JPH0520175B2 - - Google Patents
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- JPH0520175B2 JPH0520175B2 JP60286336A JP28633685A JPH0520175B2 JP H0520175 B2 JPH0520175 B2 JP H0520175B2 JP 60286336 A JP60286336 A JP 60286336A JP 28633685 A JP28633685 A JP 28633685A JP H0520175 B2 JPH0520175 B2 JP H0520175B2
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- JP
- Japan
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- cooling
- guide
- roll
- cooling water
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- Expired - Lifetime
Links
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B45/00—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
- B21B45/02—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
- B21B45/0203—Cooling
- B21B45/0209—Cooling devices, e.g. using gaseous coolants
- B21B45/0215—Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes
- B21B45/0224—Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes for wire, rods, rounds, bars
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B39/00—Arrangements for moving, supporting, or positioning work, or controlling its movement, combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
- B21B39/14—Guiding, positioning or aligning work
- B21B39/16—Guiding, positioning or aligning work immediately before entering or after leaving the pass
- B21B39/165—Guides or guide rollers for rods, bars, rounds, tubes ; Aligning guides
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、線棒材圧延機の冷却装置に関する。
(従来の技術)
この種、線棒材圧延機の冷却装置として、例え
ば、特公昭42−15450号公報に記載のものが公知
である。 この従来の冷却装置は、出口を条材通過程度に
絞つた案内ノズルと、冷却管の内面全周に条材の
進行方向に逆向きの角度で設けた冷却剤噴射スリ
ツトとを有してなるものであつた。 また、条材の進行方向と同じ向きの角度で設け
た冷却剤噴射スリツトとを有してなるものとし
て、例えば、実公昭52−18988号公報に記載のも
のが公知である。 (発明が解決しようとする課題) 前記特公昭42−15450号公報に記載の従来のも
のでは、冷却剤噴射スリツトが案内ノズルと反対
側を指向しているため、該スリツトから噴射され
た冷却剤は、冷却管の大径の孔から流出してしま
い、冷却剤が冷却管内に充満し難いものであつ
た。 従つて、条材を浸漬状態で冷却することができ
ず、高冷却を期しがたいものであつた。 一方、前記実公昭52−18998号公報に記載のも
のは、噴射ノズルが小径の出口側を指向している
ため、冷却水の漏洩は前記特公昭42−15450号公
報に記載のものより少なくなる。 しかしながら、この実公昭52−18998号公報に
記載のものは、噴射ノズルが小径の案内ガイド部
に設けられているため、内部に充満する冷却水の
