JPH05199922A - 車両用シートのリクライニング装置 - Google Patents
車両用シートのリクライニング装置Info
- Publication number
- JPH05199922A JPH05199922A JP1295292A JP1295292A JPH05199922A JP H05199922 A JPH05199922 A JP H05199922A JP 1295292 A JP1295292 A JP 1295292A JP 1295292 A JP1295292 A JP 1295292A JP H05199922 A JPH05199922 A JP H05199922A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- upper arm
- lower arm
- friction
- arms
- reclining
- Prior art date
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- Granted
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- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量化、薄型化が容易で、かつリクライニン
グ角度の無段階調整が可能な車両用シートのリクライニ
ング装置１０を提供すること。 【構成】 シートクッションＳＣに固着したロアアーム
１１、ロアアーム１１に前後方向へ回動可能に組付けら
れてシートバックＳＢを支持するアッパアーム１２、ロ
アアーム１１とアッパアーム１２間に介装して両アーム
１１，１２により締め付けた圧電材料製摩擦部材１６、
及び同部材１６に印加するパルス列状の駆動電圧を発生
するパルス発生手段１９を備え、摩擦部材１６に駆動電
圧を加えないとき、同部材１６と両アーム１１，１２間
の摩擦抵抗によりアッパアーム１２を制止し、摩擦部材
１６にパルス列状の駆動電圧を加えたとき、圧電逆効果
により同部材１６に歪が発生して収縮し、摩擦抵抗が減
少するので、アッパアーム１２が前後方向へ回動可能と
なる。
グ角度の無段階調整が可能な車両用シートのリクライニ
ング装置１０を提供すること。 【構成】 シートクッションＳＣに固着したロアアーム
１１、ロアアーム１１に前後方向へ回動可能に組付けら
れてシートバックＳＢを支持するアッパアーム１２、ロ
アアーム１１とアッパアーム１２間に介装して両アーム
１１，１２により締め付けた圧電材料製摩擦部材１６、
及び同部材１６に印加するパルス列状の駆動電圧を発生
するパルス発生手段１９を備え、摩擦部材１６に駆動電
圧を加えないとき、同部材１６と両アーム１１，１２間
の摩擦抵抗によりアッパアーム１２を制止し、摩擦部材
１６にパルス列状の駆動電圧を加えたとき、圧電逆効果
により同部材１６に歪が発生して収縮し、摩擦抵抗が減
少するので、アッパアーム１２が前後方向へ回動可能と
なる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は車両用シートのリクライ
ニング装置に関する。
ニング装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に車両用シートのリクライニング装
置は、刊行物「新編自動車工学便覧第６編第２６頁」に
記載されているように、シートクッションに固着したロ
アアームと、ロアアームに前後方向へ回動可能に組付け
られてシートバックを支持するアッパアームを備え、ア
ッパアームにラチェットを一体に設け、ロアアーム側に
設けたポールをラチェットに係脱可能に係合させること
によりアッパアームをロアアームに対し解除可能にロッ
クするように構成されている。
置は、刊行物「新編自動車工学便覧第６編第２６頁」に
記載されているように、シートクッションに固着したロ
アアームと、ロアアームに前後方向へ回動可能に組付け
られてシートバックを支持するアッパアームを備え、ア
ッパアームにラチェットを一体に設け、ロアアーム側に
設けたポールをラチェットに係脱可能に係合させること
によりアッパアームをロアアームに対し解除可能にロッ
クするように構成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のリクラ
イニング装置はラチェットやポール等の歯車加工部品を
必要とするため構造が複雑になり、軽量化、薄型化が困
難である。また、ラチェットとポール間にバックラッシ
ュが生じるため、操作感が悪い。 さらに、シートバッ
クのリクライニング角度、すなわちシートクッションに
対するシートバックの傾斜角度の最小調整量がラチェッ
トの歯のピッチによって定まり、無段階に調整できな
