032】材料は全て、機械混合機(ターンエンドオ
ーバーエンド)で成分をまず乾燥混合することによって
用意した。次に、これらをベルストルフZE25、25
mm直径同時回転二軸スクリュー押し出し機を用いて配
合した。
【0033】次いで、得られた混合物を約265℃で操
作する押し出し機に供給し、押し出し物をペレットにす
る。これらのペレットを約300℃で約5インチ×1/
2インチ×約1/16インチ厚さの試験バーに射出成形
する。5本の試験バーについて、アンダーライターズ・
ラボラトリーズ社、サブジェクトUL−94、材料分類
のための燃焼試験に記載の試験法を実施する。この試験
手順に従って、試験材料を、5本の試験体の結果に基づ
いて、V−0、V−1及びV−2のいずれかに評価す
る。UL−94による各評価基準を燃焼試験の下で示
す。
【0034】本発明の混合物は、重合体を実質的に分解
することなく溶融処理して、様々な比較的硬い付形物
品、例えば成形した三次元物品、繊維、フィルム、テー
プ等を形成することができる。
【0035】物品はまた、本発明の配合物を1成分とし
て含む成形材料から成形してもよい。そのような成形材
料では、本発明の配合物中に、成形材料全重量に基づい
て、約1−50重量%、好ましくは約5−35重量%の
固体充填剤及び/又は強化剤を混和する。強化媒体とし
て働く代表的な繊維には、ガラス繊維、アスベスト、グ
ラファイト炭素繊維、非晶質炭素繊維、合成重合体繊
維、アルミニウム繊維、珪酸アルミニウム繊維、アルミ
ニウム酸化物繊維、チタン繊維、マグネシウム繊維、珪
灰石、ロックウール繊維、スチール繊維、タングステン
繊維、綿、ウール及び木材セルロース繊維等がある。代
表的な充填材料には、ガラス、珪酸カルシウム、シリ
カ、クレー、タルク、雲母、カーボンブラック、二酸化
チタン、珪灰石、ポリテトラフルオロエチレン、グラフ
ァイト、アルミナ三水和物、炭酸アルミニウムナトリウ
ム、亜鉄酸バリウム等がある。
【0036】重合体にはまた、添加剤、例えば顔料、熱
安定剤、紫外線安定剤、可塑剤、潤滑剤、離型剤等が含
まれる。
【0037】本発明の材料は、成形品、塗料、フィルム
又は繊維のようなどのような好ましい形にも加工しう
る。
【0038】以下に示す表示は、実施例に関する重合体
を説明するものである: ポリスルホン(PSF) − 式: の繰り返し単位を有するポリ(アリールエーテル)。ア
モコ・パフォーマンス・プロダクツ社からユーデル(商
標)P−3703の商標で入手しうる。これは、濃度
0.2g/dl、温度25℃のクロロホルム中で測定し
た換算粘度が約0.43dl/gである。温度343
℃、荷重2.16kgで、ASTM法D−1238によ
り測定したメルトフローインデックスは約16g/10
分である。
【0039】用いうる別のポリスルホンは以下の繰り返
し単位: を含む。そのようなポリスルホンはインペリアル・ケミ
カル・インダストリーズ社又はアモコ・パフォーマンス
・プロダクツ社から入手しうる。
【0040】PET: ポリ(エチレンテレフタレー
ト) − 以下の繰り返し単位構造: を有する重合体。
【0041】この重合体は米国の多くの供給業者から広
く入手することができる。用いた樹脂の商標はクリアタ
フ(Cleartuff)7202であり、グッドイヤ
ー社の製品である。この材料のTgは、完全に非晶質の
状態で約80℃である(このTgは結晶化度のレベルと
共に少し上がる)。重合体の結晶融点は、差動走査熱量
計で測定して、約260℃である。
【0042】PC: ビスフェノール−Aポリカーボネ
ート − 式: の繰り返し単位を含む重合体。
【0043】これは米国のいくつかの供給業者から入手
することができる。ここで用いるポリカーボネートは、
ゼネラル・エレクトリック社からレキサン(Lexa
n)104の商標で入手しうる。この樹脂は、溶媒とし
てTHFを用いそしてポリスチレン基準に基づく検量線
を用いるゲル透過クロマトグラフィーによって得られる