量が少なく、単にガイドの内面を冷却するに止ま
るものであり、圧延材を高冷却するだけの冷却水
容量を有しないものであつた。 従つて、浸漬冷却を行うことが出来ないもので
あつた。 そこで、本発明は、浸漬冷却により高冷却を可
能とした線棒材圧延機の冷却装置を提供すること
を目的とする。 (課題を解決するための手段) 本発明は、前記目的を達成するため、次の手段
を講じた。即ち、本発明の特徴とするところは、
線棒材圧延機の圧延ロールに接近して配置される
と共に、被圧延材が通過可能な小径孔を備えたガ
イド管部と、該ガイド管部に連設されて前記小径
孔よりも大径の孔を有する冷却管本体と、該冷却
管本体の反ロール側端部に、前記ガイド管部側に
指向して形成された冷却水供給用ノズルとを備
え、前記ガイド管部に水抜き口が形成されている
点にある。 (作用) 本発明によれば、冷却水供給用ノズルがガイド
管部側を向いているので、該ノズルから冷却管本
体内に供給された冷却水は、ガイド管部側に向か
つて流れる。 ガイド管部の孔は、被圧延材が通過可能な小径
孔であるので、該孔からの冷却水流出は極力防止
され、冷却水は、大径の冷却管本体内に滞留する
ことになり、被圧延材を浸漬冷却する。 前記滞留した冷却水は、ガイド管部に形成され
た水抜き口から排出されるので、冷却水の円滑な
流れが促進され、冷却水の温度上昇が防止され、
高冷却が可能となる。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。 第1図および第2図に示すように、図例ではオ
ーバル断面部圧延用のロールスタンドにおける入
側ロールの場合を示しているが、入側ロール5に
本発明に係る冷却管設備3を圧延パスラインと同
心に設置するのであり、同設備3は取付用ガイド
ボツクス4に冷却管本体12が固定状にかつパス
ラインと同心に固定され、冷却管本体12におけ
るロール5側に向う一端はガイド管部11とされ
るとともに、このガイド管部11の臨むガイドボ
ツクス4の前端にはブラケツト状のガイドロール
保持板2の一対がパスラインを挟んで一対状に突
設され、これら保持板2には何れも圧延材6の倒
れ防止用ガイドロール1が可回動に設置される。
前記冷却管本体12の他端にはスリツトノズル1
4を介して連通し、かつ冷却水供給口16を備え
て環状にめぐる冷却水供給環体15が一体に設け
られ、前記冷却管本体12の断面をガイド管部1
1より大径としている。 前記冷却管本体12の断面形状は圧延材6にお
けるオーバル断面と相似形状の断面とし、本体1
2の内面と圧延材6の外周面との間には7〜15mm
程度の〓間が存するようにし、また一端のガイド
管部11は本体12より小さい断面のものとする
が、ガイド管部11の内面と圧延材6の外周面と
の間には2〜5mm程度の〓間が存するようする。
実施例では大径の冷却管本体12と小径のガイド
管部11との接続一体化に当つては、テーパ管部
13を介在させて冷却水の円滑な流動を阻害せぬ
ようにしてある。圧延材6の倒れ防止用ガイドロ
ール1は従来のガイドロールと同様であり、ロー
ル軸心を垂直とした縦位置のもとに可回動にガイ
ドロール保持板2に軸支される。冷却管本体12
の他端に設けられる冷却水供給環体15は、本体
12の管端をめぐる環体15の後端は図示のよう
に、圧延材6の通過するガイド口部19とし、冷
却管本体12の管端とガイド口部19のガイド口
端を、それぞれテーパ端面とすることにより、ス
リツトノズル14を形成するのであり、同ノズル
14は管体軸心に対し内向き傾斜とさせ、このさ
いその内向き指向角度は45°、またスリツトの巾
は5mm程度とすることが適当である。またガイド
口部19には圧延材6の入側ガイド17を図示の
ように付設させている。またこの実施例ではオー
バル断面部用ロールスタンドにおける入側の圧延
ロール5に冷却管設備3を設置したものを示して
いるが、この冷却管設備3は、図示省略してある
が、圧延ロール5のロールスタンドと対応するロ
ールスタンドにおける出側圧延ロール側に、その
向きを反対として同様に設備して用いることは勿
論可能である。 前記実施例によれば、以下の冷却作用が得られ
ることになる。 即ち第1図示のように圧延材6が入側ロール5
に入るに先立つて、冷却管設備3における冷却管
本体12の冷却水供給環体15側から本体12内
を進行し、その先端のガイド管部11をへて一対
の圧延材倒れ防止用のガイドロール1を介しロー
ル5内に導入されることによつて、オーバル断面
部を持つ圧延材6も、きわめて確実容易かつ円滑
に倒れることなく誘導されるのであり、同時に冷
却水供給環体15から供給される冷却水が、スリ
ツトノズル14より冷却管本体12内をガイド管
