JPH05200510A - 連鋳用モールドパウダーの加熱供給方法・装置 - Google Patents
連鋳用モールドパウダーの加熱供給方法・装置Info
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- JPH05200510A JPH05200510A JP1105192A JP1105192A JPH05200510A JP H05200510 A JPH05200510 A JP H05200510A JP 1105192 A JP1105192 A JP 1105192A JP 1105192 A JP1105192 A JP 1105192A JP H05200510 A JPH05200510 A JP H05200510A
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- mold
- powder
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- mold powder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 メニスカスの保温性を向上させて、連続鋳造
の鋳片品質を向上できる連鋳用モールドパウダーの加熱
供給方法およびその装置を提供する。 【構成】 モールドパウダーPoを貯蔵する供給ホッパ
ー2と、このホッパー2内を加熱するマイクロ波発振装
置8と、ホッパー2内へ気体を供給する気体供給装置11
と、ホッパー2からの気体混合パウダーPoをモールド
M内に供給し、保温用電気抵抗発熱体14およびパウダー
投入口5aを動かす駆動装置12を具備した連続式切出し装
置5とを備えてなるパウダー供給設備Aを使用する。そ
してパウダーPoをホッパー2内で気体と混合すると共
に、その混合物をホッパー2内でパウダーの構成成分お
よび物性値が変化しない温度へマイクロ波加熱し、加熱
された混合物をモールドMへ投入する。
の鋳片品質を向上できる連鋳用モールドパウダーの加熱
供給方法およびその装置を提供する。 【構成】 モールドパウダーPoを貯蔵する供給ホッパ
ー2と、このホッパー2内を加熱するマイクロ波発振装
置8と、ホッパー2内へ気体を供給する気体供給装置11
と、ホッパー2からの気体混合パウダーPoをモールド
M内に供給し、保温用電気抵抗発熱体14およびパウダー
投入口5aを動かす駆動装置12を具備した連続式切出し装
置5とを備えてなるパウダー供給設備Aを使用する。そ
してパウダーPoをホッパー2内で気体と混合すると共
に、その混合物をホッパー2内でパウダーの構成成分お
よび物性値が変化しない温度へマイクロ波加熱し、加熱
された混合物をモールドMへ投入する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、連続鋳造において、
モールド内に投入されるモールドパウダーの加熱供給方
法およびその装置に関するものである。
モールド内に投入されるモールドパウダーの加熱供給方
法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋳片を製造する連続鋳造でのモールドパ
ウダーは、溶鋼の酸化防止や介在物の吸着除去等に不可
欠なものである。このようなモールドパウダーは、通
常、室温のままモールド内に投入されており、溶湯面の
最上端であるメニスカスを不可避的に冷却することとな
る。このメニスカス部の温度が低下すると、湯面皮張り
等が発生して、鋳片における表面欠陥の原因となること
が知られている。
ウダーは、溶鋼の酸化防止や介在物の吸着除去等に不可
欠なものである。このようなモールドパウダーは、通
常、室温のままモールド内に投入されており、溶湯面の
最上端であるメニスカスを不可避的に冷却することとな
る。このメニスカス部の温度が低下すると、湯面皮張り
等が発生して、鋳片における表面欠陥の原因となること
が知られている。
【0003】そしてこのようなメニスカス部の温度低下
を防止する方法として、従来では、モールドパウダーの
供給過程の管内において、モールドパウダーをマイクロ
波で加熱し、連続供給することが知られている。
を防止する方法として、従来では、モールドパウダーの
供給過程の管内において、モールドパウダーをマイクロ
波で加熱し、連続供給することが知られている。
【0004】
【この発明が解決しようとする課題】しかしながら、前
述した従来方法のように、単にモールドパウダーを加熱
するだけでは、メニスカス部の温度低下を防止する保温
性が十分なものではない。即ち、モールドパウダーの構
成成分や物性値が変化しない温度へ加熱するだけではモ
ールドパウダーに与えられる熱量は不十分なものであ
り、モールドパウダーを通してのメニスカスから大気へ
の熱移動も大きい。
述した従来方法のように、単にモールドパウダーを加熱
するだけでは、メニスカス部の温度低下を防止する保温
性が十分なものではない。即ち、モールドパウダーの構
成成分や物性値が変化しない温度へ加熱するだけではモ
ールドパウダーに与えられる熱量は不十分なものであ
り、モールドパウダーを通してのメニスカスから大気へ
の熱移動も大きい。
【0005】加えてモールドパウダーのモールドへの投
入方法においても、単に同一位置で投入するだけでは効
率的な保温が実現できないので、モールド内の全面に均
一な厚みとなるよう投入する必要がある。
入方法においても、単に同一位置で投入するだけでは効
率的な保温が実現できないので、モールド内の全面に均
一な厚みとなるよう投入する必要がある。
【0006】この発明は前述した事情に鑑みて創案され
たもので、その目的はメニスカスの保温性を向上させ
て、連続鋳造における鋳片の品質を向上(タテワレ、ピ
ンホールの低減)させることのできる連鋳用モールドパ
ウダーの加熱供給方法およびその加熱供給装置を提供す
ることにある。
たもので、その目的はメニスカスの保温性を向上させ
て、連続鋳造における鋳片の品質を向上(タテワレ、ピ
ンホールの低減)させることのできる連鋳用モールドパ
ウダーの加熱供給方法およびその加熱供給装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る加熱供給
方法は、図1に示すように、連続鋳造用のモールドM内
へモールドパウダーPoを投入するに際し、モールドパ
ウダーPoをパウダー供給過程の供給ホッパー2等の加
熱容器内で、気体供給装置11から供給される気体とモー
ルドパウダーPoを混合し、マイクロ波を用いて加熱す
る。この時の加熱温度は、モールドパウダーの構成成分
や物性値が変化しない温度、即ちパウダー中のカーボン
が脱炭消失せず、あるいは焼結反応等が起こらない上限
温度( 200℃〜 600℃)の直下に設定する。そして気体
と混合され加熱されたモールドパウダーPoをモールド
内に投入するようにしたものである。
方法は、図1に示すように、連続鋳造用のモールドM内
へモールドパウダーPoを投入するに際し、モールドパ
ウダーPoをパウダー供給過程の供給ホッパー2等の加
熱容器内で、気体供給装置11から供給される気体とモー
ルドパウダーPoを混合し、マイクロ波を用いて加熱す
る。この時の加熱温度は、モールドパウダーの構成成分
や物性値が変化しない温度、即ちパウダー中のカーボン
が脱炭消失せず、あるいは焼結反応等が起こらない上限
温度( 200℃〜 600℃)の直下に設定する。そして気体
と混合され加熱されたモールドパウダーPoをモールド
内に投入するようにしたものである。
【0008】この発明に係る加熱供給装置は、モールド
パウダーPoを貯蔵し、気体と混合する供給ホッパー2
と、この供給ホッパー2へ気体を吹き込む気体供給装置
11と、この供給ホッパー2内にマイクロ波伝播管9を介
して接続されているマイクロ波発振装置8とから構成す
る。
パウダーPoを貯蔵し、気体と混合する供給ホッパー2
と、この供給ホッパー2へ気体を吹き込む気体供給装置
11と、この供給ホッパー2内にマイクロ波伝播管9を介
して接続されているマイクロ波発振装置8とから構成す
る。
【0009】また供給ホッパー2からの気体と混合され
たモールドパウダーPoを、モールドM内へ供給するス
クリュー式の連続式切出装置5に、電気抵抗発熱体14を
設けて、気体と混合されたモールドパウダーPoの保温
を行なう。さらに連続式切出装置5に設けたパウダー投
入口5aを移動させる移動装置12により、気体と混合され
たモールドパウダーPoをモールドM内の全域へ均一に
投入する。
たモールドパウダーPoを、モールドM内へ供給するス
クリュー式の連続式切出装置5に、電気抵抗発熱体14を
設けて、気体と混合されたモールドパウダーPoの保温
を行なう。さらに連続式切出装置5に設けたパウダー投
入口5aを移動させる移動装置12により、気体と混合され
たモールドパウダーPoをモールドM内の全域へ均一に
投入する。
【0010】
【作用】供給ホッパー2等の加熱容器内において、気体
供給装置11から吹込まれた気体と混合されたモールドパ
ウダーPoは、マイクロ波伝播管9を通してマイクロ波
を照射することで、バッチ式に加熱される。
供給装置11から吹込まれた気体と混合されたモールドパ
ウダーPoは、マイクロ波伝播管9を通してマイクロ波
を照射することで、バッチ式に加熱される。
【0011】その後、所定の温度に加熱されたモールド
パウダーPoと気体との混合物は、粉体仕切り弁3およ
びロータリーフィーダー4等を介して連続式切出し装置
5に供給される共に、この連続式切出し装置5によって
モールドM内へ連続的に投入される。
パウダーPoと気体との混合物は、粉体仕切り弁3およ
びロータリーフィーダー4等を介して連続式切出し装置
5に供給される共に、この連続式切出し装置5によって
モールドM内へ連続的に投入される。
【0012】そしてこのように気体とモールドパウダー
Poとを混合して加熱することで、混合されたモールド
パウダーPoの有する熱量は、パウダー単体で加熱され
た場合の熱量に比べて大きくなる。また気体が混合され
ることで、パウダー単体の場合に比べて、かさ比重が低
下し、モールドM内に投入された後におけるモールド内
溶鋼から大気への断熱効果も大きくなる。加えて、気体
が混合されることで、モールドM内に投入される場合の
流動性が向上し、モールドM内全域にモールドパウダー
Poを均一な厚みで投入することが容易となる。
Poとを混合して加熱することで、混合されたモールド
パウダーPoの有する熱量は、パウダー単体で加熱され
た場合の熱量に比べて大きくなる。また気体が混合され
ることで、パウダー単体の場合に比べて、かさ比重が低
下し、モールドM内に投入された後におけるモールド内
溶鋼から大気への断熱効果も大きくなる。加えて、気体
が混合されることで、モールドM内に投入される場合の
流動性が向上し、モールドM内全域にモールドパウダー
Poを均一な厚みで投入することが容易となる。
【0013】さらに気体と混合され、マイクロ波により
バッチ加熱されたモールドパウダーをモールド内へ供給
するに際しては、途中の温度降下の防止の他に、モール
ド全域にわたり、均一な厚みになるようにしなければな
らないが、連続式切出し装置5におけるパウダー投入口
5aの移動装置12により、前述した流動性の向上と合わせ
て、容易に均一な厚みとなるように投入することができ
る。
バッチ加熱されたモールドパウダーをモールド内へ供給
するに際しては、途中の温度降下の防止の他に、モール
ド全域にわたり、均一な厚みになるようにしなければな
らないが、連続式切出し装置5におけるパウダー投入口
5aの移動装置12により、前述した流動性の向上と合わせ
て、容易に均一な厚みとなるように投入することができ
る。
【0014】このようにこの発明では、予め気体と混合
され、所定の温度まで加熱されたモールドパウダーPo
が、モールドM内へ均一な厚みになるように連続的に供
給されるため、パウダー単体のみを加熱してモールドM
内の一点のみに投入される従来法に比べて、溶鋼から大
気に向かう抜熱量が小さくなり、溶鋼の温度降下を防止
することができる。これにより、ピンホールやスラグ噛
み込み等の鋳片における表面欠陥を大幅に減少させるこ
とができる。
され、所定の温度まで加熱されたモールドパウダーPo
が、モールドM内へ均一な厚みになるように連続的に供
給されるため、パウダー単体のみを加熱してモールドM
内の一点のみに投入される従来法に比べて、溶鋼から大
気に向かう抜熱量が小さくなり、溶鋼の温度降下を防止
することができる。これにより、ピンホールやスラグ噛
み込み等の鋳片における表面欠陥を大幅に減少させるこ
とができる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の連鋳用モールドパウダーの
加熱供給方法およびその加熱供給装置を、図示する実施
例によって説明する。
加熱供給方法およびその加熱供給装置を、図示する実施
例によって説明する。
【0016】この発明の加熱供給方法を実施するパウダ
ー供給設備Aは(図1参照)、上部にサージホッパー1
が設けられている供給ホッパー2と、この供給ホッパー
2内へガス等の気体を供給する気体供給装置11と、供給
ホッパー2から気体と混合したモールドパウダーPoを
モールドM内へ切出し投入するスクリュー式の連続式切
出し装置5と、この連続式切出し装置5におけるパウダ
ー投入口5aを移動させる移動装置12とを備えてなってい
る。
ー供給設備Aは(図1参照)、上部にサージホッパー1
が設けられている供給ホッパー2と、この供給ホッパー
2内へガス等の気体を供給する気体供給装置11と、供給
ホッパー2から気体と混合したモールドパウダーPoを
モールドM内へ切出し投入するスクリュー式の連続式切
出し装置5と、この連続式切出し装置5におけるパウダ
ー投入口5aを移動させる移動装置12とを備えてなってい
