JPH05197992A - 光学的記録装置用クリーナおよび記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分離型光学系を持った光ディスク装置の対物
レンズ、レ−ザ出射窓、入射窓を覆うカバ−ガラスを同
時に装置の外部から清掃できるようにし、光ディスク装
置の信頼性、メンテナンス性の向上を目的とする。 【構成】 カートリッジの外形と略同一の部分を有する
筐体２３と、記録再生装置に装填された状態で、対物レ
ンズに接触する位置に設けられた第１の清掃部材２８
と、カバーガラスに接触する位置に設けられた第２の清
掃部材２６と、第１の清掃部材と第２の清掃部材を移動
させる移動手段３１、３２を備え、第１、第２清掃部材
を保持する部材に傾斜面２７ａを設け、傾斜面と移送台
が当接して移送台を移動させるように構成されている。 【効果】 対物レンズ用ブラシ及びカバ−ガラス清掃用
ブラシを同時に外部から動かすし、効率良く光学部品の
清掃を可能にし、光ディスク装置の信頼性、メンテナン
ス性の維持向上を図れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】光ディスク等の光学的記録媒体を
使用して情報の記録および再生を行う装置の光学部品に
付着する塵埃を清掃するクリーナに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年光ディスクは非接触で可換の大容量
の記録媒体として市場が拡大してきている。ところが光
ディスクの記録再生装置は光ディスクが可換の媒体であ
るため装置内に塵埃が侵入しやすく、対物レンズ等の露
出した光学部品の表面に付着することが起こりやすい。
塵埃が付着した場合光学部品の透過率が下がることにな
り、レーザ光で信号を記録再生する光ディスク装置の信
頼性を大幅に減ずることになる。このため従来より特に
対物レンズのように装置内で露出した光学部品の清掃を
する器具がいくつか提案されている。

【０００３】また、一方、ディスク上に書き込まれた情
報を素早く検索するためにヘッドの移送部分の重量を削
減する必要がある。このため分離型ヘッドと呼ばれるレ
ーザ光源および検出器を含む光学台と対物レンズおよび
その駆動装置を載せて移送する移送台が分離された形態
の光ヘッドをもつ記録再生装置がつくられるようになっ
てきた。

【０００４】図２〜図３は分離型ヘッドを持った記録再
生装置の例である。１はカートリッジで内部にディスク
２が収納されている。カートリッジには開口部１ａ、１
ｂが設けられている（図４参照）。３は板金で作られた
カートリッジホルダでカートリッジ１を保持する。４は
スライダーとよばれ、図中矢印Ｙ１、Ｙ２方向にばね
（図示せず）によって付勢されている。スライダー４に
は図のような斜めの切り欠き４ａが４ヶ所設けられてお
り、この切り欠きにはカートリッジホルダー３に取りつ
けられたピン３ｂ４本が各切り欠き４ａとそれぞれ係合
している。また、カートリッジホルダー３には係合部３
ｃが設けられ、シャーシ５に立てられたピン５ｃと係合
し、カートリッジホルダー３がＹ１、Ｙ２方向にずれな
いように規制している。スライダー４にはロック部９が
設けられており、ロック部９には切り欠き９ａが形成さ
れている。１０はロックレバーでシャーシ５ａにピン１
２で回動可能に支持され一端にとりつけられたピン１３
がロック部９のきり欠き９ａと係合するようになってい
る。ロックレバー１０の端部１０ａが矢印Ｙ１方向に動
くように付勢されている。６はレーザ発光部、検出器等
を内蔵した光学台でシャーシ５ａに固定されている。

【０００５】図３、図５は図２で隠れている移送台１
４、ディスクモータ２１、等についての説明図である。
シャーシ５ａには位置決めピン７ａ、７ｂ、８ａ、８ｃ
が取りつけられている。ディスクモータ２１は図３に示
すようにシャーシ５ａに取りつけられている。移送台１
４はガイド軸１６（２本）によってガイドされてＹ１、
Ｙ２方向に移動可能に支持されている。移送台１４には
対物レンズ１５、磁性材料の吸着部材１７、反射ミラー
２０、レンズ駆動手段（図示せず）が取りつけられてい
る。また、移送台１４は移送手段（図示せず）によって
Ｙ１、Ｙ２、移送可能に構成されている。１８、１９は
それぞれレーザ光の通過路にあって移送台１４、光学台
６内部への塵埃の侵入を防ぐカバーガラスである。（図
６参照）以上の構成の記録再生装置では、以下に示すよ
うなカートリッジ１のローディングが行われる。まず、
カートリッジ１がＹ２方向に投入されると（図２参
照）、ロックレバー１０ａにカートリッジ１の端部当接
する。するとロックレバー１０が図２中矢印Ａ方向に回
動しピン１３と切り欠き９ａとの係合がはずれスライダ
ー４がＹ２方向にスライドする。スライダー４の切り欠
き４ａカートリッジホルダー３のピン３ｂとが係合して
いるのでカートリッジホルダー３はピン５ａに規制され
て下降することになる。この状態においてカートリッジ
１内のディスク２とモータ２１は係合している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】以上のような装置で
は、対物レンズ１５、カバーガラス１８、１９に塵埃が
付着した場合、装置を分解せずに清掃することは困難で
ある。そこで例えば図８のようにカートリッジ１に納め
られたディスク３２に清掃用ブラシ３１植毛して対物レ
ンズについた塵埃を清掃するクリーナが考案されてい
る。（この図はカートリッジ裏面から見た図である。）
しかしこのような従来例のクリーナではカバーガラス１
８、１９に付着した塵埃を取り除くことはできず、分離
型のヘッドをもつ記録再生装置では塵埃の清掃を完全に
は行えないという問題点があった。以上のような問題点
に鑑み、本発明は簡単な構成で装置を分解する事なく分
離型のヘッドの光路に設けられたカバーガラスの表面に
付着した塵埃を清掃するクリーナを提供することを目的
とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明のクリーナはこの
目的を達成するため、前記カートリッジの外形と略同一
の部分を有する筐体と、記録再生装置に装填可能で、記
録再生装置に装填された状態で、前記対物レンズに接触
する位置に設けられた第１の清掃部材と、前記第１の光
学部品（カバーガラス）及び第２の光学部品（カバーガ
ラス）に接触する位置に設けられた第２の清掃部材と、
第１の清掃部材と第２の清掃部材を移動させる移動手段
を備え、前記筐体に形成された当接部とを有し、前記第
１、第２清掃部材を保持する部材に傾斜面を設け、この
傾斜面と前記移送台が当接して前記移送台を移動させる
ように構成されている。

【０００８】

【作用】この構成によって、移動手段を移動させること
により、各清掃部材が当接した対物レンズ、第１の光学
部品（カバーガラス）及び第２の光学部品（カバーガラ
ス）を装置の分解を伴うことなく、簡単な行為できれい
にでき、長期間に渡る本装置の使用を保証できるもので
ある。

【０００９】

【実施例】以下、本発明による光ディスク装置用クリー
ナについて説明する。

【００１０】図１は本発明の第１の実施例である。２３
は筐体であり、カートリッジ１と略同様の外形を有し装
置の位置決めピン７ａ、７ｃと係合する穴２５、ディス
クモータ２１との当接をしないためのくぼみ２４、角形
の切り欠き２３ａが形成されている。２９、３０は筐体
２３に埋めこまれた磁石。３１は筐体を貫通する軸で一
方にブラシのホルダ２７、反対側にレバー３２が取りつ
けられている。２２はねじりバネでレバー３２を矢印Ｑ
２方向に付勢している。但し、筐体２３に形成された当
接部２３ｂによって図１の状態で停止している。ホルダ
２７にはブラシ２８、２６が取りつけられておりレバー
３２をＱ１方向に回動させるとＲ１方向に回動する。ま
た、前記のホルダ２７には傾斜面２７ａを設けれれてい
る。

【００１１】前記したクリーナが装置に装填された状態
を図７に示す。図１の状態でカートリッジホルダにクリ
ーナが挿入されると前述のカートリッジ１と同様に装填
され図７の状態になる。再生装置にクリーナが装着さ
れ、ついで外部からレバー３２がＱ１方向に回転される
と、移送台１４と傾斜面２７ａ当接し移送台２７が図７
中矢印Ｙ１方向に移動し切り欠き２３ａの中に略固定さ
れた状態になる。この状態でさらにレバー３２を図１矢
印Ｑ２、Ｑ１の方向に手動で動かすとホルダ２７が矢印
Ｒ２、１、方向に回動して対物レンズ２８、カバーガラ
ス１９、１８を清掃することができる。以上の操作は記
録再生装置の外装からクリーナのレバー側の端部を露出
しておくだけで外部から容易に行える。

【００１２】また、切り欠き２７ａの移送台との当接部
分に図９のようにゴム等で形成されたクッション材３３
を取りつけ移送台１４が当接部分に当接するする時のシ
ックを和らげ移送台１４を保護するように構成した実施
例も考えられる。更にこのクッション材３３は移送台１
４をレバー３２を矢印Ｑ２、Ｑ１の方向に動かすことに
より揺動的に当接圧力を適度に変化させ清掃効果を向上
することができる。