その分子量で特徴づけた。数平均分子量(Mn)は約2
0,000であった。この重合体の換算粘度は、濃度
0.2g/dlのクロロホルム中で、0.52dl/g
であることが分かった。この重合体のガラス転移温度
は、動的機械的熱分析(DMTA)で測定して、150
℃である。
【0044】レキサン2015は、テトラブロモビスフ
ェノールA共重合体を用いて重合した難燃性ポリカーボ
ネートである。この実験で用いる重合体のメルトフロー
は4.8g/10分であり、これは4.1−5.8g/
10分の規定を満たしていた。 ZnOは酸化亜鉛であ
り、硼酸と反応したとき、硼酸亜鉛を生成することがで
きる無機充填剤である。これは粉末状で用いた。
【0045】ウルトラカルブは、MgCa(CO
の化学組成を有する、非常に細かい白色粉末の難燃剤
である。これは、アンゾーン(Anzone)社の製品
である。分解温度がアルミニウム三水和物よりも約30
℃以上高い特徴を有する。
【0046】燃焼試験 以下の実施例の具体的な実験から得た試験体を、UL−
94垂直燃焼試験規定に従って試験した。全ての試験体
の呼称寸法は、射出成形により5″×0.5″×0.0
062″であった。それ以上の詳細は以下の実施例に記
す。さらに、様々なUL−94垂直燃焼分類の定義は次
の通りである。
【0047】燃焼評価 “94V−0” 点火炎を除いた後の個々の発炎燃焼が10秒を越えず、
いずれの試験体も、試験体から12″下に置いた吸収性
手術用綿を発火させる火炎粒子を落とさない。5つの試
験体全て(10回の点火)の消炎時間の合計は50秒を
越えることがない。
【0048】“94V−1” 点火炎を除いた後の個々の発炎燃焼が30秒を越えず、
いずれの試験体も、試験体から12″下に置いた吸収性
手術用綿を発火させる火炎粒子を落とさない。5つの試
験体全て(10回の点火)の消炎時間の合計は250秒
を越えることがない。
【0049】“94V−2” 点火炎を除いた後の個々の発炎燃焼が30秒を越えな
い。試験体は、短時間だけ燃える火炎粒子を落とし、こ
れらのうちのいくつかは試験体から12″下に置いた吸
収性手術用綿を発火させる。5つの試験体全て(10回
の点火)の消炎時間の合計は250秒を越えることがな
い。
【0050】さらに、点火炎を除いた後、30秒以上燃
え続ける試験バーは、UL−94によらず、“焼け跡”
としての本発明の基準により分類した。さらに、UL−
94では、各試験グループの全ての試験バーが、上記の
Vタイプの評価を満たして特定の分類に達していなけれ
ばならないことが必要である。そうでなければ、5つの
バーは最も悪い単一バーの評価を受ける。例えば、1つ
のバーが94V−2として分類され、他の4つが94V
−0として分類されると、5つのバー全ての評価は94
V−2となる。
【0051】
【実施例】以下の実施例は、本発明の実施を詳しく説明
するものであり、本発明の範囲を限定するものではな
い。
【0052】比較実施例1(C−1) ユーデル(商標)P−3703ポリスルホン(PSF)
及びクリアタフ(商標)7207ポリ(エチレンテレフ
タレート)(PET)の75/25重量%の配合物をタ
ンブル混合し、乾燥させた。次に、二軸スクリュー直径
25mmベルストルフ押し出し機を約290℃で用い
て、乾燥ペレット混合物を溶融配合した。配合物を乾燥
し、28トンのアルバーグ(Arburg)射出成形機
を用いて、呼称寸法5.0×0.5×0.062インチ
のキャビティに射出成形した。バレル温度分布は270
−295℃であり、ノズル温度は295℃であった。成
形温度は90℃に設定した。0.062″厚さの成形試
験体を、UL−94垂直燃焼規定に従って燃焼性につい
て試験した。表1に示すこの試験結果から、この配合物
は難燃性に関するUL−94V分類のいずれにも合わな
いことが分かった。これは、試験体の個々の最高燃焼時
間並びに累積燃焼時間のいずれも、上記燃焼時間を越え
たためである。
【0053】比較実施例2(C−2) 比較実施例1(C−1)で用いた同じPSF及びPET
樹脂の65/35重量%配合物を、比較実施例1に従っ
て樹脂をまず乾燥し、次いで非ベント式二軸スクリュー
ブラベンダー対向回転二軸スクリュー装置により乾燥混
合物を押し出すことによって製造した。配合物を4.5
ポンド/時の速度で押し出し機に通した。溶融温度は約
290℃であった。押し出し機のスクリュー速度は40
rpmであった。このように製造した配合物試料を再び
乾燥し、その後アルバーグ射出成形機を用い、比較実施
例1の条件で、厚さ0.062″の試験体を射出成形し
た。この重合体配合物からの試験体についてUL−94
燃焼試験を行い、結果を表1にまとめた。この試料から
の試験体は最初の炎を当てたとき激しく燃焼し、2番目
の炎を当てるまで燃え続けた。さらに、5つの試験体の
うちの4つが試験チャンバーの床の点火綿に落ちた。従
って、この材料はUL−94垂直燃焼試験の全ての分類
において不合格であった。
【0054】実施例1 次に示す重量%の各種成分を用いて以下の配合物を製造
した:ユーデルP−3703(68.63%)、PET
(22.87%)、硼酸亜鉛(6%)及びF5A非フィ
ブリル化PTFE(2.5%)。比較実施例2と実質的
に同様な手順で配合物を製造し、試験した。この組成物
について得たUL−94燃焼試験結果から、比較実施例
1及び2の相当する対照に較べて、著しい改良が認めら
れる。燃焼の様子及び燃焼時間に基づく燃焼評価はV−
1であった。燃焼時間は表1に示す。これによって、P
TFE及び硼酸亜鉛の相乗効果が証明される。
【0055】実施例2 次に示す重量%の各種成分を用いて以下の配合物を製造
した:ユーデルP−3703(65.25%)、PET
(21.75%)、硼酸亜鉛(9%)及びF5A非フィ
ブリル化PTFE(4%)。比較実施例2と実質的に同
様な手順で配合物を製造し、試験した。この組成物につ
いて得たUL−94燃焼試験結果から、比較実施例C−
2の相当する対照に較べて、著しい改良が認められる。
比較実施例C−2に較べて、また、組成物中の2種の難
燃剤の量を増すことによって著しい利点が得られる。燃
焼の様子及び燃焼時間に基づくこの配合物の燃焼評価は
V−1であった。基本燃焼時間を表1に示す。
【0056】実施例3−5 ユーデルP−3703PSF、PET、硼酸亜鉛及びア
ルゴフロンDF−1、オーシモント社販売の別のフィブ
リル化PTFEから、3種のPSF/PET難燃性配合
組成物を製造した。3種の各配合物のPSF対PETの
比率は重量に基づいて65/35に維持した。3種の配
合物は全て6重量%の硼酸亜鉛を含有し、DF−1の量
はそれぞれ1、2及び3重量%であった。4成分の正確
な重量%は表1に示す。これらの材料を準備し、0.0
62″厚さのASTMバーに成形し、実施例2と非常に
類似した方法で燃焼の様子について試験した。これらの
配合物のUL−94燃焼評価は3種の配合物全てV−1
であり、燃焼時間は3種の配合物の場合、表1に示すよ
うに、DF−1フルオロポリマーの量と一致するように
減少した。
【0057】実施例6及び7 DF−1の量を2重量%に維持し、同時に硼酸亜鉛の量
をそれぞれ4及び2重量%に減少させた他は、上記実施
例3−5と同様に、2種の配合物をさらに製造した。U
L−94燃焼結果と共に、正確な組成をやはり表1に示
す。これらの配合物は共にV−1の燃焼評価を得たが、
4重量%の硼酸亜鉛を含有する組成物は、2%のみの硼
酸亜鉛を含有するものよりも著しくすぐれた性能を示し
た。このことから、相乗効果がこの2成分難燃剤系にあ
ると考えられる。硼酸亜鉛対PTFEの比率が多すぎて
も又は少なすぎても、この相乗効果が失われることは明
らかである。
【0058】実施例8及び比較実施例3(C−3) PSF/PET比率のこれらの配合物の燃焼性能に及ぼ
す影響を調べるために、この比率を69/23及び5
0.6/41.9に設定し、同時に両組成物のDF−1
PTFE及び硼酸亜鉛の量をそれぞれ2及び6重量%
に維持した、2種の組成物をさらに製造した。これらの
2つの例に関するデータは表1に示す。第1の配合物の
UL−94の結果はV−1であり、累積燃焼時間は比較
的短く、約90秒であった。他方、第2の配合物(C−
3)の場合、許容される垂直燃焼評価には達せず、合計
燃焼時間はV−2の要件である250秒の限界をかなり
越えた。従って、UL−94燃焼性能はPSF/PET
比率に敏感であることが分かる。PSF/PETの比率
が60/40より著しく低い比率であると、本発明の難
燃性添加剤が効力を生じる見込みはない。
【0059】実施例1−8と同じ方法で、他の組成物を
製造した。これらの組成物及び結果を表1に示す。
【0060】以下の表1の実施例O−Uは、本発明のポ
リアリールエーテルスルホン/ポリエチレン(テレフタ
レート)/ポリカーボネートの3成分系配合物がUL−
94垂直燃焼評価に達することを示している。またこれ
は、ポリテトラフルオロエチレンの非フィブリル化タイ
プのものは難燃性を促進するが、フィブリル化タイプの
ものはさらに効果的であることを示している。
【0061】
【表1】 比較実施例4(C−4) ユーデル(商標)P−1700ポリスルホン(PSF)
及びレキサン104ポリカーボネート(PC)の50/
50(重量)配合物を以下のように製造した。2種の樹
脂のペレットを正確な割合で乾燥配合し、次に、リドン
(Lydon)熱対流炉内で300°Fにて一晩乾燥し
た。次に、130のスクリューrpm及び約300℃の
溶融温度のベルストルフ25mm二軸スクリュー押し出
し機を用いてペレットを溶融配合した。押し出し機の処
理速度は約15ポンド/時であった。使用押し出し機に
は3つのガス抜き口があった。初めの2つのガス抜き口
は大気に対して開口し、第3のガス抜き口はHg中20
の部分真空下で操作した。この溶融−配合工程で得られ
るペレットを、同じ空気熱対流炉内で300℃にて一晩
乾燥し、次に、28トンのアルバーグ射出成形機を用い
て、燃焼性評価のための5″×0.50″×0.06
2″ASTM試験体を射出成形した。バレル温度設定分
布290−315℃、ノズル設定温度315℃、成形温
度110℃及び射出圧950psiで配合物を成形し
た。燃焼試験は、垂直燃焼に対するアンダーライター実
験室規定UL−94によって行った。この燃焼試験結果
から、この配合物は、燃焼時間に基づいてV−1分類に
入ることが分かった。これらの結果を表2に示す。
【0062】実施例9 ユーデル(商標)P−1700(45.75%)、PC
(45.75%)、デュポン社販売のT−60フィブリ
ル化フルオロポリマー(2.5%)及びU.S.ボラッ
クス社販売の硼酸亜鉛(6%)の配合物を製造し、比較
実施例4と実質的に同様な方法で試験した。この材料の
UL−94燃焼評価はV−1であった。
【0063】比較実施例5(C−5) この比較実施例は、硼酸亜鉛の存在が、PSF/PC配
合物の難燃性を改良するのに不十分であることを説明す
る。ここで製造した配合物は、ユーデル(商標)P−1
700(47%)、PC(47%)及び硼酸亜鉛(6
%)からなっていた。配合物を製造し、実施例9と実質
的に同様な方法で試験した。この配合物のUL−94燃
焼試験の燃焼評価はV−1であり、燃焼時間の結果は表
2に示す。基礎樹脂のみからなる対照(比較実施例4)
に較べて難燃性は改良されなかった(あるいは低下し
た)。従って、本発明を正しく実施する場合、難燃剤と
して硼酸亜鉛のみを存在させるだけでは不十分である。
【0064】比較実施例6(C−6) この比較実施例は、唯一の難燃剤として非フィブリル化
PTFEのみを存在させるだけでは、本発明の実施によ
り難燃性を得るには不十分であることを説明するもので
ある。以下のものからなる配合物を製造した:ユーデル
(商標)P−1700(48.75%)、PC(48.