る。
【0017】そして連続式切出し装置5を、制御装置6
およびモータ7によって駆動させると共に、パウダー投
入口5aの移動装置12を、制御装置13で制御して作動させ
ることにより、気体と混合されたモールドパウダーPo
を所定の供給速度で、モールドM内の全域に均一な厚み
になるように投入できるように構成されている。
およびモータ7によって駆動させると共に、パウダー投
入口5aの移動装置12を、制御装置13で制御して作動させ
ることにより、気体と混合されたモールドパウダーPo
を所定の供給速度で、モールドM内の全域に均一な厚み
になるように投入できるように構成されている。
【0018】なお図1における符号3は粉体仕切り弁
で、符号4はロータリーフィーダーで、Nは浸漬ノズル
である。
で、符号4はロータリーフィーダーで、Nは浸漬ノズル
である。
【0019】このような構成からなるパウダー供給設備
Aを使用して、本発明方法によるモールドパウダーの加
熱供給を実施するには、次に述べるようにして行う。
Aを使用して、本発明方法によるモールドパウダーの加
熱供給を実施するには、次に述べるようにして行う。
【0020】まず供給ホッパー2を混合加熱容器とし、
この供給ホッパー2内へ気体供給装置11から気体(ガ
ス)を吹き込んでモールドパウダーPoと混合する。そ
の後、マイクロ波発振装置(マグネトロン)8のマイク
ロ波伝播管9を供給ホッパー2の上部に挿入し、マイク
ロ波伝播管9の先端開口を下方に向けることで、供給ホ
ッパー2内の気体と混合したモールドパウダーPoをマ
イクロ波加熱する。
この供給ホッパー2内へ気体供給装置11から気体(ガ
ス)を吹き込んでモールドパウダーPoと混合する。そ
の後、マイクロ波発振装置(マグネトロン)8のマイク
ロ波伝播管9を供給ホッパー2の上部に挿入し、マイク
ロ波伝播管9の先端開口を下方に向けることで、供給ホ
ッパー2内の気体と混合したモールドパウダーPoをマ
イクロ波加熱する。
【0021】なおマイクロ波発振装置8は、マイクロ波
制御装置10で電力等を制御することにより、気体と混合
したモールドパウダーPoが 200〜 600℃の最適温度と
なるように作動する。またここでの加熱供給は、図2の
表に示した条件にて行なうこととする。
制御装置10で電力等を制御することにより、気体と混合
したモールドパウダーPoが 200〜 600℃の最適温度と
なるように作動する。またここでの加熱供給は、図2の
表に示した条件にて行なうこととする。
【0022】次に気体と混合されたモールドパウダーP
oは、前述したようにして目標温度まで加熱されると、
粉体仕切り弁3が開けられることで、ロータリーフィー
ダー4により、供給ホッパー2から連続式切出し装置5
へ供給される。
oは、前述したようにして目標温度まで加熱されると、
粉体仕切り弁3が開けられることで、ロータリーフィー
ダー4により、供給ホッパー2から連続式切出し装置5
へ供給される。
【0023】この連続式切出し装置5には、電気抵抗発
熱体14が設けられており、パウダー温度を検出して制御
することで、気体と混合したモールドパウダーPoを前
述した最適温度に保温することがてきる。
熱体14が設けられており、パウダー温度を検出して制御
することで、気体と混合したモールドパウダーPoを前
述した最適温度に保温することがてきる。
【0024】次にこの連続式切出し装置5におけるパウ
ダー投入口5aを移動させる移動装置12により、パウダー
投入口5aをモールドMの全域へ移動させる。そしてこの
ことで、モールドパウダーPoの投入が、即ちモールド
パウダーPoの加熱供給がモールドM内の全域で均一な
厚みになるようにして行われることとなる。
ダー投入口5aを移動させる移動装置12により、パウダー
投入口5aをモールドMの全域へ移動させる。そしてこの
ことで、モールドパウダーPoの投入が、即ちモールド
パウダーPoの加熱供給がモールドM内の全域で均一な
厚みになるようにして行われることとなる。
【0025】なお図3に示すグラフは、低炭素アルミキ
ルド鋼に対して、気体との混合されたモールドパウダー
を 250℃に加熱して投入した場合におけるモールド内の
溶鋼表面温度を測定した結果である。
ルド鋼に対して、気体との混合されたモールドパウダー
を 250℃に加熱して投入した場合におけるモールド内の
溶鋼表面温度を測定した結果である。
【0026】このようにモールドの全域にわたり、パウ
ダー単体をマイクロ波加熱して二カ所から固定して投入
した従来方法に比べ、溶鋼表面温度は上昇し、そのバラ
ツキも小さくなる。
ダー単体をマイクロ波加熱して二カ所から固定して投入