部11に向つて進行することにより、冷却管本体
12内に充満する冷却水によつて、オーバル断面
部の全周面が浸漬状となつてその冷却が行なわれ
るとになる。管内の冷却水はガイド管部11の先
端および冷却水供給環体15側の管体開口から排
出される。しかも冷却域は冷却管本体12の長さ
を大きく取ることができるので、従来技術に比し
著しく長くでき、大径化された冷却管本体12内
での効果的な浸漬状冷却と相まつて、オーバル断
面部に対するきわめて大きな冷却効果が容易に得
られるのである。即ち冷却管設備3の配設によ
り、オーバル断面部を持つ圧延材6に対する効果
的な冷却、温度制御が、冷却管本体12の全長に
亘る圧延材の誘導機能の向上とともに、その冷却
管本体12の構造による冷却水の管内への効率的
な充満によつて得られることになるものである。
なお、冷却管本体12側の冷却水の円滑な流れを
促進するために、第2図において破線で示した水
抜き口18を管体周側に開設している。 本発明における第1,2図に示した実施例によ
る冷却管設備を、ロールスタンドによる圧延機を
用いて棒鋼を圧延するものに実施した処、次のよ
うな結果が得られた。 第1表は、155□ ビレツト(抽出温度950℃)か
ら30φ棒鋼を圧延加工時に、本発明による冷却管
設備3を用いて、圧延材のオーバル断面部をも冷
却した場合と、オーバル断面部スタンド間におけ
る出側ロール側のみにおいて、出側ガイド23の
直後に配置される冷却管24(第3図参照)によ
つて水冷した場合とにおける従来技術と本発明技
術による仕上げ温度の比較を示したものである。
尚同表において示した仕上げ温度は断面内平均温
度であり、総冷却水量は圧延ライン各冷却域にお
ける冷却水量の総和である。また圧延材の丸断面
部スタンド間における冷却は、本発明および従来
技術とも同様に、ロール出側および入側ともに冷
却した。
ば、特公昭42−15450号公報に記載のものが公知
である。 この従来の冷却装置は、出口を条材通過程度に
絞つた案内ノズルと、冷却管の内面全周に条材の
進行方向に逆向きの角度で設けた冷却剤噴射スリ
ツトとを有してなるものであつた。 また、条材の進行方向と同じ向きの角度で設け
た冷却剤噴射スリツトとを有してなるものとし
て、例えば、実公昭52−18988号公報に記載のも
のが公知である。 (発明が解決しようとする課題) 前記特公昭42−15450号公報に記載の従来のも
のでは、冷却剤噴射スリツトが案内ノズルと反対
側を指向しているため、該スリツトから噴射され
た冷却剤は、冷却管の大径の孔から流出してしま
い、冷却剤が冷却管内に充満し難いものであつ
た。 従つて、条材を浸漬状態で冷却することができ
ず、高冷却を期しがたいものであつた。 一方、前記実公昭52−18998号公報に記載のも
のは、噴射ノズルが小径の出口側を指向している
ため、冷却水の漏洩は前記特公昭42−15450号公
報に記載のものより少なくなる。 しかしながら、この実公昭52−18998号公報に
記載のものは、噴射ノズルが小径の案内ガイド部
に設けられているため、内部に充満する冷却水の
量が少なく、単にガイドの内面を冷却するに止ま
るものであり、圧延材を高冷却するだけの冷却水
容量を有しないものであつた。 従つて、浸漬冷却を行うことが出来ないもので
あつた。 そこで、本発明は、浸漬冷却により高冷却を可
能とした線棒材圧延機の冷却装置を提供すること
を目的とする。 (課題を解決するための手段) 本発明は、前記目的を達成するため、次の手段
を講じた。即ち、本発明の特徴とするところは、
線棒材圧延機の圧延ロールに接近して配置される
と共に、被圧延材が通過可能な小径孔を備えたガ
イド管部と、該ガイド管部に連設されて前記小径
孔よりも大径の孔を有する冷却管本体と、該冷却
管本体の反ロール側端部に、前記ガイド管部側に
指向して形成された冷却水供給用ノズルとを備
え、前記ガイド管部に水抜き口が形成されている
点にある。 (作用) 本発明によれば、冷却水供給用ノズルがガイド
管部側を向いているので、該ノズルから冷却管本
体内に供給された冷却水は、ガイド管部側に向か
つて流れる。 ガイド管部の孔は、被圧延材が通過可能な小径
孔であるので、該孔からの冷却水流出は極力防止
され、冷却水は、大径の冷却管本体内に滞留する
ことになり、被圧延材を浸漬冷却する。 前記滞留した冷却水は、ガイド管部に形成され
た水抜き口から排出されるので、冷却水の円滑な
流れが促進され、冷却水の温度上昇が防止され、
高冷却が可能となる。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。 第1図および第2図に示すように、図例ではオ
ーバル断面部圧延用のロールスタンドにおける入
側ロールの場合を示しているが、入側ロール5に
本発明に係る冷却管設備3を圧延パスラインと同
心に設置するのであり、同設備3は取付用ガイド
ボツクス4に冷却管本体12が固定状にかつパス
ラインと同心に固定され、冷却管本体12におけ
るロール5側に向う一端はガイド管部11とされ
るとともに、このガイド管部11の臨むガイドボ
ツクス4の前端にはブラケツト状のガイドロール
保持板2の一対がパスラインを挟んで一対状に突
設され、これら保持板2には何れも圧延材6の倒
れ防止用ガイドロール1が可回動に設置される。
前記冷却管本体12の他端にはスリツトノズル1
4を介して連通し、かつ冷却水供給口16を備え
て環状にめぐる冷却水供給環体15が一体に設け
られ、前記冷却管本体12の断面をガイド管部1
1より大径としている。 前記冷却管本体12の断面形状は圧延材6にお
けるオーバル断面と相似形状の断面とし、本体1
2の内面と圧延材6の外周面との間には7〜15mm
程度の〓間が存するようにし、また一端のガイド
管部11は本体12より小さい断面のものとする
が、ガイド管部11の内面と圧延材6の外周面と
の間には2〜5mm程度の〓間が存するようする。
実施例では大径の冷却管本体12と小径のガイド
管部11との接続一体化に当つては、テーパ管部
13を介在させて冷却水の円滑な流動を阻害せぬ
ようにしてある。圧延材6の倒れ防止用ガイドロ
ール1は従来のガイドロールと同様であり、ロー
ル軸心を垂直とした縦位置のもとに可回動にガイ
ドロール保持板2に軸支される。冷却管本体12
の他端に設けられる冷却水供給環体15は、本体
12の管端をめぐる環体15の後端は図示のよう
に、圧延材6の通過するガイド口部19とし、冷
却管本体12の管端とガイド口部19のガイド口
端を、それぞれテーパ端面とすることにより、ス
リツトノズル14を形成するのであり、同ノズル
14は管体軸心に対し内向き傾斜とさせ、このさ
いその内向き指向角度は45°、またスリツトの巾
は5mm程度とすることが適当である。またガイド
口部19には圧延材6の入側ガイド17を図示の
ように付設させている。またこの実施例ではオー
バル断面部用ロールスタンドにおける入側の圧延
ロール5に冷却管設備3を設置したものを示して
いるが、この冷却管設備3は、図示省略してある
が、圧延ロール5のロールスタンドと対応するロ
ールスタンドにおける出側圧延ロール側に、その
向きを反対として同様に設備して用いることは勿
論可能である。 前記実施例によれば、以下の冷却作用が得られ
ることになる。 即ち第1図示のように圧延材6が入側ロール5
に入るに先立つて、冷却管設備3における冷却管
本体12の冷却水供給環体15側から本体12内
を進行し、その先端のガイド管部11をへて一対
の圧延材倒れ防止用のガイドロール1を介しロー
ル5内に導入されることによつて、オーバル断面
部を持つ圧延材6も、きわめて確実容易かつ円滑
に倒れることなく誘導されるのであり、同時に冷
却水供給環体15から供給される冷却水が、スリ
ツトノズル14より冷却管本体12内をガイド管
部11に向つて進行することにより、冷却管本体
12内に充満する冷却水によつて、オーバル断面
部の全周面が浸漬状となつてその冷却が行なわれ
るとになる。管内の冷却水はガイド管部11の先
端および冷却水供給環体15側の管体開口から排
出される。しかも冷却域は冷却管本体12の長さ
を大きく取ることができるので、従来技術に比し
著しく長くでき、大径化された冷却管本体12内
での効果的な浸漬状冷却と相まつて、オーバル断
面部に対するきわめて大きな冷却効果が容易に得
られるのである。即ち冷却管設備3の配設によ
り、オーバル断面部を持つ圧延材6に対する効果
的な冷却、温度制御が、冷却管本体12の全長に
亘る圧延材の誘導機能の向上とともに、その冷却
管本体12の構造による冷却水の管内への効率的
な充満によつて得られることになるものである。
なお、冷却管本体12側の冷却水の円滑な流れを
促進するために、第2図において破線で示した水
抜き口18を管体周側に開設している。 本発明における第1,2図に示した実施例によ
る冷却管設備を、ロールスタンドによる圧延機を
用いて棒鋼を圧延するものに実施した処、次のよ
うな結果が得られた。 第1表は、155□ ビレツト(抽出温度950℃)か
ら30φ棒鋼を圧延加工時に、本発明による冷却管
設備3を用いて、圧延材のオーバル断面部をも冷
却した場合と、オーバル断面部スタンド間におけ
る出側ロール側のみにおいて、出側ガイド23の
直後に配置される冷却管24(第3図参照)によ
つて水冷した場合とにおける従来技術と本発明技
術による仕上げ温度の比較を示したものである。
尚同表において示した仕上げ温度は断面内平均温
度であり、総冷却水量は圧延ライン各冷却域にお
ける冷却水量の総和である。また圧延材の丸断面
部スタンド間における冷却は、本発明および従来
技術とも同様に、ロール出側および入側ともに冷
却した。
【表】
第1表において示したように、両者同一の圧
延、冷却条件下では、本発明の場合にはその仕上
げ温度は890℃程度に低下し、微細均一な組織が
得られたのであるが、先に述べた従来技術(表中
の従来技術(1)である)の場合は、その仕上げ温度
940℃程度に止まり、制御圧延材として要求され
る微細均一な組織を得る程には、圧延材温度は低
下しないのである。仮りに従来技術によつて本発
明の場合と同等の仕上げ温度を得ようとすれば、
表中の従来技術(2)で示すように、その圧延速度を
8.6m/sec、即ち本発明における圧延速度
10.8m/secに比し、80%程度に減速させなけれ
ばならないのであり、本発明による冷却管設備3
を用いれば、制御圧延時における生産性低下を防
止することが出来たのである。 また本発明をブロツクミル内のロール間冷却に
適用した場合も、従来の冷却技術に比較してその
仕上げ温度が低下し、同様に制御圧延時の組織不
良の解消等に効果の得られることが確認されたも
のである。尚本発明実施例において、第1,2図
に示したものでは、大径の冷却管本体12と小径
のガイド管部11とをテーパ管部13によつて一
体としたものを示したが、これはガイド管部11
から冷却管本体12に亘つて、全体をテーパ管状
としても同効である。 前記実施例によれば、線材、棒鋼の圧延に当
り、その圧延ラインの各ロールスタンド間、ある
いはブロツクミル内の各ロール間において、ロー
ル間冷却を行ないながら制御圧延を行なう際、従
来の冷却手段による不備を解消し、特に従来は充
分な冷却を行なうことが出来なかつたオーバル断
面部の完全な冷却を可能とした点で優れ、その圧
延材倒れ防止用ガイドロール1と冷却管本体12
とを一体化し、かつ冷却管本体12の一端にその
断面を大小相違したガイド管部11、更には必要
に応じて水抜き口18を設けることにより、冷却
管本体12に圧延材の誘導機能を持たせ、かつ冷
却管本体12内への効率的な充満によつて冷却水
の大部分を有効な冷却に寄与させ、高度な制御圧
延内容が得られるのであり、これによつて棒鋼圧
延時にはその制御圧延の生産性および品質向上
(結晶粒微細均一化)が得られ、またブロツクミ
ル内ロール間での冷却に用いることにより、同じ
く品質向上と圧延歩留りの向上とが得られるので
ある。 (発明の効果) 本発明によれば、小径孔のガイド管部側に向か
つて冷却水を供給するようにしたので、冷却管本
体内に冷却するが充満し易く、従つて、被圧延材
を浸漬冷却することができ、しかも、この冷却管
本体は大径であるので、充満する冷却水の量が多
量になり、高冷却が可能になる。 前記充満した冷却水は、ガイド管部に形成され
た水抜き口から排出されるので、冷却水の円滑な
流れが促進され、冷却水の温度上昇が防止され、
高冷却が可能となる。
延、冷却条件下では、本発明の場合にはその仕上
げ温度は890℃程度に低下し、微細均一な組織が
得られたのであるが、先に述べた従来技術(表中
の従来技術(1)である)の場合は、その仕上げ温度
940℃程度に止まり、制御圧延材として要求され
る微細均一な組織を得る程には、圧延材温度は低
下しないのである。仮りに従来技術によつて本発
明の場合と同等の仕上げ温度を得ようとすれば、
表中の従来技術(2)で示すように、その圧延速度を
8.6m/sec、即ち本発明における圧延速度
10.8m/secに比し、80%程度に減速させなけれ
ばならないのであり、本発明による冷却管設備3
を用いれば、制御圧延時における生産性低下を防
止することが出来たのである。 また本発明をブロツクミル内のロール間冷却に
適用した場合も、従来の冷却技術に比較してその
仕上げ温度が低下し、同様に制御圧延時の組織不
良の解消等に効果の得られることが確認されたも
のである。尚本発明実施例において、第1,2図
に示したものでは、大径の冷却管本体12と小径
のガイド管部11とをテーパ管部13によつて一
体としたものを示したが、これはガイド管部11
から冷却管本体12に亘つて、全体をテーパ管状
としても同効である。 前記実施例によれば、線材、棒鋼の圧延に当
り、その圧延ラインの各ロールスタンド間、ある
いはブロツクミル内の各ロール間において、ロー
ル間冷却を行ないながら制御圧延を行なう際、従
来の冷却手段による不備を解消し、特に従来は充
分な冷却を行なうことが出来なかつたオーバル断
面部の完全な冷却を可能とした点で優れ、その圧
延材倒れ防止用ガイドロール1と冷却管本体12