い。本発明はかかる問題点に鑑み、軽量化、薄型化が容
易で、かつリクライニング角度の無段階調整が可能な車
両用シートのリクライニング装置を提供することを目的
とする。
イニング装置はラチェットやポール等の歯車加工部品を
必要とするため構造が複雑になり、軽量化、薄型化が困
難である。また、ラチェットとポール間にバックラッシ
ュが生じるため、操作感が悪い。 さらに、シートバッ
クのリクライニング角度、すなわちシートクッションに
対するシートバックの傾斜角度の最小調整量がラチェッ
トの歯のピッチによって定まり、無段階に調整できな
い。本発明はかかる問題点に鑑み、軽量化、薄型化が容
易で、かつリクライニング角度の無段階調整が可能な車
両用シートのリクライニング装置を提供することを目的
とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両用シー
トのリクライニング装置は、シートクッションに固着し
たロアアーム、ロアアームに前後方向へ回動可能に組付
けられてシートバックを支持するアッパアーム、ロアア
ームとアッパアーム間に介装して両アームにより締め付
けた圧電効果を有する摩擦部材、及び同部材に印加する
パルス列状の駆動電圧を発生するパルス発生手段を備え
たことを特徴とするものである。
トのリクライニング装置は、シートクッションに固着し
たロアアーム、ロアアームに前後方向へ回動可能に組付
けられてシートバックを支持するアッパアーム、ロアア
ームとアッパアーム間に介装して両アームにより締め付
けた圧電効果を有する摩擦部材、及び同部材に印加する
パルス列状の駆動電圧を発生するパルス発生手段を備え
たことを特徴とするものである。
【０００５】
【発明の作用・効果】かかる構成によれば、圧電効果を
有する摩擦部材に駆動電圧を加えないとき、同部材と両
アーム間の摩擦抵抗によりロアアームに対してアッパア
ームが制止されるので、シートバックは前後方向へ回動
しない。一方、圧電効果を有する摩擦部材にパルス列状
の駆動電圧を加えると、圧電逆効果により同部材に歪が
発生して収縮する。このため、圧電効果を有する摩擦部
材と両アーム間の摩擦抵抗が減少するので、アッパアー
ムが前後方向へ回動可能となる。そこで、シートバック
に前後方向の力を加えれば、リクライニング角度を調整
できる。
有する摩擦部材に駆動電圧を加えないとき、同部材と両
アーム間の摩擦抵抗によりロアアームに対してアッパア
ームが制止されるので、シートバックは前後方向へ回動
しない。一方、圧電効果を有する摩擦部材にパルス列状
の駆動電圧を加えると、圧電逆効果により同部材に歪が
発生して収縮する。このため、圧電効果を有する摩擦部
材と両アーム間の摩擦抵抗が減少するので、アッパアー
ムが前後方向へ回動可能となる。そこで、シートバック
に前後方向の力を加えれば、リクライニング角度を調整
できる。
【０００６】しかして、本発明によれば両アーム間に介
装した圧電効果を有する摩擦部材の圧電逆効果を利用し
てシートバックの回動を規制するので、ラチェットやポ
ール等の複雑な歯車加工部品を必要としない。このため
構造がきわめて簡単になり、かつリクライニング角度の
無段階調整が可能となる。
装した圧電効果を有する摩擦部材の圧電逆効果を利用し
てシートバックの回動を規制するので、ラチェットやポ
ール等の複雑な歯車加工部品を必要としない。このため
構造がきわめて簡単になり、かつリクライニング角度の
無段階調整が可能となる。
【０００７】
【実施例】以下に本発明を図面に基づき説明するに、図
１及び図２には本発明の一実施例に係るリクライニング
装置１０が示されている。また、図３には同装置１０を
設けた車両用シートＳが示されている。当該リクライニ
ング装置１０はシートクッションＳＣの後端部に固着し
たロアアーム１１と、シートバックＳＢの下端部に固着
したアッパアーム１２を備え、アッパアーム１２は段付
きボルト１３によりロアアーム１１に前後方向へ回動可
能に組付けられているので、シートバックＳＢを前後方
向へ回動させてリクライニング角度を調整できる。段付
きボルト１３は先端部にスリット１３ａを有し、スパイ
ラルスプリング１４の内端がこのスリット１４ａに係止
され、外端がアッパアーム１２に溶接したフックプレー
ト１５に係止されているので、シートバックＳＢはスパ
イラルスプリング１４により前方へ付勢されている。
１及び図２には本発明の一実施例に係るリクライニング
装置１０が示されている。また、図３には同装置１０を
設けた車両用シートＳが示されている。当該リクライニ
ング装置１０はシートクッションＳＣの後端部に固着し
たロアアーム１１と、シートバックＳＢの下端部に固着
したアッパアーム１２を備え、アッパアーム１２は段付
きボルト１３によりロアアーム１１に前後方向へ回動可
能に組付けられているので、シートバックＳＢを前後方