した従来方法に比べ、溶鋼表面温度は上昇し、そのバラ
ツキも小さくなる。
【0027】また図4のグラフは、低炭素アルミキルド
鋼に対してパウダーを 250℃に加熱して投入した時のピ
ンホール疵の発生率を示したものである。このようにこ
の発明方法は、従来方法に比べて、鋳片のピンホール疵
を大幅に低減することができる。
鋼に対してパウダーを 250℃に加熱して投入した時のピ
ンホール疵の発生率を示したものである。このようにこ
の発明方法は、従来方法に比べて、鋳片のピンホール疵
を大幅に低減することができる。
【0028】
【発明の効果】この発明の加熱供給方法におけるモール
ドパウダーは、供給過程の容器(供給ホッパー)内で気
体が混合されると共に、マイクロ波を用いて、パウダー
の構成成分および物性値が局所的にでも変化しない温度
に均一に加熱され、その後モールド内へ均一な厚みにな
るべく投入される。そのため、次に述べるような効果を
奏する。
ドパウダーは、供給過程の容器(供給ホッパー)内で気
体が混合されると共に、マイクロ波を用いて、パウダー
の構成成分および物性値が局所的にでも変化しない温度
に均一に加熱され、その後モールド内へ均一な厚みにな
るべく投入される。そのため、次に述べるような効果を
奏する。
【0029】(1) 高温でかつ構成成分や物性値の変化の
ないモールドパウダーにより、連続的で充分な保温効果
が得られ、ピンホールやスラグ噛み込み等の鋳片におけ
る表面欠陥を大幅に低減させることができる。これによ
り次工程での表面手入を大幅に削減することができる。
ないモールドパウダーにより、連続的で充分な保温効果
が得られ、ピンホールやスラグ噛み込み等の鋳片におけ
る表面欠陥を大幅に低減させることができる。これによ
り次工程での表面手入を大幅に削減することができる。
【0030】(2) モールドパウダーに気体を混合して加
熱することで、十分な含熱量を有することになり、加え
て気体が混合されることで、モールド内に投入される場
合の流動性が向上する。またモールド全域に均一な厚み
が確保され、大きな保温効果が得られて湯面皮張りが防
止できるため、ブレークアウト等の操業トラブルを防止
することができる。
熱することで、十分な含熱量を有することになり、加え
て気体が混合されることで、モールド内に投入される場
合の流動性が向上する。またモールド全域に均一な厚み
が確保され、大きな保温効果が得られて湯面皮張りが防
止できるため、ブレークアウト等の操業トラブルを防止
することができる。
【図1】この発明の連鋳用モールドパウダーの加熱供給
方法を実施するパウダー供給設備を示す概略図である。
方法を実施するパウダー供給設備を示す概略図である。
【図2】モールドパウダーの加熱供給条件を示す表であ
る。
る。
【図3】この発明および従来でのモールド内溶鋼表面温
度を示すグラフである。
度を示すグラフである。
【図4】この発明および従来での鋳片のピンホール疵発
生率を示すグラフである。
生率を示すグラフである。
A…パウダー供給設備、M…モールド、Po…モールド
パウダー、1…サージホッパー、2…供給ホッパー、3
…粉体仕切り弁、4…ロータリーフィーダー、5…連続
式切出し装置、6…制御装置、7…モータ、8…マイク
ロ波発振装置、9…マイクロ波伝播管、10…マイクロ波
制御装置、11…気体供給装置、12…移動装置、13…制御
装置、14…電気抵抗発熱体。
パウダー、1…サージホッパー、2…供給ホッパー、3
…粉体仕切り弁、4…ロータリーフィーダー、5…連続
式切出し装置、6…制御装置、7…モータ、8…マイク
ロ波発振装置、9…マイクロ波伝播管、10…マイクロ波
制御装置、11…気体供給装置、12…移動装置、13…制御
装置、14…電気抵抗発熱体。
Claims (3)
- 【請求項1】 連続鋳造用のモールド内へモールドパウ
ダーを投入するに際して実施される連鋳用モールドパウ
ダーの加熱供給方法であり、 前記モールドパウダーの供給過程における供給ホッパー
(加熱容器)内で、モールドパウダーと気体との混合を
行うと共に、この混合物を、モールドパウダーの構成成
分や物性値が変化しない程度の温度へ、マイクロ波によ
って加熱し、 この加熱されたモールドパウダーと気体との混合物を、
前記モールド内へ投入することを特徴とする連鋳用モー
ルドパウダーの加熱供給方法。 - 【請求項2】 モールドパウダーを貯蔵している加熱容
器の供給ホッパーと、この供給ホッパー内にマイクロ波
伝播管を介して接続されているマイクロ波発振装置と、
前記供給ホッパー内へ気体を吹き込む気体供給装置と、
前記供給ホッパー内における気体およびモールドパウダ
