JPH05199535A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH05199535A
JPH05199535A JP4008466A JP846692A JPH05199535A JP H05199535 A JPH05199535 A JP H05199535A JP 4008466 A JP4008466 A JP 4008466A JP 846692 A JP846692 A JP 846692A JP H05199535 A JPH05199535 A JP H05199535A
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JP
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image pickup
signals
white balance
output
level adjusting
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JP4008466A
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Masao Suzuki
雅夫 鈴木
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撮像信号の処理系のバラツキなどに起因する
制御特性のバラツキをも短時間で吸収することのできる
ホワイトバランス制御を実現する撮像装置を提供するこ
と。 【構成】 マイクロプロセッシングユニット(MPU)
19にて、撮像素子3から読み出された信号を積分回路
15を介してA/D変換器17に供給し、このA/D変
換器17の出力YD ,(R−Y)D ,(B−Y)D を用
いてホワイトバランス制御値RCD,BCDを得ると共に、
SD,GSD,BSDの各信号を導出する。そして、このR
SD,GSD,BSDの各信号をD/A変換器22、スイッチ
2,4,6を介して再度積分回路15を介してMPU1
9に入力することにより、ホワイトバランス制御値
CD,BCDを調整するというフィードバック処理を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像装置に関し、特に
撮像手段の出力から得たビデオ信号のホワイトバランス
を制御するホワイトバランス制御手段を有する撮像装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ムービー用ビデオカメラや、電子
スチルカメラなどの撮像装置におけるホワイトバランス
制御には、撮像素子の出力を用いて自動的に撮影された
ビデオ信号のホワイトバランスを良好に保つ手法、即ち
TTL自動追尾式のホワイトバランス制御が行われる様
になってきた。
【0003】この手法を用いたホワイトバランス制御の
一例についてその概略を以下説明する。一般に、上述の
如き撮像装置においては撮像素子から得られた信号は、
周知の色分離回路やプロセス回路を介して、Y(輝度)
信号,R(赤)−Y信号,B(青)−Y信号に変換され
る。また、一般にこの過程でR信号,B信号もしくはR
−Y信号,B−Y信号などには可変利得アンプが設けら
れている。
【0004】一方、Y,R−Y,B−Y信号は夫々積分
などの処理により1フィールド以上の期間に亙って平均
化され、これら平均化された信号を用いてR,G,B各
信号を導出する。そして、これらの3原色信号を用いて
この3原色信号の比が1:1:1となる様に上記可変利
得アンプを制御する制御信号を導出する。
【0005】これによって、特に測色センサなどを用い
ることなく、自動的にホワイトバランス制御を行うこと
が可能となった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の如きホ
ワイトバランス制御を行う場合、途中の信号処理系のバ
ラツキ、特に可変利得アンプの制御電圧に対するゲイン
のバラツキにホワイトバランスの制御そのものが大きく
依存されてしまう。また、上記信号処理系の温度特性に
より、使用温度によって制御特性が変化するなどの事態
も発生する。
【0007】このような信号処理系のバラツキや温度に
依存する処理を解消するためには、撮像信号のフィード
バックを何回も行えば良いことは容易に理解できる。即
ち、このフィードバック処理の繰り返し行うことによ
り、上記回路のバラツキや温度によるバラツキを吸収で
きる。
【0008】ところが上記フィードバック処理は、1回
のフィードバックにつき撮像素子の駆動によって1垂直
走査期間以上必要であり、数回のフィードバックを繰り
返しホワイトバランス調整が完了するまでにかなりの時
間を必要とする。特に電子スチルカメラにおいてはその
応答速度の速さが要求され、概略数10ms以内でホワ
イトバランス調整が完了していなければならない。
【0009】電子スチルカメラの場合には1垂直走査期
間以下の期間で1フィールド分の撮像信号を読み出すよ
う撮像素子を駆動することも可能であるが、素子の読み
出し速度にも限界があり大きな改善は望めない。また、
画像メモリを用いて上記フィードバック処理を行うこと
も考えられるが、これとてメモリの書き込み読み出し速
度の限界から多数回のフィードバック処理を行うことは
不可能であった。
【0010】斯かる背景下において、本発明は撮像信号
の処理系のバラツキなどに起因する制御特性のバラツキ
をも短時間で吸収することのできるホワイトバランス制
御を実現する撮像装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
本発明にあっては、撮像手段と、該撮像手段の出力から
得た複数の色信号のレベルを調整して、そのホワイトバ
ランスを調整するレベル調整手段と、該レベル調整手段
の出力する複数の色信号に係わる複数の信号を用いて前
記レベル調整手段を制御するホワイトバランス制御手段
と、該レベル調整手段の出力する複数の色信号に係わる
複数の信号を夫々平均化する平均化手段と、前記平均化
手段の出力信号を前記レベル調整手段にフィードバック
するフィードバック手段とを具える撮像装置を提示す
る。
【0012】また、本発明においては撮像手段と、該撮
像手段の出力から得た複数種の色信号を一方の入力とす
るスイッチング手段と、該スイッチング手段の出力する
複数の色信号のレベルを調整して、そのホワイトバラン
スを調整するレベル調整手段と、該レベル調整手段の出
力する複数の色信号に係わる複数の信号を用いて前記レ
ベル調整手段を制御するホワイトバランス制御手段と、
該レベル調整手段の出力する複数の色信号に係わる複数
の信号を夫々平均化して前記複数の色信号に対応する複
数の信号を導出し、前記スイッチング手段の他方の入力
とする平均化手段とを具える撮像装置を提示する。
【0013】
【作用】上述の如く、複数の色信号に係わる複数の信号
を夫々平均化して前記複数の色信号に対応する複数の信
号を導出し、この信号をフィードバックすることにより
画像メモリを用いるよりメモリ容量が小さくすみ、回路
構成が簡単で、しかもフィードバック処理そのものの高
速化が図れる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について詳細に説明
する。
【0015】(第1の実施例)図1は本発明の撮像装置
の第1の実施例としての電子スチルカメラの概略構成を
示すブロック図である。
【0016】図1において、1は被写体からの反射光を
結像し、光量を制限する光学系、3はこの光学系1を介
した被写体像を電気信号に変換する撮像素子、2,4,
6は夫々この撮像素子の出力と後述するフィードバック
信号を選択的に出力するスイッチ、5は撮像素子3の出
力からR,G,B各信号を抽出する周知の色分離回路、
7,9はR信号,B信号を夫々増幅するRアンプ,Bア
ンプ、11はRアンプ,Bアンプから出力されるR信号
(R’),B信号(B’)更にはG信号が入力され、Y
信号,(R−Y)信号,(B−Y)信号を導出するプロ
セス回路である。
【0017】13はプロセス回路11からのY,R−
Y,B−Y各信号の高レベル及び低レベル部分を夫々ク
リップするピーク−ピーク(P−P)クリップ回路、1
5はクリップ回路13の出力する3信号を夫々積分する
積分回路、17は積分回路15の出力する3信号をアナ
ログ−デジタル(A/D)変換して3つのデジタル値Y
D ,(R−Y)D ,(B−Y)D を夫々出力するA/D
変換器、19はこれらのデジタル値YD ,(R−Y)
D ,(B−Y)D が接続されるマイクロプロセッシング
ユニット(MPU)である。
【0018】22はMPU19からのデジタルフィード
バック信号RSD,GSD,BSDをデジタル−アナログ(D
/A)変換するD/A変換器、25はMPU19より出
力されるデジタル制御値RCD及びBCDを夫々D/A変換
するD/A変換器であり、このD/A変換器25の出力
で上記Rアンプ7,Bアンプ9の利得が制御される。ま
た、PSWはこの撮像装置の電源スイッチ、TSWはこ
の電子スチルカメラに静止画撮影動作を行わしめるトリ
ガスイッチ、30はプロセス回路11の出力するY,R
−Y,B−Yの各信号を磁気記録に適した信号形態に変
換し、不図示の磁気デイスクに記録する電磁変換系であ
る。
【0019】図2は本実施例のMPU19の動作を説明
するためのフローチャートであり、以下この図2を用い
て本実施例の動作を説明する。
【0020】電源スイッチPSWがオンされると(ステ
ップS1)、装置各部に電源が供給され、MPU19は
初期値として後述するホワイトバランス制御電圧導出時
に用いる定数a,b,c,d,e,f,g,hとRアン
プ7,Bアンプ9のデジタル制御値RCD,BCDの初期値
を読み込む(ステップS2)と共に、変数nに0を置数
する(ステップS3)。また、スイッチ2,4,6を夫
々撮像素子3側に接続する(ステップS4)。
【0021】ここで、MPU19は光学系1及び撮像素
子3を動作状態とする。これによって、光学系1により
被写体反射光はその光量を制御、制限されて撮像素子3
の撮像面上に結像され、この撮像素子3から読み出され
た電気信号は、素子3のフィルタ配列に従い色分離回路
5にて処理され、R,G,Bの各信号を得る。これらの
信号中、R信号,B信号は夫々スイッチ2,6を介して
Rアンプ7,Bアンプ9にて夫々後述の制御信号RC
C によって定められた利得により増幅される。このR
アンプ7,Bアンプ9の出力信号R’,B’は、スイッ
チ4を介したG信号と共にプロセス回路11に入力され
る。
【0022】プロセス回路11からは、R’,B’,G
の各信号を用いて、Y,(R−Y),(B−Y)信号を
夫々出力する。このプロセス回路11の主力する3信号
は電磁変換系30に接続されることになる。
【0023】また、この3信号は夫々クリップ回路1
3、積分回路15、A/D変換器17を介してデジタル
値YD ,(R−Y)D ,(B−Y)D とされ、MPU1
9に接続される。
【0024】ステップS5においてはA/D変換器17
からのデジタル値YD ,(R−Y) D ,(B−Y)D
読み込まれ、これらの値から以下の式によりR,G,B
各信号の値RSD,GSD,BSDを導出する(ステップS
6)。
【0025】 RSD=(R−Y)D −YDSD=(B−Y)D −YDSD=YD −0.3RSD−0.11BSD =YD −0.3(R−Y)D −0.3YD −0.11(B−Y)D − 0.11YD =0.58YD −0.3(R−Y)D −0.11(B−Y)D
【0026】更に、ステップS7においてはこれらの値
SD,GSD,BSDからRアンプ7の制御値であるRCD
びBアンプ9の制御値であるBCDを以下の式で導出す
る。
【0027】 RCD=a・GSD/RSD+RCDCD=b・GSD/BSD+BCD
【0028】そして、ステップS8において、n=0か
否かを判断し、n=0の場合にはステップS9に進み、
SD/RSDと定数cとの大小関係を判定する。ここで、
S/RS が定数cより大きければステップS11に進
み、大きくなければステップS10に進む。ステップS
10においてはGSD/RSDと定数dとの大小関係を判定
する。ここで、GSD/RSDが定数dより小さければステ
ップS11に進み、小さくなければステップS12に進
む。
【0029】ステップS11はRCDを導出するための定
数aを1/2にする。これは図3に示すRアンプ7の制
御電圧−ゲイン特性カーブRchの中心点の傾きを1とし
た時、図3に示すA点やB点での傾きが1/2となるか
らである。即ち、1回目のホワイトバランス調整時のG
SD/RSDが定数cより大きいか、定数dより小さい場
合、つまり特性カーブRchの傾きが1/2となる領域に
ある場合にはaをa/2とし、2回目以降のホワイトバ
ランス調整を行うようにしているものである次に、ステ
ップS12において、GSD/BSDと定数eとの大小関係
を判定する。ここで、GSD/BSDが定数eより小さけれ
ばステップS14に進み、大きくなければステップS1
3に進む。ステップS13においてはGSD/BSDと定数
fとの大小関係を判定する。ここで、GSD/BSDが定数
fより大きければステップS14に進み、小さくなけれ
ばステップS15に進む。ステップS14においてはB
CDを導出するための定数bを1/2とする。この一連の
動作もステップS9〜S11と同様にBアンプ9の制御
電圧−ゲイン特性カーブBchの中心点の傾きを1とした
時傾きが1/2となる領域にGSD/BSDがある時、これ
を2回目以降のホワイトバランス調整に反映させる動作
である。
【0030】ステップS15ではステップS7にて求め
られたRアンプ7の制御値であるRCD及びBアンプ9の
制御値であるBCDをD/A変換器25に出力する。そし
て、ステップS16では変数nをインクリメントする。
【0031】nが1の場合にはステップS5,S6,S
7にて2回目のホワイトバランス調整を行い、ステップ
S8からステップS15に移行して、2回目のホワイト
バランス調整値としてRCD及びBCDをステップS15で
出力する。この制御値RCD及びBCDは1回目の導出の際
の制御値を制御カーブの傾きに応じて再設定したものに
なっていることは上述の説明で明らかであろう。
【0032】そして、ステップS16にてnが2となる
と、ステップS18に進む。ステップS18においては
ステップS6にて導出したデジタル値RSD,GSD,BSD
をD/A変換器22に夫々出力する。次いで、スイッチ
2,4,6をこのD/A変換器22側に接続する(ステ
ップS19)。
【0033】ここで、信号処理系の入力をD/A変換器
22側に切り換えたことにより、撮像素子の読み出し時
間の制約などに起因する1回の制御値RCD及びBCDの導
出に要する時間を短縮できる。即ち、1回の制御値の導
出に概略1垂直走査期間(1/60秒)要することはな
くなる。これはD/A変換器22から出力される各信号
S ,GS ,BS は少なくとも1垂直走査期間の積分値
であるが、撮像素子から読み出される信号ではないので
短時間でフィードバック処理が行える。
【0034】この時、P−Pクリップ回路13及び積分
回路15は動作する必要がないので、本実施例において
はステップS19においてこれらの機能をオフする。
【0035】また、設定されているホワイトバランス調
整値と撮像時の色温度が不一致であると、P−Pクリッ
プ回路13によるクリップ範囲が高レベル側と低レベル
側とでアンバランスとなり、ホワイトバランスの誤差の
要因となるが、ここでD/A変換器22を介してフィー
ドバックされる信号RS ,GS ,BS はホワイトバラン
ス調整後の信号の積分値であり、この信号をフィードバ
ックする際にP−Pクリップの機能をオフしても問題な
い。
【0036】また、このステップS19においてはプリ
プロセス回路11におけるγ補正等の非線形処理をも動
作しない様にする。これは、フィードバック処理時のR
S ,GS ,BS も非線形処理されてしまうからである。
この時、MPU19によってプロセス回路11で施され
る非線形処理と逆特性の非線形処理を施したRS ,G
S ,BS を出力する様にすることも可能である。
【0037】次に、ステップS20においては、こうし
てスイッチ2,4,6から出力された信号RS ,GS
S から得られたデジタル値YD ,(R−Y)D ,(B
−Y)D を読み込み、ステップS18にて新たなRSD
SD,BSDを導出する。
【0038】ここで、白い被写体に対しては本来デジタ
ル値(R−Y)D ,(B−Y)D は0でなければならな
いが、この(R−Y)D ,(B−Y)D の絶対値が定数
g,h未満になるようにこの(R−Y)D ,(B−Y)
D を補正する。
【0039】即ち、ステップS22では(R−Y)D
定数gより大きいか否かを判断し大きければRCDを1デ
クリメントする(ステップS23)。また、ステップS
24では(R−Y)D が定数−gより小さいか否かを判
断し小さければRCDを1インクリメントする(ステップ
S25)。即ち、(R−Y)D 成分が大きければ赤成分
が強く、Rアンプ7のゲインを下げ、小さければ同様に
Rアンプ7のゲインを上げている。
【0040】ここで、(R−Y)D の値が、定数−gよ
り大きく、かつ、定数gより小さい場合にはホワイトバ
ランス制御の安定化のために上記RCDの値をそのままに
しておく。
【0041】次に、ステップS26では(B−Y)D
定数hより大きいか否かを判断し大きければBCDを1イ
ンクリメントする(ステップS27)。また、ステップ
S28では(B−Y)D が定数−hより小さいか否かを
判断し小さければBCDを1デクリメントする(ステップ
S29)。即ち、同様に(B−Y)D 成分が大きければ
青成分が強く、図3の特性に従いBCDを1インクリメン
トすることによりRアンプ7のゲインを下げ、小さけれ
ば同様にBアンプ9のゲインを上げている。
【0042】そして、ステップS30ではこうして更新
された制御値RCD及びBCDをD/A変換器25に出力
し、Rアンプ7,Bアンプ9のゲインを制御する。
【0043】このような一連のホワイトバランス制御の
更新をフィードバック処理にて行う動作(S22〜S3
0)は、繰り返し行われることになる。この繰り返しは
MPU19の処理時間と、アンプ7,9による信号の遅
延時間により必要な処理時間が決まるが、上記1垂直操
作期間に比べ遥かに短くなる。
【0044】このフィードバック処理中にトリガスイッ
チTSWがオンされると(ステップS31)MPU19
はスイッチ2,4,6を再び撮像素子3側に接続すると
共に、光学系1中のシャッターを開き、撮像素子3を駆
動して撮像信号をホワイトバランス調整の完了したRア
ンプ7,Bアンプ9を介してプロセス回路11に供給す
る。また、電磁変換系30を動作せしめ、1フィールド
もしくは1フレーム分のビデオ信号を不図示の磁気デイ
スク上に記録する(ステップS32)。この撮影動作が
終了すると処理を終了する。
【0045】以上説明した様に上述の本発明の第1の実
施例においては、フィードバック処理を高速で行うこと
ができ、信号処理回路のバラツキ並びに温度変化等によ
るホワイトバランス調整のバラツキを除去したホワイト
バランス制御を短い処理時間で行うことができる。
【0046】尚、本実施例においてはホワイトバランス
調整値RCD及びBCDの値に、特に制限を設けていなかっ
たが、Rアンプ7,Bアンプ9の制御電圧RC ,BC
図4に示される様に白い被写体が色温度の変化により取
り得る色に対応する範囲と、蛍光灯下の撮影により取り
得る色に対応する範囲に限定することにより、光源色以
外の物体色に反応して起こる色ズレを軽減できる。この
場合にはステップS23,S25,S27,S29の直
前に、RCD,BCDをインクリメントまたはデクリメント
することによりRC ,BC が図4の範囲を出るか否かを
判断し、図4の範囲を出てしまう場合にはこれらのステ
ップS23,S25,S27,S29を実施しない様に
することによって実現できる。
【0047】また、本実施例においては撮影動作の終了
後に処理を終了し、再度の撮影時にはホワイトバランス
制御値RCD,BCDの初期値を新たに設定し、撮像素子の
読み出しを行ってこの制御値RCD,BCDを再度導出する
構成としているが、特に連写時等において既に導出され
ている制御値RCD,BCDを用い、フィードバック処理の
みでホワイトバランス制御を行う様に構成することも可
能である。
【0048】この場合、撮像素子3から新たに撮像信号
を読み出して制御値RCD,BCDを再度導出するのは、
(R−Y)D ,(B−Y)D が0から大きくはずれた場
合、即ち、−g−α<(R−Y)D <g+α,−h−α
<(B−Y)D <h+αとなった場合のみに限定するこ
とも可能であり、電子スチルカメラにおける連写速度の
向上に効果がある。また、この技術は動画撮影用の撮像
装置に適用しても効果の高いものである。但し、αは正
の実数である。
【0049】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例について説明する。
【0050】図5は本発明の撮像装置の第2の実施例と
しての電子スチルカメラの概略構成を示すブロック図で
あり、図1と同様の構成要件については同一番号を付
し、詳しい説明は省略する。
【0051】11aのプリプロセス回路は信号R’,
G,B’を受け、信号R−G,G,B−Gを導出する。
P−Pクリップ回路13a,積分回路15a,A/D変
換回路17aは夫々この信号R−G,G,B−Gを処理
するもので、MPU19にはA/D変換器17aからの
デジタル値(R−G)D ,GD ,(B−G)D が接続さ
れる。
【0052】ポストプロセス回路12は上記プリプロセ
ス回路11aの出力する信号R−G,G,B−Gを受
け、Y,R−Y,B−Yの各信号を導出し、電磁変換系
30に接続する。
【0053】MPU19の動作については上記第1の実
施例と基本的に変わりはないが、MPU19は上記デジ
タル値(R−G)D ,GD ,(B−G)D を用いてホワ
イトバランス制御値RCD,BCDやR,G,B各信号の値
SD,GSD,BSDを導出することになる。即ち、例えば
図2のステップS6において、GSD=GD ,RSD=(R
−G)D −GD ,BSD=(B−G)D −GD となる
SD,GSD,BSDを導出すればよい。
【0054】この、第2の実施例においてはMPU19
の処理そのものは上記第1の実施例より単純になり、M
PU19の処理時間が短縮され、より一層速いホワイト
バランス調整が可能である。
【0055】(第3の実施例)次に、本発明の第3の実
施例について説明する。
【0056】図6は本発明の撮像装置の第3の実施例と
しての電子スチルカメラの概略構成を示すブロック図で
あり、図1と同様の構成要件については同一番号を付
し、詳しい説明は省略する。
【0057】図6において積分回路16はR’,G,
B’の各信号を夫々積分し、次段のA/D変換器18の
供給し、このA/D変換器18からの出力信号RD ,G
D ,BD はMPU19に接続される。MPU19ではホ
ワイトバランス制御値RCD,BCDの演算は第1の実施例
と同様にデジタル値YD ,(R−Y)D ,(B−Y)D
を用いて行うが、RSD,GSD,BSDの導出は、上記信号
D ,GD ,BD を用いて行う。これも、図2のステッ
プS6,S7変更するだけで実現できるのは云うまでも
ない。
【0058】本実施例においては、RSD,GSD,BSD
導出する信号RD ,GD ,BD がγ変換回路等の非線形
回路を介した信号ではないので、第1の実施例の様にM
PU19にて逆変換処理を行ったりプロセス回路11中
のγ補正回路のオフ等の処理を行う必要がない。従っ
て、回路構成としては第1の実施例に比べ簡単に構成で
きる。
【0059】尚、上記各実施例においては電源スイッチ
PSWのオンにより、撮像素子の読み出しを行い、撮像
終了と同時に電源がオフされる構成としているが、この
電源スイッチPSWはトリガスイッチTSWの第1スト
ロークに置き換えれば電子スチルカメラにおける操作性
を高めることができる。
【0060】また、スイッチをトリガスイッチTSWの
みとし、図2のステップS1でトリガスイッチのオンで
ステップS2に進み、フィードバック処理の回数をi回
(iは2以上の整数)とすることも可能である。この場
合には、撮像素子の読み出しは、静止画撮影時(本露光
時)と、ホワイトバランス制御を静止画撮影に先立つ露
光時(プリ露光時)に行うものとする。この本露光とプ
リ露光のタイミングについては本出願人が先に出願した
特願平1−255507号に開示しているので詳細は省
略する。
【0061】
【発明の効果】以上説明した様に本発明の撮像装置によ
れば、複数の色信号に係わる複数の信号を夫々平均化し
て前記複数の色信号に対応する複数の信号を導出し、こ
の信号をフィードバックすることにより、撮像信号の処
理系のバラツキなどに起因する制御特性のバラツキをも
短時間で吸収できるホワイトバランス制御を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の撮像装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例の撮像装置の動作を説明
するためのフローチャートである。
【図3】本発明の実施例の撮像装置による可変利得アン
プの特性を示す図である。
【図4】本発明の実施例の撮像装置による可変利得アン
プの制御電圧の範囲の一例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例の撮像装置の構成を示す
ブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施例の撮像装置の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 光学系 2,4,6 スイッチ 3 撮像素子 5 色分離回路 7,9 可変利得アンプ 11 プロセス回路 11a プリプロセス回路 12 ポストプロセス回路 13 クリップ回路 15,16 積分回路 17,18 アナログ−デジタル(A/D)変換器 19 マイクロプロセッシングユニット(MPU) 22,25 デジタル−アナログ(D/A)変換器 30 電磁変換系 PSW 電源スイッチ TSW トリガスイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段と、 該撮像手段の出力から得た複数の色信号のレベルを調整
    して、そのホワイトバランスを調整するレベル調整手段
    と、 該レベル調整手段の出力する複数の色信号に係わる複数
    の信号を用いて前記レベル調整手段を制御するホワイト
    バランス制御手段と、 該レベル調整手段の出力する複数の色信号に係わる複数
    の信号を夫々平均化する平均化手段と、 前記平均化手段の出力信号を前記レベル調整手段にフィ
    ードバックするフィードバック手段とを具えることを特
    徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記ホワイトバランス制御手段は前記レ
    ベル調整手段の出力する複数の色信号に係わる複数の色
    差信号を平均化し、該平均化された信号を用いて前記レ
    ベル調整手段の制御信号を導出することを特徴とする請
    求項1の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記平均化手段は前記レベル調整手段の
    出力する複数の色信号に係わる複数の色差信号を平均化
    し、前記ホワイトバランス制御手段は該平均化回路の出
    力を用いて前記レベル調整手段の制御信号を導出するこ
    とを特徴とする請求項2の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記平均化手段は前記レベル調整手段の
    出力する複数の色信号を平均化することを特徴とする請
    求項2の撮像装置。
  5. 【請求項5】 撮像手段と、 該撮像手段の出力から得た複数種の色信号を一方の入力
    とするスイッチング手段と、 該スイッチング手段の出力する複数の色信号のレベルを
    調整して、そのホワイトバランスを調整するレベル調整
    手段と、 該レベル調整手段の出力する複数の色信号に係わる複数
    の信号を用いて前記レベル調整手段を制御するホワイト
    バランス制御手段と、 該レベル調整手段の出力する複数の色信号に係わる複数
    の信号を夫々平均化して前記複数の色信号に対応する複
    数の信号を導出し、前記スイッチング手段の他方の入力
    とする平均化手段とを具えることを特徴とする撮像装
    置。
JP4008466A 1992-01-21 1992-01-21 撮像装置 Pending JPH05199535A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003304547A (ja) * 2002-04-10 2003-10-24 Canon Inc 撮像装置
US7382497B2 (en) 2002-04-10 2008-06-03 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup apparatus and image pickup method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003304547A (ja) * 2002-04-10 2003-10-24 Canon Inc 撮像装置
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