向へ回動させてリクライニング角度を調整できる。段付
きボルト１３は先端部にスリット１３ａを有し、スパイ
ラルスプリング１４の内端がこのスリット１４ａに係止
され、外端がアッパアーム１２に溶接したフックプレー
ト１５に係止されているので、シートバックＳＢはスパ
イラルスプリング１４により前方へ付勢されている。
【０００８】ロアアーム１１とアッパアーム１２の間に
は圧電効果を有する材料（以下圧電材料という）製の摩
擦リング１６が介装され、段付きボルト１３にワッシャ
１７を挿入し、ロックナット１８でアッパアームまの１
２とロアアーム１１を互いに圧締めして、両アーム１
１，１２間に締め付けられている。この摩擦リング１６
にはＢａＴｉＯ3系、ＰｂＺｒＯ3・ＰｂＴｉＯ3系等の
多結晶セラミックス圧電材料もしくは、これらの粉末に
ゴムを添加した複合材が使用されている。また、図４に
示すように、摩擦リング１６には方形パルス列状の駆動
電圧を発生するパルス発生器１９に接続されており、シ
ートクッションＳＣの側部に設けたリクライニングスイ
ッチ２０をオンにすると、その間駆動電圧が印加され
る。
は圧電効果を有する材料（以下圧電材料という）製の摩
擦リング１６が介装され、段付きボルト１３にワッシャ
１７を挿入し、ロックナット１８でアッパアームまの１
２とロアアーム１１を互いに圧締めして、両アーム１
１，１２間に締め付けられている。この摩擦リング１６
にはＢａＴｉＯ3系、ＰｂＺｒＯ3・ＰｂＴｉＯ3系等の
多結晶セラミックス圧電材料もしくは、これらの粉末に
ゴムを添加した複合材が使用されている。また、図４に
示すように、摩擦リング１６には方形パルス列状の駆動
電圧を発生するパルス発生器１９に接続されており、シ
ートクッションＳＣの側部に設けたリクライニングスイ
ッチ２０をオンにすると、その間駆動電圧が印加され
る。
【０００９】本実施例は以上の構成からなり、リクライ
ニングスイッチ２０がオフで摩擦リング１６に駆動電圧
が加わらないとき、摩擦リング１６と両アーム１１，１
２間の摩擦抵抗によりロアアーム１１に対しアッパアー
ム１２が制止されるので、シートバックＳＢは前後方向
へ回動しない。
ニングスイッチ２０がオフで摩擦リング１６に駆動電圧
が加わらないとき、摩擦リング１６と両アーム１１，１
２間の摩擦抵抗によりロアアーム１１に対しアッパアー
ム１２が制止されるので、シートバックＳＢは前後方向
へ回動しない。
【００１０】リクライニングスイッチ２０をオンにする
と、摩擦リング１６に方形パルス列状の駆動電圧が加わ
るので、圧電逆効果により摩擦リング１６に歪が発生し
て収縮する。このため、摩擦リング１６と両アーム１
１，１２間の摩擦抵抗が減少するので、アッパアーム１
２が前後方向へ回動可能となる。そこで、スパイラルス
プリング１４の力に抗してシートバックＳＢに力を加え
れば、前後方向に回動してリクライニング角度を調整で
きる。また、リクライニングスイッチ２０をオフにすれ
ば摩擦リング１６の歪が消滅して膨張し、両アーム１
１，１２と摩擦リング１６間の摩擦抵抗が増加するの
で、シートバックＳＢは回動しなくなる。
と、摩擦リング１６に方形パルス列状の駆動電圧が加わ
るので、圧電逆効果により摩擦リング１６に歪が発生し
て収縮する。このため、摩擦リング１６と両アーム１
１，１２間の摩擦抵抗が減少するので、アッパアーム１
２が前後方向へ回動可能となる。そこで、スパイラルス
プリング１４の力に抗してシートバックＳＢに力を加え
れば、前後方向に回動してリクライニング角度を調整で
きる。また、リクライニングスイッチ２０をオフにすれ
ば摩擦リング１６の歪が消滅して膨張し、両アーム１
１，１２と摩擦リング１６間の摩擦抵抗が増加するの
で、シートバックＳＢは回動しなくなる。
【００１１】このように本実施例によれば、両アーム１
１，１２間に介装した圧電材料製の摩擦リング１６の圧
電逆効果を利用してシートバックＳＢの回動を規制する
ので、ラチェットやポール等の複雑な歯車加工部品を必
要としない。このため構造がきわめて簡単になるので、
装置の薄型化、軽量化が可能となるとともに、リクライ
ニング角度の無段階調整が可能となり、かつバックラッ
シュによるガタも生じないので良好な操作感を得ること
ができる。
１，１２間に介装した圧電材料製の摩擦リング１６の圧
電逆効果を利用してシートバックＳＢの回動を規制する
ので、ラチェットやポール等の複雑な歯車加工部品を必
要としない。このため構造がきわめて簡単になるので、
装置の薄型化、軽量化が可能となるとともに、リクライ
ニング角度の無段階調整が可能となり、かつバックラッ
シュによるガタも生じないので良好な操作感を得ること
ができる。
【図１】 本発明の一実施例に係るリクライニング装置