【００１３】また、図１０の実施例のように再生装置本
体に取りつけれたスイッチ３４でクリーナが装填された
ことを検出して、移送台１４のリニアモータ３５に通電
して図１０中矢印Ｙ１方向に移送させる実施例も考えら
れる。このときは前述の磁石や傾斜面は必要ない。すな
わち、スイッチ３４に筐体２３が当接すると図１０のブ
ロック図に示した制御回路が動作して駆動回路を制御し
て移送手段であるリニアモータのコイル３５ａに通電さ
れ移送台がＹ１方向に移送され、移送台１４と切り欠き
２３ａが当接して移送台１４が適度な間隙をおいて略固
定され、その後、前述の実施例と同様に対物レンズ及び
カバーガラスの清掃が可能となるわけである。

【００１４】なお本実施例では光ディスク装置を用いて
説明したが、同様な記録原理による媒体を用いた光カー
ドなど装置に本発明が応用できることは自明である。

【００１５】

【発明の効果】以上のように、本発明の光ディスク用ク
リーナは、カートリッジの外形と略同一の部分を有する
筐体と、記録再生装置に装填可能で、記録再生装置に装
填された状態で、前記対物レンズに接触する位置に設け
られた第１の清掃部材と、前記第１の光学部品（カバー
ガラス）及び第２の光学部品（カバーガラス）に接触す
る位置に設けられた第２の清掃部材と、第１の清掃部材
と第２の清掃部材を移動させる移動手段を備え、磁性体
により形成された磁気吸着部材が取りつけられた装置に
使用し、筐体に固定された磁石と、前記筐体に形成され
た当接部とを有しているため、記録装置の外部からクリ
ーナを装填して簡単な手動動作で記録再生装置の内部に
ある光学部品（対物レンズ、カバーガラス）に付着した
塵埃を清掃できるもので、光ディスク装置の信頼性の維
持に著しい効果があり、その効果は大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の概略構成図

【図２】記録再生装置の説明図

【図３】記録再生装置の説明図

【図４】カートリッジに納められた光ディスクの説明図

【図５】記録再生装置の要部説明図

【図６】記録再生装置の要部説明図

【図７】実施例の動作説明図

【図８】は従来例のクリーナの説明図

【図９】第２の実施例の概略説明図

【図１０】第３の実施例の装置説明図

【符号の説明】

２ 筐体 ６ 光学台 １４ 移送台 １５ 対物レンズ １７ 磁性体 １８ カバーガラス １９ カバーガラス ２３ａ 切り欠き（当接部） ２６ ブラシ（清掃部材） ２７ ホルダ ２８ ブラシ（清掃部材） ２９ 磁石 ３１ 軸 ３０ 磁石

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カートリッジに納められた光学的記録媒体
   への情報の記録および再生を行う記録再生装置の光学部
   品を清掃するクリーナであって、レーザ光の光源及び信
   号の検出手段を備えた光学台と、情報の記録再生を行な
   うため前記光学台から照射されたレーザ光を前記光学的
   記録媒体にレーザ光のスポットを照射するように設けら
   れた対物レンズと、前記対物レンズを載せて前記光学的
   記録媒体の記録方向と直交方向に移動する移送台と、前
   記光学台のレーザ光の出射部に取りつけられた第１の光
   学部品と、前記移送台にとりつけられ前記第１の光学部
   品と対面する位置にあって前記光学台からのレーザ光が
   透過する様設けられた第２の光学部品を有する記録再生
   装置に使用し、前記カートリッジの外形と略同一の部分
   を有する筐体と、前記記録再生装置に装填可能で、記録
   再生装置に装填された状態で、前記対物レンズに接触す
   る位置に設けられた第１の清掃部材と、前記第１及び第
   ２の光学部品に接触する位置に設けられた第２の清掃部
   材と、前記第１の清掃部材と第２の清掃部材を移動させ
   る移動手段を備え、前記第１、第２清掃部材を保持する
   部材に傾斜面を設け、この傾斜面と前記移送台が当接し
   て前記移送台を移動させるように構成した光学的記録装
   置用クリーナ。
2. 【請求項２】筐体に形成された当接部にクッション材を
   取りつけ、このクッション材と前記移送台に当接する様
   に構成した請求項１記載の光学的記録装置用クリーナ。
3. 【請求項３】移送台を電力によって移送する移送手段
   と、この移送手段に電力を供給する駆動回路と、前記駆
   動回路を制御する制御回路と、この制御回路を断続する
   スイッチとを有し、前記クリーナが記録再生装置に装填
   された時、前記スイッチと前記筐体が当接して前記制御
   回路が前記駆動回路を動作させ前記移送手段に通電する
   ことにより前記移送台を移送し、前記当接部に前記移送
   台が当接する様に構成した記録再生装置。