75%)及びアルゴフロン ポリミストF5A PTF
E(2.5%)、これらは非フィブリル化タイプのもの
である。配合物を製造し、比較実施例4と実質的に同様
な方法で試験した。この組成物のUL−94燃焼性は、
50/50重量比で配合した基礎樹脂(比較実施例4)
以上の改良を示さなかった。
【0065】実施例10及び11 表2に示す重量比のユーデル(商標)P−1700、P
C、硼酸亜鉛及びF5Aからなる2種の配合物を製造し
た。これらの2種の配合物を製造し、比較実施例4と非
常に似た方法で試験した。これらの2種の組成物からの
試験体について行ったUL−94燃焼試験は、両組成物
とも燃焼評価はV−1であり、合計燃焼時間における改
良(減少)はやはり見られ、これはまた2種類の難燃性
成分のレベルと一致した。
【0066】実施例12及び13 実施例10及び11で用いたのと同じ量で非フィブリル
化F5A PTFE成分をフィブリル化T−60 PT
FEに置き換える他は、実施例10及び11と実質的に
同じようにさらに2種の配合物を製造した。これらの2
種の組成物からの燃焼データから、表2に示す燃焼時間
から証明されるように難燃性が大幅に改良されたことが
分かる。これらの2種の組成物についてのUL−94燃
焼評価はV−0であった。
【0067】上記と同じ方法を用いて、他の実施例を行
った。組成及び結果を表2のD−2からT−2に示す。
【0068】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67/02 LNZ 8933−4J 69/00 LPN 8416−4J (72)発明者 ウィリアム・エドワード・ケリー アメリカ合衆国ジョージア州30075,ロス ウェル,ウエストチェスター・クロッシン グ 4118 (72)発明者 モハマッド・ジャマール・エル−ヒブリ アメリカ合衆国ジョージア州30076,ロス ウェル,グリーンハウス・ドライブ 2024 (72)発明者 サンジャイ・ランコッドバイ・パテル アメリカ合衆国ジョージア州30201,アル ファレッタ,ホープウェル・チェース・コ ート 120

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリスルホン、(b)ポリアルキ
    レンフタレート及び芳香族ポリカーボネートから選ばれ
    る少なくとも1種の芳香族ポリエステル、(c)硼酸塩
    及び(d)ポリテトラフルオロエチレンよりなる、難燃
    性重合体配合物。
  2. 【請求項2】 ポリスルホン、芳香族ポリカーボネー
    ト、ポリテトラフルオロエチレン及び硼酸亜鉛よりな
    る、難燃性重合体配合物。
  3. 【請求項3】 ポリスルホン、ポリアルキレンフタレー
    ト、ポリテトラフルオロエチレン及び硼酸亜鉛よりな
    る、難燃性重合体配合物。
  4. 【請求項4】 ポリスルホン、ポリアルキレンフタレー
    ト、芳香族ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチ
    レン及び硼酸亜鉛よりなる、難燃性重合体配合物。
  5. 【請求項5】 ポリスルホン対ポリアルキレンフタレー
    トの重量比が95:5ないし60:40である、請求項
    3又は4の難燃性配合物。
  6. 【請求項6】 ポリテトラフルオロエチレンが、組成物
    の全重量に基づいて、0.5−10重量%の量で存在す
    る、請求項2−5の難燃性配合物。
  7. 【請求項7】 ポリスルホンが 及び から選ばれる繰り返し単位よりなる、請求項2−5の配
    合物。
  8. 【請求項8】 上記芳香族ポリエステルが、以下の繰り
    返し単位: よりなるポリアルキレンフタレート及び以下の繰り返し
    単位: よりなる芳香族ポリカーボネートから選ばれる、請求項
    1の配合物。
  9. 【請求項9】 35−85重量%のポリスルホン、10
    −35重量%の上記芳香族ポリエステル、3−5重量%
    の上記硼酸塩及び3−5重量%のポリテトラフルオロエ
    チレンよりなる、請求項1の難燃性配合物。
  10. 【請求項10】 さらに5−35重量%のガラス繊維を
    含む、請求項1−5の配合物。
JP4241550A 1991-09-30 1992-09-10 ポリスルホンとポリカーボネート及び/又はポリアルキレンフタレートとの難燃性配合物 Pending JPH05202296A (ja)

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US892070 1992-06-01
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