ーの混合物をモールド内へ投入して供給する連続式切出
し装置とを備えていることを特徴とする連鋳用モールド
パウダーの加熱供給装置。 - 【請求項3】 供給ホッパーからの気体とモールドパウ
ダーとの混合物を、モールド内へ供給する連続式切出し
装置に、その混合物投入部をモールド内全域において移
動自在にする駆動装置と、モールドパウダー保温用の電
気抵抗発熱体とを設けたことを特徴とする請求項2記載
の連鋳用モールドパウダーの加熱供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1105192A JPH05200510A (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 連鋳用モールドパウダーの加熱供給方法・装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1105192A JPH05200510A (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 連鋳用モールドパウダーの加熱供給方法・装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05200510A true JPH05200510A (ja) | 1993-08-10 |
Family
ID=11767231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1105192A Pending JPH05200510A (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 連鋳用モールドパウダーの加熱供給方法・装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05200510A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100457325C (zh) * | 2007-06-16 | 2009-02-04 | 姜虹 | 大断面结晶器自动加渣装置 |
KR100959482B1 (ko) * | 2007-12-24 | 2010-05-25 | 현대제철 주식회사 | 연속 주조용 몰드 파우더의 투입장치 |
JP2010269354A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Nippon Steel Corp | 連続鋳造用モールドパウダーの粉化防止方法 |
US8307883B2 (en) | 2008-08-28 | 2012-11-13 | Hyundai Steel Company | Mold powder supply apparatus using the waste heat of a tundish |
CN109926553A (zh) * | 2017-12-19 | 2019-06-25 | 宝钢工程技术集团有限公司 | 悬挂于中间包底部的结晶器自动加保护渣装置 |
-
1992
- 1992-01-24 JP JP1105192A patent/JPH05200510A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100457325C (zh) * | 2007-06-16 | 2009-02-04 | 姜虹 | 大断面结晶器自动加渣装置 |
KR100959482B1 (ko) * | 2007-12-24 | 2010-05-25 | 현대제철 주식회사 | 연속 주조용 몰드 파우더의 투입장치 |
US8307883B2 (en) | 2008-08-28 | 2012-11-13 | Hyundai Steel Company | Mold powder supply apparatus using the waste heat of a tundish |
JP2010269354A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Nippon Steel Corp | 連続鋳造用モールドパウダーの粉化防止方法 |
CN109926553A (zh) * | 2017-12-19 | 2019-06-25 | 宝钢工程技术集团有限公司 | 悬挂于中间包底部的结晶器自动加保护渣装置 |
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