とを一体化し、かつ冷却管本体12の一端にその
断面を大小相違したガイド管部11、更には必要
に応じて水抜き口18を設けることにより、冷却
管本体12に圧延材の誘導機能を持たせ、かつ冷
却管本体12内への効率的な充満によつて冷却水
の大部分を有効な冷却に寄与させ、高度な制御圧
延内容が得られるのであり、これによつて棒鋼圧
延時にはその制御圧延の生産性および品質向上
(結晶粒微細均一化)が得られ、またブロツクミ
ル内ロール間での冷却に用いることにより、同じ
く品質向上と圧延歩留りの向上とが得られるので
ある。 (発明の効果) 本発明によれば、小径孔のガイド管部側に向か
つて冷却水を供給するようにしたので、冷却管本
体内に冷却するが充満し易く、従つて、被圧延材
を浸漬冷却することができ、しかも、この冷却管
本体は大径であるので、充満する冷却水の量が多
量になり、高冷却が可能になる。 前記充満した冷却水は、ガイド管部に形成され
た水抜き口から排出されるので、冷却水の円滑な
流れが促進され、冷却水の温度上昇が防止され、
高冷却が可能となる。
第1図は本発明実施例の要部正面図、第2図は
同冷却管本体の縦断正面図である。 5……圧延ロール、6……圧延材、11……ガ
イド管部、12……冷却管本体、14……ノズ
ル、18……水抜き口。
同冷却管本体の縦断正面図である。 5……圧延ロール、6……圧延材、11……ガ
イド管部、12……冷却管本体、14……ノズ
ル、18……水抜き口。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 線棒材圧延機の圧延ロールに接近して配置さ
れると共に、圧延材が通過可能な小径孔を備えた
ガイド管部と、 該ガイド管部に連設されて前記小径孔よりも大
径の孔を有する冷却管本体と、 該冷却管本体の反ロール側端部に、前記ガイド
管部側に指向して形成された冷却水供給用ノズル
とを備え、 前記ガイド管部に水抜き口が形成されているこ
とを特徴とする線棒材圧延機の冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28633685A JPS62144813A (ja) | 1985-12-18 | 1985-12-18 | 線棒材圧延機の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28633685A JPS62144813A (ja) | 1985-12-18 | 1985-12-18 | 線棒材圧延機の冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62144813A JPS62144813A (ja) | 1987-06-29 |
JPH0520175B2 true JPH0520175B2 (ja) | 1993-03-18 |
Family
ID=17703065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28633685A Granted JPS62144813A (ja) | 1985-12-18 | 1985-12-18 | 線棒材圧延機の冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62144813A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100770305B1 (ko) * | 2001-09-28 | 2007-10-25 | 주식회사 포스코 | 선재 핀치롤설비의 출구가이드 편마모 방지 장치 |
CN102989796A (zh) * | 2012-11-28 | 2013-03-27 | 江苏永钢集团有限公司 | 线棒材组合式水冷导卫 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5218998U (ja) * | 1975-07-29 | 1977-02-10 |
-
1985
- 1985-12-18 JP JP28633685A patent/JPS62144813A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5218998U (ja) * | 1975-07-29 | 1977-02-10 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62144813A (ja) | 1987-06-29 |
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