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図２】 同装置を示す組立断面図である。
【図３】 同装置を設けた車両用シートを示す斜視図で
ある。
ある。
【図４】 同装置の機能的構成を示すブロック図であ
る。
る。
１０…リクライニング装置、１１…ロアアーム、１２…
アッパアーム、１３…段付きボルト、１４…スパイラル
スプリング、１５…フックプレート、１６…摩擦リン
グ、１７…ワッシャ、１８…ロックナット、１９…パル
ス発生器、２０…リクライニングスイッチ、Ｓ…車両用
シート、ＳＣ…シートクッション、ＳＢ…シートバッ
ク。
アッパアーム、１３…段付きボルト、１４…スパイラル
スプリング、１５…フックプレート、１６…摩擦リン
グ、１７…ワッシャ、１８…ロックナット、１９…パル
ス発生器、２０…リクライニングスイッチ、Ｓ…車両用
シート、ＳＣ…シートクッション、ＳＢ…シートバッ
ク。
Claims (1)
- 【請求項１】 シートクッションに固着したロアアー
ム、ロアアームに前後方向へ回動可能に組付けられてシ
ートバックを支持するアッパアーム、ロアアームとアッ
パアーム間に介装して両アームにより締め付けた圧電効
果を有する摩擦部材、及び同部材に印加するパルス列状
の駆動電圧を発生するパルス発生手段を備えたことを特
徴とする車両用シートのリクライニング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04012952A JP3142164B2 (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | 車両用シートのリクライニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04012952A JP3142164B2 (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | 車両用シートのリクライニング装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05199922A true JPH05199922A (ja) | 1993-08-10 |
| JP3142164B2 JP3142164B2 (ja) | 2001-03-07 |
Family
ID=11819614
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04012952A Expired - Fee Related JP3142164B2 (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | 車両用シートのリクライニング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3142164B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000037397A (ko) * | 2000-04-21 | 2000-07-05 | 김기환 | 의자등받이 각도 무단조절 제어장치 |
| US6268556B1 (en) * | 2000-10-13 | 2001-07-31 | Tsun-Chi Liao | Stepless cymbal adjuster |
| JP2005118313A (ja) * | 2003-10-16 | 2005-05-12 | T S Tec Kk | リクライニング装置付きシートのダンパ構成 |
-
1992
- 1992-01-28 JP JP04012952A patent/JP3142164B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000037397A (ko) * | 2000-04-21 | 2000-07-05 | 김기환 | 의자등받이 각도 무단조절 제어장치 |
| US6268556B1 (en) * | 2000-10-13 | 2001-07-31 | Tsun-Chi Liao | Stepless cymbal adjuster |
| JP2005118313A (ja) * | 2003-10-16 | 2005-05-12 | T S Tec Kk | リクライニング装置付きシートのダンパ構成 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3142164B2 (ja) | 2001-03-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
| R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |